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〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/10/17 (第1656信) ――――――――――――― 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ≪ 目 次 ≫ ▽第2バチカン公会議開始60周年=教皇による記念ミサ ▽教皇、国連「世界食料デー」機会にメッセージ=「数字ではなく人間を軸に考える必要」 ▽ロシアがウクライナの「プロテスタント教会閉鎖」 ▽ウクライナ国境付近のロシアでタジク人兵士が銃乱射=上官の宗教侮辱に不満か ▽クリミア大橋爆破は、ウクライナ情報局が計画、主導した「テロ行為」とロシアが非難 ▽ナチス時代のグルリット・コレクションがベルン美術館で展示 ▽《メディア展望》 ――――――――――――― ◎第2バチカン公会議開始60周年=教皇による記念ミサ 【CJC】教皇フランシスコは、第2バチカン公会議の開始から60年を記念するミサを10月11日行った。第2バチカン公会議(1962~1965)が開幕した日から60年目を記念したもの。 バチカン・ニュースによると、教皇フランシスコは、11日夕方、バチカンの聖ペトロ(サン・ピエトロ)大聖堂で、聖ヨハネ23世(在位1958~1963)と同公会議の開始を記憶するミサを行った。 同日夕方、ミサが行われた聖ペトロ大聖堂には、多くの枢機卿、司教をはじめ、聖職者、修道者・信者らが集まった。 ミサに先立ち、聖ヨハネ23世による第2バチカン公会議開会の辞「ガウデット・マーテル・エクレジア」の一部と、同公会議の公文書の中でも最も重要とされる四つの憲章、『典礼憲章』『教会憲章』『神の啓示に関する教義憲章』『現代世界憲章』の数節が朗読され、参列者らは60年前、同じ場所で祝われた同公会議の幕開けを思い起こしていた。 教皇フランシスコはミサの説教で、ヨハネ福音書21章、復活したイエスがティベリアス湖畔で再び弟子たちにご自身を現わされた時のペトロとの対話を取り上げた。 このエピソードで、イエスはペトロに対し、「わたしを愛しているか」(ヨハネ21・15)と尋ね、「わたしの羊の世話をしなさい」(同21・17)と命じられた。 主はその偉大な愛において人々に友として語りかけ、対話され(参照:神の啓示に関する教義憲章)、今も、常に、その花嫁である教会に「わたしを愛しているか」と尋ねている、と教皇は述べ、第2バチカン公会議はこの問いに対する一つの大きな答えであった、と話した。 教皇は、神にその優位を再び返すために、またイエスとイエスが愛した人々を深く愛し、イエスに満ち溢れると共に清貧で、自由でいて人を自由にする教会を取り戻すために、同公会議を再発見するよう招いた。 そして、同公会議は福音書におけるペトロのように、最初の愛の源泉であるガリラヤへ戻り、その貧しさの中に神の聖性を再び見出すように導いている、と話した。 また、イエスはペトロに「わたしの羊の世話をしなさい」と命じられたが。イエスはこの「世話をする」という言葉に、ご自身がペトロに望む愛の形を示された、と教皇は述べた。 教皇はさらに、イエスがペトロに世話を託した羊たちを、「わたしの羊(たち)」と呼んでいることに注目。イエスが「わたしの」と愛情を込めて呼ばれる羊たちすべてを一致させて導く牧者の使命を強調した。 主は、ご自身の羊、ご自身の群れであるわたしたちの一致を望まれる、と述べた教皇は、分極化を超え、一致を保ち、「すべての人を一つにしてください」(参照:ヨハネ17・21)という主の願いをより実現できるようにと祈った。 ミサの終わりに、教皇が手にするろうそくから、代表の信者のろうそくに火が灯され、そのともし火は他の参加者たちのろうそくへと伝えられていった。□ ――――――――――――― ◎教皇、国連「世界食料デー」機会にメッセージ=「数字ではなく人間を軸に考える必要」 【CJC】教皇フランシスコは10月14日、国連の「世界食料デー」を機会に国連食糧農業機関(FAO)の屈冬玉(チュー・ドンユィ)事務局長に宛メッセージを送った。 「世界食料デー」は世界の食糧問題を考えるために国連によって10月16日に定められた。 メッセージで教皇は、1945年のFAO設立から今年で77年を迎えることに触れつつ、同機関の誕生は、第二次世界大戦の影響によって困窮と飢えに圧迫された多くの人々の必要に応えるためであったことを回想。 「残念ながら、今日も、わたしたちは『第三次世界大戦』ともいえる戦争を背景に生きている。世界は戦争の中にあるということを、わたしたちは深く考える必要がある」と指摘した。 2022年度の「世界食料デー」のテーマ、「誰一人取り残さない。より良い生産、より良い栄養、より良い環境、より良い生活」に言及された教皇は、人類を襲う数多くの危機に立ち向かうには、誰一人取り残すことなく、皆で働き、共に歩むことが必要であり、そのためには第一に他者を自分たちの兄弟姉妹、人類家族の同じ一員としてとらえることが大切である、と述べている。 同時に教皇は、あらゆる計画を、数字や統計ではなく、具体的なストーリーや顔を持ち、一定の場所に居住する人間を軸にして考えることの重要性を強調した。□ ――――――――――――― ◎ロシアがウクライナの「プロテスタント教会閉鎖」 【CJC】米専門メディア「クリスチャニティ・トゥデイ」が伝えるところでは、英国国教会の週刊紙「チャーチ・タイムズ」が10月7日、親ロシア派勢力が、ウクライナの占領地域にあるプロテスタント教会を閉鎖している、と報じた。 キリスト教迫害に反対するキャンペーン「リリース・インターナショナル」が、同国南東部サポリージャ州メリトポリの福音派プロテスタント3教会と、マリウポリのバプテスト教会が、この1カ月間に閉鎖されたと報告している。 目撃者の報告によると、夜の礼拝中にバプテスト教会に入り、閉鎖を命じたロシア兵が「我々の信仰はただ一つ。正教だ」言ったという。 ロシアによるウクライナの住宅地での砲撃で、多くの建物が暖房のない状態になっている。救援団体「デポール・ウクライナ」の理事長ヴィタリー・ノヴァク神父は「ここでは誰もが冬のことを心配している」としながらも、懸念は天候だけでなく、ウクライナがロシアのエネルギーに依存し続けることにもあると述べた。「ロシアがいつ電力供給に打撃を与えるかわからない。ガスや石油をロシアに依存したままなので、ロシアからどれだけのエネルギーが供給されるのか誰も信用していない」という。 国際救援団体「デポール・インターナショナル」の責任者マシュー・カーターは「私たちがウクライナで見ているものは、完全に衝撃的なもの。今後、ウクライナ全土でホームレスが広がり、高齢者や障害者などの特に弱い立場の人々が最も大きな打撃を受けることになろう」と述べている。□ ――――――――――――― ◎ウクライナ国境付近のロシアでタジク人兵士が銃乱射=上官の宗教侮辱に不満か 【CJC】ロシアのウクライナ国境に近いベルゴロド州の軍演習場で起きた乱射で、独立系メディアは10月16日、事件で負傷した兵士の証言を伝えた。時事通信のまとめによると、国防省が「旧ソ連構成国出身の2人」と発表した容疑者は、中央アジアのタジキスタン人3人で、信仰をめぐる上官とのトラブルが原因と見られている。 国防省は発生当日の15日、「テロ」と断定し、射撃訓練中の志願兵ら11人が死亡したと明らかにした。 独立系メディアによると、現場には志願兵も予備役もいた。カフカス地方出身のイスラム教徒の兵士らがウクライナ侵攻を「自分たちの戦争ではない」と批判すると、上官は「聖戦だ」と主張。これを聞いたタジク人らは「イスラム教徒が異教徒と戦うのが聖戦だ」と反論した。上官は「それならアラー(神)は弱虫だ」と侮辱し、演習場は騒然となった。 直後の射撃訓練時、志願兵のタジク人3人は自動小銃を準備し、まず上官を射殺。「イスラム教徒は離れるように」と告げてから、兵士らに向けて発砲した。容疑者3人のうち2人はその場で射殺され、1人は逃走した。 容疑者のタジク人らは信仰心があつく、必要な時間に礼拝を認められずに不満を募らせていたという。□ ――――――――――――― ◎クリミア大橋爆破は、ウクライナ情報局が計画、主導した「テロ行為」とロシアが非難 【CJC】ケルチ海峡にかかるクリミアとロシアをつなぐクリミア大橋で10月8日、劇的な爆発があった。その原因について、これまでのところ推理や諸説が飛び交っているが、信ぴょう性に乏しいものも散見される。 ロシアはすぐさま、爆発物を積んだトラックが現場で爆発したのだとしながら、主謀者は特定しなかった。ウラジーミル・プーチン大統領は、橋への爆発攻撃は「テロ行為」だと非難した。 ロシア連邦保安庁(FSB)は「ウクライナ情報局が計画、主導したテロ攻撃」と断定、プーチン大統領はそれを口実にウクライナの民間施設に報復攻撃を加えた。 橋が爆破された当日10月8日の米紙「ニューヨーク・タイムズ」(電子版)に掲載されたキーウ駐在のマイケル・シュビルツ、アンドリュー・E・クレイマー両特派員発の記事にこういう記述があった。 「ウクライナの高官の1人は、攻撃の背後にウクライナの存在があるというロシア側の報道を裏付けた。この高官は、政府が爆発について話すことを禁止しているため匿名を条件に、ウクライナの情報機関が橋を渡るトラックに積み込まれた爆弾が爆発するように画策したと付け加えた」。 トラックは橋を走行中に大爆発を起こし「自爆攻撃」いう見方が有力だったが、ウクライナ人の宗教は、ロシア正教を中心にキリスト教徒が90%強を占めている。軍事作戦とはいえキリスト教が禁止している「自殺行為」を許容するとは思えない。 その疑問は12日のFSBの発表で半ば解けたようだ。 発表では、爆発したトラックを運転したのはロシア市民で1971年生まれのマヒール・ユスボフという人物だったとされた。ユスボフとは「元ソ連のチェチェン、タタールとウズベクに多い苗字」という解説もあった。 チェチェンではソ連時代にイスラム教徒を中心とする住民が独立を宣言して二度の内戦となり、10万人以上の市民が殺害されて今でもロシアに対する遺恨が残っているとされる。□ ――――――――――――― ◎ナチス時代のグルリット・コレクションがベルン美術館で展示 【CJC】スイス公共放送協会(SBC)の国際部で、スイスに関する報道を独立した立場で行っているメディア「SWI」によると、ナチス略奪品が含まれているとされ、物議を醸したコーネリウス・グルリット・コレクションの展示が、スイスのベルン美術館で9月16日から2023年1月15日まで開かれている。同美術館が、グルリット・コレクションの作品展を開くのは3度目。今回は作品そのものよりも、作品の出所に重点を置いた。 ドイツ当局が2012年、グルリット・コレクションの存在を偶然突き止めたのをきっかけに、ナチス略奪美術品の扱いを巡って大きな議論が起こった。 コーネリウス・グルリットは2014年、ナチス時代の美術商、父ヒルデブランド・グルリットが主に収集したコレクション約1600点をベルン美術館に遺贈した。しかしすでに略奪品と判定され正当な所有者に返却した作品や、出所確認のためドイツに戻った作品が、数十点ある。 ベルン美術館は、グルリットの遺産について、透明性のあるアプローチに取り組んできた。2017年には、スイスで初めて出所調査部門を設立。このアプローチは、トラフィックライトシステムと呼ばれる手法を使った。出所に問題がない作品は緑色。ナチスの略奪品は赤色。そして大半は、出所情報が不完全であることを意味する黄/緑色か、ごく一部は、出所情報が不完全で略奪品の証拠はないが、それを指し示すものがある黄・赤色に分類された。後者の場合は返還が検討されている。□ ――――――――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(10月16日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼教皇、ロシア大統領に=「死の連鎖」の停止求める ▼教皇の一般謁見講話=イエスは「最高の忠実な友」 ▼教皇、11月に訪問=中東のバーレーン ▼ニカラグアの大統領=教会を「殺人者集団」と攻撃 ▼フランス司教団が反対=安楽死法制化は「不道徳」 =KiriShin(10月11日)=http://www.kirishin.com ▼検証=〝協会〟の実相と教会の課題=拒絶ではなく救いと慰めを=日本基督教団カルト問題連絡会世話人・豊田通信さん ▼日基教団総会=対面は4年ぶり=12年ぶりの新議長に雲然俊美氏 ▼日本伝道会議1年後に控え=プレ東海フェス「宣教協力」に期待 ▼葬儀社「ライフワークス」が社名変更=「キリスト教葬儀の学校」も開講 ▼台湾の蔡英文総統=ドイツ超党派議員団と会談 =クリスチャン新聞(10月16日)=http://クリスチャン新聞.com ▼ウクライナ4州「併合」の衝撃=主の介入を祈って ▼〝神の密輸商人〟ブラザー・アンドリュー死去=オープン・ドアーズ創設=共産・イスラム圏に扉 ▼40代以下「IG:NIGHT」開催=同じ目線で賛美・奉仕学ぶ ▼FEBC70周年=記念番組を放送=「ひとりと出会う」姿勢で ▼奈良県福音宣教協力会講演会で岸本大樹氏=コロナ禍における教会を語る=問われる信仰の主体性と一致 ――――――――――――― ■ #
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| 2022-10-18 00:05
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/10/10 (第1655信) ――――――――――――― 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ≪ 目 次 ≫ ▽英国国教会で40年代以降に虐待383件=カンタベリー大主教が失態認め謝罪 ▽教皇の祈りの意向:10月は「すべての人に開かれた教会」のために ▽カニエ・ウェストが「白人の命も大事だ」と書かれたTシャツを着用し物議 ▽ロシア正教会キリル総主教がプーチン氏誕生日に統治は神の定め、と称賛 ▽蔡総統、ドイツ超党派議員団と会談「全ての民主主義国家が団結すべき」 ▽ドイツ首相与党SPDが州議会選挙で国政最大野党CDUに勝利 ▽ブラジル大統領選、現職ボルソナロ氏とルラ元大統領が決選投票へ ▽ボルソナロのフリーメイソン動画で大騒動=キリスト教信徒が拒絶反応 ▽《メディア展望》 ――――――――――――― ◎英国国教会で40年代以降に虐待383件=カンタベリー大主教が失態認め謝罪 【CJC】ロンドン発共同通信によると、英国国教会は10月5日、同教会の聖職者らによる虐待の実態を調査した結果、1940年代以降に383件の事例が新たに確認されたとの報告書を公表した。子どもが被害を受けたのは168件。形態別では性的虐待が181件と最多だった。最高位聖職者のカンタベリー大主教は声明で「深く恥じる」と失態を認め、謝罪した。 2007年に英国国教会の複数の聖職者が性的虐待事件で起訴されたことを受け、教会側が外部の専門家らに独立した調査を委託し、13件の虐待があったとする報告書を10年に公表したが不十分との批判を浴び、19年から再調査が進んでいた、とBBC放送などが伝えている。□ ――――――――――――― ◎教皇の祈りの意向:10月は「すべての人に開かれた教会」のために 【CJC】バチカン・ニュースによると、教皇フランシスコは、2022年10月の祈りの意向をめぐり、ビデオを通し「すべての人に開かれた教会」というメッセージを寄せた。カトリック教会は、毎月「教皇の祈りの意向」を示し、教会全体が日々の祈りの中で、その意向に基づいて祈るように招いている。 教皇は、10月には「すべての人に開かれた教会」のために、「信仰にあふれ、福音を宣べ伝える力に満ちた教会が、連帯、友愛、歓待の共同体として、常にシノドス(代表司教会議)の雰囲気のうちに生きることができますように」と、祈りの意向について、ビデオメッセージの中で話した。 ▽10月「教皇の祈りの意向」 「シノドスを行う」とはどういうことでしょうか。それは共に歩むということです。シノドとは、ギリシア語で「共に歩む」こと、同じ道を歩むことを意味します。 そして、これが第三千年期の教会に神が望まれていることです。歩む民として、共に旅する自覚を取り戻すことです。 シノドス的なスタイルを持った教会は、耳を傾ける教会、ただ聞くのではない、傾聴する教会です。 多様性のうちに互いに耳を傾け合い、教会の外にいる人に扉を開くことです。 それは意見を集めることでも、議会を設けることでもありません。シノドスは調査ではありません。主役である聖霊に耳を傾けること、祈ることです。祈ることなしに、シノドスはありえません。 寄り添う教会となるために、この機会を有効に用いましょう。寄り添いとは神のスタイルです。そして、注意深く耳を傾け、シノドスの道を歩んでいるすべての神の民に感謝しましょう。 祈りましょう。信仰にあふれ、福音を宣べ伝える力に満ちた教会が、連帯、友愛、歓待の共同体として、常にシノドス(代表司教会議)の雰囲気のうちに生きることができますように。□ ――――――――――――― ◎カニエ・ウェストが「白人の命も大事だ」と書かれたTシャツを着用し物議 【CJC】ラッパー、ソングライター、ファッションデザイナーなど多方面で活動しているカニエ・ウェスト。彼が10月3日にパリで行われた自身のブランド「Yeezy」のファッションショーで、背中に「ホワイト・ライブズ・マター(白人の命も大事だ)」と書かれたTシャツを着用し、新たな物議を呼んでいる、と「Forbes」(日本語版)が伝えた。 「Page Six」と「ニューヨーク・タイムズ」によると、このTシャツのフロント部分にはローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の顔写真が描かれていたという。 保守派の評論家のキャンディス・オーウェンズもこのTシャツの別バージョンを着用し、ウエストと並んで立っている姿を撮影され、その写真がネットで拡散している。モデルのナオミ・キャンベルもこのショーに参加したが、問題のTシャツは着用していなかった。□ ――――――――――――― ◎ロシア正教会キリル総主教がプーチン氏誕生日に統治は神の定め、と称賛 【CJC】ロシア正教会最高位のキリル総主教は10月7日、70歳の誕生日を迎えたプーチン大統領を称賛し、プーチン氏はロシアを統治するよう神によって定められていると主張した。米メディアCNN(日本語版)報道を紹介する。 キリル総主教はプーチン氏宛ての書簡で「神があなたを権力の座に就かせた。国と国民の運命にとって特別重要で、大きな責任を伴う職務を果たせるようにするためだ」と述べた。 キリル総主教は聖職者に対し、7~8日の2日間、プーチン氏の健康を祈るよう呼び掛けた。 ウクライナでの戦争では民間人の信徒が多数亡くなっているが、キリル総主教はプーチン氏の戦争を公然と支持する姿勢が目立つ。 カトリック教会の教皇フランシスコは先ごろ、キリル総主教にプーチン氏の「侍者」になってはならないと警告した。 英政府は6月、戦争への支持を理由にキリル総主教に制裁を科している。□ ――――――――――――― ◎蔡総統、ドイツ超党派議員団と会談「全ての民主主義国家が団結すべき」 【CJC】台北発中央社(日本語版)によると、蔡英文(さい・えいぶん)総統は10月3日、ドイツの超党派国会議員団と台北市の総統府で会談した。ドイツ国会議員団の訪台は新型コロナウイルス流行後初めて。蔡総統はあいさつで、超党派議員団の訪問は「とりわけ意義がある」と述べ、「全ての民主主義国家が団結、協力し、共に民主主義、自由の価値観の固い防衛線を守るべき」と訴えた。 訪台したのは、キリスト教民主同盟(CDU)のクラウス・ペーター・ウィルシュ議員率いる独台友好議員連盟のメンバー。2日から3日にかけて分かれて台湾入りした。6日まで滞在の予定。 蔡総統は、ドイツ連邦議会が今年初めて、台湾がオブザーバーとして世界保健機関(WHO)総会に出席できるよう政府に働き掛けを促す決議を可決した他、今年8月に中国が台湾周辺で軍事演習を行った際には、ドイツが今年の議長国を務める主要7カ国(G7)外相がいち早く共同声明を出し、台湾海峡の平和と安定の維持の重要性を改めて強く表明したことなどに言及。台湾に対するドイツの固い支持に深く感謝した。 ウィルシュ氏は、外交の分野におけるドイツと台湾の関係強化が非常に重要だとの考えを示した上で、ドイツ議会が複数の文書や議論において、台湾が武力的脅迫を受けた際に「勇敢に立ち上がり台湾を手助け、支援する」と言及していることを説明。「台湾はドイツの重要な友人」だと強調した。□ ――――――――――――― ◎ドイツ首相与党SPDが州議会選挙で国政最大野党CDUに勝利 【CJC】ベルリン発共同通信が、ドイツ北部ニーダーザクセン州議会選挙は10月9日投開票され、選管の暫定最終結果によると、ショルツ首相の中道左派、社会民主党(SPD)が得票率33・4%(前回36・9%)で第1党を維持した、と報じている。国政最大野党の保守、キリスト教民主同盟(CDU)は28・1%(同33・6%)だった。 今回の選挙は、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー危機などへのショルツ氏の対応を問う選挙として注目された。5月にあった二つの州議会選ではSPDがCDUに敗れていた。□ ――――――――――――― ◎ブラジル大統領選、現職ボルソナロ氏とルラ元大統領が決選投票へ 【CJC】ブラジル大統領選が10月2日、投開票され、左派のルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルヴァ元大統領と現職で極右のジャイル・ボルソナロ大統領が、共に当選に必要な有効投票の50%以上を獲得できず、30日に決選投票が行われることになった。ロイター通信(日本語版)報道を紹介する。 ほぼ全開票が終わった時点で、得票率はルラ氏が48%、ボルソナロ氏が43%と、事前調査より接戦となった。ブラジルの大統領選が第1回の投票で決まるのは24年前以来ときわめてまれ。しかし今回は、ボルソナロ陣営もルラ陣営も第1回で勝利をつかめるとしていた。 投票日直前のテレビ討論会では、ボルソナロ氏は汚職を例に挙げてルラ氏を「泥棒」と呼んだ。ルラ氏は汚職事件で580日の禁錮刑を受けたが、後に判決が無効とされた。ルラ氏は、ボルソナロ氏を「狂人」と呼んでいた。 両候補者があまりに対照的なため、どちらが大統領になるかで、政策は大きく違ってくる。 ルラ氏はアマゾン熱帯雨林の保護を訴えている一方、ボルソナロ氏は熱帯雨林の一部は経済活動のために開発されるべきだと主張している。 ボルソナロ政権の間、森林伐採と森林火災は急加速した。気候変動活動家らは、同氏が再選すればこの地域は限界点を超えてしまうと警告している。 一方で、ルラ氏が政権を握っていた2003~2010年の間の環境保護対策も、完璧とは程遠かったと指摘する声もある。 多くの有権者が、高騰する食品価格によって貧困と飢餓が加速していることや、教育、格差などの面での是正を求めている。こうしたなかで、ボルソナロ氏は選挙活動中、自分を政権の座から降ろすことができるのは「神だけだ」と発言。同氏は敗北を認めないのではないかという懸念につながった。一方のルラ氏は、すでに「最後の勝利まで闘いは続く、それが我々のモットーだ」と宣言している。□ ――――――――――――― ◎ボルソナロのフリーメイソン動画で大騒動=キリスト教信徒が拒絶反応 【CJC】ブラジルの現地邦字メディア「ブラジル日報」が伝えたところでは、ボルソナロ大統領がフリーメイソンのイベントに参加して演説していた動画が10月3日夜から4日にかけてSNS上で大量拡散され、カトリックや福音派のキリスト教の有権者が強い拒否反応を示す騒動となった。 この動画は少なくとも2017年からユーチューブ上で存在していた。しかし3日夜、メディア関係でもインフルエンサーでもないツイッターの個人アカウントから拡散されると一気に火がつき、4日未明には大騒ぎとなっていた。 「裏切られた気分よ。今までどんなことでもボルソナロ氏を擁護してきたけど、これだけは無理。もう投票しない」という、キリスト教に強い結びつきのある女性のツイートが大量拡散された。それを受け、同様の反応が相次ぎ、「ケ・デセプソン(がっかりだ)」「トライドール(裏切り者)」「サタニスタ(悪魔崇拝者)」などの言葉がトレンドとなり、インスタグラムやフェイスブック、TikTokなどの他のSNSにも及んだ。4日の午後近くには、これを受けたメディアの報道も始まった。 フリーメイソンは17世紀頃から存在する国際的な友愛秘密組織で、一神教の宗教の信者のみが参加を許されるため、キリスト教の参加者もいる。だが、カトリックでは1738年に「教義的に相容れない」として同団体への参加を禁止。1983年に時のヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿(後の教皇ベネディクト16世)が文書で正式に参加を禁止した。 こうした経緯からカトリックではフリーメイソンが忌避され、「悪魔崇拝組織だ」とする人たちも少なくなかった。その傾向は福音派にもあり、メソジスト教会系などでは強く敬遠されている。 ボルソナロ氏は「神は全てを上回る」をキャッチフレーズに、強い宗教票を持っている。それだけに、「聖書の教えに背く団体と関係を持った」との思いがキリスト教信者の間で走ったようだ。□ ――――――――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(10月9日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼教皇、若者たちに促す=アッシジで会議「フランチェスコの経済」=貧しい人の参加と環境保護 ▼教皇=諏訪司教(高松教区)の引退願いを受理 ▼ウクライナ支援の枢機卿=見つかった集団墓地で祈る ▼カトリック枢機卿ら=英女王の国葬に出席 ▼ベルギー・フランドル語圏の司教団=同性愛カップルのため「祈り」 =KiriShin(10月1日・既報再掲)=http://www.kirishin.com ▼検証・“協会”の実相と教会の課題(4)=キリスト教とは大きな隔たり=宗教学者・島薗進 ▼平和をつくり出す宗教者ネット=国葬反対集会で「弔意を強制するな!」 ▼宗教リテラシー向上委員会=秋を告げる新年(ローシュ・ハシャナー)=テルアビブ大学東アジア学科講師・山森みか ▼〝ロシア軍が司祭を拷問〟とウクライナ正教会大主教=NHK取材に ▼教皇、宗教の政治利用に警鐘=ロシア正教会批判か =クリスチャン新聞(10月9日)=http://クリスチャン新聞.com ▼JCE7まで1年=岐阜でJEA宣教フォーラム=「『おわり』から『はじめる』私たちの祈り」=宣言文「一次案」意見広く求める ▼JTJ宣教神学校創立30周年記念礼拝=「岸氏理念継承し日本宣教に邁進」 ▼香港「福音宣言」を主導=楊建強牧師追悼記念会 ▼ウクライナ避難民と横浜市民「ともだちフェス」で交流 ▼プレ東海フェス=「堤防」こえ、恵み流そう=日本伝道会議を1年後に控えて ――――――――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-10-10 17:08
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/10/03 (第1654信) ――――――――――――― 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ≪訂正連絡≫第1652信第6項◎ヨーロッパ初の世界教会協議会総会、「キリストの愛が世界を和解と一致に導く」のタイトル「ヨーロッパ初の」箇所を「独カールスルーエで」に訂正します。すでに掲載されている場合は、「CJC通信の申し入れにより」としてください。(主宰者) ≪ 目 次 ≫ ▽教皇、今年11月バーレーン訪問、「対話のためのフォーラム」へ ▽教皇、ロシアとウクライナ両大統領に停戦をアピール ▽ロシア正教会キリル総主教がコロナ感染、併合式典は欠席 ▽ロシアで部分動員令への抗議デモ続く、拘束者2000人超える ▽ウクライナ難民は「社会保障目的の移民」 と独野党党首発言に非難殺到 ▽ブラザー・アンドリュー死去=「オープン・ドアーズ」創始者 ▽《メディア展望》 ――――――――――――― ◎教皇、今年11月バーレーン訪問、「対話のためのフォーラム」へ 【CJC】教皇フランシスコが、今年11月上旬、バーレーンを訪問されることが明らかになった。バチカン・ニュースが報じた。 バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長によれば、教皇は、東洋と西洋の人類の共存をテーマとする「対話のためのバーレーン・フォーラム」を機に、11月3日から6日まで、同国を訪れる。 同国滞在中、教皇は首都マナーマとアワリを訪れる。アワリには、2021年12月10日、ペルシャ湾の保護者「アラビアの聖母」に捧げたカテドラルが献堂された。 教皇がバーレーンを訪れるのは、これが初めて。また教皇フランシスコがアラビア半島へ赴くのは、2019年2月のアブダビ訪問以来となる。□ ――――――――――――― ◎教皇、ロシアとウクライナ両大統領に停戦をアピール 【CJC】バチカン・ニュース(日本語)によると、教皇フランシスコは10月2日、バチカンで日曜正午の祈りを信者と共に唱えた。教皇は、ウクライナにおける戦闘の激化に憂慮を表し、ロシアとウクライナ両国大統領に停戦をアピールした。 教皇は、「この恐ろしく理解不能な戦争は収まるどころか、流血の事態を増大させながら、さらに広がろうとしている」と重大な懸念を表明。 ここ数カ月に流された人々の血と涙、子どもたちをはじめとする無数の犠牲者に心を痛めていると述べると共に、大規模な破壊により飢えや寒さにさらされる多くの人や家族に思いを寄せた。 「ある種の行為は決して正当化できるものではない」と話す教皇は、「ブチャや、イルピン、マリウポリ 、イジューム、ザポリージャなど、言葉では言い表せない苦しみと恐怖の地となった土地の名前を通して、世界がウクライナの地理を学んでいるのは悲痛なこと」、「さらには人類が再び核の脅威に直面していることはもってのほか」と述べられた。 「この後、何が起きようとしているのか。戦争は決して解決ではなく、ただ破壊だけと知るからには、これからもいったいどれだけの血を流さねばならないのだろうか」と問いながら、教皇は神の名とすべての人の心に宿る人間性の名のもとに、即時の停戦をアピールした。 教皇は、国際法の原則に反する行為によってもたらされた最近の深刻な状態に深い遺憾の念を表明。「このような状況は核によるリスクを増大し、コントロール不可能な世界レベルの大災害を引き起こしかねない」と警告した。 こうした中、教皇はロシア連邦大統領に対し、この暴力と死の連鎖を、自国民への愛のためにも、止めるようにと訴えた。 同時に、ウクライナ国民が攻撃によって受けた膨大な苦しみを深く悲しむ教皇は、ウクライナ大統領に対し、平和のための真剣な提案に心を開くよう信頼をもって呼びかけた。 加えて、教皇は国際社会や各国の責任者らに、危険なエスカレーションに巻き込まれることなく、この戦争を終結させ、対話の取り組みを推進・支援するための可能な限りの努力を望まれ、「若者たちに、狂気である戦争に汚染された空気ではなく、平和の健全な空気を呼吸させよう」とアピールした。□ ――――――――――――― ◎ロシア正教会キリル総主教がコロナ感染、併合式典は欠席 【CJC】ロシア正教会は9月30日、最高指導者キリル総主教が新型コロナウイルスに感染し、自主隔離を行うと発表した。「近日に予定されていた会合や訪問は全て中止」となり、「静養と隔離」が必要であるとした。AFP通信(日本語)が報じた。 キリル総主教はウラジーミル・プーチン大統領を強力に支持してきた。 「部分的動員」発表後に抗議デモが起こり、多数のロシア人男性が出国する事態になると、キリル総主教は25日の説教で、ウクライナで死んだロシア兵は天国に行けると示唆する発言を行った。 「もし義務感や誓いを果たす必要性に駆られた誰かが、己の使命を全うし従軍中に命を落とせば、彼は間違いなく犠牲に等しい行為を行ったことになる」と述べた。さらに「こうした犠牲は、彼が犯した全ての罪を洗い流すと確信している」との考えを示した。□ ――――――――――――― ◎ロシアで部分動員令への抗議デモ続く、拘束者2000人超える 【CJC】ロイター通信(日本語)によると、ロシアでは、プーチン大統領がウクライナ侵攻を巡り9月21日に出した部分動員令への抗議デモが全土で続き、治安当局の拘束者は2000人を越えた。招集兵の戦地派遣が始まる中、状況を悲観した国民がフィンランドやジョージアなどを目指す動きも見られる。 政府系メディアからも批判的な声が上がる。国営放送RTのある編集者は、招集令状が対象条件と合致しない男性に送られるといった問題が「人々を激怒させている」と指摘した。 ロシア国防省は23日、「特定のハイテク産業や金融システムの稼働を保証する」ため、重要産業で働く人の招集を免除すると表明。IT、電気通信、金融のほか、「システム上重要な」報道機関などが対象とされている。□ ――――――――――――― ◎ウクライナ難民は「社会保障目的の移民」 と独野党党首発言に非難殺到 【CJC】AFP通信(日本語)によると、ドイツ野党の中道右派、キリスト教民主同盟(CDU)のフリードリヒ・メルツ党首は9月27日、ウクライナ難民が「ウエルフェア・ツーリズム(社会保障目的の移民)」を行っていると非難したことを謝罪した。メルツ氏は今年、アンゲラ・メルケル前首相からCDU党首を引き継いだ。 メルツ氏は独紙ビルト系列のテレビ局のインタビューで26日夜、ウクライナ難民に対する特別待遇が「無視できないゆがみ」を生んでいると指摘、「ウクライナ難民の間で、ドイツに行ってはウクライナに戻る、ドイツに行ってはウクライナに戻るという、ウエルフェア・ツーリズムが行われている」とか「大勢が制度を悪用している」と主張した。 この発言に非難が殺到したことを受け、メルツ氏は27日、ツイッターで謝罪文を発表した。「厳しい運命に直面しているウクライナ難民を非難するつもりは毛頭ない。私が選んだ言葉で気分を害されたなら、心から謝罪する」として、「ウエルフェア・ツーリズム」という言葉を使ったことを後悔しているとした。□ ――――――――――――― ◎ブラザー・アンドリュー死去=「オープン・ドアーズ」創始者 【CJC】聖書密輸で20世紀後半知られた「オープン・ドアーズ」の創始者ブラザー・アンドリュー(本名アンネ・ヴァン・デル・ビジル)がオランダ東部ヘルダーラント州ハルデルウェイクで9月28日死去した。94歳。 ブラザー・アンドリューは1955年に、当時は共産主義国家だったポーランドで、迫害されていたキリスト教徒へ聖書を密輸することを決意、「オープン・ドアーズ」を設立した。 邦訳書に「神の密輸商人」 (有賀英子訳、いのちのことば社=1971年)がある。□ ――――――――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(10月2日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼教皇、カザフスタン訪問=「武器ではなく、平和のために」 ▼ミャンマー国軍の兵士=教会を占拠し地雷敷設 ▼世界宣教月間・世界宣教の日=「宣教合唱動画」を募集=教皇庁信仰公布事業 ▼琉球列島福音宣教再開75周年=押川寿夫名誉司教=宣教師の手紙訳し本に=教区で記念ミサ祝う ▼イエズス会4司祭の被爆体験記=『宣教師の見たその日』=「ぶどうの木in湘南」作成 =KiriShin(10月1日)=http://www.kirishin.com ▼検証・“協会”の実相と教会の課題(4)=キリスト教とは大きな隔たり=宗教学者・島薗進 ▼平和をつくり出す宗教者ネット=国葬反対集会で「弔意を強制するな!」 ▼宗教リテラシー向上委員会=秋を告げる新年(ローシュ・ハシャナー)=テルアビブ大学東アジア学科講師・山森みか ▼〝ロシア軍が司祭を拷問〟とウクライナ正教会大主教=NHK取材に ▼教皇、宗教の政治利用に警鐘=ロシア正教会批判か =クリスチャン新聞(10月2日)=http://クリスチャン新聞.com ▼特集《フォーカス・オン=教会とLGBTQ(4)》教会に願う「ただ、気づいて」=「いない」のではなく「言えない」環境=「性は多様で、選択できない」 ▼「旧統一協会」問題で各方面に要求=霊感商法弁連=「見捨てられた人」の救済を ▼来年 第七回日本伝道会議 岐阜で=開催地で一年前キックオフ大会 ▼エリザベス女王死去=神に信頼を置いた英国君主 ――――――――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-10-03 18:13
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/09/26 (第1653信) ――――――――――――― 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ≪ 目 次 ≫ ▽「自然に優しい、平和の経済、いのちの経済を」=教皇、経済をめぐる若者たちのミーティングへアッシジ訪問 ▽教皇、イタリア・マテーラで聖体大会閉会ミサ ▽“ロシア軍が司祭を拉致して拷問”とウクライナ正教会大主教=NHK ▽ロシアは「国連憲章違反」、バイデン氏が非難「無責任な核の脅し」とも ▽ロシア、部分動員令への抗議デモ続く 拘束者2000人超える ▽ウクライナ侵攻よそにスイスへ押し寄せるロシア人観光客 ▽《メディア展望》 ――――――――――――― ◎「自然に優しい、平和の経済、いのちの経済を」=教皇、経済をめぐる若者たちのミーティングへアッシジ訪問 【CJC】教皇フランシスコは9月24日、イタリア中部アッシジで開催されたミーティング「フランシスコの経済」の最終日に参加、新しい経済のあり方を目指す若者たちに助言と励ましを与えた。 経済をテーマにしたこのミーティングは、教皇フランシスコが2019年、世界各国の若いエコノミストや起業家、経済を専攻する学生、社会や共同体のために独自の経済活動を試みる若者たちを、環境、持続性、貧困問題、正義、平和などの広い観点を持った包括的な経済の考察へと招いたことを起点に始まった。 20年3月、アッシジで予定された最初のミーティングは、パンデミックの影響のため、11月に延期してオンライン形式で行われた。 2年後の今年、第2回のミーティングが、アッシジの会場に世界のおよそ100カ国の若者たちの直接参加を得て開催された。 24日朝、ミーティング会場「テアトロ・リリック」に到着した教皇は、さっそく参加者らとの交流に入った。 舞台では、イザヤ書の「見張りの者よ、今は夜の何どきか」「夜明けは近づいている、しかし、まだ夜なのだ」(参照:イザヤ12・11~12)という言葉を表現した「夜から夜明けへ」をテーマにしたパフォーマンスが行われ、続いて、アフリカ、南米、アジア、ヨーロッパ出身の若者たちが、それぞれを取り巻く環境、得た経験、これからの目標や夢を語った。 教皇は参加者への言葉で、「今日、環境危機、パンデミック、ウクライナや各地における戦争など、若い皆さんが生きるこの時代は決して容易ではない。われわれの世代は皆さんに豊かな遺産を残したが、地球を保護し、平和を保ち続けることはできなかった」と話した。 「皆さんは『共通の家』、その『崩れかけた家』を築き直す人となるよう呼ばれている」と教皇は述べ、「アッシジの聖フランシスコからインスピレーションを得た新しい経済は、今日、自然に優しい、平和の経済、『殺す経済』ではない『いのちの経済』となるべき」と語られた。 そして、教皇はその新たな経済に必要とされる側面として、環境との調和、搾取などによって破壊されたものを元どおりにするという普遍的倫理、そして多面的な持続性を挙げた。 教皇は、「貧しい人の叫びと大地の叫びは、同じ叫びである」と述べ、環境問題への解決は、人々の貧しさや不平等を減らし、苦しむ人々に配慮するものでもあるべき、と話した。 また、教皇は今日の人間関係の貧しさを指摘。特に家庭の危機によって、人々はいのちを迎え入れ、守ることに困難をきたし、消費主義が人々の孤独や心の空虚を満たそうとしているが、それは「幸福の飢餓」を招くだけである、と説いた。 さらに、教皇は、社会や経済における精神性の重要さを強調。すべての人間は生きるための意味を求めているが、それは経済生活にも同様のこと、と述べ、これまで宗教や伝統によって育まれてきた社会の「精神的な資本」を現代世界は猛烈なスピードで消耗させ、若い人たちは今、意味の欠如に苦しんでいる、と語った。 教皇は、アッシジの聖フランシスコの清貧、貧しい人々への愛に触れながら、貧しい人々を中心に据え、貧しく弱い立場の人たちへの尊重と愛といたわりのある経済を目指すよう、若者たちを励ました。 このような考察を踏まえながら、教皇は新しい経済を構想する若者たちに「貧しい人々の視点で世界を見る」、「労働と労働者の大切さを忘れない」、「考えや希望を具体的な形にする」の三つの点を助言した。 そして、教皇は「善」と「いのち」を望む若者たちの歩みを支えてください、と神に祈った。 ミーティング終了にあたり、若者たちは新しい経済構築のための目標を提示。この「約束」を記した文書に、若者たちの代表としてタイの環境保護活動家、リリー・ラリン・サティッタナーサーンさんと、教皇が署名を行った。 アッシジの集いに参加した世界の若いエコノミスト、企業家、チェンジメーカーたちは、この「約束」の中で、今日と未来の経済が「福音の経済」となるよう、個人として、そして皆と一致して、人生を捧げたいと記している。 そして、この「福音の経済」が具体的にどういうものであるか、それを以下のように目標として示している。 ▽戦争ではなく、平和の経済- 被造物を搾取せず、いたわる経済 ▽人、家族、いのちに奉仕し、すべての女性、男性、子ども、高齢者、特に最も弱い立場の人々を尊重する経済 ▽排除や無関心をケアに置き換える経済 ▽誰も置き去りにせず、主流のメンタリティーから捨てられた石が隅の親石となる経済 ▽女性をはじめ、すべての人に尊厳ある安全な仕事を認め、守る経済 ▽金融が現実の経済と労働の敵ではなく、友、味方となる経済 ▽わたしたちの文化と伝統、地球のすべての生態系と天然資源を価値づけ守る経済 ▽あらゆる形の貧困と戦い、不平等をなくし、「貧しい人々は幸い」と言える経済 ▽人の倫理に導かれ、超越性に開いた経済 ▽皆のための豊かさを生み出し、より良い生活だけでなく喜びをもたらす経済、なぜなら分かち合えない幸福は、十分ではないからである 若者たちはこのように目標を掲げ、さらに文書の終わりの部分に、「こうした経済はユートピアではない、なぜなら構築中だから」と記している。□ ――――――――――――― ◎教皇、イタリア・マテーラで聖体大会閉会ミサ 【CJC】バチカン・ニュース(日本語版)によると、教皇フランシスコは9月25日、イタリア南部マテーラで行われた第27回イタリア全国聖体大会の閉会ミサの後半、「お告げの祈り」を唱えた。 教皇はこの聖体大会の閉会にあたり、生ける聖櫃、おとめマリアにイタリアの教会の歩みをゆだねると共に、世界に緊急に必要とされる課題をその取り次ぎに託した。 特に2年以上にわたり武力衝突や暴力に苦しめられ、多くの犠牲者や避難民を出しているミャンマーに思いを向けた教皇は、数日前の学校への空爆で犠牲となった子どもたちを悼んだ。 そして、これらの子どもたちの叫びが聞きすごされることがないようにと祈ると共に、このような悲劇は決して起きてはならない、と強調した。 また、教皇は苦しむウクライナの人々に慰めを、国々の責任者らに戦争終結に導く有効な手段を至急模索する強い意志を与えてくださいと、「平和の元后マリア」に祈った。 さらに、教皇はカメルーンのマムフェ教区で拉致された人々の解放を同国の司教団と一致して呼びかけた。この中には5人の司祭と1人の修道女が含まれている。教皇は同様にバメンダの教会管区の人々のために、またカメルーンの人々の心と社会生活に、平和の賜物を神に祈り求められた。 最後に、教皇はこの日カトリック教会の「世界難民移住移動者の日」(テーマ:移民や難民とともに未来を作る)が記念されたことに触れ、移民・難民・避難者・人身取引の犠牲者らが平和と尊厳のもとに生活できる、すべての人が自分の居場所を見出し、尊重される未来の構築を励ました。 聖体大会は、聖体に対する信心を高めることを目的とする集会。各国の教会が催す国内レベルの大会と、開催国を変えて4年ごとに行われる国際レベルの大会がある。 イタリアのカトリック教会は、22日からマテーラで第27回全国聖体大会を開催。そして25日、教皇と共に捧げた閉会ミサによって同大会を終了した。 この朝、マテーラのスタジアムでとり行われた聖体大会閉会ミサには、全イタリアの各教区から使節や巡礼団が参加した。 教皇はミサの中で、この日曜日の福音朗読箇所、ルカ福音書の「金持ちとラザロ」(ルカ16・19~31)のたとえを取り上げ、説教した。 このたとえでは、ある金持ちがいつも贅沢な衣を着て、富を誇示し、遊び暮らしていた。一方、この金持ちの門前には、ラザロというできものだらけの貧しい人が横たわり、金持ちの食卓から落ちる物で空腹を満たせるものならばと思っていた。 教皇は、このたとえの深刻な対比を前に、聖体の秘跡とキリスト教生活はわたしたちを何に招いているかを考えられた。 まず聖体は「神を第一に置くこと」を思い出させてくれると教皇は述べ、これに対し、たとえの中の金持ちは神との関係に自らを開かず、世俗的な富を追い求め、自分の楽しみと満足だけを考えていたと指摘、聖体がキリスト者の生活に与える常なる課題は、「自分自身ではなく、神を拝むこと」であり、「自分の虚栄ではなく、神を中心に据えること」と話した。 自己を崇拝するならば、わたしたちは小さな自我の中で窒息し、この世の富を崇めるならば、その富はわたしたちを捉え、奴隷化するだろう、と教皇は語った。 これに対して、聖体の中に現存される主イエスを礼拝するならば、新しい眼差しを授けられ、自分は神に愛され祝福された子であり、神は自分にあらゆる隷属からの解放を望まれていることに気づくだろう、と教皇は話し、「神を礼拝する者は、誰にも隷属することがない」と強調した。 また、聖体はわたしたちを「兄弟愛」へと招いている、と述べた教皇は、「聖体の秘跡は愛の秘跡」であり、キリストは自らを割いて分け与えながら、わたしたちにも兄弟たちに同じようにすることを願われる、と話した。 たとえの中の金持ちは、貧しいラザロの声なき叫びに気づこうともせず、贅沢に遊び暮らしていたことから、死んでから陰府でさいなまれ、アブラハムに助けを求めても、「わたしたちとお前たちの間には大きな淵がある」(参照=ルカ16・26)と答えられることになった、と教皇は語った。 そして、今わたしたちが兄弟たちとの間に掘る溝は、後々のために掘っている溝なのだ、と警告した。 このたとえと同じストーリーが今日の世界に見られることは非常に悲しいことと教皇は述べつつ、それに対し、聖体は新しい世界の預言として、わたしたちを無関心から憐みへ、無駄から分かち合いへ、利己主義から愛へ、個人主義から兄弟愛へと招いている、と説いた。□ ――――――――――――― ◎“ロシア軍が司祭を拉致して拷問”とウクライナ正教会大主教=NHK 【CJC】来日しているウクライナ正教会のエフストラティ大主教は9月20日、NHKの取材に対して、ロシア軍が占領地域で司祭を拉致したり拷問したりしていると非難したうえで、一刻も早く平和が訪れるようロシア正教会の聖職者たちも軍事侵攻に反対する姿勢を示すべきだと呼びかけた。 エフストラティ大主教は、宗教関係者の国際会議に出席するため来日、20日、東京都内でNHKの取材に答えた。 エフストラティ大主教は「占領されたへルソン州では、司祭が拉致されたうえに拷問を受け、ロシアの情報機関への協力を求める文書に署名するよう強制された」と述べ、ロシアによる軍事侵攻の被害は宗教の面にも及んでいると非難した。 また、プーチン大統領に近いとされるロシア正教会のキリル総主教などが、軍事侵攻を支持していることについて「ロシアは、何世紀も正教会を帝国主義の道具のように使ってきた。私たちは、特定の政治家や個人は支援しない」と述べ、宗教が戦争の正当化に利用されないよう、政治と宗教は一定の距離を保つべきだという認識を示した。 そのうえでエフストラティ大主教は「一刻も早く平和が訪れるよう宗教指導者こそ声を上げるべきだ」と述べ、ロシア正教会の聖職者たちも軍事侵攻に反対する姿勢を示すべきだと呼びかけた。□ ――――――――――――― ◎ロシアは「国連憲章違反」、バイデン氏が非難「無責任な核の脅し」とも 【CJC】ニューヨーク国連本部発ロイター通信によると、バイデン米大統領は9月21日、国連総会の一般討論演説で、ロシアのウクライナ侵攻は国連加盟の基本理念に反していると非難し、ロシアが核を使用するという「無謀」で「無責任な」脅しをかけているという認識を示した。 バイデン大統領は「国連安保障理の常任理事国が隣国を侵攻し、主権国家を地図から抹消しようとしている。ロシアは臆面もなく、国連憲章の中核的な教義に違反した」と非難。「この戦争はウクライナの国家としての生存権を消し去り、ウクライナ国民の生存権を奪うものだ」とし、国籍や信条などにかかわらず、「こうした行動に対し戦慄を覚えるだろう」と語った。 ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナでの戦争侵攻に絡み、軍の部分動員令に署名したと明らかにした。西側が「核の脅し」を続けるなら、ロシアは兵力の全てを用いて対応するとも警告した。 バイデン大統領は「今日もまた、プーチン大統領は欧州をあからさまに核によって脅かした」とし、「核戦争に勝者はなく、決して戦ってはならない」とけん制した。□ ――――――――――――― ◎ロシア、部分動員令への抗議デモ続く 拘束者2000人超える 【CJC】ロイター通信(日本語版)報道によると、ロシアでは、プーチン大統領がウクライナ侵攻を巡り9月21日に出した部分動員令への抗議デモが全土で続き、治安当局による拘束者は2000人を越えた。招集兵の戦地派遣が始まる中、状況を悲観した国民がフィンランドやジョージアなどを目指す動きも見られる。 政府系メディアからも批判的な声が上がる。国営放送RTのある編集者は、招集令状が対象条件と合致しない男性に送られるといった問題が「人々を激怒させている」と指摘した。 ロシア国防省は23日、「特定のハイテク産業や金融システムの稼働を保証する」ため、重要産業で働く人の招集を免除すると表明。IT、電気通信、金融のほか、「システム上重要な」報道機関などが対象とされている。□ ――――――――――――― ◎ウクライナ侵攻よそにスイスへ押し寄せるロシア人観光客 【CJC】スイス公共放送協会(SBC)国際部が、世界に向け政治的または経済的利益から独立した立場で行っているSWI(日本語版)によると、独語圏の日曜紙NZZ・アム・ゾンタークが9月18日、自国が戦争中でもロシア人が旅行を止めるわけではないようだ、と報じた。 スイス政府観光局のデータによると、ロシア人がスイス国内のホテルに宿泊した件数は7月末時点で6万1214件に上った。また同紙によると、スイスが今年、ロシア国民に対して発給したビザは9000件超となった。ホテルの平均宿泊日数は3泊強と、他のどの観光客グループよりも長い。 観光業界は、かつて大歓迎していたロシア人観光客から距離を置きつつある。国内旅行最大手STCは現在、ロシアからの予約を受けつけていない。だが同紙は、富裕層のロシア人は制裁下でもスイスへの休暇旅行ができる状態にあると報じている。 連邦政府は16日、ロシア国民に対する簡易ビザの発給停止を決定。欧州連合(EU)の措置に追従した。 ロシアによるウクライナへの侵攻後、スイスは一貫してEUの制裁措置に足並みを揃えてきた。スイスの金融機関はこれまでロシア資産の退避先となっていたほか、スイス拠点のロシア企業も多く存在した。□ ――――――――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(9月25日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼エリザベス英女王死去=教皇ら教会指導者も弔意 ▼札幌教区=ベトナム人カトリック青年=初めて大会開き、交流=全道から100人が参加 ▼長崎教区=「元和の大殉教」400周年記念祭=殉教者の信仰しのぶ ▼教皇の一般謁見講話=予期せぬことから識別へ ▼世界難民移住移動者の日=教皇、メッセージで移民政策の改革求める =KiriShin(9月21日)=http://www.kirishin.com ▼検証=〝協会〟の実相と教会の課題(3)=先人による「原理運動」への警鐘=(弁護士・河田英正さん) ▼エリザベス英女王逝去=チャール国王即位を正式宣言 ▼NBUS「憂慮する」会に1万8000筆=「第三極」の試みも ▼安倍元首相の「国葬」に同盟教団、NCC靖国委が抗議 ▼学校人権教育研究協議会=五つの要請文・声明を採択 =クリスチャン新聞(9月25日)=http://クリスチャン新聞.com ▼森祐裡さんウクライナ現地を訪問=日本への伝言「ただ平和であって」 ▼香港を覚えての祈祷会=互いの無関心をこえた=厳しい情勢下でも宣教協力進む ▼LGBT論「第三極」対話模索=福音派有志=「ドリームパーティー」設立 ▼「国葬反対」声明相次ぐ ▼「止揚学園」設立者=福井達雨氏逝去 ――――――――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-09-26 18:21
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/09/19 (第1652信) ――――――――――――― 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ≪ 目 次 ≫ ▽教皇、カザフスタン司牧訪問に出発、宗教指導者会議へ ▽教皇「キリストの十字架から憎しみではなく愛を学ぼう」=カザフスタンで信者らと共にミサ ▽教皇、宗教の政治利用に警鐘。ロシア正教会批判か ▽教皇、カザフスタン訪問終え特別機中で記者会見 ▽バチカンが教皇と中国習主席との会談打診、中国側は謝絶 ▽ヨーロッパ初の世界教会協議会総会、「キリストの愛が世界を和解と一致に導く」 ▽《メディア展望》 ――――――――――――― ◎教皇、カザフスタン司牧訪問に出発、宗教指導者会議へ 【CJC】バチカン・ニュースによると、教皇フランシスコは9月13日、カザフスタンへの司牧訪問に出発した。 教皇は、ローマのフィウミチーノ国際空港から同日午前7時36分、カザフスタンの首都ヌルスルタンに向けて特別機で出発した。 訪問は3日間にわたるもので、同地で開催される「第7回世界伝統宗教指導者会議」への出席を主な目的としている。 同時に、教皇はこの訪問を通し、カザフスタンの全人口およそ1900万人中、1%に満たないカトリック信者たちの「小さな群れ」を励ますことを望んでいる。 カザフスタンへの旅は、現教皇にとって38回目の海外司牧訪問(イタリアを除く)。カザフスタンへローマ教皇が訪れるのは、2001年の聖ヨハネ・パウロ2世の初訪問以来、今回で21年ぶり、2度目。 特別機は、現地時間同日午後1時にヌルスルタン・ナザルビイエフ国際空港に到着した。空港では各界指導者が出迎えた。 教皇は、今回の司牧訪問の始めとしてカシムジョマルト・トカエフ大統領表敬に向かった。□ ――――――――――――― ◎教皇「キリストの十字架から憎しみではなく愛を学ぼう」=カザフスタンで信者らと共にミサ 【CJC】バチカン・ニュースによると、教皇フランシスコは、カザフスタン訪問2日目、9月14日午後、首都ヌルスルタンでミサを捧げた。 ミサは、2017年の万博会場跡地を利用した総合施設のグラウンドで行われた。 カザフスタンのカトリック信者は全人口の1%に満たない「小さな群れ」だが、同国におけるカトリック教会の起源は、フランス王、聖ルイ(ルイ9世)が、宣教師たちをモンゴルを目指して派遣した13世紀にまでさかのぼる。 14世紀初頭、ヨハネ22世はチャガタイ・ハン国に手紙を送り、キリスト教徒への寛容に感謝を表している。しかし、同世紀半ばから迫害が始まり、19世紀、カザフ地域がロシア帝国の下に入るまでは、同地のキリスト教徒についての情報はない。 1991年、ソビエト連邦構成国から「カザフスタン共和国」として独立後、92年、教皇庁との国交関係を樹立。2001年には、聖ヨハネ・パウロ2世が同国を訪問した。 教皇フランシスコの今回の訪問によって、21年ぶりにローマ教皇を迎えたカザフスタンの信者たちの喜びは大きい。 教皇はミサの説教で、「キリストの十字架から、憎しみではなく愛を、復讐ではなく赦しを学ぼう」と呼びかけ、広げたイエスの両腕に神の優しさと受容の愛を示しながら、兄弟愛のもとに共に生きることの大切さを強調した。□ ――――――――――――― ◎教皇、宗教の政治利用に警鐘。ロシア正教会批判か 【CJC】AFP通信報道によると、教皇フランシスコは9月14日、カザフスタンで開催中の「世界伝統宗教指導者会議」で、宗教の政治利用に警鐘を鳴らした。ロシアのウクライナ侵攻を支持しているロシア正教会の最高指導者、キリル総主教を批判したものとみられる。 会議には50カ国から100人近くが参加したが、キリル総主教は欠席した。 教皇は会議で、紛争を擁護したり権力を支えたりするために信仰をもてあそんではならないと警告。「暴力を決して正当化してはならない。聖なるものは俗なるものに利用されてはならない」と述べた。 さらに「聖なるものが権力を支援する側に回ってはならない。権力の側も聖なるものを支援してはならない」と語った。教皇の発言を受け、会場からは拍手が起こった。 教皇は以前、ウクライナ侵攻について「残酷で無意味な戦争」だと非難し、和平を呼び掛けていた。これに対しキリル総主教は、ロシアは「邪悪な勢力」と戦っているとし、侵攻を擁護している。 ただ、ロシア正教会としては、総主教が教皇と会談する用意はあるとしている。□ ――――――――――――― ◎教皇、カザフスタン訪問終え特別機中で記者会見 【CJC】教皇フランシスコは9月15日、訪問先のカザフスタンからローマに戻る教皇特別機中で記者会見し、バチカンと国交がない中国やウクライナに侵攻したロシアとの対話が必要だとの考えを改めて示した。共同通信によって紹介する。 教皇は、中国について、宗教の自由が脅かされているとの懸念があることを踏まえ、極めて複雑な国だとしつつ「理解するために対話の道を選んだ」と述べた。「理解するには1世紀かかる」と述べ、ロシアに関しては「戦争を始めた国々との対話は常に難しい」と指摘したが、それでも話し合いを放棄してはならないと強調した。□ ――――――――――――― ◎バチカンが教皇と中国習主席との会談打診、中国側は謝絶 【CJC】教皇専用機内から9月15日、ロイター通信が報じるところでは、バチカンが中国に対し、教皇フランシスコはカザフスタンの首都ヌルスルタンに滞在中に習近平国家主席と会談する用意がある旨を伝えたが、中国側は十分な時間がないとして会談を謝絶していたことが、バチカン関係者の話で明らかになった。 バチカンがいつ、どのような形で中国側に接触したのかなどの詳細は不明。関係者によると、バチカンは「会談が可能」という表現で伝えたが、中国側は感謝の意を示した上で、習主席のスケジュールに空きがないと答えたという。 教皇と習主席はともに14日にヌルスルタンに滞在していた。□ ――――――――――――― ◎ヨーロッパ初の世界教会協議会総会、「キリストの愛が世界を和解と一致に導く」 【CJC】8月31日から9月8日まで、キリスト者数千人がドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州カールスルーエに集まり、1968年のウプサラ以来、ヨーロッパで初めての世界教会協議会(WCC)総会が開催された。 第11回総会は、「キリストの愛が世界を和解と一致に導く」というテーマで、多くのメッセージを世界に向け発信した。 アグネス・アブオム中央委員会議長(ケニア聖公会司祭)が開会を宣言した。 「WCCとエキュメニカル運動の絶対的な基本は、人間関係」とアブオム議長は言った。「それが、この集会のような経験を貴重なものにし、形成する。私たちは、すべての独自性において互いに出会い、見知らぬ人の中に隣人を認め、私たちの多様性の中に一致を見出す」。 総幹事代行のイオアン・サウカ牧師は、気候危機、COVID―19(コロナ禍)、ウクライナ戦争など、世界における多くの課題に触れた報告を行った。 ドイツのフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー大統領が基調講演を行った。大統領は、1948年にアムステルダムで開催された第1回WCC総会にドイツの教会が出席を許され、対等な立場でメンバーとして迎えられたことを感謝しつつ振り返った。大統領は、ウクライナでの戦争について、何度も考え、祈り、そしてそれを“侵略戦争”と呼んだ。 地元ドイツの「ホスト教会」は、3500人以上の人々をカールスルーエに迎えた。週末には、ドイツ国内およびフランス、スイスへの小旅行が70以上企画された。カールスルーエでは、文化・情報イベントが200以上行われた。□ ――――――――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(9月18日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼ヨハネ・パウロ1世列福=「神の善良さを示した」 ▼教皇、枢機卿団とミサ=宣教の使命を忘れないで ▼教皇の一般謁見講話=いのちの園か死の砂漠か ▼入管法政府案=再提出反対キャンペーン=市民団体が19日まで ▼寄稿=シグニス世界大会に参加して(土屋 至=シグニスジャパン会長) =KiriShin(9月11日既報・再送)=http://www.kirishin.com ▼カルト教団に命奪われた父(卓志雄)=検証“協会”の実相と教会の課題 ▼台湾基督長老教会による安倍元首相の評価(松谷洋介) ▼改革派西部中会で8・15集会=「侵略する側に回ってしまう愚かさ」 ▼統一協会への注意呼び掛け=立教大学チャプレン団が「緊急メッセージ」 ▼キリスト教書店大賞2022に奥田知志著『ユダよ、帰れ』 =クリスチャン新聞(9月18日)=http://クリスチャン新聞.com ▼関東大震災 第99回記念 追悼=合同早天礼拝で李氏=「共につながり、生きる」 ▼土浦でウクライナ支援コンサート=本紙オクサーナさん記事きっかけに実現 ▼横浜で朝鮮人虐殺追悼集会=差別なくすためともに行動 ▼気候変動で子どもら危機=「キッズ環境プログラム」教会、WVJ協力で ▼ウクライナ、気候問題に危機感=「和解と一致」WCC総会=独で開催 ――――――――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-09-26 18:19
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