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┏週刊━━━━━ ┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1620 ┗━━━━━━━ 2022.2.7 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください) ―――――――― ■今年もまたお願い 2022年も2月に入りました。遅くなりましたが、今年もまたご支援のお願いをいたします。 週刊『世界キリスト教情報』(CJC通信)は、創刊以来、無償のボランタリー活動としてまいりました。受信頂く場合にも「無償」を前提としています。 ただ活動が皆さまのお支えによっていることも確かです。 『CJC通信』『世界キリスト教情報』に2021年1年間お付き合いくださった方にお願いします。年間1000円を1口として、出来れば数口ご支援いただけますとありがたく存じます。新聞、雑誌、電子情報メディア、ブログなどに転載使用されておられる場合は、「原稿料」としてご配慮下されば幸いです。 ※ ご支援いただけます際は主宰者・郡山千里(コオリヤマ チサト)の下記口座にお振り込みをお願いします。領収証を必要とされる方は上記へご連絡ください。 ◆三菱UFJ銀行 支店番号422 口座番号3811065 ◆みずほ銀行 支店番号282 口座番号0889492 ◆ゆうちょ銀行 10170-39250661 『世界キリスト教情報』は、個人の活動ですので、ご支援いただきましたものが主宰者個人の収入になることをご了承願います。主宰者一身上の事情で活動を休止せざるを得なくなる場合にもご理解いただきたく存じます。 またご支援いただきましても、それが今後の配信をお約束するものではないことも、ご了承くださいますようお願いいたします。(主宰者) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― =目 次= ▼2月の「教皇の祈りの意向」=修道女と奉献生活に召された女性のために ▼ミャンマー=クーデター1年、ボ枢機卿「人道支援へのアクセスの保証を」 ▼教皇、プラスチック海洋投棄は「犯罪」と停止訴え ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎2月の「教皇の祈りの意向」=修道女と奉献生活に召された女性のために 【CJC】教皇フランシスコは2月1日、2022年2月の祈りの意向について、ビデオを通しメッセージを明らかにした。バチカン・ニュースによって紹介する。 カトリック教会は、毎月、「教皇の祈りの意向」を示し、教会全体が日々の祈りの中で、その意向に基づいて祈るように招いている。 2月は、「修道女と奉献生活に召された女性」をテーマに、「修道女と奉献生活に召された女性の使命と勇気に感謝し、祈ります。現代のさまざまな課題について新しい対応を探し続けることができますように」とした。 教皇は、この祈りの意向について、ビデオメッセージの中で次のように述べた。 「今月は、特に修道女と奉献生活に召された女性たちのために祈りましょう。修道女や在俗奉献者たちのいない教会とはいかなるものでしょうか。彼女たちのいない教会を考えることができません」 「わたしたちが生きるこの世の挑戦を前に、使命のために善きものを識別し、選択することを、すべての奉献生活者たちに励ましたいと思います」 「貧しい人々、疎外された人々、人身取引の隷属下にある人々のために働き、行動するよう励ますと共に、特にこのことに力を入れてくださるようお願いします」 「そして、彼女たちが、カテキスタ、神学者、霊的指導者として、神の愛と憐れみの美しさを示せるように祈りましょう」 「彼女たちがある場合、たとえば教会内でも、不当な扱いを受けた場合、彼女たちの偉大な奉仕が、時には教会の男性たちによって、使用人の仕事のようにみなされる場合には、それと闘うよう勧めます」 「失望してはいけません。神の優しさを使徒職を通して、特に奉献の証しを通して伝え続けてください」 「修道女と奉献生活に召された女性の使命と勇気に感謝しながら、祈りましょう。彼女たちが現代のさまざまな課題について新しい対応を探し続けることができますように」 「皆さんの存在、皆さんの奉仕とそのあり方に感謝します」。□ ―――――――― ◎ミャンマー=クーデター1年、ボ枢機卿「人道支援へのアクセスの保証を」 【CJC】ミャンマーで軍による2021年2月1日のクーデターから1年、ヤンゴン大司教のチャールズ・マウン・ボ枢機卿は、バチカンのメディアに対し、同国の現状について語ると共に、平和再構築のための支援を呼びかけた。バチカン・ニュースによって紹介する。 社会の正常化と、人権尊重、自由をめぐり、これまで数多くのアピールを行ってきたボ枢機卿は、ミャンマーの人々が置かれている諦めの状況を深く心配していると言い、軍による抑圧は「長引く十字架の道行き」であり、そこでは「エデンの園はカルワリオの丘となった」と話した。 ボ枢機卿は、現在のミャンマーは「カオス、混乱、争い」の局面にあり、「人々の苦悶はめまいのするようなレベルで増大した」と述べた。人々は恐怖と不安の中で暮らし、空腹を強いられ、「ミャンマー全土が戦場となった」と語る。 こうした中、ボ枢機卿は、ミャンマーの司教たちは人々に寄り添い続け、「人道支援へのアクセスを支え、平和と和解の歩みを行うよう、すべての関係者に呼びかけている」と、伝えた。 紛争の影響を最も受けている地域は、チン州、カヤー州、カレン州だという。教会は、武力衝突を逃れてきた人々に避難所としての場を提供しているために、軍や武装組織による襲撃や爆撃の対象となっている。 神父や牧師は逮捕され、キリスト教徒を含む多くの非武装の市民が殺害された。ボ枢機卿は、宗教施設への攻撃と、逃げ場を求めて教会に来た人々の殺害を非難した。ミャンマー司教協議会は、中でも、4人の子どもと何人かの人道支援関係者を含む、35人の市民の殺害について訴えている。 クーデターのためにキリスト教徒は非常に苦しみ、教会はこの十字架の道行きを完全に分かち合っている、と語るボ枢機卿は、教皇フランシスコの教えに従い、「傷ついた癒し手」(※傷ついた者が、他者の傷を癒せる者になる、という意味の心理学用語)、「平和の道具」となり、「挫折の闇に希望の光を灯したい」と話した。 ミャンマー司教協議会の会長であるボ枢機卿は、カトリック教会が人々の善のため、またすべての問題の平和的解決に努力していることを、軍事政権の責任者らに保証している。 「われわれは対話を絶えず促し、拘留中の人々の解放とすべての人の基本的人権の尊重を常に呼びかけている」とボ枢機卿は語ると共に、「何百万という苦しむ人々に対し、人道支援へのアクセスを保証するように、緊急のアピールをしている」と述べた。 ボ枢機卿は、クーデター発生後の「初期における人々の関心が過ぎ、ミャンマーは世界のレーダーから消え去ったかのように見える」と話す。国際共同体に対し、ミャンマーを忘れず、同国の平和構築の戦いを助けて欲しい、と願う同枢機卿は、そのためにも武器供給をなくし、困難にある人々に人道支援へのアクセスの保証を、と訴えた。□ ―――――――― ◎教皇、プラスチック海洋投棄は「犯罪」と停止訴え 【CJC】バチカン市6日発ロイター通信によると、教皇フランシスコ(85)は2月6日、プラスチックの海洋投棄は「犯罪」で、次世代のために地球を救うには止めなければならないと述べた。イタリア国営テレビ『RAI』との1時間にわたるインタビューで話した。 教皇は、アドリア海に何トンものプラスチックが投棄されている現状を訴えに来たイタリア人漁師について触れ、次に会った際、ごみは倍増して一部を除去する作業に当たったと聞かされたと述懐した。その上で、「プラスチックの海洋投棄は犯罪だ。生物多様性も地球も全てを殺してしまう」などと述べた。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(2月6日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼「世界病者の日」教皇メッセージ=病者は「病よりも大事」 ▼2025年の聖年テーマは「希望の巡礼者たち」 ▼教皇、世界に訴える=トンガのための祈り ▼聖イレネオ司教殉教者=教皇、教会博士と宣言 ▼長崎教区=日本26聖人殉教祭を中止=新型コロナの感染拡大受け =KiriShin(2月1日)=http://www.kirishin.com ▼論点2022=壁を越え続けて10年=国際神学シンポジウム=大震災後に問われる神学(藤原淳賀=青山学院大学教授) ▼映画「われ弱ければ 矢島楫子伝」=主演の常盤貴子さんらが試写会へ ▼首相の伊勢神宮参拝にNCC靖国神社問題委が抗議 ▼前教皇、虐待行った聖職者の検討会議に出席したと認める ▼バイデン氏、キング牧師引き合いに投票権保護法制定を訴え =クリスチャン新聞(2月6日)=http://クリスチャン新聞.com ▼豊橋駅前の炊き出しで路上生活者に毎朝福音=助け、助けられて今日まで=豊橋サマリヤ会代表 高島史弘さん ▼各地で「キリスト教一致祈祷週間」2022開催=救世主への〝渇望〟が世界に ▼断食祈祷聖会2022=「AI時代の宣教法」テーマに能城一郎氏=若きAI技術者の登場に期待 ▼一人でしてきたトラクト配布が教会全体の宣教の働きになった=「オイコス計画」で一致=碧南聖書教会 ▼「キング牧師の日」=米ヒューストンでインクルージョン訴えるパレード ========== ■ #
by cjc-skj
| 2022-02-07 22:16
┏週刊━━━━━ ┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1619 ┗━━━━━━━ 2022.1.31 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください) =目 次= ▼教皇「一致の歩みのために、回心の勇気を」、エキュメニカルな夕べの祈りで ▼同性愛の子非難しないで、教皇が親に呼び掛け ▼教皇、カトリック系メディア関係者と会見、「真実の追求とともに、人間の尊重を」 ▼前教皇、虐待行った聖職者の検討会議に出席したと認める=米CNN報道 ▼スイスで自殺を考える若者が急増=医療専門家が指摘 ▼台湾に生涯ささげた英国人宣教師の生き様描いた漫画が出版へ ▼ビザンツ帝国時代の教会、ガザ地区で一般公開 ▼ボッティチェリのキリスト画が52億円で落札=米で競売 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎教皇「一致の歩みのために、回心の勇気を」、エキュメニカルな夕べの祈りで ※画像参考=2022年1月25日 ローマ・聖パウロ大聖堂 (ANSA) 【CJC】バチカン・ニュースによると「聖パウロの回心」を祝った1月25日、「キリスト教一致祈祷週間」の最終日を迎え、ローマの城壁外の聖パウロ大聖堂(サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ)で、エキュメニカルな夕べの祈りが行われた。 この夕べの祈りには、教皇フランシスコはもとより、諸キリスト教教会のローマにおける代表者、様々な教会に属する世界各国の学生たちが参加した。 教皇は集いの説教で、救い主との出会いを求めベツレヘムに向かう東方三博士の歩みと、完全な一致を目指すキリスト者たちの歩みを重ねられた。 博士たちは、星を見て東の方から旅立った。陽の光が上る東方から、さらに大きな光を求め、自分たちの知識や伝統だけに満足することなく、神を求める心に突き動かされて、彼らは出発した、と教皇は話した。 イエスの一致への招きに答え、わたしたちもまた、三博士のように互いに支え合いながら歩むことを望んでいる、と述べた教皇は、伝統的に様々な衣装で描かれる三人の博士は、民族の多様性だけでなく、異なる伝統を持つキリスト者たちをも象徴している、と指摘された。 博士たちはまずエルサレムに着いたが、天上を求める彼らが見たものは、ユダヤ人の王が生まれたと聞いて「不安を抱いた」ヘロデ王とエルサレムの人々の地上の残酷な現実であり、空の星の輝きに対する、世の闇の暗い力であった、と教皇は語った。 わたしたちも、一致への歩みの間には、習慣や安穏を揺さぶる新しい物事への不安に襲われることもあるだろう、と教皇は述べつつ、しかし復活の主はわたしたちをこうした不安から解放し、「恐れることはない」と励ましてくださるだろう、と話した。 ベツレヘムに到着した東方の三博士は、家に入り、ひれ伏して幼子を拝んだ。教皇は、一緒に同じ家に入り礼拝した博士たちの姿は、ガリラヤの山で復活したイエスを前に一致した弟子たち(参照:マタイ28・17)を先取りすると共に、一致のための旅を続けるわたしたちにとって預言的なしるしである、と語られた。 博士たちは「別の道を通って」(マタイ28・12)自分たちの国へ帰って行った。教皇は、イエスに出会う前のサウロのように、わたしたちも主が示す謙遜と兄弟愛と礼拝の道を見出すために、自分たちの習慣や都合という進路を後退し、道を変える必要がある、と述べた。 教皇は、神の御旨に従い、一致の歩みを共に続けるために、道を変える勇気、回心の勇気を与えてくださいと、主に祈られた。□ ―――――――― ◎同性愛の子非難しないで、教皇が親に呼び掛け 【CJC】ローマ発共同通信によると、教皇フランシスコは1月26日、子どもが同性愛者であっても非難しないよう親たちに呼び掛けた。子育ての難しさに触れ「異なる性的指向の子ども」を責めないよう訴えた。バチカンで行われた水曜日恒例の一般謁見で発言した。ANSA通信が報じた。 カトリック教会は同性愛をタブーとしているが、教皇は柔軟な姿勢を見せてきた。2020年に上映されたドキュメンタリー映画「フランシスコ」の中では「同性愛者も家族になる権利を持っている」と述べ、事実上の結婚を社会的に認めるべきだとも語っている。□ ―――――――― ◎教皇、カトリック系メディア関係者と会見、「真実の追求とともに、人間の尊重を」 ※画像参考= 教皇フランシスコとカトリック系メディア関係者との出会い(2022年1月28日=Vatican Media) 【CJC】「バチカン・ニュース」(日本語)によると、教皇フランシスコは1月28日、「ファクトチェック」に取り組むメディア関係者と会見した。 この日、バチカンを訪れたのは、「ファクトチェック」(情報が事実かどうかの検証)を推進する各国の様々なカトリック系メディアによる団体「カトリック・メディア・ファクトチェッキング」のメンバーたち。 教皇は集いの言葉で、特に新型コロナウイルスに関連する情報に教会のメディアはどのように対応すべきかを考察された。 今日、パンデミックと共に広がる「インフォデミック」を無視することはできない、と述べた教皇は、恐れに基づく現実の歪曲が、偽りの情報や捏造されたニュースとなって、グローバル化した社会の中でエコーを響かせ、情報の受け手側を混乱させている、と話した。 正確な情報を受け、科学的データを基に理解の助けを得ることは、人間の一つの権利であり、それは特に十分な情報収集手段を持たない人々や、社会で弱い立場に置かれた人々に保証されるべきことである、と教皇は語った。 教皇は、キリスト者は不正義や偽りに対抗すべきであるが、常にそれは「人々のため」であることを忘れてはならない、と話し、偏った情報やフェイクニュースと闘いながらも、人間を尊重することを忘れないようにと願った。 そして、キリスト者はメッセージの伝達者として、真実の追求においても、福音的態度をもって橋をかける人、平和を作る人となり、人を見下したり、現実を単純化する態度をとることがないように、と述べた。 科学が常に問題解決に近づく努力を続ける一方で、現実もまたわたしたちの想像以上に複雑さを増していく、と教皇は語り、人々の疑問や不安を尊重しつつ、高圧的な態度をとることなく、寄り添うことが必要と話した。 パンデミックはわたしたちに、何が本質で何が重要かに気づかせ、皆が共に救われることの必要に目を開かせた、と述べた教皇は、皆が共にあること、対立し合わないことが大切であると説いた。 また、教皇は、真実の追求が、商業的視点や、権力者の利害、経済上の大きな関心に曲げられることがないようにとも述べ、共に真実を求めることが、より情報の行き渡った正しく健全で持続可能な社会の構築と、共通善の推進に役立つことを希望した。□ ―――――――― ◎前教皇、虐待行った聖職者の検討会議に出席したと認める=米CNN報道 【CJC】米CNNがローマ発で報じたところでは、前ローマ教皇ベネディクト16世(94)は1月24日、虐待を行ったカトリック教会聖職者に関して検討した1980年の会議に出席していたことを認めた。これまで出席を否定していたが、「自身の声明の編集上の誤り」が原因だったとしている。CNNはタイム・ワーナー・グループの傘下ターナー・ブロードキャスティング・システムが所有。米ジョージア州アトランタ市に本拠を置いている。 独ミュンヘン大司教区で起きた聖職者による虐待の調査結果は20日、公表された。それによれば、前述の会議の議事録にはベネディクト16世の出席が記録されており、前教皇による出席の否定は「信じがたい」との評価を受けていた。ベネディクト16世は77~82年に同教区で大司教を務めていた。 前教皇は、個人秘書を通じてカトリック系の通信社に出席を認める声明を出した。この秘書によれば、誤りは「悪意から生まれたもの」ではなく、調査に対する「声明の編集過程で生じた誤りの結果」だったという。 秘書によれば、前教皇はこの件について「大変申し訳ない」気持ちで、許しを乞う姿勢を示している。前教皇は後日、詳細な声明を発表する予定。1900ページに及ぶ報告書に目を通すのに時間を要するとしつつ、これまで読んだ内容から、被害者が受けた「苦痛に恥と痛みを感じる」と述べた。□ ―――――――― ◎スイスで自殺を考える若者が急増=医療専門家が指摘 ※画像参考=チューリヒ大学病院精神医学クリニックの児童・思春期精神医学・カウンセリング主任医師、グレゴール・ベルガー氏は「緊急事態なのに、我々は火消ししかできない。このままではいけない」と語る Keystone / Patrick B. Kraemer 【CJC】スイスの主要都市ベルンとチューリヒで昨2021年、10代の自殺未遂件数が急増した、とドイツ語圏の日曜紙「ゾンタークス・ツァイトゥング」が報じた。専門家は、国の登録簿を作り、現状の把握改善に努めるべきだと指摘する。スイス公共放送協会(SBC)の国際部がスイスに関するニュースを10カ国語で配信しているメディア「SWI」(日本語)によって紹介する。 同紙によると、ベルン大学児童・思春期精神医学・心理療法クリニックの救急病棟では昨年、自殺念慮を抱く未成年者の受け入れ数が50%増加した。同様の増加は2019~20年にも見られた。 同クリニックのミハエル・ケース院長は同紙に「秋から冬のある時期に、自ら命を絶とうとしたり、その寸前まで追いつめられたりした患者が複数訪れた」と語った。 同クリニックで治療を受ける若者の数は、救急病棟の収容上限のほぼ3倍に上る。休暇中の夏は通常、青少年のストレスは軽減されるが、昨年は異なった。ケース氏は「2度目の(新型コロナウイルスの)パンデミック(世界的大流行)の年は、7月や8月でさえもほぼ満杯だった。今は完全に過負荷の状態だ。入院患者数は爆発的に増加している」とした。 国内の10~19歳の死因で最も多いのが事故で、その次が自殺だ。連邦統計局によると、10~19歳の若者約35人が毎年、自ら命を絶っている。全年齢層の自殺率はここ数年、大きな変化はない。 「ゾンタークス・ツァイトゥング」によると、チューリヒ大学病院精神医学クリニックも状況は深刻だ。 児童・思春期精神医学・カウンセリング主任医師のグレゴール・ベルガー氏は「緊急事態なのに、我々は火消ししかできない。このままではいけない」と危機感を募らせる。同クリニックが認知した若者の自殺件数は昨年、278件に上った。ただ同氏は、州全体の件数の1割に過ぎないだろう、と見る。 同氏は「パンデミックで、思春期の子供たちは大人よりも遥かに苦しんでいる」と指摘。しかし、若者の間では過去10年でこうした現象が増加していると強調する。 同氏は国内の状況を明らかにするために、自殺未遂件数に関する国の登録簿を作成するべきだと話す。 「起こったケースは体系的に記録する必要がある。そうすることでしか、若者の多くが心理的危機に陥り、最悪の場合、死を唯一の出口だと捉える原因を理解することはできない」。 連邦内務省保健庁もデータ不足を認識している。しかし、登録簿を作るための法的根拠がなく、データ保護の問題もあるため作成は不可能だとしている。□ ―――――――― ◎台湾に生涯ささげた英国人宣教師の生き様描いた漫画が出版へ ※画像参考= 「台湾名人伝記漫画:巴克礼(台文版)」=時報出版 【CJC】台北発中央社が1月28日伝えたところによると、清朝時代から日本統治時代にかけて、台湾で布教活動に取り組んだ英国人宣教師トマス・バークレー(1849~1935年)の人生を描いた漫画「台湾名人伝記漫画:巴克礼(台文版)」が出版される。 バークレーは1875年に台湾を訪問。台湾語のローマ字表記推進や、台南神学院(神学校)を設立するなど、人材育成に取り組んだ。また台湾初の新聞とされる「台湾府城教会報」を発行し、教義の宣伝や信者の教育を進めたほか、晩年にはローマ字で表記したアモイ語の新約・旧約聖書「厦門音羅馬字聖経」の改訂やアモイ語・英語辞典「厦英大辞典」の増補にも力を注いだ。 1895年に日本が台湾を統治した際にもバークレーは海外に脱出せず、日本側と交渉。台南を平和的に無血開城させる役目も果たした。 漫画家の蠢羊さんが手掛けた漫画のせりふは台湾語で表記されているが、付録として中国語の対訳が書かれた冊子がつく。出版元の時報出版は、バークレーの一生を通じて、台湾が西洋文化の影響を受けて移り変わる様子や、統治者が次々に交代する中での破壊と再生を知ることができるとアピールした。□ ―――――――― ◎ビザンツ帝国時代の教会、ガザ地区で一般公開 【CJC】5世紀のビザンツ帝国時代の教会が1月24日、3年の修復期間を経て、パレスチナ自治区ガザ地区で一般公開された。ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは、「兄弟宗教のキリスト教徒」を受容している証しだとうたっている。 広さ約800平方メートルの教会と修道院の遺構は、1997年にガザ地区北部ジャバリアで見つかった。ジャバリア発AFP=時事通信が報じた。 ハマスによると、教会の床には動物や狩りの様子、ヤシの木などが描かれた「珍しい」モザイク画が施されている。このモザイク画は、新たに設置された木造の通路から眺めることができるようになった。 ガザ観光当局によると、教会の壁には東ローマ皇帝のテオドシウス2世(在位408年~450年)がビザンツ帝国を治めていた時代の古代ギリシャ語で宗教的な言葉が書かれていたという。 ガザ地区の教会関係者によると、2007年より前には7000人いたキリスト教徒は現在、わずか1000人ほどになっている。 ガザ公共事業当局のイッサム・ダーリス氏は、教会の修復について、ハマスが「兄弟宗教のキリスト教徒」を「ガザに受け入れている」証しだと語った。□ ―――――――― ◎ボッティチェリのキリスト画が52億円で落札=米で競売 ※画像参考=ニューヨークのサザビーズで展示されるボッティチェリ作「悲しみの人」(2022年1月21日撮影)。(c)Ed JONES / AFP 【CJC】イタリア・ルネサンスの巨匠サンドロ・ボッティチェリがイエス・キリストを描いた希少な作品が1月27日、米競売大手サザビーズによるニューヨークでのオークションで約4500万ドル(約52億円)で落札された。AFP通信が報じた。 今回出品されたのは、ボッティチェリが晩年、1500年代初頭に描いた「悲しみの人」。3人が電話で7分間の入札合戦を行い、最終的に3930万ドル(約45億円)で落札された。手数料などを合わせ、総額は4541万ドル(約52億5000万円)に上る。 新型コロナウイルスの世界的大流行の影響で、2020年に低調だったアート市場は、翌21年には活況となり、競売各社もその恩恵を受けた。サザビーズは同年、73億ドル(約8400億円)を売り上げ、過去最高を記録した。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月30日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼教皇フランシスコ=外交使節団への年頭演説=ワクチン誤情報の検証促す ▼教皇の一般謁見講話=尊厳ある仕事に就くこと ▼米南西部の大司教=核廃絶への対話呼び掛け ▼バチカン、感染対策強化=ワクチン接種義務化など ▼外国にルーツがある人たちに差別的職務質問が横行=東京弁護士会=アンケート調査を開始 =KiriShin(1月21日・既報)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(1月30日)=http://クリスチャン新聞.com ▼「瓦礫の中に希望が埋まっている」=阪神淡路大震災追悼のつどい=各地の大災害にも思いを寄せ27周年 ▼池明観氏が死去=韓国軍事政権の実態を伝えた ▼マクグラス氏発題講演=東日本大震災国際神学シンポ開催へ=教会を支え、包む神学的進展に ▼「女性らの声いまも」=三浦綾子原作 『矢嶋楫子伝』映画化 ▼映画「誰かの花」奥田裕介監督に聞く=自分だったらどうするか?問う ========== ■ #
by cjc-skj
| 2022-01-31 22:30
┏週刊━━━━━ ┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1618 ┗━━━━━━━ 2022.1.24 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください) =目 次= ▼教皇、フィンランドのエキュメニカル使節を歓迎 ▼列聖省、聖イレネオへの「教会博士」称号付与案提出 ▼独カトリック教会の児童性虐待、「前教皇が対応怠る」=最新報告書 ▼「キング牧師の日」に米ヒューストンでインクルージョン訴えるパレード ▼礼拝者殺到で29人死亡 リベリア、強盗現れパニックに ▼イエメン内戦、刑務所空爆で70人死亡=移民収容所に転用、子どもたち犠牲に ▼アンネの隠れ家を密告した人物特定か ▼禅僧ティク・ナット・ハン師死去 、「マインドフルネス」を欧米諸国に紹介 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎教皇、フィンランドのエキュメニカル使節を歓迎 【CJC】教皇フランシスコは1月17日、フィンランドのエキュメニカル使節を歓迎した。 「バチカン・ニュース」によると、使節は、フィンランドの福音宣教に大きな役割を果たした、ウプサラの聖ヘンリック(司教・殉教者)の祝日(1月20日)と、「キリスト教一致祈祷週間」(1月18日~25日)を機会にバチカンを訪れた。 使節を歓迎された教皇は、2022年度「キリスト教一致祈祷週間」のテーマ、「わたしたちは東方でそのかたの星を見たので、拝みに来たのです」(マタイ2・2)に触れながら、教会の伝統は福音書の東方三博士の中に異なる文化や民族の象徴を認めている、と指摘。わたしたちは、分裂の闇をかき散らす神の優しい光に導かれ、一致に向けて歩んでいる、と話した。 また、世界は神の光を必要としている、と述べた教皇は、その光はただ愛と一致と兄弟愛の中にのみ輝く、と話した。 教皇は、2025年に記念される「第一ニケア公会議開催1700周年」、2030年の「アウクスブルク信条500周年」を、一致への歩みを強め、人の論理より神の御旨にいっそう従順となるための機会として見据えながら、この歩みを続けて行くことを希望した。 神を求め、大胆さと具体的な行動をもって、イエスを見つめながら共に進み、互いに祈り合いましょう、と招きつつ、教皇は使節のメンバーと共に主の祈りを唱えた。□ ―――――――― ◎列聖省、聖イレネオへの「教会博士」称号付与案提出 【CJC】バチカン(教皇庁)列聖省は、リヨンの聖イレネオ司教殉教者に「教会博士」の称号を付与する案を教皇に1月20日提出した。バチカン・ニュースが報じた。 教皇が、列聖省長官マルチェッロ・セメラーロ枢機卿と会見した際、同枢機卿は、列聖省メンバーの枢機卿・司教による定例総会で肯定的見解を得た、リヨンの聖イレネオ(司教殉教者)に「教会博士」の称号を付与する、という案件を教皇に提出した。 聖イレネオは小アジアのスミルナ(現トルコのイズミル)に、130年から140年の頃に生まれた。早くから、当時のスミルナ司教で使徒ヨハネの弟子、ポリカルポから教えを受けた。リヨンの司教となり、202年頃、殉教した。 教皇は同時に、フランチェスコ・サヴェリオ・トッピ大司教(イタリア、1925~2007)、マリア・テレザ・デ・ヴィンチェンティ修道女(イタリア、1872~1936)、ガブリエラ・ボルガリーノ修道女(イタリア、1880~1949)の英雄的徳を認める教令を承認した。□ ―――――――― ◎独カトリック教会の児童性虐待、「前教皇が対応怠る」=最新報告書 【CJC】ドイツのカトリック教会司祭らによる児童虐待に関する調査報告書の内容が1月20日、明らかになった。前教皇ベネディクト16世(94)が同国南部ミュンヘン司教区の大司教を務めていた際、4件の性的虐待への対応を怠ったと、報告書は指摘している。英BBCなど一般メディアが伝えたものをまとめて紹介する。 この調査は、カトリック教会から委託を受けたドイツの法律事務所「WSW」が実施したもの。WSWは四つの事件について、ベネディクト16世が虐待に目をつぶっていたということで意見が一致した、と弁護士のマーティン・プッシュ氏は述べた。 前教皇ベネディクト16世(本名=ヨゼフ・ラッツィンガー)は1977年から82年まで、独南部ミュンヘン司教区の大司教を務めていた。 虐待行為はベネディクト16世の大司教在任中も続いていたとされ、告発された司祭たちは教会でそれぞれの職務を継続していたという。 ベネディクト16世は対応を怠ったとの指摘を否定している。 報告書について発表したマルティン・プッシュ弁護士は、「(ベネディクト16世の)大司教在任中に起きた(4件の)性的虐待のうち2件は、虐待行為として国が認めたもの」だと説明した。 「いずれのケースでも、加害者はパストラルケアの活動を続けていた」。パストラルケアとは、地域社会の人々を訪問し、支援する活動などを指す。 少年への虐待行為を告発されたペーター・フラマン司祭は、(ベネディクト16世の)ミュンヘン司教区に移動した後も、パストラルケアを続けていた。 2013年、前教皇は体力の衰えを理由に退位した。存命中の教皇の退位は約600年ぶりだった。以降、名誉教皇としてヴァチカン市国で生活している。 前教皇は法律事務所からの質問状に対し、数十ページにわたる回答を提出したと報じられている。回答書の中で調査への支持を表明した一方で、虐待疑惑は認識していなかった、対応を怠ったという事実はない、と主張したという。 しかし、調査報告書には、虐待に関する話し合いの場に前教皇が同席していたことを強く示す議事録が含まれている。 ローマ教皇庁(バチカン)は声明で、報告書が公表されれば詳細を確認するとした。 「司祭による未成年者への虐待行為は恥であり遺憾だと、改めて表明するとともに、バチカンは全ての被害者への支援を表明する。未成年を保護し、彼らにとって安全な空間を保証していく」 独カトリック教会での虐待をめぐっては、過去の報告書で、1946年から2014年の間に全国で3600人以上が司祭らから虐待を受けたとされている。被害者の多くは非常に幼い、ミサで侍者を務める少年たちだった。 ミュンヘン・フライジング司教区に関する最新の報告書では、1945年から2019年の間に少なくとも497人が被害に遭っていたことが明らかになった。 改革を訴えるカトリック団体『私たちは教会』はベネディクト16世に対し、ミュンヘン大司教時代に起こったことの責任を取るよう求めている。 報告書は、前教皇のほか、ミュンヘン・フライジング司教区の現大司教、ラインハルト・マルクス枢機卿を含む教会関係者数人についても批判している。マルクス枢機卿は2件の虐待疑惑で対応を怠ったとされる。 同枢機卿は昨2021年6月にすでに、明らかになりつつある虐待という「大惨事」に対する責任の一部を負うべきだとして、現教皇フランシスコに辞任を申し出ている。 しかし、教皇は辞任申し出を拒否した。辞任申し出の数日前、教皇は、カトリック教会の教会法典を改正し、性的虐待や児童ポルノの所持、虐待の隠蔽などを処罰の対象としている。□ ―――――――― ◎「キング牧師の日」に米ヒューストンでインクルージョン訴えるパレード 【CJC】米国で公民権運動指導者マーティン・ルーサー・キング牧師の功績をたたえる記念日の1月17日、テキサス州ヒューストンで、インクルージョン(包摂)を訴えるパレードが行われた。AFP通信などが報じた。 ジョー・バイデン米大統領は、「民主主義サミット」を開催し、公正な選挙の重要性を訴えたが、米国内ではこれに逆行するように、有権者の投票機会を制限する州法制定の動きが各地で広がっている。昨2021年1~9月にかけて少なくとも19の州が投票の障壁づくりにつながる法律を成立させた。19州はテキサスやジョージアなど、知事や州議会多数派が共和党の州が中心。各州は「投票の不正防止」を立法の理由に挙げるが、投票権問題の実態は有色人種を標的にした投票制限が狙い。 ヒューストンでは投票権の問題に対する関心が高い。投票権の保護を目指すバイデン大統領の取り組みについて、パレードの見物客からは評価する声が聞かれた一方、まだ不十分だとする声もあった。□ ―――――――― ◎礼拝者殺到で29人死亡 リベリア、強盗現れパニックに 【CJC】リベリアの首都モンロビア近郊で1月19日、キリスト教の礼拝集会に強盗団が現れたことで、パニックになった人々が折り重なって倒れ、子ども11人と妊婦1人を含む少なくとも29人が死亡した。 警察関係者がAFP通信に20日語ったところによると、19日午後9時ごろ、モンロビア郊外の貧困地域ニュークルタウンで行われていた礼拝集会で、少年グループが集会から出てくる礼拝者の所持品を奪おうとしたため、逃げようとした人々で現場は混乱に陥った。 ジョージ・ウェア大統領が3日間の国喪を宣言するとともに、調査を指示した、と発表した。□ ―――――――― ◎イエメン内戦、刑務所空爆で70人死亡=移民収容所に転用、子どもたち犠牲に 【CJC】AFP=時事通信によると、イエメン北部サアダの刑務所が1月21日、空爆された。イエメンで援助活動を続けている8団体が共同声明を出し、少なくとも70人が殺害されたと非難した。刑務所は移民収容施設として利用され、共同声明は「大勢の移民の女性や子どもが殺された」と抗議した。 イエメン北部が拠点の親イラン武装組織フーシ派は、がれきとなった刑務所の敷地や遺体を撮影した動画を公開。グテレス国連事務総長も空爆を批判し、ブリンケン米国務長官は紛争当事者の自制を求めた。 これに対し、イエメン内戦に介入しているサウジアラビア主導の連合軍は22日、国営サウジ通信(SPA)を通じ声明を出し、刑務所への空爆を連合軍が行ったというのは「事実無根」と訴えた。□ ―――――――― ◎アンネの隠れ家を密告した人物特定か 【CJC】「アンネの日記」で知られるユダヤ人少女、アンネ・フランク一家の隠れ家を密告した可能性がある人物を、米連邦捜査局(FBI) の元捜査官が率いる約20人のチームが特定した。ロイター通信などが17日報じた。ブリュッセル発共同通信によって紹介する。 密告したとされるのは、ユダヤ人公証人のアーノルト・ファンデンベルフ。 調査チームが、オランダのメディアに、自分の家族を守るためアンネの一家を裏切った可能性が極めて高い、と指摘した。□ ―――――――― ◎禅僧ティク・ナット・ハン師死去 、「マインドフルネス」を欧米諸国に紹介 【CJC】禅僧で平和活動家のティク・ナット・ハン師が1月22日、ベトナム仏教の中心地・フエで死去した。95歳。AFP=時事通信が報じた。「マインドフルネス」を欧米諸国に紹介し、大きな影響を与えた。 仏教界ではチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世に次ぐ影響力があるとされるティク・ナット・ハン師は、ベトナム戦争終結を呼び掛けたことで祖国ベトナムを追放され、40年近くにわたり亡命生活を送った。 2018年に帰国するまで、世界各地に道場を設け、仏教の中心とする「マインドフルネス」や瞑想に関する本を100冊以上執筆した。同師の著作は、米有名女性司会者オプラ・ウィンフリーさんや米ニュースサイト「ハフィントン・ポスト」創業者のアリアナ・ハフィントン氏、IT業界の富豪マーク・ベニオフ氏らに支持され、世界中で4兆2000億ドル(約477兆円)規模にまで成長したウエルネス産業の礎となった。 同師は1926年生まれ。1960年代初頭に米国の大学で教壇に立った。66年に訪米した際、公民権運動を主導した故マーティン・ルーサー・キング牧師と面会。ベトナム戦争終結の呼び掛けにキング牧師も加わるようになり、この後、ベトナムから帰国を禁じられた。戦争は根本的に誤りであるとの信条に基づき、南北ベトナムのいずれに対する支持も拒否。亡命中も、世界に向けて宗教の自由を呼び掛け続けた。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月23日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼教皇、中村倫明補佐司教を長崎教区大司教に任命 ▼教皇「世界平和の日」メッセージ=戦争ではなく教育に投資を ▼ミャンマー国軍=カトリック信者35人を殺害=教会は降誕祭も祝えず葬儀 ▼傷ついた世界=諸宗教連帯で奉仕を=司教協諸宗教部門がシンポジウム ▼困窮者支援のネットワーク=「いのちの関門ネッツ」始動=山口・下関労働教育センターが呼び掛け =KiriShin(1月21日)=http://www.kirishin.com ▼[論点2022]聖書から心臓移植を考える=医療とキリスト教倫理(髙本眞一=社会福祉法人賛育会 賛育会病院院長) ▼[東アジアのリアル]宗教統制の進む中国 香港への影響は(倉田明子) ▼インドで宗教的緊張高まる=マザー・テレサの修道会に対する海外からの資金をブロック ▼カトリックのスイス人がプロテスタントの独少年合唱団で音楽指導者「トーマスカントル」に就任 ▼末期でない患者が安楽死=コロンビア =クリスチャン新聞(1月23日)=http://クリスチャン新聞.com ▼失われた関係を修復する正義=報復でも忘却でもない可能性=デズモンド・ツツ大主教が残した「真実和解」 ▼香港祈祷会=青年委員中心に継続展開=絶望、痛みに寄り添う言葉と空間を ▼日中韓で中小零細の共同市場形成へ=「奪う」でなく「分け合う」=「CJKプラットフォーム」発足 ▼「第24回断食祈祷聖会2022」で竹田広志氏=教会の閉鎖・合併も神は益に」 ▼日本の福音主義研究をリード=宇田進氏逝去 ========== □ #
by cjc-skj
| 2022-01-25 17:16
┏週刊━━━━━ ┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1617 ┗━━━━━━━ 2022.1.17 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください) =目 次= ▼教皇、駐バチカン外交団に平和のために対話と兄弟愛を強調 ▼「労働者としての聖ヨセフ」=教皇、水曜恒例の一般謁見 ▼教皇インタビュー「聖ヨセフとパンデミックを生きる親たち」 ▼教皇が突如ローマ中心部のCDショップを訪問 ▼修道女強姦疑惑の司教に無罪=インド南部ケララ州 ▼末期でない患者が安楽死=コロンビア ▼カトリックのスイス人がプロテスタントの独少年合唱団で音楽指導者「トーマスカントル」に就任 ▼イスラエル沖で古代ローマの金の指輪発見、大量コインも ▼シベリアで氷点下20度の屋外に捨てられた新生児を10代少年らが発見し無事保護 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎教皇、駐バチカン外交団に平和のために対話と兄弟愛を強調 【CJC】バチカン・ニュース(日本語)によると、教皇フランシスコは1月10日朝、バチカン駐在の外交団と新年の挨拶を交換した。バチカンの祝福の間には、世界各国の大使らが一堂に会した。 現在、バチカンと外交関係を持つ国は183カ国、これらに欧州連合、マルタ騎士団が加わる。 教皇は外交団への言葉で、世界情勢を見つめつつ、パンデミック、移民、気候変動、紛争と軍縮、教育、労働など、幅広く今日の諸問題を取り上げ、平和のために対話と兄弟愛を強調した。□ ※教皇の外交団への言葉は、CJC22010に詳細掲載。 ―――――――― ◎「労働者としての聖ヨセフ」=教皇、水曜恒例の一般謁見 【CJC】教皇フランシスコは1月12日、バチカンのパウロ6世ホールで、水曜恒例の一般謁見を行った。 バチカン・ニュースによると、謁見中のカテケーシスで、教皇は聖ヨセフをめぐる考察として、労働者としての聖ヨセフをテーマに次のような講話をされた。 ヨセフの仕事を表す、ギリシャ語の「テクトン」という言葉の訳し方は様々である。ラテン教父たちは、それを「大工」と訳している。イエスの時代のパレスチナでは、木材は鋤(すき)などの農具や、様々な家具、また屋根の梁など家屋にも使われていた。 いずれにせよ、「大工」は木工職人、あるいは建築職人を表す一般的な呼称であった。それは木材・石、鉄などの素材を扱うかなり重い仕事であり、経済的には大きな収入は保証されなかった。実際、マリアとヨセフはイエスを奉献し、「山鳩一つがいか、家鳩の雛二羽」をいけにえとして捧げるためエルサレムの神殿に行ったが、この献げ物は貧しい人々のために定められたものであった。 ヨセフとイエスのこうした暮らしの記録は、世界中の働く人々、特に鉱山やある種の工場の労働者のような肉体的・精神的に負担の多い仕事に携わる人たち、不法労働で搾取される人たち、仕事で命を失った人々、働くことを強いられる子どもたちに思いを向けさせる。 今日、パンデミックの影響で多くの人が職を失った。中には、失業の重みに耐えられず、命を絶つに至った人々もいる。これらの人々とその家族を心に留め、沈黙のうちに祈ろう。 労働が人間生活にとって本質的要素であると同時に、聖性への道でもあることは、あまり理解されていない。働くとは、生計を立てるためだけではなく、自分自身を表現し、人に役立ち、具体性を学ぶ場として、霊的生活を助けるものである。 イエスご自身も働き、まさに聖ヨセフから仕事を学んだということ、それは素晴らしいことに思われる。今日、わたしたちは、仕事の価値を取り戻すために何ができるかを、考えなくてはならない。仕事が利益だけの論理から解放され、人間の尊厳を表し高める、基本的な権利・義務として体験されるよう、努力しなくてはならない。□ ※教皇のカテケーシスの要旨は、CJC22014参照。 ―――――――― ◎教皇インタビュー「聖ヨセフとパンデミックを生きる親たち」 【CJC】教皇フランシスコは、バチカン紙「オッセルバトーレ・ロマーノ」とのインタビューに答え、ご自身が親愛を寄せる聖ヨセフについて語ると共に、パンデミックという困難な時代を生きる親たちに思いを寄せられた。バチカン・ニュース(日本語)によって要旨を紹介する。 「オッセルバトーレ・ロマーノ」紙のインタビューに答え、教皇は、聖ヨセフへの親愛を語ると共に、今日、特にパンデミックの影響下にある世界で、家庭と子どもたちのために心を配る親たちに寄り添いを表明した。 聖ヨセフをテーマにした使徒的書簡「パトリス・コルデ」の発表、「聖ヨセフ年」の開催、そして一般謁見での聖ヨセフをめぐる一連の考察と、教皇の聖ヨセフに対する愛はどこから来るのだろうか。教皇にとって聖ヨセフはどのような存在なのだろうか。 教皇は、ヨセフの聖性は、普通の人として、人生で直面した喜びや悲しみや様々な状況を通して聖人となったことにある、と述べる一方で、福音書に記される、救いの歴史の一人の主役としての聖ヨセフの役割をも忘れてはならない、と強調。人となられたみことばをこの世に産んだマリアに対し、ヨセフは御子を守り、養い、育む役割を負ったことを思い起こされた。 聖ヨセフの中には二つの性質が一致している、と述べた教皇は、ヨセフの神の声に耳を傾ける力、祈りに育まれた深い霊的態度を指摘すると同時に、困難、障害に対し、決して被害者意識を持つことなく、神に信頼し、極めて実践的な態度で問題に対応していく姿を示された。 教皇は、わたしたちの人生において自分を育ててくれた人たちとの関係は非常に重要である、と述べつつ、ヨセフの父性はイエスに深く影響し、その後のイエスの説教に反映されていると確信する、と語った。 教皇は、子どもたちはやがて親になる時、自分がどういう親に育てられたか、自分はどのような親になりたいのかを問うことになるが、親という役割を偶然得たものであるかのように捉えず、子に対し、どのように愛するか、どのように責任を取るかということを意識的に選び取っていく必要がある、と説いた。 パンデミックの困難な時代にあって、この闇にどう対応するかを知るために、わたしたちは勇気づけ、支えてくれる誰かを必要としている、と述べた教皇は、暗い時代の輝ける証人として、聖ヨセフを取り上げたく思った、と語った。 特にこうした時代の中、試練に置かれた家庭や、子どもたちにパンをもたらすために労苦する父親や母親たちに、教皇は精神的な寄り添いと祈りを表明された。 同時に、戦争から逃げ、苦しみや不正義を体験し、人々の無関心の中で生きる多くの家族に連帯を示された教皇は、自分の子どもや家族のために命がけの勇気を持つこれらの父親、母親たちは、ご自分にとって英雄である、と強調された。□ ―――――――― ◎教皇が突如ローマ中心部のCDショップを訪問 【CJC】教皇フランシスコが1月11日夜、バチカンを離れてローマ中心部に突如現れ、小さなCDショップを訪れた。その様子を映した短い動画がネットにアップされた、とロシアのスプートニク通信が紹介した。 教皇は白のフィアット500に乗り、パンテオン近くの店まで向かった。目撃者によると、教皇は店内で約15分過ごした後、車に乗り込みバチカンへ戻ったという。 2013年、教皇に選出される以前に、この店を訪れていたこともわかった。教皇は店のオーナーと個人的に知り合いで、今回はクラシック音楽のCDが贈られた。 教皇はバチカンを離れてローマを散歩することがあるとは言え、それは非常にまれなこと。ローマを散歩中、教皇はショッピング施設を訪れたこともある。2016年12月、教皇はバチカン近くの薬局を訪れ、整形外科用の靴を購入した。その前年2015年にも、教皇はローマの眼鏡店を訪れ、新しい眼鏡を購入している。 あるインタビューの中で、教皇はローマを普通に散歩することができないと明かし、ピザを食べに出かけることもできないと嘆いていたとか。□ ―――――――― ◎修道女強姦疑惑の司教に無罪=インド南部ケララ州 【CJC】ニューデリー発CNNによると、インド南部ケララ州の裁判所が1月16日までに、修道女を強姦した疑いが持たれていたカトリック教会のフランコ・ムラッカル司教に対し無罪の判決を言い渡したことがわかった。 検察側は上訴する方針。CNNの取材に応じた検察官によると、ムラッカル司教は2014~16年、現在は44歳の修道女に性的暴行を複数回働いた容疑に問われていた。 修道女は18年6月に警察へ被害届を提出した。暴行は同州にある聖フランシス教会関連の宿泊施設に司教が滞在中に発生したなどと説明していた。 司教は同年9月に逮捕され、7カ月後にレイプや不法監禁を含む多数の罪名で正式に訴追されていた。司教は全ての罪名を否定していた。 カトリック教会は、世界各地の教会などで発覚した性的虐待の疑惑への対応に長年苦慮している。教皇フランシスコは2018年の書簡で、教会は歴史的に聖職者による不正行為への適切な対処に失敗してきたとの認識を示していた。□ ―――――――― ◎末期でない患者が安楽死=コロンビア 【CJC】AFP=時事通信によると、南米コロンビアのビクトル・エスコバルさん(60)は1月7日、末期症状に苦しむことなく、自ら人生に幕を引いた。エスコバルさんの安楽死は裁判所の画期的な判断に基づくもので、死の直前に撮影した動画が公開された。 動画は、亡くなる数時間前に撮影され、報道機関に送られた。カトリック教徒のエスコバルさんはその中で、自発呼吸ができなくなる肺疾患との2年におよぶ闘いに勝ったと晴れやかに話した。「誰でも少しずつ、その時に近づく。だから、さようならは言わないで、また会おうと言っておく。私たちは少しずつ、神のみもとに進んで行く」と語った。 代理人の弁護士がツイッターで明かしたところによると、エスコバルさんは西部のカリで、医師の立ち会いの下で亡くなった。 コロンビアは1997年に自殺ほう助を非犯罪化し、昨年7月には高等裁判所が「尊厳ある死の権利」を末期疾患の患者以外にも適用を拡大することを認めた。南米初かつ世界でもまだ珍しい踏み込んだ判断。コロンビアは、国民のほとんどがカトリック教徒で、教会は安楽死にも自殺ほう助にも断固反対している。 NGO『尊厳死の権利財団』のモニカ・ヒラルド氏は、余命半年以上と宣告された慢性疾患患者について「意思に反して、尊厳のない状態で生きることを強いられていた」と述べた。 エスコバルさんは、「私のような変性疾患の患者が安らかな眠りにつける道を開くため、私の話を知ってもらいたい」と話していた。亡くなる直前には「苦しみを終わらせようとしたからといって、神様が私を罰するとは思えない」と語った。□ ―――――――― ◎カトリックのスイス人がプロテスタントの独少年合唱団で音楽指導者「トーマスカントル」に就任 【CJC】スイス人で、しかもカトリック教徒が、バッハが残した「遺産」を引き継ぐことなど可能だろうか?スイス・ソロトゥルン出身のアンドレアス・ライゼさん(46)が独ライプチヒの聖トーマス教会の音楽指導者「トーマスカントル」に昨2021年9月11日就任したことは物議を醸した。就任から2カ月以上経って分かってきたのは、この重要な任務にはそうした背景を持つライゼさんこそが最適だということだ。スイス公共放送協会(SBC)の国際部がスイスに関するニュースを10カ国語で配信しているメディア『SWI』(日本語)によって紹介する。 スイス人のライゼさんが、世界で最も有名なこの少年合唱団の指導者に就任したことは専門家の間では小さな驚きとして受け止められたが、ライゼさんにとっては夢の実現となった。このポジションに応募した理由は、母国にキャリアの展望が望めなかったからだったという。ライプチヒにある自身の事務室で取材に応じたライゼさんは「スイスにはそのような役職はない」と説明する。 「トーマスカントル」はプロテスタントの教会音楽で最重要ポジションだと考える人は多い。ライゼさんはこのポジションに就いた初のカトリック教徒であり、初のスイス人でもある。前任者はすべてプロテスタントのドイツ人だった。その中で最も著名なのがヨハン・セバスチャン・バッハ。バッハは「トーマスカントル」として、1212年に設立された合唱団を1722年から死去する1750年まで率いた。ライゼさんは、バッハの18人目の後継者。以前はスイス・ソロトゥルンの聖ウルス聖堂少年合唱団を指導し、バロック様式のヴァルデック城で行われるオペラ公演の音楽監督として名を馳せた。□ ―――――――― ◎イスラエル沖で古代ローマの金の指輪発見、大量コインも 【CJC】エルサレム発共同通信によると、イスラエル中部カイザリア沖の地中海海底で難破船が見つかり、中から古代ローマ帝国時代の金の指輪が発見されたことが分かった。イスラエル考古学庁が1月13日までに発表した。指輪には、イエス・キリストを象徴する像が描かれており、当時を知る貴重な発見としている。銅製のコイン数百枚も見つかった。□ ―――――――― ◎シベリアで氷点下20度の屋外に捨てられた新生児を10代少年らが発見し無事保護 【CJC】シベリアで氷点下20度の屋外に、生後間もない新生児が捨てられていたというニュース。技術情報サイト「テクインサイト」が紹介している。 ロシアでは正教会のクリスマスを祝う1月7日。シベリアのノヴォシビルスク郊外ソスノフカ村の人里離れた道路沿いで生まれて間もない赤ちゃんが捨てられているのを散歩中の少年5人が発見した。赤ちゃんは氷点下20度の寒さの中、卵を保存するためのダンボール箱に入れられて放置されていた。これを殺人未遂事件として捜査すると発表した警察は現在、母親の行方を追っている。英メディア『BBC』『ザ・ミラー』などが伝えた。 発見者の1人、レナト・リトビノフさん(16)は、「その日の夕方、友達と散歩していたら箱が落ちているのを見つけました。近づいてみるとキュンキュンと音が聞こえてたので、子犬でも入っているのかなと思ったんです。スマホの明かりで箱の中を照らしてみると女の子の赤ちゃんがいました。赤ちゃんは布に包まれていただけで服は着ておらず、隣に哺乳瓶が置いてありました。道行く車を止めようとしたけど誰も止まってくれなかったので父に電話しました」と語っている。 レナトさんから連絡を受けた父親のドミトリーさん(42)は妻のアンナさん(38)と共に現場に向かい、赤ちゃんを急いで病院に連れて行ったそうだ。 病院の医師によると赤ちゃんは生後3日ほどで、臍の緒の状態や処理の仕方から自宅出産の可能性が高いとのことだ。そして現在の健康状態は良好だという。 ドミトリーさん夫妻は今後、この赤ちゃんを養子に迎えたいと思っていると話す。 一方でノヴォシビルスク地区の行政監察員(子どもの権利オンブズマン)であるナデージダ・ボルテンコさんは、「まずは親族が見つかるかどうか、それがはっきりするまでは養子縁組の話はできません」と語っている。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月16日=年末年始休刊)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ =KiriShin(1月11日)=http://www.kirishin.com ▼支援長期化、さらなる協働を=聖イグナチオ教会で「年越し大人食堂」 ▼稲葉剛さん“個別での活動に限界”=「無償食糧支援」で一歩踏み出す ▼日本聖公会笹森田鶴司祭=日本、東南アジアで初の女性主教に ▼カトリック長崎教区=18年ぶりで大司教交代 ▼俳優の杏さん、母校で賛美歌を熱唱=「芸能界で聖歌隊を作りませんか?」 =クリスチャン新聞(1月16日=年末年始休刊)=http://クリスチャン新聞. com ========== □ #
by cjc-skj
| 2022-01-17 23:03
┏週刊━━━━━ ┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1616 ┗━━━━━━━ 2022.1.10 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください) =目 次= ▼教皇、1月の祈りの意向「人類の真の友愛」 ▼ペットを子どもの代わりにしている人は「わがまま」と教皇 ▼主の公現=教皇説教「礼拝は心の謙遜から」 ▼十字架めがけて冷たい水の中へ東欧各地で公現祭 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎教皇、1月の祈りの意向「人類の真の友愛」 【CJC】バチカン・ニュース(日本語)の報道によると、教皇フランシスコは1月5日、2022年1月の祈りの意向について、ビデオを通しメッセージを寄せた。 カトリック教会は、毎月、「教皇の祈りの意向」を示し、教会全体が日々の祈りの中で、その意向に基づいて祈るように招いている。 1月は、「人類の真の友愛」をテーマに「宗教的な差別や迫害に苦しんでいるすべての人々のために祈ります。人間家族の兄弟姉妹であることに裏付けされた一人ひとりの権利と尊厳が認められますように」と祈る。 教皇は、この祈りの意向をめぐり、ビデオを通し次のように話した。 「今、少数派の宗教に属する多くの人々が差別や迫害を受けているのは、いったいどうしたことでしょうか。 かくも文明化されたこの社会で、自分の宗教を公に表すだけで迫害される人々がいるということを、どうして認められるでしょうか。 宗教的自由とは、礼拝の自由、信仰の書に定められた日課を行う自由にとどまりません。それは、他者をその違いにおいて理解し、彼らを真の兄弟姉妹として認識させるものでもあります。 人間として、わたしたちは分かち合える多くの共通のものを持つと共に、兄弟であることの喜びをもって互いの違いを受け入れることができます。 小さな違いも、あるいは宗教のような重要な違いも、兄弟であるという大きな一致に影を落とすことがあってはなりません。 兄弟愛の道を選びましょう。なぜなら、わたしたちは兄弟であるか、それともすべてを失ってしまうかのどちらかだからです。 宗教的な差別や迫害に苦しんでいるすべての人々のために祈りましょう。人間家族の兄弟姉妹であることに裏付けされた一人ひとりの権利と尊厳が認められますように。」□ ―――――――― ◎ペットを子どもの代わりにしている人は「わがまま」と教皇 【CJC】教皇フランシスコは1月5日、ペットを子どもの代わりにしている人について「一種のわがまま」だとする見解を示した。世界中の子どものいない愛犬家や愛猫家の怒りを買いそうだ、とAFP通信が報じている。 教皇は、水曜日恒例のバチカンでの一般謁見で、親になることについて語った際、社会においてペットが「子どもの代わりになることがある」と嘆き、「今日、私たちは一種のわがままを目の当たりにしている」「子どもを持ちたくないという人々がいる」と述べた。 さらに教皇は、子どもをもうけずにペットを飼育する行為は「父性や母性の否定であり、私たちを損ない、人間性を奪う」と主張。「私たちが父性や母性の豊かさを失うことで、文明は人間性をなくして老いていく。その苦しみを負うのは国家だ」と語った。 その上で教皇は、生物学的理由で子どもをもうけられないカップルは養子縁組を検討するよう呼び掛け、親になることを「恐れてはならない」と諭した。 これに対しイタリアの動物保護団体「OIPA」は、献身的に動物の命を救うボランティアを引き合いに出し、「教皇が私たちの人生における愛情の量に限りがあると考えているのは、奇妙なことだ」との見解を表明した。 教皇は2014年にも、子どもをもうけずペットを飼うことは「文化的劣化現象の一つ」であり、ペットとの感情的な結び付きは親子関係の「複雑さ」に比べて「気楽」だと伊日刊紙メッサジェロに語っている。□ ―――――――― ◎主の公現=教皇説教「礼拝は心の謙遜から」 【CJC】教皇フランシスコは、「主の公現」を祝った1月6日午前、バチカンの聖ペトロ(サピエトロ)大聖堂でミサを捧げ、正午にはお告げの祈りを広場の巡礼者たちと共に唱えた。 教皇は祈りの前に、マタイ福音書の東方からの博士たちのエピソードを取り上げ、「礼拝は心の謙遜から」を強調する説教を行った。□ ◇ ※教皇説教「礼拝は心の謙遜から」は次の通り。バチカン・ニュース(日本語)によって紹介する。 親愛なる兄弟姉妹の皆さん。主の公現を祝う今日、福音書は東方からの博士たちのエピソードを語っています(参照=マタイ2・1~12)。 東方からの博士たちは、ユダヤ人の王を礼拝するために、長く困難な旅に出ます。 (同2・2)。不思議な星に導かれ、ようやく目的地に達した彼らが見たものは、荘厳な何かからはほど遠い、母と共にいる幼子の姿でした。「こんな貧しい幼子のために、苦難の長旅をしたわけではない」と、彼らは不満を言うこともできたでしょう。しかし、彼らは臆することも、驚くことも、嘆くこともなく、幼子の前にひれ伏しました。 福音は伝えています「家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝んだ」(同2・11)。 考えてみてください。遠方からやって来た豊かで学識ある賢者たちが、地面にひれ伏して幼子を礼拝するのです。この賢者たちが示したこれほどまでも謙虚な態度に驚かされます。 その時代、大きな権力や栄光のしるしを帯びて立つ権威者の前に、ひざまずくことは普通でした。今日でもそれが普通でしょう。しかし、ベツレヘムの幼子の前でひざまずくことは、容易ではありません。神性の隠された神、威光が見えないこの神を礼拝することは、簡単ではありません。それは小ささの中に表される神の偉大さを受け入れるということです。 博士たちは神の論理の前にぬかずきます。想像していたような偉大な姿ではなく、小さく貧しいそのままの主を受け入れます。この博士たちの態度は、自分自身の思いよりも、神に場を譲る者の姿勢を表しています。 福音書はこの点を強調します。博士たちは、単に礼拝したのではありません。ひれ伏して、拝んだ、と強調しています。礼拝とひれ伏すことが共に語られています。博士たちはこうして、謙遜の中にご自分を示されるお方を、自分たちも謙遜をもって受け入れることを示しているのです。このように、彼らは神への礼拝に開かれていくのです。開かれた宝の箱は、開かれた彼らの心の象徴です。 博士らの本当の豊かさは、その名声や成功にあったわけではありません。その謙遜に、救いを必要とするその心にあったのです。 親愛なる兄弟姉妹の皆さん、神の御前で、いつも自分の考えにとらわれ、自負するようならば、決して真の出会いにも、礼拝にもいたることはないでしょう。様々な野望や競争に没頭しているとしたら、人生で誰かと出会い、何かを獲得することはできるかもしれません。しかし、それは決して主ではないでしょう。それに対し、謙遜であり、内的に小さな者となるならば、イエスを真に礼拝する驚きを得るでしょう。なぜなら、礼拝は心の謙遜から来るものだからです。 高ぶる者は、主の存在に気づくことはありません。あの時、イエスは皆のそばにいましたが、多くの人から無視されていました。しかし、博士たちはイエスに気づいたのです。 博士たちを見つめながら、わたしの謙遜はどうだろうかと自問しましょう。傲慢がわたしの霊的成長をはばんでいることを、しっかり理解しているでしょうか。神や隣人に奉仕するために、柔軟な心を持つ努力をしているでしょうか。 あるいは、いつも自分のことや、自身の考えにとらわれてはいませんか。神や他人の思いを受け入れるために、自分の見方を犠牲にすることができるでしょうか。何かを必要とする時だけ、祈ったり、礼拝したりしてはいないでしょうか。あるいは、自分はいつもイエスを本当に必要としていると信じて、そのようにしているのでしょうか。 神のはしため聖母マリアが、真の謙遜と礼拝が何であるかを理解させてくださいますように。アーメン。(CJC) ―――――――― ◎十字架めがけて冷たい水の中へ東欧各地で公現祭 【CJC】AFP通信が、ギリシャやブルガリア、北キプロスなどで1月6日、キリストの顕現を祝う公現祭を迎え、氷のように冷たい水に入る信者たちの姿が見られた、と伝えている。 正教会には、聖職者が海や川に投げ入れた十字架を手にすると、その1年を健康に過ごせるとの言い伝えがある。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月9日=年末年始休刊)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ =KiriShin(1月1日・年末年始休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(1月2日・9日年末年始休刊)=http://クリスチャン新聞. com ========== □ #
by cjc-skj
| 2022-01-10 17:17
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