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〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/11/21 (第1661信) ――――――――――――― 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ≪ 目 次 ≫ ▽教皇、19、20の両日、イタリア北部アスティを訪問 ▽教皇、バチカン広報省関係者と出会い ▽韓国映画「誕生」に「千万観客を祈る」と教皇 ▽トルコがシリア北部を空爆、爆弾テロ事件の報復か ▽米最高裁で2014にもリークか=ニューヨ-ク・タイムズ紙 ▽《メディア展望》 ――――――――――――― ◎教皇、19、20の両日、イタリア北部アスティを訪問 【CJC】教皇フランシスコは、11月19、20の両日、イタリア北部ピエモンテ州アスティを訪れた。バチカン・ニュース(日本語)は、同地に住む教皇の又従姉妹(またいとこ)が90歳の誕生日を迎えたことを機会に訪問した、と伝えている。 初日19日、教皇はアスティ県ポルタコマロに又従姉妹カルラ・ラベッツァーナさんを訪ね、トリノやアスティ地方の親戚たちと私的な時間を過ごした。カルラさんは、8日に90歳の誕生日を祝ったばかり。カルラさんの母イネスさんは、教皇フランシスコ(ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)の父マリオ・ベルゴリオ氏の従姉妹(いとこ)にあたる。 教皇とカルラさんとの交流は、1974年、当時司祭であったベルゴリオ神父がフランクフルトに向かう途中、トリノに立ち寄り、連絡を保っていたイタリアの親戚を訪ねたことにさかのぼる。 その後、ベルゴリオ神父は大司教、枢機卿となり、ローマに行く機会があると、トリノにカルラさんと夫、2人の息子からなる一家を訪ねていたという。 カルラさんは、パンデミック前の2019年、家族とバチカンを訪れて以来、教皇とは会っていないが、1カ月に1回ほど電話で近況を交換していると語った。 自宅前で出迎えたカルラさんと教皇は笑顔で抱擁を交わし、集まった他の親類たちと和やかに食卓を囲まれた。 カルラさんらとの昼食後、教皇はアスティ市の西郊の町、ティリオーレを訪問。同町で暮らす、もう1人の又従姉妹デリア・ガイさん(85)とも話し合った。 訪問初日夕、教皇は、アスティ市内のアスティ教区司教館に入った。 教皇は、訪問2日目の20日午前、アスティ教区司教館に、ピエモンテ州のアルベルト・チリオ州知事、アスティ市のマウリツィオ・ラセロ市長など、地元自治体代表の訪問を受けた。 この席で、アスティ市長は、教皇に同市の名誉市民の称号を贈呈した。「世界平和のための大きな努力と、あらゆる形の差別に対する日頃の連帯と兄弟愛のメッセージ」、また「アスティおよびピエモンテとの強い絆の証し」を贈呈の理由として述べた。 教皇は、名誉市民の称号に感謝し、自分の祖父母がアスティについて話していたために、アルゼンチンにいた時からアスティは心の中にあり、自身にアスティのゆかりを常に感じていたと語った。 続いて、教皇はアスティ教区の司教座聖堂で「王であるキリスト」の祭日のミサを地元の信者たちと共に捧げた。その後半「お告げの祈り」を教皇は信者たちと共に唱えた。 典礼暦で「王であるキリスト」を祝うと共に、教区レベルの「世界青年の日」を記念したこの日、教皇は特に若い信者たちに語りかけた。 そして、今年の「世界青年の日」と来年夏ポルトガルで開催される「世界青年の日・リスボン大会」の共通テーマである、「マリアは出かけて、急いで山里に向かった」(ルカ1・39)という言葉の観想へと招いた。 エリザベトを訪問した時のマリアの若さを指摘しながら、教皇は「出かける」「向かう」という二つの動詞を若さの秘訣(ひけつ)として示した。 マリアは「出かけて、向かった」。マリアは自分のことだけを考えずに、天の高きを見つめ、自分の恐れから抜け出し、助けを必要とする人に手を差し出すために歩き始めた、と教皇は話した。 今日、わたしたちは順応主義者や携帯電話の奴隷とは異なる、マリアのように世界を変える若者たちを必要としている、と述べた教皇は、マリアのように人々にイエスをもたらし、他者をいたわり、兄弟愛に満ちた社会と平和の夢を実現してほしい、と若者たちに願った。 「世界は平和に飢えている」と、教皇はウクライナをはじめ戦争に苦しむ世界各地を心に留めつつ、平和のために祈り続けよう、と呼びかけられた。 この席で教皇は、数日前パレスチナ自治区ガザの難民キャンプで発生した大規模火災で亡くなった子どもたちを含む多くの人々とその遺族に思いを向け、犠牲者の冥福と共に、長い紛争に苦しむ人々への慰めを神に祈り求めた。 そして、教皇は「平和の元后マリア」に捧げたこのカテドラルで、すべての家族や病者をはじめ、すべての人々を聖母の保護に託して祈った。 同日午後、アスティの司教座大聖堂でミサをとり行われた教皇は、ローマに帰るためにヘリコプターの待つ市営競技場へと向かった。 教皇へのサプライズとして、競技場にはアスティ教区全土の小教区から児童・生徒や青年たちが詰めかけ、歌やダンス、大歓声で教皇への親愛をいっぱいに伝えた。 代表の子どもたちから花束や作品を受け取りながら、心のこもった見送りに笑顔で答えた教皇は、消防士や救急隊員たちにお礼を述べ、地元司教マルコ・プラスターロ師と抱擁を交わした後、午後3時過ぎ、ヘリコプターでアスティを後にした。□ ――――――――――――― ◎教皇、バチカン広報省関係者と出会い 【CJC】教皇フランシスコは11月12日、バチカン広報省の関係者との集いを持った。バチカン・ニュース報道を紹介する。 広報省は、「シノドスとコミュニケーション=発展させるべき行程」をテーマに、10日から3日間にわたり定例総会を開催していた。 総会には、日本から同省顧問枢機卿の前田万葉枢機卿が出席した。 総会最終日、会議参加者と同省職員たちは、バチカン宮殿・クレメンスの間で教皇との出会いに臨んだ。 教皇は、日ごろ教会の広報に携わる関係者らへ、原稿を用いずに励ましの言葉を述べる共に、この出会いのために用意した原稿を参加者たちに託した。 その中で教皇は「シノドスとコミュニケーション」という総会テーマに言及しつつ、シノドスは単にコミュニケーションをとるためのものでも、多数派や少数派といった世俗的な論理や見方で教会を考えるものでもない、と指摘した。 シノドスの歩みの忘れてはならない本質は、神のみ旨に耳を傾け、それを理解し、実践することにある、と教皇は述べた。 福音の光を今日により効果的にもたらすために、わたしたちが「教会」として神のみ旨を知ろうとするならば、個々の中でなく、教会の生きた「絆」の中で、主に耳を傾けそれを理解することが必要、と記している。 ナザレのマリアは従妹エリザベトの存在と親愛なくしては「マグニフィカト」を歌うことはできず、そばにヨセフがいなければ、幼子イエスを殺そうとする者たちの憎しみから、御子を守ることはできなかった。またイエスも、ゲツセマネの園に弟子を伴ったように、ご自身の最も決定的な闘いにおいて、「絆」を必要としていた、と教皇は福音書のエピソードを観想した。 関係を構築するコミュニケーションは、まさにこの「絆に対する召命」を負っていると述べた教皇は、コミュニケーションが寄り添いを可能にし、疎外された人に声を与え、切り捨てられ無視されがちな物事に関心を喚起できるものであるように、と教皇は願った。 そして、教皇は、コミュニケーションが「絆を作り出す」ために必要なこととして、「人々の孤独を和らげる」、「声なき人に声を与える」、「伝えることの苦労を学ぶ」の三つを挙げた。 教皇は、広報省の仕事は単に技術職ではない、と述べ、教会のあり方そのものに関わる、その召命を改めて強調した。□ ――――――――――――― ◎韓国映画「誕生」に「千万観客を祈る」と教皇 【CJC】韓国紙「中央日報」(日本語版)によると、教皇フランシスコは11月16日、バチカン市国で行われた韓国映画「誕生」(原題)の試写会で、「千万観客を祈る」と明らかにした。 この日、ローマ教皇庁シノドスホールでは韓国カトリック初の司祭、金大建(キム・デゴン、1821~1846)神父の一代記を題材にした映画「誕生」の試写会が行われた。このため、バチカンを訪問したパク・フンシク監督や俳優ユン・シユン、俳優ユン・ギョンホ、俳優イ・ムンシクたちは教皇庁パウロ6世記念ホールで教皇フランシスコと個別謁見した。 教皇は、今回の個別謁見を斡旋した兪興植(ユ・フンシク)枢機卿から映画の企画意図を聞いた後、「韓国の偉大な芸術家たちが金大建神父に関する映画を作ったのが印象的」と話した。教皇は「映画を撮りながら、美しいキリスト人、人間として美しかった方の人生について研究と勉強をしたのは皆さんにとっても祝福だと思う」と述べた。 映画「誕生」は30日、韓国の劇場で公開される。韓国公開前にバチカン市国で初めて試写会が開かれたのも異例だが、シノドスホールで試写会が行われたのも非常に特別だと主催側は伝えた。 試写会には、兪興植枢機卿や教皇庁長官および高位聖職者、多くの大使とローマに滞在中の司祭、修道者、信徒など200人余りが参加した。映画が終わった後には、外交官席からイタリア語で「Viva chiesa Coreana!」(韓国教会万歳)と叫ばれたりもした。 教皇庁使徒座署名院最高裁判所次官のアンドレア・リパ司教は「韓国教会に対して映画化したことに感謝する」と伝え、「映画自体も素晴らしかった」と評価した。□ ――――――――――――― ◎トルコがシリア北部を空爆、爆弾テロ事件の報復か 【CJC】トルコ国防省は11月20日、シリア北部とイラクで非合法組織クルド労働者党(PKK)と関連組織の拠点を空爆したと発表した。トルコに対するテロ攻撃を排除する目的としている。イスタンブール発共同通信報道を紹介する。 13日に最大都市イスタンブールで発生した爆弾テロ事件への報復の可能性がある。6人が死亡したテロ事件発生から1週間。エルドアン政権はシリア北部のPKK系クルド人勢力の犯行と断定し、捜査している。□ ――――――――――――― ◎米最高裁で2014にもリークか=ニューヨ-ク・タイムズ紙 【CJC】ワシントン発ロイター通信によると、米紙ニューヨ-ク・タイムズ(NYT)は11月19日、中絶反対運動の元指導者が、避妊を巡る2014年の米連邦最高裁判決について事前に知らされていたと報じた。最高裁は人工妊娠中絶を巡る今年の判決でも草稿の漏えいが問題になっており、調査を求める声が上がっている。 キリスト教福音派の非営利団体を率いていたシェンク牧師が、団体の大口献金者が最高裁のアリート判事宅で同夫妻と夕食を共にした後間もなく、避妊と宗教上の権利に関する裁判の結果を知ったと明かした。判決が公表される数週間前だった、とNYT。 アリート判事は同裁判だけでなく、女性に中絶の権利を認めた「ロー対ウェイド判決」を覆す今年の判決でも多数派意見を執筆した。いずれの判決も宗教右派が勝利する内容だった。 アリート判事は声明で、自身もしくは妻が14年の判決をリークしたとの主張は「完全な誤りだ」と述べた。 議会上院のダービン司法委員長(民主党)は、委員会が疑惑を検証しているとした上で、最高裁に倫理規定を設ける法案可決を促した。□ ――――――――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月20日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼教皇、バーレーンを訪問=諸宗教代表者の対話に出席 ▼教皇「世界青年の日」メッセージ=イエスを迎える喜びを出かけて、分かち合う ▼FABC50周年総会閉幕=「より良いアジアのために」=政府やNGOとの関わり誓う ▼全国教区広報担当者会議=動画編集を体験 ▼新しい『ミサの式次第』=表紙を学生がデザイン=東京・サレジオ高専 =KiriShin(11月11日既報・再録)=http://www.kirishin.com ▼学校特集・前編=東京神学大学×東京基督教大学=「見えざる壁」越えて=交流と神学議論を=神学生有志が共同企画 ▼キリスト教功労者に小島誠志、吉崎恵子の両氏 ▼WCC総幹事代行=モスクワでキリル総主教と会見 ▼実物大に再現した「ノアの箱舟」=全米から天地創造説信者が訪れる ▼訃報=松井直さん(福音館書店元社長) =クリスチャン新聞(11月13日)=http://クリスチャン新聞.com ▼福音主義神学会西部=「犠牲のシステム」論に浅野淳博氏反駁 ▼JEA、全キ災共催=「災害支援の温故知新」テーマに中台孝雄氏=直後の熱気の種火残して ▼「第22回日本CBMC国家朝餐祈祷会」で金子道仁氏=イエスが十字架で勝ち取った平和は困難な中で前進する ▼建売住宅が美しい教会堂に=大阪バイブルチャーチ再出発 ▼2年ぶりリアル開催=CS成長セミナー=説教演習、批評で理解深める=大嶋重徳氏が教理的、実践的に指導 ――――――――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-11-21 19:46
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/11/14 (第1660信) ――――――――――――― 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ≪ 目 次 ≫ ▽教皇、ウクライナのシェウチュク首座大司教とバチカンで会談 ▽「貧しい人のための祈願日」、教皇「闇に希望の光を灯し、福音の証しを」 ▽仏カトリック教会、司教の性加害疑惑を公表=うち1人は現枢機卿 ▽世界ルーテル連盟(LWF)第13回総会、来年9月にポーランドで ▽世界教会協議会(WCC)、信仰職制委ディレクターにジェフティク氏 ▽尹大統領 雑踏事故受け宗教界の長老と相次ぎ面会 ▽《メディア展望》 ――――――――――――― ◎教皇、ウクライナのシェウチュク首座大司教とバチカンで会談 【CJC】教皇フランシスコは11月7日、ウクライナ戦争勃発以来、初めてバチカンを訪れたギリシャ典礼カトリック教会のヴィアトスラヴ・シェウチュク首座大司教を迎え会談した。バチカン・ニュース(日本語)が報じた。 教皇と同大司教との出会いは、バチカン宮殿の図書室で行われた。 シェウチュク大司教の声明によれば、同大司教は、教皇が戦争の停止と和平仲介、捕虜解放のために尽くしているあらゆる働きかけと、祈りと行動を通したウクライナの人々への寄り添いに感謝を表した。 同大司教はこの出会いで、今年3月、イルピンのギリシャ典礼カトリック教会の正面壁を破壊した地雷の破片を「戦争が日々もたらす破壊と死の象徴」として教皇に贈った。 教皇は、平和のための教皇庁の努力を保証すると共に、教会が人々を近くで支えるよう励ました。 シェウチュク大司教は、戦争の被害が最も深刻な地域を訪問しながら見たこと、また占領されている地区での司教、司祭、修道者たちの司牧、あらゆるカテドラル、教会、修道院が避難所、人道支援の中心となっていることを教皇に語ったという。□ ――――――――――――― ◎「貧しい人のための祈願日」、教皇「闇に希望の光を灯し、福音の証しを」 【CJC】バチカン・ニュースによると、11月13日、カトリック教会の「貧しい人のための世界祈願日」、教皇フランシスコはバチカンの聖ペトロ(サンピエトロ)大聖堂でミサを捧げた。 教皇フランシスコによって創設され、毎年、典礼暦の年間第33主日に記念される「貧しい人のための世界祈願日」は、今年で6回目を迎えた。 ミサには、ホームレスの人々や難民・移民など、ローマ教区のカリタスや諸団体の支援を受けている人々も多数参加した。 教皇はミサの中で、この日の福音朗読箇所、ルカ福音書の一節(21章5~19)を取り上げ、説教を行わった。 この箇所は、イエスは神殿の外見的な美しさに見とれている人々に、神殿の崩壊の時と終末の徴について予告している。 教皇は、この世のすべてのものと同様、人の手で築かれた神殿は滅びるが、重要なのは今生きている時のしるしを識別し、歴史上の様々な出来事の中で福音の弟子として留まることである、と話した。 そして、時のしるしの識別に役立つものとして、この箇所でイエスが言う「惑わされないように気をつけなさい」(ルカ21・8)、「それはあなたがたにとって証しをする機会となる」(同21・13)という2つの言葉を示された。 教皇は、イエスの言葉は、この「貧しい人のための世界祈願日」において、わたしたちの塞がれた心の耳を開け、弱い立場にある人々の苦しみの叫びを聞くようにとの警告である、と指摘した。 今日の世界で見られる暴力や、不正義、迫害、またパンデミックや、気候変動、戦争などの危機、難民や移民、失業者らの苦しみを前に、もし、わたしたちの心が無反応ならば、人々の苦悩の叫びを聞き、その悲しみを分かち合うことはできないだろう、と語った。 イエスが「惑わされないように気をつけなさい」と言われるように、こうした危機の中で安易な解決をうたうポピュリズムや、利益の名のもとに一部の人を富ませ、貧しい人たちを隅に押しやる偽のメシアに惑わされてはならない、と教皇は強調。 むしろ、「それはあなたがたにとって証しをする機会となる」というイエスの教えに従い、闇の中に希望の光を灯すことで、福音の喜びを証しし、兄弟愛に満ちた世界を築いて欲しい、と信者らに願った。 教皇はこのミサに続き、日曜正午の祈りの集いを行い、その後、バチカンのパウロ6世ホールで貧しい人々と昼食を共にした。□ ――――――――――――― ◎仏カトリック教会、司教の性加害疑惑を公表=うち1人は現枢機卿 【CJC】フランス司教協議会は11月7日、過去に性加害に及んだり、虐待事件の報告を怠ったりした疑いが持たれている同国の現・元司教が11人に上ることを明らかにした。うち1人は現枢機卿で、30年以上前に未成年者を暴行したと告白したという。AFP=時事通信が報じた。 11人はいずれも、刑事訴追や教会による懲戒処分の対象となる。元司教6人はすでに仏当局や教会の司法機関により訴追されており、うち1人はその後死亡したという。 司教協議会の会長を務める北東部ランスのエリック・ドムーランボーフォール大司教は記者会見で、長年にわたりボルドーの司教を務めたジャンピエール・リカール枢機卿(78)の書簡を公表した。リカール枢機卿はその中で「私は司祭だった35年前、14歳の少女に対し非難されるべき行動をとった」と認めた。□ ――――――――――――― ◎世界ルーテル連盟(LWF)第13回総会、来年9月にポーランドで 【CJC】世界ルーテル連盟(LWF=本部ジュネーブ)は11月14日、第13回総会を2023年9月13日から19日まで、ポーランドの古都クラクフで開催する、と発表した。総会テーマは「一つの体、一つの精神、一つの希望」(仮訳)。 総会構成員約355人が出席の予定。また準加盟組織の代表、他教派からのゲスト、公式プレゼンター、アドバイザー、ボランティア、スタッフなども出席する。 総会開催の間は、公式行事の間に、加盟教会の交わり、相互の祝福を祝うプログラムも実施される。□ ――――――――――――― ◎世界教会協議会(WCC)、信仰職制委ディレクターにジェフティク氏 【CJC】世界教会協議会(WCC)は、信仰職制委員会の新ディレクターにアンドレイ・ジェフティク氏を任命した。 セルビア出身で東方正教会の神学者であるジェフティック氏は、ベオグラード大学の哲学・社会理論研究所の研究員、欧州移住者教会委員会の神学コンサルタントを務めた。 学生時代からエキュメニカル運動に関わり、博士課程ではエキュメニカル神学者トーマス・F・トーランスの仕事を中心に研究した。2013年、釜山で開催されたWCC第10回総会にセルビア正教会の代表として出席。以後、WCC中央委員、2018年からはWCC総会企画委員会委員を務めている。□ ――――――――――――― ◎尹大統領 雑踏事故受け宗教界の長老と相次ぎ面会 【CJC】韓国の聯合ニュース(日本語)によると、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は11月8日、ソウル・梨泰院で156人が死亡した雑踏事故を受け、仏教やキリスト教など宗教界の長老と非公開で相次ぎ面会し、助言を受けた。大統領室が明らかにした。 尹大統領は事故を受けて定めた「国家哀悼期間」の終了前日の4日に韓国最大の仏教宗派「大韓仏教曹渓宗」の総本山、曹渓寺で開かれた法要、5日には忠清南道天安市の白石大で開かれた礼拝、6日には明洞聖堂で行われたミサに出席し、犠牲者を追悼した。□ ――――――――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月13日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼教皇、諸宗教指導者らと=「平和への叫び」響かせる ▼教皇、自己崇拝を警告=「自分は人より優れている」 ▼「貧しい人のための世界祈願日」=教皇メッセージ=戦争は貧困を生み、拡大する ▼新しい『ミサの式次第』=司式者用儀式書=全国に向け発送 ▼教皇の一般謁見講話=悲しみは人生の「警報ベル」 =KiriShin(11月11日)=http://www.kirishin.com ▼学校特集・前編=東京神学大学×東京基督教大学=「見えざる壁」越えて=交流と神学議論を=神学生有志が共同企画 ▼キリスト教功労者に小島誠志、吉崎恵子の両氏 ▼WCC総幹事代行=モスクワでキリル総主教と会見 ▼実物大に再現した「ノアの箱舟」=全米から天地創造説信者が訪れる ▼訃報=松井直さん(福音館書店元社長) =クリスチャン新聞(11月13日)=http://クリスチャン新聞.com ▼福音主義神学会西部=「犠牲のシステム」論に浅野淳博氏反駁=責任転嫁でなく責任〝自覚〟 ▼JEA、全キ災共催=「災害支援の温故知新」テーマに中台孝雄氏=直後の種火残して ▼「第22回日本CBMC国家朝餐祈祷会」で金子道仁氏=イエスが十字架で勝ち取った平和は困難な中で前進する ▼建売住宅が美しい教会堂に=大阪バイブルチャーチ再出発 ▼2年ぶりリアル開催=CS成長セミナー=説教演習、批評で理解深める=大嶋重徳氏が教理的、実践的に指導 ――――――――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-11-15 00:00
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/11/7 (第1659信) ――――――――――――― 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ≪ 目 次 ≫ ▽英国国教会のオックスフォード主教、同性婚禁止に終止符を打つよう求める ▽燃やされるのはトラス前首相とレタス=英ガイ・フォークス・ナイト ▽教皇、バーレーン訪問を終了、ローマに戻る ▽WCC総幹事代行、モスクワでキリル総主教と会見 ▽バンコクで2年越し「アジア2022」=全アジア規模で宣教考える ▽バチカンが美術館所蔵のミイラをペルーに返還 ▽《メディア展望》 ――――――――――――― ◎英国国教会のオックスフォード主教、同性婚禁止に終止符を打つよう求める 【CJC】英国国教会は同性カップルの結婚禁止を解除すべきだと、オックスフォードのスティーブン・クロフト主教が述べた。英専門紙『チャーチ・タイムズ』11月7日付けが報じた。 性的マイノリティ(性的少数者)に反対することは、「英国国教会と、私たちが奉仕しようとしている文化や社会との間に根本的なずれを生じさせている」という。 主教協議会は、来年2月の全体会議で、同性婚の問題がどのように決定されるべきかを議論する。 クロフト主教は、50ページの小冊子「愛と信仰において共に」を各主教団に送った。この冊子で同主教は、教会が「より良い決定と実践に到達する」のがあまりにも遅かったこと、そして主教自身の見解が「変わるのが遅く、私の行動や行動の欠如が、不一致、苦痛を引き起こした」ことを謝罪している。 クロフト主教は、現職の教区主教の中でただ一人、英国国教会が同性カップルと結婚することを認め、自身も同性パートナーと結婚できるようにすべきだという考えを表明している。現在はどちらも認められていない。しかし聖職者は独身を貫くという暗黙の了解のもとで同性パートナーとなることができる。□ ――――――――――――― ◎燃やされるのはトラス前首相とレタス=英ガイ・フォークス・ナイト 【CJC】AFP=時事通信によると、国王爆殺計画が未然に防がれた歴史的事件を記念する英国の祭り「ガイ・フォークス・ナイト」は著名人を模した人形を燃やすことで知られるが、今年は史上最短の在任期間49日で辞任したリズ・トラス前首相の人形が火にくべられることになった。 英南東部ケント州のイーデンブリッジで11月2日、高さ10メートルのトラス氏の人形がお披露目された。英大衆紙上でトラス氏の政治生命と賞味期限を競って勝利したレタスを肩の上に乗せ、足元には首相官邸に暮らす猫のラリーがまとわりつく姿。アーティストのアンドレア・ディーンズ氏が制作した。 「ボンファイア・ナイト(たき火の夜)」とも呼ばれるこの祭りは、1605年11月5日に、ガイ・フォークスらカトリック教徒がプロテスタントの国王ジェームズ1世と英国会議事堂を、たる36個分の火薬で吹き飛ばそうとした計画が阻止されたことを記念する行事。11月5日か直近の週末に、かがり火をたき、花火を打ち上げ、人形を燃やすのが恒例となっている。□ ――――――――――――― ◎教皇、バーレーン訪問を終了、ローマに戻る 【CJC】バチカン・ニュースによると、教皇フランシスコは、11月6日、バーレーン訪問を終え、特別機でローマに戻った。 教皇は、3日から4日間、ローマ教皇として初めてバーレーン王国を訪れていた。 訪問最終日の6日、首都マナーマでカトリック教会関係者との出会いを持った教皇は、続いて、アワリのサヒール空軍基地のホールで、ハマド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ国王らと共に、送別式に臨んだ。 そして、現地時間13時16分、特別機でバーレーンを後にされた教皇は、イタリア時間同日16時40分頃、ローマのフィウミチーノ国際空港に到着。こうして39回目の海外司牧訪問(イタリアを除く)を終えた。□ ――――――――――――― ◎WCC総幹事代行、モスクワでキリル総主教と会見 【CJC】ロシア正教のキリル総主教は10月17日、モスクワの総主教公邸で世界教会協議会(WCC)のイオアン・サウカ総幹事代行(ルーマニア正教会・長司祭)と会見した。宗教専門紙『中外日報』10月28日付け報道を紹介する。 ロシア正教会の公式サイトによれば、この日の会見でキリル総主教は現在の「危機」 は (ウクライナのマイダン革命があった) 2014年にさかのぼる問題、と従来の主張を繰り返し「ドンバス地方その他の紛争地域」に特に注意が必要だと強調した。また、同教会が行っている難民の人道支援の認識を求めた。 一方、中央委員会の指示で訪露したサウカ氏はロシア正教会代表団も参加したWCCの「戦争と暴力を非難する声明」に留意を促し、「流血と核の危険を止めるため、私たちが一緒にできることを確認するために来た」と述べた。(「聖戦」をにおわせる言動を踏まえ)戦争に関する総主教の神学的理解の説明も求めた。 公式サイトによれば、キリル総主教は今の困難な状況が政治的文脈から生じており、教会はその火に油を注ぐべきではない、火を消すためできる限りのことをすべきだ、と回答。 WCCの「積極的だが中立」の役割へ期待を表明したという。□ ――――――――――――― ◎バンコクで2年越し「アジア2022」=全アジア規模で宣教考える 【CJC】アジア福音同盟(AEA)、アジア・ローザンヌ委員会(ALC)、アジア神学協議会(ATA)が共催した宣教会議「アジア2022」が10月17~21日、タイ・バンコクで開催された。10月30日付け、11月6日付けで『クリスチャン新聞』が報じた。 開会式では、タイ福音同盟のマノク・ジャナムーク理事長、世界ローザンヌ運動のマイケル・オー総裁、世界福音同盟のエフライム・テンデロ前総主事(現国際大使)、アジア神学協議会のテレサ・ロコ・ルア氏、アジア2022代表のデイビッド・ロー氏があいさつした。 当初2020年の予定だったが2年越しになった。参加者は32国から現地530人、オンライン500人に上った。□ ――――――――――――― ◎バチカンが美術館所蔵のミイラをペルーに返還 【CJC】バチカン美術館の民俗学コレクションにあった人間の遺体を返還するプロジェクトの最終段階として、バチカンとペルー政府は10月17日、1925年にバチカンに寄贈されていたミイラ3体のペルーへの返還に合意する文書に調印した。バチカン発CNS通信報道としてカトリック新聞11月6日付けが紹介した。 ミイラ3体は数世紀前のものとみられるが、正確な年代はペルーで本格的に調査してみないと分からないという。3体が発見されたのは、ペルー・アンデス山脈のウカヤリ川流域で、標高3000メートル以上の場所だった。ミイラはインカ人のものと考えられている。 バチカン美術館は2010年に、人間の遺体は美術品でも収集品でもないとする確信に基づき、所蔵していた人間の遺体を元の国に返還するプロジェクトを立ち上げた。□ ――――――――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月6日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼バチカン、さらに2年=中国との「暫定合意」延長 ▼新潟教区=オンラインで信徒大会=コロナ禍超え 地域と世代つなぐ ▼ガーナの宗教指導者ら=違法採掘の禁止を願う=環境破壊で健康被害も ▼バチカン美術館所蔵=ミイラをペルーに返還 =KiriShin(11月1日)=http://www.kirishin.com ▼日本実践神学会=対面で初の学会=現場の必要に応える神学を=関田寛雄、坂野慧吉、加藤常昭の3氏そろい踏み ▼文化功労者に加藤一二三九段、聖書学者の席な清三氏も ▼ムスリムも日本の漫画、アニメは見てもよい?(小村明子) ▼「ゼロカルト」政策と中国のキリスト教会(佐藤千歳) ▼WCRP日本委、新理事長に全日仏前理事長の戸松義晴氏 =クリスチャン新聞(11月6日)=http://クリスチャン新聞.com ▼急成長の一方、未伝領域も=「アジア2022」多様なリーダーらが課題と実践を報告 ▼世界を変える神の祝福語る=「心開いて神の愛受けよう」=JMCゴスペルフェスタ ▼内藤容子11年ぶりCD「時のしるし」リリース=「終わりの日の希望伝えたい」=来年3月末まで全国でライブツアー ▼シンガポールが「社会分断の恐れ」 宗教・LGBTQ映画の禁止 ▼《訃報》大木 英夫氏 逝去 ――――――――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-11-07 22:42
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/10/31 (第1658信) ――――――――――――― 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ≪ 目 次 ≫ ▽モスクワ市職員の3分の1が「国外逃亡」情報=ニューズウイーク日本版 ▽実物大に再現した「ノアの箱舟」=米テーマパークに集まる天地創造説信者 ▽ヘルプマークは国旗の誤用?=スイス政府は抗議する意向なさそう ▽教皇、イタリアの「カトリック・アクション」の若者たちと出会い ▽教皇、ルクセンブルグのベッテル首相と会談 ▽教皇、ソウルの繁華街で発生した転倒事故の犠牲者悼む ▽教皇、ポルノは「修道女さえ見る」と危険性を警告 ▽《メディア展望》 ――――――――――――― ◎モスクワ市職員の3分の1が「国外逃亡」情報=ニューズウイーク日本版 【CJC】ニューズウイーク日本版が10月29日伝えるところでは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ウクライナに派遣する予備役の部分的動員を発令したことを受け、モスクワ市職員の3分の1近くが1カ月の間に国外に逃れたと、地元メディアが報じた。 地元メディア「ネストカ」は、住宅や地域サービス、医療、教育など、大規模な部門の男性職員やIT部門の専門家たちが一斉に逃げ出したと、事情に詳しい関係筋の話として伝えた。 職員の多くは正式に辞職しておらず、関係当局に届け出もしていないという。「彼らはマグカップも洗わず、職場に私物を残したままいなくなった」と、ある情報筋は語っている。 プーチン大統領は9月21日、ウクライナでの戦闘に予備役30万人を動員すると発表。その後の2週間で、徴兵を避けるために市民37万人以上がジョージア、フィンランド、カザフスタン、モンゴルなど近隣国に逃れた。 10月中旬には、徴兵されたモスクワ市職員がウクライナで死亡したことで、同市職員が大量に辞職していた。 著名なロシア人ジャーナリストで元大統領候補のクセニア・ソブチャク(40)も、リトアニアに逃れた。同国首都ビリニュスの情報機関によると、26日朝に警察当局がモスクワにあるソブチャクの自宅を強制捜査したという。 ロシア国営「タス通信」は、ソブチャクのメディア担当者であるキリル・スハノフと共に刑事事件の容疑者として彼女を逮捕するよう、治安当局が命令を受けたと報じている。□ ――――――――――――― ◎実物大に再現した「ノアの箱舟」=米テーマパークに集まる天地創造説信者 【CJC】AFP通信(日本語)によると、米ケンタッキー州ピーターズバーグにある、実物大をうたう「ノアの箱舟」を再現したテーマパーク。進化論を偽りとする世界観を主張し、全米から天地創造説の信者が訪れている。 テーマパーク「アーク・エンカウンター」(箱舟との遭遇)とその関連施設「創造博物館」では、紀元前4000年ごろに神が文字通り6日間で天地を創造したとの信念が全面に押し出されている。 キリスト教福音派の信者たちが、約6500万年前の恐竜の絶滅といった、科学的事実に鋭く反論する壮観な展示を目当てにここへやって来る。 「進化論者は恐竜を利用して自分たちの世界観を誇示します。ですからその恐竜を、言うなれば取り返しているのです」と、「アーク・エンカウンター」と「創造博物館」の共同設立者マーク・ルーイ氏は語る。 同氏は肉食恐竜アロサウルスの骨格標本の横に立ち、ここでは恐竜について異なる見解を提示していると話した。「その大半は約4500年前、ノアの洪水で絶滅したのです」 創造博物館は2007年に開館した。資金は天地創造説を確固として信じる団体「アンサーズ・イン・ジェネシス」(創世記に答え)の募金活動と支援で賄われた。 2016年には、そこから約70キロ離れたウィリアムズタウンに「アーク・エンカウンター」がオープン。ノアの箱舟のレプリカは、聖書に記載されている通り全長150メートル、高さ15メートル、幅25メートルの大きさだ。 米世論調査会社「ギャラップ」が2019年に行った調査によると、米国人の40%は、神が人間を創造したのは今から1万年前にも満たない数千年前の出来事だと考えている。 米国における天地創造説を扱った著者で、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校の歴史学者アダム・ラーツ氏は、米国で創造論者を自称することは、むしろ「より広い文化的分断における識別子」になると指摘する。 「例えば、『私は創造論者と言えると思います。なぜならポルノグラフィーが嫌いだし、人工妊娠中絶の権利やLGBTQ(性的少数者)の権利を認めたくないからです』といった具合です」 共同設立者のルーイ氏によると、このテーマパークと博物館に来るのは大半が共和党支持者だ。施設として候補者を支持することはすべきでないとしつつも、「今日の政治的争点を避けては通れない」と語った。□ ――――――――――――― ◎ヘルプマークは国旗の誤用?=スイス政府は抗議する意向なさそう 【CJC】スイス公共放送協会国際部として、スイスのニュースや情報を世界中に届けている「SWI」(スイスインフォ)が、日本の駅や車内で「赤地に白十字と白いハートをあしらったヘルプマーク」が、「あなたの支援を必要としています」であって、「私はスイスが好き」ではない。スイス国旗の誤用との指摘も挙がっているが、スイス政府が公式に抗議する意向はなさそうだ、とその背景を10月28日報じた。 ヘルプマークは「援助や配慮を必要としている方々が、そのことを周囲の方に知らせることができるマーク」。義足や人工関節を使用している、内部障がいや難病を持つ、妊娠初期など、外見だけでは分からない障がいや困難を抱えている人に配布している。このマークを身に着けた人には電車・バスで席を譲る、事故や災害時に避難をサポートするなど、周囲の人が手を差し伸べるよう呼びかけている。東京都が2012年に導入し、20年の東京五輪・パラリンピックに合わせて日本で公式マークとなった。 10月初め、歌手の椎名林檎さんが発表したCDの特典がソーシャルメディアなどで大きな話題となった。赤地に白い十字とリンゴを模したマークを並べたカードケースが、東京都の発行するヘルプマークと似ていると指摘された。 ヘルプマークは「援助や配慮を必要としている方々が、そのことを周囲の方に知らせることができるマーク」。義足や人工関節を使用している、内部障がいや難病を持つ、妊娠初期など、外見だけでは分からない障がいや困難を抱えている人に配布している。このマークを身に着けた人には電車・バスで席を譲る、事故や災害時に避難をサポートするなど、周囲の人が手を差し伸べるよう呼びかけている。東京都が2012年に導入し、20年の東京五輪・パラリンピックに合わせて全国で公式マークとなった。 これに酷似した椎名さんのCD特典に対し、「グッズと混同されてヘルプマークを持った人が必要な支援を受けにくくなるのでは」といった指摘が相次いだ。赤十字社や東京都庁からの指摘もあり、10月18日、CD販売元はグッズのデザイン変更を決めた。 しかし、「ヘルプマークのデザインも赤十字マークやスイス国旗に類似しており各規約に抵触していると考えられる」という指摘も挙がった。ヘルプマークを「ずっとスイス製のバッグのブランドマークだと勘違いしていた」との告白もあった。 こうした懸念を強く持ち、各所に働きかけているのは、日本在住のスイス人、ロジャー・モッティーニ氏。東京大学や早稲田大学などで教鞭をとり、スイス・日本の交流史をまとめた「未知との遭遇 スイスと日本他のサイトへ」の著書もある。 モッティーニ氏はSWIの取材に、「もしスイスに観光にきた日本人がヘルプマークを携行して、その意味や使われ方をスイス人に説明したら、その人の気質にもよるが、やはり『非友好的な』反応をするだろう」と訴えた。 スイスが国として東京都のヘルプマークに苦情を申し立てることはできるのか? 結論から言えば、答えは「できるがしない」だ。 スイスは国旗デザインの使用を厳重に規制している。2017年に施行された新商標保護法と新紋章保護法(通称スイスネス法)は、「スイス製」であることを示すために白十字を製品・サービスの販売に使えるケースを厳格に定めている。 だがスイスネス法が適用されるのはスイス国内企業だけだ。外国企業に対しては、所在国での商標法や不正競争防止法、あるいは多国間・二国間協定に基づいて異議を唱えている。 知的所有権機関は各国大使館などを通じ、全世界で年間200件前後の悪用事例に介入している。同機関のダフィッド・シュテークル氏によると、スイスブランドを悪用する意図がある場合だけでなく、「赤十字は使えないから反転させた赤地に白十字を使うのは、世界的に珍しいことではない」という。 赤十字のマークは紛争地域で病院や救護員を攻撃から守るための重要な印であり、使用できる組織も国際法で決まっている。赤十字の創始者アンリ・デュナンの祖国であるスイスに敬意を示して採用された歴史がある。 スイスが白十字を厳重に守るのは、それだけのブランド価値があるからだ。スイスにもたらす経済効果は年間60億フラン(約9000億円)と試算される。 だが逆に、こうした経済損失をもたらさないケースでは介入しない場合の方が多い。ヘルプマークのケースでは「スイス輸出企業に影響はなく、スイスの利害関係者を想定できない」ため、苦情を申し立てるには至らないという。□ ――――――――――――― ◎教皇、イタリアの「カトリック・アクション」の若者たちと出会い 【CJC】教皇フランシスコは10月29日、イタリアの「カトリック・アクション」の若者たちとの出会いを持たれた。「カトリック・アクション」は、信徒たちの使徒的活動を目的とした組織で、その中には少年・青年・成人・学生・職業人など様々なグループがある。 この日、バチカンのパウロ6世ホールには、イタリア各地の小教区で活動する「カトリック・アクション」の青年リーダーたちが集った。 教皇は参加者への挨拶で、自身と「カトリック・アクション」の若者たちとは世代が違っても「教会や小教区に対する情熱は同じ」と話し、今日の小教区の現状や、その活性化のためのヒントなどを一緒に考えられた。 小教区において人々の間に「兄弟愛」を育んでいるカトリックアクションの会員たちの日頃の活動に教皇は感謝を述べた。 小教区共同体に所属・参加する人々の規模が縮小している現状について、教皇は、これは近年の社会的傾向に、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響がさらに加わったものと分析した。 また、個人や小さなグループに閉じこもり、人間関係に距離をおく現代の文化傾向が、キリスト教共同体の中にも影を落としている、とも述べた。 こうした現状を恐れず、小教区に兄弟愛と多様性の中の調和を育てるため、一人一人が何かをしなくてはならない、と述べた教皇は、その手始めにまず自分たちが心を開き、他者との出会いを求めるべき、と招いた。 また、教皇は若者たちに社会の「パン種」となるよう願い、聖霊と共にあるならば、あらゆる場所で、人間性をもたらすパン種となれるだろう、と語った。 「地の塩」「世の光」として生きるからには、生ぬるさに陥ることなく、「塩」であり、「光」であり続けなければならない、と青年たちを励ました。 そして、教皇は、アッシジの聖フランシスコをはじめ、聖クララ、ヴィテルボの聖ローザ、悲しみの聖母の聖ガブリエル、聖ドメニコ・サヴィオ、聖ジエンマ・ガルガーニ、聖マリア・ゴレッティ、福者ピエール・ジョルジョ・フラッサーティ、福者キアラ・バダノ、福者カルロ・アクティスなど、聖性を生きた数多くのイタリアの若者たちの名を列挙。 パン種であること、この世にありながらこの世に属さないとはどういうことであるのか、をこれらの聖人・福者たちから学ぶようにと勧めつつ、教皇は喜びと勇気をもって前進するよう参加者らを力づけた。□ ――――――――――――― ◎教皇、ルクセンブルグのベッテル首相と会談 【CJC】教皇フランシスコは10月29日、バチカン宮殿にルクセンブルグ大公国のグザヴィエ・ベッテル首相を迎え個人会談を行った。バチカン・ニュース(日本語)が報じた。 ベッテル首相は、続いてバチカンの国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿と外務局長ポール・リチャード・ギャラガー大司教とも会談した。 これらの会談では、バチカンとルクセンブルグの良好な関係に満足が表明された。次いで、教会と国家の関係など、双方に共通の関心テーマが話し合われた。 また、ヨーロッパや国際情勢をめぐり、特にウクライナにおける戦争や平和への取り組みが中心テーマとなったほか、移民危機や難民・避難民への支援についても意見が交換された。□ ――――――――――――― ◎教皇、ソウルの繁華街で発生した転倒事故の犠牲者悼む 【CJC】教皇フランシスコは10月30日、日曜正午の祈りの集いで、韓国ソウルの繁華街で発生した転倒事故に言及、犠牲者の冥福を祈った。 29日夜、ソウルの梨泰院(イテウォン)の路地で起きた、密集の中の転倒や圧迫による犠牲者はこれまで154人、負傷者は133人確認されている。 教皇は、ソウルで前晩発生した突然の雑踏事故の悲劇のために亡くなった、若者たちをはじめとするすべての人々を心に留め、これらの犠牲者を復活の主に託して祈った。□ ――――――――――――― ◎教皇、ポルノは「修道女さえ見る」と危険性を警告 【CJC】教皇フランシスコは10月24日、オンラインでポルノを見ることの危険性について、「司祭としての心を弱める」と述べ、司祭や修道女らに警告を発した。英メディアBBC(日本語)が報じた。 86歳の教皇は、バチカン(ローマ教皇庁)で行われた司祭や神学生の会合で、デジタル技術とソーシャルメディアの最適な使用方法について質問に答えた。 その中で、ポルノは「司祭や修道女さえ持っている悪習」だと説明。「悪魔はそこから侵入して来る」と述べた。 ソーシャルメディアやデジタル技術をどう使うかについては、活用すべきだが、時間を浪費し過ぎてはならないとした。そして、「純粋な心、イエスが毎日受け取っている心は、ポルノの情報は受け取れない」と話した。 教皇はまた、「誘惑されないよう、携帯電話から削除する」よう助言した。 カトリック教会では、ポルノを貞操に対する侵害行為と見なしている。□ ――――――――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(10月30日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼教皇、公会議開会60周年に=イエスの教えを思い起こす=「わたしの羊を飼いなさい」 ▼教皇、列聖式で訴える=移住者の排除は「犯罪行為」 ▼教皇、FABC50周年総会で=信徒の登用と多様性を求める ▼教皇、シノドスを延長=23年と24年の2会期に ▼メディアと宗教誤報道=都宗連、旧統一協会報道で研修 =KiriShin(10月21日既報・再録)=http://www.kirishin.com ▼賀川豊彦記念松沢資料館」=開館40周年=時代反映し展示も刷新 ▼旧・統一協会めぐる諸問題=過ちを繰り返さないために=教会地震の課題として ▼世界食料デー大会開幕=「Small Action Everyday!~小さなことから一歩ずつ」 ▼国土の3分の1が水没=パキスタン洪水被害支援 ▼訃報=大木英夫さん =クリスチャン新聞(10月30日)=http://クリスチャン新聞.com ▼「第37回関東聖化大会」でケビン・ブラウン氏=イエスの招きに従う最高の人生 ▼バンコクで2年越し「アジア2022」=全アジア規模で宣教考える ▼宮本正樹監督映画「死刑」=都内の映画館で11月公開=賛成か反対か 制度の是非問う ▼国土の3分の1浸水=3,300万人超被災=パキスタン洪水被災者への緊急募金開始=ハンガーゼロ ▼ロシアがウクライナの「プロテスタント教会閉鎖」 ――――――――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-10-31 17:52
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/10/24 (第1657信) ――――――――――――― 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ≪ 目 次 ≫ ▽教皇と中国間の暫定合意延長について、国務長官パロリン枢機卿がインタビュー ▽教皇、11月中旬にイタリア北部アスティ訪問 ▽ロシア、ヘルソン市民の退避加速=ウクライナ反撃で重要局面 ▽シンガポールが「社会分断の恐れ」、宗教・LGBTQの映画禁止 ▽テッサロニキからストックホルムまで、ヨーロッパで数千人が自由を求めて歩く ▽《メディア展望》 ――――――――――――― ◎教皇と中国間の暫定合意延長について、国務長官パロリン枢機卿がインタビュー 【CJC】バチカン・ニュースによると、バチカン国務長官パロリン枢機卿は、教皇庁と中国間の司教任命をめぐる暫定合意がこのたびさらに2年延長されたことについて、オッセルバトーレ・ロマーノ紙とバチカン放送のインタビューに答えた。 2018年9月22日、教皇庁と中華人民共和国の政府は、司教の任命をめぐる暫定合意書に署名した。この合意が「暫定」であったのは、その時まだ実験的な段階にあったから。 よくあるように、これほどにも難しくデリケートな状況には、その施行のために、またその効果や改良すべき点を見極めるために、ふさわしい時間が必要。そして、新型コロナウイルスによるパンデミックが発生し、当然それは合意の施行を注意深く見守り評価するための、両使節間の会合の妨げとなった。 こうしたことから、合意の有効期間を、最初2020年まで延期し、そして今回再び、さらに2年間延長することになった。 教皇フランシスコは、決意と忍耐強い先見性をもって、このプロセスを進むことを決定した。それは人間の規則の完璧さを追求するという幻想の中にではなく、たとえこのように複雑な状況においても、その託された使命にふさわしい司牧者の導きを中国のカトリック共同体に保証するという具体的な希望のうちにそれを決定された。 歴史上、教皇庁が司教任命のデリケートで重要な問題において、ある国の特殊な状況を考慮し、その手続き上の合意に達したことはしばしばあった。しかし、それは優れた司教の任命という、教会にとっての本質かつ基本をおろそかにするものではない。 中国とのこの合意に基づく司教任命のプロセスは、中国の歴史と社会の特徴や、結果としての中国の教会の発展を認識し、注意深く熟考されたもの。こうした中、ここ数十年、カトリック共同体が置かれた苦しみに満ちた、時には引き裂かれた状況を思い起こさないわけにはいかない。その一方で、中国当局の要求とカトリック共同体が必要としているものを考慮することは慎重で賢明なことと思う。 暫定合意が施行されてからこの最初の4年間に、得られたものとして、主に三つの成果があったが、将来これにさらなる成果が続くことを願っている。 一つは、2018年の「合意」と同時に、中国のカトリック教会のすべての司教は教皇との完全な交わりの中にある。そこにはもう非公認の司教の叙階はない。普通の信徒たちにとって、それはあらゆる司祭によって捧げられる毎日のミサの中で感じることができるだろう。実際、ミサ中のエウカリスチアの祈りでは、はっきりと教皇に言及する。これは数年前までは考えられなかったことだった。 二つ目の成果は、この「合意」の精神と、教皇が最後に決定権を持つという定められたプロセスに基づき、6人の司教が叙階されたことです。 三つ目の成果は、この期間に、最初の6人の「非公認」司教が、公的機関から司教として認められたことで、その司教としての立場を公式化することができた。 これらは小さな成果のように見えるが、信仰のまなざしをもって歴史を見つめる者にとっては、教会の交わりが過去の出来事から受けた傷を徐々にいやすことに向けた、重要なステップなのだ。それゆえに、必要ならばもう一度強調したいと思うが、「合意」はもちろん制度・文化上の良い対話の定着に関わるものだが、とりわけ中国の教会の毎日の活動に必要な本質的要素に関するものだ。 たとえば、とり行われた秘跡の有効性や、中国の数多くの信者たちが、自国に忠実な市民ではないとの疑いを持たれることなく、カトリック教会との完全な交わりを生きられる確かさに関わる問題なのだ。□ ――――――――――――― ◎教皇、11月中旬にイタリア北部アスティ訪問 【CJC】教皇フランシスコが、11月19日と20日の2日間、イタリア北部ピエモンテ州アスティを訪問されることが明らかになった。バチカン・ニュース(日本語版)が報じた。 教皇公邸管理部の発表によれば、11月19日(土)午後、教皇は自身の従姉妹の90歳の誕生日を機会にアスティを訪問。親族らと私的な出会いを行われる。 11月20日(日)「王であるキリスト」の祭日、教皇はアスティのカテドラルでミサを捧げ、アスティ教区の人々と絆を強める。 アスティには、教皇の父方の親族が住んでいる。□ ――――――――――――― ◎ロシア、ヘルソン市民の退避加速=ウクライナ反撃で重要局面 【CJC】ロイター通信(日本語)によると、ウクライナ南部ヘルソン市のロシア占領当局は10月22日、ウクライナの進軍による緊迫した情勢を理由に、市民に直ちに退避するよう勧告した。 同市はロシアが2月にウクライナ侵攻を始めてすぐに占領下に置かれたが、ウクライナ軍の反撃によってロシア軍はドニエプル川西岸沿いまで押し戻されつつあり、戦闘は重要な局面を迎えている。ヘルソンはロシアが一方的に併合宣言した4州の一つ、ヘルソン州の州都。 既に数千人の市民がドニエプル川の対岸に避難しているが、当局は緊急に退避する必要性を強調。ロイターは東岸のオレシキで荷物やペットを積んだ船で到着する避難民を確認した。到着した家族は、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア行きのバスを待っていた。 ロシアが任命したヘルソン州の指導者は、ヘルソン市から1日当たり1万人の市民を退避させる計画で、ウクライナの反撃を見越し、ロシアでの受け入れを準備していると明らかにした。□ ――――――――――――― ◎シンガポールが「社会分断の恐れ」、宗教・LGBTQの映画禁止 【CJC】シンガポール発AFP=時事通信によると、シンガポール当局は、宗教と性的少数者(LGBTQ)を題材にして、今夏に米国の映画祭で上映された映画について、「社会分断」を招きかねず「指針を逸脱している」として国内での上映を認めない決定を下した。 監督官庁の情報通信メディア開発庁(IMDA)が10月17日発表した。 映画はシンガポール人監督ケン・クエック氏が制作した「#ルックアットミー」。7月にニューヨークでのアジア映画祭で公開され、審査員特別賞を受賞した。映画では、主人公が男性牧師に対し、同性愛に関する立場を巡って「攻撃を計画する」描写がある。 IMDAは「内容が牧師への暴力を助長している」と判断。「多民族・多宗教のシンガポールで憎悪を引き起こし、社会を分断させる恐れがある」と指摘した。これに対し制作サイドは「映画はフィクションだ」として決定への失望を表明。法的に争う構えを見せた。□ ――――――――――――― ◎テッサロニキからストックホルムまで、ヨーロッパで数千人が自由を求めて歩く 【CJC】ボーンマス、シュトゥットガルト、バレンシア、ベルン、インスブルック、ソフィア、コペンハーゲンなどヨーロッパの数十都市で、「ウォーク・フォア・フリーダム2022」の行進が、現代奴隷制の隠されがちな現実を通行人に見えるようにしようと行われた。、 専門ニュースサイト「エヴァンジェリカル・フォーカス」が10月17日報じた。 10年以上前、この活動を始めたキリスト教精神に基づく世界的な運動組織「A21」は、「世界的な影響を与えるために、それぞれの地元で行進する」ことを人々に奨励した。今では、ヨーロッパの他、メキシコ、ナイジェリア、南アフリカ、インドなどの都市でも行進が開催されている。 今年の「ウォーク・フォア・フリーダム2022」は、何千もの人々がギリシャのテッサロニキからスウェーデンのストックホルムまでの各都市で、自由を求めて毎年恒例になった沈黙の行進に参加した。ヨーロッパでは、この数年、行進に参加した人々や団体が、強制売春やその他の性的搾取の深刻な問題を強調してきた。 行進に参加した人たちは、黒い服を着て、「路上で物乞いをさせられている6歳の子どものために歩きます」、「家事労働の犠牲になっている70歳の女性のために歩きます」、「奴隷制度を廃止せよ、どこでも、永遠に」などといったメッセージを表示した看板を持って街の中心部を列をなして行進した。 ギリシャのテッサロニキからストックホルムまで、ヨーロッパで数千人が自由を求めて歩いた。各国の例は次の通り。 ▽ギリシャ=テッサロニキでは、活動家たちが海の近くを行進。 ▽ブルガリア=数十人がソフィアを歩いた。 ▽オーストリア=インスブルックの街頭でウォーキングが見られた。 ▽ドイツ=シュツットガルトで現代奴隷制に反対するウォーキングが開催された。 ▽スイス=約100人がベルンを歩いた。 ▽スウェーデン=ストックホルム、ヨーテボリ、マルメなど9都市でウォーキングが行われた。 ▽デンマーク=コペンハーゲンのように、ウォーキングを始める前にこの問題を取り上げるイベントが開催されたところもあった。 ▽イギリス=ボーンマス、リバプール、ロンドンなどの都市で開催された。 ▽スペイン=マドリッド、バルセロナ、サラゴサ、バレンシア、ムルシアなど、18都市で開催された。スペインはヨーロッパで最も性的搾取が多い国。 ▽スコットランド=グラスゴーとエディンバラの2都市でウォーキングが行われた。□ 《参考サイト》https://evangelicalfocus.com/europe/19103/from-thessaloniki-to-stockholm-thousands-walked-for-freedom-in-europe ――――――――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(10月23日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼教皇「世界宣教の日」メッセージ=キリスト者は皆、キリストの証人 ▼教皇、メッセージで称賛=ステラマリスの船員司牧 ▼ケニア、干ばつを受けて遺伝子組み換え作物解禁=一部司教は懸念を表明 ▼教皇の一般謁見講話=識別には自分を知ること ▼NPO法人マザーハウス=受刑者と共に捧げるミサと講演会を主催 =KiriShin(10月21日)=http://www.kirishin.com ▼賀川豊彦記念松沢資料館」=開館40周年=時代反映し展示も刷新 ▼旧・統一協会めぐる諸問題=過ちを繰り返さないために=教会地震の課題として ▼世界食料デー大会開幕=「Small Action Everyday!~小さなことから一歩ずつ」 ▼国土の3分の1が水没=パキスタン洪水被害支援 ▼訃報=大木英夫さん =クリスチャン新聞(10月23日)=http://クリスチャン新聞.com ▼伝団協「秋のフェスティバル」で大田裕作氏=「パンを投げれば後の日に見出す」=3年ぶり対面開催=故・小坂忠氏のステージ映像も ▼ゴスペルボックス2号完成! ▼世界と神の愛を見た漂流民=映画「海嶺」舞台の地で「聖書和訳頌徳碑記念式典」 ▼講義、演習、批評、アドバイス…=説教をより実践的に学ぶ=OCC主催「若者に届く説教を目指して」 ▼オリブ山病院=CPEプログラムで笹子三津留氏=「健全な神との関係に戻らなければ本当の救いはない」 ――――――――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-10-24 20:27
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