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〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/12/26 (第1666信) ≪ 目 次 ≫ ▽教皇「子どもが戦争の餌食に」=バチカンでクリスマスイブのミサ ▽ベラルーシ外相が「謎の急死」毒殺か=異例の「国葬」執行 ▽李在明代表、カトリック大主教を訪問「より良い世の中にしたいが容易でない」=韓国 ▽ブラジルの守護聖人アパレシーダを祀る聖堂でローソクの包みが燃えて黒煙 ▽マニラの教会に高山右近像=信仰貫いた「福者」崇敬 ▽「梨泰院犠牲者の母親が失神…言葉の暴力をやめろ」=4大宗教団体が訴え=2次加害に対する捜査も要請 ▽《メディア展望》 ――――――――――――― ◎教皇「子どもが戦争の餌食に」=バチカンでクリスマスイブのミサ 【CJC】教皇フランシスコは12月24日夜、バチカンの聖ペトロ(サンピエトロ)大聖堂で降誕祭(クリスマス)イブのミサを行った。 バチカン・ニュース(日本語)などによると、この夜、聖ペトロ大聖堂は、地元ローマをはじめ、世界各国の信者たちでいっぱいになった。約7千人が参列したとも見られる。 ミサの冒頭、救い主の誕生を宣言する「カレンダ」が朗唱された。「カレンダ」に続き、助祭が祭壇前のまぐさ桶の覆いを取り、中に寝かされた幼子イエス像を現した。 幼子イエス像への助祭による献香と、世界の民族衣装を着た子どもたちによる献花が行われる中、広場には大聖堂の鐘楼から祝いの鐘が鳴り響いた。 ミサの説教で教皇は、人々が忘れているクリスマスの意味を再び見出す場所として、幼子イエスが寝かされた「飼い葉桶」を示し、「飼い葉桶」を通して神が伝える、「寄り添い」「貧しさ」「具体性」という三つのメッセージについて説いた。 説教中、特に戦争や、貧困、不正義の犠牲となった子どもたちに思いを向けた教皇は、切り捨てられ、見捨てられた場所、「飼い葉桶」に寝かされたこの幼子の中に、すべての子どもたちの姿があると話した。 ◇ バチカン・ニュース(日本語)が伝える教皇によるミサの説教は次の通り。 この夜はわたしたちの生活にまだ何かを訴えているでしょうか。イエスの降誕から2000年が経ち、多くの降誕祭が装飾や贈り物と共に祝われ、わたしたちが記念する神秘が多大な消費主義に包まれた後、ここで一つの危険に行き当たります。クリスマスについてわたしたちは多くのことを知っていても、その意味を忘れているのです。 では、どのようにしてクリスマスの意味を再び見出すことができるでしょうか。特に、それをどこに探しに行けばいいのでしょうか。イエスの誕生の福音は、まさにそのために記されています。それはわたしたちの手を取り、神がお望みになる場所へわたしたちを連れ戻すのです。 イエスの誕生の福音は、わたしたちと同じような状況から始まります。すべての人がある記念すべき重要な出来事に没頭し、あわただしくしています。それは非常に大がかりな住民登録で、多くの準備を必要とするものでした。その意味で、当時の雰囲気は、今日のクリスマスにおいてわたしたちを包む雰囲気とどこか似たものでした。しかし、福音のストーリーは、世俗的な光景から遠ざかりながら、強調したい別の場面をクローズアップしていくのです。 場面は一見価値のない小さな道具の上に止まります。それは福音の中で3回も言及され、その上にストーリーの登場人物たちを集めるものです。まず、マリアがイエスを「飼い葉桶に寝かせ」(ルカ2・7)ます。次に天使たちが「布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子」(同2・12)の存在を羊飼いたちに告げます。そこで、羊飼いたちは、「飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子」(同2・16)を探し当てるのです。 「飼い葉桶」、降誕祭の意味を再び取り戻すにはこれを見つめなければなりません。しかし、「飼い葉桶」はなぜこれほどにも重要なのでしょうか。それは、ほかでもない、キリストがこの世という場面に入る時にたずさえているしるしだからです。それはキリストがご自分を現された時のマニフェスト、歴史を再生するために、神がお生まれになった時の手段だからです。では、「飼い葉桶」を通して神がわたしたちに伝えたいことは何でしょうか。それは少なくとも三つあります。「寄り添い」、「貧しさ」、「具体性」です。 (1)「寄り添い」。「飼い葉桶」は、餌を家畜の口の近くに持っていき、それを早く食べさせるために用いるものです。こうして、それは人類の姿を象徴します。それは消費における貪欲さです。なぜなら、家畜小屋の動物たちが餌を食べている間に、世の中の人間たちは権力と富に飢え、まわりの人々、彼らの兄弟たちをもむさぼるからです。なんと多くの戦争があることでしょう。いまだ今日、どれだけの場所で尊厳と自由が侵害されていることでしょうか。 人間の貪欲さの犠牲になるのは、いつでも主に不安定で弱い立場の人々です。このクリスマスにも、お金と権力と享楽に飢えた人類は、イエスに「場所がなかった」(参照 同2・7)ように、最も小さき人々、多くの生まれてくる子たち、貧しい人々、忘れられた人々に場所を与えようとしません。わたしは特に戦争や、貧困、不正義の犠牲となった子どもたちを思います。 しかし、イエスはまさにそこに、切り捨てられ、見捨てられた「飼い葉桶」の幼子となって来るのです。このベツレヘムの幼子の中に、すべての子どもたちがいます。それは、子どもたちの眼差しで、生活や政治や歴史を見つめるようにとの招きでもあるのです。 拒絶された、居心地の悪い「飼い葉桶」に、神は落ち着きます。神がそこにおいでになったのは、そこに人類の問題があるからです。それは所有と消費への焦りと貪欲から生まれた無関心です。キリストはそこにお生まれになり、わたしたちはその飼い葉桶の中にキリストを間近に見出すのです。キリストは食べ物をむさぼる場所に、わたしたちの食べ物となるために来られました。神はご自分の子らをむさぼる父ではありません。 むしろ、イエスの中におられる御父は、わたしたちをご自分の子とされ、その優しさで養ってくださいます。神はわたしたちの心に触れ、歴史を変える唯一の力は愛であると教えるためにやって来られます。わたしたちから距離をとることのない、力強く、寄り添われる、謙遜な神、天の玉座におられた方が、飼い葉桶に寝かされています。 兄弟姉妹の皆さん、神は今晩あなたの近くに来られます。それは神にとってあなたが大切だからです。飼い葉桶から、いのちの食べ物となって、イエスはあなたに言われます。 「あなたがいろいろな出来事に疲れ切り、もしあなたが罪の意識と自分が不十分であるという思いに蝕(むしば)まれているならば、もしあなたが正義に飢え渇いているならば、神であるわたしはあなたと共にいる。わたしはあなたの暮らしを知っている。わたしはそれをあの飼い葉桶の中で体験した。あなたの惨めさと身の上に起きたことを知っている。あなたのそばにいつもいて、これからもいることを伝えるために、わたしは生まれた」。 幼子となられた神の最初のメッセージである、ご降誕の飼い葉桶は、神がわたしたちと共におられ、わたしたちを愛し、わたしたちを探されるということを伝えています。元気を出しましょう。恐れや、諦め、失望に負けてはなりません。神は飼い葉桶の中に、まさにあなたがどん底と思っていた場所に、あなたを再び立ち上がらせるためにお生まれになりました。イエスが救いを望まれない、救うことができない、いかなる悪も罪もありません。降誕祭とは、神が近くにいるという意味です。信頼を取り戻しましょう。 (2)ベツレヘムの飼い葉桶は、わたしたちへの「寄り添い」と共に、「貧しさ」を伝えています。事実、飼い葉桶のまわりには、ほとんど何もありません。茂みと何匹かの動物、それくらいです。人々は宿屋で暖をとり、寒い家畜小屋を宿とすることはありませんでした。 それでも、イエスはそこにお生まれになりました。飼い葉桶は、まわりには何もなくても、そこにイエスを愛する人々がいたことを思い出させます。それはマリアとヨセフ 、そして羊飼いたちです。皆が貧しい人たちであり、富と大きな可能性を持たなくとも、愛情と驚きにあふれていました。貧しい飼い葉桶は真のいのちの豊かさを表していました。それはお金や権力ではなく、絆であり、人々でした。 その中で最も中心的な人物、一番の豊かさは、イエスその人でした。しかし、わたしたちはイエスのそばにいたいと思いますか? イエスに近づき、その貧しさを愛せますか? それとも、自分の関心の中に楽をしてとどまっている方がよいですか? 特に、イエスがいる場所、すなわち、わたしたちの世界の貧しい飼い葉桶を訪ねたいと思いますか? イエスがおられるのはそこなのです。そして、わたしたちは貧しいイエスを礼拝し、貧しい人々の中におられるイエスに奉仕する教会であるようにと召されているのです。それは、ある聖なる司教が言ったとおりです。 「教会は不正義の構造を変えるための努力を支え祝福し、ただ一つの条件を提示する。それは、社会、経済、政治の変容が真に貧しい人々のための恩恵となることである」(O・A・ロメロ、新年の司牧メッセージ、1980年1月1日)。 確かに、ベツレヘムの洞窟の簡素な美しさを抱擁するために、世俗的なぬくもりを捨てることは容易ではないでしょう。しかし、貧しい人々を除いては真のクリスマスではありえないことを思い出しましょう。貧しい人々を考えずに降誕祭を祝うこともできます。しかしそれはイエスの降誕祭ではありません。兄弟姉妹の皆さん、降誕において神は貧しい存在です。慈愛の心がよみがえりますように。 (3)最後のところにやってきました。飼い葉桶はわたしたちに「具体性」を伝えます。実際、飼い葉桶に寝かされた幼子の姿は、わたしたちを驚かせる、ある意味生々しいまでの光景です。それは神がまさに肉となられたことを思い出させます。こうなると、神に対する論理も思考も敬虔な感情も十分ではありません。貧しく生まれ、貧しく生き、貧しく亡くなられるであろうイエスは、ご自身の貧しさについて多くを語ることはありませんでしたが、わたしたちのためにその貧しさを徹底的に貫かれました。 飼い葉桶から十字架に至るまで、イエスのわたしたちへの愛は明白で具体的でした。その誕生から死に至るまで、大工の息子は木の荒い手触り、人間の生きることの厳しさを包容しました。わたしたちを口先だけで愛されたのではありません。その愛は真摯(しんし)なものでした。 イエスは外見だけに満足しませんでした。イエスが人となられたのは、適当な意図のためではありません。飼い葉桶の中に生まれたイエスは、口先や見せかけではない、礼拝と慈愛の業からなる具体的な信仰を求めました。飼い葉桶に裸で生まれ、やがて裸で十字架につけられるイエスは、わたしたちに真理を求めます。物事の真の姿を見つめ、言い訳や、正当化、偽善を、飼い葉桶の足もとに捨てるようにと命じます。マリアによって布に優しくくるまれたイエスは、わたしたちを愛で包むことを望まれます。神は見せかけではなく、具体性を求められます。 何か良いことを行わずして、このクリスマスを終わらせてはいけません。降誕祭がイエスのお祝い、イエスの誕生日であるからには、イエスに喜ばれる贈り物をしようではありませんか。ご降誕において、神は具体的です。神の名のもと、希望を失った人に、少しでもそれを取り戻させることができますように。 飼い葉桶の中に寝かされたイエスよ、わたしたちはあなたを見つめます。あなたはこれほどにも「近く」に、いつもわたしたちに寄り添ってくださいます。主よ、感謝します。わたしたちは貧しいあなたを見つめます。あなたの貧しさは、真の豊かさとは、物の中ではなく、人々の中に、特に貧しい人々の中にあることをわたしたちに教えます。 わたしたちが貧しい人々の中にいるあなたの存在に気づかず、あなたに奉仕できなかったことがあったならば、どうかお赦(ゆる)しください。わたしたちはあなたの具体性を見つめます。なぜならあなたのわたしたちへの愛が具体的だからです。わたしたちの信仰に肉といのちをもたらすことができるよう、助けてください。アーメン。□ ――――――――――――― ◎ベラルーシ外相が「謎の急死」毒殺か=異例の「国葬」執行 【CJC】ウクライナ侵略を続けるロシアに軍事拠点を提供しているベラルーシのウラジーミル・マケイ外相(64)が11月26日、首都ミンスク郊外の自宅で急死した。しかし、ベラルーシ政府は死因について一切明かしておらず、さまざまな憶測を生んでいる。産経新聞12月20日報道を紹介する。 背景には、マケイ氏が政権内で最も西側欧米諸国と近い関係にあり、ロシアから再三ウクライナ戦争への参戦を求められているベラルーシのルカシェンコ大統領に対し、戦争関与への〝ブレーキ〟をかけていたとされる事情がある。ロシア当局が関与した謀殺との見方もくすぶっている。 64歳で急死したマケイ氏の葬儀は11月29日に、ルカシェンコ大統領の意向により、国家元首ではない要人に対しては異例の「国葬」として執り行われた。マケイ氏が、「欧州最後の独裁者」とも呼ばれるルカシェンコ氏の信任が厚い、最側近の閣僚であったことを物語っている。□ ――――――――――――― ◎李在明代表、カトリック大主教を訪問「より良い世の中にしたいが容易でない」=韓国 【CJC】韓国メディア『ワウコリア』によると、「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が天主教(カトリック)ソウル大主教区長の鄭淳沢(チョン・スンテク)大主教に会い「最大限、より良い世の中を作ろうと努力するのに容易ではない」と明らかにした。 李代表は12月20日、カトリックソウル大主教区庁を訪問し、鄭大主教を表敬訪問した席で、大統領選候補だった3月、チョン大主教が「政治は人を幸せにすること」と言った言葉に言及した。 彼は「クリスマスが近づいてくるのにイエス様の意思が疎外され暗いところに光になろうとしたのではないか」として「政治というものが本質的には疎外され難しいところに光を与えることなので宗教の目的と大きく外れていないようだ」と話した。□ ――――――――――――― ◎ブラジルの守護聖人アパレシーダを祀る聖堂でローソクの包みが燃えて黒煙 【CJC】ブラジル・サンパウロ州内陸部のアパレシーダ・ド・ノルテ市で12月21日朝、国の守護聖人ノッサ・セニョーラ・アパレシーダを祀っているアパレシーダ聖母大聖堂でローソクの包みが燃えて黒煙が立ち込め、関係者や市民が慌てる事態が起きた。現地邦字紙『ブラジル日報』によって紹介する。 出火が起きたのは午前8時頃で、場所は聖堂を訪れた信者たちがローソクを灯しておく、カペラ・ダス・ヴェラスと呼ばれる部屋。 聖堂関係者によると、この部屋のベンチの上に置かれていたローソクのパッケージが燃えたが、聖堂配属の消防隊がすぐに消火活動を行った。そのため、カペラの窓周辺に煤による黒ずみが残ったものの、建物そのものへの損傷やけが人などは出ていないという。この部屋は常に火が灯されている。□ ――――――――――――― ◎マニラの教会に高山右近像=信仰貫いた「福者」崇敬 【CJC】マニラ発共同通信によると、江戸幕府の禁教令で追放され、マニラで没したキリシタン大名高山右近(1552~1615年)の像が12月21日、同市のサンミゲル教会に設置された。マラカニアン宮殿(大統領府)の近くにある同教会で、アドビンクラ・マニラ大司教が像を前に祝福の儀式を行った。 12月21日は右近がマニラに到着した日とされ、同市が18年に「高山右近の日」に制定した。儀式には越川和彦駐フィリピン大使も出席した。 高山右近は、大名の地位を捨てて信仰を貫いた殉教者として、2017年にローマ教皇庁から「聖人」に次ぐ地位の「福者」の称号を与えられた。キリスト教が盛んなフィリピンで崇敬されている。□ ――――――――――――― ◎「梨泰院犠牲者の母親が失神…言葉の暴力をやめろ」=4大宗教団体が訴え=2次加害に対する捜査も要請 【CJC】韓国紙『ハンギョレ新聞』によると、同国の4大宗教団体の宗教家たちが、梨泰院(イテウォン)惨事の犠牲者と遺族に対する2次加害の中止と警察の即時捜査を要請した。 大韓仏教曹渓宗社会労働委員会、カトリック・イエズス会人権連帯、韓国キリスト教教会協議会正義平和委員会、円仏教市民社会ネットワークの4大宗教団体の宗教人たちは12月21日、「梨泰院惨事犠牲者と遺族のための宗教人の国民への訴え」と題する文章で、「犠牲者に向けられた口にするのもはばかられる無差別的な嫌悪、蔑視、侮辱が相次いでいる」とし、「先日には、焼香所を守りながら苦痛に耐えているある犠牲者の母親が、面前に降り注ぐ嘲笑に衝撃を受けて失神する事件まで起きてしまった」と述べた。 また、「遺族は私たちと互いになくては生きていけない大切な隣人であり家族であって、蔑視、批判や責任転嫁、非難や嘲笑などの侮辱的な言葉の暴力は直ちにやめよ」とし、「2次加害に対する警察の即時捜査と遺族の社会的保護のための早急な対策」を求めた。 4大宗教団体は「手を取り合って泣いても内蔵をえぐるような痛みが鎮まらない遺族たちに対し、むしろ呪いの言葉を浴びせる彼らを見て、私たちは共同体が存在する理由を改めて問う」としている。□ ――――――――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(12月25日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▽教皇、「国際障害者デーに」=受け入れることの意味を説く ▽教皇フランシスコ=馬小屋の前で静かに祈る ▽教皇フランシスコの回勅=バチカン公式サイトが日本語版を公開 ▽諸宗教の祈りの集い開き=死刑執行停止求める=「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク =KiriShin(12月25日=再掲)=http://www.kirishin.com ▽賀川ハルとともに生きた3年=小説「春いちばん」著者=玉岡かおるさんインタビュー ▽牧師が覚醒剤使用の疑いで逮捕=自立・厚生支援で受賞歴 ▽盲伝「創立70周年記念感謝会」=雲然俊美氏がメッセージ ▽「防衛政策の抜本的見直しを」=NCCが首相と防衛相に要望書 ▽ロシア軍の少数民族部隊=教皇「最も残酷」=ロシア外相は非難 =クリスチャン新聞(12月18・25日=再掲)=http://クリスチャン新聞.com ▽「第10回戦争に関する証言集会」で山口陽一氏=特攻青年の死と信仰とは=「死ぬことは益」と結びつく ▽盲伝が70周年記念礼拝・感謝会=共なる信仰の歩みこれからも ▽次世代献身者起こる機会に=様々なキ教団体協力=uniTed 2022 ▽日本初のプロテスタント教会の歴史と今=横浜海岸教会150年=聖書に聞いて生きる ▽商店街にクリスマスの灯=ホッと安らぐ物語を暮らしの中に ――――――――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-12-26 21:40
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/12/19 (第1665信) ――――――――――――― 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ≪お詫び≫止むを得ない事情で、第1665信の発信が12月20日にずれ込みました。申し訳ありません。 ≪ 目 次 ≫ ▽教皇、「クリスマス・プレゼントは質素に」、代わりにウクライナへの寄付呼び掛け ▽教皇、辞表に署名済み。職務果たせなくなった場合に備えて ▽教皇の「少数民族が最も残忍」発言めぐりバチカンがロシア側に謝罪? ▽米、同性婚の権利を連邦レベルで擁護する「結婚尊重法案」成立 ▽米ビリー・グラハム・ライブラリーに韓国の牧師にちなんで名付けられた「ビリー・キム・ホール」設立 ▽《メディア展望》 ――――――――――――― ◎教皇、「クリスマス・プレゼントは質素に」、代わりにウクライナへの寄付呼び掛け 【CJC】教皇フランシスコは12月14日、クリスマスを祝うことは良いことだとしながらも、今年はプレゼントの購入を控えて、そのお金をウクライナに寄付するよう呼び掛けた。AFP通信、米メディア『CNN』などによって紹介する。 教皇は、「私たちの心の中でウクライナの人々とともにクリスマスを迎えよう」と語った。 教皇は、ウクライナの人々がとても傷ついていると述べ、寒波や、食料や医薬品の不足に言及、「私たちの心の中でウクライナの人々とともにクリスマスを迎えよう」と語った。 フランシスコ教皇は、クリスマスを祝うことは良いことだとしながらも、「しかし、お金をかけずに、もっと質素なプレゼントを用意し、節約した分をウクライナの人々に送ろう」と呼びかけた。□ ――――――――――――― ◎教皇、辞表に署名済み。職務果たせなくなった場合に備えて 【CJC】教皇フランシスコ(86)が、職務が果たせなくなった場合に備えて、辞表にすでに署名していることがわかった。スペイン紙『ABC』のインタビューで明らかにした、とローマ発『CNN』が報じた。 『ABC』が12月18日18日報じた。同紙が、教皇に対して、健康問題や事故などによって突然職務を遂行できなくなった場合はどうなるのかについて質問したところ、署名済みの辞表を用意してあると明らかにした。 教皇によれば、署名を行ったのは何年も前で、辞表は当時のバチカンのタルチジオ・ベルトーネ国務長官に預けたという。同長官は2013年に退任した。 教皇は、辞表に署名してベルトーネ氏に預けたとしたが、その辞表をベルトーネ氏が誰に渡したのかは分からないと述べた。教皇によれば、辞表の存在を公にしたのは今回が初めて。□ ――――――――――――― ◎教皇の「少数民族が最も残忍」発言めぐりバチカンがロシア側に謝罪? 【CJC】ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、「ロシアの少数民族が残忍な行為をしている」と主張した教皇フランシスコの発言について、ロシア外務省のザハロフ情報局長は12月15日、バチカン側から謝罪があった、と発言した。バチカンのマテオ・ブルーニ報道官は、この件に関して「外交的な接触があった」ことは認めた。 ロシアで主流の宗教はロシア正教会で、チェチェン民族は主にイスラム教、ブリヤート民族は仏教を信仰しているとされる。教皇の発言にロシアでは反発が広がっていた。□ ――――――――――――― ◎米、同性婚の権利を連邦レベルで擁護する「結婚尊重法案」成立 【CJC】バイデン米大統領(民主党)は12月13日、同性婚の権利を連邦レベルで擁護する「結婚尊重法案」に署名し、同法が成立した。トランプ前政権下で保守化が進んだ最高裁が、同性婚を憲法上の権利と認める2015年の判決を覆しても同性婚の権利が守られることになる。 一方、性別や人種にかかわらず結婚を認めると明記した。保守派に配慮し、各州に同性婚の合法化は求めなかった。□ ――――――――――――― ◎米ビリー・グラハム・ライブラリーに韓国の牧師にちなんで名付けられた「ビリー・キム・ホール」設立 【CJC】米国の著名な福音伝道者であるビリー・グラハム牧師を称える記念図書館に韓国のキム・ジャンファン牧師(88)の名前にちなんだ「ビリー・キム・ホール」が建てられた。「ビリー・キム」はキム牧師の英語名。韓国紙『中央日報』(日本語版)が報じた。 米ノースカロライナ州シャーロットにあるビリー・グラハム・ライブラリーで12月13日、「ビリー・キム・ホール」の開館式が行われた。 開館式でビリー・グラハム牧師の息子で「ビリー・グラハム伝道協会」(BGEA)代表のフランクリン・グラハム牧師は「記念図書館を拡張リモデリングして図書館とセンターを訪問する人々の集会とセミナーなどのための多目的ホールを新築した」と述べた。 開館式で、フランクリン・グラハム牧師、マイク・ペンス前副大統領とテープカットを行ったキム牧師は「これからもっと熱心に福音を伝えたい。神様にすべての栄光を捧げる」と感想を述べた。□ ――――――――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(12月18日・既報)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ =KiriShin(12月25日)=http://www.kirishin.com ▽賀川ハルとともに生きた3年=小説「春いちばん」著者=玉岡かおるさんインタビュー ▽牧師が覚醒剤使用の疑いで逮捕=自立・厚生支援で受賞歴 ▽盲伝「創立70周年記念感謝会」=雲然俊美氏がメッセージ ▽「防衛政策の抜本的見直しを」=NCCが首相と防衛相に要望書 ▽ロシア軍の少数民族部隊=教皇「最も残酷」=ロシア外相は非難 =クリスチャン新聞(12月18・25日)=http://クリスチャン新聞.com ▽「第10回戦争に関する証言集会」で山口陽一氏=特攻青年の死と信仰とは=「死ぬことは益」と結びつく ▽盲伝が70周年記念礼拝・感謝会=共なる信仰の歩みこれからも ▽次世代献身者起こる機会に=様々なキ教団体協力=uniTed 2022 ▽日本初のプロテスタント教会の歴史と今=横浜海岸教会150年=聖書に聞いて生きる ▽商店街にクリスマスの灯=ホッと安らぐ物語を暮らしの中に ――――――――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-12-20 10:07
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/12/12 (第1664信) ――――――――――――― 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ≪ 目 次 ≫ ▽「ノーベル平和賞は民主と人権活動のための賞」=今年の受賞者が評価 ▽オスロの市庁舎でノーベル平和賞授賞式 ▽教皇、「世界青年の日」リスボン大会のボランティアたちに励ま ▽教皇、ウクライナ侵攻に言及して涙流し震える=「無原罪の御宿り」の祭日の祈りの途中で ▽ウクライナ、ミサイル拠点攻撃関与認める=ニューヨーク・タイムズ紙報道 ▽イラン、治安当局者刺した罪で死刑判決受けた抗議デモ参加者に初の死刑執行 ▽「話し合いによる問題解決を」=ミャンマーのボ枢機卿が提言 ▽「エルサレムに平和を」、旧市街に来るただ1人のサンタ ▽《メディア展望》 ――――――――――――― ◎「ノーベル平和賞は民主と人権活動のための賞」=今年の受賞者が評価 【CJC】オスロ発共同通信によると、今年のノーベル平和賞に決まったウクライナの人権団体「市民自由センター」(CCL)とロシアの人権団体「メモリアル」の代表らが12月9日、授賞式が10日に行われるのを前にオスロで記者会見した。CCLのマトイチュク代表は、受賞は「自由と民主主義のために戦ってきた人々と人権活動家のためのものだ」と評価した。 同代表は、ロシア軍が学校や病院など民間インフラの破壊を続けているウクライナ侵攻は、ロシアがシリアなどで続けてきた戦争犯罪が裁かれなかった結果起きたものだと指摘し、ロシアのプーチン大統領は戦争犯罪を裁く国際法廷で「遅かれ早かれ裁かれる」、と述べた。□ ――――――――――――― ◎オスロの市庁舎でノーベル平和賞授賞式 【CJC】2022年ノーベル平和賞の授賞式が12月10日、ノルウェー・オスロの市庁舎で行われた。共同受賞したウクライナの人権団体『市民自由センター』(CCL)とロシアの人権団体『メモリアル』の代表、ベラルーシの人権活動家アレシ・ビャリャツキ氏(妻が代理出席)は、ロシアのプーチン大統領の「常軌を逸した犯罪的な」ウクライナ侵攻に最大限の抵抗を継続するよう世界に訴えた。AFP通信(日本語)によって紹介する。 2007年に設立されたCCLは、ウクライナでのロシア軍の戦争犯罪疑惑を記録してきた。住宅、教会、学校、病院への砲撃、避難ルートへの爆撃、住民の強制移住、拷問など、侵攻開始からの9カ月間に記録された事案は2万7000件を超える。 『メモリアル』のヤン・ラチンスキー代表は、ロシアには旧ソビエト連邦から引き継いだ「帝国主義的な野心」が「今なおまん延している」と非難。プーチン大統領とその「イデオロギーのしもべたち」は反ファシスト闘争を「自らの政治的利益のために」乗っ取り、ロシアへの抵抗を「ファシズム」と呼び、「ウクライナに対する常軌を逸した犯罪的な侵略戦争を正当化するためのイデオロギー」として利用していると糾弾した。 1989年設立の『メモリアル』は、旧ソ連の独裁者スターリン時代の大粛清に関する調査・実証を行い、ロシアにおける人権侵害を記録してきた。ロシア政府による野党とメディアへの弾圧が強まる中、昨年末にロシア最高裁判所から解散命令を受け、平和賞受賞の発表直後に事務所を差し押さえられた。 ビャリャツキ氏は、ベラルーシの人権団体『ビアスナ』の創設者。ルカシェンコ大統領に抗議する大規模デモへの弾圧の一環で昨年7月に拘束され、裁判が行われないまま勾留されている。□ ――――――――――――― ◎教皇、「世界青年の日」リスボン大会のボランティアたちに励まし 【CJC】バチカン・ニュースによると、教皇フランシスコは、来夏開催の「世界青年の日」リスボン大会のボランティアたちにビデオメッセージをおくられた。 毎年12月5日は、国連により制定された「経済・社会開発のための国際ボランティア・デー」。ボランティアの役割と社会における貢献を広く認知させ、人々のボランティアへ参加を促すと共に、ボランティア活動に対する環境づくりと支援を各国に願うもの。 この記念日に際し、教皇フランシスコは、2023年8月開催の「世界青年の日」リスボン大会のボランティアたちに、ビデオを通しメッセージを寄せた。 この中で教皇は、「教会への司牧訪問でよく驚かされることは、ボランティアの人々の活力です」と指摘した。 教会には司教や、司祭、修道者や、信徒たちがいるが、ボランティアは既成の「枠を超えて」物事を忍耐強くおし進める特別な活気に満ちている、と話した。 たとえば病者のためのボランティアは、1日の自由な時間を病者のために捧げていることに教皇は触れつつ、「ボランティアは神の恵み」と強調した。 教皇は「皆さんは教会の力、教会の宣教の一つのあり方です」「恐れず進みましょう」と語りかけながら、ボランティアの人々の寛大に感謝し、祝福を与えた。□ ――――――――――――― ◎教皇、ウクライナ侵攻に言及して涙流し震える=「無原罪の御宿り」の祭日の祈りの途中で 【CJC】教皇フランシスコは12月8日、「無原罪の御宿り」の祭日に合わせて、ローマにある有名なスペイン階段を訪れ、伝統的な祈りを捧げた。 ロシアが侵攻を続けるウクライナの人々の苦しみについて触れると、教皇は感情を抑えきれずに涙を流して、声を詰まらせ、嗚咽(おえつ)を抑えるかのようにしばし身を震わせた。 その後、落ち着きを取り戻すと、群衆から拍手喝采を浴びた、と英メディア『BBC』(日本語)が報じた。□ ――――――――――――― ◎ウクライナ、ミサイル拠点攻撃関与認める=ニューヨーク・タイムズ紙報道 【CJC】ウクライナと国境を接するロシア中部クルスク州で12月6日、ドローン攻撃があり、飛行場の燃料タンクが炎上して黒煙が上がった。スタロボイト知事が通信アプリで明らかにした。迎撃戦闘機が駐留していたもようだが、負傷者はいないという。独立系メディアによると、隣接するブリャンスク州にもドローンが飛来し、燃料タンク近くで爆発が起きた。 ロシア中部では、長距離爆撃機の拠点2カ所を狙ったウクライナによるドローン攻撃が5日あり、3人が死亡したばかりで、ドローン攻撃は2日連続、とワシントン発時事通信などが報じている。 5日の攻撃について、米紙『ニューヨーク・タイムズ』が同日、ウクライナ政府高官が自国の関与を認めたと伝えた。ニューヨーク発共同通信が報じた。基地はウクライナのインフラに対するミサイル攻撃の出撃拠点になっていたとされる。同紙はこれまでで最も明確なロシア領土への攻撃だとした。 プーチン大統領は6日、国内の状況に関する安全保障会議を開いた。政権系メディアは通信アプリで、5日にドローンが内陸の奥深くまで500キロ以上も侵入した点や、核兵器搭載可能な爆撃機が標的となった点で「従来の攻撃と大きく異なる」と指摘。ウクライナ侵攻が新たな局面に入ったという認識を示した。 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は5日の演説で「ロシアから70発のミサイルが発射され、その多くが撃墜された」と語った。首都周辺のキーウ(キエフ)州や南部の港湾都市オデッサなどが攻撃され、少なくとも4人が死亡、各地で再び停電や断水が起きているという。ミサイル発射はロシア国防省も発表しており、ドローン攻撃に報復したもようだ。□ ――――――――――――― ◎イラン、治安当局者刺した罪で死刑判決受けた抗議デモ参加者に初の死刑執行 【CJC】イラン司法当局は12月8日、反スカーフデモで首都テヘランの道路を封鎖し治安当局者を刺したとして、社会の秩序を乱した罪などで死刑判決を言い渡されたデモ参加者の死刑が執行されたと発表した。 テヘラン発共同通信が、イランメディアによるとして報じたところでは、デモが9月中旬から始まって以降、死刑執行は初めて。 イランでは髪を隠すスカーフのかぶり方が不適切だとして当局に拘束されたマフサ・アミニさん=当時(22)=が急死し、これに抗議するデモが散発的に続いており、治安当局は徹底的に弾圧している。 ノルウェー拠点の人権団体イラン・ヒューマンライツによると、少なくとも458人が治安当局に殺害された。□ ――――――――――――― ◎「話し合いによる問題解決を」=ミャンマーのボ枢機卿が提言 【CJC】ミャンマー・カトリック司教協議会会長のチャールズ・マウン・ボ枢機卿は12月1日、同国の政治状況に関して「話し合いで問題を解決すべき」と提言した。 米専門メディア『ラジオ・フリー・エイシア』が、ミャンマーで発生している国軍と市民防衛隊(PDF)の戦闘および国軍による民家の放火や空爆に関してボ枢機卿に質問した。枢機卿は「すべての勢力が参加し話し合ってこそ問題の解決につながる。暴力では何も解決せず、戦争は死と破壊をもたらすだけだ」とコメントした。 国軍は11月23日、枢機卿の故郷であるザガイン管区キンウー郡モンラ村に侵攻し、民家200軒に放火した。子ども1人を含む3人が焼き殺されたという。□ ――――――――――――― ◎「エルサレムに平和を」、旧市街に来るただ1人のサンタ 【CJC】エルサレム発AFP=時事によると、毎年12月になると、イスラエル占領下の東エルサレムにはキリスト教徒がクリスマスを祝いに集まり、街は緑と赤に輝く。エルサレムの旧市街には数十の教会があるが、クリスマスシーズンにやって来るサンタクロースは、パレスチナ人のイッサ・カシシエさん1人だけだ。 カシシエさんは7年前、築700年の自宅の1階を改造して「サンタクロースの家」を始めた。家ではキャンディーやホットワインが提供され、サンタの膝の上に座ることもできる。 エルサレム旧市街は、キリスト教徒だけでなく、ユダヤ教徒とイスラム教徒にとっても聖地だ。カシシエさん自身はキリスト教徒だが、「このサンタクロースの家には、あらゆる宗教(の信者)が訪れる。誰でも歓迎する」と語る。 カシシエさんが子どもの頃、父親は子どもたちのためにサンタに扮(ふん)して楽しませてくれた。その時の衣装を15年前に見つけたのが、サンタになろうと決めたきっかけとなった。 それ以来、デンマークで毎年開催される「世界サンタクロース会議」に参加したり、米国の「サンタクロース学校」で学んだりして、研鑽(けんさん)を積んできた。米ミシガン州にある「チャールズ・W・ハワード・サンタクロース・スクール」から発行された、エルサレムで唯一の公認サンタの証明書も持っている。 サンタに扮するに際し、エルサレムが抱えるデリケートな問題も熟知している。エルサレムは、数十年に及ぶパレスチナ紛争の中心地。 「エルサレムから愛と平和のメッセージを伝えるのは特別だ」とカシシエさんは語った。「エルサレムに平和が訪れたら、世界が平和になる」、とカシシエさん。□ ――――――――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(12月11日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼教皇、侵攻9カ月で送るウクライナ国民への手紙=耐え忍ぶ勇気と愛を称賛 ▼教皇=東方教会総主教に伝える=同じ日に復活祭祝いたい ▼シノドスへの今後の歩み=「大陸ステージ」へ=バチカンの事務局「作業文書」発表 ▼教皇、伊北部で親戚訪問=「王であるキリスト」祝う ▼教皇、教令で布告=国際カリタス事務局長ら解任と臨時管理者の任命 ▼ナイジェリアの修道者ら女性への暴力阻止に動く =カトリック新聞(12月18日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼香港のゼン枢機卿ら=条例違反で罰金刑に ▼バチカン、「遺憾」を表明=中国が合意に反し司教異動 ▼教皇、『アメリカ』誌に語る=教会の分極化や女性の登用 ▼教皇=来年1月と2月にコンゴと南スーダン訪問 ▼正義と平和協議会が講演と座談会=「宗教と政治」をテーマに=宗教団体は「よき共同社会」示す時 =KiriShin(12月11日・年末休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(12月11日・年末休刊)=http://クリスチャン新聞.com ――――――――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-12-12 20:39
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/12/5 (第1663信) ――――――――――――― 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ≪ 目 次 ≫ ▽クリスマス目前、ベツレヘムやバチカンでツリー点灯 ▽バチカン・サイトにサイバー攻撃=ウクライナ大使はロシア非難 ▽教皇、ロシア軍の少数民族部隊が「最も残酷」=ロシアは反発 ▽教皇の発言は「非キリスト教的」=ロシア外相が非難 ▽米、中国のコロナ規制デモ受け、平和的な抗議活動の権利支持表明 ▽史上初、キリスト教徒が半数下回る=英国勢調査 ▽《メディア展望》 ――――――――――――― ◎クリスマス目前、ベツレヘムやバチカンでツリー点灯 【CJC】イエス・キリストの生誕の地とされるパレスチナ暫定自治区のベツレヘムでは12月3日、キリストが生まれたとされる洞穴の上に建てられた「聖誕教会」の前に、毎年恒例の、高さ10メートルを超えるクリスマスツリーが飾られ、カウントダウンに続いて、盛大な花火の打ち上げとともに点灯式が行われた。新型コロナウイルスの感染対策として導入された渡航制限の解除を受け観光客が大勢訪れた。 バチカンのサンピエトロ広場でも、毎年恒例のクリスマスツリーの電飾の点灯が行われた。キリスト降臨の場面を再現した模型「プレゼピオ」も設置された。サンピエトロ大聖堂を背に、高さ約30メートルのツリーが輝き始めると、広場に集まった人々が拍手し歓声も上がった。 サンピエトロ広場にツリーを飾ることは、1982年に当時の教皇、故ヨハネ・パウロ2世が始めたという。□ ――――――――――――― ◎バチカン・サイトにサイバー攻撃=ウクライナ大使はロシア非難 【CJC】AFP通信(日本語)によると、教皇庁(バチカン)の公式ウェブサイトが11月30日午後から夜にかけ、閲覧できない状態となった。サイバー攻撃を受けたとみられる。ウクライナの駐バチカン大使は、ロシアによるものだと非難している。 ロシア政府は11月29日、教皇フランシスコがウクライナに侵攻するロシア軍について、最も残虐なのは「ロシアの伝統に属さない」「チェチェン人、ブリヤート人ら少数民族」だと28日公開のインタビューで発言したことに「憤り」を示していた。 ウクライナのアンドリー・ユラシュ駐バチカン大使はツイッターに、「ロシアのテロリストがきょう、バチカン市国のウェブサイトに侵入し、バチカン各部署のオンラインページの多くがアクセス不能となった」と英語で投稿した。「ロシアのハッカーがまたしてもロシア政治の本性を証明した」とし、サイバー攻撃は教皇の「直近の重要な声明への反応」の可能性が高いと主張した。□ ――――――――――――― ◎教皇、ロシア軍の少数民族部隊が「最も残酷」=ロシアは反発 【CJC】英メディア「BBC」が11月29日伝えたところでは、教皇フランシスコは、米イエズス会系雑誌「アメリカ」によるインタビューの中で、チェチェン人とブリヤート人部隊が「最も残酷だ」と述べた。 また1930年代に旧ソビエト連邦がウクライナで引き起こした大飢饉(ききん)「ホロドモール」はジェノサイド(集団虐殺)に当たると述べた。 インタビューの中で教皇は、ロシアのウクライナ侵攻を直接的に非難するのをためらっているように見えるのはなぜかと質問を受けた。 教皇はこれに対し、「部隊の残酷さについて多くの情報」を受け取っていると説明した。「一般的に、最も残虐なのはロシアの伝統に沿っていないロシア人、例えばチェチェン人やブリヤート人などだろう」と述べた。一方で、「侵略しているのはロシア国家だ」と付け加えた。 教皇はまた、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と電話で数回、会談したと明らかにした。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とも、在バチカン・ロシア大使を通じて連絡を取ったという。 ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、これらの発言を非難。「もはやロシア恐怖症どころではなく、どう呼んでいいのかさえわからないレベルの曲解だ」と述べた。 ザハロワ氏はその後、通信アプリのテレグラムに、「私たちはブリヤート人、チェチェン人、そして多国籍・多民族から成る私たちの国の他の代表者たちと共に、一つの家族だ」と書き込んだ。□ ――――――――――――― ◎教皇の発言は「非キリスト教的」=ロシア外相が非難 【CJC】教皇フランシスコが、ウクライナ侵攻で「最も残虐」なのはロシアの少数民族の部隊だと発言したことについて、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は12月1日、教皇の発言は「非キリスト教的」だと述べた。AFP通信(日本語)報道を紹介する。 ラブロフ氏はテレビ放送された発言の中で「フランシスコ教皇は対話を呼び掛けているが、最近、理解し難い発言をした。完全に非キリスト教的で、ロシアの2共和国を名指し、戦争中なら虐殺に及びかねないというような特定のカテゴリーに分類した」との考えを示した。 ロシア政府は、9月に部分動員令を出した際、他の地域と比べ不釣り合いに多い人数をシベリア、カフカス両地域から動員したとされる。また、ウクライナで戦死した兵士は、ロシア民族に比べ、貧困層の多い地方部の少数民族出身者が多いという指摘もある。 一方で、ロシア軍が民間人を殺害したとされるウクライナ・ブチャなどでは、少数民族出身のロシア兵が極めて大きな役割を担ったとする見方もある。□ ――――――――――――― ◎米、中国のコロナ規制デモ受け、平和的な抗議活動の権利支持表明 【CJC】米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官が11月28日、中国の国民が平和的に新型コロナウイルス規制に対する抗議活動を行う権利を支持すると表明し、全土に波及する抗議活動によるサプライチェーンへの影響は見られないと述べた。ワシントン発ロイター通信(日本語)が同日報じた。 中国では新型コロナウイルス新規感染者が5日連続で過去最多を更新、週末には上海や北京など各地で抗議活動が行われ、上海ではデモ隊と警察が衝突するなど、習近平体制下で異例の事態となっている。 カービー氏は記者団に対し「人々は集会する権利や、問題視する政策や法律、指示に対し平和的に抗議する権利が認められるべきだ」とし、「ホワイトハウスは平和的な抗議の権利を支持する」と言明した。 習近平・中国国家主席の退陣を求めるデモ隊に対するバイデン大統領の反応を問われたカービー氏は「大統領は世界中のデモ参加者の主張を代弁するつもりはない」と答えた。□ ――――――――――――― ◎史上初、キリスト教徒が半数下回る=英国勢調査 【CJC】英イングランドとウェールズで、キリスト教徒が人口の半数を下回ったことが、11月29日公表された2021年実施の国勢調査結果で分かった。こうしたことは統計が始まって以降で初めてという。ロンドン発時事通信によって紹介する。 「自分はキリスト教徒」と申告した人は46.2%で、11年の調査時点(59.3%)から大幅に下落。一方、イスラム教徒は4.9%から6.5%に上昇し、「無宗教」も25.2%から37.2%に増えた。その他はヒンズー教やシーク教など。英国の国勢調査は10年ごとに実施されている。□ ――――――――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(12月4日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼教皇インタビュー=ウクライナ侵攻=停戦のためなら何でもする ▼教皇=カトリック校教員に=イデオロギー支配へ注意促す ▼教皇の一般謁見講話=悲しみは神に近づく招き ▼アルぺ神父の列福調査団=列聖省が日本に派遣 ▼日本カトリック書人協会=半世紀以上の活動に幕 =KiriShin(12月1日)=http://www.kirishin.com ▼第27回国連気候枠組み条約締約国会議=「地獄へのハイウエー走る」危機に世界の教会は“無駄にする時間はない” ▼東アジアのリアル=「我哀しむ故に我在り」の不在を考える(洪伊杓) ▼熊本で第60回朝祷会全国大会=久々の再会喜び合う ▼宗教者、記者交え「信仰の意味」問う=「たとえ教会が少なくなっても」 ▼米上院選決選投票=中絶反対派候補に中絶強要疑惑 =クリスチャン新聞(11月27日)=http://クリスチャン新聞.com ▼「日本に住む外国人と共に生きる」テーマに福田崇氏=「諸国民導く主の願う方向へ」=第11回首都圏宣教セミナー ▼教会堂事例30以上=田淵諭教授=多摩美術大学で「光と祈りの建築展」 ▼ラブ・ソナタ宮崎=「ゴスペルナイト」で大田裕作氏=「あなたを罪に定めない」 ▼ギフトと共に“つながり”届ける=ОBJ=クリスマス・ギビング・キャンペーン ▼WCC総幹事代行=モスクワでキリル総主教と会見 =クリスチャン新聞(12月4日)=http://クリスチャン新聞.com ▼横田早紀江さんを囲む拡大祈祷会3年ぶり=「もう少しだよ」と神が=めぐみさん拉致から45年 ▼奪わず栽培する資源で平和=風力発電研究者牛山泉氏講演=第五回聖書的環境シンポ ▼世界は私たちの町にある=「日本に住む外国人と…」=首都圏宣教セミナー=横山誠氏発題 ▼「簡素にして豊かな建築」=大阪教会献堂100年=ヴォーリズ建築が語る日本宣教 ▼福音功労賞に三橋信昌、竿代照夫、三谷六郎、唄野隆、柏木哲夫の5氏=主と人に仕え、広がる ――――――――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-12-05 19:52
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/11/28 (第1662信) ――――――――――――― 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ≪ 目 次 ≫ ▽バチカンが中国の司教任命に「遺憾の意」、暫定合意違反と苦言 ▽香港裁判所、政府への抗議活動の参加者支援の陳日君枢機卿など6人に有罪判決 ▽教皇の膝のけが、スペインのサッカーチーム医師が治療 ▽アフガン=公共の場でむち打ち刑執行、タリバンが最高裁に進言 ▽ウクライナ保安局がロシアの「破壊工作」の拠点阻止へキーウの修道院捜索 ▽米上院選決選投票で中絶反対派候補に「中絶強要」疑惑 ▽南スーダンに聖公会大学が開校 ▽《メディア展望》 ――――――――――――― ◎バチカンが中国の司教任命に「遺憾の意」、暫定合意違反と苦言 【CJC】ローマ教皇庁(バチカン)は11月26日、中国でバチカンの認めていない司教が任命されたことに、「驚きと遺憾の意」を表明した。バチカンと中国が2018年に締結した暫定合意違反と主張している。ローマ発AFP=時事通信が報じた。 バチカンは声明で、中国江西省南昌市で11月24日、同省教区補佐司教の「任命式」が執り行われたと指摘、「対話の精神や、司教任命に関する暫定合意に反している」と苦言を呈した。 また、司教任命の背景に地元当局の政治圧力があったとの見方を示し、「このようなことが繰り返されないよう望む」と指摘した。□ ――――――――――――― ◎香港裁判所、政府への抗議活動の参加者支援の陳日君枢機卿など6人に有罪判決 【CJC】香港の裁判所は11月25日、3年前の政府に対する抗議活動参加者を支援してきたカトリック香港教区の元司教、陳日君枢機卿(90)を含む6人に対し、条例違反の罪で有罪判決を言い渡し、罰金の支払いを命じた。NHKが26日早朝、「NEWS WEB」で報じた。 この裁判は、陳枢機卿や人気歌手のデニス・ホー氏など6人が、3年前の政府に対する抗議活動に参加して逮捕されたりけがをしたりした人を支援するための基金を政府に届け出ずに運営したとして「社団条例」違反の罪に問われたもの。 被告は全員、無罪を主張してきたが、裁判所は、基金には政治目的があり、届け出が必要だったとして6人に有罪判決を言い渡し、最高で4000香港ドル、日本円で7万円余りの罰金の支払いを命じた。 陳枢機卿は、刑務所や拘置所を訪問して収監されている活動家たちを激励するなど、長年にわたり民主派を支持してきたことで知られ、ことし5月に逮捕された際には米政府などから中国や香港政府を非難する声が上がった。□ ――――――――――――― ◎教皇の膝のけが、スペインのサッカーチーム医師が治療 【CJC】スペインのプロサッカーチーム「アトレティコ・マドリード」の主任医師が、ローマ教皇庁(バチカン)から招かれて、教皇フランシスコ(85)の膝のけがの治療に当たっていることを明らかにした。米メディア「CNN」(日本語)が報じた。 整形外科・外傷専門医のホセ・マリア・ビヤロン氏はスペインのラジオ局「COPE」に対し、バチカンからの要請を受け、教皇の治療のために専門の医師団が渡航したことを確認。車いすに乗った教皇を診察し、動きを良くして関節炎の進行を遅らせることができるかどうか検討していると説明した。 教皇は今年、アフリカのコンゴ民主共和国と南スーダン訪問を中止した。その前に医師からは、さらに20日の治療を受けて右膝を休めなければ、カナダ訪問も断念を強いられるかもしれないと告げられていた。 教皇は7月にロイター通信の取材で自身のけがに初めて言及。靱帯(じんたい)に炎症がある状態で足を踏み外し、ひざに「小さなひび」が入ったと打ち明けていた。 患者としての教皇は「非常に接しやすい」半面、手術を望まないという点では「とても頑固」だとビヤロン医師は形容する。「教皇に同意してもらえるよう、私たちは保存的療法を提案しなければならなかった」「初回の訪問は相談だけだったので、また戻りたいと思っている」とビヤロン医師は話している。□ ――――――――――――― ◎アフガン=公共の場でむち打ち刑執行、タリバンが最高裁に進言 【CJC】アフガニスタンを統治するイスラム主義組織「タリバン」の最高裁は11月21日、北東部タハル州で11日に19人が公共の場でむち打ち刑に処されたと明らかにした。シャリア(イスラム法)の厳格な解釈を刑事司法に適用することを示す動きとみられる、とカブール発ロイター通信が報じている。 最高裁の広報担当は「シャリアによる厳格な捜査と検討を経て、各自39回のむち打ちの刑が言い渡された」と説明。このうち9人が女性だったと述べた。この刑執行はタリバンによる組織化された体罰刑適用を示す大きな兆候だが、全土規模で実施されるかはまだ不明。 裁判所の説明によると、タリバンの精神的指導者が11月に判事らと面会し、シャリアに合致した刑罰を行うべきと進言した。□ ――――――――――――― ◎ウクライナ保安局がロシアの「破壊工作」の拠点阻止へキーウの修道院捜索 【CJC】米メディア「CNN」(日本語版)は、ウクライナ保安局(SBU)が11月24日までに、ロシアの特務機関による破壊工作が疑われる活動を封じ込める対策の一環として首都キーウにあるウクライナ正教会(モスクワ総主教派)の歴史的なキーウ・ペチェールシク修道院を捜索した、と伝えた。同修道院は11世紀に建立され、ユネスコの世界遺産に登録されている。 ロシア大統領府はSBUの今回の捜索について、ロシア正教会に対するウクライナ側の敵意を示す新たな事例と非難した。 ロシア正教会も「威嚇行為」と批判。同教会の報道担当者はSNS上で、ロシア、ウクライナやベラルーシで奉仕しているロシア正教会はこれまでも破壊を狙い神を冒涜(ぼうとく)する当局によって標的にされてきたと主張した。□ ――――――――――――― ◎米上院選決選投票で中絶反対派候補に「中絶強要」疑惑 【CJC】AFP通信が11月23日、ロサンゼルス発として報じるところでは、米中間選挙で決選投票にもつれ込んだジョージア州の連邦上院選で、妊娠中絶反対派の共和党候補ハーシェル・ウォーカー氏に中絶を迫られたとする女性が名乗り出た。 女性は22日、ロサンゼルスで開いた記者会見で「あなたはジョージア州の有権者にうそをつくことも含めて、上院議員になるためなら何でもするつもりなのか」「公衆の面前で私の目を見て、私のことを知らないと言える度胸があるのか?」と非難した。 女性は1987年11月に既婚者だったウォーカー氏と交際を開始し、93年4月に妊娠に気付いたと主張している。自分一人で中絶手術を受けに行く途中でためらって引き返したが、ウォーカー氏に車で中絶クリニックへ連れ戻されたという。 ウォーカー氏をめぐっては先月にも別の女性が名乗り出て、2009年に中絶手術を受け、費用をウォーカー氏が負担したと主張した。ウォーカー氏はどちらの疑惑も否定している。□ ――――――――――――― ◎南スーダンに聖公会大学が開校 【CJC】英専門紙「チャーチ・タイムズ」によると、南スーダン聖公会の全主教が出席して11月13日、ジュバで「南スーダン聖公会大学」が開校した。同大学は、南スーダン高等教育担当相から、法学士と神学士の資格を授与する認可を受けている。 同大学長を務めるジャスティン・バディ大主教が感謝と祝福を行い、大学の発足を祝った。副学長にはメソジスト派の牧師で新約聖書学者のピーター・エンザー氏が任命された。 バディ大主教は、同性婚を認めている地域聖公会に批判的な「南半球聖公会フェローシップ」(英国教会グローバル・サウス・フェローシップ)(GSFA)議長でもある。 【注】キリスト教徒を中心に数十の民族が暮らす多民族国家の南スーダンは、2011年に193番目の国連加盟国となった。今回の「聖公会大学」開校が、多民族国家に与える影響にはなお注視が必要。(CJC)□ ――――――――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月27日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼アフリカ大陸の司教団=土地問題の正義実現を気候変動会議に訴える ▼フランスの枢機卿=35年前の少女虐待認める ▼教皇、バーレーン訪問機中記者会見で訴える=女性に平等の権利と機会を ▼YouTubeで分かち合いの力を伝える=自分の言葉で語る祈りも(カトリック一信徒の『御言葉の分かち合い』チャンネル=開設者・多田めぐみ) ▼アルペなんみんセンター=神奈川県弁護士会人権賞を受賞 =KiriShin(11月21日)=http://www.kirishin.com ▼学校特集・後編=東京神学大学×東京基督教大学=互いの聖書理解に“誤解”?=学生ら今後に期待=真剣な取り組みは共通 ▼聖路加国際病院チャプレン「性暴力」訴訟=原告・被告らが本人・証人尋問 ▼ウクライナの首座大司教と教皇がバチカンで会談 ▼仏カトリック教会=司教の性加害疑惑を公表 ▼英国国教会オックスフォード主教=同性婚禁止に終止符打つよう要請 =クリスチャン新聞(11月20日)=http://クリスチャン新聞.com ▼ラブ・ソナタ宮崎=対面・オンラインで千人超参加=「神の愛と恵み」響き合う ▼避難所情報一目で分かる「災救マップ」=「災害時こそキリスト者に期待」=「関キ災第7回懇談会」で稲場圭信氏講演 ▼WVJ「クリスマス募金箱」希望者に=恵泉女学園中学1年生生徒ら発送作業 ▼「光と祈りの建築」を回顧=田淵諭・多摩美教授=退職記念展開催 ――――――――――――― ■ #
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| 2022-11-28 20:56
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