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┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1303 ┗━━━━━━━ 2016.1.11 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) ≪連絡≫早速のご支援に感謝、一層の協力をお願いいたします。 前信でご支援のお願いをいたしましたら、早速ご支援頂きましたこと、ありがとうございました。なお一層の協力をお願いいたします。 『CJC通信』(及び週刊『世界キリスト教情報』)は、創刊以来、ボランタリー活動としてまいりました。受信頂く場合にも「無償」を前提としています。 ただ活動が皆さまのお支えによっていることも確かです。 『CJC通信』『世界キリスト教情報』に2015年の1年間お付き合いくださった方にお願いします。年間1000円を1口として、出来れば数口ご支援いただけますとありがたく存じます。新聞、雑誌、電子情報メディア、ブログなどに転載使用されておられる場合は、「原稿料」としてご配慮下されば幸いです。 ※ ご支援いただけます際は主宰者・郡山千里(コオリヤマ チサト)の下記口座にお振り込みをお願いいたします。領収証を必要とされる方は上記へご連絡ください。 ◆三菱東京UFJ銀行 支店番号422 口座番号3811065 ◆みずほ銀行 支店番号282 口座番号0889492 ◆ゆうちょ銀行 10170-39250661 『CJC通信』『世界キリスト教情報』は、個人の活動ですので、ご支援いただきましたものが主宰者個人の収入になることをご了承願います。また健康など一身上の事情で活動を休止せざるを得なくなることも予想されます。 今回ご支援いただいても、それが今後の配信をお約束するものではないことも、ぜひご理解いただけますようお願いします。(主宰者) = 目 次 = ▼血まみれの「神」が表紙の仏風刺紙特別号 ▼仏週刊紙襲撃から1年、「神」の風刺画にバチカン反発 ▼ケニアで過激派に襲われたガリッサ大学が9カ月ぶり再開 ▼オバマ大統領が涙流し銃規制の必要性訴え ▼正教会信者は降誕祭を7日に祝う ▼「キリストの誕生は人々を歓喜に導くこと」とコプト教会教皇 ▼キリスト教一致祈祷週間、18日から25日まで ▼「家族に会いたい」と北朝鮮で服役のカナダ人牧師 ▼「ゴッド・ブレス・アメリカ」も小学校で斉唱取り止め ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎血まみれの「神」が表紙の仏風刺紙特別号 【CJC=東京】フランスの風刺週刊紙『シャルリー・エブド』は1月6日、イスラム過激派に本社が襲撃された事件から1年を機に、特別号を100万部発行した。AFP通信などが報じた。表紙には、ひげを生やし自動小銃を担いだ血まみれの「神」が描かれ、「あれから1年、暗殺者は今なお逃走中」との表題が掲げられている。 2015年1月7日、同紙本社襲撃では12人が殺害された。同紙スタッフ8人が含まれている。 事件を受け、フランスでは数百万人が街頭に出て事件に抗議。インターネットに出された標語(ハッシュタグ)「私はシャルリー」が広く共有され、発行部数が低迷し廃刊の危機にあった同紙が、「表現の自由」の世界的シンボルとなった。 事件はユダヤ系食料品店襲撃など3日間に及び、合計17人が犠牲となった。フランスではその後も、イスラム過激派による襲撃が相次ぎ、11月にはパリ同時テロが起きている。□ ―――――――― ◎仏週刊紙襲撃から1年、「神」の風刺画にバチカン反発 【CJC=東京】12人の犠牲を出したフランスの風刺週刊紙『シャルリー・エブド』襲撃事件から1年を前に、同紙が発行した特別号の1面に描かれた風刺画に対し、バチカン(ローマ教皇庁)の日刊紙ロッセルバトレ・ロマノが反発している。 シャルリー・エブドの風刺画では神を表すと思われるひげを生やした男性が血にまみれ、ライフル銃を背負った姿を描写。「1年後、暗殺者はまだ逃走中」との見出しを付けた。 米メディア『CNN』によると、ロッセルバトレ・ロマノは論説で、「宗教の名における暴力を否定しようとさまざまな宗教の指導者が長年繰り返してきたことを、同紙はまたも忘れている」と批判。「神を利用して憎しみを正当化する行為は、神に対する冒とくにほかならない。教皇フランシスコも繰り返しそう説いてきた」と述べている。 一方、シャルリー発行人のローラン・スーリソー氏はCNNの単独インタビューの中で、「この風刺画では神の象徴的な姿を表現した」と説明、「まさに神という概念が、1年前に私たちの友人を殺害したのかもしれない。信仰は常に平和的とは限らない。もしかしたら私たちは、もう少し神を減らして生きていくことを学ぶべきなのかもしれない」と語った。同氏は今回の風刺画について、「これはムハンマドではない。信仰を持つ者全てにとっての神を描いた」と言明している。□ ―――――――― ◎ケニアで過激派に襲われたガリッサ大学が9カ月ぶり再開 【CJC=東京】ケニアで2015年4月2日早朝、イスラム過激派武装集団に襲われキリスト者学生ら148人が犠牲となり、閉校を余儀なくされたガリッサ大学が9カ月ぶりに1月4日再開した。 米宣教専門RNS通信は、ケニア当局などは大学再開は、同国北東部でテロ勢力が打破された兆候と歓迎していると報じた。しかし復帰が期待される学生はイスラム教徒が主で60人に留まっている。襲撃前には学生が800人在学していた。 カトリック教会ガリッサ教区のジョセフ・アレッサンドロ司教は再開を歓迎、しかしなおキリスト者は脅威を感じており、共に学べる日が近いことを自分は希望している、と語った。 大学構内には警官駐在所が設置された。構内を囲む保護壁の建設を政府は約束している、とアーメド・オスマン・ワルファ学監。「襲撃があった時、武装していれば良かった。学生を守れただろう。失ったものは余りに多く、今も心が痛む」と現地紙に語っている。□ ―――――――― ◎オバマ大統領が涙流し銃規制の必要性訴え 【CJC=東京】バラク・オバマ米大統領は1月5日、頻発する銃による暴力事件への対策として、大統領権限を行使して実施する限定的な措置を発表した。AFP通信などが報じた。 銃による暴力事件の被害者や犠牲者の遺族に囲まれて演説した大統領の頬を涙が伝ったのは、2012年12月にコネティカット州ニュータウンの小学校で発生し、児童20人が犠牲になった銃乱射事件に言及した時だった。 「その子どもたちのことを考えるたびに、怒りが込み上げてくる」と言って涙を拭った大統領は、「だからこそ、われわれ全員が議会に対し、銃ロビー団体の虚言に立ち向かう勇気を持つよう要求していかなければならない」と呼び掛けた。 さらに大統領は、議会の反発を回避して行使していく大統領権限について正式に発表。その中で、故マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師が演説で使った表現を引用し、「緊急事態という意識を持つべきだ。キング牧師の言葉を借りれば、われわれは『今まさに火急を要する』と自覚する必要がある。人々の命が奪われているのだから」として、「行動を起こさないことの言い訳を繰り返してももう通用しない」と述べた。 ただ、今回の大統領権限行使によっても、銃乱射事件を完全に防ぐことはできないだろうとも認めた。□ ―――――――― ◎正教会信者は降誕祭を7日に祝う 【CJC=東京】正教会の降誕祭はユリウス暦によって算出され、グレゴリオ暦の1月7日に祝う。ただ聖書の記述に従って1日を日没から始まるとしていることから6日夜から7日に掛けて祝われる。 ロシアの『スプートニク』通信によると、モスクワおよび全ロシア総主教キリルは伝統に従い、モスクワにある救世主ハリストス大聖堂で降誕祭の祈祷を執り行った。祈祷には数千人が訪れた。 降誕祭が祝われている7日、モスクワにある正教会の数百の教会と、世界中にあるモスクワ総主教庁系の数万の教会で、祈祷が行われた。 ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、トベリ州トゥルギノヴォ村の生神女庇護聖堂を訪れ、降誕祭の祈祷に参列した。プーチン大統領の両親は、同聖堂で洗礼を受けている。大統領は2011年にも同聖堂を訪れた。□ ―――――――― ◎「キリストの誕生は人々を歓喜に導くこと」とコプト教会教皇 【CJC=東京】コプト正教会の首長、タワドロス2世教皇は、1月7日の降誕祭に際して、「キリストの誕生の主な目的の一つは人々を歓喜に導くこと」とする回勅を発表した。 「わたしたちの主イエス・キリストは全ての人の心に喜びを満たすために来た。生誕に於ける喜びの最初の要素は処女聖マリアだ。彼女はその義と純心とでわたしたちに喜びを満たす。誰も、義と純心がなければ喜びに満たされることはない」と教皇は記している。 カイロのコプト教会聖マルコ大聖堂で行われた降誕祭聖礼典には、前年に引き続きアブドル・ファッターハ・エルシーシ大統領が参列した。□ ―――――――― ◎キリスト教一致祈祷週間、18日から25日まで 【CJC=東京】「キリスト教一致祈祷週間」が1月18日~25日開催される。同週間は、諸教会の間で毎年行なわれるもので、「すべての人を一つにしてください」(ヨハネ17・21)という最後の晩餐でのイエスの祈りを思い、同じキリスト者として、共に祈り、分かち合い、一致の精神を示すことを目的としている。 2016年度は、ラトビアのキリスト教諸教会のグループによって「主の力あるわざを、広く伝えるために招かれて」(参考:=1ペトロ2・9)がテーマとして選ばれた。 カトリック教会では、教皇フランシスコが「キリスト教一致祈祷週間」最終日の25日夕方、ローマ市内の城壁外の聖パウロ大聖堂(サン・パウロ・フォーリ・レ・ムーラ)でエキュメニカルな祈りの集いを行う。□ ―――――――― ◎「家族に会いたい」と北朝鮮で服役のカナダ人牧師 【CJC=東京】北朝鮮で昨2015年拘束され、体制転覆を図った罪で年末に終身刑を言い渡された韓国系カナダ人のイム・ヒョンス牧師(60)が、このほど初めて外国報道陣との会見に臨んだ。 米メディア『CNN』によると、会見前の30分間、報道陣は北朝鮮当局に、本人の率直な声が聴きたいと交渉を申し入れた。だが会見の形式は変えられないというのが、当局の答えだった。 イム牧師は昨年12月の裁判以来、この収容所で強制労働を科されている。ほかに収容者はいないとみられ、姿を見かけたことがないという。週に6日、休憩つきで1日8時間、収容所の果樹園にりんごの木を植える穴を掘る。常時2人の看守に監視され、外界との接触はない。 何か欲しいものがあるか、との質問に「あまりない。ただ聖書を希望しているのだが、まだ届かない」と答えた。さらに家族からの手紙を切望していると話す。家族からはこれまでに2回の手紙と、好物のドライフルーツが送られてきた。 イム牧師は1986年に韓国からカナダへ移住。トロントの教会で牧師を務め、北朝鮮には100回以上渡航していた。昨年1月末に中国経由で北朝鮮入りしたのも、通常の人道支援プロジェクトが目的だったとされる。 「あなたが犯した最大の罪は、北朝鮮の最高指導者を悪く言ったことだと思うか」との質問には「そう思う」と答え、「いつか帰還できるよう願っている」「家族や教会のメンバーにもう一度会いたい」と話した。□ ―――――――― ◎「ゴッド・ブレス・アメリカ」も小学校で斉唱取り止め 【CJC=東京】米大統領の就任式でも歌われ、「第二の国歌」とも呼ばれる「ゴッド・ブレス・アメリカ」を生徒の団結のために校庭で歌わせていたニュージャージー州の公立小学校が、違憲だとの指摘を受け、取り止めた。ネットメディア『クリスチャン・ヘッドラインズ』が『フォックス・ニュース』の報道として伝えている。 ニュージャージー州ハッドンハイツのグレンビュー小学校は、911同時多発テロ事件以後、生徒を運動場に集め忠誠の誓いを斉唱することを始めた。斉唱の最後に、教師が「ゴッド・ブレス・アメリカ」を唱えるよう指導していた。 同校のサム・サッサノ校長は、斉唱は全く自主的なもので、参加しない生徒は黙って立っていてもよいのだ、と言う。 これに注目したのが『米市民自由連合』(ACLU=アメリカ自由人権協会)ニュージャージー支部で、「憲法修正第1条は、1宗教を他の宗教より優遇することを禁じているが、それは宗教を非宗教より優遇することにも適用される」とする書簡を学校区の地方検事に送付した。「学校の配慮や権威の下にある感じやすい年齢の子どもには、学校、特に小学校で政府の優遇措置を露わにしないよう最大の配慮をしなければならない」としている。 これに対しサッサノ校長は、愛国的な伝統を守れなくなるのは遺憾だが、費用のかかる訴訟は避けることにした、と語った。突然の措置に父兄は混乱している。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(年頭休刊)=http://www.cwjpn.com =キリスト新聞(年頭休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(年頭休刊)=http://クリスチャン新聞.com ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2016-01-11 22:50
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1302 ┗━━━━━━━ 2016.1.4 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) ≪連絡≫今年もよろしくご愛読、ご支援のほど、お願いいたします。 年頭にあたり、毎年のことながら、ご支援のお願いをいたします。 『CJC通信』(及び週刊『世界キリスト教情報』)は、創刊以来、ボランタリー活動としてまいりました。受信頂く場合にも「無償」を前提としています。 ただ活動が皆さまのお支えによっていることも確かです。 『CJC通信』『世界キリスト教情報』に2015年の1年間お付き合いくださった方にお願いします。年間1000円を1口として、出来れば数口ご支援いただけますとありがたく存じます。新聞、雑誌、電子情報メディア、ブログなどに転載使用されておられる場合は、「原稿料」としてご配慮下されば幸いです。 ※ ご支援いただけます際は主宰者・郡山千里(コオリヤマ チサト)の下記口座にお振り込みをお願いいたします。領収証を必要とされる方は上記へご連絡ください。 ◆三菱東京UFJ銀行 支店番号422 口座番号3811065 ◆みずほ銀行 支店番号282 口座番号0889492 ◆ゆうちょ銀行 10170-39250661 『CJC通信』『世界キリスト教情報』は、個人の活動ですので、ご支援いただきましたものが主宰者個人の収入になることをご了承願います。また健康など一身上の事情で活動を休止せざるを得なくなることも予想されます。 今回ご支援いただいても、それが今後の配信をお約束するものではないことも、ぜひご理解いただけますようお願いします。(主宰者) = 目 次 = ▼2015年「世界のキリスト教・注目ニュース」 ▼教皇がバチカンで「神の母聖マリア」に捧げる新年ミサ ▼バチカンの『パレスチナ』国家承認発効 ▼米カトリック週刊誌が同性愛カップルを「時の人」に ▼北朝鮮が牧師無期判決めぐるカナダの批判に反発 ▼米で銃を持った男が教会に、牧師は祈りと抱擁で受け入れ ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎2015年「世界のキリスト教・注目ニュース」 CJC通信を発信する『世界キリスト教情報』が1月2日、2015年の「世界のキリスト教・注目ニュース」を編集しました。14年の「世界のキリスト教・教会十大ニュース」と選定基準を変え、複数の記事が描き出す注目点をまとめました。(順不同) ★「キリスト教社会」の欧米で信徒が減少、影響広がる。 教会閉鎖も各国で相次ぎ、英国国教会が農村部で10年内に消滅するとの予測も出るほど。オランダ・カトリック教会も小教区の大幅減小を余儀なくされている。2014年中に信徒23万6467人減少した米南部バプテスト連盟では宣教師800人削減を図っている。 イエズス会運営の英ヘイスロップ大学が2018年に閉校を発表、米聖書協会が長年本拠としていたニューヨークの『バイブルハウス』を売却しフィラデルフィアに移転、米最大のキリスト教書店『ファミリー・クリスチャン・ストアーズ』が倒産処理手続を申請した。 ★「世界人口の77%は宗教抑圧の下で生活」 宗教や公共問題に関する人々の意識を調査する米機関『ピュー・リサーチ・センター』の報告書によると、2014年から15年にかけて、世界総人口の77%が宗教を「高度、極度」に抑圧される中で生活している。前回2007年の調査では68%だった。 報告書はまた、調査した198国の中で102国ではキリスト者が政府や社会集団のいずれか、または双方から攻撃されていることを明らかにした。 ★争乱のなか、聖地は閑散としたクリスマス。 ベツレヘムもエルサレムも世界中からの大勢の観光客や巡礼でにぎわうが、2015年10月以降はイスラエルとパレスチナの緊張が激化、ベツレヘムはイスラエル側と隣接しており、連日の衝突が繰り返されている。治安面の懸念から客足が遠のき土産物屋は閑散としている。高級ホテルはイスラエル軍が使用する催涙弾のガスにさらされ、宿泊客が例年の3割程度に落ち込んだという。それでもクリスマスには、恒例のミサが行われ平和への祈りがささげられた。 ★『イスラム国』のキリスト者迫害続く中、難民救済も課題に。 シリアやイラクで過激派組織『イスラム国』によりキリスト者らが迫害を受けている。教皇フランシスコは3月1日、「容認できないほどの残忍さ」と強く非難した。『イスラム国』は4月、キリスト者殺害の映像を公開するなど挑発姿勢を崩していない。一方、急増する難民への対応がキリスト教側の課題になっている。 ★教派間の「対話」進む バチカン(ローマ教皇庁)とルーテル世界連盟(LWF)が、双方の違いよりも、共通の信仰を強調して「宗教改革500年」を2017年に記念する計画を6月17日発表した。 バチカンは世界教会協議会(WCC)とも情報交換を進めており、WCCは世界福音同盟代表と協働の可能性探っている。WCC代表団がモスクワ総主教とも会談した。 カナダと米国の『合同教会』が10月17日、フルコミュニオン関係に入った。 ★教皇フランシスコがキューバ、米国などを和解の訪問。 教皇は、キューバ、米国を9月訪問、国連総会でも演説した。教皇は1月にスリランカ、フィリピンフィリピン、6月にサラエボ、11月下旬にはアフリカ3か国を相次ぎ司牧訪問、中国との関係改善にも意欲を示している。 ★教皇フランシスコが環境問題で初の回勅『ラウダート・シ』を6月18日発表。 教皇はこの回勅を通して、地球はわれわれの家であるとして、地球が上げている叫びに耳を傾け、皆の共通の家を保全し、責任をもってその美しさを守るために「方向性を変えていく」よう、「環境的回心」を呼び掛けた。 ★「結婚に失敗した信者も常に教会の一員」と教皇フランシスコ 教皇は、結婚に失敗し、別の人との新しい関係を選んだ人々をいかにケアするかについて、教会はこのような状況がキリスト教の秘跡に矛盾するものであることは十分に承知しているが、教会の眼差しは、常に人々の善と救いを願う母の心を汲むものであると教皇は指摘した。 また、この新しい関係を小さな子どもたちの立場から見つめる時、こうした状況を生きる人たちへの現実的な受け入れのあり方を共同体内に育てることが急務だと知ると述べた。 教会はこの数十年間、秘跡としての結婚に失敗した後、新しい関係を築いた信者たちを、愛と真理のうちに、兄弟愛をもって注意深く受け入れる必要性を理解してきたと教皇は指摘、これらの人々は決して破門されたのではなく、常に教会の一員であるということを忘れてはならないと注意を促した。 ★バチカンが児童性的虐待問題で司教の管理責任問う新法廷を教皇承認。 教皇フランシスコが、カトリック聖職者による児童性的虐待問題に適切に対処しなかった司教の処罰を判断する法廷の新設を承認した。バチカン(ローマ教皇庁)が6月10日発表した。 ★米最大の長老派教会で同性婚挙行 米最大の長老派教会『PCUSA』は3月17日、より寛容な結婚の定義を盛り込んだ新たな教会規則『ブック・オブ・オーダー』を確定した。それに反発する教会の関係断絶が進む中、9月3日、同性愛者間の結婚式をケンタッキー州ルイビルにある本部のプレスビテリアン・センター・チャペルで挙行した。□ ―――――――― ◎教皇がバチカンで「神の母聖マリア」に捧げる新年ミサ 【CJC=東京】2016年1月1日、教皇フランシスコは、バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ広場で開いた祈りの集いで「平和の敵は戦争だけではない。自分のことしか考えず、心を閉ざす無関心が平和の敵だ」と語り、また大聖堂で行った「神の母聖マリア」の大祝日の新年ミサでは、戦争を逃れた難民らの苦境に触れ、「より正しく、兄弟愛に満ちた世界」の建設を訴えた。 カトリック教会の典礼暦は、1年の最初の日を「神の母聖マリア」に捧げると共に、戦争や分裂、憎しみや飢餓などのない平和な世界を願い「世界平和の日」としている。今年の「世界平和の日」のテーマは、「無関心に打ち勝ち、平和を獲得する」。□ ―――――――― ◎バチカンの『パレスチナ』国家承認発効 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)は1月2日、『パレスチナ』を正式な国家と認めるパレスチナとの包括協定が今年に入って発効したと宣言した。バチカン、パレスチナ双方は昨年6月、包括協定に調印した。これに対し、イスラエルは激しく抗議していた。 AFP=時事通信によると、バチカンは声明で、包括協定について「パレスチナにおけるカトリック教会の活動に関する合意であり、中東における対立の平和的解決を支援するものだ」と強調した。□ ―――――――― ◎米カトリック週刊誌が同性愛カップルを「時の人」に 【CJC=東京】米週刊紙『ナショナル・カトリック・レポーター』が、「パーソン・オブ・ザ・イヤー」(時の人)に同性愛カップルを選出した。選ばれたのはグレッグ・バーク氏とマイケル・デレオン氏で、2人はケンタッキー州ルイビルで同性愛関係にあると共に積極的なカトリック活動家として知られていた。 2015年6月、連邦最高裁は、このカップルが原告として訴えた案件のほか、オハイオ州、ミシガン州、テネシー州からの3件の訴えと合わせたオーバーグフェル対ホッジス裁判で、同性婚合憲の判決を下した。全米で同性婚が合法化されるきっかけとなった。 同紙は「バークが性的指向を理由にボーイスカウトの指導者を解雇された際に、2人の結婚に注目が集まった。ケンタッキー州における同性婚禁止への異議申し立てをしてくれる原告を探していたルイビルの弁護団からの申し出を2人が受け入れ、その結果、歴史に残る出来事が起こった」と指摘している。2人は今回の選出について、「驚いたが、深く感動した」と言う。□ ―――――――― ◎北朝鮮が牧師無期判決めぐるカナダの批判に反発 【CJC=東京】北朝鮮で拘束された韓国系カナダ人牧師ヒョンス・リム氏に無期労働教化刑(無期懲役に相当)を言い渡した判決をカナダ政府が批判していることについて、同国外務省が12月22日、「カナダ政府は謝罪し再発防止措置を取るべきなのに、われわれを非難するのは黙過できない」と反発した。北朝鮮の朝鮮中央通信報道として、共同通信が伝えた。 北朝鮮の最高裁は16日、リム氏が北朝鮮の体制転覆を図ったとして無期労働教化刑を言い渡している。□ ―――――――― ◎米で銃を持った男が教会に、牧師は祈りと抱擁で受け入れ 【CJC=東京】米ノースカロライナ州フェイエットビルの教会で、礼拝中にライフル銃と実弾を持って入ってきた男をラリー・ライト牧師がなだめ、祈りと抱擁で受け入れる出来事があった。地元紙フェイエットビル・オブザーバーなどの報道として、米メディア『CNN』が伝えた。 12月31日、大晦日の深夜。同牧師が約60人の信者を前に、銃犯罪のため理由なく殺害された人々について語っていた時、ライフル銃と実弾が入った弾倉を持った男が教会の中に入ってきた。 元陸軍兵の牧師は、一目で男の銃は本物と判断した。そこで男に歩み寄り、「何かお手伝いできることはありますか?」と話しかけた。もし男が向かってきたら、がっしりした長身の体格を生かして相手を阻むつもりだったという。しかし男は牧師に、自分のために祈ってほしいと懇願した。 牧師は男からライフル銃を受け取って助手に渡し、その場にいた4人が1人ずつ男を抱きしめた。牧師は男のために祈りをささげ、言葉をかけたという。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月3日)=http://www.cwjpn.com ★教皇フランシスコ=世界平和の日メッセージ=無関心を克服し平和の実現を ★教皇、一般謁見で注意を促す=救いは お金では買えない=イエスは 見返りを求めない ★マザー・テレサ=9月にも列聖へ ★教皇フランシスコ=メキシコ訪問へ=2月、最貧都市など日程に ★都立高の夜間定時制=存続求めて署名活動=夜間中学講師のキリスト者ら =キリスト新聞(年頭休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(1月3・10日)=http://クリスチャン新聞.com ★クリスチャン・フードセイフティ・フォーラム=教会を食料支援の拠点に ★PMPM@NAGOYA2で山口氏=とりなしの祈りの中「抵抗権」行使を ★アフラック社長がクリスマスメッセージ= 「何を第一にすべきか考える時」=「国会クリスマス晩餐会2015」 ★バックストン聖会で工藤弘雄氏=彼はいかに多くを捨てたか ★マコトフジムラ氏ら絵画・音楽・神学のコラボを広島で=芸術が与える回復に意義 ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2016-01-04 21:07
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1301 ┗━━━━━━━ 2015.12.28 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼争乱のなか、聖地は閑散としたクリスマス ▼イラク軍が『イスラム国』からラマディ奪回 ▼『イスラム国』は身代金で稼ぐ、とロシア・メディア ▼≪メディア展望≫ ▼《2015年発行終了のご挨拶》 ―――――――― ◎争乱のなか、聖地は閑散としたクリスマス 【CJC=東京】イエス・キリストが生まれたと聖書が記すベツレヘム、今ではパレスチナ自治区にある。十字架に架かって死なれたというエルサレムはイスラエルにある。例年、クリスマスには、ベツレヘムもエルサレムも世界中からの大勢の観光客や巡礼でにぎわうが、2015年10月以降はイスラエルとパレスチナの緊張が続き激化、パレスチナ人による襲撃事件やイスラエル軍とパレスチナ人との衝突で双方の死者は130人を超えた。 ベツレヘムはイスラエル側と隣接しており、連日の衝突が繰り返されている。治安面の懸念から客足が遠のき土産物屋は閑散としている。また高級ホテルはイスラエル軍が使用する催涙弾のガスにさらされ、宿泊客が例年の3割程度に落ち込んだという。それでもクリスマスの25日には、恒例のミサが行われ平和への祈りがささげられた。 教皇フランシスコは、24日午後9時半から、バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ大聖堂で主の降誕の深夜ミサを行なった。カトリック教会では8日から重要な宗教行事期間「いつくしみの特別聖年」(2016年11月20日まで)が始まっている。 イタリア治安当局は聖年期間に合わせてバチカン周辺の警備を強化した。サンピエトロ広場周辺には金属探知機が設置され、24日から27日まで一帯への自動車乗り入れが禁じられた。 バチカン放送(日本語電子版)によると、深夜ミサでは、冒頭に主の降誕を告げる「カレンダ」が朗唱された。教皇は祭壇前のまぐさ桶の覆いを取り除き、幼子イエス像に献香。続いてケニア・ウガンダ・中央アフリカ・スリランカ・フィリピンなど、教皇が今年訪れた国々の子どもたちが花輪を幼子に捧げた。 説教で教皇は、宿がなく、馬小屋のまぐさ桶に寝かされた幼子イエス、世の貧しさの中に生まれた神の御子の降誕の神秘を観想するよう招かれ、神の栄光の光は、この何も無い所からあふれると説いた。そして、消費や享楽、豊かさに目を奪われがちな現代社会に対し、節制した態度、簡素で本質的な生き方を呼びかけた。 さらに教皇は降誕の主日25日正午には、大聖堂の中央バルコニーから、広場を埋めた数万人の信者らを前に、ローマと世界に向けて祝福とメッセージ「ウルビ・エト・オルビ」をおくった。この日のローマは青空が広がり、例年より温かいクリスマスとなった。 教皇はメッセージで、「イエスだけが、イエスのみがわたしたちを救うことができるのです。神のいつくしみだけが人類を様々な形の、時には恐ろしいほどの悪やエゴイズムから解放することができるのです。神の恵みが心を改めさせ、人間の力では解決できない状況に出口を見出させてくれる」と語りかけた。 さらに教皇は、「神がお生まれになったところに、希望が生まれます。神がお生まれになったところに、平和が生まれます。そして平和が生まれたところには、憎しみと戦争のための場所はもうありません。それにも関わらず、神の御子が人となってこの世に来られた場所で、緊張と暴力が続き、平和は祈り構築するべきものとなっています。イスラエルとパレスチナが直接対話を再開することで、双方の人民が調和のうちに共存し、中東地域に重大な影響をもたらした長い闘争を克服するための合意にたどりつくことができますように」との希望を表明した。 中国の北京は、PM2・5の影響で市内は朝から一面真っ白で、思わぬ形の「ホワイトクリスマス」となった。またクリスマスに西洋人に危害が加えられる可能性があるとして、米英の大使館が中国に滞在する自国民らに警戒を呼びかけた。警官が武装して警戒にあたった。 パリ同時多発テロから1カ月余りが過ぎた24日、フランス全土の厳重な警戒の中、キリスト者が教会のミサに参列した。テロ現場となったパリのバタクラン劇場前や周辺の教会でも、市民がろうそくに灯をともして、犠牲者を追悼した。 過激派組織『イスラム国』などのテロを阻止するため、パリ中心部のノートルダム大聖堂などには重武装した治安要員が配置され、玄関で手荷物を点検し、信徒らは長い行列をつくって入場した。□ ―――――――― ◎イラク軍が『イスラム国』からラマディ奪回 【CJC=東京】イラク軍が過激派組織『イスラム国』に占拠されていた中西部アンバル州の州都ラマディを制圧、奪回した。ラマディは首都バグダッドの西方約100キロにある要衝で、5月に『イスラム国』が支配下に置いた。 イラク軍報道官は12月27日、ラマディで『イスラム国』との戦闘に勝利したと宣言した。軍が同日、『イスラム国』の拠点だった中心部の政府庁舎を制圧し、『イスラム国』戦闘員は全て撤退したと表明、「我々がラマディで『イスラム国』を打ち負かしたことを意味する」と述べた。ただ『イスラム国』は市街地に多数の爆発装置を仕掛けており、残存勢力が抵抗を続ける可能性もある。 イラク軍は12月8日にラマディ南西部を奪還、米軍主導の有志連合が空爆で奪還作戦を支援した。『イスラム国』は自爆攻撃や狙撃で激しく抵抗し、住民を「人間の盾」に使って襲撃を阻もうとしていた。□ ―――――――― ◎『イスラム国』は身代金で稼ぐ、とロシア・メディア 【CJC=東京】ロシア・メディア『スプートニク』(日本語電子版)が、報じるところでは、ロシアで活動が禁止されているテロ組織『イスラム国』が、仲介者を通じて渡された身代金と引き換えに、キリスト教を信仰するアッシリア人25人を解放した。 シリアのアル・ハスカ県のアッシリア人コミュニティの代表者が、「我々は仲介者を通して、捕虜となっていたアッシリア人25人の解放について合意することに成功した。我々は引き換えにテロリストらに身代金を渡した。まだ約80人のアッシリア人が捕虜となっている」と語ったという。 『イスラム国』は2015年2月、アル・ハスカ県で、キリスト者たちが住む36の村を掌握した。リア・ノーボスチ通信によると、『イスラム国』は、古代から存在している教会を破壊し、一般市民数十人を殺害し、300人以上のアッシリア人を捕虜にした。アッシリア人のコミュニティ(共同体)は身代金を支払い、高齢のアッシリア人など約190人の解放に成功している。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(年末休刊)=http://www.cwjpn.com =キリスト新聞(年末休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(年末休刊)=http://クリスチャン新聞.com ―――――――― ≪2015年発行終了のご挨拶≫ 週刊『世界キリスト教情報』の2015年内の今信をもって発行を終了します。この1年間のご愛読にお礼申し上げます。新年は1月4日付けから発行します。引き続きのご支援をお願いいたします。新年も皆さまに一層の神のお守りがございますよう、お祈りいたします。(世界キリスト教情報 主宰・郡山千里) ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-12-28 22:46
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1300 ┗━━━━━━━ 2015.12.21 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼結婚無効裁判の新規則の遂行・遵守に関する教皇教書 ▼教皇が2月にメキシコ訪問、「麻薬・貧困」視察 ▼マザー・テレサを聖人に=教皇が列聖に必要な奇跡承認 ▼北朝鮮が韓国系カナダ人牧師に終身刑 ▼クリスマス控え、仏内相が警備強化呼び掛け ▼イスラエル軍がキリスト生誕を祝うパレスチナ人の会場襲撃 ▼米で「ゾンビのキリスト」クリスマス飾りが物議 ▼独ベルリンの教会で「スター・ウォーズ」公開記念礼拝 ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎結婚無効裁判の新規則の遂行・遵守に関する教皇教書 【CJC=東京】教皇フランシスコは、結婚無効裁判の新しい規則の遂行・遵守についての教書に12月7日署名した。 バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は2015年9月、結婚無効裁判の効率化を促す二つの自発教令、『ミティス・ユデックス・ドミヌス・イエズス』および『ミティス・エト・ミゼリコルス・イエズス』を8月15日付けで発布した。この2教令は、「いつくしみの聖年」が開幕した12月8日から施行が 開始された。 これより先の12月7日、教皇が署名した「結婚無効裁判の新しい規則の遂行・遵守についての教書」では、上記自発教令の施行に伴い、新しい裁判プロセス対応のため、改革の具体的内容に相反する既存規則の廃止を確認すると共に、ローマ控訴院における結婚無効裁判上の諸規則の改正を記している。 教書は、新しく施行される規則によって、教会が傷ついた家族への寄添いの精神を表し、配偶関係上の破綻に苦しむ人々が教会の組織を通してキリストの癒しの業に与ることができるよう要望している。□ ―――――――― ◎教皇が2月にメキシコ訪問、「麻薬・貧困」視察 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)は12月12日、教皇フランシスコが来年2月12~18日の日程でメキシコを訪問すると発表した。 麻薬犯罪や貧困対策が課題の問題とされている北部チワワ州など米国との国境地域を訪れる予定。移民問題や麻薬撲滅への取り組みを重要視する教皇の姿勢を示すものとなろう。 アルゼンチン出身でもあることから、教皇はカトリック信徒が多い中南米で人気が高い。2013年の教皇就任後、初の外遊先となったブラジルを皮切りに、15年にはエクアドルとボリビア、パラグアイ、キューバを訪問している。□ ―――――――― ◎マザー・テレサを聖人に=教皇が列聖に必要な奇跡承認 【CJC=東京】教皇フランシスコは12月17日、マザー・テレサ列聖承認文書に署名した。同日午後、教皇はバチカン(ローマ教皇庁)列聖列福省長官、アンジェロ・アマート枢機卿への会見で、福者マザー・テレサの取り次ぎによる奇跡を承認した。 バチカン放送(日本語電子版)によると、福者を列聖するためは奇跡が必要。今回の奇跡は2008年ブラジルで実現したもので、非常に重い脳の病気にかかっていた男性が瞬時に完全に回復したこと。□ ―――――――― ◎北朝鮮が韓国系カナダ人牧師に終身刑 【CJC=東京】北朝鮮で拘束されていた韓国系カナダ人のイム・ヒョンス牧師(60)に12月16日、終身刑が言い渡された。朝鮮中央通信が報じた。体制転覆をはかった罪などに問われた。 朝鮮中央通信はイム牧師について、「反北朝鮮の宗教活動を行い、海外の韓国・北朝鮮人の間でデマを広め、『脱北者支援』プログラムにおいて北朝鮮の市民をおびき寄せて拉致する米国(と韓国)の保守系団体の活動に積極的にかかわった」と伝えている。同牧師は「自らが犯したあらゆる凶悪犯罪について自供した 」という。 同牧師は、1986年に韓国からカナダへ移住。トロントの教会で牧師を務め、北朝鮮には100回以上渡航していた。2015年1月30日に中国経由で北朝鮮入りし、2月に拘束された。人道支援プロジェクトへの参加が目的だったという。□ ―――――――― ◎クリスマス控え、仏内相が警備強化呼び掛け 【CJC=東京】フランスのベルナール・カズヌーブ内相は、11月13日のパリ同時テロ事件を受け、クリスマスの教会周辺警備を強化するよう勧告した。 AFP通信が警察筋によるとして12月18日、明らかにしたところでは、カズヌーブ内相は警察や各自治体当局への通達で、教会区の治安対策を強化するよう要請した。 教会は襲撃される可能性のある標的として「象徴的な格好の存在」だと同内相は指摘、教会の入り口の数を制限し、「放置された小包やかばんには特に注意するよう」呼び掛け、不審な行為があった時は警察に通報しなくてはならないと強調している。 フランスのキリスト教会は、カトリック系が4万5000カ所、主流プロテスタント系が4000教会、福音派系が2600教会あるという。□ ―――――――― ◎イスラエル軍がキリスト生誕を祝うパレスチナ人の会場襲撃 【CJC=東京】ラジオ・イラン(日本語電子版)によると、イスラエル軍が12月18日、ヨルダン川西岸南部の町ベツレヘムで、キリストの生誕を祝うパレスチナ人キリスト者の会場を襲撃、銃弾や催涙ガスを発射した。 この襲撃で、パレスチナ人キリスト者6人が負傷、100人が催涙ガスの影響で呼吸困難になった。□ ―――――――― ◎米で「ゾンビのキリスト」クリスマス飾りが物議 【CJC=東京】米国ではクリスマスが近づくと、民家の庭などでキリスト生誕シーンを再現した飾りを見かける。オハイオ州シンシナティ郊外の住宅地にこのほど、登場人物をゾンビでそろえた飾りが出現して物議を醸した、とCNNテレビが報じている。 話題の主、ジェイセン・ディクソン氏が自宅の前庭に建てた馬小屋の生誕シーンには、ゾンビ姿のキリストや聖母マリア、父ヨセフが配置されている。同氏は10月末のハロウィーンに近くで開催している出し物の人形などを使い回そうと思い立った。 ディクソン氏はフェイスブックで生誕シーンを「素晴らしい芸術作品」と紹介し、自分たちが不信心な家族というわけではないと主張している。 しかしこの飾りには「神がまゆをひそめている」と書いた文書が届くなど、批判的な声が集中。さらに12月2日には町当局から、「建築規制に反するのでただちに撤去するように」との通知を受けた。 行政当局はCNNの取材に対し、「飾りの内容は無関係。高さが4・5メートルもあり、前庭の建造物は高さ1・5メートルまでにとどめるという町の規則に違反しているからだ」と説明した。撤去または改修に応じない場合、500ドル(約6万円)の罰金を科される。 ディクソン氏は、罰金に備えてネット上で資金集めを始めたが、その後、規則に違反していた屋根部分を撤去した。当局の罰金命令は撤回されたという。□ ―――――――― ◎独ベルリンの教会で「スター・ウォーズ」公開記念礼拝 【CJC=東京】ドイツ・ベルリンの教会で12月20日、SF映画「スター・ウォーズ」シリーズ公開記念礼拝が行われた。牧師がライトセーバーを手に、キリスト教と「スター・ウォーズ」の共通点を挙げながら、コスプレ姿の信者を前に説教した。 会場となったミッテ区のシオン教会の礼拝には、約500人が参列した「スター・ウォーズ」シリーズ最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(仮訳)のワールドプレミアに惹かれたと見られる。 子どもたちは映画の中で使用される架空の武器「ライトセーバー」のおもちゃを持って参列した。 レンガ造りの会堂では、オルガン奏者が映画のテーマ曲を演奏。牧師補の1人が映画のセリフを読み上げて礼拝が始まった。祭壇の横に設置されたスクリーンには、ルーク・スカイウォーカーがダース・ベイダーと対決し、暗黒面には落ちないと皇帝に宣言する場面が映し出されたという。 スカイウォーカーの行動は暴力の回避が重要であることを示している、と説教 では語られ、これは善をもって悪に打ち勝つよう説く新約聖書のなかのメッセー ジでもあると指摘された。 この礼拝を「罪深い」と批判する投稿もソーシャルメディアにあったが、牧師は「現代の課題に向き合わなければ信仰を貫くことはできない」と述べたという。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(12月20日)=http://www.cwjpn.com ★特別聖年始まる=教皇「裁きよりもいつくしみを」 ★福岡「教区の日」=取り組みの実りに感謝=大名町教会 ★超教派で記念礼拝=世界エイズデー=東京 ★わすれない=復興支援の現場から=岩手・釜石=“共感された者”として ★茨城県の日立教会に事務局を置く=「船員さんに帽子を送る会」=海上での孤独で厳しい仕事に=カードを添えた暖かい贈り物 =キリスト新聞(12月25日)=http://www.kirishin.com ★戦後70年企画=連続インタビュ 2015年12月25日 ★法学者とSEALDs学生が議論=平和憲法と安保法テーマに国際基督教大シンポ ★HIV陽性者・エイズ患者憶え=東京で世界エイズ・デー記念礼拝 ★バプ連、戦後70年の信仰的声明 ★COP21に教皇も強く期待 =クリスチャン新聞(12月20・27日)=http://クリスチャン新聞.com ★秘密保護法完全施行の日=牧師の会がスタディ・セッション=現憲法は一字一句変わっていない ★栃木・県北牧師会創立30周年記念集会=もてなしの心で継続・発展 ★東海聖書神学塾30周年=「常にフロンティア精神を」 ★クリスチャンの母親=平和を願い缶バッジ制作=卵キャラに「たいせつな命 戦争しない」 ★現地ルポ=行き場所のない放射性汚染廃棄物 住民不安=首都圏にも広がる放射能汚染 ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-12-28 22:44
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1299 ┗━━━━━━━ 2015.12.14 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼バチカンがユダヤ教との関係を神学的に考察 ▼教皇のミサと共に「いつくしみの聖年」開幕 ▼中国で拷問が「深く定着」と国連委警告 ▼核兵器廃絶決議案を166カ国の賛成で国連採択 ▼ウイクリフが203言語聖書翻訳計画開始 ▼各国「ユーバージョン」に見るお気に入り聖句 ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎バチカンがユダヤ教との関係を神学的に考察 【CJC=東京】第2バチカン公会議(1962~65)で、諸宗教との関係を記した公文書『ノストラ・アエタテ』(我らの時代に=キリスト教以外の諸宗教に関する教会の態度についての宣言)が発布されて50年をを迎えるのを機に、カトリックとユダヤ教の関係を神学的に考察する文書をバチカン(ローマ教皇庁)が12月10日発表した。 今回発表されたのは、バチカン・キリスト教一致推進評議会の『ユダヤ教との宗教関係委員会』が作成した『神の賜物と招きは取り消されないものなのです(ローマの信徒への手紙11・29)・カトリックとユダヤ教関係の神学的考察』。 10日の記者会見には、キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿、ユダヤ教側からデビッド・ローゼン師(米ユダヤ教委員会=AJC=宗教間問題国際担当)も出席した。 バチカン放送(日本語電子版)によると、今回の文書は、公会議後の50年間に大きく進展したユダヤ教とカトリックの関係に感謝を表しつつ、未来に向けて対話のさらなる前進を願い、対話を通して、互いをよりよく知り、さらなる和解を育て、共に正義と平和、環境保護、あらゆる形の反ユダヤ主義との闘いに取り組むことを呼びかけている。 文書は、『ノストラ・アエタテ』が与えた影響を振り返ると共に、ユダヤ教とカトリックの神学的対話の基本と指針を示し、それぞれの立場から見た御言葉における神の啓示、旧約聖書と新約聖書の関係などについて考察している。 そして、ユダヤ教とカトリックの対話を通して、互いをよりよく知り、さらなる和解を育て、共に正義と平和、環境保護、あらゆる形の反ユダヤ主義との闘いに取り組むことを呼びかけている。□ ―――――――― ◎教皇のミサと共に「いつくしみの聖年」開幕 【CJC=東京】カトリック教会の典礼歴で「無原罪の聖母」を祝う12月8日、バチカン(ローマ教皇庁)で行われた教皇フランシスコのミサと共に、「いつくしみの特別聖年」が開幕した。2016年11月20日、「王であるキリスト」の大祝日まで続く。 教皇は、ローマ教皇選出から2年を迎えた今年3月13日、「いつくしみの特別聖年」開催を発表した。復活祭後の4月11日、「神のいつくしみの主日」の第一晩課の際に、特別聖年を布告する勅書を公布している。 教皇は8日朝、バチカンのサンピエトロ広場で「いつくしみの聖年」の開幕ミサを司式、聖年の「聖なる扉」(ポルタ・サンタ)をくぐることで、神のいつくしみの神秘に参与し、すべてを変容する神の愛の恵みに出会って欲しいと願った。ミサの後半、教皇はサンピエトロ大聖堂の「聖なる扉」(聖年の扉)を祈りと共に開いた。 バチカン放送(日本語電子版)によると、「聖年の扉」を通り、大聖堂内に入場した教皇は、こうべを垂れ、長く静かな祈りを捧げた。前教皇ベネディクト16世も扉をくぐった。教皇は前教皇と固く握手を交わした。この後、ミサ参加者らが次々に聖年の扉をくぐった。 教皇は先日のアフリカ訪問の際、中央アフリカの首都バンギで、司教座聖堂の聖なる扉を聖年開幕に先立ち開かれている。聖年開幕と共に、世界の各教区でも、司教座聖堂に設けられた聖なる扉が開かれる。 教皇は、13日「待降節第3主日」にローマのラテランの聖ヨハネ大聖堂および城壁外の聖パウロ大聖堂で、年明けの1月1日「神の母マリア大祝日」には聖マリア大聖堂で聖年の扉を開く。□ ―――――――― ◎中国で拷問が「深く定着」と国連委警告 【CJC=東京】国連の「人権条約に基づく拷問禁止委員会」は12月9日、中国に対し、横行している当局による拷問を中止し、秘密拘禁施設を全て閉鎖するとともに、弁護士や活動家に対する大規模な弾圧をやめるよう強く求めた。AFP通信などが報じた。同委員会はまた、拘禁中の死亡が相次いでいることや、虐待を行った者の説明責任の欠如についても警告した。 同委員会は、中国人の代表団に聞き取り調査を行った結果をまとめた報告書の中で、「有罪の根拠として自白を過度に重んじる刑事司法制度において、拷問や虐待が深く定着しているとする報告が多いことに、深い懸念を表明する」と述べている。 また、最近の法改正で、容疑者を「指定された場所での居住監視」下に拘束することが最大6カ月まで認められた点で、拘束場所がしばしば秘密にされているとして、強い懸念を表明した。□ ―――――――― ◎核兵器廃絶決議案を166カ国の賛成で国連採択 【CJC=東京】国連は12月7日に開かれた総会本会議で、世界の指導者に被爆地訪問を促す内容を盛り込んだ核兵器廃絶決議案を166カ国の賛成で採択した。核兵器の使用がもたらす人道上の影響への意識を喚起するためのもの。 昨年は賛成した米、英、フランスを含む16カ国が棄権に回り、中国やロシア、北朝鮮の計3カ国は反対した。□ ―――――――― ◎ウイクリフが203言語聖書翻訳計画開始 【CJC=東京】世界各地で聖書を未だ手にしていない人のために、現地語への訳出を進めている『米ウイクリフ聖書翻訳協会』(本部フロリダ州オーランド)が明らかにしたところでは、同協会は2015年に203言語への訳出や改訳に着手した。 同協会はさらに「ビジョン2025」計画を打ち出した。2025年までに訳出を求められている言語全てに着手しようという。 これまで3377言語に着手した。すでに聖書が訳出されたのは531言語、旧訳か新約は完成しているのが1329言語、分冊としては完成しているのが1023言語の2883言語に達している。□ ―――――――― ◎各国「ユーバージョン」に見るお気に入り聖句 【CJC=東京】米誌『クリスチャニティ・トゥデイ』によると、ネット上で聖書を提供するメディア『ライフ・チャーチ』が2008年に提供を始めた「ユーバージョン・バイブル・アプリ」のダウンロード数が2億件を越えた。現在900言語で1200種類の聖書を提供している。 『ユーバージョン』によると、米国とブラジルで最も読まれる聖句は「ローマの信徒への手紙」12・2。「あなたがたはこの世に倣ってはなりません。むしろ、心を新たにして自分を変えていただき、何が神の御心であるか、何が善いことで、神に喜ばれ、また完全なことであるかをわきまえるようになりなさい。」(新国際訳=NIV、邦訳は新共同訳による) メキシコ、英国、韓国ではイザヤ書41・10。「恐れることはない、わたしはあなたと共にいる神。たじろぐな、わたしはあなたの神。勢いを与えてあなたを助け/わたしの救いの右の手であなたを支える。」(NIV、邦訳は新共同訳による) ナイジェリア、南ア、フィリピンはエレミヤ書29・11。「わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである。」(NIV、邦訳は新共同訳による) カナダではエフェソの信徒への手紙1・23。「教会はキリストの体であり、すべてにおいてすべてを満たしている方の満ちておられる場です。」(ニューリビングトランスレーション=NLT、邦訳は新共同訳による) 中国ではコリントの信徒への手紙一10・13。「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」(NLT、邦訳は新共同訳による) 『ライフチャーチ』の開発担当ボビー・グリュンワルド牧師は「紙がユーバージョンを通じてなされておられることは信じられないほどだ。持ち運び出来る道具を聖書にされたのだ。誰もが行く先々に持ってゆく。インストールされたのが2億件という規模だ。個々人の数え切れない瞬間が聖書を読むことにあてられている」と語る。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(12月13日)=http://www.cwjpn.com ★教皇=アフリカ3カ国歴訪 中央アフリカ=「暴力には愛と平和で」=首都バンギでいつくしみの「扉」開く =「神はサラーム(平和)」=モスクを訪問し協働呼び掛ける ★気候変動パリ会議=合意は「変革的に」=バチカン代表が促す ★ドン・ボスコ生誕200周年閉幕=青年や子どもたちと「サレジオ家族」など1500人集う=東京 ★東北=全ベース会議・仙台教区サポート会議=ベースの生活 分かち合う ★「小共同体で諸宗教対話」に焦点=AsIPA(アシパ)総会に参加=タイ・バンコク =キリスト新聞(12月12日)=http://www.kirishin.com ★上智大学キリスト教文化研究所聖書講座=カトリックとルター派、一つになれない理由ない ★教皇がアフリカを初訪問 ★カンバーランドが戦後70年の決議 ★多民族・多文化共生社会の実現へ=第3回「マイノリティ問題と宣教」国際会議 ★キリストの愛で始まる新しい人生=F・グラハム氏伝道大会に3万8千人 =クリスチャン新聞(11月29日・休刊)=http://クリスチャン新聞.com ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-12-14 08:39
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1298 ┗━━━━━━━ 2015.12.7 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼COP21が政治レベル交渉へ、教皇も強く期待 ▼「武器を捨てよ」と教皇、宗教対立続く中央アフリカで訴え ▼米ワシントンでクリスマスツリー点灯式 ▼カーター元米大統領、脳腫瘍の治療成功 ▼聖書に登場するヒゼキヤ王直筆の印を発見 ▼カッパドキアに使徒パウロの足跡追う ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎COP21が政治レベル交渉へ、教皇も強く期待 【CJC=東京】フランスのパリ近郊で開かれている地球温暖化対策の国連の会議(COP21)は12月7日、閣僚級会合が始まった。先進国と発展途上国の間で温室効果ガスの削減目標や資金支援の在り方を巡って対立が続くなか、双方の妥協点を探る政治レベルの交渉が本格化する。 COP21は、京都議定書に代わる2020年以降の新たな枠組みへの合意を目指し、実務者レベルの作業部会では合意文書の草案がまとまった。 会合の冒頭、議長国フランスのファビウス外相が「残された時間は少ないが、合意するために妥協点を見いだす努力を続けなければならない」と呼びかけた。 教皇フランシスコは11月30日、アフリカ歴訪を終え、ローマへ戻る機中で記者団の質問に答え、地球温暖化を食い止めるのは「今しかない」と警鐘を鳴らした。 教皇は「問題は毎年悪化し、限界に来ている。私たちは自殺寸前の状況に達している」と強い言葉で警告。COP21の参加者らはこの状況に気付いているとし、議論の進展を期待した。 教皇は6日、バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ広場で開いた祈りの集いでも、COP21の成功を祈り、「未来の世代のため、気候変動の影響を減らすためにあらゆる努力が行われるべきだ」と述べ、新たな枠組み合意へ向けた決断を促した。 教皇は「貧困と闘い、人間の尊厳を開花させる努力がパリでなされなければならない」と強調した。 教皇は今年6月、地球温暖化について「今世紀にとてつもない気候変動と、生態系の未曽有の破壊が起き、深刻な結末を招きかねない」と警告し、国際社会に行動を呼びかける重要文書を発表している。□ ―――――――― ◎「武器を捨てよ」と教皇、宗教対立続く中央アフリカで訴え 【CJC=東京】アフリカ中央部を歴訪に乗り出した教皇フランシスコはウガンダ、ケニアに次いで11月29日、最後の訪問国、中央アフリカを訪れ、同国で続く宗教間衝突の当事者らに対し武器を置くよう求める平和のメッセージを送った。 教皇は、首都バンギの大聖堂で行ったミサで、許しと和解に捧げられる「いつくしみの特別聖年」の始まりを象徴する「聖なる扉」を開いた。12月8日開始の特別聖年だが、「聖なる扉」の開放は象徴的な始まりを意味する。 ミサで教皇はさらに、「現世の武器を不正に使う全ての者に訴える。こうした死の道具を捨てよ」と呼びかけた。 歴訪の最終日30日、キリスト、イスラム両教徒が激しく対立するバンギの「PK5」地区にあるモスク(イスラム礼拝所)を教皇は訪れた。AFP通信によると、教皇は演説で、イスラム教徒とキリスト教徒の抗争が続く同国情勢を念頭に「イスラム教徒とキリスト教徒は兄弟姉妹だ」と述べ、融和と協調を訴えた。 教皇はモスクに集まった大勢の人を前に「われわれは憎悪や報復、そして神や宗教の名の下に実行される暴力に対してノーと言わなくてはならない」と力説。モスク到着時には数千人が道路脇に並び、バチカン国旗を振って出迎えた。 教皇はバンギのバルテレミ・ボガンダ・スタジアムでミサを行った後、帰国の途についた。□ ―――――――― ◎米ワシントンでクリスマスツリー点灯式 【CJC=東京】米首都ワシントンのホワイトハウスそばにある広場で12月3日、バラク・オバマ大統領一家と女優リース・ウィザースプーンによる「ナショナル・クリスマスツリー」の点灯式が行われた。 AFP通信によると、リース・ウィザースプーンが司会を務め、ポップ・パンクバンド「フォール・アウト・ボーイ」、ロック・グループ「クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング」、アロー・ブラックらがパフォーマンスを披露した。□ ―――――――― ◎カーター元米大統領、脳腫瘍の治療成功 【CJC=東京】ジミー・カーター元米大統領(91)が12月6日、脳に見つかった腫瘍の治療が成功したことを明らかにした。地元ジョージア州プレーンズのマラナタ・バプテスト教会で担当している日曜学校の生徒らに話した。地元メディアが報じた。 ノーベル平和賞受賞者で世界的な人道支援活動でも知られるカーター氏は、8月に肝臓の腫瘍摘出手術を受けたが、その際に脳内4か所にがんの一種であるメラノーマ(悪性黒色腫)が見つかったと公表していた。 カーター氏が明らかにしたところでは、直近に受けたMRI(磁気共鳴画像装置)検査では、メラノーマがすべて消え、新たながんもなかったという。 カーター氏が「今週スキャンを受けたら、がんはなくなっていた」と報告したところ、教会にいた全員が立ち上がって拍手したと言う。□ ―――――――― ◎聖書に登場するヒゼキヤ王直筆の印を発見 【CJC=東京】イスラエル・ヘブライ大学の発掘チームが12月2日、聖書「列王記下」に登場するユダヤの王ヒゼキヤの直筆とみられる王印を、エルサレム旧市街のシルワン地区にある古代のごみ捨て場で発見した。1センチ弱の長さの粘土に書かれたもので、古代ヘブライ文字と、二つの翼をもつ太陽が刻まれているという。 ユダ王国のヒゼキヤ王の統治は紀元前700年ごろ。エルサレムを大都市に作り上げることに貢献し、偶像を撤去したことで知られる。 ヘブライ大学のエイラト・マザル氏は「イスラエルまたはユダヤの王の王印が科学的な考古学の発掘で発見されるのは初めて」と述べている。□ ―――――――― ◎カッパドキアに使徒パウロの足跡追う 【CJC=東京】『ユネスコ』が世界遺産に指定したカッパドキアは、新約聖書時代にはアルメニアやガラテアに近く、使徒パウロの足跡をたどろうとするキリスト者には巡礼地となっていた。 パウロが最初にキリスト者共同体を設けたのはカッパドキア。ローマ人がキリスト者に拷問を初めて加えたのもカッパドキアだった。周辺に見られる自然の洞穴は、迫害された教会にとって絶好の隠れ家となった。始めはローマ人から、後にはイスラム教徒による迫害から逃れるためだった。 トルコ紙『フリエット』によると、現在のネヴシェヒルの地下に、ヒッタイト時代にまで遡る都市が発見された。 「発掘作業が完了すれば、カッパドキアの歴史が書き直されよう」とネヴシェヒルのハサン・ウンヴェル市長。「重要な発見があった。長いトンネルと、人々が皆一緒に住めるだけのスペースが見つかっている。亜麻仁油製造所、教会、さまざまな居住スペースをつなぐトンネルも珍しい」と言う。 発掘の一部は2017年に公開予定。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(12月6日)=http://www.cwjpn.com ★教皇アフリカ中部3カ国訪問 =ケニア=人類の選択肢は明白「環境保護か破壊か」 =ウガンダ=殉教者に倣い、信仰を行動で示す ★エリート教育に警鐘=教皇 キリスト教学校の役割語る ★本音で分かち合い=若者に“人生を考える”教育=「人間塾」塾生シンポジウム公開セミナー ★世界連邦岡山県宗教者大会=共に平和祈る=倉敷市の大本岡山本苑 =キリスト新聞(12月5日)=http://www.kirishin.com ★上智大学キリスト教文化研究所聖書講座=カトリックとルター派、一つになれない理由ない ★多民族・多文化共生社会の実現へ=第3回「マイノリティ問題と宣教」国際会議 ★キリストの愛で始まる新しい人生=F・グラハム氏伝道大会に3万8千人 ★救世軍=「社会鍋の日」制定 ★教皇がアフリカを初訪問 =クリスチャン新聞(12月6日)=http://クリスチャン新聞.com ★1,480人が招きに応答=首都圏セレブレーション=「罪赦す唯一の道選んで」 ★第3回「“いのちと死”ともに祈る会」=自死遺族の魂に触れる ★カンバーランド=「戦後70年」決議 ★テロ厳戒=ベルギー=危機の時代に、 欧州で福音を伝えること(寄稿・ミラノ賛美教会牧師・内村伸之) ★大分で「9条にノーベル賞」講演会=石垣義昭共同代表、伊藤真弁護士ら ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-12-07 22:12
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1297 ┗━━━━━━━ 2015.11.30 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼教皇がアフリカを初訪問 ▼教皇がケニアからウガンダへ ▼教皇が中央アフリカへ ▼カトリックの国アイルランド初の同性カップル誕生 ▼米でキリスト降誕場面に新生児遺棄 ▼アレクサンドル3世遺体からDNAサンプル採取 ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎教皇がアフリカを初訪問 【CJC=東京】フランシスコ教皇は11月25日、初めてのアフリカ訪問に出発した。訪問先の東アフリカのケニアなどではイスラム過激派組織がキリスト教徒を狙った大規模なテロを繰り返している中でも、訪問の決意は固かった。教皇がテロの脅威や紛争が続く各国を訪れることに対しては、治安上のリスクを指摘する声も出ており、各地で厳重な警戒態勢が敷かれた。 教皇はまず最初の訪問国ケニアに向けローマを25日早朝出発、現地時間同日夕方、同国の首都ナイロビに到着した。その後、大統領官邸で歓迎式、ウフル・ケニヤッタ大統領との会談、次いで各界要人と会見した。 翌26日午前、教皇はナイロビ市内のバチカン大使館で諸宗教指導者と会見。続いて、ナイロビ大学構内でミサを捧げた。午後、カトリック系学校での教会関係者との出会いと、国際連合ナイロビ事務局への訪問を行なった。□ ―――――――― ◎教皇がケニアからウガンダへ 【CJC=東京】教皇フランシスコは11月27日午前、最初の訪問国ケニアのナイロビ・カンゲミ地区のスラム街を訪問。その後、カサラニ・スタジアムで若者たちとの集いを行った。 同日午後、ケニアを後にし、第2の訪問国ウガンダに移動、ウガンダのエンテベに到着した教皇は、空港での歓迎式の後、エンテベ市の大統領官邸でヨウェリ・カグタ・ムセべニ大統領と会談、要人との出会いを行なった。夕方には首都カンパラ郊外のムニョニョでカテキスタや教員らと会見、その後カンパラ市内に入った。 28日午前、教皇はカンパラ近郊ナムゴンゴの聖公会とカトリックの殉教者聖地を訪問した。カトリックの殉教者聖地ではミサを司式。午後はカンパラのコロロ地区で若者たちとの出会いを行った。また、貧困者のためのケア・センターを訪問、教会関係者と交流した。□ ―――――――― ◎教皇が中央アフリカへ 【CJC=東京】アフリカ歴訪中のローマ教皇フランシスコは11月29日午前、ウガンダから最後の訪問国、中央アフリカの首都バンギに到着した。 教皇はバンギの空港で歓迎式、続いて大統領官邸でカトリーヌ・サンバ・パンザ暫定政府大統領と会談、さらに政府要人・外交団と会見。午後からは、バンギ市内の難民キャンプを訪問。さらに、福音教会の共同体との出会い、カトリック司教座大聖堂でミサと、いつくしみの特別聖年の開幕に先立つ「聖年の門」の開門を行った。教皇はミサで、「武器の誤った使い方をする全てのものに呼びかけたい。武器を捨て、愛と慈悲を身につけてほしい」と訴えた。 教皇による紛争地訪問は異例。警備上の懸念があることから、バチカン(ローマ教皇庁)は訪問中止を検討したが、教皇の強い意向で実現したという。教皇到着の際、空港では軍用ヘリが周囲を警戒、駐留しているフランス軍なども警護にあたった。□ ―――――――― ◎カトリックの国アイルランド初の同性カップル誕生 【CJC=東京】アイルランド南部クロンメルでこのほど、同国初の同性婚のカップルが誕生した、と米メディア『CNN』が報じている。結婚したのはコーマック・ゴログリーさんとリチャード・ダウリングさんの男性同士のカップル。11月17日に結婚式が行われた。 アイルランドは「カトリック国」と見なされるほどにカトリック教会の影響力が強く、同性愛行為は自然法に反し、性行為を生命の恵みから遠ざけるものとされている。そこでこの5月22日、同性婚を認める憲法改正の賛否を問う国民投票を行い、開票の結果、賛成が多数を占めた。同性婚の法制化を国民投票で決めた国は世界で初めて。 CNNによると、世界に先駆けて2000年に同性婚を法律で認めたのはオランダだった。現在、世界では20カ国以上の国々で同性婚が法制化されたか、もしくは法制化されることが決まっている。米国でも6月、連邦最高裁が州法で同性婚を禁じることは認められないとの司法判断を下した。□ ―――――――― ◎米でキリスト降誕場面に新生児遺棄 【CJC=東京】米ニューヨーク市の教会で、キリスト降誕の場面を再現した展示の飼い葉おけの中に遺棄された生後数時間とみられる男児が見つかった。男児にはへその緒がついたままだったという。地元警察が11月25日、明らかにしたとして、AFP通信が報じている。 男児はクイーンズ区にあるホーリー・チャイルド・ジーザス教会で11月23日、昼休みから戻った管理人によって発見された。男児は病院に搬送されたが、健康状態に問題はないという。 ニューヨーク州の法律では、赤ちゃんの身に危険を及ぼさない限り、生後30日以内の新生児の遺棄は犯罪行為とはならない。遺棄が認められている場所としては病院、警察署、消防署がある。□ ―――――――― ◎アレクサンドル3世遺体からDNAサンプル採取 【CJC=東京】ロシア捜査委員会の代表者らが、ロマノフ朝の皇帝アレクサンドル3世の遺骸と、息子ニコライ2世皇帝のものと推定される遺骸から、比較のため、それぞれDNAサンプルを採取した。タス通信が報じた。 サンクトペテルブルクのペト・パブロフスク大聖堂にある墓所を、専門家らが掘り起こした。皇帝一家殺害をめぐる刑事捜査の一環で、遺伝学的鑑定用のサンプルを採取するのが目的。 ニコライ2世は十月革命直後の1918年、家族とともに銃殺された。その「遺骸」は2007年、エカテリンブルク近郊の埋葬地で発見されたが、ロシア正教会はその信憑性に疑義を抱いている。2015年10月、キリル総主教は政府に対し、ニコライ2世とアレクサンドル3世の遺骸を比較する遺伝学的調査を行うよう求めた。ロシア正教会の見解では、鑑定で肯定的な結果が出れば、ニコライ2世とその家族の遺骸がまぎれもなく本人のものであることの、議論の余地なき証明となるという。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月29日)=http://www.cwjpn.com ★神と教会は扉を開け放つ=教皇=「主が入って来られるように」 ★米司教団移住委の委員長=シリア難民の先行き懸念 ★長崎・ゆりの会=自死した人を追悼=髙見大司教がミサ司式 ★皆、神の子だから=さいたま教区共愛会の活動=“障がい”がつくる教会 ★長崎・ゆりの会=自死した人を追悼=髙見大司教がミサ司式 =キリスト新聞(11月28日)=http://www.kirishin.com ★仏テロ 教会にも衝撃=WCC常議員会など祈り呼びかける声明 ★SEALDs学生殺害予告にバプ連が抗議 ★缶バッジに母親の平和への思い=「戦争しない」というバトンを次世代へ ★安保法成立後にできること フェリス女学院大学教員有志の会 ★北朝鮮で南北宗教団体による平和大会 =クリスチャン新聞(11月29日)=http://クリスチャン新聞.com ★パリ&レバノン無差別連続テロ=現場近くの日本語キリスト教会 15日少数で礼拝=報復でなく平和の福音を ★WEA=WCC=暴力避け、正義・尊厳・友愛で ★三浦綾子戯曲「したきりすずめのクリスマス」公演=森下辰衛氏 「ありがとうを言わない“お化け”だった」 ★日本バプテスト教会連合創立50年=キリスト教を日本の文化に ★日本ナザレン教団全国牧師会が沖縄平和宣言=軍事力によらない平和の道を共に作り、歩み、呼び掛ける ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-11-30 16:02
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1296 ┗━━━━━━━ 2015.11.23 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼世界規模の「宗教戦争」再燃に懸念も ▼『B・グラハム緊急応答チーム』がパリへ ▼『イスラム国』が「聖年」期間にローマ攻撃の可能性 ▼「バチリークス」ヌッツィ氏はバチカンの召喚無視 ▼「バチリークス」でバチカンが5人告発 ▼韓国『平和行動牧師団』の牧師が北工作員と接触か ▼バチカンのクリスマスツリーは12月8日から ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎世界規模の「宗教戦争」再燃に懸念も 【CJC=東京】フランスの首都パリで11月13日、イスラム過激派組織『イスラム国』による連続襲撃事件が発生した。 世界史を揺るがした数々の「宗教戦争」の再燃を示すような動きも見られる。 世界中に大きな衝撃をもたらした今回のテロだが、パリ以外にも『イスラム国』による攻撃が発生、中東を中心に死者、負傷者が多数出ている。 これまでシリアとイラクにまたがる国家の建設に力を注いできた『イスラム国』が、西側での無差別攻撃に方針を大転換した可能性がある。過激派による暴力の封じ込めという課題が新段階に入った。 国際政治では「文明の衝突」が最も目立つようになるだろうと故サミュエル・ハンチントンが予言したのは1993年。この理論は熱烈な支持者を獲得してきたが、その中には好戦的なイスラム主義者も含まれている。こう指摘したのは17日付けの英フィナンシャル・タイムズ紙。パリで大量殺人の挙に出たテロリストらは、イスラムと西側諸国は避けられない死闘を繰り広げていると考える勢力の一派だとしている。 『イスラム国』は16日、米国の首都ワシントンとイタリアのローマを標的とする攻撃を予告する動画をインターネット上に公開した。パリでのテロと同様の攻撃を行うと警告した。 キリスト教世界も大きな衝撃を受けている。教皇フランシスコは14日、「このようなことを人間が行うとは理解できない」と述べ、非人道的行為だと非難した。特に宗教が正当化の理由になってはならないと強調。犠牲者や家族ら「全ての人々のために祈る」と語った。 世界教会協議会(WCC)常議員会は、パリとベイルートにおける最近のテロ攻撃を14日、強く非難した。中東教会協議会(MECC)は、レバノンのベイルートにある混雑した民間の商店街で12日に起きた爆破事件に対し、同情と怒り、そして同国の平和と安定のために働くという変わらぬ決意を、WCCと共に表明した。 ルーテル世界連盟(LWF)も「LWFはベイルートとパリの襲撃における大規模な命の喪失を非難する」と公式サイトで発表した。 英国国教会ジャスティン・ウェルビー・カンタベリー大主教は、パリのテロ事件を「深刻な悲劇という絶望的なニュース」とし、「被害を受けた人たちと共に泣き、助けと正義を求めて祈る」と述べた。 世界メソジスト協議会も「このテロリストによって動機づけられた多発的な爆破や発砲、そして人質をとるパリ襲撃を非難する」などという声明を発表した。 世界福音同盟(WEA)は、テロ攻撃を非難するとともに、フランスとレバノンのために祈るよう諸教会に呼び掛けている。 大規模テロ事件が発生したフランスでは、政府の国を挙げて喪に服すのに、カトリック教会も加わることを明らかにした。合同プロテスタント教会も、犠牲者への同情とともに、命の力である福音への信頼を表明している。福音同盟(CNEF)も、負傷者と犠牲者の遺族たちへの憐れみと連帯を表すとともに、教会員に対し、犠牲者やフランス全体とその当局を支えて祈るよう呼び掛けている。□ ―――――――― ◎『B・グラハム緊急応答チーム』がパリへ 【CJC=東京】『ビリー・グラハム伝道協会』(BGEA)は11月13日夜のパリ・テロ事件で、生きながらえても衝撃を激しく受けている人に心情的なケアを行うため、専門の『ビリー・グラハム緊急応答チーム』の派遣を決めた。 フランクリン・グラハム総裁の指揮のもと、米、加、英の連合応答チームで、フランス語を話せる、危機対応の訓練を受けたチャプレンを派遣する。 応答チームのジャック・ムンデイ国際担当は「第二次大戦以来、フランスでは最悪の悲劇。被害者を力づけ、支援するためにわたしたちがいることを知らせたい」と語った。□ ―――――――― ◎『イスラム国』が「聖年」期間にローマ攻撃の可能性 【CJC=東京】イタリアのアルファノ内相は11月16日、過激派組織『イスラム国』が12月8日から始まるカトリック教会の「聖年」期間中、ドローンを使ってローマを攻撃する可能性がある、と指摘した。内相は行事期間中、ローマ上空のドローン飛行を禁止する考えを議会で明らかにした。 「聖年」期間中はローマに国内外から多数の観光客が訪れると見込まれている。□ ―――――――― ◎「バチリークス」ヌッツィ氏はバチカンの召喚無視 【CJC=東京】「バチリークス」と呼ばれる、バチカン(ローマ教皇庁)の秘密文書を暴露したイタリア人ジャーナリスト、ジャンルイージ・ヌッツィ氏(46)がバチカン検察当局の召喚に応じることを拒否した。 カトリック通信CWNは、『十字架の道』(仮訳)の著者であるヌッツィ氏が、バチカンの規則では、情報源の秘匿を認められていないことを拒否の理由に上げたと報じている。 同氏は、容疑を掛けるまえに、自著で明らかにした不正財務についてバチカン自身が捜査すべきだ、と語った。□ ―――――――― ◎「バチリークス」でバチカンが5人告発 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)判事が11月21日、秘密を漏洩、暴露したとして関係者5人を告発した。 財務部次官のスペイン人聖職者、モンシニョール・ルシオ・アンヘル・バジェホ・バルダとニコラ・マイオ助手、イタリア人の広報コンサルタント、フランチェスカ・イマコラータ・シャウキ容疑者、それに漏洩された情報を元に暴露本『十字架の道』(仮訳)を発表したイタリア人ジャーナリスト、ジャンルイージ・ヌッツィ氏と、『強欲』(仮訳)を発表した『レスプレッソ』紙エミリアーノ・フィッティパルディ記者の5人。 モンシニョール・バルダとシャウキ容疑者は、教皇フランシスコがバチカンの財政・金融改革のために設置した委員会のメンバー。□ ―――――――― ◎韓国『平和行動牧師団』の牧師が北工作員と接触か 【CJC=東京】脱北者のキム・リョンヒさんを北朝鮮に送還しようとしている韓国の『基督教平和行動牧師団』に所属する牧師が、北朝鮮の工作員と会うなど、国家保安法に違反する行為をしているとして、警察が捜査を始めた。 警察庁保安捜査隊は11月13日、ソウル市鍾路区の韓国基督教会館にある牧師団の事務局と、牧師自宅を家宅捜索した。警察によると、牧師は、北朝鮮への送還を求めているキムさんの送還を進める過程で、北朝鮮の工作員と数回接触していた疑いが持たれているという。朝鮮日報日本語版が伝えた。□ ―――――――― ◎バチカンのクリスマスツリーは12月8日から 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ広場に毎年立てられるクリスマスツリー、ことしは12月8日から公開される。 カトリック教会はこの12月8日から「いつくしみの特別聖年」を2016年11月20日まで設定していることから、ツリーの公開を合わせた。 今年のツリーは独バイエルン地方から寄贈されたもので、高さ32メートル。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月22日)=http://www.cwjpn.com ★教皇フランシスコ「昼の祈り」で=テロの正当化はできない ★教皇=紛争の中央アフリカへ=訪問の延期・短縮求める声も ★“冷たい教会”終わらせて =教皇=訪問先のフィレンツェで訴える ★日韓司教、横浜で交流=戦後70年をテーマに=横須賀の基地、逗子の米軍住宅前で現地学習も ★“自分らしさ”堂々表現=「ラルシュかなの家」恒例たぶん25回目の祭り=静岡市 =キリスト新聞(11月21日)=http://www.kirishin.com ★戦後70年企画連続インタビュー「本紙標語の実質を問う」(8)安海靖郎氏=宣教の地で知った平和の尊さ ★第23回日本福音功労賞顕彰者=中島秀一、三森春生、三木晴雄の3氏に ★小林節氏=首相の靖国参拝に異議=新宗連「信教の自由」で公開講座 ★社会の中で平和語る使命がある=イグナチオ9条の会で英隆一朗神父が講演 ★アジア基督教・景教研究国際大会=日本景教研究会会長・川口一彦氏報告 =クリスチャン新聞(11月22日)=http://クリスチャン新聞.com ★若者と高齢者つなぐ=ローザンヌ・シンポジウム=キ教学校と教会の協力探る ★福音功労賞に中島氏、三森氏、三木氏=中島氏・早天祈祷会続けた祈りの人=三森氏・機会を十分に用い今日まで =三木氏・日本の石鹸洗剤業界に貢献 ★キリスト教功労者に小塩氏、加藤氏=小塩氏・独キ教芸術等の普及に尽力=加藤氏・比の貧しい子どもらを支援 ★若者に受け入れやすい曲を礼拝時にも歌って=福音讃美歌協会讃美セミナー ワーシップ・ゴスペル編 ★放射線測定器組み立てワークショップ=日本基督教団東京北支区青年部 ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-11-23 23:49
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1295 ┗━━━━━━━ 2015.11.16 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼教皇がパリ同時テロを「神に対する侮辱」と非難 ▼「バチカン暴露本」の背後に改革への抵抗も ▼南北宗教団体による平和大会が北朝鮮で開催 ▼ブラジルで『十戒』が大ブーム=モーセの紅海割りで高視聴率 ▼米の『ノアの方舟』テーマパークが来年7月オープン ▼ルーテル世界連盟が石田順朗牧師死去で弔意 ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎教皇がパリ同時テロを「神に対する侮辱」と非難 【CJC=東京】パリ同時多発テロを受け、ローマ教皇フランシスコは11月14日、「このようなことを人間が行うとは理解できない」と述べ、非人道的行為だと非難した。イタリアのテレビの電話取材にコメントしたもの。 教皇は、このような行為が「正当化されるいかなる理由もない」と批判し、特に宗教が正当化の理由になってはならないと強調。犠牲者や家族ら「全ての人々のために祈る」と語った。 教皇は「どうして人間の心がこのような恐ろしいことを思いつくのか」と述べ、「暴力と憎しみの道は問題を解決しない」と指摘した。□ ―――――――― ◎「バチカン暴露本」の背後に改革への抵抗も 【CJC=東京】カトリックの総元締めとされるバチカン(ローマ教皇庁)が機密文書漏えい事件で揺れている。 文書を暴露したジャーナリスト2人の著書が11月5日、イタリアで発売された。長年にわたる放漫財政や一部聖職者の「強欲ぶり」が明るみに出て、改革を進める教皇フランシスコへのバチカン内部の抵抗が浮き彫りになった。バチカンは11日、漏えい容疑で2日までに逮捕した高官ら2人に加え、ジャーナリスト2人の捜査を開始したと発表している。 暴露本は、イタリア人ジャーナリスト、ジャンルイージ・ヌッツィ氏(46)の『十字架の道』(仮訳)と、『レスプレッソ』紙エミリアーノ・フィッティパルディ記者(41)の『強欲』(仮訳)の2冊。 バチカン当局は今月2日、財務部次官のスペイン人高位聖職者(モンシニョール)ルシオ・アンヘル・バジェホ・バルダ容疑者(54)と、イタリア人広報コンサルタント、フランチェスカ・イマコラータ・シャウキ容疑者(32)を文書漏えい容疑で逮捕したと発表した。11日にはジャーナリスト2人に協力した高官も捜査対象とする方針を表明した。 暴露本によると、世界各地の教会から貧窮者支援のために寄付された義援金「ペトロのペンス」の6割がバチカンの財政赤字の穴埋めに回されていた。また、カトリックの崇敬対象である「聖人」や「福者」の認定のために届いた巨額の寄付金が使途不明になっている。 バチカンが保有する不動産は市場価値が約27億ユーロ(約3550億円)と評価されているが、その管理もずさんで、アパートが聖職者らに格安で賃貸されていた。またベルトーネ前国務長官(80)の床面積数百平方メートルの「豪華アパート」の改修費の一部として、20万ユーロ(約2640万円)がカトリック系小児病院の財団から拠出されていた、という。 社会的弱者に寄り添う「貧者の教会」を掲げる教皇は就任以来、バチカンの構造改革に取り組んでいるが、内部には不満がくすぶる。ヌッツィ氏は自著『聖堂の中の商人たち』発表会で「50平方メートルの小さなアパートに暮らす教皇は改革を進めようとしているが、多くの困難に直面し、抵抗に遭っている」と障害を指摘した。 バチカンでは10月、再婚信徒や同性愛者の処遇を巡り保守派が教皇に反旗を翻し、教義の厳格適用を求める保守派と、現実路線の改革派の対立が表面化したばかり。教皇は8日、日曜恒例の祈りの集会で、漏えい事件について「機密資料を盗み出すことは罪だ」と非難する一方、「事件で、改革から注意がそらされることはない」と改革路線の推進を強調した。 しかし教皇は「皆さんの支援により前進している改革の足が引っ張られることはない」と強調、多数の参列者らを前にバチカンの組織改革を進めていく意思を示した。□ ―――――――― ◎南北宗教団体による平和大会が北朝鮮で開催 【CJC=東京】韓国の対外放送KBSワールドは、南北の宗教団体の代表らが参加する「平和大会」が11月9日から2日間、北朝鮮東南部の金剛山で開かれたと、北朝鮮の朝鮮中央通信が10日報じたことを紹介している。 平和大会で南北の宗教団体の代表らは、自主統一、平和と繁栄への道は南北共同宣言を実行してこそ開かれるという意見で一致したという。 大会には、北朝鮮の宗教人協議会会長で、朝鮮カトリック教会中央委員長のカン・ジヨン氏ら、北側の代表団と、キリスト教、カトリック、仏教など韓国の7宗教団体の代表約140人が参加している。□ ―――――――― ◎ブラジルで『十戒』が大ブーム=モーセの紅海割りで高視聴率 【CJC=東京】ブラジルの邦字紙『ニッケイ新聞』が、現地のTVドラマ界では今、『レコルデ』局で放映中の『十戒』を題材にした大河ドラマが空前のヒットとなり、話題を呼んでいる、と11月10日付の現地紙『フォーリャ』のサイトを紹介した。 今年3月から放送を開始した「オス・デース・マンダメントス」で、旧約聖書のモーセの「十戒」を題材にしている。 月~土のブラジルの夜9時以降はこの50年間、『グローボ』局のドラマが独占していた。ところがこの「十戒」は、この時間の『レコルデ』局の番組としては前例がないくらいに健闘し、最近では『グローボ』局の視聴率を抜く事態まで起きていた。 特に10日の放送がかねて話題となっていたのはこの日、主人公モーセが紅海の中を渡る「出エジプト」の回が放映されることになっていたから。 宗教界にも影響を及ぼした。ペンテコステ派の実力者、シラス・マラファイア牧師はこの日、「十戒」の放送時間中に行う予定だった集会の時間を、「これでは信者が来ない」との理由でずらしたという。マラファイア牧師はこれを「レコルデ局の陰謀だ」とまで語っている。 サンパウロ大都市圏での視聴率は、最高で31ポイント、平均でも28ポイントを記録した。これに対し『グローボ』局の番組は最高21ポイントで平均19ポイント。同局のお膝元リオデジャネイロでも、「十戒」が最高34ポイントだったのに対し、21ポイントに留まった。 『レコルデ』局でモーセが紅海を割ったその瞬間、『グローボ』局はニュースの時間で、別名「赤線」と呼ばれるリオのジョアン・グラール高速道で起こった銃撃戦の模様を流していたという。□ ―――――――― ◎米の『ノアの方舟』テーマパークが来年7月オープン 【CJC=東京】ロイター通信などによると、旧約聖書に登場する物語『ノアの方舟』を題材にしたテーマパークが米ケンタッキー州で計画され、設立団体は2016年7月7日にオープンの予定で、年間140万人の来場者を見込んでいる。 テーマパーク『アーク・エンカウンター』(方舟との遭遇)は、同州北部ウィリアムズタウンで現在建設中。方舟をかたどった実物大の木造レプリカもある。 関係するキリスト教団体『アンサーズ・イン・ジェネシス』のケン・ハム代表は11月12日の記者会見で、「間違いなく、世界最大のキリスト教アトラクションの一つ」と言う。 同団体は「創造博物館」も運営しており、天地創造をはじめ、聖書に記載された通りの出来事が実際に起きたとの立場をとっている。 州当局は2014年夏、開発計画に税控除措置を与えると決めたが、12月になってそれを取り消した。開発業者が同じ原理主義的なキリスト教信仰を持つ労働者しか雇わないと表明したことが、当局の懸念を招いたようだ。□ ―――――――― ◎ルーテル世界連盟が石田順朗牧師死去で弔意 【ジュネーブ=LWI・CJC】ルーテル世界連盟(LWF)は、11月4日、87歳で死去した同連盟元神学研究局長の石田順朗牧師に弔意を表明した。 「これまで2回、石田博士は、わたしたち世界規模の共同体に、大きな貢献と栄誉をもたらした。2回目はわたしたちの歴史の中でも重要な時であった。彼は、アジアの教会とルター神学に消すことの出来ない足跡を残した」と同連盟のマルチン・フンヘ総幹事がLWI通信を通じ、弔意を示した。 石田氏は1928年、沖縄・宮古島で仏教徒の家庭に生まれ、キリスト者になった後、55年に日本福音ルーテル教会牧師に叙された。同派稔台、久留米、市ヶ谷各教会を牧会後、64年から4年間、LWF・アジア担当幹事を務めた。 さらに78年から86年まで研究部門で活動したが、その最中、77年には、福音の尊厳に関する教会の立ち位置を明らかにする「ステータス・コンフェッショニス」を宣言した。これは当時行われていた南アの人種隔離政策「アパルトヘイト」は信仰の問題として否定すべきだ、としたもの。 石田氏は、キリスト者とマルキストの関係、ルーテル派と他宗教信徒、キリスト教と人権、礼拝の文化的コンテキスト、などの分野の研究で指導力を発揮した。 その後、シカゴ・ルーテル神学大学院世界宣教室室長、九州ルーテル学院大学学長、九州ルーテル学院大学長などを歴任した。神学博士。 遺族はグロリア夫人(58)。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月15日)=http://www.cwjpn.com ★教皇フランシスコ=家庭はゆるし合う場=「一日をけんかで終わらせない」 ★教皇フランシスコ=迫害は全キリスト者を一致させる共通の体験 ★神戸から宮崎へ=新聖堂に被災ステンドグラス=宮崎教会 ★科学者、宗教者が対話=核兵器廃絶に向け協力確認=世界パグウォッシュ会議を受け長崎カトリックセンターで開催 ★バチカン=文書漏えいで逮捕 =キリスト新聞(11月14日)=http://www.kirishin.com ★いのり☆フェスティバル2015=神奈川・相模大野で初開催=能楽・弦楽器と響き合う聖書 ★「季刊『教会』」100号で記念礼拝=歴代編集委員らが25年の歩み回顧 ★11年ぶりに日韓NCC共同協議会=NCC議長・小橋孝一氏が報告 ★いのちなきところ正義なし=聖エジディオ共同体が死刑考えるシンポ ★バチカンが代表団の訪中を確認 =クリスチャン新聞(11月15日)=http://クリスチャン新聞.com ★全面改訂の新しい翻訳=名称は『聖書 新改訳2017』に=宗教改革500年にちなんで ★英ケンブリッジ大に欽定訳聖書の草稿が ★キリシタンゆかりの地に福音=明日への希望届け=決心者101人=ラブソナタ大分 ★飢餓、貧困の子どもたちに靴箱を=サマリタンズパース=オペレーションクリスマスチャイルド ★セレブレーション・地域別決起集会=「あなたが石を動かして」 ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-11-16 23:45
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1294 ┗━━━━━━━ 2015.11.9 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼アルバニアのティラナで「迫害世界フォーラム」 ▼就任直後の教皇がバチカン放漫財政に激怒 ▼機密漏えいでバチカン高官ら2人逮捕 ▼「機密資料を盗み出すことは罪」と教皇 ▼米聖公会に最初のアフリカ系総裁主教 ▼中国が宗教示す服装を規制対象に ▼チェチェン大統領が暗殺計画者らを許す ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎アルバニアのティラナで「迫害世界フォーラム」 【CJC=東京】「差別、迫害、殉教=キリストに共に従う」をテーマにアルバニアの首都ティラナで11月2日から4日まで「グローバル・クリチャン・フォーラム」が開催された。 「差別、迫害、殉教=キリストに共に従う」をテーマにしたこのフォーラムには、カトリック、正教会、プロテスタントの教会関係者が集い、世界のキリスト者の現状を語る声に耳を傾けた。 バチカン放送(日本語電子版)によると、3日間の開催期間中、参加者らは毎朝ティラナの正教会の司教座聖堂、アルバニア福音教会センター、カトリック司教座聖堂に集い、ただ一つの苦しむ教会としての歩みに一致、連帯できるよう祈った。 フォーラム参加者に宛て教皇フランシスコはメッセージを送った。メッセージは、教皇庁キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿によって読み上げられた。 この中で教皇は、中東や、アフリカ、アジアなど各地で広がるキリスト者に対する差別と迫害に、深い悲しみと憂慮を示した。 時に命を犠牲にするまでに、キリストを証しする多くの兄弟姉妹たちの苦しみにわたしたちは無関心でいることはできないと教皇は強調した。 これらキリスト者たちの苦難と殉教は、カトリックや、正教会、聖公会、プロテスタント諸教会にとって共通の体験であると述べた教皇は、洗礼を受けたすべての人はキリストの体、キリストの教会に属しているということを、今日の殉教者たちがわたしたちに理解させてくれるようにと祈った。 そして、すべてのキリスト者たちがこの深い真理を一つの招きとして、より一層の愛と相互理解のうちに、キリスト教一致への歩みを続けていくことができるようにと願いを示した。□ ―――――――― ◎就任直後の教皇がバチカン放漫財政に激怒 【CJC=東京】2013年に選出された直後、バチカン(ローマ教皇庁)の「手に負えない」体制を目の当たりにした教皇は、教会の幹部らを前に、膨れ上がる人件費、チェックなしの支出、そして不当な代金を請求する業者との裏取引のせいで教会の財政は破たんに向かっているとして、怒りをあらわにした、とAFP通信が報じた。 教皇の怒りの声を耳にしたのは、一握りの枢機卿やバチカン経済部門機構改革委員会の委員だけのはずだった。だがこの時、ひそかに発言が録音されていた。 それから2年、録音された音声が、イタリアの著名な調査報道ジャーナリスト、ジャンルイージ・ヌッツィ氏の新著『聖堂の中の商人たち』の中で再現された。 11月4日に出版記念会見を行なったヌッツィ氏によると、フランシスコ教皇とバチカン内部の利権享受者との消耗戦は現在も続いており、教会変革に向けた闘いに教皇が勝利できるかどうかはまったく不透明だそうだ。 ヌッツィ氏は、世界各地のカトリック信者が「ペトロのペンス」という献金制度を通じてバチカンに寄せた献金のうちの6割がバチカンの赤字の補てんに使われ、2割が準備金口座に回されており、本来の目的である慈善活動のために教皇が受け取るのは2割に留まっているという。 このほど刊行されたエミリアーノ・フィッティパルディ氏の著書も、「ペトロのペンス」について同様の指摘をしている。2013年の同制度での献金総額は3億7800万ユーロ(約500億円)という。□ ―――――――― ◎機密漏えいでバチカン高官ら2人逮捕 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)は11月2日、イタリア人ジャーナリストに機密文書を漏えいした疑いでバチカン高官ら2人を逮捕したと発表した。2人とも、教皇フランシスコがバチカンの財政・金融改革のために設置した委員会のメンバー。 伊紙『スタンパ』(電子版)によると、両容疑者はコンピューターに保存されていた機密文書を持ち出し、イタリア人ジャーナリスト2人に漏えいした疑い。機密文書に基づき、教皇の進める改革への抵抗勢力の存在などを暴露したジャーナリストの最新刊が5日に出版されることが明らかになったため、逮捕に踏み切ったと見られる。 逮捕されたのは財務部次官のスペイン人聖職者、モンシニョール・ルシオ・アンヘル・バジェホ・バルダ(54)と、イタリア人の広報コンサルタント、フランチェスカ・イマコラータ・シャウキ容疑者(33)。 バチカンは漏えいについて「教皇が寄せた信頼の重大な裏切り」と非難した。シャウキ容疑者は捜査協力に同意したため2日に釈放された。 バルダ容疑者は保守的な活動で知られる『オプスデイ』の会員。教皇が2013年7月に設置した改革委員会の取りまとめ役を務めた。シャウキ容疑者は同委員会のメンバーだった。委員会は昨年、バチカン財政・金融の透明性を向上させるための機構改革について教皇への助言をまとめ、解散している。□ ―――――――― ◎「機密資料を盗み出すことは罪」と教皇 【CJC=東京】教皇フランシスコは11月8日、バチカン(ローマ教皇庁)の聖職者らによる機密情報漏えい事件に関し「機密資料を盗み出すことは罪だ」と非難した。バチカンのサンピエトロ広場で開かれた日曜恒例の祈りの集会で語った。 しかし教皇は「皆さんの支援により前進している改革の足が引っ張られることはない」と強調、多数の参列者らを前にバチカンの組織改革を進めていく意思を示した。□ ―――――――― ◎米聖公会に最初のアフリカ系総裁主教 【CJC=東京】米聖公会はマイケル・カリー主教(62)を総裁主教に任命した。任命式は11月1日、首都ワシントンのナショナル大聖堂で行われた。信徒約200万人強を数える同派では最初のアフリカ系総裁主教。 人種間の一致と経済的な不平等の克服を訴えたカリー総裁主教は、「わたしたちは神の子だ。わたしたち全てがそうだ。わたしたちの人種は問題ではない、宗教も、階層も、ストライプも、タイプも問題にならず、わたしたちは神の子なのだ」とあいさつした。 そして「わたしたちがこの世に召し出され、遣わされたのは、今あるものを守るためではなく、あるべきものを夢見て、そのために働くためだ」と述べた。 カリー総裁主教はニューヨーク州バッファロー出身、同州ジェネバのホバート大学、エール神学校などで学び、ノースカロライナ大主教を15年間務めた。□ ―――――――― ◎中国が宗教示す服装を規制対象に 【CJC=東京】新疆ウイグル自治区の独立を目指す「過激派」対策の一環として、中国の最高裁判所は11月1日、一定の衣装着用を規制した。国営メディア『環球時報』(グローバル・タイムズ)が報じた。 「そのような衣服の着用を他人に強要するものは、監視の対象とされ、拘留、または最高3年の禁固刑に処す」という。□ ―――――――― ◎チェチェン大統領が暗殺計画者らを許す 【CJC=東京】ロシアのメディア『スプートニク』によると、チェチェン共和国のテレビ局『グローズヌィ』は、同共和国の治安維持機関はラムザン・カディロフ大統領の暗殺計画を未然に食い止めたことを明らかにした。暗殺計画は10月末に実行される計画だったという。 同テレビ局は、悪意を持った計画は明らかであったにもかかわらず、カディロフ大統領は未遂者の若者らを許し、更正のチャンスを与えたと報じた。 テレビ報道によれば、チェチェンの都市アルグンにはワッハーブ主義者らが多く、今回カディロフ大統領暗殺計画を練っていた20人の若者らもその影響を受けていた。同大統領は『イスラム国』戦闘員らの影響もありえるとしている。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月8日)=http://www.cwjpn.com ★各大陸代表の司教団=気候変動への対応訴える ★教皇の特別一般謁見=世界が期待している諸宗教の平和への協力 ★韓国の7大宗教=死刑廃止で共同声明 ★人身取引 過酷な現状=バチカンで国際シンポジウム ★「地上の平和」学校開く=安保法反対行動を振り返る=東京=日本カトリック正義と平和協議会 =キリスト新聞(11月7日)=http://www.kirishin.com ★戦後70年企画連続インタビュー「本紙標語の実質を問う」(7)=手束正昭氏=「現実的平和主義」を求めて ★平和のための宗教者の使命とは=カトリック司教協議会諸宗教部門がシンポ ★功労者に小塩節氏、加藤信子氏=日本キリスト教文化協会が顕彰★聖書的世界観から地上の生を考察=D・ホリンジャー氏が「創造の神学」語る ★安保法廃止求め、日基教団議長声明 =クリスチャン新聞(11月8日)=http://クリスチャン新聞.com ★長期にわたる「おとなのひきこもり」深刻化=役割与え、自信を持たせる=MCC特別講演会で回復した当事者語る ★セレブレーション大会まであと1か月=フラッシュモブで街中アピール ★北朝鮮・調査に死亡裏付け無し=「第16回横田早紀江さんを囲む拡大祈祷会」 ★対立こえて平和の道筋示す=来年香港で開催「第6回東アジア青年キリスト者大会」 ★死者4千人 昨年の2倍=8日に「迫害下教会のため祈祷日」 ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-11-09 22:54
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1293 ┗━━━━━━━ 2015.11.2 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎バチカンが代表団の訪中を確認 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)国務省と福音宣教省の代表ら6人が、協議のため中国を10月11日から16日にかけて訪問した。バチカン国務長官のピエトロ・パロリン枢機卿が29日明らかにした。 同枢機卿によると、6人の代表は中国滞在中、北京の大聖堂を訪問、ジュセッペ・リ・シャン司教と会談した。同司教は「聖座」(バチカン)と中国政府双方から司教として認知されている。また代表団は、北京政権当局者とさまざまな問題について協議した。 バチカン代表団訪中の噂が事実だったことをバチカンの責任者が明らかにした形。またパロリン枢機卿は、報道陣に、バチカンは中国当局との対話を「非常に前向き」と評価していることを示した。 教皇フランシスコは、かねて訪中の希望を明らかにしている。しかし中国政府は、宗教に関しても外国の影響を排除する意向を強めており、今回の協議の結果について、具体的な内容は明らかにされていない。メディアの関心をさらに呼ぶことは確か。□ ―――――――― ◎教皇が信徒・家庭・生命を扱う新組織創設を発表 【CJC=東京】教皇フランシスコは、信徒・家庭・生命を扱う新しい教皇庁組織の創設を発表した。 教皇は、これまでの信徒評議会と家庭評議会に代わるものとして、教皇庁立生命アカデミーともつながりを持つ、信徒・家庭・生命を扱う新しい省を開設したいと述べた。10月22日、シノドスの全体会議の席で、新組織創設の計画に言及したもの。 ―――――――― ◎教皇、カトリック教育を促進するための基金創設 【CJC=東京】教皇フランシスコは、カトリック教育を促進するための基金を創設した。バチカン放送(日本語電子版)が報じた。 教皇は10月28日付けの自筆文書で、第2バチカン公会議公文書「キリスト教的教育に関する宣言」(グラヴィッシムン・エドゥカティオニス)の1965年10月28日の発布から50周年を迎えるにあたり、これを機会とした教皇庁教育省の要望に応え、同公文書の名を冠した基金『グラヴィッシムン・エドゥカティオニス』を設立する旨を記した。 『グラヴィッシムン・エドゥカティオニス基金』は、世界のカトリック教育推進に向けた学術・文化的目的を持つもので、本部はバチカンに置かれる。□ ―――――――― ◎教皇がカトリック系ラジオ放送関係者と会見 【CJC=東京】教皇フランシスコは10月29日、カトリック系ラジオ放送『ラジオ・マリア』の関係者と会見した。 バチカン放送(日本語電子版)によると、各国から集った『ラジオ・マリア』関係者約200人を迎えた教皇は、挨拶の中で、福音宣教のために教会を助けるという、同放送局誕生以来の目的を想起した。 そして、常に人々の不安や苦しみに寄り添い、信仰の実り、連帯のしるしとしての希望と慰めを与えてきた同放送局の奉仕を歓迎した。 教皇は、これからも福音と教会の教えに忠実にこの真のミッションを続け、社会の声、特に貧しく疎外された人々の声に耳を傾け、すべてのリスナーの心のよりどころとなって欲しいと励ました。 イタリアの『ラジオ・マリア』放送局長リヴィオ・ファンザガ神父は、現在迫害下にあるキリスト者たちのために、アラブ語のWEBラジオを準備していることを報告した。 『ラジオ・マリア』は1882年、北イタリアの小教区で創立されたカトリック系ラジオ局。次第にイタリア全土をカバーするようになり、現在は世界70カ国に広がっている。□ ―――――――― ◎中東難民に「安全な道」を教会関係者が呼びかけ 【CJC=東京】欧州各国のカトリック、正教会、聖公会、プロテスタント諸教会指導者35人が独ミュンヘンで10月29日、中東から相次いで到着する難民と教会の務めについて協議、難民の保護安全策をまとめ提案した。 世界教会協議会(WCC)のオラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事は、飢餓に襲われている人に対しては、それ以外の尺度に捕らわれず、助ける責任を取らなければならない、と語った。□ ―――――――― ◎カナダ合同教会とキリスト合同教会が「フルコミュニオン」に 【CJC=東京】カナダ合同教会とキリスト合同教会が10月17日、オンタリオ州ナイアガラフォールズのセント・アンドリュース合同教会で行われた礼拝で、「フルコミュニオン」(完全相互聖餐)協約を結んだ。 双方は、「宣教(ミニストリー)と伝道(ミッション)を共に行なうという共通のビジョンを持って歩む」ことに合意した。□ ―――――――― ◎韓国カトリック司祭団体が約7年ぶり訪朝 【CJC=東京】韓国の聯合ニュースは、カトリック司祭の団体『天主教正義具現全国司祭団』に所属する司祭が北朝鮮の朝鮮カトリック教会協会の招きで訪朝していたことが10月27日分かった、と報じている。 韓国政府統一部と同団体によると、司祭12人が23日に中国・北京経由で訪朝した。25日に平壌市の長忠聖堂で開かれた平和統一祈願ミサに出席したほか、市内のカトリック関連の施設も見て回ったという。 同団体の訪朝は2008年9月以来約7年ぶり。韓国政府が訪朝を承認したことについて、聯合ニュースは、南北間の民間交流活性化に向けた第一歩ではないかとの見方が出ていると報じた。 『天主教正義具現全国司祭団』は、現政権に批判的なことから、ほかの左派系団体の訪朝も認められるのではないかと予想する見方もあると言う。 政府当局者は「今回の司祭団の訪朝は純粋な南北の宗教交流であるため承認した」と説明している。□ ―――――――― ◎韓国で宗教への信頼度が急落 【CJC=東京】韓国国内で宗教への信頼性が急落している、と韓国の聯合ニュースが伝えたことを情報サイト『レコード・チャイナ』が紹介している。 韓国・曹渓宗仏教社会研究所が16歳以上の国民1200人を対象に実施した 世論調査」によるもので、 宗教への信頼性は11・8%と、昨年(25・0%)から大幅に下落した。 宗教別で見ると、「信頼する」との回答が高かったのはカトリック(39・8%)で、仏教32・8%、プロテスタントは10・2%。 聖職者に対する信頼度も神父が51・3%で最も高く、僧侶は38・7%、牧師は17%だった。□ ―――――――― ◎『シティ・ハーベスト教会』の会員はコン・ヒー牧師支持 【CJC=東京】教会財産である慈善事業のための資金を流用したとして起訴されたシンガポールのメガチャーチ『シティ・ハーベスト教会』(CHC)のコン・ヒー主任牧師ら教会幹部は10月21日、資金流用の証拠は十分あると全員に有罪判決を受けた。 しかし同教会が運営するニュースサイトは、コン・ヒー牧師を支援する意思を表明する教会員たちを映した動画(英語)を公開した。 □ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月1日)=http://www.cwjpn.com ★家庭シノドス最終報告=状況に応じて「寄り添う」 ★奉仕の喜びを生きるように=教皇フランシスコ=テレーズの両親列聖式で ★枢機卿、ギリシャに=カリタス要員と難民援助 ★聖地 やまぬ流血=教皇も「平和への行動」訴え ★原因より「次」が大事=“ひきこもり”映画の主人公 講演 東京・麹町教会=「七十二人の集い」の大会 =キリスト新聞(10月31日)=http://www.kirishin.com ★「現代世界憲章」発布から半世紀=〝積極的平和〟へ憲法9条こそ=カトリック「正義と平和」全国集会東京大会 ★堤防決壊から1カ月の常総市=クラッシュジャパンなど救援に ★「心の病」作り出していないか=日基教団埼玉地区アーモンドの会で石丸昌彦氏 ★教派を超えて軽妙トーク=七人七様の牧師・神父像を披露 ★教皇が一連のスキャンダルに公式謝罪 =クリスチャン新聞(11月1日)=http://クリスチャン新聞.com ★元中国人「慰安婦」描いたドキュメンタリー映画製作=声なき人たちに光を=映画「太陽がほしい」監督 班忠義さん ★互いに知り合い安心ネットワークづくり=町田市内の教会で「防災フェスタ」 ★日本聖化協力会30周年 第1回聖会講師オズワルド氏招き=供え物として捧げなさい=「聖化のリバイバルを目指して」テーマに記念大会 ★キングス・ガーデン宮城創立20年=地域の人たちに寄り添う働きを ★ライフワークス社就終活セミナー「メメント・モリ」=死を通して与えられる力=就活の実践と意義を学ぶ ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-11-02 22:21
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1292 ┗━━━━━━━ 2015.10.26 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼家庭問題扱ったシノドスが閉幕 ▼同性愛公言したハラムサ神父の聖職剥奪 ▼教皇に脳腫瘍?バチカンは報道を全面否定 ▼ユダヤ人とアラブ人が一つのテーブルで ▼「ユダヤ人を絶滅」とヘブライ語の動画 ▼英ケンブリッジ大に欽定訳聖書の草稿が ▼シティ・ハーベスト教会資金流用で全員に有罪 ▼サグラダ・ファミリア教会完成は2026年? ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎家庭問題扱ったシノドスが閉幕 【CJC=東京】家庭問題をテーマにバチカン(ローマ教皇庁)で10月4日に開幕した『世界代表司教会議』(シノドス)は24日、翌日の閉会ミサを控え、最後の全体会議が行なわれた。 今回のシノドスは、「開かれた教会」を掲げる教皇フランシスコの意向で開催された。 午前中の会議では、今シノドスにおける司教たちの意見・提案をまとめた最終文書となる「提言書」が読み上げられた。この提言書は、最終文書起草委員会によって段階的に準備され、前日、同委員会の全員一致により承認されたもの。 「提言書」には94項目が盛り込まれた。シノドスでは、教義の厳格適用を求める保守派と、現実的な対応を主張する改革派との対立が浮上したが、再婚信徒については、教会から排除せず、受け入れるよう、改革派の意見が盛り込まれた。 再婚信徒が「破門されたと感じてはならない」「(教会に)より統合されなければならない」と強調され、再婚信徒に聖体拝領を認める条件は明記していないが、離婚理由など個々のケースに応じ、具体的な対応を考える方向を打ち出した。 同性愛者については「不当な差別的烙印を受けることを避け、尊重されなければならない」としながらも、同性婚の合法化を、カトリックの結婚、家族と「同一視または類似のものとみなす根拠は存在しない」と、同性婚を認めない立場を貫いた。 同じ午前の会議で、『中東・アフリカ・ウクライナの状況に対する共同声明』も発表された。 教皇はあいさつで、カトリック教会内の意見対立を認めながらも、現代社会において家族が抱える問題に教会が「見て見ぬふりをせずに」取り組むよう促した。 また、「教会の第一の責務は非難や破門を言い渡すことではない」とし、さらに司教会議では「教会の教義の裏に隠れようとする閉ざされた心がむき出しになった」と保守派の言動を批判した。 シノドスは25日のミサで正式に閉幕した。 今回の提言を踏まえ、教皇フランシスコは「家族」に関する文書をまとめる。教皇はシノドスの提言に従う必要はないが、シノドスで繰り返し示された方針転換拒否の動きからも、教義の大幅変更は難しくなったと見られる。□ ―――――――― ◎同性愛公言したハラムサ神父の聖職剥奪 【CJC=東京】自身が同性愛者だと公言したポーランド出身のカトリック聖職者、ハラムサ神父(43)について、同国北部ペルプリン教区の司教は10月21日、聖職者としての資格を剥奪すると発表した。今後、ミサや洗礼などができなくなる。AFP=時事通信が報じた。 バチカン(ローマ教皇庁)で教義問題を担当する教理省職員だったハラムサ神父は、世界代表司教会議直前の10月3日、同性パートナーと共にローマで記者会見、自身が同性愛者だと公表した。バチカンは同神父を解雇した。 ペルプリン教区司教は、声明で「ハラムサ神父に振る舞いを改める意思がなく、今後もカトリック聖職者としての行動規範を守らないことが示された」として、聖職者の資格剥奪を表明した。ただ破門はされず、「行い次第で懲罰は取り消される」と説明している。□ ―――――――― ◎教皇に脳腫瘍?バチカンは報道を全面否定 【CJC=東京】教皇フランシスコ(78)が「脳腫瘍」と診断されたという10月21日付イタリア紙コティディアーノ・ナツィオナーレの報道がバチカン(ローマ教皇庁)で波紋を広げた。折から家庭に関係する問題を取り上げた世界代表司教会議(シノドス)が開会中で、再婚信徒や同性愛者への対応を巡り、保守派が教皇批判を強めている中でのことだけに「混乱を狙った陰謀の意図がある」(バチカン機関紙オッセルバトレ・ロマノ)との指摘も出ている。 発端は、コティディアーノ・ナツィオナーレ紙が「世界的な脳神経外科医の福島孝徳氏の診察で脳に小さな腫瘍が認められたが、手術は必要なく、治癒可能と判断された」との報道。バチカン報道事務所は教皇自身にも確認した上で「教皇は健康」と強調し、報道を誤報として全面否定した。 コティディアーノ・ナツィオナーレ紙は、福島氏の公式ブログを引用して、昨秋フランシスコ教皇の一般接見に参加した際の様子や、今年1月にバチカン高位聖職者と会談した写真を掲載した。だが、福島氏の事務所は「2回のバチカン訪問は医療目的ではない」と説明しているという。□ ―――――――― ◎ユダヤ人とアラブ人が一つのテーブルで 【CJC=東京】もしもユダヤ人とアラブ人が一つのテーブルで食事をしたら、料金を半額にするというアイデアをイスラエル北西部のカフェが打ち出した。 クファル・ヴィトキン町でカフェを営業しているコビ・ツァフリル氏が考えたもので、内容は、フェイスブックのページで10月12日発表された。そこにはこんな宣伝が記されている。 「アラブ人が怖い? ユダヤ人が怖い? いるのはアラブ人でもなければユダヤ人でもない。人間なのだ! そして本当にアラブのフムスは素晴らしいし、ユダヤのファラフェルは見事なものだ。 そして誰にでもフムスのお代わりは無料。そしてユダヤ人とアラブ人が一緒に座ったら特別に半額! 日曜から木曜有効」 お客は割引を利用しているが、一緒に食べたアラブ人とユダヤ人の多くは、ツァフリル氏の試みを支援するため全額を支払うと決めている。「何かその人たちを協力させられるものがあるとしたら、フムスだ」とツァフリル氏は英字紙タイムズ・オブ・イスラエルに語った。 この所、イスラエルとパレスチナ自治区での暴力は拡大しており、パレスチナ人44人、イスラエル人8人、エリトリア人1人が殺害されている、とネットメディア『ハフィントン・ポスト』は報じている。□ 注=フムスはひよこ豆と練り胡麻のペースト。ファラフェルは磨り潰したひよこ豆をパセリやコリアンダーと様々なスパイスを混ぜ丸めて揚げたもの。いずれも中東や地中海沿岸が発祥。 ―――――――― ◎「ユダヤ人を絶滅」とヘブライ語の動画 【CJC=東京】過激派組織「イスラム国」が10月24日までに、「ユダヤ人を絶滅させる」などとするヘブライ語の動画をインターネット上に公開していたことが明らかになった、と朝日新聞が報じている。イスラエルのメディアは、「イスラム国」によるヘブライ語の動画公開は初めてと報じている。 動画は約2分。銃を携えた覆面の男が荒野に立ち、「今までに起きたことは、これから起こることに比べ、子どもの遊びだ。エルサレムと国中から1人のユダヤ人も残らなくなる」などと訴える内容。イスラエルの地図を示し、「攻撃計画」も語っている。□ ―――――――― ◎英ケンブリッジ大に欽定訳聖書の草稿が 【CJC=東京】米国の語学研究者ジェフリー・アラン・ミラー氏が、英ケンブリッジ大学古文書保管所で17世紀の聖書学者サミュエル・ワードの著作を研究していた際に発見した文書が、1604~08年のものと思われる欽定訳聖書の草稿だったことが分かった。 ニュージャージー州モンクレアの州立大学教授のミラー氏、ワードのものとされていた羊皮紙に包まれた70ページのノートを発見したが、判読しにくい筆跡でびっしりと書き込まれていた。 ミラー教授。ケンブリッジ大学で撮影したフィルムを持ち帰って来た時には「大発見」するとは予想していなかったと言う。 複写したフィルムを検査すると、『第1エズラ書』の全体と『ソロモンの知恵』(知恵の書)の一部の草稿であることが判明した。 1611年に発行された『欽定訳』の最初の草稿で、10人以上の翻訳者による手書きの下書きという。 イングランド王ジェームズ1世によって承認されたこの英語訳聖書の作業には、ロンドン、オックスフォード、ケンブリッジなどの6翻訳者グループが関わっている。 『第1エズラ書』も『ソロモンの知恵』は、いずれも『アポクリファ』(旧約聖書続編)に分類される文書で、現在も教派によっては『聖書正典』と認められてはいない。 『欽定訳』は、ウイリアム・シェイクスピアの初期作品集と並んで、英語書籍の中でも非常に重要なものの一つとされている。□ ―――――――― ◎シティ・ハーベスト教会資金流用で全員に有罪 【CJC=東京】教会財産である慈善事業のための資金を流用したとして起訴されていたシンガポールのメガチャーチ『シティ・ハーベスト教会』(CHC)のコン・ヒー主任牧師ら教会幹部に10月21日、下級裁判所は、資金流用の証拠は十分あると全員に有罪判決を言い渡した。 判決文によると、コン・ヒー被告の妻、ポップ歌手のスン・ホー被告の音楽界でのキャリアアップのために2400万シンガポール・ドル(約22億3900万円)を流用したが、それを隠ぺいするため、債券償還のためと偽って2600万シンガポール・ドルを流用したという。 コン、ホー両被告以外に有罪判決を受けたのは、資金管理者、経理担当者、上級牧師代行ら。□ ―――――――― ◎サグラダ・ファミリア教会完成は2026年? 【CJC=東京】アントニオ・ガウディが設計したスペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア教会の建設が最終段階に入ると10月21日関係者が発表した。完成はガウディ没後100年の2026年になる予定。 現在の建物に6棟の塔が建ち上がる。中心の塔は「イエス・キリストの塔」と呼ばれ、完成すると高さは172.5メートルと、ヨーロッパで一番高い宗教建築になる。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(10月25日)=http://www.cwjpn.com ★聖書に基づく家庭像を=シノドス参加者、提示求める ★路上生活者の宿泊所=バチカンがオープン ★教皇=「皆さんにゆるしを願います」=教会内で起こった“スキャンダル”で ★聖地 高まる緊張=エルサレム司教、暴力批判 ★「全ベース会議」と「仙台教区サポート会議」=交流も兼ね開催=被災地スタッフ集う=宮城県蔵王町のホテルで =キリスト新聞(10月24日)=http://www.kirishin.com ★戦後70年企画 連続インタビュー「本紙標語の実質を問う」(6)=芳賀力氏=「聖なる語り」取り戻せるか ★「牧師の会」国会で野党議員を訪問=安保法案成立で共闘呼びかけ ★戦後70年のキリスト教振り返る=日中韓の視点から、日本基督教学会学術大会 ★クリスマス見本市で山根基世さん講演=〝世の中は言葉で変えられる〟 ★教皇、シノドスで聖霊の働きを強調 =クリスチャン新聞(10月25日)=http://クリスチャン新聞.com ★2015年教勢データ=教会数微増も信徒減=『クリスチャン情報ブック2016』より ★受賞逃すも決意新たに=「9条輝かしていく」 ★安保法制採決の瞬間証言=ヤジと怒号で何も聞こえず=西川重則氏=「悪法生まれる過程見届けるのが使命」 ★アジア市民社会形成とグローバル人材育成をめざして=信愛学舎支援=みのも とみこピアノコンサート ★支援者にも心のケアが必要=「第6回東日本宣教ネットワーク全体会議」で岩上敬人氏講演 ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-10-26 21:29
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1291 ┗━━━━━━━ 2015.10.19 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼中国で宗教支配強化の兆し ▼バチカン担当者が中国側と会談 ▼今日の家庭の使命めぐりシノドス発表続く ▼教皇が一連のスキャンダルに公式謝罪 ▼バチカン教理省勤務の神父が同性愛公表 ▼韓日NCCが11年ぶりに共同協議会 ▼韓日NCCが「教科書国定化・集団的自衛権に反対」 ▼アパレシーダに巡礼30万人、教皇17年訪問も ▼トルコ首都で親クルド集会に爆弾、最悪の自爆攻撃 ▼『ヨセフの墓』をパレスチナ人が襲撃 ▼ニューヨーク州の教会で10代兄弟を両親が暴行 ▼ジャスティンの新アルバムがイスラム圏で発禁? ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎中国で宗教支配強化の兆し 【CJC=東京】香港に本拠を置くカトリック系通信『UCAN』が、中国共産党は、習近平政権成立3年を迎え諸宗教への統制に本腰を入れている、と報じた。宗教問題を扱う『中国民族報』の10月8日論文を紹介したもの。 同紙論文は、特定の宗教を取り上げてはいないものの、教会、聖職者、教区などを匂わす表現があるところから、カトリック教会始めキリスト教会を対象としていることは確か。 習国家主席は、中国の体制に与える外国の影響を徹底的に排除しようとしている、と論文は指摘している。中国国内では全ての宗教は宗教団体によって運営されなければならない、という。「中国外のいくつかの集団や個人がこのことに懸念を持つ必要はない」としている。 「宗教統制が強化されることは明らか」と自称「ペテロ神父」がUCAN通信に語っている。「これまでは理論や掛け声だった。今ではそれが戦うべき本物の試合になった」。□ ―――――――― ◎バチカン担当者が中国側と会談 【CJC=東京】香港に本拠を置くカトリック通信UCANは10月16日、バチカン(ローマ教皇庁)の外交担当者が10月11日、北京に到着、中国側と会談したと伝えた。 バチカン代表団は、中国側との会談を終えて既にローマに戻ったとUCANは報じている。会談に参加した双方の代表団の構成や人数、議題は明らかになっていない。ただ宗教の「中国化」を推進している問題に関する外交担当者の会談と見られている。さらに中国側は国務院宗教局の関係者も参加した模様。 中国は1951年にバチカンと断交。中国のカトリック教会は政府公認の『中国天主教愛国会』と、教皇に忠誠を誓う非公認の「地下教会」に分かれ、バチカンと中国は、司教の任命権限を巡って対立している。 前任教皇ベネディクト16世時代に対中接触を担当したバチカンのピエトロ・パロリン国務長官は11日、「教皇は中国行きを望んでおり、門戸が開かれればすぐにでも出かけると思う」と述べた。□ ―――――――― ◎今日の家庭の使命めぐりシノドス発表続く 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)で開催中の家庭をテーマとした世界代表司教会議・第14回通常総会(シノドス)は10月14、15日、全体会議が行われた。 バチカン放送(日本語電子版)によると、全体会議では、シノドスの「討議要綱」第3部「今日の家庭の使命」をめぐり発表が続いた。 発表の議題に挙げられたテーマは、多岐にわたるものとなった。たとえば、「養子」について、子どもを養子に迎えることは愛の行為であり、生みの親でなくとも「親」としての本質を損ねることなく、むしろ家族を受容と無償性の大切さに目覚めさせると指摘された。 また、子どものいない夫婦についても、司牧的配慮の必要性が述べられた。特に代理出産に対し、倫理的な問題が指摘されると共に、子どもは神の贈り物であり、子どもを持つことを無理やりなしとげるべき目標のように考えることがないようにと強調された。 異なる宗教間の結婚もテーマとなった。特にアジアやアフリカにおいてキリスト教徒とイスラム教徒の結婚が見られるが、カトリック信者の配偶者がイスラム教に改宗させられるケースが多く、信者の信仰生活をいかに守るかが課題として示された。 一方で、カトリック信者と他のキリスト教教会の信者の結婚の場合、日常生活を通してエキュメニカルの歩みに有効な多くの視点が得られ、これをより価値付けることが重要と意見された。 離婚・再婚した信者の聖体拝領の問題に対しても、様々な角度から意見が寄せられ、教会の教義に忠実に留まりながら、どのように神の憐れみを示す司牧を行なうことができるかが焦点となった。□ ―――――――― ◎教皇が一連のスキャンダルに公式謝罪 【CJC=東京】AFP通信は、教皇フランシスコが10月14日、水曜恒例のサンピエトロ広場での一般接見の冒頭、「わたしは教会を代表し、最近ローマとバチカンで起きたスキャンダルについて、皆さんに許しを乞いたい」と発言したと報じている。 教皇は、聖書の一説を引用し、「スキャンダルが起きるのは避けられないが、『罪の誘惑のもとになる人は、わざわいである』」と述べた。AFP通信は、予想外の公式謝罪としている。□ ―――――――― ◎バチカン教理省勤務の神父が同性愛公表 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)教理省に勤めるポーランド出身のハラムサ神父(43)が10月3日、自身が同性愛者だと公表した。 ハラムサ神父は、ローマでパートナーと共に記者会見に臨み、「祈り部屋から飛び出した。とても幸せだ」と述べるとともに、教会に「同性愛者の苦しみや愛への渇望に目を向けよ」と訴えた。□ ―――――――― ◎韓日NCCが11年ぶりに共同協議会 【CJC=東京】韓国の聯合ニュースによると、韓国キリスト教会協議会(NCCK)と日本キリスト教協議会(NCCJ)の共同協議会が10月15日、ソウルのキリスト教会館で開幕した。両団体の共同協議会開催は2004年以来11年ぶり。 協議会は「北東アジアの平和=日本と韓国教会の役割」をテーマに17日まで開催される。 聯合ニュースは、協議会が日米防衛協力指針の改定や、集団的自衛権の行使容認を含む日本の安全保障関連法の成立、旧日本軍の慰安婦問題などをめぐり、平和への懸念が高まる中、両国教会の協力策を模索する、と報じた。□ ―――――――― ◎韓日NCCが「教科書国定化・集団的自衛権に反対」 【CJC=東京】韓国キリスト教教会協議会(NCCK)は、歴史教科書の国定化と日本の集団的自衛権法に反対するため、日本キリスト教協議会(NCCJ)と北東アジア平和のために共同対応することにした。現地紙『中央日報』(日本語電子版)が報じた。 韓国キリスト教教会協議会は10月15~17日にソウルで開かれた第9回韓日教会協議会共同協議会で「わい曲された歴史観に基づいた歴史教科書問題が韓日両国の未来に深刻な悪影響を及ぼすことを憂慮する」として韓国の国定教科書反対運動に力を合わせることにした、と18日明らかにした。 また、日本の安倍政権の安全保障関連法案の強行通過にも憂慮を示しながら、両教会協議会が平和憲法の精神を守るためにも連帯していく、としている。□ ―――――――― ◎アパレシーダに巡礼30万人、教皇17年訪問も 【CJC=東京】ブラジル・サンパウロ州のアパレシーダ聖堂には同国の連休中、約30万人の巡礼者が訪れた。邦字紙ニッケイ新聞などが報じた。 巡礼者が最も多かったのはやはり「聖母アパレシーダの日」10月12日で、この日だけで18万人が訪問した。同日朝の最初のミサには3万人が集まり、サルバドール教区のムリロ・セバスチアン・クリエジェル大司教がミサを取り仕切った。 アパレシーダの責任者であるブラジリア教区のライムンド大司教は、家庭に関する司教会議出席のためバチカン(ローマ教皇庁)にいるが、同司教はバチカン放送で、2017年に教皇がアパレシーダを訪れる予定と発表した。同年は、アパレシーダのシンボルである褐色の聖母マリア像が発見されて300周年の記念年にあたる。 教皇は13年7月に「世界青年の日」出席のためリオデジャネイロを訪れた際、アパレシーダにも立ち寄っている。□ ―――――――― ◎トルコ首都で親クルド集会に爆弾、最悪の自爆攻撃 【CJC=東京】ロイター通信によると、トルコの首都アンカラの主要鉄道駅近くで10月10日午前10時ごろ、親クルド派などによる集会を狙った自爆攻撃とみられる爆発が2回あり、少なくとも95人が死亡、246人が負傷した。同国での自爆攻撃としては過去最悪の惨事となった。 政府と武装組織『クルド労働者党』(PKK)の戦闘再開で数百人の犠牲者が出ていることへの抗議のため、クルド系野党・人民民主党(HDP)支援者、左派活動家、労働組合、市民グループなどのデモが開かれていた。□ ―――――――― ◎『ヨセフの墓』をパレスチナ人が襲撃 【CJC=東京】ヨルダン川西岸のナブルスにあるユダヤ教の聖地『ヨセフの墓』が10月16日、パレスチナ人による放火を受けた。電子メディア『ハフィントン・ポスト』が報じた。 ナブルスはイスラエルが占領する地域。パレスチナ側の行為はイスラエル側を刺激することは間違いなく、報復の連鎖につながる恐れがある。 『ヨセフの墓』は1967年のイスラエルによるナブルス占領以降に建てられたもので、占領以前、この場所にはモスクがあった。パレスチナ人は、この場所には同地を治めていた部族の長老の墓があると考えているため、イスラエル側によるこの地にヨセフの墓があったとする主張は捏造(ねつぞう)で、この場所を支配するための口実にすぎないと見ている。 今回の襲撃では、『ヨセフの墓』へ火炎瓶が投げ付けられて霊廟が炎上。イスラエル軍によると、この場所にパレスチナ治安部隊が到着して事態を収拾する前に、100人ほどが集まっていたという。□ ―――――――― ◎ニューヨーク州の教会で10代兄弟を両親が暴行 【CJC=東京】米ニューヨーク州オナイダ郡ニューハートフォードのワード・オブ・ライフ教会で開かれていた霊的カウンセリング集会で、19歳と17歳の兄弟が暴行を受け、兄が死亡、弟が重傷を負う事件があった。地元警察が10月15日、発表した。兄弟の両親を含む6人を殺人や暴行の容疑で逮捕したという。AFP通信が報じた。 警察当局によると、父親のブルース・レナード容疑者(65)と母親のデボラ・レナード容疑者(59)は、第1級故殺の重罪に問われている。同教会の会員4人が第2級暴行罪で訴追されている。 近隣住民は地元ニュースサイト『シラキュース・コム』に、事件が起きた教会は「カルト集団」で、元は学校だった建物で真夜中に集会を開き歌ったり祈ったりしていたと話している。□ ―――――――― ◎ジャスティンの新アルバムがイスラム圏で発禁? 【CJC=東京】英紙デイリー・メールによると、話題を呼ぶ行為でメディアを飾るカナダの歌手ジャスティン・ビーバーが新曲「Purpose」のジャケットに使う写真を10月9日発表したが、そのイメージがあまりにキリスト教的で挑発的すぎるとの理由から、イスラム教の国々から敬遠されているという。 問題のジャケットは、上半身裸のジャスティンが、祈るような姿勢で下を向いたもので、胸の中央に彫られた十字架のタトゥーがはっきり見えるもの。 ジャスティンの事務所は、すべての国でアルバムが発売できるよう急ぎジャケットの写真やデザインを変更することも検討しているという。 ジャスティンはキリスト教に傾倒していることを明らかにしており、「僕自身はキリストを愛しているし、それが僕の救いなんだ」と米男性誌『コンプレックス』10・11月号で語っている。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(10月18日)=http://www.cwjpn.com ★シノドスは「聖霊に聞く場」=教皇 参加者に“勇気”“率直さ”促す ★世界宣教の日=教皇メッセージ=「宣教はイエスと人々への情熱」 ★教皇=「家庭から学ぼう」=教会・社会に呼び掛け ★外航海運業の現状は=船員司牧(AOS)全国会議 ★司祭、牧師が“打ち明け話”=超教派でトークイベント=大阪 =キリスト新聞(10月17日)=http://www.kirishin.com ★「教会と地域福祉」第4回シンポ=互いに祈り、祈られて=〝死は始まりの時〟共有 ★安保関連法の成立受け抗議続く ★日キ教会が50年ぶり信徒大会=大阪=世代超え950人超が参加 ★〝「神学する」視点を次世代に〟=関学で栗林輝夫氏を偲ぶ会 ★戦争する国になるのは愚かなこと=JEA社会委・青年委が「戦後70年」の集会 =クリスチャン新聞(10月18日)=http://クリスチャン新聞.com ★津波被害に遭った北茨城市の牧師、旅館の女将証言=予期せぬ喜びに気づく=第6回東日本宣教ネットワーク ★一足早いクリスマス=見本市 キリスト教ブックフェア 特別講演 ★県も認めた小児甲状腺ガン多発─いわき市からの報告─=原発後処理 福島の子どもたちの肩に ★福島=健康被害口に出せない空気に=原子力災害は進行している=関西宣教フォーラムで「福島の現場」報告 ★牧師の会=安保法制成立後 野党重鎮訪問し懇談=志位和夫氏 平和のため共に祈り合わせ ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-10-19 22:47
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1290 ┗━━━━━━━ 2015.10.12 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼世界代表司教会議で聖霊の働きを教皇強調 ▼教皇の2016年メキシコ訪問をバチカン確認 ▼『国境なき医師団』が病院空爆で職員撤収 ▼「イスラム国」がパルミラの凱旋門を爆破 ▼イスラム国「日本人を殺害」と表明 ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎世界代表司教会議で聖霊の働きを教皇強調 【CJC=東京】家庭をテーマにした世界代表司教会議(シノドス)の全体会議が10月5日、バチカンのシノドスホールで始まった。 ◇ バチカン放送(日本語電子版)によると、初日の挨拶で教皇フランシスコは、シノドスとは、皆の合意を追求する議会ではなく、信仰の目と神の心を通して現実を読み取るために共に歩むという、「教会的な表現」であると述べた。 教皇は、シノドスが教会が聖霊の働きを体験する場所であり、聖霊はすべての人の言葉を通して語られ、常に人を驚かせる神の導きにわたしたちを委ねると説いた。 教皇の挨拶に続き、エステルゴム=ブダペスト大司教ペーテル・エルド枢機卿が基調講演を行った。 同枢機卿は、現代の家族が直面する問題に耳を傾け、家庭の使命と召命を考え、困難な家庭状況を生きる人々に真理のうちにいつくしみをもって寄り添うという、3点を重要なものとして示した。 また、貧しい家庭を支援し、いのちを受胎から自然の死に至るまで擁護する必要をアピールした。 全体会議では、シノドスのために用意された「討議要綱」の第1部「家庭の挑戦に耳を傾ける」をテーマに司教らによる発表が行われた。 全体会議は6日も行われた。同日午前の会議で教皇は、カトリックの結婚をめぐる教義は変わっていないこと、昨年のシノドス・第3回臨時総会でもそのことは確認されていることに注意を促し、幅広く問題を扱うべきシノドスが、離婚者の再婚問題など、特定の問題だけに偏らないことを要望した。 全体会議は午前・午後に分かれ、1日2回会議が行なわれる。6日午前までの会議で、72人の司教が様々な視点から家庭司牧をめぐり意見や提案を述べた。 その中では特に、家族や夫婦がキリスト教的生活の中に成長することの大切さが強調され、今日の社会において、その福音的な成長を助けるための教会の司牧、ミッション性の必要が示された。 また、世界の地域ごとに異なる文化や社会において、家庭の役割や生きる状況の違いも明らかにされた。 特に、中東の司教から、現在のカトリック教会が置かれた難しい状況、迫害の試練を生きるキリスト教共同体、難民生活を迫られる家族たちの現状が証言された。 6日午後から8日午後まで、言語(英語・フランス語・イタリア語、スペイン語・ドイツ語)とテーマ別に設けられた13の分科会で協議が続いた。 9日には全体会議が再開された。始めに行われた三時課の祈りで、教皇はこの祈りを中東の和解と平和のために捧げたいと提案した。 シリア・イラク・エルサレム・ヨルダン川西岸地区で高まる暴力が、無実の市民を巻き込み、大規模な人道危機を引き起こしていることに憂慮を示した教皇は、「希望と進歩は、平和という選択によってのみ得られる」と呼びかけた。 そして、シノドス参加中の中東の総大司教や司教、また同地域の司祭、信徒、すべての住民らと心を合わせ、主に信頼して祈るよう述べた。 教皇は同様の紛争状態にあるアフリカにも目を向け、中東とアフリカを『平和の元后マリア』に託して祈った。 第1部のテーマ「家庭の挑戦に耳を傾ける」をめぐる13分科会での討議内容がまとめられ、9日午前の全体会議で提出された。 その内容は、現代社会で家族が直面する諸問題の列挙や分析に偏ることなく、反対に、教会が家庭に置く信頼や希望に光を当てたものとなっているという。 同日午後からは、「討議要綱」第2部「家庭の召命の認識」をテーマとした全体会議に入った。 ◇ 今回のシノドスは、家族のあり方に関するカトリックの教義を見直す2回目で最後の会議。しかし開幕前日、バチカン(ローマ教皇庁)教理省に務めるポーランド人のクシシュトフ・ハラムサ神父が同性愛を公表し、「教会内の制度化された同性愛嫌悪」を改革するための10項目の「解放マニフェスト」を発表したことで、シノドスに与える影響が注目されている。 同性愛は、シノドスで話し合われる多数の議題のうちの一つ。カトリックの教義では同性愛は「内因性の障害」とされているが、近年、性的指向は先天的との見解を示しす神学者も出ている。□ ―――――――― ◎教皇の2016年メキシコ訪問をバチカン確認 【CJC=東京】教皇フランシスコがメキシコを2016年に訪問する、とメキシコ司教協議会とバチカン(ローマ教皇庁)が確認した。 プエブラ補佐司教のユーゲニオ・リラ・ルガルシア司教協議会事務局長が、カトリック・ニュースサービス(CNS)に語った。ただ詳細は未定としている。 バチカン(ローマ教皇庁)報道事務所長のフェデリコ・ロンバルディ神父(イエズス会)も『テレビサ・ネットワーク』に明らかにした。旅行は2016年前半に行われ、首都メキシコ市にも立ち寄るという。 身代金目当ての麻薬組織による殺人や誘拐が多発するなど世情不安が取りざたされるメキシコだが、教皇は、カトリック信徒の多いフィリピンを訪問以来、同様のメキシコ訪問も検討していた。 教皇は世界でも巡礼が多く訪れる『グアダルーペの聖母』聖堂訪問とともに、米国への移住を望む「移民のへの友愛と援助のしるし」としてメキシコから米国へ歩いてわたる希望を述べていた。□ ―――――――― ◎『国境なき医師団』が病院空爆で職員撤収 【CJC=東京】国際非政府組織(NGO)『国境なき医師団』(MSF)はアフガニスタン北部クンドゥズで運営している病院が10月3日、米軍に爆撃されたことについて、独立した国際機関による調査を4日求めた。 MSFのクリストファー・ストークス事務局長は声明で、「攻撃に関与した関係者による内部調査の情報に頼るのでは不十分だ」と指摘、「戦争犯罪があったという確信のもと、独立した国際機関による完全で透明性のある調査を要求する」としている。 空爆は3日、反政府武装勢力タリバンに対するアフガニスタン当局の軍事作戦中に発生。治療を受けていた子ども3人を含む患者10人と職員12人の死亡が8日現在確認されている。 MSFは4日、「病院はもはや機能していない」とし、クンドゥズからほとんどの職員を撤収させたことを明らかにした。職員の一部はクンドゥズの外にある病院で患者の治療に当たっているという。 アシュトン・カーター米国防長官は5日、MSFが運営する病院に対し、米軍が誤爆したことを認めた。カーター長官は声明で「罪のない人が犠牲になったことを心から遺憾に思う」とし、調査結果を早期に示し、必要あれば関係者の責任を問う考えを明らかにした。 バラク・オバマ米大統領は7日、MSFに、「米軍の誤爆により死傷した職員と患者に対し謝罪し、哀悼の意を表し」、透明かつ徹底的な調査を約束した。 MSFは8日、クンドゥズの病院が米軍機の空爆を受けた事件で、職員24人、患者9人の安否がいまだ分かっていないことを明らかにした。空爆当時、病院には職員461人と患者105人がいたという。□ ―――――――― ◎「イスラム国」がパルミラの凱旋門を爆破 【CJC=東京】イスラム過激派組織「イスラム国」は10月4日、シリア中部パルミラにある凱旋(がいせん)門遺跡を爆破した。シリア文化財博物館総局のマムーン・アブドルカリム総局長が5日明らかにした。 同総局長はAFP通信に「現地から、凱旋門が4日破壊されたとの知らせを受けた。数週間前、凱旋門に爆薬が仕掛けられていた」と語った。パルミラの歴史的な柱廊の入り口に位置する凱旋門について、同総局長は「パルミラの象徴」と説明している。□ ―――――――― ◎イスラム国「日本人を殺害」と表明 【CJC=東京】バングラデシュ北部で星邦男さん(66)が殺害された事件をめぐり、過激派組織「イスラム国」は10月4日、運営するラジオ局アルバヤンで「イスラム国の戦闘員が日本人を殺害した」と表明した。共同通信が報じた。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(10月11日)=http://www.cwjpn.com ★教皇、米東部歴訪=フィラデルフィア訪問 聖霊の働き受け入れて=「世界家庭大会」閉会ミサ 互いに仕え合うよう促す ★家庭シノドス開会ミサ=「教会の使命を誠実に、真理と愛のうちに」 ★司教総会=特別委設置を承認=『いのちへのまなざし』改訂へ ★わすれない=復興支援の現場から=岩手・宮古=ともに手を取り合い ★京都聖母学院中学校・高等学校=「アンネ・フランク展」に1600人=「杉原千畝展」も同時開催 =キリスト新聞(10月10日)=http://www.kirishin.com ★戦後70年企画=連続インタビュー「本紙標語の実質を問う」(5)森本あんり氏=憲法制定時の決意尊ぶべき ★本当は知らない〝キリスト教〟と〝アメリカ〟=森本あんり氏らがニコニコ生放送 ★常総市の水害復旧支援を=地元要請に教会もボランティア募集 ★独歌集『ゴッテスロープ』を歌う=日本賛美歌学会、A・フランツ氏迎え ★山下りん・日比和平のイコン展示=玉川大博物館で、静岡ハリストス正教会寄贈 =クリスチャン新聞(10月11日)=http://クリスチャン新聞.com ★「宣教のうねり」起こす教会協力=祈りとビジョン共有し前進=関西宣教フォーラム in 大阪2015 ★新キャンプハウスでキルトキャンプ=端切れが豊かな物に=シオン錦秋湖 ★「3・11を生きるキリスト教」=苦しめるものとの戦いに実を結ぶ=被災地支援 エマオ専従者佐藤真史さん講演 ★50+20ワークショップ=ヘイトスピーチは差別心から=マイノリティーを恐れないで ★バイク・ツーリングとロックフェスのコラボ=神を信じ悔いのない人生を=松原湖バイブレーション・ジャム ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-10-12 21:31
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1289 ┗━━━━━━━ 2015.10.5 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼家庭の召命と使命考える司教会議開会 ▼カトリック神父が同性愛を公表 ▼次回世界家庭大会はアイルランドの首都ダブリンで ▼教皇、中国との関係改善に意欲示す ▼教皇の中国重視に台湾外交部が国交維持へ ▼教皇が同性婚拒否の郡書記官と面会していた、と米紙 ▼米オレゴン州の大学で銃乱射、10人死亡 ▼米乱射の地元で客足伸びる銃販売店 ▼米軍がアフガンで『国境なき医師団』病院空爆 ▼サンパウロ日系福音ルーテルが創立50周年 ▼教皇フランシスコがロックでデビュー ▼チャーリー・ブラウンのクリスマス・スタンプ発行 ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎家庭の召命と使命考える司教会議開会 【CJC=東京】家庭をめぐる世界代表司教会議(シノドス)第14回通常総会が10月4日、教皇フランシスコと司教たちが共に捧げるミサによって開幕した。 総会は「教会と現代世界における家庭の召命と使命」をテーマに、10月25日まで3週間、バチカン(ローマ教皇庁)のシノドスホールで開催される。 開会ミサが行われたバチカンのサンピエトロ大聖堂には、諸聖人の連祷が響く中、教皇を最後列に、会議参加司教たちの長い入祭の列が続いた。 バチカン放送(日本語電子版)によると、説教で教皇は、孤独、男女間の愛、家庭の三つの柱を通して現代社会の様相を直視した。 「グローバル化した世界の矛盾」として、豊かな住環境を備えながら家族の温かみの無い家、多くの気晴らしに囲まれていても虚しさを抱える心、たくさんの享楽に対する愛の欠如、自由はあっても自立が無い状態など、現代のパラドックスを教皇は指摘。 高齢者や、配偶者を亡くした人々の孤独、お互いを放棄し合った夫婦、理解してもらえない人々、利己主義や暴力に走る人々、お金の奴隷となった人々、迫害や戦争から逃れる難民、消費文化の犠牲となった若者たちなど、現代の家庭の姿は、豊かな愛で固く結ばれた絆を保つことが困難な社会をそのまま表している、と語った。 忠実で安定した自覚ある愛、家族を形成する愛は、古いものであるかのように嘲笑されていると教皇は述べ、出生率が最も低く、妊娠中絶や、離婚、自殺、環境汚染率が最も高いことが進歩した社会であるかのように見る今日の傾向に懸念を示した。 一致して共に歩む男女の愛こそが人間の孤独を消し去るのであり、神は幸福のために、愛し愛される、素晴らしい愛の体験を生きるために、人間を創られたと教皇は説いた。 教会は基本的価値を教え、守り、真の愛に向けて教育するものであると同時に、傷ついた人間に対する善きサマリア人としての使命を忘れてはならない、と教皇は、関係者らに呼びかけた。□ ―――――――― ◎カトリック神父が同性愛を公表 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)教理省のクシシュトフ・ハラムサ神父(43)が10月3日、自身が同性愛者であることを公表した。 4日から開催される司教会議では同性愛信徒への対応を協議することになっており、直前の公表に、バチカン広報事務所は声明を発表、ハラムサ神父の行動が「司教会議に対するメディアの過度な圧力を誘発するもので、非常に重大で無責任」だと批判した。さらに同神父が教理省やカトリック大学で職務を継続することはできないとの見解を示した。 AFP通信によると、ハラムサ神父は、パートナーであるカタルーニャ人のエドゥアルドさんとローマ市内で記者会見し公表した。神父のカラーを着けたハラムサ神父は、性的少数者に対するカトリック教会の姿勢を形成しているのは偽善や妄想であり、声を上げないわけにいかないと語った。 神父は、「同性愛を公言してとても満足している」と述べた。またイタリア語で「沈黙の中で苦しんできたあらゆる性的少数者たちと、その家族の代弁者になりたい」と語ったという。 教皇は9月下旬の訪米中、同性カップルに結婚許可証の発行を拒否した地方公務員とひそかに面会し「気持ちを強く持って」などと励ました一方、同性愛者のかつての教え子と旧交を温めてもいる。□ ―――――――― ◎次回世界家庭大会はアイルランドの首都ダブリンで 【CJC=東京】教皇フランシスコは9月27日、米フィラデルフィアで第8回世界家庭大会の閉会ミサを捧げた。 ミサの終わりに、3年ごとに開催される世界家庭大会の次回2018年度の大会は、アイルランドの首都ダブリンで行うと発表された。 9月19日からキューバを、22日から米国を訪れていた教皇は、これで9日間にわたる司牧訪問旅行を終了した。 帰国に先立ち、フィラデルフィア空港で、教皇は同大会主催者やボランティアの人々に感謝を表明。多くの恵みと機会に恵まれたこの地で、疎外された人々や貧しい人々に関心を注いで欲しいと要望した。 ジョー・バイデン副大統領や教会関係者に見送られた教皇は、特別機でフィラデルフィアを発ち、イタリア時間28日午前、ローマに帰着した。□ ―――――――― ◎教皇、中国との関係改善に意欲示す 【CJC=東京】ANSA通信によるとして、読売新聞の報じるところでは、教皇フランシスコは9月28日、「中国に行きたい。中国と友好関係を持つ機会があればと願っている。我々は前に進む必要がある」と述べた。 教皇が、米国からの帰途、特別機上で記者団に語ったもので、バチカンと国交を持たない中国との関係改善に改めて意欲を示した、と見られる。□ ―――――――― ◎教皇の中国重視に台湾外交部が国交維持へ 【CJC=東京】訪米を終えた教皇フランシスコが帰国途中の特別機内で、中国との関係に触れたのを受け、台湾政府(中華民国)外交部の王珮玲報道官は9月29日、信教の自由などを推進するバチカン(ローマ教皇庁)の方針に理解を示す一方、大陸との交流に際して、同国が「台湾の人々の感情を重視すると信じている」と述べた。台湾の通信社『中央社』が報じた。 王報道官は、両国の友情の歴史は長く関係は強固であるとした上で、バチカンと中国大陸の対話に関する状況は全て把握していると強調。また、外交部はバチカンの国際活動などに積極的に参加し、今後も関係強化を図っていくと述べた。 バチカンは、欧州で中華民国と外交関係を維持している唯一の国で、中国(北京政府)とは外交関係を結んでいない。□ ―――――――― ◎教皇が同性婚拒否の郡書記官と面会していた、と米紙 【CJC=東京】教皇フランシスコが米国訪問中に、同性カップルへの結婚許可証発行を拒否したケンタッキー州ローワン郡のキム・デービス書記官と非公開で面会していた。米紙ニューヨーク・タイムズ9月30日報道として、AFP通信が伝えた。 デービス書記官の弁護士のマシュー・ステーバー氏は同紙に対し、書記官が24日、ワシントンのバチカン(ローマ教皇庁)大使館に内密に呼ばれ、約15分間教皇と面会したことを明らかにした。 ステーバー氏は「教皇は彼女の勇気に感謝し、『強くあり続けなさい』と語りかけた」と述べている。□ ―――――――― ◎米オレゴン州の大学で銃乱射、10人死亡 【CJC=東京】米オレゴン州ローズバーグにある大学で10月1日、銃乱射事件があり、警察によるとこれまでに10人が死亡し、7人が負傷したことが確認された。容疑者も、警察との銃撃の末、現場で死亡した。 現場は、同州南西部ローズバーグにある2年制大学『アムクワ・コミュニティー・カレッジ』で、1日午前10時40分ごろ、「銃撃が起きている」との通報が警察にあったという。 米メディアは捜査当局の話として、犯人はクリス・マーサー容疑者(26)だと報じている。 CNNテレビは、キリスト者を狙ったとの負傷者の話を報道、容疑者らしき人物が前夜、ソーシャルメディアに銃撃計画を投稿していたとも伝えている。投稿には「自分がニュースになるのは今回だけだ。自分は取るに足らない人間だ」などと書かれていたという。 ローズバーグ市は、人口2万人あまり。白人が9割を占める。同大の学生数は約3000人。□ ―――――――― ◎米乱射の地元で客足伸びる銃販売店 【CJC=東京】米オレゴン州ローズバーグの乱射事件は、米国に再び銃の問題を突きつけた。しかし現地では事件後も、銃規制を求める声は上がってこない、と朝日新聞が報じている。地元では狩りや自衛のため銃を持つ人も多く、逆に「学校の警備員や学生にも銃を持たせるべきだ」という声も出ているという。 乱射事件のあった翌2日、町の銃販売店を同紙記者が訪れると、ライフル銃などを物色する人で混み合っていた。オーナーのキャンディー・キニーさん(45)は、「自分の身は自分で守らなければ、と考える客が銃を買いに来る」と話す。普段は1日に売れるのは5丁ほどだが、この日は20丁以上売れたそうだ。 今回乱射事件のあった『アムクワ・コミュニティー・カレッジ』では、学校内への銃持ち込みは禁止され、学校の警備員も丸腰だった。同校で心理学を教えるシンディ・ウィルキンソンさん(55)は、「教師や学生にも銃を持たせるべきだ」と話している。□ ―――――――― ◎米軍がアフガンで『国境なき医師団』病院空爆 【CJC=東京】国際医療NGO『国境なき医師団』は10月3日、アフガニスタン北部のクンドゥズで運営する病院が同日未明に空爆を受け、患者やスタッフ計16人が死亡した、と発表した。現地では反政府勢力タリバーンとアフガン軍が交戦中。 『国境なき医師団』によると、空爆があった3日午前2時10分の時点で、院内には患者や家族ら105人と、外国人を含む80人以上のスタッフがいた。米軍には病院の正確な位置を事前に知らせてあり、攻撃を受けた直後にも通報したが、その後も30分以上、空爆はやまなかったという。 タリバーンは9月28日にクンドゥズを占拠。3日後に政府側が大半部を奪還した後も、なお潜伏するタリバーン勢力との間で銃撃戦が続いていた。□ ―――――――― ◎サンパウロ日系福音ルーテルが創立50周年 【CJC=東京】ブラジルの邦語紙『ニッケイ新聞』によると、サンパウロ日系福音ルーテル教会(徳弘浩隆牧師)が創立50周年を記念し、10月11日夕、同教会で記念「フェスタ」を開く。 日本移民の心のケアを目的に、スイス、米、ブラジルのルーテル教会が資金を出し1965年設立された。日本が派遣する牧師は8代目。 ブラジル福音ルーテル教会のイナシオ・レンキ副議長による記念礼拝に続き、日本福音ルーテル教会の大柴譲治副議長(むさしの教会牧師、上智大学グリーフケア研究所客員所員)が、「終活~変えられるのは自分と未来」をテーマに記念講演を行なう。□ ―――――――― ◎教皇フランシスコがロックでデビュー 【CJC=東京】「ロックスター」とあだ名が付けられれていた教皇フランシスコ(78)が、実際にロック作品で、ボーカリストとしてレコードデビューする。 ビリーブ・デジタルから11月27日にリリースされるアルバム「ウエイクアップ!」(目覚めよ)で、バチカン(ローマ教皇庁)も公認しているという。 収録されているのは、平和、威厳、環境問題、恵まれない人々への支援などを訴える11曲。教皇の祈りやスピーチなどもある。 すでに試聴サイトにもアップされている。シンフォニックなプログレッシブ・ロックを思わせるという評価もある。 教皇の「目覚めなさい」というスピーチのバックに、ギター、ドラム、さらにオルガン、ホーン&ストリングスをフィーチャーしている。最後の歌い出しは、これが「これ本当に教皇?」と聞いた人が言うほどだとか。 メッセージも日本語なら「寝ていちゃ、ロックも、ダンスも、楽しめないぜベイベー!」にもなるかも、とはネットの『楽天ソーシャルサイト』。□ ―――――――― ◎チャーリー・ブラウンのクリスマス・スタンプ発行 【CJC=東京】漫画『ピーナッツ』でおなじみの人気者チャーリー・ブラウンがテレビに登場50周年を記念して、『米国郵便』(USPS)がクリスマス・スタンプを発行した。 著者の名を付けた、カリフォルニア州サンタローザの『チャールズ・M・シュルツ博物館』で10月1日、公開式典が行われた。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(10月4日)=http://www.cwjpn.com ★教皇、米東部3都市を訪問=首都ワシントン 米議会で初の演説=共通善求めるよう促す ★教皇=ニューヨーク 国連総会で演説=人命の神聖さ訴える ★教皇=キューバを訪問=貧しい人々に配慮を ★日本カトリック「正義と平和」全国集会=今こそ地上に平和を=20の分科会、人権など考える=東京大会 ★全国の寺院=お供え物で家庭支援=広がる「おてらおやつクラブ」 =キリスト新聞(10月3日・休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(10月4日)=http://クリスチャン新聞.com ★教会の戦後70年 50+20=「二度と戦争に加担しない」=朝岡勝氏「教会がそのことを決断する今日に」 ★バイク・ツーリングで秋満喫=松原湖バイブレーション・ジャム ★子どもの経済・意欲・希望の格差考える=「貧困は不利の蓄積」=関西セミナーハウス 開発教育セミナー ★精神障害者グループホーム「ホサナホーム」=滞在型の新たな建設を=1億円の経済支援 集会で必要訴え ★岩渕まことさんとGod Bless Youを歌おう!=中高大学生ら 入居者たちの前で一緒に=福祉の現場見てほしい、と ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-10-05 23:07
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1288 ┗━━━━━━━ 2015.9.28 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼教皇キューバを初訪問=首都ハバナでミサ=カストロ元議長とも会談 ▼教皇初訪米、オバマ大統領一家ら出迎え ▼教皇、ホワイトハウスでの歓迎式で「受容の社会を」 ▼教皇が米連邦議会で演説、受容と対話を呼びかけ ▼教皇、ニューヨークへ、国連総会で演説 ▼教皇、フィラデルフィアで「世界家庭大会」締めくくり ▼米諜報機関が教皇の安全保障上の脅威予防 ▼教皇の避暑用別荘の一部が博物館に改装 ▼移民に紛れ「イスラム国」テロリスト2万人が欧州へ ▼シリア紛争解決にロシアも、とイラン・メディア ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎教皇キューバを初訪問=首都ハバナでミサ=カストロ元議長とも会談 【CJC=東京】キューバと米国への司牧訪問にローマを9月19日特別機で出発した教皇フランシスコは、同日午後、最初の訪問国キューバのハバナ・ホセ・マルティ国際空港に到着した。教皇は出迎えたラウル・カストロ国家評議会議長と握手。続いてハバナ大司教のハイメ・オルテガ枢機卿と抱擁を交わした。 翌20日、教皇はフィデル・カストロ前国家評議会議長を自宅に訪問、約30分、前議長の家族らも同席し、うちとけた雰囲気の中で対話を行った。教皇に対し、前議長は環境問題や現在の世界情勢について意見を求めたという。教皇はその後、ハバナ司教座大聖堂で、司祭・修道者・神学生らと夕べの祈りを行った。 説教で、教皇は聖職者や奉献生活者に欠けてはならないこととして、「清貧さ」、「弱い立場にある人々への奉仕」、そして「赦す力」を挙げた。 訪問3日目の21日午前、教皇はキューバにおいて3番目に人口の多い都市、オルギンへ向かい、市内の広場でミサを行った。その後、サンチャゴ・デ・クーバへ移動した教皇は、神学院でキューバ司教団との出会いを持った後、『コブレの慈愛の聖母』巡礼聖堂を訪問した。 『コブレの慈愛の聖母』が、教皇ベネディクト15世によってキューバの保護者として宣言されてから今年で100年を迎える。 教皇は『コブレの慈愛の聖母』に、キューバの未来と同国民を託して祈り、コブレの聖母が「和解の聖母」として、世界に散らばった民を呼び集め、キューバが兄弟姉妹たちの家となり、人々が唯一の救い主、あがない主キリストに心を開くようにと願った。 訪問最終日の22日、教皇は『コブレの慈愛の聖母』巡礼聖堂でミサを行った。続いて、司教座聖堂で家族たちの集いを持った教皇は、キューバから第2の訪問国、米国へと向かった。□ ―――――――― ◎教皇初訪米、オバマ大統領一家ら出迎え 【CJC=東京】教皇フランシスコは9月22日、米ワシントン郊外、メリーランド州のアンドリューズ空軍基地に到着した。訪米は就任後初めて。 教皇は、バラク・オバマ米大統領一家や、ジョゼフ・バイデン副大統領らに出迎えられた他、同国カトリック教会の指導者や国民から選ばれた数百人も教皇を歓迎した。□ ―――――――― ◎教皇、ホワイトハウスでの歓迎式で「受容の社会を」 【CJC=東京】教皇フランシスコは9月23日、ホワイトハウスで行われた米国訪問最初の公式行事である歓迎式に臨み、続いてバラク・オバマ大統領と会談した。 歓迎式の挨拶で、教皇は自分を移民の家族の出身であると紹介しながら、同様の家族たちによって大部分が構成されたこの国、米国を訪れた喜びを表した。そして、この訪問で出会いと対話を通し、個人の権利や信仰の自由が保障された寛容な社会作りで、米国と歩調を合わせていくと強調した。 またオバマ大統領が力を入れる気候変動問題にも触れ、「率先した取り組みを心強く思う。将来の世代に残してはならない問題だ」と語り、年末にパリで国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が開かれるのを前に対策の実施を呼びかけた。 オバマ大統領は、教皇について「道徳的な権威を言葉だけでなく行動で示す指導者」と述べ、54年ぶりの米国とキューバの国交回復の橋渡しをした教皇に「キューバの人々との新たな始まりを支持してくれた」と感謝を表明した。宗教的自由、気候変動対策を呼びかける教皇の姿勢にも共感を示した。 ホワイトハウスによると、歓迎式には1万人以上が招待された。会談後、教皇は専用車に乗り込み、ホワイトハウスの周囲約1・5キロを専用車でパレードした。 沿道では多くの市民が手を振るなど「貧者のための清貧な教会」を掲げるカトリック教会最高指導者としての人気の高さを示した。 ワシントン市内は厳戒態勢で米大統領の警護を担当するシークレットサービスや連邦捜査局(FBI)も展開し、一部主要道路が封鎖された。 夕方にはカトリック大構内の教会で米国初のミサを行い、約2万5000人が集まった。□ ―――――――― ◎教皇が米連邦議会で演説、受容と対話を呼びかけ 【CJC=東京】ワシントン訪問中の教皇フランシスコは9月24日、米連邦議会を訪問、上下両院合同会議で演説した。 教皇が連邦議会で演説するのは、今回が初めて。「わたしもこの偉大な大陸の息子」と述べた教皇は、皆がこの大陸から多くを受けたのと同時に、共通の責任を負っていると説き、すべての米国国民に向け、よりよい社会の構築のため、受容と対話を呼びかけた。 演説の中で教皇は、米国の未来の構築のために、時には命の犠牲をも払いながら、大きな仕事をなしとげた人々の存在を思い起こされた。 それらの人々の代表として、エイブラハム・リンカーン大統領、すべての兄弟姉妹に完全な権利が保証されるよう、人々に「夢」を追求することを教えたマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師、カトリック労働者運動の創立者で、信仰と福音に基づき、正義と、抑圧された人々のために闘ったドロシー・ディ、そして、観想と信仰の実を対話に変え、平和の種をまいた厳律シトー会のトマス・マートン司祭の4人の名を挙げた。 教皇は移民問題について、この大陸の市民は多くが外国人であったのだから、外国人を恐れる必要はない、「隣人に背を向けないように」新しい世代の人々を教育することが大切と説いた。 第2次世界大戦以降、これほどの規模の移民現象はなかったが、この挑戦に対して、人間的で、正しく、兄弟的な対応をしなくてはならないと、教皇は述た。 また、教皇は死刑制度廃止にも言及。一人ひとりの人間の聖なる命、不変の尊厳を見つめ、社会が犯罪者たちの更生に取り組むよう希望した。 今こそ「いたわりの文化」を実現するために勇気ある行動を起こす時と教皇は述べ、自然を守り、貧困と闘うよう呼びかけた。□ ―――――――― ◎教皇、ニューヨークへ、国連総会で演説 【CJC=東京】米国訪問中の教皇は9月24日午後、ワシントンからニューヨーク移動、到着後、セント・パトリック司教座聖堂で、司祭・修道者らと共に、夕べの祈りを行った。 25日午前、教皇は国連本部を訪れ、持続可能な開発について話し合う国連サミットの開幕を前に総会で演説した。教皇は、創設70周年を迎えた国連の歴史を振り返り、国際法の発展や、人権の規範づくり、多くの紛争の解決や和平に対するその貢献を共通の成功として評価。一方で、集団の野心やエゴイズムのために解決されていない問題があることをも指摘した。 教皇は時代に合わせた国連の改革を提唱。事項の決定において、すべての国に平等な参加と意見の反映が可能になることを要望した。 特に教皇は国際金融機関の融資について、発展途上国を圧迫し、人々の貧困や、疎外、依存を作り出さすことがないよう注意を喚起した。 また、教皇は「戦争はすべての権利の否定であり、環境に対する悲劇的な攻撃である」とし、和平交渉によって戦争を防ぐ必要を示しながら、平和のために、誠実で、あいまいさのない取り組みを願った。 演説後、教皇は2001年の同時多発テロで崩落した世界貿易センタービル跡地の追悼施設『グラウンド・ゼロ』を訪ね、700人が集まるなか、テロの犠牲者や、悲劇への対応の最前線に立って殉職した救助隊員らの遺族と会見した。 続いて、教皇は追悼施設のホールで、ニューヨークにおける諸宗教の代表者との集いに参加した。「互いの違いのうちにも、平和な世界を生きることは可能です」と強調した教皇は、画一化を迫るあらゆる試みを拒み、違いを受け入れ和解し合うことの大切さを訴えた。 その後、教皇は専用車でセントラルパークを移動したが、8万人が教皇を一目見ようと同パークに集まっていた大群衆に迎えられた後、マディソン・スクエア・ガーデンでミサを行った。約2万人が集まった。□ ―――――――― ◎教皇、フィラデルフィアで「世界家庭大会」締めくくり 【CJC=東京】米国訪問中の教皇フランシスコは9月26日午前、ニューヨークからフィラデルフィアに移動した。到着後、市内の司教座聖堂でペンシルベニア州の教会関係者とミサを捧げた。 説教で教皇は、教会の宣教における信徒の責任感を高めるよう呼びかけると共に、女性が教会に与える大きな貢献をより価値付けていくことを願った。 その後、教皇はインディペンデンス国立歴史公園に向かい、1776年に米国の独立宣言が行われた場所である独立記念館を訪問。記念館前の広場でヒスパニック(スペイン語圏系)コミュニティーをはじめ、出身も様々な移民たちとの出会いを持った。 教皇は、それぞれが民族の伝統を恥じることなく、アイデンティティーを守り、平和と寛容のある、すべての人の権利と尊厳が守られる社会を、皆で一致して求めていくよう参加者らを励ました。 教皇はまた、カトリック教会聖職者らによる性的虐待の被害者たちと面会し、被害者たちの苦悩に「神は嘆き悲しんでいる」と述べ、「児童への性的虐待という犯罪と罪を、これ以上、隠していてはならない」と語った。 バチカン(ローマ教皇庁)も27日、声明を発表、教皇は、幼少期に聖職者や家族、教師から性的虐待を受けた女性3人と男性2人に、ペンシルベニア州の神学校で非公開で面会したことを明らかにした。 教皇はさらに、同州最大規模の刑務所を訪れ、受刑者らと面会した。受刑者らが製作した木製の椅子に座り、祈りと「ありがとう」の言葉で短いスピーチを終えた教皇は、着席している受刑者たちの列まで歩いていき、彼らと握手し慰めの言葉をかけた。 教皇は、フィラデルフィアのベンジャミン・フランクリン公園で数千人のカトリック信者らを前に屋外ミサを行った。このミサは、150カ国あまりが参加した「世界家庭大会」の締めくくり。 ミサでは「小さな行動」の大切さを説き、家族に温かい食事を準備したり、就寝前に神に感謝したり、1日の終わりに抱き締めたりといった行動によって、思いやりや愛情は表現できると語りかけた。 会場には教皇の姿を一目見ようと何時間も前から大勢の人が詰めかけ、保安検査場前に行列を作った。教皇が話し始めると、ざわついていた聴衆が静まり返って説教に耳を傾けた。 教皇は同日夜、「感謝と希望で胸が一杯になった」という言葉を残してローマに向け帰国の途についた。 ◇ バチカン(ローマ教皇庁)は26日、訪米中の教皇フランシスコが腰を痛め治療中だと明らかにした。□ ―――――――― ◎米諜報機関が教皇の安全保障上の脅威予防 【CJC=東京】米国の諜報機関は教皇フランシスコに対する安全保障上の脅威を予防対策を実施した。連邦議会下院国家安全保障委員会のマイケル・マッコル代表が9月13日、明らかにした。 同委員会で、教皇訪問中、「イスラム国」による安全保障上の脅威はないか、との質問に対し、マッコル代表が、「米国滞在中の教皇の安全については非常に注意深く対策を進めてている。すでに具体的な脅威と見なされるもの1件を排除した」と述べた。□ ―――――――― ◎教皇の避暑用別荘の一部が博物館に改装 【CJC=東京】歴代のローマ教皇が避暑に使用していたローマ南郊約35キロにあるカステルガンドルフォの別荘だが、現教皇フランシスコが使用しないことから、その一部が博物館に改装され、バチカン(ローマ教皇庁)との間を結ぶ鉄道も開通した。 落成式は9月11日に行われた。以後は毎週土曜日、バチカンとの間で特別列車が運行される。 博物館の目玉ポイントの一つは、歴代の教皇が避暑期間中、毎週日曜日に人々を祝福していた窓辺に、入場者が立てること。窓からは広場が見渡せる。 教皇の肖像画を飾ったギャラリーも設けられ、複雑な刺しゅうを施した典礼服、数百年前の玉座、1572年に没したピウス5世など、過去の教皇が使用したスリッパも展示されている。 教皇フランシスコが夏季休暇を取らないことから、カステルガンドルフォでは観光客が減少し、経済的に打撃を受けていた。□ ―――――――― ◎移民に紛れ「イスラム国」テロリスト2万人が欧州へ 【CJC=東京】レバノンのエリアス・ボウ・サアブ教育相は、欧州へ流入した110万人の移民の中に「イスラム国」の戦闘員が2万人潜伏している、とする声明を発表した。移民の約2%がテロ組織のメンバーだという。テロリストの具体的数値は入手していない。 教皇フランシスコも移民と共に欧州にテロリストが流入していると警告している。教皇はポルトガルのラジオ局『ラジオ・スネッサンス』のインタビューに答え、「イスラム国」の標的の一つにバチカン(ローマ教皇庁)が入る可能性を認めている。□ ―――――――― ◎シリア紛争解決にロシアも、とイラン・メディア 【CJC=東京】『イラン・プレス』紙のエマド・アブシェナス編集長が、ロシア・メディア『スプートニク』からのインタビューで、シリア情勢を掌握し、紛争を解決するには、ウラジーミル・プーチン大統領の参加が必要だ、と語った。 同編集長は、独週刊誌『シュピーゲル』に掲載された『キリスト教社会同盟』(CSU)のホルスト・ローレンツ・ゼーホーファー党首の訴えには、西側とロシアの積極的な協力が要請され、プーチン大統領の参加協力を抜きにしてシリア情勢を掌握し、紛争を解決することは不可能と訴えており、同様の見解をアンゲラ・メルケル首相も表している、と言う。 アブシェナス氏は「シリア危機のシナリオを書き、それを演出しているのは西側自身だ。ロシアとイランの立場はシリア紛争、イラク危機の当初から一致している。それはシリア国民が選んだシリアの合法的政府を支持することだ。イランもロシアもこれ以外に、シリア危機を解決する代替的、平和的な対話はありえないという点で一致している」と指摘する。 アブシェナス氏によると、プーチン大統領のシリア危機解決プランは、「イスラム国」に対抗する、広範な反テロ戦線を組み、その中央にシリアとイラク両軍の軍人、およびクルド人を据えるというもの。バッシャール・アサド大統領は政権に残り、新たな連立政府を立ち上げることも提案されているという。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(9月27日・休刊)=http://www.cwjpn.com =キリスト新聞(9月26日)=http://www.kirishin.com ★「安保関連法案」ヤマ場=国会前に人の波 牧師・信徒も連日参加=和解と平和進める使命 ★本の魅力伝えるため試行錯誤=銀座・教文館でトークライブ=「戦う!書店ボーイ」 ★大衆の心揺さぶるウェスレー=更新伝道会大会で阿部志郎氏が主題講演 ★ネットポルノの依存性を危惧 キリスト教性教育研究会で報告 ★古代ローマの壁画を読み解く=東北学院大 松本宣郎氏が公開講演 =クリスチャン新聞(9月27日)=http://クリスチャン新聞.com ★台風18号大雨災害=茨城・常総市、栃木・鹿沼市で教会関係者被害=復旧長期化へ構え ★キリスト者ら 国会前デモで法案廃止のため祈り=武器でなく光を持って ★国会前デモで牧師の会安海和宣氏スピーチ=平和をつくり続けよう ★統一協会が名称変更=偽装勧誘増加を警戒=後継争いも楽観許さず ★ドイツ=難民受け入れに国内外で反発 ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-09-28 22:36
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1287 ┗━━━━━━━ 2015.9.21 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼教皇がハバナ到着、カストロ国家評議会議長と会談 ▼教皇のキューバ・米国・国連本部訪問の詳細日程 ▼教皇がシリア難民との面会明かす ▼教皇、キューバで大規模な野外ミサ ▼アルゼンチン大統領もキューバでミサ出席 ▼「教皇の訪米ずらして」と中国が米側に要請? ▼WCCとユニセフが子どもの権利推進で世界規模の協力へ ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎教皇がハバナ到着、カストロ国家評議会議長と会談 【CJC=東京】教皇フランシスコが9月19日、キューバの首都ハバナのホセ・マルティ国際空港に到着した。22日までの滞在中、ラウル・カストロ国家評議会議長と会談するほか、ハバナなど3都市でミサを行う。教皇はキューバに続き、米国を訪問。7月に国交回復した両国の関係改善を後押しする。 空港ではカストロ議長らが出迎えた。はじめにカストロ議長が「キューバとアメリカとの対話を後押ししてもらい、ありがたく思っている」と述べ、両国の国交正常化交渉の仲介役も務めた教皇に感謝の気持ちを伝えた。一方で、米国が続ける対キューバ経済制裁を非難した。これに対して、教皇は「両国の指導者は平和と人々の幸福のために力を尽くし、世界の手本になってほしい」と述べ、関係改善の歩みを続けるよう呼びかけた。 南米アルゼンチン出身の教皇はキューバでも人気が高く、空港には大勢の市民が集まり、キューバとバチカンの国旗を振って熱烈に歓迎、空港から市街地に続く沿道でも多くの国民がポスターを掲げて教皇を歓迎した。 教皇は22日までの滞在中にカストロ議長と会談、フィデル・カストロ前議長とも面会する。 革命後、キューバ政府とカトリック教会は緊張関係にあったが、1998年に先々代の教皇ヨハネ・パウロ2世が、2012年に前教皇ベネディクト16世がそれぞれキューバを訪問、関係は改善している。 教皇は、22日に米国を訪問する。□ ―――――――― ◎教皇のキューバ・米国・国連本部訪問の詳細日程 【CJC=東京】教皇フランシスコは、9月19日、キューバと米国への司牧訪問を開始した。28日まで10日間にわたるもので、教皇フランシスコにとって10回目の海外司牧訪問(イタリアは除く)となる。 バチカン放送(日本語電子版)が明らかにした、教皇訪問日程は次の通り。 ▽9月19日(土)午前、教皇はローマを特別機で出発、最初の訪問国キューバに向かい、同日、現地時間午後ハバナに到着、空港で歓迎式。 ▽20日(日)午前、ハバナ市内の革命広場で教皇は市民参加のミサを捧げる。午後、ラウル・カストロ国家評議会議長を革命宮殿に表敬訪問。続いて、ハバナ司教座大聖堂で教会関係者と夕べの祈りをとり行い、夜からは、文化センターで若者たちとの集いを持たれる。 ▽21日(月)午前、ハバナからオルギンへ移動、市内の広場でミサ。午後、サンティアゴ・デ・クーバへ。神学院でキューバ司教団との出会い。夜、コブレの慈愛の聖母巡礼聖堂を訪問。 ▽22日(火)午前、コブレの慈愛の聖母巡礼聖堂で教皇ミサ。サンティアゴの司教座聖堂で家族たちとの集いを経た後、キューバを離れ、次の訪問国・米国に向け出発。同日夕方、ワシントン到着。 ▽23日(水)午前、ホワイトハウスでの歓迎式典の後、バラク・オバマ大統領と会見。次いで、使徒聖マタイ司教座大聖堂で米国司教団と会見。午後から、無原罪の御宿りの聖母大聖堂で福者フニペロ・セラ神父(1713~84)の列聖ミサを司式。夜、聖ヨハネ・パウロ2世神学院を訪問。 ▽24日(木)午前、ワシントンの米連邦議会で演説。この後、市内の聖パトリック教会でホームレスの人々と会見。午後、ニューヨークに移動。夜、聖パトリック司教座大聖堂で教会関係者と夕べの祈りに参加。 ▽25日(金)午前、教皇はニューヨークの国連本部を訪問、演説。グラウンドゼロ・9/11メモリアルで諸宗教関係者と会見。午後、カトリック系学校で移民の子どもたちとその家族らと交流。夜、マディソン・スクエア・ガーデンでミサを行う。 ▽26日(土)午前、フィラデルフィアへ。司教座大聖堂でペンシルベニアの教会関係者とミサ。午後、インディペンデンス国立歴史公園で中南米系信者たちとの出会い。夜、ベンジャミン・フランクリン・パークウェイでカトリック教会の第8回世界家庭大会の前夜の祈りを主宰。 ▽27日(日)午前、フィラデルフィアの神学院で世界家庭大会の出席司教らと会見。この後、刑務所訪問。午後、ベンジャミン・フランクリン・パークウェイで第8回世界家庭大会閉会ミサ。夜、フィラデルフィア空港での送別式を経て、帰途に。 ▽28日(月)イタリア時間午前、ローマに帰着。□ ―――――――― ◎教皇がシリア難民との面会明かす 【CJC=東京】教皇フランシスコは9月19日、バチカンからキューバに向かう特別機内で同行記者団に対し、キューバへ出発する前にバチカン市国内で最近保護したシリア難民の家族と面会したことを明らかにし「(難民の)顔に苦痛が見て取れた」と説明、心が揺さぶられたと述べた。ロイター通信報道として共同通信が伝えた。 イタリア系移民の家庭に生まれたアルゼンチン出身の教皇は今月、欧州に逃れてきた難民や移民らを欧州の全てのカトリック教区や教会などで保護するよう呼び掛け、バチカン市国内の2教区で1家族ずつ受け入れるとしていた。□ ―――――――― ◎教皇、キューバで大規模な野外ミサ 【CJC=東京】アメリカとの国交を回復したキューバを初めて訪問した教皇フランシスコが、数万人が参加する大規模な野外ミサを行った。 野外ミサは、9月20日午前、ハバナ中心部にある革命広場で始まった。炎天下の中、数万人もの人々が集まり、ラウル・カストロ国家評議会議長も出席した。 教皇は、キューバとアメリカの国交正常化交渉で、重要な仲介役を果たしており、今回のミサでは、直接的な表現ではないものの、「イデオロギーではなく、人々のために尽くさなければならない」と語った。 今回の訪問直前には、米政府が、キューバに対する渡航やインターネット・サービスなどの制限をさらに緩和することを発表。また、キューバ国内では、地元のメディアが、「今回の訪問によって、全ての宗教の信仰が自由な国になった」と論評するなど、さまざまな動きが見られる。□ ―――――――― ◎アルゼンチン大統領もキューバでミサ出席 【CJC=東京】では、アルゼンチンのクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル大統領が、キューバの首都ハバナを訪問、教皇フランシスコの主宰したミサに出席した。 プレンサ・ラティナ通信によれば、キルチネル大統領は、ハバナでの屋外ミサに特別に招待された南米の国家元首だった。 同大統領は、キューバの前最高指導者フィデル・カストロ氏とも、氏の自宅で会談した。イタル=タス通信が報じた。□ ―――――――― ◎「教皇の訪米ずらして」と中国が米側に要請? 【CJC=東京】中国の習近平国家主席が9月22日から米国を訪問するにあたり、中国政府が同じ時期に訪米する教皇フランシスコの日程をずらすよう、米側に再三要請していたことがわかった、と読売新聞が報じている。 教皇の訪米に注目が集まり、習氏の訪米が色あせることを懸念した模様だ。 米側は、双方の都合が合う時期を考慮した結果、同時期に受け入れることを決めたとし、中国側の要請を受け入れなかった。読売新聞は、米側の対応が、中国に宗教の自由や人権問題の改善を求めるメッセージとの見方も出ているという。教皇は、習氏がワシントンに到着する24日午前に米議会で演説する予定。□ ―――――――― ◎WCCとユニセフが子どもの権利推進で世界規模の協力へ 【CJC=東京】WCC(世界教会協議会)とUNICEF(ユニセフ=国連児童基金)が、子どもの権利推進で世界規模の協力に進むことが明らかになった。両組織が9月18日、ジュネーブとニューヨークで発表した。協力の内容は子どもへの暴力と気候変動が挙げている。 活動の中心は、子どもの権利を認識、監視、推進することとなろう。またWCCには長年にわたる神学的な積み上げと子どもへの関わりの歴史があり、ユニセフの子どもの権利と暴力防止に取り組んできた実績が、活用されることが期待されている。 WCCとユニセフは、11月20日にジュネーブで開催される『子どもの権利』大会に先立ち19日にジュネーブでセミナーを行う計画。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(9月20日)=http://www.cwjpn.com ★教皇=婚姻無効訴訟の過程=自発教令で簡素化へ=「特別聖年」から発効 ★茨城・宮城=豪雨被害=常総教会=信徒宅5軒水没 ★故相馬信夫司教と中村葉子修道女に東ティモール功労賞 ★教皇フランシスコ=危機的難民の受け入れ=欧州の全教会に訴える ★排他的なら博物館=教皇=教会に「扉開けて」と要望 =キリスト新聞(9月19日)=http://www.kirishin.com ★戦後70年企画=連続インタビュー「本紙標語の実質を問う」(4)三谷 康人氏=広い視野の中で考える時 ★学校人権教育研究評議会から4声明 ★同志社香里中の育鵬社教科書採択に抗議 ★明治期キリスト者の神道理解を研究=京大でプロジェクトチーム発足 ★〝若手〟牧師と神父7人が集結=超教派で「アーメントーク」 =クリスチャン新聞(9月20日)=http://クリスチャン新聞.com ★9・1集会「記憶を編み直す」加藤直樹氏講演=「他者の視点持つ歴史観を」 ★ネパールの代表的伝道者ナラヤンさん来日 ユーオーディア集会で=震災・迫害でも神は働く ★第2回MEBIGおともだちサミット=世界で主の弟子用いられる ★キリスト者研究者らによる「志学会リトリート2015」=信仰、学問、生き方見つめる ★初代KGK総主事 すぐ書房社主・有賀寿氏逝去 ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-09-21 22:23
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1286 ┗━━━━━━━ 2015.9.14 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼教皇が婚姻無効裁判の効率化促す自発教令 ▼キューバが教皇訪問控え囚人3522人釈放へ ▼教皇のアフリカ訪問は11月25~30日に ▼米長老教会が同性愛者の結婚式挙行 ▼米カリフォルニア州議会で「死ぬ権利」法案可決 ▼北アイルランド自治政府崩壊の危機? ▼ロシアでキリストの創造神名乗る教祖逮捕 ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎教皇が婚姻無効裁判の効率化促す自発教令 【CJC=東京】教皇フランシスコは9月8日、婚姻無効裁判の効率化を促す2件の自発教令を発布した。バチカン放送(日本語電子版)などが報じた。 カトリック教徒が結婚の事実を取り消す「婚姻無効」の手続きを改正するもの。寛容な教会を目指す改革の一環と見られる。 カトリック教会は伝統的に民法上の離婚を認めず、教会裁判所が特別な場合のみ、婚姻無効を宣言してきた。この手続きを経ずに離婚して再婚した場合は姦淫(かんいん)の罪を犯したとみなされ、一部の儀式に出ることを禁じられる。 教皇はかねて、婚姻無効の手続きには数年にも及ぶ期間と多額の費用がかかることを指摘し、「あきらめてしまう人も多い」と懸念を示していた。 自発教令は、『ミティス・ユデックス・ドミヌス・イエズス』と、『ミティス・エト・ミゼリコルス・イエズス』の2件。「温和な裁判官、主イエス」の意味を持つ前者はラテン教会法に、「温和でいつくしみ深きイエス」の意味を持つ後者は、東方教会法に対応して記された。 教皇は教令の前文で、キリスト教的家庭の基盤・原点である婚姻の、信仰と教えにおける一致を保護することは教会の課題であると強調した。 一方で、多数の信者たちが婚姻問題に関する自分の良心に対処することを望みながらも、教会の裁判システムへの物理的・精神的距離から、それを諦めていることが多いとも指摘した。 教皇は、2014年10月に開かれた前回のシノドス(世界代表司教会議)でも、婚姻無効裁判の迅速化と近づき易さを望む意見が司教たちから上がったことを踏まえ、婚姻の無効を促進するためではなく、裁判の迅速性を図る意味で、この教令を記したと述べている。 婚姻無効裁判は、婚姻の「無効」(本来の無効性)を審理するもので、有効な婚姻を「無効化」するためのものではないと再確認した上で、今回の改革の主な要点を示している。 婚姻の無効が宣言されるためには、これまでは同一の判決が二つ必要とされていたが、ただ一つの判決で十分と変えられた。 また、この改革では、婚姻無効裁判の中心を司教に置いている。各教区司教は教区の裁判所を設け、その長は常に1人の聖職者でなくてはならない。裁判官団が構成できない場合は、聖職者であるただ1人の裁判官でよい。 さらに、教令は、裁判の無償性を述べている。裁判所の人員への適切で尊厳ある報酬の他は、裁判の進行にかかる費用の無償を保証するよう求めている。 AFP通信は、バチカン(ローマ教皇庁)の専門家らが、これまで1年にわたって検討してきたと報じている。 『婚姻の無効化に関する検討委員会』を率いてきたピオ・ビト・ピント枢機卿は記者団に、今回の改革は18世紀半ば以来最大のものと述べた。 手続きを簡素化したことで、今後手続きの申請増加が見込まれるが、ピント枢機卿は、この書簡は婚姻無効化が認められる特別な条件を改めるものではないと述べ、今回の改革が事実上、教会による離婚の承認につながるのではという見方を払しょくした、とAFP通信。□ ―――――――― ◎キューバが教皇訪問控え囚人3522人釈放へ 【CJC=東京】キューバ政府は、教皇フランシスコが9月19~22日に同国を訪問するのを前に、囚人3522人の釈放を決めた。共同通信が、キューバ共産党機関誌『グランマ』の11日報道として伝えた。 釈放の対象は、罪状が比較的軽微な高齢者や未成年者、病気を患っている者など。「国家の安全を脅かした罪」を犯した者は「人道的な理由」がない限り対象外で、反体制派の政治犯は原則として含まれていないと見られる。 キューバ政府は1998年の教皇ヨハネ・パウロ2世の訪問後にも約100人の政治犯を釈放。教皇ベネディクト16世の訪問を控えた11年にも政治犯を含む2900人の釈放を発表している。□ ―――――――― ◎教皇のアフリカ訪問は11月25~30日に 【ローマ=CJC】聖座(バチカン=ローマ教皇庁)報道事務所は9月10日、教皇フランシスコのアフリカ訪問の日程を発表した。 教皇はまず11月25日から27日にケニアを訪問、続いて27~29日にウガンダ、最後に中央アフリカを29、30の両日訪問する。□ ―――――――― ◎米長老教会が同性愛者の結婚式挙行 【CJC=東京】米長老教会(PCUSA)が9月3日、同性愛者間の結婚式をケンタッキー州ルイビルにある本部のプレスビテリアン・センター・チャペルで挙行した。折しも同日、自らのキリスト教信仰と矛盾するとして、同性カップルへの婚姻証明書の発行を拒んでいた同州ローワン郡のキム・デービスさんが、連邦地裁判事によって収監されている。 挙式したのはポール・ケンプ、ロブ・ガルトニーの2人。司式はデービッド・マクスウエル牧師が行い、友人、家族、職場の同僚などが立ち会った。 マクスウエル牧師は、コリントの信徒への手紙一13章をもとに、社会と教会との間には結婚に関する意見で違いがある、として「聖書的な結婚の概念は、現代の考えとは非常に異なっている」と説教した。□ ―――――――― ◎米カリフォルニア州議会で「死ぬ権利」法案可決 【CJC=東京】米カリフォルニア州の議会が、安楽死や尊厳死をめぐる「死ぬ権利」法案を賛成多数で可決した。ジェリー・ブラウン州知事が法案に署名すれば発効する。 法案が提出されたのは、2014年11月、末期の脳腫瘍と診断され、カリフォルニア州から、尊厳死が合法化されているオレゴン州に移住したブリタニー・メイナードさんの死。メイナードさんはインターネット上に動画で尊厳死を予告する映像を公開、実行した。 同州下院では法案を賛成43、反対34で、州上院でも賛成23、反対14で可決した。 カリフォルニア州で法案が発効されれば、「死ぬ権利」を認めるのはモンタナ州、オレゴン州、ワシントン州、バーモント州、ニューメキシコ州に続いて6番目となる。□ ―――――――― ◎北アイルランド自治政府崩壊の危機? 【CJC=東京】英国とアイルランドが、北アイルランド自治政府の政治的危機について、プロテスタントとカトリック双方に権力分担政府を維持するよう求め、事態の鎮静化を模索している、とロイター通信が伝えた。 カトリック過激派のアイルランド共和軍(IRA)の元メンバーが殺害されたことをめぐる混乱で、自治政府のピーター・ロビンソン首相が9月10日辞任、1998年の和平合意以来の危機となっているもの。 アイルランドのエンダ・ケニー首相は、権力分担政府の崩壊回避の可能性は限定的とし、崩壊すれば通常の議会再開に戻すには時間がかかるとの見方を示した。□ ―――――――― ◎ロシアでキリストの創造神名乗る教祖逮捕 【CJC=東京】ロシア治安当局は9月14日までに、自らを「私はクージャ神。キリストを創造した」などと名乗る新興宗教団体の教祖、アンドレイ・ポポフ容疑者(38)を詐欺容疑で逮捕した。 インタファクス通信によると、治安当局の家宅捜索で、モスクワの教団施設から約9000万円相当の現金を発見した。。 当局はポポフ容疑者とその教団を危険視し、信者への虐待容疑などで捜査を開始。昨年の家宅捜索で約4億8000万円相当の現金、大蛇や希少動物を押収するなど、教団の監視を強めていた。 ポポフ容疑者は、元信者への暴力や周辺住民とのトラブルが絶えなかったとされる。 同容疑者は勾留にあたっての審問で「目がよく見えない」などと述べ、無罪を主張している。時事通信によると、風貌などから、ロシア政府系テレビは、オウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚に例えたことがある。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(9月13日)=http://www.cwjpn.com ★全宇宙の美しさのうちに=神を思い、生命を守るように=教皇「世界環境保護祈願の日」 ★教皇=いつくしみの特別聖年=「誰も排除しない」と強調 ★ミャンマー少数民族=難民、深刻な人権侵害=ロヒンギャへの迫害続く=安藤勇神父に聞く ★過去最高107組集う=布池教会で結婚誓約更新式=名古屋 ★着座記念=“松浦”ワインで被災地支援=名古屋=「AJU自立の家」小牧ワイナリー =キリスト新聞(9月12日)=http://www.kirishin.com ★安保法案に抗う〝うねり〟を=「殺さない、殺させない」学者・宗教者が声上げる ★「学者の会」会見にキリスト教大学も ★都教職員有志がメッセージ=〝教室に平和の種を〟1千人超が賛同★点字月刊誌『信仰』が100周年=戦時中も途切れず「日本の盲界の光に」 ★魂への配慮に生きる共同体に=DPC主催デール記念講演に加藤常昭氏 =クリスチャン新聞(9月13日)=http://クリスチャン新聞.com ★9・1PPM@国会2=大学生、憲法研究者=安保法案に対し発言=怒りでなく希望に向かって ★国会前デモに駆けつけた牧師、信徒ら=平和を願い祈る ★脱カルト協会創立20周年で「公開講座」=裁判より予防が大切 ★上智・立教有志=安保法案廃棄求め集会=「学生に武器取らせない」=ミッション系大学・教会関係者ら参加 ★だれの子どももころさせない=ママの会・相模原市でデモ ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-09-14 22:44
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1285 ┗━━━━━━━ 2015.9.7 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼ドイツの難民受け入れに国内外で反発が ▼教皇やエジプト大富豪が難民受け入れ発表 ▼「妊娠中絶の罪」に許しを、と教皇が表明 ▼カナダ教会がイスラエル経済制裁の必要確認 ▼キリスト教団体抗議でニュージーランド「禁書」 ▼同性婚不受理の職員を米連邦地裁が収監 ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎ドイツの難民受け入れに国内外で反発が 【CJC=東京】ドイツのアンゲラ・メルケル首相が9月4日、ハンガリーで足止めされていた中東・北アフリカからの難民や移民数千人の受け入れを決定した。これに対し、同国内外で称賛の声が挙がる一方、批判も噴出、メルケル首相が困難に見舞われる事態も起きそうだ。 独南部バイエルン州のヨアヒム・ヘルマン内相は5日、公共テレビで、メルケル氏の決定は、「欧州に完全に誤ったシグナルを送るもので、是正されなければならない」と不満を表明した。最大与党『キリスト教民主同盟』(CDU)の姉妹政党で同州与党の『キリスト教社会同盟』(CSU)は、同決定を誤りだとしている。 ドイツやフランス、英国の反移民を唱える政治家も、メルケル首相の決定は欧州を目指す難民を増やすと非難するとともに、欧州の他の国にも難民の受け入れを迫るドイツの姿勢に反発している。 ドイツ政府は、今回の措置は1回限りのものと繰り返し強調している。しかしハンガリーのオルバーン・ヴィクトル首相は、難民に優しいドイツの移民政策と福祉制度のせいで、西欧に向かう難民が増加していると批判し、欧州の難民問題は「ドイツの問題だ」と指摘した。□ ―――――――― ◎教皇やエジプト大富豪が難民受け入れ発表 【CJC=東京】教皇フランシスコは9月6日、欧州全土のカトリック教会や信者に、難民に宿泊先を提供するよう呼びかけた。具体的には教区や教会が移民を1家族ずつ受け入れ、保護するよう求めている。「キリスト教の教えは打ち捨てられた人々に連帯を示すことを求めている」として、まずバチカン市国内の2教区でまず1家族ずつを受け入れると表明した。 エジプトでは大富豪が、無人島を購入し、難民のための国を作る、と発表した。同国最大級の通信企業グループを経営するナギブ・サウィリス氏で、「ギリシャやイタリアは島を売ってほしい」「難民たちの新しい国として、独立させ仕事を提供する」など救済策を発表した。トルコの海岸に打ち上げられていたシリア人の男の子「アイラン」を島の名にしたいと言う。 米メディアCNNは、ドイツのサッカーチーム『バイエルン・ミュンヘン』がドイツ語の訓練や、サッカー用具を提供するとしたほか、スペインの『レアル・マドリード』も1億3千万円相当の支援を申し出たと報じている。□ ―――――――― ◎「妊娠中絶の罪」に許しを、と教皇が表明 【CJC=東京】教皇フランシスコは9月1日、今年12月から始まる「いつくしみの特別聖年」に合わせ、「妊娠中絶の罪」を許す権限を世界中の司祭に与えると発表した。 教皇は、「悔い改めた人に対する神の許しを否定することはできない」と述べた。中絶を決意したことで苦しみ、傷ついた多くの女性たちと会ってきたとして、「中絶するしかなかった女性たち」に同情を寄せ、「その決断に至らせた圧力についても十分認識している」と指摘した。 バチカン(ローマ教皇庁)は発表について「教会の寛容の幅を広げる」措置と説明している。ただ教会の教え自体が変わるわけではなく、教皇の方針が適用されるのは今年12月8日~来年11月20日までの「いつくしみの特別聖年」の間に限られる。□ ―――――――― ◎カナダ教会がイスラエル経済制裁の必要確認 【ジュネーブ=CJC】世界教会協議会(WCC)が9月7日明らかにしたところでは、カナダ合同教会(UCC)は、イスラエルのパレスチナ自治区への進出占領を止めさせるため、経済制裁の必要があることをこのほど確認した。 UCCの最高議決機関「総会」が、パレスチナ自治区への占領を止めさせるため、イスラエルに経済的圧力を加えるとした2012年の決定を再確認したもの。 平和支持に経済行動を取ろうとしているWCC加盟教会は、UCCの他、合同メソジスト教会、米長老教会(PCUSA)、英メソジスト教会、スウェーデン教会。□ ―――――――― ◎キリスト教団体抗議でニュージーランド「禁書」 【CJC=東京】ニュージーランドで若者向けの小説『イントゥ・ザ・リバー』(テッド・ダウ著、ランダムハウス社)が発売・流通禁止の暫定措置を受けた。英紙ガーディアンはこれまで20年以上もなかったとしている。 同国の『フィルム・文学評議会』(FLBR)が保守的キリスト教団体『ファミリー・ファースト』の抗議を認めたもの。性的に露骨な内容、ドラッグ使用、女性器への隠語使用があると抗議があったという。 暫定措置は9月3日発効し、正式処分は10月までに決定される。違反者は個人の場合3000ニュージーランド・ドル(約23万円)、企業は1万ニュージーランド・ドル(約75万円)の罰金。 『イントゥ・ザ・リバー』は2013年に『ニュージーランド・ポストチルドレンズ・ブック賞』を受賞した。ティーンエイジを対象にしたもので、読者の多くは男性を想定している。著者のダウ氏は、この読者層は手強いと言う。 『図書館情報協議会』のジョアンナ・マシュー代表は、『イントゥ・ザ・リバー』の禁書を言論の自由にとって見逃せないと指摘。『ファミリー・ファースト』のボブ・マコスクリー責任者は声明で、暫定禁止措置を歓迎、ニュージーランドの若い読者に不適切な内容を制限する基準となろう、としている。□ ―――――――― ◎同性婚不受理の職員を米連邦地裁が収監 【CJC=東京】自らのキリスト教信仰と矛盾するとして、同性カップルへの婚姻証明書の発行を拒んでいた米南部ケンタッキー州ローワン郡のキム・デービスさん(49)は、裁判官の命令に背いて職務を履行しなかったとして、連邦地裁判事によって9月3日収監された。 デービスさんは婚姻証明書の発行を拒否されたカップル計4組から訴えられていた。 連邦最高裁が8月31日、宗教上の理由で自治体の職員が婚姻証明書の発行を拒むことはできないとの判断を示したが、デービスさんは従わず、9月1日にも複数の同性カップルの申請を拒んでいた。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(9月6日)=http://www.cwjpn.com ★家庭に必要な祈りの時間=神の愛に気づく心=教皇、就任後100回目の一般謁見で語る ★安保法案に反対=8月30日抗議集会=宗教界代表し、司教が発言 ★札幌で全国大会=教区が3年準備=日本カトリック障害者連絡協議会 ★震災後の生き方学ぶ=地域の人と“カフェ”勉強会=福島・原町教会 ★横浜教区高校生大会=“同じ年頃”の体験聞く=戦時中10代だった人ら招待=静岡 =キリスト新聞(9月5日)=http://www.kirishin.com ★―本紙標語の実質を問う―3=若者を戦地に送ってきた責任(吉松繁氏=日基教団王子北教会牧師) ★小橋孝一NCC議長が敗戦70年談話 ★戦争法案に反対する宗教者が声明 ★被爆70年、広島・長崎で平和祈る=WCC訪問団も参加、核兵器廃絶へシンポも ★「道徳の教科化」で行動と心が統制=8・15東京集会で池田賢市氏が講演 =クリスチャン新聞(9月6日)=http://クリスチャン新聞.com ★K2インターナショナル 若者の自立支援27年 ★東京の教員ら“TOLDs”結成=教室に平和の種蒔く=キリスト者ら中心に都内外教師500人強 ★“E‐net”第1回協議会開催=エキュメニカル運動元気にしたい=NCC・WCC・CCAの国際連帯で ★若者の生きづらさ回復のカギは認め許し合う生活=K2グループ ★米と国交回復のキューバで聖書ぶブーム=「生きる指針を見いだしたい」 ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-09-07 23:18
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1284 ┗━━━━━━━ 2015.8.31 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼米南部バプテスト会議が宣教師800人削減へ ▼カーター元大統領に接したいと会衆が教会に殺到 ▼アーシア・ビビさんの父が娘との接見可能に ▼米キリスト教指導者がイランと6カ国の核協議の成果支持 ▼移民窒息死は「人類への犯罪」と教皇 ▼キューバで革命以降初のカトリック教会建設進む ▼米カンザス州の中学校でキリスト描いた絵撤去 ▼サンクトペテルブルクで「悪魔の彫刻」壊される ▼文鮮明氏死去3年で金正恩第1書記が遺族に弔電 ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎米南部バプテスト会議が宣教師800人削減へ 【CJC=東京】米週刊誌『クリスチャニティ・トゥデイ』によると、南部バプテスト連盟国際宣教部(IMB-SBC)は8月27日、宣教師600~800人と担当スタッフを削減する、と発表した。同部門の赤字2100万ドル(約25億円)削減のためとしている。まず自主退任を呼びかける。IMBは現在スタッフ450人、所属宣教師4700人を擁している。 IMBの活動資金は指定献金と、同派協力プログラムからの基金によるものが大半。他のは備蓄金取り崩し、米国外の資産売却による。 デービッド・プラット部長は「使い過ぎをそのままにはしておけない。短期的には財務上の責任を果たさなければならず、長期的には組織安定を目指す。行動しなければならない」と声明で述べている。 2015年6月現在、IMBの備蓄金は1億6800万ドル、予算3億100万ドル。その中で新たに宣教師42人を任命している。 経費節減のため、他派の宣教師との提携も模索する。「福音が未だ届いていない人々に向かって、弟子を生み、教会を増やす国際的戦略をまとめるかが課題」だ」とプラット氏は指摘している。□ ―――――――― ◎カーター元大統領に接したいと会衆が教会に殺到 【CJC=東京】米国のジミー・カーター元大統領(90)が8月12日、「最近の肝臓の手術でがんが見つかり、私の体内の他の部位にも転移している」と明らかにした。しかし長年務めている日曜学校教師は続ける、と語った。 カーター氏が属しているジョージア州プレインズのマラナタ・バプテスト教会は、これまでの元大統領の話を聞きたいという人が集まっていたが、今回の発表を聞いて教会に押し寄せる会衆が急増した。中には数時間もドライブして来た人もいた。 カーター氏は通常の日曜学校だけでなく、特別に「バイブルクラス」を近くの学校で行ったほど。その後、教会へ戻って、参会者と記念撮影をした。 カーター氏の孫で元ジョージア州上院議員のジェイソン・カーター氏は、ツイッター上で、祖父がマラナタで日曜学校で教えたのは689回になった、と述べている。□ ―――――――― ◎アーシア・ビビさんの父が娘との接見可能に 【CJC=東京】パキスタンで冒とく罪により2010年に死刑判決を受け収監中のアーシア・ビビさんの父ソラン・マシ氏に娘との接見が認められた。同氏の弁護士が8月25日、カトリック通信『UCAN』に明らかにした。 死刑執行は7月に最高裁判所により延期が決定されている。□ ―――――――― ◎米キリスト教指導者がイランと6カ国の核協議の成果支持 【CJC=東京】米キリスト教の指導者が、イランと6カ国の核協議の成果を支持し、議会に対し、イエス・キリストの理性を思い起こし、この歴史的な合意に反対しないよう求めた。 宗教指導者51人は議会への書簡の中で、「わたしたちは、戦争で唯一核爆弾を使用した国の宗教指導者として、自国でも全世界でも軍縮の機会が得られた時には、勇気をもって語る義務がある」としている。 連邦上院の民主党のリーダー、ハリー・リード氏は8月23日、27人目の上院議員として、イランとの合意への支持を表明した。合意に反対する共和党やイスラエル支持者との対立が激しくなっている。□ ―――――――― ◎移民窒息死は「人類への犯罪」と教皇 【CJC=東京】AFP=時事通信によると、教皇フランシスコは8月30日、オーストリアで高速道路に放置されたトラックから71人の遺体が見つかった事件について、「人類全体を侮辱する犯罪」と非難し、再発防止への協力を訴えた。 遺体はシリアから逃れた移民とみられ、トラック内で窒息死したと見られている。□ ―――――――― ◎キューバで革命以降初のカトリック教会建設進む 【CJC=東京】キューバの首都ハバナの郊外で、カトリック教会の建設が進められ、来年には完成する見通し。1959年の社会主義革命以降初めてのことで、教会側が求めてきた宗教活動の自由化がどれほど進むか内外の注目を集めている。 建設現場では、作業員たちが資材を運び入れたり、建物の骨組みの中で内装を施したりしていると、NHKニュースが報じた。建設責任者の男性は「これまで教会を修理したことはあったが、基礎から造るのは今回が初めて。教会と政府の関係は大幅に改善してきていると思う」と話している。□ ―――――――― ◎米カンザス州の中学校でキリスト描いた絵撤去 【CJC=東京】米カンザス州は、市民団体『宗教からの自由基金』 の要請に応じ、州内の中学校で1950年代から飾られていたキリストの絵画を8月27日撤去することを決めた。 同団体は速やかな対応を歓迎しているが、全米から抗議の声も寄せられている。 学校側は、元来の所有者や提供者が引き取りを望まない時には別の受け入れ先を探す。地元教会などが引き取りを申し出ている。□ ―――――――― ◎サンクトペテルブルクで「悪魔の彫刻」壊される 【CJC=東京】ロシア西部サンクトペテルブルクで、建物の正面に飾られていた100年の歴史を持つ悪魔メフィストフェレスのレリーフ(浮き彫り)が破壊される事件があり、市内で8月30日、1000人以上が集まって抗議デモが行われた。AFP通信が報じた。 「サンクトペテルブルクのコサック」と自称する正体不明の集団が犯行声明を出しており、警察は宗教的動機に基づいた破壊行為とみて捜査している。 「サンクトペテルブルクのコサック」は、公開書簡でレリーフについて「あからさまな悪魔崇拝」を奨励しており、教会の教義に反するため容認できないと主張している。ただ、市内に昔からある複数のコサック組織は、この集団を知らないと述べている。□ ―――――――― ◎文鮮明氏死去3年で金正恩第1書記が遺族に弔電 【CJC=東京】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は8月30日、世界基督教統一神霊協会(統一教会)の創始者、文鮮明(ムン・ソンミョン)氏の死去から9月3日で3年となるのを前に、遺族に弔電を送った。朝鮮中央通信が伝えた。 韓国の聯合ニュースも、統一教会側が伝えたとして、遺族に弔電を送ったことを報じている。 弔電で金第1書記は「文先生は民族の和解と団結、国の統一と世界平和のために多くの努力を傾けた」と述べた。金第1書記は文氏が2012年に死去した際にも弔電を送っている。 文氏は1991年に訪朝し、金日成(キム・イルソン)主席と会談している。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(8月30日)=http://www.cwjpn.com ★教皇フランシスコ=仕事と家庭の時間 両立を=生産性とは何? 誰のため? ★香港の枢機卿=中国当局を非難=続く十字架撤去に抗議 ★日本カトリック医師会=最後の医療支援(メディカルミッション)=フィリピンで30年以上奉仕 ★“戦争法案”に反対=全国の宗教者 東京で集会・デモ ★「積極的平和」主義=本来の意味を説く=「平和学」の父 東京で対談 =キリスト新聞(8月29日・休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(8月30日)=http://クリスチャン新聞.com ★戦後70年 各地で8・15集会=政府の出方 見張って=同盟基督「8・15平和祈祷会」で石浜ミカル氏 ★千鳥ヶ淵8・15平和祈祷会=戦争の聖句どう読む? ★日キ教会・靖国神社問題講演会で島田善次氏=沖縄が見せる日本の軍事化 ★名古屋8・15平和集会で池住義憲氏講演=「不服従の権利」行使を ★平和遺族会全国連絡会で木村草太氏講演=「存立危機」不明は違憲=西川重則氏「安保法廃案で根拠ある首相談話に」 ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-08-31 21:07
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1283 ┗━━━━━━━ 2015.8.24 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼『カナダ合同教会』と米UCCがフルコミュニオン関係に ▼「いつくしみの聖年」控えバチカンに巡礼者専用通路 ▼キューバで「聖書ブーム」発生 ▼『イスラム国』がシリアの著名考古学者を斬首 ▼『イスラム国』がシリア中部で修道院破壊 ▼世界遺産のパルミラの神殿を『イスラム国』が爆破 ▼韓国・延世大学工学部で「創造科学」講義 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎『カナダ合同教会』と米UCCがフルコミュニオン関係に 【CJC=東京】カナダのプロテスタント最大教派『カナダ合同教会』と米『合同キリスト教会』(UCC)が「フルコミュニオン」関係に入ることになった。 『カナダ合同教会』は1925年、長老派、メソジスト、会衆派が合同して成立した。 米『合同キリスト教会』は1957年、会衆派と改革派とで形成され、一時は信徒200万人を擁していたが、現在は97万9000人と半減状態。バラク・オバマ大統領も所属しているという。 両教会は、LGBT(女性同性愛者、男性同性愛者、両性愛者、性同一性障害含む性別越境者などの人々を意味する頭字)を受け入れ、女性聖職などを含め社会正義と平和問題に積極的であることなどで類似性が認められる。□ ※注=フルコミュニオンとは、それぞれの教会が相互に同じ教理を分かち合う。相手の聖餐に参加するので、「完全相互聖餐(完全相互陪餐)」と日本語に訳せるが、原義では相手の教職を認めることなども含まれる。 ―――――――― ◎「いつくしみの聖年」控えバチカンに巡礼者専用通路 【CJC=東京】今年12月8日開幕する「いつくしみの特別聖年」で、バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ大聖堂の「聖年の扉」を目指す巡礼者のために、専用の通路が設けられることが明らかになった。 教皇フランシスコは、選出から2年を迎えた今年3月13日、「いつくしみの特別聖年」開催の旨を発表。4月11日、「神のいつくしみの主日」の第一晩課の際に、特別聖年布告の勅書を正式に発表した。 「御父のように、いつくしみ深い者となりなさい」(ルカ6・36)をモットーにしたこの特別聖年は、今年12月8日、「無原罪の聖母」の大祝日、サンピエトロ大聖堂の「聖年の扉(ポルタ・サンタ)」の開門により始まり、2016年11月20日、「王であるキリスト」の大祝日にこの扉を閉じることで終了する。 聖年中、大聖堂の「聖年の扉」をくぐるために多くの巡礼者が訪れることが予想されるのに対応して、聖年の運営に当たる教皇庁新福音化推進評議会が、巡礼を行なう人のための専用の歩行者通路を設置する予定である、と発表した。 バチカン放送(日本語電子版)によると、この専用通路は、聖天使城(カステル・サンタンジェロ)から始まり、大聖堂に向かうメインストリートであるコンチリアツィオーネ通りに沿って続き、ピオ12世広場を経て、サンピエトロ広場へと向かう。□ ―――――――― ◎キューバで「聖書ブーム」発生 【CJC=東京】米国との国交回復に踏み切ったキューバでは、キリスト教に対しても抑圧姿勢が弱まったことから、1959年の社会主義革命以降初めて、カトリック教会の建設が進められるなど、宗教活動の自由化がどれほど進むか注目される事態になっている。 これまで教会の中でだけ使用が認められる一方、一般書店では販売出来なかった聖書も5月には規制が撤廃された。 聖書の需要、さらにはキリスト教への関心が高まったことを、「聖書ブーム」と呼ぶ向きもある。7月に宣教団体がキューバに送り出した聖書は8万3000冊に上ると見られる。 米国聖書協会(ABS)は、「人口1100万、識字率もほぼ100%のキューバでは、社会的・経済的・政治的改革の中でキリスト教も予想以上に成長している。それはキューバ市民の多くが、神の言葉の中に生きる指針を見出したいと考えているからだ」と指摘する。 この9月、米国の前に教皇フランシスコが来訪することへの期待も高まっている。教皇が米国とキューバの関係修復に努めたことは広く知られている。□ ―――――――― ◎『イスラム国』がシリアの著名考古学者を斬首 【CJC=東京】イスラム教過激派組織『イスラム国』は8月18日、シリア中部パルミラで遺跡の発掘・保全に当たっていた著名な考古学者ハレド・アサド氏(82)を斬首した。 『アラブ・イギリス理解推進協議会』(CAABU)の責任者クリス・ドイル氏は、英紙『ガーディアン』に、アサド氏が1カ月以上前に『イスラム国』に拘束され、パルミラの古代の文化財について尋問を受けていたが、協力を拒否したために処刑されたと述べている。 パルミラの遺跡は、約2000年の歴史があるシリアを代表する遺跡の一つ。1980年には、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に登録された。□ ―――――――― ◎『イスラム国』がシリア中部で修道院破壊 【CJC=東京】イスラム教過激派組織『イスラム国』は8月20日、シリア中部カルヤタインで、シリア典礼カトリック教会の聖エリアン修道院を破壊した。 『イスラム国』は、同修道院が「神以外の崇拝に使われていた」との名目で、ブルドーザーを使った破壊行為に及んだという。□ ―――――――― ◎世界遺産のパルミラの神殿を『イスラム国』が爆破 【CJC=東京】イスラム教過激派組織『イスラム国』は8月23日、シリア中部パルミラで、世界遺産に認定された古代都市遺跡の中でも保存状態がよいバール・シャミン神殿を爆破した。 AFP通信によると、シリア文化省で文化財保護を担当するマムーン・アブドルカリム氏は、『イスラム国』が大量の爆発物を仕掛けてバール・シャミン神殿を爆破したとし、「神殿内部は破壊され、神殿を囲む列柱も倒壊した」と語ったという。 パルミラではこれまでに墓やライオン像などを『イスラム国』が破壊してきたが、神殿の破壊は今回が初めて。□ ―――――――― ◎韓国・延世大学工学部で「創造科学」講義 【CJC=東京】進化論に対抗して、“聖書無誤謬”を主張する「創造科学」論が韓国のプロテスタント系『延世(ヨンセ)大学』で、9月から始まる2学期の授業として開設される。日刊紙『ハンギョレ新聞』(日本語電子版)が報じた。担当はチェ・ユンシク電気電子工学科教授。同大では14年前にも同じ授業が開設されたことがあるという。 受講申請を控え、学生たちはフェイスブックを通じて「総合大学であんな科目を教えるのは国際的な恥さらし」「この科目の開設が容認されたら、アフリカのブードゥー教の呪術も医学と認定しなくてはならない」などと批判している。 同紙によると、講義開設者のチェ教授は8月10日、「創造論が正しく、無条件に進化論が誤りだという趣旨ではないが、当惑している」と語った。チェ教授は「キリスト教徒として工学を学び教える立場で、信仰と科学の間の悩みを感じてきた。このような悩みを学生と話してみようということであり、創造科学を育成しようというものではまったくない」と語った。 これに対し科学哲学者であるソウル大のチャン・デイク自由専攻学部教授は11日、「授業計画書によれば創造科学を科学として教えようとしている。定説を否定するニセ学問を一つの考えとしてでなく一定の理論かのごとく教えようとするのは、教育者の義務に反する」と指摘した。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(8月23日)=http://www.cwjpn.com ★教皇フランシスコ=家庭にはお祝いが必要=生活が真に人間らしくなる ★教皇、9月1日を環境保護の祈願日に ★宗派超え 広島でシンポ=「二度と戦争を起こさない」 ★地元の人員増など検討=東北被災地の支援者ら会議=仙台・元寺小路教会 ★髙見大司教=米国務次官と会談=核兵器問題など意見交換 =キリスト新聞(8月22日・休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(8月23日)=http://クリスチャン新聞.com ★原爆投下70年目=広島・長崎の教会=武力によらない愛による平和実現を=広島・長崎キリスト者共同平和アピール ★第21回英連邦戦没捕虜追悼礼拝=和解は困難、だから続ける=アジア太平洋への戦争責任、歴史認識を問う ★ヤスクニの闇に灯を!第10回キャンドル行動=安保、派兵の矛盾を問う ★卞牧師裁判=高裁控訴棄却=最高裁上告へ ★『われ土方なれど』著者=全日本リバイバルミッション主幹=滝元明氏逝去 ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-08-24 22:53
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1282 ┗━━━━━━━ 2015.8.17 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼中国でキリスト者が十字架撤去策に抵抗 ▼中国本土で3年ぶりに新司教 ▼ネパール憲法がキリスト教抑圧にも ▼教皇、9月1日を環境保護のために祈る日に ▼教皇宛てに安倍首相が親書、13日届ける ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎中国でキリスト者が十字架撤去策に抵抗 【CJC=東京】中国東部・浙江省で教会堂から十字架撤去が進められていることに、キリスト者からの反発が強まっている。 反発は、昨年取り壊された教会から始まった。その教会は、建設にあたって高さ制限と規模の規制に違反したと当局が告発した後に破壊された。 今では浙江省全域にわたってプロテスタント、カトリック教会から十字架を撤去するとの通告が出されているという。 信者たちは塔に登って十字架を隠したり、規制を逃れる対策に知恵をこらしている。信徒宅の窓や自動車のミラーに小型の十字架を吊す、といった工夫もされている。 今回の規制は、「地下教会」だけでなく、政府公認の教会にまで広がっている。 天主教(カトリック)浙江省恩州教区では司教と26人の司祭が署名した公開書簡が出されたが、それには「最近、事態は切迫している」とある。政府は「違法建築を取り壊すという理由付けを止め」、全ての教会の十字架撤去に乗り出している、と言う。 公開書簡は「中国市民として、わたしたちはより深く、包括的な民主主義と法治を切望している」と述べている。 中国天主教愛国会と中国天主教教育委員会から出された書簡も十字架撤去の即時終了を求めている。当局への信頼度が、十字架撤去を止められないことで損なわれている、と言う。 プロテスタントの公認団体『中国キリスト教協議会』の省支部も撤去に反対している。同支部は書簡で、この1年半で十字架1200基が撤去されたと言う。 「『国を法律に従って治める』『国を憲法に従って治める』という党と国家の理想と精神に完全に違反している」と指摘した書簡は省の宗教局に宛てられたもの。その複写は北京の指導者にも送られた。 米紙ニューヨーク・タイムズは、中国のキリスト教に関する著作もあるスウェーデンの学者フレデリク・ファルマンが「これは絶望から出た行動だ。公認教会までこのような反応を示したことが重要だ」と語ったと報じている。 多くが抱いている疑問は、十字架撤去の動きが、最高指導者である習近平主席の支援によるものか、またそれで拡大するか、どうか。 米メリーランド州ロヨラ大学の政治学者カーステン・ヴァラ教授は、習主席が実権を握った2012年以来、市民の自由抑圧という路線が強化されたことに沿ったもの、と指摘する。 習主席はかつて浙江省で実力を発揮した。現在の同省党書紀もかつては習氏に仕えていた、とニューヨーク・タイムズ紙。キリスト者が多い他の省では同様な抑圧はまだ始まっていない、と報じた。 キリスト教を研究している北京の独立調査団体のファン・ヤフェン所長は、他省の指導者が、浙江省を注視していると言う。政治的負担が大きくなれば、十字架撤去に追随しないだろう、と語った。 「ただ浙江省の十字架撤去の動きは拡大し、予期しない巻き返しの引き金を引いた」とファン氏。キリスト者の強い反発は政府の予想を上回った、と言う。□ ―――――――― ◎中国本土で3年ぶりに新司教 【CJC=東京】中国本土では2012年以来の新司教が8月4日、北部・河南省の安陽の大聖堂で誕生した。 新しく天主教(カトリック)ウェイフイ補佐司教に叙階されたのはヨセフ・ザン・インリン神父(44)。今回の任命は、バチカン(ローマ教皇庁)と中国政府双方の承認により行われた。 今回の叙階は教皇フランシスコが着座以来、中国本土の教会としては最初で、また2014年6月にバチカン(ローマ教皇庁)と中国との対話が始まって以来のこととなった。 河南省教会の公式ウエブサイトによると、叙階ミサは司祭75人が列席、参会者は1400人に上った。参会者がUCAN通信に語ったところでは、大聖堂は警察官、消防士など多数による厳重な警備下に行われた。司式はトマス・ザン・ファイシン司教(90)が行った。□ ―――――――― ◎ネパール憲法がキリスト教抑圧にも 【CJC=東京】ネパールで、修正された新憲法が8月10日施行された。議会で7年間討議されてきたものだが、キリスト教活動が全て違法とされる可能性があり、キリスト者たちは不安を隠せない。 他人を別の宗教に改宗させようとすることは、すでに禁止されている。ただ憲法修正案では、「伝道的」と見なされる行為は法律によって処罰されることになる可能性がある。 改宗禁止条項では特定の宗教を規定してはいない。しかし人口の8割がヒンズー教のネパールでは、罰則はキリスト教など少数宗教を対象にしていることは確実だ。キリスト者は現在人口の1・5%から3%と推定されている。 『ワールド・ウォッチ・モニター』が報じた。□ ―――――――― ◎教皇、9月1日を環境保護のために祈る日に 【CJC=東京】教皇フランシスコは、9月1日をカトリック教会において環境保護のために祈る日に制定した。バチカン放送(日本語電子版)が報じた。 教皇は、神が創造された天地の未来に対する憂慮をエキュメニカル総主教(コンスタンティノポリ総主教)バルトロメオス1世と共有し、教皇の環境問題を扱った回勅『ラウダート・シ』公式発表に同席したイオアニス・ペルガモン府主教の助言を受け入れ、カトリック教会の「環境保護のための世界祈願日(仮訳)」を今年から制定する旨発表したもの。 教皇は、コンスタンティノポリ総主教庁がすでに同じ目的の記念日を定めている9月1日に、毎年共にこの日を記念することを明らかにした。□ ―――――――― ◎教皇宛てに安倍首相が親書、13日届ける 【CJC=東京】安倍晋三首相の教皇フランシスコ宛て親書がバチカン(ローマ教皇庁)側に届けられた。自民党の河井克行衆院議員が8月13日、バチカンでアントワーヌ・カミレリ国務省外務局次長と会談、首相に託された親書を手渡した。河井、カミレリ両氏は世界平和のために日本とバチカンが協力を加速すべきだとの認識で一致した、と毎日新聞が報じている。 同紙は、河井氏が親書の中身を明らかにしていないものの、教皇の訪日を改めて招請すると共に、戦後70年の節目にあたり、平和構築への取り組みで日本とバチカンの連携強化を確認する内容と見ている。 河井氏は11日、首相官邸で記者団に、「ちょうど戦後70年、被爆70年、日本が、安倍政権が世界の平和に貢献する姿勢をローマ教皇に訴えるのは大変意味あることだ」と語った。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(8月16日)=http://www.cwjpn.com ★広島=「戦争は人間(われわれ)のしわざです」=戦後70年 平和への祈りと学び新たに ★長崎=犠牲者悼み、平和誓う=スペインからゲルニカのマリア像も ★教皇フランシスコ=広島・長崎原爆投下70年=核兵器の廃絶訴える ★教皇=「破門ではない」=離婚・再婚の信者への配慮を ★比叡山「世界平和祈りの集い」=バチカンからもメッセージ =キリスト新聞(8月15日)=http://www.kirishin.com ★戦後70年企画連続インタビュー「本紙標語の実質を問う」(2)=坂内宗男氏=日本人は何も変わっていなかった ★〝学生を二度と戦地に送らない〟=立教人が安保法案反対、戦争関連の企画展も ★「赦し」と「謝罪」から「和解」へ=清泉女子大で「報復」テーマにシンポ ★高裁も卞氏のセクハラ認定=〝教団の体質変わっていない〟と支援者 ★福音ルーテル女性会連盟が総・大会 =クリスチャン新聞(8月16日・休刊)=http://クリスチャン新聞.com ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-08-17 22:33
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1281 ┗━━━━━━━ 2015.8.10 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。) = 目 次 = ▼広島での平和の祈りにWCC訪問団も参加 ▼教皇が日曜恒例「正午の祈り」で核廃絶呼びかけ ▼教皇に被爆地復興支援要請していた長崎原爆投下の機長 ▼「結婚に失敗した信者も常に教会の一員」と教皇 ▼中国が教会弾圧を本格化? ▼浙江省の教会や十字架の強制撤去が約1000カ所超す ▼浙江省でキリスト者7人拘束される ▼ダライ・ラマの後継は中国政府の承認が必要? ▼教会放火事件に関与?ユダヤ極右活動家逮捕 ▼イスラエル軍が放火事件に抗議の少年ら射殺 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎広島での平和の祈りにWCC訪問団も参加 【CJC=東京】8月5日夕、広島のカトリック幟町教会・世界平和記念聖堂で、「平和のための祈りの集い」が行われた。 集いには、カトリックからは岡田武夫大司教ら4人の大司教と司教10人、日本聖公会からは、植松誠首座主教はじめ11人の主教が列席した。 世界教会協議会(WCC)の訪問団(メアリー・アン・スウェンソン監督=米合同メソジスト教会ほか)、駐日バチカン大使のジョセフ・チェノットゥ大司教、カトリック韓国・済州教区の姜禹一(カン・ウィル)司教らもゲストとして列席した。 WCC訪問団は、正式には「原爆70周年に際し、教会指導者の日本への巡礼」と呼ばれ、2013年に韓国・釜山で開催されたWCC総会で採択された「正義と平和の巡礼」の一部として計画された。8月7~9日に広島、長崎を訪問した。 訪問団は団長・WCC中央委員会副議長のメアリー・アン・スウェンソン監督(米合同メソジスト教会)の他にWCCアジア代表のチャン・サン牧師(韓国長老教会)、ハインリヒ・ベドフォード=ストローム監督(独福音教会協議会議長)、トル・ベルゲル・ヨルゲンセン氏(ノルウェー教会)、カリン・ヴァンデン・ブルケ牧師(オランダ・プロテスタント教会)、サムエル・アザリア監督(パキスタン教会)、許伯基牧師(在日大韓基督教会)、スティーブン・シドラック牧師(米合同メソジスト教会エキュメニカル・オフィサー)、植松誠首座主教(日本聖公会)で構成された。□ ―――――――― ◎教皇が日曜恒例「正午の祈り」で核廃絶呼びかけ 【CJC=東京】教皇フランシスコは8月9日、バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ広場で行われた日曜恒例の「正午の祈り」で、広島と長崎への原爆投下から70年に言及、戦争と暴力のない世界と、核兵器の廃絶、対話による平和構築を強くアピールした。この日、サンピエトロ広場には数万人が詰めかけた。 教皇は、原爆投下を人類が科学技術を誤って使った結果引き起こされたとして、「人類の絶大な破壊力を示す象徴であり、戦争を拒み、核兵器や大量破壊兵器を禁じるべきだという、人類に対する警告の役割を果たし続けている」と核廃絶を訴えた。 教皇は、原爆投下が「長い年月が過ぎた今でも、人々に恐怖と憎悪を抱かせている」と指摘。8月6日と9日の「悲しい記念日は、世界平和を願い、人類が平和的共存の拡大に向けて進むことを求めている」と話し、「全世界が戦争と暴力に『ノー』を、対話と平和に『イエス』を」と訴えた。 教皇は昨年12月、トルコ訪問からの帰路、機中の記者会見でも、「広島と長崎から、人類は何も学んでいない」と述べ、「もし終末的なことが起きれば、人類は再び一から始めなければならない。広島と長崎がそうしたように」と核廃絶が進まない現状を強く批判していた。□ ―――――――― ◎教皇に被爆地復興支援要請していた長崎原爆投下の機長 【CJC=東京】共同通信によると、1945年8月9日に長崎に原爆を投下した米B29爆撃機「ボックスカー」の故チャールズ・スウィニー機長が、60年代初めに教皇ヨハネ23世(在位58~63年)に個人的に接見、被爆地の復興支援を要請していたことが遺族の証言で8月7日分かった。 長崎への原爆投下70年を前に、スウィニー氏の故郷米ボストン近郊クインシーで次女や弟が共同通信の取材に応じたもの。 スウィニー氏は敬虔なカトリック信徒。45年9月に軍の任務で米科学者らと長崎を訪問した。その後、戦災孤児のことを気にかけ、長崎のカトリック系孤児院に寄付したと遺族に話していたと言う。□ ―――――――― ◎「結婚に失敗した信者も常に教会の一員」と教皇 【CJC=東京】教皇フランシスコは8月5日、バチカン(ローマ教皇庁)で、7月は中断していた水曜日恒例の一般接見を再開した。 バチカン放送(日本語電子版)によると、熱波に覆われている中、接見はパウロ6世ホールで行われた。 「カテケーシス」(教会の教えの解説)で、教皇はこれまでの「家庭」をめぐる考察を続けながら、この日は前回のテーマ「傷ついた家庭」を再び取り上げた。 教皇は、前回、夫婦間の無理解などが原因で分裂した家庭を考察したが、今回は結婚に失敗し、別の人との新しい関係を選んだ人々をいかにケアするかを考察した。 教会はこのような状況がキリスト教の秘跡に矛盾するものであることは十分に承知しているが、教えを説く教会の眼差しは、常に人々の善と救いを願う母の心を汲むものであると教皇は話した。 教皇はまた、この新しい関係を小さな子どもたちの立場から見つめる時、わたしたちはこうした状況を生きる人たちへの現実的な受け入れのあり方を共同体内に育てることが急務だと知ると述べた。 教会はこの数十年間、秘跡としての結婚に失敗した後、新しい関係を築いた信者たちを、愛と真理のうちに、兄弟愛をもって注意深く受け入れる必要性を理解してきたと教皇は指摘、実際、これらの人々は決して破門されたのではなく、常に教会の一員であるということを忘れてはならないと注意を促した。 「扉は決して閉じられません」と述べた教皇は、教会が、それぞれの労苦を背負った人々が皆居場所を持つことのできる、父の家であるようにと希望した。□ ―――――――― ◎中国が教会弾圧を本格化? 【CJC=東京】中国の習近平指導部は「共産党の地位を強固にする」との方針を掲げ、一党独裁体制を脅かしかねないとして民主派弁護士らへの締め付けを強めてきたが、その政策の標的を、教会に広げ始めた可能性がある、と共同通信が報じている。 キリスト教の活動が盛んな浙江省では、当局が5月以降、非公認教会(地下教会)の弾圧を本格化させたことが関係者の話で8月4日までに分かった、という。 同省で既に数千の教会が十字架撤去や破壊などの被害を受けたとの推計も明らかにした。当局は一部で党系の教会組織に登録している「公認教会」の十字架撤去も開始しているとも伝えている。□ ◎浙江省の教会や十字架の強制撤去が約1000カ所超す 【CJC=東京】台湾紙『自由時報』(電子版)は8月6日、中国浙江省で当局がキリスト教教会や十字架を強制撤去する動きが激しくなっており、昨年2月以降すでに約1000カ所が強制撤去されたと報じた。 同省温州市北白象鎮にある山前教会では5日に十字架が強制撤去されたうえに燃やされ、そのまま遺棄された。□ ―――――――― ◎浙江省でキリスト者7人拘束される 【CJC=東京】中国の警察当局は、横領などの疑いで南東部・浙江省金華市のキリスト教会牧師ら7人を拘束した。同省当局が進めている教会の十字架撤去キャンペーンに反対したのが原因と見られる。ロイター通信が報じた。7人の弁護士が8月4日明らかにした。 共産党の独裁下にある中国は、信教の自由を公式には保障しているものの、当局は宗教団体への監視は厳しいまま。浙江省はキリスト教人口が増加しており、当局が抑制に乗り出した一環の可能性がある。 国営新華社通信は、拘束された7人が、教会の資金を私的に流用、献金を横領、また社会秩序に反する行為を他人に教唆したことなどを容疑として挙げている。 7人の中で、バオ・グォファ(包国華)氏とシン・ウェンシャン(■=河北省ケイ台市のケイ=文香)夫人は、金華市の教会の牧師。警察に拉致されたまま、弁護士との接見も認められていないという。□ ―――――――― ◎ダライ・ラマの後継は中国政府の承認が必要? 【CJC=東京】中国共産党指導部が7月末に開催した会議で、チベット問題を討議した際、ダライ・ラマの後継は、中国政府の承認が必要と意思決定したと、カトリック系『アジア・ニュース』が報じている。 匿名の消息筋が『アジア・ニュース』に伝えたところでは、会議の終わりに、習近平国家主席が「共産党が次のダライ・ラマを選ぶ。混乱するなら、是正のための行動を取る」と語ったと言う。 ダライ・ラマ14世(79)は、自身の後継問題を踏まえて、「チベット仏教の転生制度を廃止すべきだ」と述べていることを意識したものと見られる。□ ―――――――― ◎教会放火事件に関与?ユダヤ極右活動家逮捕 【CJC=東京】イスラエルの国内治安機関『シャバク』は8月3日、「ユダヤ過激派組織での活動」を理由に、極右活動家メイル・エッティンガー容疑者(24)を逮捕した。 6月に北部のガリラヤ湖畔にあるキリストゆかりの「パンと魚の奇跡の教会」で起きた放火事件に関与していると見られている。□ ―――――――― ◎イスラエル軍が放火事件に抗議の少年ら射殺 【CJC=東京】ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラ近郊で7月31日、18歳のパレスチナ人少年がイスラエル軍に胸を撃たれ、8月1日死亡した。西岸で31日にユダヤ過激派によるとみられる放火事件があり、1歳児が死亡したことへの抗議活動中だったとも言われる。イスラエル軍は「少年が火炎瓶を投げたので、発砲した」と説明している。 またパレスチナ自治区ガザ北部では31日、イスラエルとの境界にあるフェンスに近づいたパレスチナ人の17歳の少年がイスラエル軍に射殺されている。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(8月9日)=http://www.cwjpn.com ★教皇フランシスコ=気候変動と貧困の関係 強調=「核エネルギー」で広島・長崎にも触れる ★世界の青少年 共にミサ=山口でスカウトジャンボリー ★現勢調査=日本の信者減る=14年は44万3646人 ★被災地の今を“見る”=聴覚障がい者ら東北訪問 ★米国で人気下向き=教皇に関する最新世論調査 =キリスト新聞(8月8日)=http://www.kirishin.com ★「キリスト教と人権思想」=教会が社会担う人間を生み出す= 森島豊氏(青山学院大学准教授)に聞く ★日基教団と在日大韓教会がメッセージ ★恵泉女学園大が安保法案反対アピール ★〝福音宣教とは視座変えること〟=宣教学会で本田哲郎神父が講演日 ★CCA総会で「憲法9条」課題に=上田博子氏「アジア諸国が日本の軍事化憂慮」 =クリスチャン新聞(8月9日)=http://クリスチャン新聞.com ★“平和”を取り戻す=シンポ「『シャローム・モデル』の実現を目指して」= 安倍首相の積極的平和主義は偽善的 ★土蔵の壁から見つかった十字架=キリシタンの痛切な思い伝える ★神の“美”にも関心を=ニューヨークの先端例と各教会の取り組みを共有 ★「安保法制の問題点講義します」=憲法研究者〈全国出前講師団〉=教会にも呼びかけ ★「T・K生」池明観氏講演=越境するメディアと情報で日・中・韓結べ=市民の力が未来の希望 ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-08-10 21:30
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1280 ┗━━━━━━━ 2015.8.3 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください。今号から、記事の本文を「段落」ごとに1行あけてお送りすることに変更します。転載、引用される際はご注意をお願いいたします。) = 目 次 = ▼教皇訪問の直前、米国で歓迎熱が急冷? ▼教皇がiPadで「世界青年の日」参加登録 ▼ブラジルで修道女殺害 ▼北で拘束のカナダ人牧師が「体制転覆」告白 ▼中国が『全能神』信者14人を投獄 ▼中国温州で教会の十字架撤去にキリスト者抗議 ▼イスタンブールで『イスラム国』リーダー逮捕 ▼クルド武装組織との和平「不可能」とトルコ大統領 ▼「拘束、政府として確認せず」と菅官房長官 ▼WCC代表団が核の脅威の終結求め広島・長崎巡礼へ ▼欧州在住ユダヤ人のスポーツ祭典が独で初めて開催 ▼キエフで聖職者の頭に何者かが2度発砲 ▼米の「ヘビ遣い」教会で噛まれた信者が死ぬ ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎教皇訪問の直前、米国で歓迎熱が急冷? 【CJC=東京】英紙『フィナンシャル・タイムズ』が7月28日付けで、「9月の教皇訪米を前に、米国人、特に保守派が78歳のアルゼンチン人教皇に対して冷たくなったように見える」という記事を掲載した。 教皇フランシスコが2013年にカトリック教会のトップに選出された時、米国のカトリック教徒の間では、新教皇の謙虚なスタイルや改革志向の計画、新大陸のルーツが米国における教会の命運を復活させるかもしれないとの期待が沸き起こった。 しかし米ギャラップ調査では、米国人の間で教皇を好意的に見ている人の割合は14年2月の76%から59%に低下した。これは前教皇のベネディクト16世への評価を上回っているものの、ヨハネ・パウロ2世が教皇在任中にほぼ一貫して記録していた水準を下回る。 『フィナンシャル・タイムズ』紙は、これを「明らかな幻滅感」とし、グローバル資本主義に対する教皇フランシスコの批判がここ数カ月でエスカレートした後に生じたものと言う。 教皇は7月の中南米訪問で、縛りのない自由市場を「悪魔の糞」「狡猾な独裁」と呼び、先頃の回勅では、自然を略奪しているとして大企業を非難した。 「教皇のメッセージに、米国が特に厳しい観衆であることは間違いない」と言うのは、ボストンのカトリック系ウェブサイト『クラックス』のジョン・アレン副編集長。 「ある意味で、彼はとにかく我々の教皇ではないという認識がある。それは反資本主義がどうこうというだけでなく、中心よりも周縁を持ち上げる教皇の意欲の問題もある。大半の基準で我々(米国)は中心だ」 教皇が、ボリビアのエボ・モラレス大統領から贈り物としてハンマーと鎌を象った十字架を受け取ったことも、本能的に社会主義を警戒し、場合によっては嫌悪感を覚える多くの米国人にとって、特に不愉快だったかもしれない、と言う。 「ポーランド人のヨハネ・パウロ2世とドイツ人のベネディクト16世の時は、保守派はバチカンが完全に共産主義に反対していることが分かっていた」と言うのは、英国のカトリック週刊誌『タブレット』のキャサリン・ペピンスター編集長。 「だが、フランシスコについては、それほど確信を持てない。保守派は、中南米出身というルーツから、教皇は解放の神学者で隠れ左派だと心配している」 失望感は、米国の保守派の間で広がっていると見られる。保守派層では、教皇フランシスコに好意的な人が72%から45%に落ち込んだ。 リベラル派も熱意を失っているようだ。左寄りの米国人の教皇支持率は、ギャラップの調査で82%から68%に低下した。 教皇が同性愛や離婚、女性司祭職に対するカトリック教会の頑なな態度を和らげるために十分迅速に動いていないことが原因である可能性がある。 『フィナンシャル・タイムズ』紙の指摘に、肝心のバチカン側の見方は、となると「教皇はカトリック教徒であり、右派でもなければ左派でもない」と静観の構えのようだ。□ ―――――――― ◎教皇がiPadで「世界青年の日」参加登録 【CJC=東京】教皇フランシスコは7月26日、バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ広場で行われた「お告げの祈り」に臨み、集まった信者らを前に、タブレット型端末『iPad』(アイパッド)」を使って、来年ポーランドのクラクフで開催される「世界青年の日」の祭典への参加登録を済ませた。 このイベントへの登録は教皇が一番乗り。□ ―――――――― ◎ブラジルで修道女殺害 【CJC=東京】ブラジル・サンパウロ州グアラティングエタの『ラ・エストレラ・ドラッグ・リハビリテーション・センター』で7月24日、イルマ・オデテ・フランシスカ修道女(65)が強盗に襲われ、背中を8カ所ナイフで刺され死去した。 フランシスカ修道女は、『シエッセンのフランシスコ姉妹会研究所』の会員。バチカン(ローマ教皇庁)のフィデス通信が報じた。□ ―――――――― ◎北で拘束のカナダ人牧師が「体制転覆」告白 【CJC=東京】人道援助活動のために北朝鮮を訪問中の1月に身柄を拘束された韓国系カナダ人のイム・ヒョンス牧師(60)が7月30日、平壌の人民文化宮殿で記者会見した。会見には北朝鮮メディアの他、中国など現地駐在メディアの記者も出席した。イム牧師が公の場に姿を表すのは拘束後初めて。 記者会見の席でイム牧師は、北朝鮮の体制転覆を狙った活動を行っていたこと、2月にエボラ出血熱の侵入防止措置に違反して「違法に」平壌に入ったことを告白したという。 イム牧師は1月30日に中国経由で北朝鮮入りした。同牧師は、カナダ・オンタリオ州ミッシサウガの『ライト・コリアン長老教会』を主管している。信徒は約3000人という。 同教会は北朝鮮北東部の羅津で孤児院や保育所、老人介護施設などを運営しており、ライザ・パク報道担当は、イム牧師の渡航は「定期的なもの」だったと述べている。 パク報道担当は7月30日、CNNに寄せた声明で「イム牧師に対する罪状や容疑についてコメントはない。ただ、イム牧師自身が開始し、支えてきた北朝鮮における人道援助活動は、人々の暮らしを向上させるためだった」と指摘した。 パク担当はまた「イム牧師が100回以上も渡航する動機になったのは、北朝鮮の人々への大きな愛だった」と主張している。 イム牧師は記者会見で「援助の名目で北朝鮮各地を訪ねた目的は、政府転覆に向けた基礎を築き、米韓両政府の政策に利するような宗教国家を作るためだった」と述べたという。 牧師は8月2日、平壌の鳳岫(ポンス)教会で礼拝に参加した。牧師は、参加者らの前で「懺悔するためこの場に立った」と“反省”の弁を述べた。 カナダ外務省は「問題解決に努力しているが、新たな情報を得てはいない」と、牧師の釈放については確認していない。 イム牧師は夫人と共に韓国から1986年にカナダへ移住した。□ ―――――――― ◎中国が『全能神』信者14人を投獄 【CJC=東京】中国の裁判所2カ所が、新興宗教『全能神』の信者14人に禁固18カ月から3年の判決を下していたことが明らかになった。 東北部遼寧省盤錦市の裁判所は7月25日、「カルト」を広めようとしていたとして信者5人を有罪とした。 中部湖北省シキ県の裁判所も7月26日、「カルト組織を使って法の公使を阻害した」として信者9人を有罪にしている。□ ―――――――― ◎中国温州で教会の十字架撤去にキリスト者抗議 【CJC=東京】時事通信などによると、中国浙江省温州市のキリスト者らが最近、地元当局による十字架撤去の動きに反発を強め、抗議活動を行っている。 温州市はキリスト者が多いことで知られる。当局は2014年ごろから、キリスト教に対する締め付けを強化。「違法建築」を理由に教会の屋根にある十字架の撤去を進め、信者との間で摩擦が起きていた。 米国の中国語サイト博訊新聞網は、カトリック温州教区全体聖職者が7月28日アピール文を発表し、「十字架を守るため、わたしたちは闘っていく」と宣言した。□ ―――――――― ◎イスタンブールで『イスラム国』リーダー逮捕 【CJC=東京】ロシアの通信『スプートニク』によると、トルコ警察がイスタンブールで行った特殊作戦で、過激派集団『イスラム国』のリーダーの1人、ハリス・バイアンスク氏が、自宅で妻とともに逮捕された。 バイアンスク氏はアブ・ハンザラの名でも知られる。イスタンブールで『イスラム国』戦士の勧誘や、プロパガンダ用の記事の作成を行っていたという。□ ―――――――― ◎クルド武装組織との和平「不可能」とトルコ大統領 【CJC=東京】トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は7月28日、アンカラで会見し、少数民族クルド人の非合法武装組織『クルディスタン労働者党』(PKK)との和平交渉について、「国家の統一と連帯を脅かす者と和平交渉を進めることは不可能だ」と述べた。交渉の破綻を示唆したと見られる。 大統領は憲法で政治的中立を求められており、実際の和平交渉はアフメト・ダウトオール首相が担う。首相は、トルコ軍がテロ対策としてPKK拠点空爆を再開した後の7月25日、和平交渉について「歴史的かつ戦略的に重要であり、我々は支持する」とし、引き続き交渉を推進する考えを示している。□ ―――――――― ◎「拘束、政府として確認せず」と菅官房長官 【CJC=東京】シリア取材に向かったフリージャーナリストの安田純平氏(41)と連絡が取れない状態が1カ月以上続き、過激派組織に拘束されている可能性も指摘されている。 菅義偉官房長官は7月31日午後の会見で、「そうした報道があることは承知している。政府としては、ありとあらゆる情報網を関係方面に駆使しながら情報収集に努めている」「拘束されたことについては、政府として確認していない」と述べた。 菅官房長官は7月9日の会見でも「邦人ジャーナリストが拘束されているという情報には接していない」と述べていた。 安田氏は2004年にイラクで武装勢力に拘束された経験があり、解放後もシリアやイラクで取材を続けてきた。□ ―――――――― ◎WCC代表団が核の脅威の終結求め広島・長崎巡礼へ 【CJC=東京】米、独、日、韓国、ノルウェー、オランダ、パキスタンなど世界教会協議会(WCC)加盟7カ国の教会指導者たちが、8月初旬から、70年前の原爆で多く死者を出した広島と長崎への巡礼を始める。WCCが発表した。 1945年8月6日と9日の原爆投下を覚え、広島と長崎の両市を訪問する。□ ―――――――― ◎欧州在住ユダヤ人のスポーツ祭典が独で初めて開催 【CJC=東京】欧州などに住むユダヤ人による、4年に1回のスポーツの祭典『欧州マカビ競技会』が7月28日始まった。 大会は今回で14回目。第二次世界大戦終結から70年、ドイツとイスラエルの国交樹立50年という二つの節目を記念し、初めてのドイツ開催。 メイン会場は、ナチスが国威発揚に利用した1936年のベルリン五輪の会場。ヨアヒム・ガウク大統領は「歴史の曲折を経て、ユダヤ人のアスリートたちがここに集まった。全ての人々に寛容の精神と、互いの良き未来を願う心を期待する」と演説した。 8月5日まで欧州を中心に世界約40カ国から約2200人が参加する。□ ―――――――― ◎キエフで聖職者の頭に何者かが2度発砲 【CJC=東京】ウクライナの首都キエフのスターリングラード英雄広場で7月26日未明、何者かがウクライナ正教会ロマン・ニコラエフ教会の主任司祭の頭をめがけて2度発砲した。司祭は一命を取り留めたものの重体だという。 警察は犯人を2人と見て、捜査を行っている。ロシア通信『スプートニク』が報じた。□ ―――――――― ◎米の「ヘビ遣い」教会で噛まれた信者が死ぬ 【CJC=東京】米ケンタッキー州ベル郡の『モシー・シンプソン・ペンテコスタル教会』で7月26日、日曜朝の礼拝の際、信者のジョン・デービッド・ブロックさんが毒蛇に噛まれた。ブロックさんは治療を拒否し、4時間後に兄弟宅で死去した。 郡警察が調査しているが、ブロックさんは健康問題を抱えており、それが蛇毒に影響した可能性もある、と言う。 ブロックさんは36年間、鉱山労働者として働き、『ホーリネス』の熱心な信者だった。同派の教会の中には、礼拝の中で蛇を扱うところがある。それは新約聖書マルコによる福音書16章18節を根拠にしている。 そこには、「信じる者には次のようなしるしが伴う」として、「手で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置けば治る」 と記されている。 そこで『ホーリネス』の信者は、神が蛇の噛むのを止め、噛んでも、神が毒から救う、と信じている。 ケンタッキー州では1942年以来、「蛇遣い」を違法としているが、今日でも「蛇遣い」を行うホーリネス教会は、ジョージア、アーカンソー、ミシシッピ、アラバマなど南部諸州に存在する。礼拝時に礼典の一部として実施しているのは300教会と見られる。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(8月2日・休刊)=http://www.cwjpn.com =キリスト新聞(8月1日)=http://www.kirishin.com ★戦後70年企画連続インタビュー「本紙標語の実質を問う」(1)島薗 進氏=宗教は「人間の安全保障」の基礎 ★日基教団「平和を求める祈り」公開 ★安保関連法案に聖公会が緊急声明 ★安保関連法案でキリスト者も集会 ★衆議院での強行採決に抗議 =クリスチャン新聞(8月2日)=http://クリスチャン新聞.com ★「戦争には意味がない」=「信州夏期宣教講座エクステンション」で渡辺信夫氏証言 ★噴火事故の御岳山麓で「星野富弘 花の詩画展」=皆さんの心 癒されるように ★「安保反対」騒然の国会前で祈り=為政者、平和のため=牧師、信徒、学生ら自発的に駆けつけ ★東京オリンピックを覚える集会=教会とスポーツ界に仕える=教育・パラリンピック・アジア・東北とも連携 ★十字架の愛を叫ぶ=クリスチャン・ロック専門レーベル=「Calling Records」設立 ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-08-03 20:26
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1279 ┗━━━━━━━ 2015.7.27 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください) = 目 次 = ▼教皇「一致してエイズに打ち勝とう」と国際会議にメッセージ ▼バチカンで社会・環境問題を考えるワークショップ ▼アシア・ビビの死刑執行をパキスタン最高裁停止 ▼イラクにカトリック大学開設へ ▼トルコ南部で自爆テロか30人死亡 ▼比『イグレシア・ニ・クリスト』が汚職で内紛 ▼『パンと魚の奇跡の教会』放火容疑者逮捕 ▼憎悪犯罪でもディラン・ルーフ容疑者起訴 ▼黒こげ巻物は6世紀の旧約聖書だった ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎教皇「一致してエイズに打ち勝とう」と国際会議にメッセージ 【CJC=東京】教皇フランシスコは、カナダで開かれた国際エイズ会議にメッセージを送った。 バチカン放送(日本語電子版)によると、7月19日から22日まで、バンクーバーで開催された第8回国際AIDS会議に宛てたメッセージで、エイズとの闘いに勝つには皆の一致が必要と、関係者らを励ました。 教皇は、人命を救うためにエイズの治療と予防に従事する人々に感謝と賛辞を表し、最近のエイズ研究の進歩に触れながら、一つの共通の目的のために、社会のすべての分野が力を合わせ、よい結果を出していくことが大切と強調した。□ ―――――――― ◎バチカンで社会・環境問題を考えるワークショップ 【CJC=東京】教皇フランシスコは7月21日、社会・環境問題を考えるワークショプに参加した。バチカン放送(日本語電子版)が報じた。 バチカン(ローマ教皇庁)のシノドスホールで行われたこの集いは、教皇庁立科学アカデミーおよび社会科学アカデミーが主催したもので、世界の大小70の都市の市長らが「新しい奴隷制」「気候変動」について意見を交換した。 討議では、教皇も参加者の1人として、原稿を用いずに、スペイン語で意見を述べた。特に環境保護に触れた教皇は、環境への配慮や態度を考える時、単に「グリーン・緑」という言葉のイメージで捉えがちだが、環境問題とはそれ以上のもの、人間を含むトータルなエコロジーの問題でなくてはならない、そういう意味でご自分の回勅『ラウダート・シ』は、「グリーンな回勅ではなく、社会回勅」であると述べた。 また教皇は、エコロジーに対する認識が欠如したまま、わたしたち自身の手で地球の環境破壊が進んでいることを知るべきと述べ、バチカンや国々、また国連が立派な演説をすることができても、その意識改革が辺境から中央に向かって起きないならば、その仕事は効果が無いとも指摘した。□ ―――――――― ◎アシア・ビビの死刑執行をパキスタン最高裁停止 【CJC=東京】パキスタン最高裁は7月22日、判事3人が関与した法廷で、「冒涜」を理由に絞首刑を言い渡されていたアシア・ビビ被告の処刑を停止した。 ビビ被告は、工場労働の同僚に「わたしたちのキリストは、わたしたちの罪のために十字架にかかり自らのいのちを犠牲にされた」「わたしたちのキリストは生きておられます」と語ったことで、2010年11月に「冒涜」を理由に死刑判決を受けていた。□ ―――――――― ◎イラクにカトリック大学開設へ 【CJC=東京】イラク北部クルド人自治区の首都アルビールにカトリック大学を開設する動きが進んでいる。 カルデア典礼カトリック教会のバシャル・ワルダ大主教は、大学開設は『イスラム国』への対抗措置であり、キリスト者は逃げ出すわけには行かない、と言う。 「大学は、モスル周辺の平野の居住地から力ずくで追い出されたキリスト者やヤズディ教徒の青年男女に門戸を開くだけでなく、共に学ぶ意思のあるイスラム教徒も受け入れる。それはイラクの将来に新たな展望を開くため」と大主教は付け加えた。□ ―――――――― ◎トルコ南部で自爆テロか30人死亡 【CJC=東京】シリア国境まで10キロにあるトルコ南部スルチの文化センター前で7月20日午前爆発が起き、30人が死亡、約100人が負傷した。現地紙『ヒュリエット』は、過激派組織『イスラム国』の信奉者の18歳女性による自爆テロだったと報じている。 スルチは、シリアのクルド人勢力が今年1月、『イスラム国』から奪還したアインアルアラブ(クルド名はコバニ)に近く、同地から逃れてきたクルド人難民が避難生活を送っている。 爆発時、文化センターではクルド人団体の主催で、コバニの復興を討議する会議が開かれていた。□ ―――――――― ◎比『イグレシア・ニ・クリスト』が汚職で内紛 【CJC=東京】フィリピン発祥のプロテスタント系教派『イグレシア・ニ・クリスト』(INC=エドゥアルド・マナロ代表)が、代表の親族4人を破門したが、破門された弟のフェリックス・ナタニエル・マナロ氏が7月24日、マニラ首都圏ケソン市の自宅で記者団に、同派幹部らが汚職に手を染めていると暴露した。 現地の邦字紙『まにら新聞』によると、同氏は母親らと一緒に動画共有サイトのユーチューブに「殺人予告など脅迫を受けている」という動画を投稿し、信者らに助けを求めた。それを受けて、教団側が秩序を乱したとして代表の親族4人を破門処分にした。□ ―――――――― ◎『パンと魚の奇跡の教会』放火容疑者逮捕 【CJC=東京】イスラエル北部ガリラヤ湖畔のタブハ村にあるキリストゆかりの『パンと魚の奇跡の教会』が6月18日放火された。警察当局は、ユダヤ教の過激派によるものとみて捜査を始め、同国の対内監視組織『シンベト』の協力を得て、容疑者を逮捕したと7月12日発表した。 教会は、5個のパンと2匹の魚を元に、5000人を満腹させたというキリストの奇跡が行われた場所に建てられたと伝えられ、観光客が多数訪れる。 教会堂内外の広い範囲が焼けたが、5世紀のモザイクの床に被害はなかったという。壁にはヘブライ語の赤い文字で「邪神の崇拝」を批判する落書きがあった。 ロイター通信によると、イスラエルやヨルダン川西岸、東エルサレムでは2009年以降、教会やモスク、修道院に対する憎悪犯罪が43件あったという。□ ―――――――― ◎憎悪犯罪でもディラン・ルーフ容疑者起訴 【CJC=東京】米サウスカロライナ州チャールストンで6月、黒人9人が殺害された教会銃乱射事件で、同州の連邦大陪審は7月22日、白人のディラン・ルーフ容疑者(21)を憎悪犯罪(ヘイトクライム)などで起訴した。 ルーフ被告は既に州法に基づき、殺人罪などで起訴されている。ただ州法に憎悪犯罪の規定がないため、連邦捜査局(FBI)など司法当局が捜査していた。□ ―――――――― ◎黒こげ巻物は6世紀の旧約聖書だった 【CJC=東京】死海沿岸のエンゲディにある古代のシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)跡から1970年に見つかった黒こげの巻物は6世紀に作成された旧約聖書だったことが分かった。7月20日、イスラエルの考古学者らが、デジタルイメージング技術により、炭化した羊皮紙に6世紀に古代ヘブライ語で書かれた旧約聖書レビ記の冒頭8節と識別出来たと発表した。死海文書がクムランの洞窟で発見されて以降では最も重要な出来事だとしている。エンゲディは、洞窟から南へ約40キロにある。 巻物の大きさは約7センチで、見た目はまるで木炭。イスラエル考古局が保管していた。 昨年になってイスラエル企業が最新機材による3次元(3D)スキャンで巻物を解析して得られたデータを米ケンタッキー大が画像化して判明した。 エルサレムのイスラエル博物館で同日、古代ヘブライ語で書かれた聖書の一節とされる文章がコンピュータースクリーンに映し出された。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(7月26日)=http://www.cwjpn.com ★教皇 南米3カ国歴訪 パラグアイ訪問=貧しい人や子どもと共に ★教皇=「反論に目を通す」=米国訪問前、持論批判に ★「気候変動」で決断=司教団、多角的取り組みへ=フィリピン ★理事長・施設長が研修=日本カトリック保育施設協会=東京 ★被災地に歌声=宗教超えお寺でコンサート=宮城・山元町 =キリスト新聞(7月25日)=http://www.kirishin.com ★「光の存在」・「聖なる空間」=鈴木元彦氏が探究する世界 ★安保法案強行採決に抗議相次ぐ ★〝弱いところにこそ恵みがある〟=全国キリスト教障害者団体協議会が総会 ★〝関心持てばすべきこと分かる〟=片柳弘史氏=マザー・テレサを語る ★教皇が南米3カ国を歴訪=エクアドル、ボリビア、パラグアイで市民歓迎 =クリスチャン新聞(7月26日)=http://jpnews.org ★安保関連法案可決前 国政の場で祈り=始めは悔い改めから=7・13 Peace Makers’Prayer Meeting@国会=〝しか〟ではなく〝こそ〟の祈りを ★生活のルールが霊性を支える=『賢者の生活リズム』ケン・シゲマツ氏来日 各地で講演 ★李樹廷の聖書ハングル訳から130年=東アジアの宣教・翻訳史覚え ★大人から子どもまで「いのちの行進」=「中絶やめよう」笑顔で訴え ★同志社の“良心教育”世界へ発信=公開シンポジウム「環境問題と良心」 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-07-27 22:25
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1278 ┗━━━━━━━ 2015.7.20 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください) = 目 次 = ▼中国がバチカン任命の司教を10年経て承認 ▼ローマで鉱山に関係者の現状を省察する会議 ▼聖ヨハネ・ボスコ生誕200年で教皇が書簡 ▼元気の秘訣は「薬物じゃない」と教皇 ▼教皇へのフォロワーが2200万人超す ▼米ボーイスカウトは同性愛リーダー禁止撤廃へ ▼シリアでメルキト典礼司祭が誘拐の可能性 ▼『フランシスコ会』神父は釈放される ▼ジンバブエ教会が『性と信仰ネットワーク』設立 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎中国がバチカン任命の司教を10年経て承認 【CJC=東京】香港などのカトリック系メディアは、中国陝西省西安近郊、周至教区のマルチン・ウー・キンジン司祭(47)が7月10日、周至の『無原罪の聖母マリア大聖堂』で司教に叙階された、と報じている。 同司祭は2005年にバチカン(ローマ教皇庁)の承認を受けて、司教に叙階されたが、中国政府が難色を示したため、「秘密叙階」となり、これまで公然と司牧活動を行うことは出来なかった。 10日の叙階式典は、同省楡林教区のヤン・シャオティン司教と西安教区のアントニー・ダン・ミンヤン司教が共同司式した。ヤン司教は中国天主教(カトリック)司教会議副議長。司祭73人も参加した。 「聖堂内は素晴らしい雰囲気が保たれていたが、外側には制私服の警察関係者が多数おり、緊迫した状況だった」と匿名の教区関係者はUCAN通信に語った。 「叙階は政治的なものに過ぎない」と、「ヨセフ」と名乗った参列者の1人は語る。「表面では、ウー司教のために全てが行われたように見える。実際には叙階前夜、司祭たちは皆政府の監視下におかれていた」。 「司祭は信徒3人だけの同行が認められ、同じ宿舎に泊められ、そして当日は一緒に大聖堂に送られた」と「ヨセフ」氏。 「大聖堂の中では当局が電気、放送、食事から演説や垂れ幕などまで全てを事前にチェックした」と言う。 「ヨセフ」氏によると、司教の担当教区からの記念銘板は、「信仰を守り、キリストに忠誠を」と書かれていたため、公開を許されなかった。 バチカンに認められたものではないと見られる認証状は、式典で、省政府や北京から派遣された宗教関係者列席の下で読み上げられた。 これまでの例から見ると、秘密裏に叙階された司教が政府の認可を得るには、教皇の指令なしに叙階された「違法司教」とミサを共同司式し、中華天主教愛国協会に加盟することが条件のようだ。 ウー司教は、昨年「違法」の司教協議会会長マ・インリン司教とミサを共同司式したという。UCAN通信は両司教に問い合わせたが、確認は拒否された。バチカンからも司教任命が認可を得てのものとの確認を取ろうとしたものの、いまだ成功していない。 ウー司教は、2005年に米国留学から帰国後にバチカンの承認を受けて秘密に叙階された。そのことを教区の司祭に明かしたのは06年5月22日のことだった。 そして9月には政府の尋問を受け、大聖堂から所属不明の集団によって拉致されたが、5日後に解放されている。 07年3月、再教育のため喚問され、所在不明となったが、西安教区の小神学校に軟禁されていることが、その後明らかになった。 近年は監視が緩和され、訪客と会談したり、非公開にミサを行うことは出来るようになった。しかし昨年まで自身の教区に戻ることは許されなかった。□ ―――――――― ◎ローマで鉱山に関係者の現状を省察する会議 【CJC=東京】バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇庁正義と平和評議会は7月17日、鉱山に様々な形で関わる人々の現状を省察する会議を開催した。 「省察の日=神と一致し、叫びに耳を傾けよう」と題した、3日間にわたる会議には、アフリカ・アジア・南米から、鉱山事業による被害や搾取を受けた共同体の代表約30人が参加し、体験を分かち合い、未来に向けての行動提案を行なう。 教皇フランシスコは、同会議に際し、教皇庁正義と平和評議会の議長ピーター・タークソン枢機卿にメッセージを託した。その中で教皇は、この会議が、鉱山事業によって直接的・間接的にネガティブな影響を受けた多くの人々、家族、共同体の叫びを反響させるものとなるようにと要望した。□ ―――――――― ◎聖ヨハネ・ボスコ生誕200年で教皇が書簡 【CJC=東京】教皇フランシスコは、聖ヨハネ・ボスコ生誕200年に際し、サレジオ会総長に宛て書簡を送った。バチカン放送(日本語電子版)が報じた。 聖ヨハネ・ボスコ(ドン・ボスコ、1815~88)は、19世紀の聖人・司祭。イタリア統一運動と産業革命によって社会や、都市、労働、宗教をめぐる環境が大きく変化していった時代、勤労少年や受刑者など、社会の片隅で生きる貧しい若者たちとの出会いによって、青少年教育に尽くすことを決意、「オラトリオ」を通した教育事業を開始した。59年にサレジオ修道会、72年に聖マリア・マザレッロと共同で扶助者聖母会を創立した。 サレジオ会総長アンヘル・フェルナンデス・アルティメ神父に宛てた書簡で、教皇は、若者たちのための聖人を与えてくださった神に感謝を捧げると共に、ドン・ボスコの霊的・司牧的遺産の本質を思い起こし、それを勇気をもって生きるようにと会員らを励ました。 ドン・ボスコが第一に教えることは、ただ見ていないで、第一線に立ち、しっかりとした宗教性に基礎を置いた、神から創られ愛された人間としての、精神面・愛情面を備えた統合的教育を若者たちに提供すること、と教皇は強調した。□ ―――――――― ◎元気の秘訣は「薬物じゃない」と教皇 【CJC=東京】南米3カ国を歴訪した教皇フランシスコは7月13日、パラグアイの首都アスンシオンから帰国する飛行機の中で記者会見したが、元気の秘訣を記者に質問され、「薬物の摂取」は自分には必要ないと答えた。AFP=時事通信が報じた。 「私が薬物をやっていると言いたいのだろうね!」と、教皇はジョークを飛ばし、「私を助けてくれているのはマテ茶だ」と、母国アルゼンチンで人気の伝統的なカフェイン入りのお茶の存在を挙げた。 「コカは試したことない。それははっきりさせておかないと」と教皇は笑みを浮かべてコメントした。AFPによると、ボリビア当局は、海抜3600メートルにあるボリビア・ラパスの高度に対応するために、教皇がコカの葉をかんだことを否定しないと発表していた。□ ―――――――― ◎教皇へのフォロワーが2200万人超す 【CJC=東京】教皇フランシスコが運営する九つのツイッターアカウントのフォロワー数が7月15日、合計で2200万人を上回った。AFP通信が報じた。ネットサイト『イル・シスモグラフォ』によると、教皇は毎日2万人のフォロワーがいたが、このほど南米を訪問した8日間では2万9000人に上昇した。 教皇のアカウントは9言語で編成されている。最も多いのは教皇の出身地アルゼンチンの母語スペイン語のアカウントで900万人を超える。次いで英語が約650万人。 ツイッターの内容は、教皇の説教や演説の中から担当者が引用、作成し、教皇の承認を得たものという。 AFP通信によると、教皇もバラク・オバマ米大統領のフォロワー6000万人には及ばない。世界でもっともフォロワーを持っているのは米国のエンターテイナー、ケイティ・ペリーで7250万人とか。□ ―――――――― ◎米ボーイスカウトは同性愛リーダー禁止撤廃へ 【CJC=東京】米ボーイスカウト連盟常議員会は、同性愛リーダー禁止撤廃を大多数の賛成で決定した。これを受けて全国理事会が方針変更について7月27日採決する。全国理事会が変更を決定すれば、即時施行することになる。 今回の提案では、各隊は、成人リーダーを決定する際に、その信仰が隊員の信仰と合致する人を選ぶことは可能としている。□ ―――――――― ◎シリアでメルキト典礼司祭が誘拐の可能性 【CJC=東京】アッシリア人権団体の発表としてバチカン(ローマ教皇庁)のフィデス通信は、シリア南部スワイダー県シャーバのメルキト典礼カトリック教会のアントワーヌ・ブートロス司祭(50)が7月12日、近隣のサマ・ヒナダート町へ日曜ミサ執行のため自動車で出掛けたが、到着せず、運転していたアルサイード・アブドゥン氏ともども行方がつかめていない、と報じた。 カネ目当ての拉致か、過激派ジハーディストの犯行の可能性がある、と同通信は見ている。□ ―――――――― ◎『フランシスコ会』神父は釈放される 【CJC=東京】シリアで宣教活動をしているカトリック修道会『フランシスコ会』のディーヤ・アジズ神父は7月4日から連絡が取れなくなり、拉致されたと見られていたが、9日、過激派勢力『アルナスラ戦線』によって釈放された。同勢力は、拉致には関与していない、と主張している。□ ―――――――― ◎ジンバブエ教会が『性と信仰ネットワーク』設立 【CJC=東京】性的差別の是正に向けて教会が取り組みを強化するため、『性と信仰ネットワーク』をジンバブエ教会協議会(ZCC)が設立した。ZCCが6月29日から7月2日まで、北東部ニャンガで開催した準備会議の席上行われた。 各教会が性的格差などについて、正義の視点から向き合い、深い洞察と感覚をもって地域社会に貢献出来るようにする狙い。 ネットワーク設立には世界教会協議会のHIV/AIDS対策ハラレ事務所が協力した。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(7月19日)=http://www.cwjpn.com ★教皇、南米3カ国を歴訪=エクアドル訪問=福音の力を伝える ★外国人“使い捨て”=国会上程中の法案は「問題」=移住連、参院議員会館で集会=外国籍信徒に大きな影響与える可能性も ★思春期の心に焦点=児童施設協会の全国会議=金沢 ★「時のしるし」伝えた60年=新しい宣教に挑戦へ=月刊誌『あけぼの』休刊=女子パウロ会 ★教会と精神科医=互いの協力不可欠=独自活動の濱田秀伯医師に聞く =キリスト新聞(7月18日)=http://www.kirishin.com ★リアリティある物語として=ドン・ボスコの生涯を漫画化=監修・浦田慎二郎神父インタビュー ★この時代に見張り人として立つ=日本同盟基督教団が戦後70年宣言 ★贈答用に使えるギフトカタログを=8月に関係者ら集うイベントも ★結果に執着せず今やるべきことを 日本臨床パストラルケア研究会に河野義行氏 ★立教大で映画「ルンタ」上映会=「チベット人の非暴力に学びたい」学生が企画 =クリスチャン新聞(7月19日)=http://jpnews.org ★BREAK THROUGH=世界最大級の教会学校主任牧師ビル・ウィルソン氏来日=「あなたは何を見ているか」=一人の人が変化生み出せる ★被災地支援拠点のクリスチャンキャンプ場=被災した礼拝堂再建=復興のシンボルMorigo礼拝堂で感謝礼拝 ★日本宣教学会が10年=「小さき者の視座で」=本田哲郎氏=福音宣教を議論 ★北星学園・高橋一理事=明治学院で講演=大学の自治、キリスト教主義の課題投げかける ★海外版「県人会」発足で松本章宏氏=一緒に網を引く者に ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは 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by cjc-skj
| 2015-07-20 21:56
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1277 ┗━━━━━━━ 2015.7.13 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください) = 目 次 = ≪教皇が南米3国歴訪≫ ▼教皇、グアヤキルで家庭のためのミサ ▼教皇、第2の訪問国ボリビアへ ▼南米歴訪最後に教皇はパラグアイへ ▼米サウスカロライナ州議事堂から南軍旗撤去までの裏 ▼セブンスデー・アドベンチストは女性牧師拒否 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎教皇、グアヤキルで家庭のためのミサ 【CJC=東京】バチカン放送(日本語電子版)によると、南米3カ国歴訪の最初の訪問国、エクアドルの首都キトに7月5日到着された教皇は、翌6日朝、同国で最も人口の多い都市であり、経済活動の中心でもあるグアヤキルに特別機で移動、『神のいつくしみ巡礼聖堂』を訪問、続いて郊外のロス・サマネス公園で市民のためにミサを司式した。公園とその周辺には、約100万人の信者が詰め掛け、教皇を歓迎した。 エクアドルでの最初のミサは家庭のために捧げられた。説教で教皇は、ミサ中に朗読された「カナの婚礼」のエピソード(ヨハネ2・1~11)を取り上げ、婚礼の席に見るマリアの「母」としての姿を観想された。 「奉仕とは、真の愛の基準です」と述べた教皇は、誰をも除外せず、互いに愛し合い、奉仕することを、家庭の中で学ぶよう勧めた。 ミサ終了後、教皇は修道会『イエズス会』の神学院を訪問、イエズス会員らと昼食を共にした。 教皇は午後、首都キトに戻り、ラファエル・コレア大統領を官邸に表敬訪問した。大統領との約30分にわたる会談後、教皇は大統領の家族とも会見した。 この後、コレア大統領と共に大統領官邸のバルコニーに立った教皇は、集った市民らを祝福した。続いて、教皇は官邸に隣接する司教座大聖堂に徒歩で、熱心に歓迎する人々の間を歩みつつ、教皇は病者や障害者に言葉をかけた。 大聖堂内で、教皇は聖母像の足元に花束を捧げ、聖体を安置した礼拝堂で祈られた。 大聖堂の外に出た教皇は、夜の広場をいっぱいにした市民に挨拶、市民と共にアベマリアを唱えた教皇は、エクアドルのすべての国民と家族のために祝福を送った。 教皇は、エクアドル訪問3日目の7日、首都キトで市民参加のミサをビセンテナリオ公園で行った。 公園には、教皇ミサに参加する推定約150万人の波が続いた。祭壇を設けた舞台のまわりは10万本のバラの花で飾られ、沿道の人々は花びらをまいて教皇を歓迎した。 前日グアヤキルでのミサが家庭のために捧げものであるのに対し、教皇はこの日のミサを宣教のために捧げた。 ミサで教皇は、「父よ、すべての人を一つにしてください。そうすれば、世は、あなたがわたしをお遣わしになったことを、信じるようになります」(参考=ヨハネ17・21)というイエスの言葉をテーマに説教、すべての人々を一つにというイエスの叫びに応えながら、信仰における一致、そして社会の一致を目指すよう励ました。 教皇は7日午後、キト市内のエクアドル・カトリック大学を訪問、学生および教育に携わる人々との集いを行った。同大学は1946年、キト大司教区によって創立され、イエズス会に運営を任された私立大学で、14学部・研究所で約3万人が学んでいる。 教皇は、若者たちや教育者たちを前に、環境や世界の問題に目を向けるよう呼びかけた。また、教皇は貧しい隠された人々の存在に言及。「貧しい人が凍死してもニュースにはならないが、世界市場のわずかな動きでもニュースになる。あなたの兄弟はどこにいるのか」と教皇は問いつつ、「わたしたちの現実、わたしたちの兄弟に背を向け続けることをやめよう」と訴えた。 次に教皇が向かわれた聖フランシスコ教会は、ラテンアメリカで最も古いカトリックの建造物。教皇は、文化・経済・工業・農業・スポーツ・ボランティアなどエクアドルの市民社会の様々な分野を代表する人々と交流、社会は「誰をも除外しない」ということを、家庭の姿から学ぶように教皇は勧めた。そして、エゴイズムと使い捨ての文化に打ち勝ち、排除ではなく「受容の社会」を築いて欲しいと要望した。 教皇はその後、キト空港から特別機でボリビアのラパスに向かった。□ ―――――――― ◎教皇、第2の訪問国ボリビアへ 【CJC=東京】バチカン放送(日本語電子版)によると、南米3カ国を歴訪中の教皇フランシスコは、7月8日午後5時過ぎ、第2の訪問国、ボリビアのラパスに到着した。 ラパスのエル・アルト空港では、民族衣装の子どもたちや多くの市民が教皇を歓迎した。 教皇は出迎えたエボ・モラレス大統領と並んで歓迎式に臨んだ。教皇はこの訪問を通して、復活されたイエス・キリストにおける人々の信仰を強め、地上の巡礼者であるわたしたちがイエスの愛を証しし、より良い社会のパン種となり、正義と連帯に満ちた社会の構築のために協力できるよう、皆を励ましたいと述べた。 空港での歓迎式に続き、教皇はラパス市内の大統領官邸でモラレス大統領と会談、司教座大聖堂でボリビアの各界要人と会見した。 同日夜、教皇はラパスから、サンタ・クルス・デ・ラ・シエラに移動した。 教皇は9日午前、サンタ・クルスでミサを捧げた。このミサによって、ボリビア国内の『第5回聖体大会』が開会された。教皇ミサの会場となったクリスト・レデントール広場と周辺は参加者で埋め尽くされ、その数はおよそ200万人に達した。 説教で教皇は、この国でよく見られるように、子どもたちを肩に乗せた多くのお母さんたちの姿に感動を覚えると述べ、「人々が背負っているのは命、この国の未来、喜び、希望であると同時に、失望や悲しみなど実現されなかった正義の傷でもあります。皆さんが背負っているのは民の記憶です。民は記憶と共に歩んでいるのです」と話した。 「聖体は世界の命のために裂かれたパンです」と述べた教皇は、聖体の交わりが、個人主義から抜け出し、共に生きることを可能にし、わたしたちが持っているもの、ありのままのわたしたちが、神の愛の力のもとに受け入れられ、祝福され、分け与えられるならば、それは他の人たちの命のパンとなれるという確信を与えてくれるようにと祈った。 教皇は、午後から、サレジオ修道会が運営する学校「コリセオ・ドン・ボスコ」で、同国の司祭・修道者・神学生らとの出会いを持った後、『民間運動世界ミーティング』が開催された見本市会場へと向かった。 『民間運動世界ミーティング』は、期間労働者や、インフォーマルセクター労働者、都市周辺の貧困地域住民、先住民族、移民、小作農業者らの生活向上を目指す様々な民間運動関係者の国際集会。第1回目会合は昨年10月にバチカンで開催された。 2回目となったミーティングには、モラレス大統領をはじめ、約3000人の参加者が集った。 「神はご自分の民の叫びをお聞きになる」と述べた教皇は、「土地・家・仕事」は聖なる権利であり、そのために闘う価値のあるものと強調。自分の耕地を持てない農民、家の無い家族、権利の無い労働者、こうした人々の存在を前に、わたしたちは何かを変える必要を強く感じていると話した。 希望と連帯のグローバル化は人々から、人々の間に生まれると述べた教皇は、これを排除と無関心のグローバル化と交換しなくてはならないと訴えた。 ボリビア滞在の最終日10日、教皇フランシスコは、サンタ・クルスのパルマソラ刑務所を訪問した。 刑務所付司祭らの案内を受けながら、教皇は広大な所内を乗用カートで回り、受刑者や家族らの待つ更生センターの運動場に移動した。 教皇は受刑者らへの言葉で、「今、皆さんの前にいる人間は、1人の赦された人間です。多くの罪を持ち、罪から救われた男です。わたしは自分をこのように紹介したく思います」と、自身を紹介。「皆さんに差し上げられるようなものはたいして持っていませんが、わたしが持ち、愛するものを皆さんに差し出し、分かち合いたいと思います。それは、イエス・キリスト、御父のいつくしみです」と述べた。 「イエスは神の愛を目に見えるようにするために、この世に来られました。あなたがたのために、あなたのために、わたしのためにです。それは生きた愛、現実の愛です。ご自分の兄弟一人ひとりの境遇を真剣に考えてくださる愛です。それは癒し、赦し、立ち上がらせ、世話をする愛です。寄添い、尊厳を取り戻させる愛なのです」と話し、教皇は受刑者たちを励ました。 最後に市内の教会でボリビアの司教団とお会いになった教皇は、サンタ・クルスの空港から特別機でパラグアイの首都アスンシオンへと向かった。□ ―――――――― ◎南米歴訪最後に教皇はパラグアイへ 【CJC=東京】バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇フランシスコは7月10日午後3時過ぎ、南米歴訪最後の訪問国パラグアイのアスンシオン国際空港に到着した。空港には、オラシオ・カルテス大統領が教皇を出迎えた。雨模様にも関わらず、子どもたちのコーラスや民族舞踊などが到着の行事を彩り、空港から市内に向かう道のりには市民の熱い歓迎が続いた。 最初に大統領官邸を表敬訪問した教皇は、カルテス大統領と個人会談の後、官邸内で行政・律法・司法の各分野代表および同国駐在外交団らに挨拶した。 独立直後の歩みから、今から少し前の時代に至るまで、パラグアイは恐ろしい戦争とその苦しみを体験してきた、と教皇は同国の歴史を回想、人民間の兄弟愛を引き裂くほどのこの戦争の悲劇の中で、パラグアイの人々、特に残された女性たちが国の未来を背負って努力してきたことに、教皇は感動と称賛を表した。 パラグアイ訪問2日目の11日午前、教皇はアスンシオン市内の小児病院を訪問。診療科や、集中治療室、入院病棟をまわりながら、入院中の子どもたちや付き添いの家族らを励ました。 続いて教皇ミサの会場となった、アスンシオン東南のカアクペの聖母巡礼聖堂に向かった。同聖堂は、パラグアイの信者にとって最も重要な巡礼地。到着した教皇は、まず聖堂内に入り、聖母像を安置した祭壇前で沈黙の祈りを捧げた。 続いて、教皇は巡礼聖堂一帯を埋め尽くす信者たちと共に、無原罪の聖母に捧げるミサを行った。 説教で教皇は、イエスの馬小屋での誕生から、エジプトへの逃避、そしてイエスの十字架上での死に至るまで、聖母マリアが体験した数々の試練を思い起こしながら、「多くの困難の中で、神に耳を傾け、生きることを学んでいった母」としてのその姿を示した。 カアクペの聖母巡礼聖堂がパラグアイの人々の歴史を大切に刻んできたように、マリアは、どのような難しい時にあっても、常にその子らのかたわらにいる、と教皇は強調した。 教皇は12日、首都アスンシオン郊外のバニャド・ノルテ地区へと向かった。同地区は、アスンシオンの貧しい居住区の一つで、約10万人が生活している。現在、行政とカトリック教会による様々な支援プロジェクトが行われており、中でも修道会『イエズス会』は積極的に教育活動に奉仕している。 この地区の司牧は、点在する13の小さな礼拝堂を中心に展開しており、教皇と住民の出会いは、その中の一つ、フアン・バウティスタ礼拝堂とその付属の運動場で行われた。 この集いでは、約2000人の参加者を代表し、住民の女性2人が生活の現実や信仰について語り、教皇はその言葉に時折うなずきながら、真剣に耳を傾けた。 住民への言葉で教皇は、ここ数週間の悪天候と大雨について触れ、雨の被害を懸命に乗り越えようとしている人々に、「この闘いの中でも、皆さんは微笑みと、喜び、希望を失うことはありませんでした。多くのやるべきことの中にも、連帯を失わず、むしろそれは連帯を成長させました」と、住民の努力に感銘を示した。 「連帯の無い信仰は、死んだ信仰です。それは、キリストの無い信仰、神のいない信仰、兄弟のいない信仰です」と話した教皇は、これからも「宣教者」また「人々、特にお年寄りと若者の隣人」であり続けるようにと、バニャド地区の住民を力強く励ました。 教皇は午後7時40分、アスンシオン国際空港から、アリタリア航空特別機でローマに向け出発、南米3国歴訪から帰国の途についた。□ ―――――――― ◎米サウスカロライナ州議事堂から南軍旗撤去までの裏 【CJC=東京】米南部サウスカロライナ州下院は7月9日、議会議事堂の前庭に掲揚していた「南北戦争」(1861~65年)時代の南軍旗を撤去する法案を賛成は94、反対20で可決した。上院はすでに可決されている。 同州チャールストンの黒人系教会で9人を射殺した白人の犯人が、南軍旗を白人至上主義の象徴とみなしていたことから、撤去を求める声が相次いでいた。 採決前の討議は前日から約13時間にわたって行われた。一部の共和党議員が最後まで抵抗し、可決に必要な3分の2以上の賛成が得られるか微妙な情勢だったが、女性のジェニー・ホーン議員(共和党)が議場で涙を流しながら、撤去拒否は、教会銃撃事件で亡くなったクレメンタ・ピンクニー州上院議員(牧師)の遺族への侮辱だとして「そうした立場にくみしない」と訴えたことで、情勢が一変した。 降ろされた南軍旗は、地元の軍事博物館などで保管される。□ ―――――――― ◎セブンスデー・アドベンチストは女性牧師拒否 【CJC=東京】『セブンスデー・アドベンチスト教会』は米テキサス州サンアントニオで開いた総会で7月8日、女性を牧師に任命する件を1381票対977票で否決した。アフリカ、南米など保守派議員の投票が可否を制した。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(7月12日)=http://www.cwjpn.com ★第5回 東日本大震災 仙台教区復興支援 全国会議=現場に触れ、今後を考える=全国の支援者と仙台教区との連携を求めて ★教皇、広報事務局を新設=バチカン広報の体制改編へ ★枢機卿、新回勅を引用=国連「気候変動」会議で演説 ★学生主体で「難民の日」=公開シンポジウム開く=清泉女子大学(東京) ★国会前でスピーチ=「戦争法案反対」=勝谷太治司教 =キリスト新聞(7月11日)=http://www.kirishin.com ★〝教会・教区超え、全体教会に仕える〟=日基教団全国信徒会65年ぶり大会に212人 ★抗議船「不屈」に込めた思い=埼玉「祈りと市民のつどい」で金井創牧師 ★キリスト教カウンセリングの普及に寄与=藤掛明氏が選定し独自の賞 ★米南部の黒人系教会で銃乱射=オバマ大統領が「アメイジング・グレイス」 ★バチカンが「パレスチナ国」と協定 =クリスチャン新聞(7月12日)=http://jpnews.org ★「ラブ・ソナタ」8年=ビジョン共有し一つになる=「日本宣教フォーラム」で働きを検証=両文化の良い点組み合わせ ★出版共通のプラットフォームを=キリスト教文書センター=「戦う!書店ボーイ」で討論 ★賞でキ教カウンセリング本応援=個人ブログ企画が反響 授与式へ=オフィス・ふじかけ賞 ★前代未聞の会期延長=牧師の会が議員要請=学生らも参加=「対話できる関係を築いて」 ★米国・同姓婚「合憲」で波紋 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください 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by cjc-skj
| 2015-07-13 23:18
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1276 ┗━━━━━━━ 2015.7.6 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください) = 目 次 = ▼教皇が南米歴訪開始 ▼教皇南米訪問に酸素ボンベやコカの葉も用意 ▼ナイジェリアの教会で自爆テロ、聖職者ら5人死亡 ▼『イスラム国』が初めて女性を斬首 ▼パキスタンのキリスト者夫婦に集団暴行 ▼米でガールスカウトが寄付金10万ドル返還 ▼性的少数者が韓国・大邱で「クィア祭り」 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎教皇が南米歴訪開始 【CJC=東京】教皇フランシスコは7月5日、南米3カ国への訪問に出発した。今回の訪問で教皇はエクアドル、ボリビア、パラグアイを9日間の日程で訪れる。 5日午前9時過ぎ(現地時間)、ローマのフィウミチーノ国際空港をアリタリア航空特別機で教皇は、最初の訪問国エクアドルの首都キトへ向け出発、キト郊外のマリスカル・スクレ国際空港に午後2時45分(現地時間)到着した。同3時10分、特別機から降りた教皇は、折からの風に着用した帽子を飛ばされるという歓迎を受けた。地上ではラファエル・コレア大統領が出迎えた。教皇は「最も弱い人たち、最も傷つきやすい少数派は中南米全体が今も負っている債務だ」と述べた。歓迎式典後、教皇は都心部へ向け小型車フィアットに乗り込み、途中で専用車「パパモービル」に乗り換え移動した。沿道では市民数千人が歓迎した。政争の反映か、教皇に向かって「やめろコレア」と叫ぶ声も聞こえた。午後6時前、宿泊先のバチカン(ローマ教皇庁)使節館に到着した。押し掛けて来た信徒たちが「顔を見せて」と叫ぶ歓迎に、教皇は8時40分、外へ出てきて、歓迎に感謝、「アヴェ・マリアの祈り」を共に祈ろうと呼びかけた。そして最後に「お隣が眠れない」と帰宅を促した。 今回の訪問は、教皇フランシスコにとって、9回目の海外司牧訪問(イタリアを除く)。南米訪問としては、着座直後の2013年のブラジル(リオデジャネイロ)に続く2回目。 エクアドル、ボリビア、パラグアイの3カ国にとって、教皇訪問はいずれも今回が2度目。ヨハネ・パウロ2世は1985年にエクアドル、88年にボリビア、パラグアイへ最初の訪問を行っている。 3カ国のカトリック教会も、教皇訪問に際し、「喜びをもって福音を伝えよう」(エクアドル)、「教皇フランシスコと福音の喜びを告げよう」(ボリビア)、「喜びと平和のメッセージ」(パラグアイ)などをそれぞれモットーとして掲げた。□ ―――――――― ◎教皇南米訪問に酸素ボンベやコカの葉も用意 【CJC=東京】教皇フランシスコが7月5日からエクアドル、ボリビア、パラグアイの南米3カ国を歴訪することが決まって以来、78歳と高齢の教皇が標高4000メートル級のボリビア高地で万一のことがあっては、と健康維持のための用意も周到に進められた。 教皇は若い時に病気で肺の一部を摘出している。体調急変に備えて酸素ボンベを携行し、高山病に効果があるとされるコカの葉をかむ対策も取られた。 ボリビアでは、国際空港がある標高約4100メートルの町でカトリック信者と交流し、その後、標高約3600メートルの中心都市ラパスで、エボ・モラレス大統領らと面会する。高地滞在は数時間に及ぶ。身体への負担が心配されており、ボリビア政府は1日、教皇の体調管理のため、医療関係者ら約2千人を動員すると発表した。「携行できる小型の酸素ボンベや救急車を準備している」という。 教皇は、地元住民と同じように乾燥させたコカの葉をかむことを希望しているとも報じられ、同国政府は教皇用の葉を準備して迎えるという。麻薬コカインの原料となるコカは、各国で栽培が厳しく規制されているが、疲労回復の効果などから、ボリビアでは人々が伝統的に葉をかんだり、茶として利用している。□ ―――――――― ◎ナイジェリアの教会で自爆テロ、聖職者ら5人死亡 【CJC=東京】米メディアCNNによると、ナイジェリア北東部ポティスクムにある『レディームド・クライスト・チャーチ・オブ・ゴッド』教会で7月5日、男が自爆し、牧師1人と信者4人が死亡した。 警察と目撃者らがCNNに語ったところによると、死者の中には子ども2人とその母親が含まれている。 犯行声明は出ていないが、攻撃の手口や標的、場所などは、イスラム過激派『ボコ・ハラム』の過去の犯行と共通している。 ポティスクムはヨベ州の商業中心都市で、これまでもボコ・ハラムによるとみられるテロで多数の死者が出ている。□ ―――――――― ◎『イスラム国』が初めて女性を斬首 【CJC=東京】過激武装集団『イスラム国』がシリアで初めて民間人の女性を斬首した。『シリア人権監視』団体のラミ・アブドルラーマン所長によると、斬首は東部デリゾール県で6月末に行われた。キリスト教通信ANSが報じた。 デリゾールでは女性が夫と共に斬首された。別の1人も東南部アルマヤディーンで夫と共に斬首された。魔術を使ったことが理由とされている。これまで姦通などを理由に拘束された女性は投石で処刑されており、斬首が伝えられたのは今回が初めて。 『シリア人権監視』は、『イスラム国』がイスラム教の断食月「ラマダン」には昼間にアルマヤディーンで男性5人を公開の場で十字架刑に処したと伝えている。□ ―――――――― ◎パキスタンのキリスト者夫婦に集団暴行 【CJC=東京】パキスタン東部パンジャブ州マッキ村で6月30日、イスラム教を冒涜した疑いを掛けられたキリスト者夫婦が、イスラム教徒の群衆に殴り殺されそうになっていたところを、駆け付けた警察官によって救出される事件があった。AFP通信が報じた。警察は後に、事件をあおったとしてイスラム聖職者1人を拘束した。地元警察署長が7月2日、明らかにした。 キリスト者夫婦は、さまざまな大学名とその大学のスローガンなどが書かれた古い広告用の布地を手に入れ、自宅の敷き布団に使っていた。 そのスローガンの中から、イスラム教の聖典コーランが出典とされるアラビア文字が見つかり、地元の理髪師と聖職者2人が冒涜だとして夫婦を糾弾した。「村のイスラム教徒たちが集まり、自分たちが何をしたのか分からないままの2人を引きずり出し、殴り殺そうとしているところだった」と、警察署長がフェイスブックに投稿した。 署長は後にAFPの取材に「警察官の到着が間に合い、2人は群衆から救助され、ラホールのキリスト教指導者らに引き渡された」と語った。 聖職者1人は逮捕されたが、もう1人の聖職者と理髪師はいまだ拘束されていない、とAFP通信。□ ―――――――― ◎米でガールスカウトが寄付金10万ドル返還 【CJC=東京】米ワシントン州西地区ガールスカウト連盟が10万ドル(約1200万円)の寄付金を返却した。寄付者の条件に「トランスジェンダーの少女を支援するために使用しない」としていたため。 同連盟ミーガン・ファーランド会長は、10万ドルの寄付者が、5月に入って「トランスジェンダーの女子に寄付を使わないことを保証し、それができないのであれば返金を求める」と通達してきたと説明している。 同連盟は「ガールスカウトはすべての女子のもの」という方針に基づき返金を決定、6月29日に新たに10万ドルの寄付を募るキャンペーンを開始した。30日朝の時点で目標額を上回る寄付が集まっていると言う。 全米ガールスカウト連盟はこの5月に性転換少女の入隊を正式に受け入れている。□ ―――――――― ◎性的少数者が韓国・大邱で「クィア祭り」 【CJC=東京】韓国紙『ハンギョレ新聞』によると、同国大邱市の中心部で7月5日午後、同性愛者、両性愛者、トランスジェンダーなど性的少数者の祭り『第7回大邱クィア祭り』が行われた。 大邱キリスト教総連合会は近接した場所で同性愛反対祈祷会を開いた。 周辺の主要道路『東城路』には「同性愛はただ愛であるにすぎない」「同性愛を防ぎましょう」と書かれた横断幕が掲げられた。保守団体メンバーたちが祭りが開かれているブースの周りに来てイベントを邪魔した。 午後5時過ぎ、『大邱クィア祭り』のメインイベントであるパレードが始まった。組織委員会は当初2・5キロをパレードをする計画だったが、保守団体との衝突を避け、経路を変更、約2キロに短縮した。 ペ・ジンギョ組織委員会共同代表はパレード車両に上がり、参加者に向かって「今日、この堂々としたパレードで今まで皆さんの毀損された自尊心を回復し、今後の364日を幸せに暮らそう」と訴えた。 保守団体メンバーらは十字架や「同性愛エイズ伝染危険行動」などと書かれたプラカードを持ってパレードに続いた。興奮した保守団体メンバーの一部が突然パレードの行列に飛び込み、これを防ぐ警察ともみあいになった。保守団体メンバーのイ氏と呼ばれる男性(54)はパレードが始まるとすぐ人糞をばら撒き、激しく反発した。 この日『大邱クィア祭り』に参加した人は警察推定で約600人、保守団体メンバーは1050人と見られる。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(7月5日)=http://www.cwjpn.com ★沖縄・慰霊の日=カトリック平和巡礼=那覇教区 押川司教=今の政治・社会では「終戦を実感できない」 ★ミサの変更=実施に向けて=司教協から小冊子発行=配布と解説、順次進める ★教皇、トリノを訪問=聖骸布の前で祈る=ドン・ボスコ生誕200年を記念 ★歴史的協定に調印=バチカンとパレスチナ=2国家共存での解決支持 ★バチカン=討議要綱を発表=10月の「家庭」シノドス =キリスト新聞(7月4日)=http://www.kirishin.com ★〝癒しの旅路〟継続訴え=マイケル・ラプスレー司祭来日=アパルトヘイト撤廃に献身 ★「罪」考えずに「救い」考えられず=日本福音主義神学会東部部会に鈴木浩氏 ★一連の性虐待事件で「謝罪」公表 聖公会京都教区常置委員長名で ★教皇が回勅で「環境的回心」呼びかけ ★宗教者が「戦争法案」撤回を要求 =クリスチャン新聞(7月5日)=http://jpnews.org ★沖縄戦70年「慰霊の日」 にキリスト者の祈り=語り継ぎ、未来に平和を ★福澤牧人さんがネパール大地震現地報告=雨期を乗り切る備え必要=ユーオーディアがチャリティーコンサート ★聖学院・清水正之新学長=日本思想と信仰を講演=「国民道徳」「相対主義」超え ★「心へのケアといやし」=アルフォンス・デーケン氏講演=愛表す〝ユーモア〟を最期まで ★同志社CISMOR講演会「国際協力と宗教」=助け合う努力の積み重ね=ODAの現場から元JICA・三木隆文氏 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■ ■
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by cjc-skj
| 2015-07-06 23:10
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1275 ┗━━━━━━━ 2015.6.29 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください) = 目 次 = ▼同性婚「全米州で合憲」と連邦最高裁判決 ▼オバマ大統領が教会銃乱射事件葬儀で「アメイジング・グレイス」 ▼『子どもの町』のフラナガン神父を聖人へ ▼米聖公会に初のアフリカ系マイケル・カリー総裁主教 ▼バチカンが「パレスチナ国」と協定調印 ▼教皇が高山病対策に「コカの葉をかみたい」 ▼英合同改革派教会が同姓婚挙式へ一歩 ▼性的少数者3万人がソウルで行進、キリスト教保守派の妨害も ▼マザー・テレサの後継者シスター・ニルマラ死去 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎同性婚「全米州で合憲」と連邦最高裁判決 【CJC=東京】米国のすべての州で同性婚が認められるかどうかが争われた訴訟で、連邦最高裁は6月26日、同性婚を認めていないオハイオ州など4州の州法を憲法違反とする判決を言い渡した。9人の判事のうち5人による多数意見で、4人は反対した。訴訟は、禁止州のカップルらが起こしていた。 同性婚を支持するバラク・オバマ大統領は判決を受けてホワイトハウスで声明を発表、「平等の原則のもとに建国された米国にとっての勝利だ」と歓迎した。 米国では婚姻に関する法律は原則として州が定めている。同性婚は2004年にマサチューセッツ州で初めて行われた。現在、36州と首都ワシントンで同姓婚は行われ、14州で禁止されていた。 連邦最高裁は13年に結婚を男女の結合とする結婚保護法(連邦法)の規定を違憲として同性婚容認に踏み込んでおり、今回もそれを踏襲した。13年の判決後、12州と首都ワシントンに限られていた同性婚容認州は、今回の判決までに36州と首都まで拡大した。しかし14年11月、オハイオ、ケンタッキー、ミシガン、テネシー4州を管轄する連邦控訴裁が、同性婚を禁止する4州の州法を事実上支持する判決を出したため、4州の同性カップルらが連邦最高裁に上訴していた。 今回の判決により4州だけでなく同性婚を認めていない他の州も見直しを迫られ、同性婚は全米で容認されることになる。 判決の背後に世論の変化も見逃せない。5月に行われた世論調査機関『ピュー・リサーチ・センター』の調査によると、同性婚容認は57%で2005年の36%から大幅に増えた。18~34歳の若い世代の賛成は73%に達している。□ ―――――――― ◎オバマ大統領が教会銃乱射事件葬儀で「アメイジング・グレイス」 【CJC=東京】米サウスカロライナ州チャールストンの教会で発生した銃乱射事件の犠牲者の1人、クレメンタ・ピンクニー牧師の葬儀が6月26日行われた。出席したバラク・オバマ大統領が賛美歌「アメイジング・グレイス」を歌った。 米ネットメディア『ハフィントン・ポスト』によると、追悼の言葉で神の恵みについて触れたオバマ大統領は、「もしわたしたちがその神の恵みを見つけ出すことができれば、すべてが可能になる。もしわたしたちが神の恵みを手にすることができれば、すべてを変えることができるだろう。アメイジング・グレイス」と述べ、続いてアメイジング・グレイスを歌い出した。 大統領の歌声に参列者たちも立ち上がり、そしてともにアメイジング・グレイスを歌い始めた。歌い終えると、大統領は力強く犠牲になった一人一人の名前を呼んだという。□ ―――――――― ◎『子どもの町』のフラナガン神父を聖人へ 【CJC=東京】米ネブラスカ州で、孤児や虐待を受けた子どもたちを収容、そこを『子どもの町』(少年の町)として子どもたちに「町づくり」をさせたことで知られるエドワード・ジョゼフ・フラナガン神父を聖人に、という動きが進んでいる。 「単に人道的と言うだけではない。神父はイエス・キリストへの愛によって、忘れられ、虐待された子どもたちの世話をしようと、動かされたのだ」とオマハ大司教区の公式調査人オマル・グティエレス氏。「神父は聖職者にとって、カトリックの社会的な教えが実社会においてどのように示されるかという点で偉大なモデルだ」と言う。 同氏は、かつて『少年の町』に住んでいてフラナガン神父のことを憶えている老人を捜しては話を聞いた。「第二次大戦に従軍した人が、まだ子どもだった時代に神父がしてくれたことを思い出して泣き出したことがある」とカトリック系CNA通信に語った。「〝父親〟というものの素晴らしい力を独自の方法で証しした」と言う。 教区としての調査は6月18日、聖セシリア大聖堂でジョージ・ルーカス大司教司式による記念ミサで終了、関係書類をバチカン(ローマ教皇庁)に提出する手続きを開始した。□ 注=『少年の町』は、非行少年や問題のある子どもの寄宿と教育のために1917年、エドワード・ジョゼフ・フラナガン神父により、ネブラスカ州オマハの下町で創設された児童自立支援施設。『フラナガン神父の子どもの家』とも呼ばれた。今は少女と少年の町になっている。 1938年、フラナガン神父の著作に基づいて、映画『少年の町』が公開された。神父をスペンサー・トレーシー演じた。スペンサー・トレーシーは、この作品でアカデミー賞主演男優賞を受賞、そのトロフィー、賞金の一切を少年の町に寄贈した。 ―――――――― ◎米聖公会に初のアフリカ系マイケル・カリー総裁主教 【CJC=東京】米聖公会(本部=ニューヨーク、信徒約190万人)はユタ州ソルトレークシティーで開催した総会で6月27日、カサリン・ジファート=ショリ総裁主教の後任にノースカロライナ教区のマイケル・カリー主教(62)を選出した。アフリカ系市民の総裁主教は初めて。 米聖公会は歴史的に黒人奴隷との関係が深い。有力信徒に奴隷所有者がおり、その献金で教会、大聖堂、学校が建設された例も見られる。AP通信によると、2008年にジェファート=ショリ総裁主教は、奴隷制度、差別などへの関わりについて悔い改める全国規模の礼拝を行っている。□ ―――――――― ◎バチカンが「パレスチナ国」と協定調印 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)は6月26日、パレスチナ側と正式な国家承認を含む包括協定に調印した。 バチカンは、2012年にパレスチナの地位が国連総会で「オブザーバー機構」から「オブザーバー国家」に格上げされた後、パレスチナを「国家」として扱ってきた。 バチカン国務省次官のポール・リチャード・ギャラガー大司教(外務局長)は調印式で「2国家共存による解決ができる限り早く現実となるよう望む」と強調した。 時事通信によると、イスラエル外務省は声明で、「この性急な措置は、和平合意の進展の見通しを損なうものだ」と遺憾の意を表明している。□ ―――――――― ◎教皇が高山病対策に「コカの葉をかみたい」 【CJC=東京】教皇フランシスコは7月6日から12日までエクアドル、ボリビア、パラグアイを訪問する。 教皇はボリビア訪問の際、コカの葉をかみたいと同国政府に伝えた。同国のマチカオ文化相が6月28日明らかにした。 ボリビアの首都ラパス滞在は8日の約6時間が予定されているが、ラパスは標高約3650メートルと高地にあり、市民は昔からコカの葉をかんで高山病などの症状を和らげてきた。 ロイター通信によると、文化相は放送局とのインタビューで「高山病対策としてコカ茶などを提案したが、コカの葉をかみたいとの具体的なリクエストがあった」と述べた。 コカの葉はコカインの原料だが、加工されていない葉の使用は合法で、ボリビアや他のアンデス地域の国々でも広く利用されている。□ ―――――――― ◎英合同改革派教会が同姓婚挙式へ一歩 【CJC=東京】英合同改革派教会は6月27日、同姓婚の合法化への対応を各教会に委ねることに議題を1本に絞り、会期も1日だけにした総会をバーミンガムのカースレーン教会で開催した。 議論は沸騰し、審議時間を延長した結果、容認提案は184対30票で採択された。 決議は同派13シノッドに回付される。3月末までに5シノッド以上の反対がない限り、提案は2016年7月の総会に再提出され、3分の2以上の賛成があれば、正式決定となる。□ ―――――――― ◎性的少数者3万人がソウルで行進、キリスト教保守派の妨害も 【CJC=東京】韓国ソウル市庁前で6月28日、同性愛などの性的少数者(LGBT)らが自身らへの理解を訴え差別に反対するパレードを行った。共同通信が報じた。主催者発表で約3万人が参加し、2000年に韓国で始まったLGBTの行進としては最大規模になった。 韓国ではキリスト教保守派によるLGBTへのヘイトスピーチ(憎悪表現)が激化、市庁前の会場周辺にも、パレードに先立ち警察推定で9000人以上の反対勢力が集まり、大音量の賛美歌を流すなどして妨害した。□ ―――――――― ◎マザー・テレサの後継者シスター・ニルマラ死去 【CJC=東京】「カルカッタの聖女」として知られる『神の愛の宣教者会』の創設者マザー・テレサの後継者シスター・ニルマラ(81)が6月23日早朝、コルカタの同会内の自宅で死去した。 シスター・ニルマラは近年病気がちで、入院先から戻ったばかりだった。葬儀ミサは24日行われ、遺体は聖ヨハネ墓地に埋葬された。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(6月28日)=http://www.cwjpn.com ★教皇 新回勅で環境保護訴える=神を賛美する全ての創造=その歌声をかき消す人間 ★「愛は死より強い」=教皇 家庭が直面する問題で講話 ★定例司教総会=ミサの変更箇所を研修=脱原発についても学ぶ ★「新しい人道主義」を=バチカン国務省長官、ユネスコで講話 ★2学校法人 合併へ=南山学園と聖園(みその)学院 =キリスト新聞(6月27日)=http://www.kirishin.com ★油まき被害拡大を危惧=情報提供の牧師ら会見=元職員が教団の実態を証言 ★救世軍が120周年記念セミナー=水谷潔氏「危機感共有し、子ども大切に」 ★「宗教者に敬意払わない社会」懸念=日本宗教連盟が「家族」テーマにセミナー ★関西で出張「神学講座」=牧会学、賛美歌学、礼拝学を学ぶ ★教皇がプーチン大統領と会談 =クリスチャン新聞(6月28日)=http://jpnews.org ★エジンバラからケープタウンへ OMF宣教大会=初のアジア人総裁パトリック・フン氏講演=神の言葉を 世界を愛する ★名古屋・覚王山に“天国の家”=アイランド・スタイル・カフェ「ハレラニ・テラス」オープン ★2015年度ノーベル平和賞ノミネート正式受理=小さな声が国民運動に=「憲法9条保持する日本国民」「取り組む団体」今年も ★安保関連法案審議の中、牧師の会が国会議員要請=直接顔見て考え伝え祈る ★ワールド・ビジョン・シンポ「ポスト2015開発アジェンダ」へ =子ども優先の世界目標に協働 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF 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by cjc-skj
| 2015-06-29 23:05
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1274 ┗━━━━━━━ 2015.6.22 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください) = 目 次 = ▼教皇フランシスコが回勅『ラウダート・シ』発表 ▼オバマ大統領や潘国連事務総長ら環境回勅歓迎 ▼環境問題「回勅」で温暖化対策促す教皇の意図 ▼「勇気づけられた」と国際カリタス会長 ▼米南部の黒人系教会で銃乱射され9人死亡 ▼米チャールストンの教会で銃乱射後初の礼拝 ▼バチカンが性的虐待で元大司教を起訴 ▼バチカンが高山右近の「福者」認定へ、共同通信報道 ▼ホーチミンの聖母マリア教会が年内に修復開始へ ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎教皇フランシスコが回勅『ラウダート・シ』発表 【CJC=東京】教皇フランシスコは6月18日、「環境的回心」を呼びかける回勅『ラウダート・シ』を発表した。2013年6月に発表した『ルーメン・フィディ』(邦題=信仰の光)」に次いで、教皇フランシスコの第2番目の回勅。 バチカン放送(日本語電子版)によると、回勅の表題『ラウダート・シ』は、アッシジの聖フランシスコの「太陽の賛歌」の中の言葉「ラウダート・シ、ミ・シニョーレ」(「わたしの主よ、あなたは称えられますように」の意)から取られている。フランシスコはこの賛歌の中で、太陽や月、星、風、水、大地など、神が創られたすべてのものを通して、神を賛美している。 教皇はこの回勅を通して、わたしたちの家である地球が上げている叫びに耳を傾け、皆の共通の家を保全し、責任をもってその美しさを守るために「方向性を変えていく」よう、「環境的回心」を呼びかけている。 回勅は、序章とそれに続く全6章からなっている。 序章「わたしの主よ、あなたは称えられますように」 1章「わたしたちの家で起こっていること」 2章「創造の福音」 3章「環境危機の人間的原因」 4章「統合的エコロジー」 5章「いくつかの方向性と行動」 6章「環境的教育と霊性」 教皇は回勅で、環境問題に関する最新の科学的研究を踏まえ、気候変動・水問題・生物学的多様性の保護・環境的負債など、現在の環境危機のいろいろな様相を見つめている。(1章) そして、聖書を通して、ユダヤ教およびキリスト教的伝統の視点から、自然に対する人類の責任、すべての創造物の間にある親密な関わり、皆の共通の財産としての環境について考えている。(2章) 教皇は現在の環境危機の原因を、哲学や人間科学との対話のうちに分析。テクノロジーや、人間中心主義の弊害、また人間の労働や遺伝子組み換えの問題にも言及している。(3章) 回勅は、人類がこの世界で置かれた位置と、それを取り巻く現実を包括した「統合的なエコロジー」を提案する。 教皇は環境・自然をわたしたちが生きる様々な分野、経済・政治・文化・日常生活に密接に関わるものと認識し、環境問題と社会・人間問題を切り離すことのできないものとして提示している。(4章) 教皇は、わたしたちに何ができるか、何をすべきかとの問いに対し、社会・経済・政治のあらゆるレベルにおける誠実で透明性のある対話を提案。いかなるプロジェクトも、それが責任ある良心によって生かされていないならば、決して効果的ではあり得ないと指摘する。(5章) 教皇は、環境的回心のために、教育と育成の重要性を強調。文化的危機の根源は深く、習慣を改めることは容易ではないが、そのためにすべての教育環境を巻き込んだ歩みが重要になるとしている。 違う生活スタイルの選択によって、政治・経済・社会に健全な影響を与えると共に、小さな日常の態度、簡素な生活から、世界に対する責任と、弱い人々への配慮を持った、統合的エコロジーを目指すよう招いている。(6章) 教皇は、「創造主であり父である神」を信じるすべての人々と、キリスト教徒に向けた二つの祈りで、この回勅を締めくくっている。□ ―――――――― ◎オバマ大統領や潘国連事務総長ら環境回勅歓迎 【CJC=東京】教皇フランシスコが地球温暖化などの環境問題への行動を求める回勅『ラウダート・シ』を発表したことについて、バラク・オバマ米大統領や国連の潘基文事務総長らが6月18日、相次いで歓迎する声明を発表した。 教皇は、9月に米国やニューヨークの国連本部を訪問する。オバマ氏は「教皇の決断に深く敬服する。議論を楽しみにしている」とした上で、今年末にパリで開かれる気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)での温暖化対策の新枠組み合意に意欲を示した。 潘氏は、温暖化が主に人間活動が原因で起きているとする指針の内容を評価。「すべての宗教指導者による気候変動問題への貢献を歓迎する」と声明で述べた。□ ―――――――― ◎環境問題「回勅」で温暖化対策促す教皇の意図 【CJC=東京】教皇フランシスコが6月18日、「環境的回心」を呼びかける回勅『ラウダート・シ』を発表した。地球温暖化について気候変動と、生態系の破壊が深刻な結末を招きかねない、と懸念する教皇が、国際社会に敏速な行動を呼びかけたことが注目される。年末にパリで開かれる国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)での論議に影響を与える意図も認められる。 「回勅」第6章で、教皇は、環境的回心のために、教育と育成の重要性を強調し、習慣を改めることは容易ではないが、そのためにすべての教育環境を巻き込んだ歩みが重要になるとしている。 そして違う生活スタイルの選択によって、政治・経済・社会に健全な影響を与えると共に、小さな日常の態度、簡素な生活から、世界に対する責任と、弱い人々への配慮を持った、統合的エコロジーを目指すよう呼び掛けている。化石燃料の過剰使用を戒め、米国などを念頭に「排出大国」に削減努力を求めた。温暖化否定論を振りかざす米国保守派に再考を促した形になった。 「回勅」には教皇の、社会的弱者に寄り添う「貧者の教会」路線が反映されている。 教皇は今年3月の会見で、東日本大震災の福島第1原発事故などを旧約聖書の「バベルの塔」になぞらえ、「天に届く塔を造ろうとして、自らの破滅を招こうとしている」と述べている。 先々代の故ヨハネ・パウロ2世、前任のベネディクト16世と、歴代教皇も環境保護の重要性について発言しているが、環境問題に的を絞った「回勅」は初めて。□ ―――――――― ◎「勇気づけられた」と国際カリタス会長 【CJC=東京】カトリック教会の救援・開発機関『国際カリタス』会長のルイス・アントニオ・タグレ枢機卿(マニラ大司教)は6月19日、教皇フランシスコが18日発表した回勅『ラウダート・シ』について、今後のカリタスの活動を長く勇気づけるもの、と歓迎の意向を語った。 カトリック・ワールド・ニュースによると、タグレ枢機卿は「ゴミの山の上で生活している人たちの所を訪問する。子どもたちはゴミの中で生まれ、成長し、そこで死ぬ。自分をゴミのように感じている」として、「これは神の創造ではなく、人間が生み出したものだ。教皇フランシスコは、この現実に目を向けるよう全ての人に呼び掛けている。多くの害を引き起こしている経済構造を変え、他者と世界に対するわたしたちの責任を再び引き受けるために、新しいライフスタイルを目指すよう呼び掛けている」と語った。□ ―――――――― ◎米南部の黒人系教会で銃乱射され9人死亡 【CJC=東京】米南部サウスカロライナ州チャールストンにある同国最古の黒人系教会の一つ『エマニュエル・アフリカン・メソジスト・エピスコパル教会』で6月17日夜、銃撃事件が発生、礼拝中の9人が死亡、1人が重傷を負った。8人がその場で即死、2人が病院に搬送され、うち1人が怪我により死亡した。当時教会内には犯人を除き12人がいたと見られ、このうち3人は無事だった。 犠牲者のなかに同教会主任牧師で連邦上院議員のクレメンタ・ピンクニー氏(41)とその姉妹も含まれている。ピンクニー氏は13歳で牧師となることを決意。18歳で初めて牧師となっている。 CNN系列局のWISテレビが伝えた目撃者の話によると、教会に入ってきた男が「お前らは俺たちの女をレイプして俺たちの国を乗っ取ろうとしている。失せろ」と叫んで発砲したという。 男が「黒人を撃つ」と口走ったという証言もあり、警察は「ヘイトクライム」(憎悪犯罪)事件として捜査を進め、18日、現場から約400キロ離れたノースカロライナ州シェルビーで、サウスカロライナ州レキシントン在住の白人ディラン・ルーフ容疑者(21)を逮捕した。 バラク・オバマ大統領は「悲劇だ。癒やしと平和の場での死に心が張り裂けそうだ」として、銃を手にした人間がいかに凶暴になれるかということを、米国民は改めて思い返す必要があると訴え、「いずれわれわれは国家全体で、このような大量虐殺は他の先進国では起こらないという事実に向き合わなければならない。手を打てるかどうかは、われわれ自身に懸かっている」と述べた。 『エマニュエル・アフリカン・メソジスト・エピスコパル教会』は1816年に創設された。創設者の1人、デンマーク・ビーゼーは22年、奴隷制度に苦しむ黒人らによる暴動を計画したが事前に発覚、処刑されたことで知られる。教会は34年から南北戦争終結後の65年まで非合法化された。現在の教会の建物は1891年に建てられ、連邦政府から「歴史的建造物」に認定されている。 公民権運動の黒人指導者、故マーティン・ルーサー・キング牧師が演説したこともある。 米司法省は、容疑者の行為が黒人差別を禁じる公民権法に違反すると見て、調査する方針を表明。現場には、連邦捜査局(FBI)の捜査官も派遣された。□ ―――――――― ◎米チャールストンの教会で銃乱射後初の礼拝 【CJC=東京】銃乱射で9人が射殺される事件が起きた米南部サウスカロライナ州チャールストンの『エマニュエル・アフリカン・メソジスト・エピスコパル教会』で6月21日、事件後で最初の聖日礼拝が行われた。ノーベル・ゴフ牧師は「善良な市民が立ち上がることが、悪を制圧する唯一の方法だ」と訴え、公平で安全な社会を実現していく必要性を訴えた。共同通信が報じた。 同日早朝には礼拝に参加するため数千人が教会の前に並んだ。全米の約100以上の教会が同日朝、一斉に追悼の鐘を鳴らした。□ ―――――――― ◎バチカンが性的虐待で元大司教を起訴 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)は6月15日、元駐ドミニカ共和国大使のヨゼフ・ベゾロフスキ元大司教を性的虐待罪で起訴し、7月11日に審理を開始すると発表した。AFP通信が報じた。バチカン内で高位聖職者が性的虐待により起訴されたのは今回が初めて。 ベゾロフスキ元大司教はポーランド出身。バチカンは、同元大司教が定期的に少年らに金銭を与えて性的行為に及んでいたという情報を入手し、2012年にドミニカ共和国から内密に召還していた。 AFP通信によると、元大司教は、14年6月に教会内法廷で聖職者資格を剥奪されたにもかかわらず依然、自由の身だったが、同年9月に自宅軟禁処分となった。バチカンは、この処分は教皇フランシスコ教皇から直接下されたものだとしている。 さらにバチカンは15日、小児性愛の聖職者から未成年者を守れなかったとして、米国の高位聖職者2人の辞職も発表した。 バチカンは10日、神父らによる児童への性的虐待を隠蔽(いんぺい)した司教を裁く法廷を新設すると発表している。教皇の諮問委員会が法廷設置を求める勧告を出し、教皇が受け入れを決めたもの。 性的虐待を隠蔽したり再発防止を怠ったりした司教は、教会法によって「聖職乱用」の罪を犯したとみなされる。 バチカンによると、2004~13年の10年間に3420件の虐待被害の申し立てがあり、848人の聖職者が資格を剥奪された。しかし隠蔽した司教の責任を問い、処分を下す組織的な司法制度は整っていなかった。□ ―――――――― ◎バチカンが高山右近の「福者」認定へ、共同通信報道 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)が、江戸時代に幕府の禁教令で国外追放となり、1615年に死亡したキリシタン大名、高山右近を「聖人」となる前段階の「福者」に認定する手続きを進めることを6月22日までに了承した。バチカン関係筋によるとして共同通信が報じた。 教皇フランシスコの承認を経た上で、年内か来年初めにも正式に発表される見通し。福者認定の儀式「列福式」は来年日本で行われる予定という。 今年は右近の没後400年に当たることから、日本カトリック司教協議会は大名の地位を捨てて信仰に命をささげた殉教者として、右近を福者に認定するようバチカンに申請していた。 共同通信は、右近について、大阪で生まれ、父の影響で洗礼を受けた。織田信長や豊臣秀吉に仕え、高槻(大阪府高槻市)や明石(兵庫県明石市)を治めた。1614年に国外追放され、翌年にフィリピン・マニラで病死したと紹介している。□ ―――――――― ◎ホーチミンの聖母マリア教会が年内に修復開始へ 【CJC=東京】フランス植民地時代から残るホーチミン市内の歴史的建造物『ドゥックバー(聖母マリア)教会』の修復工事が年内にも始まる見通しになった、とベトジョー・ニュースが17日伝えた。7月に同教会のホー・バン・スアン司祭が渡仏して、修復に必要なガラスや瓦などについて報告するという。 同司祭によると、工事は3カ月後を目途に始まり、修復には数年を要する。 同教会は現在、かなり老朽化が進んでおり、特に長い年月、雨風にさらされた屋根は深刻な状態となっていることから、教会側は、これ以上計画を先延ばしにすることは不可能と判断し、修復工事の開始を決めた。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(6月21日)=http://www.cwjpn.com ★名古屋教区 松浦司教が着座=“神のビジョン”実現目指して=前任の野村司教に感謝 ★教皇、露大統領と会談=ウクライナの平和求める ★バチカン=「職権乱用」審理へ=性虐待、司教調査の新体制 ★エベレスト・インターナショナル・スクール、ジャパン=被災校の再建支援=ネパール大地震で5千校全壊 ★現代能『長崎の聖母』米国公演=平和の尊さ訴える =キリスト新聞(6月20日)=http://www.kirishin.com ★赤木善光氏インタビュー=〝儀礼の底に宗教意識〟=神学者としての歩み振り返る=「もう少し視野を広げれば…」 ★日本軍「慰安婦」問題解決に向け会議 ★悔い改めの決意、次世代へ=戦後70年にあたり日本福音同盟が声明 ★キリスト教主義大学の課題とは=大西晴樹氏が恵泉女学園大で講演 ★「神」を女性としても、と英国教会で =クリスチャン新聞(6月21日)=http://jpnews.org ★戦後70年の福音派を総括 第30回JEA総会=聖書信仰をすべての基準に ★「寺社に油事件」で牧師ら説明会=村上密氏「証拠動画入手 警察に提供した」=櫻井寿子氏「命令下れば何でも実行に危険感じた」 ★JEA社会委 安保関連法に声明=平和主義転換に憂慮 ★聖公会・京都教区が元牧師性暴力事件と対応を謝罪 ★自然エネルギー、総合芸術の例から「ローザンヌ・シンポ」=世界の変革に携わるキリスト者を ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ 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| 2015-06-22 15:56
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