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┏週刊━━━━━ ┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1566 ┗━━━━━━━ 2021.1.25 = 目 次 = ▼「来て、見なさい」=世界広報の日に向け教皇メッセージ ▼核兵器禁止条約発効、バチカン外務局長「共通善を目指して」 ▼バチカン銀行元総裁、公金横領と資金洗浄で禁錮8年11月 ▼ロシアで今年も無病息災願い極寒の海で沐浴 ▼エチオピア正教会が18日に公現祭 ▼韓国の新規コロナ感染者が再び400人台に=宗教教育施設で集団感染 ▼マドリード中心部で教会保有の建物が爆発し3人死亡 ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎「来て、見なさい」=世界広報の日に向け教皇メッセージ 【CJC】教皇フランシスコは、5月に記念する「第55回世界広報の日」に先立ち、メッセージを発表した。公設バチカン・ニュースが1月23日報じた。 カトリック教会の「世界広報の日」は、日本では、復活節第6主日に記念される(今年は5月9日)。 今年のテーマは、「『来て、見なさい』(ヨハネ1・46)人々との出会いを通し、ありのままを伝える」(仮訳)。 教皇は、このメッセージで、既存の情報に甘んじたり、机上の情報収集のみに陥ることなく、自ら行動し、出かけ、出会い、見聞きし、現実から感じ取ると共に、福音の告知の歴史のように、人と人、心と心の出会いを大切にした広報・報道の在り方を提示している。 教皇は特に、今日、コピーされた情報や、あらゆるメディアで流れる同一情報、前もって準備された情報が、取材やルポルタージュなど「靴をすり減らして得た情報」の占めるべき場を奪っていることに懸念を示した。 ヨハネ福音書で、イエスの弟子となったフィリポは、ナタナエルと出会う。ナザレの人、イエスとの出会いを語るフィリポに、ナタナエルが「ナザレから何か良いものが出るだろうか」と言うと、フィリポは「来て、見なさい」と言った(参照=ヨハネ1・45~46)。 ナタナエルはイエスに会いに行き、その時、彼の人生は変わった、と教皇は記し、キリスト教信仰は、このような直接の出会い、経験から生まれていった、と述べている。 教皇は、世界がパンデミックに覆われたこの時、地球の各地の多くの現実が「来て、見なさい」とコミュニケーションに携わる人々を招いている、と強調した。 パンデミックをはじめ他の危機を語る時、豊かな世界の視点だけから語ることなく、貧しい人々の現実や、また恵まれた社会の中の隠された貧困にも目を向けることを教皇は願った。 また、教皇は、インターネット上の様々なソーシャルメディアが、物事を伝え、分かち合う能力を広げる一方で、事実確認のない情報流布の危険をも指摘された。 2000年以上にわたり、キリスト教の魅力は人々との出会いの中で連綿と語り継がれてきた、と述べた教皇は、人々との出会いを通し、そこで見たままを伝えていくことが、わたしたちのこれからの挑戦となるだろう、と記した。□ ―――――――― ◎核兵器禁止条約発効、バチカン外務局長「共通善を目指して」 【CJC】バチカンの外務局長リチャード・ギャラガー大司教は、1月22日に発効した核兵器禁止条約(TPNW)に対する教皇庁の取り組みについて語った。公設バチカン・ニュースの報道を紹介する。 原子力の戦争目的の使用は倫理に反すると同様に、核兵器の保有も倫理に反する、と教皇フランシスコは、2019年11月24日、広島の平和記念公園で述べ、核兵器のない世界への思いを強調している。 ギャラガー大司教は、17年の核兵器禁止条約採択までは、核兵器をはっきりと法的拘束力をもって禁止する国際条約はなかった、と説明した。 同条約の発効は、すでに禁じられている化学兵器や生物兵器など他の大量破壊兵器のカテゴリーの中に核兵器を明瞭な形で加えることになり、こうして核兵器は、恒常的にその使用と保有を非難され、正当化されない武器の中に入ることになった、として大司教は、これが教皇庁がこの条約の発効のために取り組んだ理由の一つである、と述べた。また、教皇庁はその起草プロセスにも積極的に参加したが、条項の多くは、直接・間接的に人間を中心に据え、人道的な規範、平和条約との密接な関係を思い起こさせる内容になっていると話した。 大司教は、多国間主義に対する圧力に抵抗し、疑念と不信の力学を克服するためには、政府関係者・非政府関係者による、皆の継続した取り組みが必要、と述べた。また、同条約で完全に認められたもう一つの重要な点は、平和を学び、核兵器の危険と現在と未来にわたるその影響など、様々な観点から軍縮への意識を向上することの大切さである、と語った。同大司教は、教育と意識向上も、核兵器のない世界を形作り、核兵器を拒否する文化、いのち・平和・いやしの文化を推進する上で大事や役割を負っている、と話した。 「威嚇」という観点から、今日の世界が直面する新型コロナウイルスによるパンデミックに触れた同大司教は、この危機は、わたしたちの安全に対する概念を再考させるものであった、と述べた。世界の平和と安全は、相互破壊や全滅への脅威や、権力バランスや力の法則を基礎とするものであってはならず、それは対話・連帯・正義・人間の統合的発展、基本的人権の尊重・環境保護・教育や医療システムの向上、人民間の信頼構築の上に築かれなければならない、と語った。 核兵器のない世界の実現には、教皇フランシスコの回勅「ラウダート・シ」が説くような、統合的エコロジーにおける「すべては互いにつながっている」という意識に基づく構想が欠かせず、核兵器禁止条約はこうした方向性を持ったものである、と大司教は指摘、さらにその構想は、見えない特殊な利害の保護ではなく、共通善をゆるぎない目的とする対話を通してのみ築くことができるだろう、と述べた。□ ―――――――― ◎バチカン銀行元総裁、公金横領と資金洗浄で禁錮8年11月 【CJC】バチカンの裁判所は1月21日、「バチカン銀行」の通称で知られるローマ教皇庁の財政管理組織「宗教事業協会」(IOR)の元総裁、アンジェロ・カロイア被告(81=イタリア人)に対し、公金横領とマネーロンダリング(資金洗浄)の罪で禁錮8年11月の有罪判決を言い渡した。AFP通信が報じた。 バチカンの裁判所が金融犯罪で実刑判決を下すのは史上初。教皇フランシスコは、バチカンのガバナンス改革を推進しており、画期的な判決、とAFP通信。 1989~2009年にIOR総裁を務めたカロイア被告は、弁護士ら2人と共謀してIORがイタリア国内に所有する不動産20件以上を市場価値より安値で売却したと見せ掛け、多額の売却益をスイスで資金洗浄したとして起訴された。検察当局は、不正に得た利益は総額5900万ユーロ(約74億円)に上ると主張している。 バチカンの発表によると裁判所は、被告らが「買い手の支払った金額の一部ないしはIORに帰属する資金(中略)総額およそ1900万ユーロ(約24億円)を着服した」と断定した。□ ―――――――― ◎ロシアで今年も無病息災願い極寒の海で沐浴 【CJC】ロシア正教会でキリストが洗礼を受けた日とされる「主の洗礼祭」の1月19日、ロシア各地で信者らが極寒の海や川で沐浴する伝統行事が行われた。「聖水」とされる水を浴びたり飲んだりすれば無病息災につながると信じられている、と共同通信が伝えた。 極東のウラジオストクでは市街地近くの凍結したアムール湾に氷をくりぬいた会場が設けられた。18日深夜、聖職者が祈りをささげ、十字架を海水に浸して「聖水」にした後、水着姿の市民が身震いをしながら次々と水に入り、十字を切った。 非常事態省は各地に救急隊員を多数配置し、市民を見守った。□ ―――――――― ◎エチオピア正教会が18日に公現祭 【CJC】エチオピア正教会の祭り「ティムカット」が1月18日、首都のアディスアベバや古都ゴンダルで催され、多くの人が集まった。 ティムカットはエチオピア正教会の公現祭で、ヨルダン川でイエス・キリストが洗礼者ヨハネから洗礼を受けたことに由来する行事。 東方諸教会・非カルケドン派に分類されるエチオピア正教会は、エチオピアのほか、世界中で信徒公称3600万人、全東方諸教会中最大の規模とされている。□ ―――――――― ◎韓国の新規コロナ感染者が再び400人台に=宗教教育施設で集団感染 【CJC】ソウル発聯合ニュースによると、韓国の中央防疫対策本部は1月25日、同日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数(累計)が前日午前0時時点より437人増えて、7万5521人になったと発表した。 1日当たり新規感染者数437人は24日(392人)に比べ45人増だった。新規感染者の内訳は市中感染が405人、海外からの入国者の感染が32人。 休日は検査件数が減り、新規感染者が減少すると予想されたが、宗教団体が運営する中部・大田の非認可教育施設「IEM国際学校」で約120人の感染が確認され、感染規模が大きくなった。丁世均(チョン・セギュン)首相は新たな集団感染の発生に懸念を示し、大規模な感染拡大につながらないよう、初動対応に万全を期すことを指示した。 韓国で昨年11月中旬から本格化した流行の「第3波」は先月25日(1240人)をピークに減少傾向にある。1日当たりの新規感染者数は12月まで連日1000人台を記録していたが、今年に入って2日間を除き、1000人を下回っている。この1週間は300人台が3回、400人台が4回だった。 新たに確認された市中感染者405人を地域別にみると、ソウル市が91人、京畿道が72人、仁川市が13人で、首都圏が176人を占めた。 首都圏以外の地域では大田市が125人、釜山市が19人、光州市が15人、大邱市と慶尚北道がそれぞれ14人、忠清南道が13人、慶尚南道が11人、忠清北道が8人、江原道と全羅南道がそれぞれ3人、蔚山市と世宗市がそれぞれ2人だった。 主な感染事例をみると、「IEM国際学校」に関係する感染者数が計127人となった。首都圏のデイケアセンターや首都圏以外の文化施設、教会、入浴施設などで感染者が相次いでいる。□ ―――――――― ◎マドリード中心部で教会保有の建物が爆発し3人死亡 【CJC】ロイター通信が報じるところでは、スペインの首都マドリード中心部で1月20日、カトリック教会が保有する建物が爆発し、少なくとも3人が死亡、11人が負傷した。4人が病院に搬送され、1人は重体。救急当局はガス漏れが原因との検証結果を示したが、ガス漏れ発生の要因についてはまだ分かっていないとしている。 爆発が起きた建物は、中心部から周辺部に伸びるトレド通り沿いにあり、司祭の宿舎として使われ、生活困窮者に対する食事の提供も行われていた。爆発で上層5階の外壁が吹き飛んで完全に倒壊したが、下の2階はほとんど損傷を受けなかった。 ブルガリア外務省によると、死者にはブルガリア国籍の1人が含まれているという。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月24日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ★「核兵器禁止条約」発効=被爆地の司教が共同声明=日本は率先して署名・批准を ★阪神淡路大震災から26年=つながりはコロナ禍の中でも=1・17追悼と新生の祈りinたかとり ★教皇庁典礼秘跡省=「灰の水曜日」に特別な対応を通達=コロナウイルス感染症対策「司祭は何も言わずに灰を頭にかける」 ★教皇、教会法改定命じる=朗読奉仕者と祭壇奉仕者=女性も公式任命が可能に ★教皇フランシスコとベネディクト16世=1回目のワクチン接種 =KiriShin(1月21日)=http://www.kirishin.com ★「緊急事態宣言」再出発=各教派が対応表明=ホーリネス教団、聖公会、カトリック ★オンラインで香港を覚える祈祷会=“祈ること「しか」でなく「こそ」” ★日本聖書協会=新理事長に石田学氏 ★李登輝を送る台湾社会とキリスト教 ★女性も朗読奉仕者と祭壇奉仕者に=教皇が自発教令で道開く =クリスチャン新聞(1月24日)=http://クリスチャン新聞.com ★コロナ禍で路上生活者支援=足立愛の教会給食伝道、「給付金」も ★形態、食料提供の仕方変え=超教派で支援活動を継続=代々木公園通路チャペル ★新たなクリスチャン文化の創造、発信、交流の場に=コミュニティーサイト「アリシアの森」グランドオープン ★開催有無関わらず祈る=オリ・パラ200日前祈祷会開催 ★放送伝道、OCC、国際支援に献身=榊原寛氏逝去 ―――――――― ■新年重ねてのお願い 新年を迎え、毎年のことながら、重ねてご支援のお願いをいたします。 週刊『世界キリスト教情報』(CJC通信)は、創刊以来、無償のボランタリー活動としてまいりました。受信頂く場合にも「無償」を前提としています。 ただ活動が皆さまのお支えによっていることも確かです。 『CJC通信』『世界キリスト教情報』に2020年1年間お付き合いくださった方にお願いします。年間1000円を1口として、出来れば数口ご支援いただけますとありがたく存じます。新聞、雑誌、電子情報メディア、ブログなどに転載使用されておられる場合は、「原稿料」としてご配慮下されば幸いです。 ※ ご支援いただけます際は主宰者・郡山千里(コオリヤマ チサト)の下記口座にお振り込みをお願いします。領収証を必要とされる方は上記へご連絡ください。 ◆三菱UFJ銀行 支店番号422 口座番号3811065 ◆みずほ銀行 支店番号282 口座番号0889492 ◆ゆうちょ銀行 10170-39250661 『世界キリスト教情報』は、個人の活動ですので、ご支援いただきましたものが主宰者個人の収入になることをご了承願います。また主宰者一身上の事情で活動を休止せざるを得なくなる場合にもご理解いただきたく存じます。 ご支援いただきましても、それが今後の配信をお約束するものではないことも、ご了承くださいますようお願いいたします。(主宰者) ―――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2021-01-25 21:13
┏週刊━━━━━ ┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1565 ┗━━━━━━━ 2021.1.18 = 目 次 = ▼コプト正教会がソーシャルメディアの「フェイクニュース」に警告 ▼女性に朗読奉仕者と祭壇奉仕者への道開く教皇自発教令 ▼教皇フランシスコの主治医が新型コロナウイルスで死去 ▼教皇と名誉教皇ベネディクト16世がワクチン接種 ▼スコットランド・グラスゴー大司教が70歳で急死 ▼新型コロナ禍でカトリック司教が相次ぎ死去 ▼アイルランド母子施設で子ども9000人死亡 ▼米で聖書のポッドキャスト番組がダウンロード数1位に ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎コプト正教会がソーシャルメディアの「フェイクニュース」に警告 【CJC】コプト正教会広報担当のブーロス・ハリム司祭は、「ソーシャル・コミュニケーション・プラットフォームとネットワークの増殖が情報の混迷をもたらしている。誰もがメッセージを書き、配布されたコンテンツの信憑性を考慮することなく、またオンラインで何でも匿名で送ることができる」と、警告を発した。 同司祭は、コプト正教会への誤解を避けるため、正教会についてのニュースを広めたり、コメントしたい場合は、正教会公式チャンネルや教皇タワドロス2世自身が公表、確認した情報を使用してほしい、と要請している。 1月6日夜にアンバ・ビショイ修道院で行われたクリスマス・ミサの間に発生しソーシャルメディア上に拡散された情報は、事実無根であることが分かり、教会広報は公式に否定を発表することを余儀なくされた。 エジプトでは、人口9985万人の9割がイスラム教信徒で、コプト教徒は約200万人(政府統計。コプト教会の推計では600万~700万人)と少数派。教皇タワドロス2世は、ソーシャル・ネットワークとメディアを「両刃の剣」と表現しているという。□ ―――――――― ◎女性に朗読奉仕者と祭壇奉仕者への道開く教皇自発教令 【CJC】教皇フランシスコは、教会における女性の役割の一段の平等を図る新たな措置として、教会の朗読奉仕者と祭壇奉仕者(侍者)に、男性だけでなく、女性も選任することができるよう、自発教令の形をとった使徒的書簡「スピリトゥス・ドミニ」(主の霊)をもって教会法を改定した。 具体的には、祭壇奉仕者(侍者)や聖体拝領時の配布、専任の第1朗読担当などに女性を選出できるようになった。 これまでは、このような状況に応じて「臨時の委託」を受ける奉仕者については、正式儀式をもって朗読奉仕者ならび祭壇奉仕者に「選任」される者は、伝統的に男性に限られていた。 ロイター通信などの報道によると、今回改定した、教会法230条1項で、司教協議会の規則が定める年齢と素質をもった信徒を、正式な典礼によって、選任の朗読奉仕者と祭壇奉仕者とする道を女性にも開いた。多くの国ですでに実践されている女性の役割を教皇が明文化した格好。 ただバチカン(ローマ教皇庁)は、この改定は「司祭叙任とは明確な一線を画す」と強調、将来女性の司祭就任を認めることには直接つながらないとしている。 教皇は、すでにこれらの役割において奉仕している女性について、「安定と公的認知」をもたらしたかったと書簡で述べた。 これまでにも教皇は、財政や外交、博物館長などの重要な任務に女性を相次ぎ任命した。また助祭就任の許可を求める女性の声を受け、初期カトリック教会における女性助祭の歴史を検討する委員会を設置している。□ ―――――――― ◎教皇フランシスコの主治医が新型コロナウイルスで死去 【CJC】教皇フランシスコの主治医ファブリツィオ・ソッコルシ氏(78)が1月9日、新型コロナウイルス感染症による合併症で死去した。教皇がイタリアテレビ『カナレ5』とのインタビューの中で、ワクチン接種に反対するのは「自滅的」なこととし、自身も接種を受ける意向であることを明らかした日の前日のことだった。 バチカン紙「ロッセルバトレ・ロマノ」9日に発表によると、ソッコルシ氏は12月26日にローマ市内の病院でがんの治療を受けていたが、その間に新型コロナウイルスに感染したという。 バチカン(ローマ教皇庁)は、ファイザー・バイオンテック社のワクチンを市国民が利用できるように進めており、教皇は自分の名前を接種リストに入れることをためらわなかったという。□ ―――――――― ◎教皇と名誉教皇ベネディクト16世がワクチン接種 【CJC】教皇フランシスコと、名誉教皇ベネディクト16世が、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を受けたことが明らかになった。公設バチカン・ニュースが報じた。 バチカンでは1月13日、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の準備が整い、特に市国内の医療・衛生関係者、治安関係者、そして高齢者、また恒常的に人と接する職務に就く人々を優先し、接種が始まった。 バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長によると、14日午前、教皇フランシスコと、名誉教皇ベネディクト16世は、ワクチンの1回目の接種をそれぞれ受けた。□ ―――――――― ◎スコットランド・グラスゴー大司教が70歳で急死 【CJC】英BBCによると、スコットランド・グラスゴー大司教区は、同教区のフィリップ・タータグリア大司教が、70歳の誕生日2日後、グラスゴーの守護聖人「聖マンゴー」の祝日にあたる1月13日に自宅で急死した、と発表した。 2012年からタータグリア大司教はスコットランド・カトリック教会で最大の同教区を率いてきた。 昨年のクリスマス後に新型コロナの陽性反応が出たため、自宅で「自己隔離」していた。 同教区は、タータグリア大司教の死因は明らかではない、と明らかにした。□ ―――――――― ◎新型コロナ禍でカトリック司教が相次ぎ死去 【CJC】2020年が始まった直後1月8日から15日までの1週間で、カトリック司教9人が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示した後、世界各地で死去した、と『カトリック通信』(CNA)が報じている。 亡くなった司教の年齢は53歳から91歳までに分かれている。そのうちの5人は、コロナウイルスの新株が発見され制限強化に踏み切ったヨーロッパで死去した。 まず8日にベネズエラで、トルヒーヨのカストール・オズワルド・アズアヘ司教(69)が、ウイルス感染で死去した。 ポーランドのアダム・デュコフスキ司教(88、ジェルナ・グラ=ゴージュフ教区名誉司教)が10日亡くなった。 イタリアのオスカル・リッツァート大司教は11日に91歳で亡くなった。同日に合併症で亡くなったルイス・アドリアーノ・ピエドラヒタ・サンドバル司教(74)を称えるために、12日コロンビアのサンタマルタ教区全体で鐘が鳴らされた。 ルーマニアの東方典礼カトリック教会のフロレンティン・クリハルメアヌ大司教(61)が12日に亡くなった。 英北部グラスゴーのフィリップ・タータグリア大司教(70歳)、モンゼ(ザンビア)のモーゼス・ハムンゴレ大司教(53歳)、ファノ(イタリア)のマリオ・チェッキーニ大司教(87歳)、リオデジャネイロ(ブラジル)のエウセビオ・オスカー・シャイド大司教(88歳、枢機卿)の4人は13日に死去した。□ ―――――――― ◎アイルランド母子施設で子ども9000人死亡 【CJC】ダブリン発AFP=時事によると、アイルランドで国や教会が1998年まで運営していた母子生活支援施設で、子ども約9000人が死亡していたことが、1月12日に発表された政府の公式調査報告書で明らかになった。ミホル・マーティン首相は翌13日、国として公式に謝罪した。 歴史的にカトリック教徒が多いアイルランドの「母子の家」は、配偶者がおらず、パートナーや家族からの支援も得られず、社会から厳しい非難にさらされた妊婦らを受け入れる施設だった。 政府の母子の家調査委員会(CIMBH)は、施設が運営されていた76年間について調査を実施。その結果、施設にいた子どもの15%に当たる約9000人が死亡していたことが分かり、その数は「不穏」というべきレベルだったと指摘した。 施設内で生まれた子どもの多くが、母親から引き離されて養子に出され、血縁関係を完全に断たれていた。□ ―――――――― ◎米で聖書のポッドキャスト番組がダウンロード数1位に 【CJC】米国で、カトリック教会の司祭が聖書について語るポッドキャスト番組がダウンロード数1位を獲得し、話題を呼んでいる、とAFP通信。新型コロナウイルスの流行で教会での礼拝が制限される中、信仰深い米国人のニッチ需要をつかんだのか。 元旦に配信を開始したマイク・シュミッツ司祭の番組「ザ・バイブル・イン・ア・イヤー」(1年間の聖書)」は、配信は毎日1回だが、すでに400万回以上ダウンロードされた。内容は聖書の朗読や、聖書に関する話。 番組を運営するカトリック系出版・教材会社『アセンション』のローレン・ジョイス広報担当によると、番組は配信開始から48時間で全米ダウンロードランキング1位に躍り出たという。その後14日間もランキングトップを維持した。 ジョイス氏は、コロナ禍で教会での礼拝に人数制限がかかり、特に高齢者の多くが出席できない状況で、番組が「飢えを満たしている」との見方をAFP通信に示した。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月17日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ★浜口末男司教 逝去=大分教区導き9年半=長崎、高松教区でも貢献 ★バチカン、国際社会に公平なワクチン分配求める ★コロナ感染者増え続けるブラジルに不足する医療品送り支援=日本カトリック医師会 ★司牧者と臨床医が講演=東京・修女連企画=コロナ禍をどう生きるか=みことばを交えて語る ★緊急事態宣言に対応=東京教区、さいたま教区、京都教区 =KiriShin(1月11日・既報)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(1月17日・休刊)=http://クリスチャン新聞.com ―――――――― ■新年重ねてのお願い 新年を迎え、毎年のことながら、重ねてご支援のお願いをいたします。 週刊『世界キリスト教情報』(CJC通信)は、創刊以来、無償のボランタリー活動としてまいりました。受信頂く場合にも「無償」を前提としています。 ただ活動が皆さまのお支えによっていることも確かです。 『CJC通信』『世界キリスト教情報』に2020年1年間お付き合いくださった方にお願いします。年間1000円を1口として、出来れば数口ご支援いただけますとありがたく存じます。新聞、雑誌、電子情報メディア、ブログなどに転載使用されておられる場合は、「原稿料」としてご配慮下されば幸いです。 ※ ご支援いただけます際は主宰者・郡山千里(コオリヤマ チサト)の下記口座にお振り込みをお願いします。領収証を必要とされる方は上記へご連絡ください。 ◆三菱UFJ銀行 支店番号422 口座番号3811065 ◆みずほ銀行 支店番号282 口座番号0889492 ◆ゆうちょ銀行 10170-39250661 『世界キリスト教情報』は、個人の活動ですので、ご支援いただきましたものが主宰者個人の収入になることをご了承願います。また主宰者一身上の事情で活動を休止せざるを得なくなる場合にもご理解いただきたく存じます。 ご支援いただきましても、それが今後の配信をお約束するものではないことも、ご了承くださいますようお願いいたします。(主宰者) ―――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2021-01-18 21:32
┏週刊━━━━━ ┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1564 ┗━━━━━━━ 2021.1.11 ■年頭のお願い 年頭にあたり、毎年のことながら、ご支援のお願いをいたします。 週刊『世界キリスト教情報』(CJC通信)は、創刊以来、無償のボランタリー活動としてまいりました。受信頂く場合にも「無償」を前提としています。 ただ活動が皆さまのお支えによっていることも確かです。 『CJC通信』『世界キリスト教情報』に2020年1年間お付き合いくださった方にお願いします。年間1000円を1口として、出来れば数口ご支援いただけますとありがたく存じます。新聞、雑誌、電子情報メディア、ブログなどに転載使用されておられる場合は、「原稿料」としてご配慮下されば幸いです。 ※ ご支援いただけます際は主宰者・郡山千里(コオリヤマ チサト)の下記口座にお振り込みをお願いします。領収証を必要とされる方は上記へご連絡ください。 ◆三菱UFJ銀行 支店番号422 口座番号3811065 ◆みずほ銀行 支店番号282 口座番号0889492 ◆ゆうちょ銀行 10170-39250661 『世界キリスト教情報』は、個人の活動ですので、ご支援いただきましたものが主宰者個人の収入になることをご了承願います。また主宰者一身上の事情で活動を休止せざるを得なくなる場合にもご理解いただきたく存じます。 ご支援いただきましても、それが今後の配信をお約束するものではないことも、ご了承くださいますようお願いいたします。(主宰者) = 目 次 = ▼「キリスト教活動でコロナ感染拡大」と中国でネット騒動 ▼教皇がコロナ・ワクチン接種受ける意向、英女王夫妻は接種済み ▼システィーナ礼拝堂の赤ちゃん洗礼式もコロナで中止 ▼米議事堂襲撃で警官1人死亡し死者5人に ▼米司教らが議事堂突入を非難し平和のために祈り呼びかけ ▼正教徒はキリスト降誕を1月7日祝う ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎「キリスト教活動でコロナ感染拡大」と中国でネット騒動 【CJC】新型コロナウイルス感染症の発症者が増えている中国河北省で、キリスト教の活動が感染を広めたのではないかとの見方がインターネットで拡散する騒ぎになった。共同通信報道を紹介する。 ネットメディアなどが、公開された同省石家荘市の発症者の行動歴を巡り、市内のある村の責任者が「毎週家庭内で宗教活動がある」と言及したと報道。プロテスタント系信者は個人の家庭に集まり礼拝することも多く、キリスト教の活動と感染拡大を結び付ける見方が広がった。 石家荘市は8日までに発症者118人、無症状感染者177人を確認。一部地域は封鎖中で、緊急検査で既に980万人から検体を採取した。 政府公認の石家荘市天主教(カトリック)愛国会は7日、「欧米人神父が来て欧州のウイルスを広めた」などの情報が出回っていると指摘した上で、デマだと否定した。 中国には非公認のカトリック系地下教会やプロテスタント系家庭教会もあり、抑圧を受けている。北京市は8日、感染対策で「農村部の(地下教会など)違法な宗教活動を調べる」と発表。全市で宗教施設の開放や活動も止めるとした。□ ―――――――― ◎教皇がコロナ・ワクチン接種受ける意向、英女王夫妻は接種済み 【CJC】AFP通信の伝えるところでは、教皇フランシスコが1月10日、『カナレ5』テレビとのインタビューの中で、ワクチン接種に反対するのは「自滅的」なことだと述べ、自身も接種を受ける意向であることを明らかにした。 一方で英王室は、エリザベス女王(94)と夫のフィリップ殿下(99)が9日に新型コロナウイルスワクチンの接種を受けたと発表した。エリザベス女王の個人的な健康情報が公にされるのは珍しい。 関係者が英国内専門通信社『プレス・アソシエーション』(PA)に語ったところによると、エリザベス女王夫妻はウィンザー城で接種を受けた。 新型コロナワクチンの接種は、英史上最大の予防接種プログラムとなっており、高齢者、高齢者介護職員、医療従事者を優先してすでに150万人以上が接種を受けている。□ ―――――――― ◎システィーナ礼拝堂の赤ちゃん洗礼式もコロナで中止 【CJC】バチカン(ローマ教皇庁)は1月5日、教皇がシスティーナ礼拝堂で赤ちゃんの洗礼を行う恒例の儀式を今年は中止すると発表した。新型コロナウイルスの流行に伴い、行動制限措置が導入されていることを理由としている。 ロイター通信が伝えるところでは、洗礼式は10日に予定されていた。中止になるのは、ヨハネ・パウロ2世が数十年に前にこの儀式を始めて以降、最初とみられる。□ ―――――――― ◎米議事堂襲撃で警官1人死亡し死者5人に 【CJC】米議会警察は1月7日遅く、前日のトランプ氏支持者による連邦議会議事堂の襲撃に対応したブライアン・D・シックニック巡査が死亡したことを確認した。同巡査は6日の「暴動」での5人目の死者。現地メディアが速報した。 シックニック巡査は、6日に議事堂の暴徒に対応した際、もみあいになり体をけがした。自分の部署に戻ったあと倒れ、地元の病院に搬送されたが、任務中に負った傷が原因で同日午後9時半ごろに死亡した。 同巡査は2008年7月に議会警察に入り、最近は緊急出動部隊に配属されていた。□ ―――――――― ◎米司教らが議事堂突入を非難し平和のために祈り呼びかけ 【CJC】米首都ワシントンで1月6日起きた連邦議会議事堂へトランプ大統領の支持者たちが突入する事件が起きた。米国の司教らは突入行動を非難、暴力を排し、平和のために祈るよう呼びかけた。公設バチカン・ニュースの報道を紹介する。 デモ隊が乱入した議事堂では、大統領選の投票結果として民主党のバイデン前副大統領の当選を最終認定するための、上下両院合同会議の審議が行われていた。 この混乱で、銃で撃たれた1人のほか、計4人が死亡、13人の負傷者と52人の逮捕者を出すことになった。 この事態を受け、ロサンゼルス大司教で米国司教協議会会長のホセ・オラシオ・ゴメス大司教は、「これはわたしたちアメリカ人の姿ではない。平和的な権力の移譲はわが国の特徴の一つである」と声明、人々が賢明さと健全な真の愛国精神の道を歩めるよう、聖母の導きを祈った。 ワシントン大司教のウィルトン・グレゴリー枢機卿は、「この危機の中、わたしたちは立ち止まり、平和のために祈らなくてはならない」と語った。「このところわたしたちの会話を占めていた分裂の雰囲気は変わるべきだ。扇動的論調に頼る人々は、米国内で増大する暴力をそそのかすことの責任を負うべきである」と述べた。そして、同枢機卿は、米国の法と政策が議論・決定される場所に敬意を払うよう招き、すべての人の安全を祈ると共に、皆の協力と民主主義の価値と共通善の尊重を呼びかけた。□ ―――――――― ◎正教徒はキリスト降誕を1月7日祝う 【CJC】正教徒はキリスト教でもっとも重要な祝日の一つであるキリスト降誕を1月7日、祝った。「イイスス・ハリストス」(イエス・キリスト)の降誕はキリスト教徒にとって全人類の歴史上、中心的な出来事と考えられている、とロシアのスプートニク通信が紹介している。 キリスト降誕は、深夜に行われる正教会の祭典奉神礼(礼拝)の中で祝われる。モスクワおよびロシア総主教のキリル1世は同日夜、伝統に従い、国内総本山である救世主ハリストス大聖堂で降誕奉神礼を行った。同大聖堂には数千人の信者が集まった。 降誕祭の礼拝のため正教会には通常多くの人々が集まるが、新型コロナウイルス感染症に関しては、ロシア正教会では2020年春に導入された規制が実施されている。聖職者と教会のスタッフ(および信徒)は、懺悔の時間を含め、教区信徒と接触する場合、マスクの着用が義務とされた。 キリル総主教は、「聖なる祝日を私たちが善行を行うための特別な時間にしましょう。この恵まれた機会に際し、イイスス・ハリストスの降誕を称えましょう。そのためにも隣人に慈善を示し、必要とする人に援助を行い、悲観している人を慰めましょう。おそらく、まずそれが必要なのはコロナウイルスに感染し、またはその後遺症に苦しんでいる人たちとなるはずです」と呼びかけた。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月10日・休刊)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ =KiriShin(1月11日)=http://www.kirishin.com ★新松戸教会エアコン火災=8年にわたる法廷闘争に終止符=大手企業に奇跡の勝訴 ★関西クリスチャン戦責告白者会25年の働きに幕 ★沖縄本島中部の教会でクラスター=県が注意を喚起 ★戦没者の遺骨を埋め立てに使うな=宗教者共同声明で呼び掛け ★コロナの雲に覆われて=世界各地のクリスマス =クリスチャン新聞(1月3日・10日合併号・既報)=http://クリスチャン新聞.com ―――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2021-01-11 18:05
┏週刊━━━━━ ┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1563 ┗━━━━━━━ 2021.1.4(新年特別・第2部) (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください) ≪連絡≫ CJC通信は、2020年の世界キリスト教関係主要ニュースを1月1日まとめ、発表しました。(主宰者) ※ ◎前教皇が既婚男性の司祭任命に反対表明、バチカンに衝撃 前教皇ベネディクト16世が、新著「わたしたちの心の底から」(仮訳)の中で、教皇フランシスコに向けて司祭独身制の継続を強く訴え、既婚男性を司祭に任命する案に反対していることが1月12日分かった。バチカン(ローマ教皇庁)の専門家らはその内容に衝撃を受けている。 教皇フランシスコは現在、司祭のなり手が不足し、ミサがほとんど行われていないアマゾンなどの遠隔地域で、既婚男性が司祭となることを認めるよう求めた司教会議(シノドス)の提言を検討中。 これに対し、2013年に約600年ぶりに教皇を生前退位したベネディクト16世は「もはや黙ってはいられない!」と新著に記し、議論を呼ぶ中、同書の共著者から名前を外すよう出版社に要請した。 ※ ◎ローマ城壁外の聖パウロ大聖堂でエキュメニカルな夕べの祈り 1月18日から始まった「第53回キリスト教一致祈祷週間」は、「聖パウロの回心」を祝った25日、最終日を迎えた。同日午後、教皇フランシスコは、ローマの城壁外の聖パウロ大聖堂(サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ)で、エキュメニカルな夕べの祈りを行った。 この集いには、正教会のエキュメニカル総主教府使節や、英国国教会カンタベリー大主教のローマ代理、教皇庁キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿などが出席、使徒聖パウロの墓前で、そしてイタリアのテルモリからもたらされた、聖パウロの弟子・聖テモテの聖遺物の前で共に祈った。 教皇は、集いの説教で、「使徒言行録」中の、使徒パウロたちを乗せた船が暴風により漂流し、打ち上げられたマルタ島で一同が住民から温かいもてなしを受けた出来事を振り返り、「使徒言行録」のエピソードは、わたしたちキリスト者の、神が望まれる一致への旅路でもある、と話した。 ※ ◎教皇、「アマゾン・シノドス」後の使徒的勧告発表 「アマゾン周辺地域のための特別シノドス(世界代表司教会議)」後の教皇フランシスコの使徒的勧告「ケリーダ・アマゾニア(愛するアマゾン)- 神の民とすべての善意の人々に」が2月12日、発表された。 バチカンで2019年10月6日から27日まで「アマゾン、教会と統合的エコロジーのための新たな歩み」をテーマに行われた「アマゾン周辺地域のための特別シノドス(世界代表司教会議)」の成果を受け、福音宣教、環境保護、貧しい人々への配慮などにおける、新たな歩みの指針を示すものとして出された使徒的勧告で、教皇は宣教への新しい情熱を願うと共に、教会共同体の信徒たちの役割を励ました。 ※ ◎中国とバチカンが初の外相会談、対話継続の意欲確認 バチカン(ローマ教皇庁)国務省外務局長(外相に相当)のポール・リチャード・ギャラガー大司教と中国の王毅国務委員兼外相が2月14日に独ミュンヘンで会談、双方は対話継続の意欲を確認した。 中国とバチカンは1951年に断交。中国は、政府公認のキリスト教団体を通じて独自に司教を任命し、バチカンと対立してきたが、教皇フランシスコは中国との関係改善に強い意欲を示していた。 ※ ◎『ラルシュ』創設者ジャン・バニエが女性を性的に虐待 知的障がいを持つ人々と彼らの生活を支える組織『ラルシュ共同体』の創設者ジャン・バニエは昨2019年5月7日、パリで死去したが、90歳での没後、フランスで女性6人を虐待していた、との懸念が浮かび、連合体である『国際ラルシュ』が英コンサルティング組織GCPSに調査を依頼していた結果が2月22日明らかにされた。 「今回明らかになったことは衝撃的であり、全面的に彼の行動を非難する。それはジャン・バニエが主張していたことは完全に矛盾し、人間の尊厳と健全性とに相容れず、『ラルシュ』が拠って立つ基本原則に反する」と、『国際ラルシュ』の現指導者シュテファン・ポスナー、ステーシー・ケーツ・カーニー両氏は、『ラルシュ共同体』連合に宛てた書簡で記している。 バニエには、1970年から2005年に、フランスで女性6人と「巧妙で感情的に虐待する」性的関係があった。バニエは精神的指導を行う名目で、性的関係をそそのかした。女性たちは誰も、自身障がい者ではなかったこともわかった。 ※ ◎教皇はホロコーストを黙認したのか、文書公開で明らかに バチカン(ローマ教皇庁)は3月2日、教皇ピウス12世に関する文書の公開に踏み切った。「歴史を恐れていない」ことを示すという。 1939年から58年まで在位したピウス12世を巡っては、600万人のユダヤ人が虐殺されたホロコーストを黙認したとの疑惑があるが、文書公開により、歴史家や学者はこの疑惑を調査する機会を得ることになる。 バチカン当局者は、文書の公開で、ピウス12世が実際には水面下でユダヤ人を助けていたことが判明するとしている。 ※ ◎バチカンがサンピエトロ大聖堂閉鎖 新型コロナウイルス感染拡大予防措置として、サンピエトロ大聖堂と同広場を4月3日まで、観光客の立ち入りを禁止する、とバチカン(ローマ教皇庁)報道局が3月10日発表した。 これに伴い、4月3日まで、バチカン美術館、およびバチカンのネクロポリス、カステルガンドルフォの教皇離宮博物館、教皇直属バシリカに付属する美術館を閉館する。 ※ ◎教皇、無人のサンピエトロ広場で異例の祝福とメッセージ 教皇フランシスコ教皇が3月27日、バチカンのサンピエトロ広場に1人で立ち、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に苦しむ世界中のカトリック信徒のために祈りをささげ、信仰によって不安を和らげるよう呼び掛けた。 教皇は、サンピエトロ大聖堂の階段の上から無人の広場に向け、世界中で外出制限を受けている人々に対して、異例の「ウルビ・エト・オルビ」(ローマと全世界へ)の祝福を送った。 「ウルビ・エト・オルビ」の祝福が送られるのは通常、教皇が選出された時と、毎年のクリスマスとイースター(復活祭)だけ。歴史上初めて行われた今回の祝福は、テレビ、ラジオ、ソーシャルメディアを通じて発信された。 ※ ◎独オーバーアマガウの「キリスト受難劇」2022年まで延期 ドイツ南部バイエルン州ガルミッシュ=パルテンキルヒェン郡の村オーバーアマガウで10年に一度開催される「キリスト受難劇」は、当初2020年5月16日(土)~10月4日(日)の日程で開催される予定だったが、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、2022年まで延期されることとなった。 ※ ◎黒人男性の暴行死に全米で抗議デモ、トランプ大統領への批判も 黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に暴行され死亡した米ミネソタ州ミネアポリス市で5月26日始まった抗議デモは全米50州に広がり、複数の都市で数十万人が行動を展開した。外出禁止令違反などの逮捕者は6月3日までに9300人に達した。 ヒューストン市のシルヴェスター・ターナー市長は、「彼の死は無駄ではない」と集まった人たちに訴えた。フロイドさんは9日にヒューストンで埋葬される予定。 社会不安が続く中、ドナルド・トランプ大統領は1日、ホワイトハウス近くの『セント・ジョーンズ教会』(聖公会)の前で聖書を持ち、写真撮影に臨んだ。これに先立ち連邦公園警察などは、ホワイトハウス前の公園周辺で抗議していた人たちを催涙ガスやゴム弾などで排除していた。これには聖公会ワシントン教区のマリアン・ブッド主教をはじめ多くの聖職者が、聖書や教会を「小道具」に使ったと強く反発した。 英国国教会の霊的指導者カンタベリー大主教とヨーク大主教は、この社会不安によって「白人至上主義の悪行が続いている」ことが露呈したと述べた。 教皇フランシスコは、「人種差別は容認できないし、見えない振りをすることもできない」と非難しつつ、「暴力では何も得られないし、あまりにたくさんのものを失ってしまう」と述べた。 ※ ◎米国務省が信教の自由に関する年次報告書、「中国の宗教弾圧激化」を批判 米国務省は6月10日、世界の信教の自由に関する2019年版報告書を発表した。マイク・ポンペオ国務長官は記者会見で、中国新疆ウイグル自治区で暮らすイスラム教徒の少数民族ウイグル族などへの対応を挙げて「中国では全ての宗教に対する政府主導の弾圧が激しくなっている」と強く批判した。 報告書は17年以降、ウイグル族など100万人以上を拘束、収容施設に入れられ、拷問されたり強制労働をさせられたりしているとの見方を明記している。イスラム教に加え、キリスト教や仏教などの宗教施設も破壊されたと指摘した。 報告書は、北朝鮮に関しても国連の報告書を引用し、思想や信教の自由が「ほぼ完全に否定されている」と批判している。 ※ ◎「教会の彫像も見直す」とカンタベリー大主教 英国国教会(聖公会)の霊的最高指導者カンタベリー大主教のジャスティン・ウェルビー氏が6月26日、公営BBCラジオ4の番組「トゥデイ」に出演、主要教会などに置かれている彫像について「現状が適切であるか慎重に検討する必要がある」と語った。 ウェルビー氏は、カンタベリー大聖堂とウエストミンスター教会も含むとしている。 「それらがすべてその場にいる必要があるかどうかについて、慎重に検討」しており、その中のいくつかは取り外し、また題名を変更することになる、という。 欧米各国には、キリスト教会など古い施設に、帝国主義や奴隷貿易などを連想させる記念物が多数展示されている。最近、米国で新大陸の探検家であるクリストファー・コロンブス像がデモ隊によって毀損されるなど、関連記念物が攻撃を受けている。 ※ ◎トルコ大統領、世界遺産アヤソフィアを「モスク」と宣言 トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領は7月10日、イスタンブールの世界遺産アヤソフィアをモスク(礼拝所)に戻して拝礼の場とする大統領令に署名した。 1500年の歴史を持つアヤソフィアはキリスト教徒とイスラム教徒双方から尊崇されており、国外からは、アヤソフィアの地位を変えるべきでないとの声が上がっていたが、エルドアン氏は判決が出た直後に新政令を発表した。 ギリシャ文化省はトルコ裁判所の判決について文明世界に対する「あからさまな挑発行為だ」と反発、ロシアのインタファクス通信は、ロシア正教会のウラジミール・ルゴイダ報道官が「数百万人に上るキリスト教徒の懸念の声は届かなかった」と批判している。タス通信も、判決はさらなる分離につながる可能性があると報じた。 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、トルコの決定を受け、アヤソフィアの世界遺産としての地位を見直すと明らかにした。世界遺産登録に必要な国境や世代を超えた重要な遺跡としての普遍的価値に対する影響という点で、今回の決定が疑義をもたらすと指摘している。 ※ ◎WCC第11回総会は再来年に独カールスルーエで 世界教会協議会(WCC)の常置委員会は7月27日、第11回総会を2022年8月31日から9月8日までドイツのカールスルーエで開催する新日程を承認した。当初は2021年に予定されていたが、新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)の重大さと今後の不確実性を考慮、開催を1年延期した。 「世界を和解と統一に導くキリストの愛」というテーマに触発され、私たちの交わりはカールスルーエで祈りと賛美で一つとなる、とイオアン・ソーカ総幹事代行は述べている。 「世界で最も多様性に富んだキリスト者の集まりである今総会は、加盟各教会が目に見える一致と共通の証しへのコミットメントを深めるユニークな機会となろう。それはイベント自体をはるかに超え、WCCの働きのための新たなエネルギーを引き出すことになる」とサウカ氏は語った。 ※ ◎バチカンとWCCが共同声明“宗教間連帯における傷ついた世界への奉仕”発表 バチカン諸宗教対話評議会は世界教会協議会(WCC)と共同で、“宗教間連帯における傷ついた世界への奉仕”と題した新型コロナウイルス(COVID19)への対応に関する声明を8月27日発表した。公設バチカン・ニュースによると、20ページに及ぶ声明は、新型コロナウイルスによる犠牲者と「外出禁止を強要された」犠牲者と、“宗教的不寛容、差別、人種差別、経済的・生態学的不正、その他多くの罪の惨劇”に、友愛の精神で対応するようキリスト教徒に求めている。 ※ ◎聖書全巻翻訳が700番目の言語にまで到達 ウィクリフ聖書翻訳者協会(英、ハイウイカム)によると、聖書全巻が700番目の言語に翻訳され、新たな目標が達成された。 同協会のジェームズ・プール常務理事は8月28日、「700番目の言語への聖書翻訳達成は、とても素敵なニュースであり、聖書翻訳者が世界中で行っている素晴らしい業の象徴だ。聖書が新しい言語に翻訳されたという話を聞くたびに、その言語グループの人々が初めて神の物語の全体像にアクセスできるようになったことを思う」と語った。 実際にどれが700番目に翻訳された言語だったかは定かではない。700番目の言語翻訳と思われる聖書献呈が最近でも何例か行われている。 プール氏は、「700冊目に訳出された言語を特定できないほど多くの聖書が翻訳されているのは驚くべきこと。すべての人々が自分の言語で神の言葉を読み、聞くことができるようになるという願いが現実のものとなりつつある時代に私たちは生きている」と語った。 ※ ◎バチカンが中国と司教任命の暫定合意延長、と中国発表 中国外務省は9月15日、バチカン(ローマ教皇庁)と9月に期限を迎える司教任命の暫定合意を延長する方針で一致したと発表した。 中国外務省の汪文斌副報道局長は15日の記者会見で「バチカンとの合意内容を引き続き良好に実施していきたい」と述べ、報道内容を事実上認めた。 詳しい合意内容は非公表だが、中国側が候補を選び、教皇が是非を判断すると伝えられている。教皇フランシスコは暫定合意後、中国が独自に任命しバチカンが破門していた司教7人を追認もした。 ※ ◎あらゆる形の自殺ほう助に反対、とバチカン教理省書簡 バチカン(教皇庁)教理省は、9月22日、生命倫理をめぐる書簡「サマリタヌス・ボヌス」を発表した。 教皇フランシスコの承認のもと発表された、「重篤段階および終末期にある患者の治療」をテーマにしたこの書簡は、あらゆる形の自殺ほう助に反対すると共に、家族と医療従事者に対する支援の必要を説いている。 書簡の目的は、福音書の「善きサマリア人」のメッセージを実践するための、具体的な指針提供にある。書簡は「治ることが不可能またはその可能性がないように思われる」時でも、「医療・看護的、心理的、霊的な寄り添いは避けることのできない義務である」と述べている。 ※ 教皇、アッシジを訪問、聖フランシスコの墓前で新回勅に署名 教皇フランシスコは、新型コロナウイルス感染症対策のロックダウン(都市封鎖)が解除されてから初めて、10月3日にローマ市を出てイタリア中部ウンブリア州アッシジを訪問、聖フランシスコの墓前で、自身の3番目の回勅「フラテッリ・トゥッティ」に署名した。「フラテッリ・トゥッティ」とはイタリア語で「兄弟である皆さん」を意味する。 教皇は4日に、回勅「フラテッリ・トゥッティ」を発表した。教皇はその中で「パンデミックにより、自由市場ですべてを解決することはできないと示された」と述べて、改革の必要性を訴えた。 教皇は、新回勅を兄弟愛と社会的友愛をテーマにしたものと説明。先の回勅「ラウダート・」同様、聖フランシスコからインスピレーションを得た新回勅を、昨3日、アッシジに行って、同聖人の墓の上で、神に捧げた、と述べた。 ※ ◎世界福音同盟次期総主事にドイツ人神学者トーマス・シルマッハー氏 世界福音同盟(WEA)の国際理事会は10月29日、2015年から総主事兼CEOを務めているエフライム・テンデロ氏(フィリピン福音同盟前総主事)の後任としてドイツ人神学者のトーマス・シルマッハー神学問題担当副総主事(60)を選出したと発表した。2021年3月1日就任する。 ※ ◎アブオム議長ら、“深刻な危機”にWCCの役割振り返る 世界教会協議会(WCC)常置委員会は11月9日から13日までオンラインで開催した。アグネス・アブオム議長とイオアン・ソーカ暫定総幹事は、“深刻な危機”に直面している世界で果たすWCCの役割について焦点を絞ることを明らかにした。 アブオム氏は、WCCの活動を強化すべきものについて、世界はまだ新型コロナウイルスとの大規模な戦いの中にあることを指摘した。「新型コロナは、開発構想達成に向けた勢いを突然打ち壊し、世界が前世紀に経験した中で最も深刻な経済的・社会的危機を引き起こした」という。 ソーカ暫定総幹事は、2022年9月にドイツのカールスルーエで開催されるWCC第11回総会の主題「キリストの愛が世界を和解と統一へ導く」の神学的基盤を提示した。この主題は、世界中の人々、さまざまな信仰の人々の対話を促進するというWCCの交わりの中で解釈されるとして「キリストの愛は希望を広げます。全世界と全宇宙を和解と統一に向かわせることは、まさに神の目的です」とソーカ氏は語った。 同氏は、WCCは目に見える一致という目標を求め続けている、として「その過程で、私たちは、使徒的信仰の一致を見出し、そこで生き、キリスト教の一致、人類の一致とすべての被造物の一致がどのように絡み合っているのか、世界への共通の証しに従事することを約束されたこの交わりが何を意味するのかを、互いに学び続けています」と述べている。 ※ ◎教皇、使徒的勧告『愛のよろこび』の考察深める特別年布告 教皇フランシスコは、聖家族の祝日を迎えた12月27日、正午の祈りをバチカン宮殿からビデオを通して行った。この席で教皇は、新年3月に迎える、使徒的勧告『愛のよろこび』発表5周年を機に、同文書をめぐり考察を深める特別年を開催する旨を明らかにした。 この特別年は、聖ヨセフの祝日、2021年3月19日から始まり、22年6月にローマで開催予定の『第10回世界家庭大会』をもって終了する。(CJC) ■ #
by cjc-skj
| 2021-01-04 22:53
┏週刊━━━━━ ┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1563 ┗━━━━━━━ 2021.1.4(新年特別・第1部) (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください) ≪連絡≫2021年の送信を始めます。今年もよろしくお願いします。今信は、編集・送信の都合で、第1部、第2部に分けてお送りします。 年頭にあたり、毎年のことながら、ご支援のお願いをいたします。 週刊『世界キリスト教情報』(CJC通信)は、創刊以来、無償のボランタリー活動としてまいりました。受信頂く場合にも「無償」を前提としています。 ただ活動が皆さまのお支えによっていることも確かです。 『CJC通信』『世界キリスト教情報』に2020年1年間お付き合いくださった方にお願いします。年間1000円を1口として、出来れば数口ご支援いただけますとありがたく存じます。新聞、雑誌、電子情報メディア、ブログなどに転載使用されておられる場合は、「原稿料」としてご配慮下されば幸いです。 ※ ご支援いただけます際は主宰者・郡山千里(コオリヤマ チサト)の下記口座にお振り込みをお願いします。領収証を必要とされる方は上記へご連絡ください。 ◆三菱UFJ銀行 支店番号422 口座番号3811065 ◆みずほ銀行 支店番号282 口座番号0889492 ◆ゆうちょ銀行 10170-39250661 『世界キリスト教情報』は、個人の活動ですので、ご支援いただきましたものが主宰者個人の収入になることをご了承願います。また主宰者一身上の事情で活動を休止せざるを得なくなる場合にもご理解いただきたく存じます。 ご支援いただきましても、それが今後の配信をお約束するものではないことも、ご了承くださいますようお願いいたします。(主宰者) ―――――――― = 目 次 = ▼岡田武夫・前東京大司教の死去に教皇フランシスコらが弔意 ▼教皇は難色示していたがアルゼンチンで人工中絶合法化 ▼バイデン次期米大統領が就任式前夜にコロナの犠牲者追悼行事 ▼クロアチアでM6・4の地震、7人死亡 ▼英国国教会の献金が新型コロナ禍の影響で約4000万ポンド減少 ▼マカオで教会の献金箱から現金盗み中国本土出身の男逮捕 ▼聖書の言葉をすべてABC順に並べ直しデータ化 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎岡田武夫・前東京大司教の死去に教皇フランシスコらが弔意 前カトリック東京大司教の岡田武夫名誉大司教が12月18日に死去したことを受けて、教皇フランシスコと教皇庁(バチカン)福音宣教省が弔意を示した、と東京大司教区が明らかにした。 バチカン国務長官のピエトロ・パロリン枢機卿は教皇からの弔意を伝え、「岡田大司教様の長年にわたる献身的な司祭職と司教職への感謝の祈りを込めて、教皇は、岡田大司教様の魂を救い主イエスのいつくしみ深い愛に委ねます。教皇は、復活の希望のうちに天に召された岡田大司教様を悼むすべての人々に、主の平和と慰めのしるしとして、心から使徒的祝福を送ります」と24日記した。 バチカン福音宣教省長官のルイス・アントニオ・タグレ枢機卿は、「岡田大司教様のご逝去に悲しんでおられる東京大司教区の司祭、修道者、信徒、そして岡田大司教様の親族の皆様に、私たちの哀悼の意をお伝えください」と19日述べた。 岡田武夫名誉大司教葬儀ミサは23日午前11時、東京カテドラル聖マリア大聖堂で、菊地功大司教司式により行った。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、式への参加は親族、司祭団、各種団体の代表者のみに限定した。追悼ミサは2021年1月19日に行われる。(CJC)□ ―――――――― ◎教皇は難色示していたがアルゼンチンで人工中絶合法化 【CJC】サンパウロ発時事通信が報じるところでは、アルゼンチン上院は12月30日、妊娠14週までの人工中絶を合法化する法案を小差で可決した。下院はすでに通過しており、法が成立した。これまでは母体に危険がある場合と性的暴行により妊娠した場合を除き、中絶は認められていなかった。 カトリック教徒が多く保守的な中南米での合法化は、ウルグアイ、キューバ、ガイアナに続いて4カ国目。 合法化推進派のフェルナンデス大統領は「きょう、われわれの社会は女性の権利を拡大し、公衆衛生を保証することでより良くなった」と可決を歓迎。ただ、過去に合法化法案が否決されたアルゼンチンでは抵抗感も強く、上院は議論の紛糾で採決までに約12時間を要したようだ。 アルゼンチン出身の教皇フランシスコは29日、ツイッターの投稿で、暗に反対の意思を示していた。□ ―――――――― ◎バイデン次期米大統領が就任式前夜にコロナの犠牲者追悼行事 【CJC】バイデン次期米大統領が就任前夜の2021年1月19日夜、新型コロナウイルス犠牲者の追悼行事を首都ワシントンで開催する。就任式委員会が12月31日に発表した。各メディアが報じる中、ワシントン発時事通信の情報を紹介する。 行事は、リンカーン記念堂前の人工池を鎮魂の明かりで囲み、30万人以上の米国のコロナ犠牲者を追悼するもの。全米各都市にも「団結」の象徴として教会の鐘を鳴らすなど行事への参加を呼び掛ける。 就任式委員会は声明で「バイデン氏就任は新たな国家の旅の始まりだが、米史上最も困難な時の一つを振り返り、国の再建へ決意を新たにすることが重要だ」と説明している。□ ―――――――― ◎クロアチアでM6・4の地震、7人死亡 【CJC】クロアチアの首都ザグレブから米メディア『CNN』が伝えてきたところでは、米地質調査所(USGS)によるとして、クロアチア中部で12月29日にマグニチュード(M)6・4の地震が発生した。 建物が倒壊した現場には救助隊や軍が出動し、深夜に入ってもがれきをかき分けながら捜索作業を続けている。 同国内務省や地元メディアの報道によれば、震源地に近いペトリニャ市(人口約2万5000人)では大きな被害が出ており、少女1人が死亡した。近郊の村でも倒壊した教会の中から男性が遺体で見つかるなど、6人の死亡が確認されている。 欧州地中海地震学センターによると、地震は現地時間の29日正午すぎ、クロアチアの首都ザグレブの約50キロ南東で発生し、バルカン半島全域で揺れを感じた可能性がある。クロアチアで今年発生した地震の中では最も大きかった。 クロアチアのアンドレイ・プレンコビッチ首相は、死者はさらに増える可能性があるとの見方を示した。 CNNと提携している現地メディア『N1』によると、ザグレブに近いスロベニアのクルシュコ原子力発電所は、安全を期すために運転を停止した。□ ―――――――― ◎英国国教会の献金が新型コロナ禍の影響で約4000万ポンド減少 【CJC】英専門紙『チャーチ・タイムズ』12月31日付けは、英国国教会の献金が、2020年の最初の10カ月間で約4000万ポンド(約55億2000万円)減少したと報じている。前年同期比7・8%減少で、新型コロナ禍の影響と見られる。 減少度合いは42教区で異なり、20%に迫る教区もあれば、ほとんど影響を受けていない教区もある。 原因として挙げられるのは、教会の閉鎖、結婚式などの減少、ソーシャルディスタンス(社会距離拡大)や教会への往復の際に感染する恐れによる信徒離れなど。「献金皿」で現金や小切手を集めている小教区(各個教会)は、口座引き落としによる献金を推進している小教区よりも減少が大きい。 教会堂を外部の行事に貸し出す際の減少もある。コミュニティグループや企業のための賃貸で献金の多くを得ていた小教区が減少に見舞われている。□ ―――――――― ◎マカオで教会の献金箱から現金盗み中国本土出身の男逮捕 【CJC】マカオ司法警察局は12月30日、マカオ半島中区にある教会の献金箱から現金を盗んだ容疑で中国本土出身の男(29)を逮捕したと発表した。現地邦字月刊紙マカオ新聞(電子版)が伝えている。 警察発表によれば、27日に教会から献金箱の中に入っていた7700マカオ・パタカ(約10万円)の現金を盗まれた可能性があると通報があった。 警察が教会内の監視カメラと公共エリアの監視システムの映像を分析したところ、教会内の献金箱付近で不審な動作をする男2人の姿を確認、その後の足取りを追った結果、滞在先の宿泊施設が判明した。28日夜、警察が当該宿泊施設付近で被疑者のうち1人の身柄拘束に成功。また、宿泊していた部屋から犯行に使われたとみられる巻尺と粘着テープ、被疑者が犯行当日に着用していた衣服が発見された。 男は警察の調べに対し、動機はカジノで負けたためで、巻尺の先に粘着テープを付けて献金箱の中にあった現金を抜き出したなどと説明。ただし、自身は当時見張り役をしていただけで、仲間の男が盗んだ現金を管理していると供述した。□ ―――――――― ◎聖書の言葉をすべてABC順に並べ直しデータ化 【CJC】特製のソフトウェアを用いて英語聖書「KJV」(欽定訳)をデータ化し、単語をすべてアルファベット順に並べ直して再構築した「バイブル・ザ」が刊行された。表紙装丁から造本一切を「聖書」に似せて作られている。 『サイドライン・コレクティブ』という英国のクリエイティブ集団に属する2人が制作したプロジェクト。データを使って本を定量的に分析し、そこから新たなインサイトを得るためにおこなわれた、という。 聖書が肯定的な方向に偏っていることを示唆する例を探る。「Good」を意味する「善い」は720回使われている一方で、「bad」を意味する「悪い」の使用は18回だけ。「Love」の308回に比べると「hate」は87回。「happy」は28回と少ないが、それでも「sad」の11回の2倍以上も使われている。 多様性という観点では「男性」を意味する「he」は1万404回登場するにもかかわらず、「女性」を意味する「she」はわずか982回。「白人」を意味する「white」も、「黒人」を意味する「black」より多く使用されている。 「Right」は358回、「wrong」は26回。「Light」は272回だが、「dark」はわずか43回。「Pleasure」は61回、「pain」が25回。そして「Life」は451回で「death」の371回よりも多い。 このポジティブな特徴はテーマにも反映されている。例えば、「Heaven」(天国)は582回だが、「hell」(地獄)は54回。「angel」(天使)が94回、「devils」(悪魔)は55回。「saints」(聖人)は96回、「sinners」(罪人)は48回。「blessed」(祝福された人)は302回、「damned」(呪われた人)はわずか3回。 一方、「no」という言葉は1394件あるが、「yes」という言葉は聖書全体で4回しか出て来ない。49人の「friends」(友)に対して269人の「enemies」(敵)といった例も。 このように聖書をまるごとデータ化し、定量的に分析することで過去の考え方や価値観をひもとこうとする試みはユニーク、と製作者。 「BIBLE THE」版の「聖書」はネットで購入できる。本革装1364ページのものは2000ポンド(約28万円)、電子書籍なら10ポンド(同1400円)。2作目として「アメリカ合衆国憲法」を同じ手順で並び替えたプロジェクトも登場している。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月3日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ★岡田武夫名誉大司教 逝去=前東京教区大司教=司教協会長など歴任 ★教皇「世界平和の日」メッセージ=飢餓の撲滅に軍事費削減求める ★教皇、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロ実現を誓約 ★米国・コロナ病棟の折り鶴プロジェクト=“壁”を超えクリスマスの喜び伝える ★バチカン印刷局もデジタル化で環境に配慮 =KiriShin(1月1日・臨時休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(1月3日・10日合併号)=http://クリスチャン新聞.com ★クリスマスに「中村哲その生涯」=「よくやった。良い忠実なしもべだ」=高槻聖書バプテスト教会クリスマス・コンサート ★第7回首都圏宣教セミナーで竿代照夫氏=「地域重視」の教会形成を実践 ★戦没者の遺骨が含まれる土砂を辺野古新基地建設に使うな=宗教者らが共同声明 ★過去から貫く精神と超越=水俣に学び風化にあらがう=FCC・放射能問題学習会で川上直哉氏 ★共生的教会形成・世界宣教に尽力=グレース宣教会創立長老牧師=堀内顯氏召天 ―――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2021-01-04 22:51
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