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〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/04/18 (第1630信) ――――――――――――― 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ≪ 目 次 ≫ ▽教皇、復活祭メッセージ「キリストの平和が勝るように」 ▽エルサレム旧市街聖地で衝突、イスラエル警察とパレスチナ人 ▽ウクライナ侵攻で正教会の混乱、孤立するキリル総主教 ▽ウクライナのマリウポリでカリタス関係者死亡 ▽仏アーティストが「笑顔と人間らしさを」とウクライナに壁画 ▽建築家ガウディの展覧会、パリのオルセー美術館で開幕 ――――――――――――― ◎教皇、復活祭メッセージ「キリストの平和が勝るように」 【CJC】2022年度の復活祭を迎え、教皇フランシスコは4月17日、ローマと世界に向け、メッセージと祝福「ウルビ・エト・オルビ」をおくられた。バチカン・ニュースによって紹介する。 16日夜、復活徹夜祭をバチカンの大聖堂で行われた教皇フランシスコは、明けた17日午前、復活の主日のミサを聖ペトロ(サンピエトロ)広場で捧げられた。 そして、同日正午、教皇は大聖堂の花で飾られた中央バルコニーから、復活祭のメッセージとローマと世界に向けた教皇祝福「ウルビ・エト・オルビ」をおくられた。 一昨年、昨年と、教皇による主の復活の日曜日のミサ、またメッセージと祝福は、パンデミックのために聖ペトロ大聖堂の中で行われたが、今年の復活祭は、聖ペトロ広場に地元ローマや世界各地からの多くの巡礼者らを再び迎えることができた。 教皇はメッセージで、あまりに多くの流血と暴力を目にする戦争の中で迎えたこの復活祭に、わたしたちは愛の勝利を信じ、和解を希望するために、十字架上で死に復活したキリストの平和をこれまで以上に必要としている、と話された。 冷酷な戦争の暴力と破壊に深く傷つけられたウクライナに平和を祈る教皇は、この苦しみと死の夜に一刻も早く新たな希望の朝が訪れ、平和が選択されるよう祈願された。 教皇はウクライナの多数の犠牲者、数百万の避難民、離れ離れになった家族、失われた生活や破壊された町を心に留め、ウクライナの子どもたちの叫びに、世界の多くの子どもたちの苦しみを重ねられた。 戦争の苦難の中で、移民や避難民を受け入れる多くの家族や共同体に慰めのしるしを見出す教皇は、こうした慈愛の行為がエゴイズムと個人主義に覆われた社会にとっての祝福となることを望まれた。 教皇は、ヨーロッパにおけるこの紛争は、わたしたちに世界の他の地域の緊張と苦しみにもより目を向けさせるようになったと述べ、これらの状況からも目をそらさないようにと促された。 そして、教皇は中東地域の平和を祈りつつ、特にエルサレムに兄弟愛と相互尊重を、レバノン、シリア、イラクに和解を、リビアに安定を、イエメンに紛争の停止を願った。 アジアにおいては、教皇は暴力の続くミャンマーと社会的緊張と人道危機が続くアフガニスタンの状況を憂慮、アフリカでは、テロリズムに苦しむサヘル地域、対話と和解を必要とするエチオピア、暴力に苦しむコンゴ民主共和国に平和を祈り、洪水に襲われた南アフリカ東部に連帯を示された。 また、ラテンアメリカにおける、パンデミックに伴う社会の不安定化を教皇は気遣われると共に、カナダでのカトリック教会と先住民の和解の歩みを復活の主の保護に託された。 キリストの平和が皆の中で勝るように、と願われた教皇は、平和は可能、追求すべきものであると同時に、何よりも皆が責任をもって優先すべきもの、と呼びかけられた。□ ――――――――――――― ◎エルサレム旧市街聖地で衝突、イスラエル警察とパレスチナ人 【CJC】エルサレム発ロイター通信によると、イスラエル・エルサレム旧市街の聖地で4月15日、イスラム教ラマダン(断食月)の金曜日朝の礼拝後に暴動が発生し、「アルアクサ・モスク」付近で警察と覆面をして投石するパレスチナ人が衝突した。 エルサレムでは今年、イスラム教の聖なる月であるラマダンと、ユダヤ教の過越祭、キリスト教のイースター(復活祭)が重なり、緊張が高まっている。 警察当局は、朝の礼拝終了時に残っていた暴力的な群衆を解散させるため、ユダヤ教徒には「神殿の丘」、イスラム教徒には「崇高な聖域」として崇められている聖地に入ったと説明。パレスチナ人の集団が近くにあるユダヤ教の祈りの場である「嘆きの壁」に向かって石を投げ始めたという。警察はイスラム教第3の聖地であるアルアクサ・モスクには立ち入っていない。 パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスはイスラエル警察を非難し、イスラエルは「結果に対する責任を負う」と表明した。□ ――――――――――――― ◎ウクライナ侵攻で正教会の混乱、孤立するキリル総主教 【CJC】ロシア正教会のキリル総主教(75)が、ロシアによるウクライナ侵攻に高らかな祝福を与えたことで、世界中の正教会は分裂の危機に陥り、専門家から見ても前代未聞の反乱が正教会内部で生じている。バチカン市発ロイター通信が伝えた。 ロシアのプーチン大統領の盟友であるキリル総主教は、今回の戦争について、同性愛の受容を中心に退廃的であると見なす西側諸国への対抗手段、と考えている。 キリル総主教とプーチン大統領を結びつけるのは、「ルースキー・ミール」(ロシア的世界)というビジョン。「ルースキー・ミール」とは、旧ソ連領の一部だった地域を対象とする領土拡張と精神的な連帯を結びつける構想だという専門家の説明をロイター通信は紹介している。 キリル総主教の言動は、ロシア国内にとどまらず、モスクワ総主教座に連なる諸外国の正教会においても反発を引き起こしている。 オランダ・アムステルダムの聖ニコラス正教会は、この戦争を機に、教区司祭が礼拝の際にキリル総主教を祝福する言葉を入れることをやめた。 「キリル総主教は、まぎれもなく正教会の信用をおとしめた」と語るのは、リバプール・ホープ大学のタラス・ホームッチ上級講師(神学)。ホームッチ氏は、ウクライナのビザンツ式典礼カトリック教会の一員だ。同氏はロイターによる電話インタビューで、「ロシアでも声を上げたいと思っている人はもっと多いが、恐怖を感じている」と語った。 ウクライナには約3000万人の正教徒がいるが、「ウクライナ正教会」(モスクワ総主教庁系、UOC─MP)と、別の二つの正教会に分裂している。後者の一つが、完全独立系「ウクライナ正教会」。 UOC─MPのキエフ府主教区大主教であるオヌフリー・ベレゾフスキー師は、プーチン大統領に対し「同胞が相争う戦争の即時停止」を要請し、もう1人のUOC─MP府主教区大主教であるエボロジー師(東部スムイ市出身)は、配下の司祭たちに、キリル総主教のための祈りをやめるよう指示した。 今回の戦争を批判する正教会の指導者としては、この他にも、アレクサンドリア及び全アフリカ正教会の総主教であるテオドール2世、ルーマニア正教会のダニエル総主教、フィンランド正教会のレオ大主教といった面々がいる。 キリル総主教の態度は、ロシア正教会と他のキリスト教会の間にも亀裂を生みだした。 世界教会協議会(WCC)のイオアン・サウカ総幹事代行は、キリル総主教に「停戦に向けた当局の仲介と調停」を求める書簡を送った。 これに対しキリル総主教は、「あからさまにロシアを敵視する勢力が国境に近づき」、西側諸国はロシアを弱体化させるための「大規模な地政学的戦略」に関与している、と応じた。WCCは両書簡を公開した。 キリル総主教のプーチン氏支持の姿勢は、バチカンとの関係も悪化させた。 2016年、教皇フランシスコは、キリスト教が東方教会と西方教会に別れた1054年の「大分裂」以来、ロシア正教会の指導者と面会した最初のローマ教皇となった。双方とも今年2度目の面会を実現したいと希望していたが、専門家の中にはこうなっては事実上不可能と見る向きも出ている。□ ――――――――――――― ◎ウクライナのマリウポリでカリタス関係者死亡 【CJC】ウクライナ南東部マリウポリで、カリタス・ウクライナ事務所が攻撃され、メンバー2人とその家族5人が死亡したことの確認を受け、国際カリタス関係者は衝撃を受けると共に、深い悲しみを表明、この虐殺を直ちに停止するためのあらゆる努力を国際共同体に訴えた。『バチカン・ニュース』が4月12日報じた。 国際カリタスのアロイシウス・ジョン事務局長は、この攻撃があったのは、おそらく3月15日であるとして、「この悲劇的なニュースにカリタス・ファミリーは戦慄し、衝撃を受けている。この悲劇をまさに体験している遺族とカリタス・ウクライナ関係者に、わたしたちは悲しみと連帯において一致する」と述べた。 現段階では、マリウポリとの連絡が絶たれているために、現地のカリタス事務所にアクセスできず、カリタス・ウクライナはそこで起きたことを把握するための情報収集を続けている状態だという。 国際カリタス総裁ルイス・アントニオ・タグレ枢機卿は、バチカンのメディアに対し、「人命が奪われたことに大きな悲しみとショックを受けている」と、国際カリタスを代表し遺族らに深い弔意を表すと共に、負傷した人々を気遣った。 同枢機卿は「暴力に終止符を打ち、対話へと戻り、すべての人を兄弟姉妹と認めるために、あらゆる努力がなされるよう、わたしたちはこの悲しみを国際共同体へのアピールとしたい」と語った。 カリタスはカトリック教会の支援組織。国際カリタスをはじめ、各国、教区、小教区レベルなどのカリタスがある。□ ――――――――――――― ◎仏アーティストが「笑顔と人間らしさを」とウクライナに壁画 【CJC】残酷な戦争のさなかにあるウクライナの壁に、平和と無垢(むく)を表す絵を描こうと、パリを拠点とするグラフィティアーティスト「C215」ことクリスチャン・ギュミー氏(48)が、首都キーウのバス停に青と黄色のスプレーで少女の絵を描いている。周りの破壊された建物とコントラストをなす。AFP=時事通信が伝えている。 スプレー缶を持ったギュミー氏は、「支援の印だ」と話した。「厳しい状況の中で、人々が少しでも笑顔になって、人間らしさを取り戻せたら満足だ」と語る。 ギュミー氏は、フランスのストリート・アート界をけん引するアーティストの1人で、英国の覆面アーティスト、バンクシーとコラボレーションをしたこともある。 ロシアのウクライナ侵攻が始まるとすぐ、ギュミー氏はパリの集合住宅の壁一面にウクライナ国旗の色である青と黄色で少女の絵を描いた。 ウクライナ人から話を聞き、自分に何ができるか数日考え、ウクライナ行きを決めた。危険と知りつつも、行かないという選択肢はないと感じたのだった。 「戦争についてのストリート・アートをやりたいなら、戦争が起きている場所で制作し、被害と現状を伝えるものでなければならない」とギュミー氏。 ギュミー氏はまもなくフランスに帰国する。だが、必ずキーウに戻ってくるつもりだ。 自分の作品に対するウクライナ人の反応は素晴らしかったという。その反応に「自分自身も幸せを感じた」と語った。□ ――――――――――――― ◎建築家ガウディの展覧会、パリのオルセー美術館で開幕 【CJC】AFP通信によると、パリのオルセー美術館で4月12日、スペイン・カタルーニャ出身の建築家アントニ・ガウディをテーマにした展覧会が開幕した。会期は7月17日まで。バルセロナの建築学校で学んだ青年期から、建築家として活躍し始めた1880年代、名声を確固たるものとするまでのガウディの作品が展示されている。 ガウディの未完作品として知られ、バルセロナの象徴でもあるサグラダ・ファミリアについて、同美術館職員は「労働者階級が比較的多い地区に建てられたため、貧者の大聖堂とも呼ばれている」と説明、「貧困層への社会活動と見なすこともできる」と指摘した。□ ――――――――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(4月10日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼教皇=ウクライナとロシアをマリアのみ心に奉献 ▼教皇、再度終結訴える=「残酷で無益」な侵攻 ▼教皇=教皇庁の機構改革を発表=教会の宣教の使命を強調 ▼増えるヘイトクライム=「人種差別撤廃法制度」がないことに起因 ▼小さな教会の平和行進=一人一人の思いを集めて=熊本=菊池・山鹿教会 =KiriShin(4月11日)=http://www.kirishin.com ▼ナルニア国が新装開店=豊かな本との出会いの場=SNSも積極的に活用 ▼改宗を迫られる東マレーシアの先住民(葉先泰) ▼NCC教育部=新卒者10人が「草の根のエキュメニズム」学ぶ ▼正教「兄弟間」の和解の実現願い日本ハリストス正教会が嘆願書 ▼洗車を止めようとしたウクライナ正教会司祭射殺 =クリスチャン新聞(4月10日)=http://クリスチャン新聞.com ▼WVルーマニアで支援開始=難民の多くは女性と子ども ▼「戦争避難」という形で日本宣教へ=沖縄で働き開始=ウクライナ人宣教師ナディヤさん ▼バプ連盟公害問題特別委=在日ロシア大使、岸田首相へ声明 ▼原発から5キロの会堂で“帰還宣言”=福島第一聖書バプテスト教会大野チャペルで「帰還祈念礼拝」 ▼繰り返しかかわり続けて=第132回震災超教派一致祈祷会で岸浪市夫さん ――――――――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-04-18 18:03
[SKJ]■世界キリスト教情報 (第1629信) 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/04/11 (第1629信) ――――――――――――― 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ―――――――― ◎受難の主日=教皇、復活祭の停戦を呼びかける 【CJC】バチカン・ニュースによると、教皇フランシスコは4月10日、バチカンで司式した「受難の主日」ミサの後半、「お告げの祈り」で、「武器を置いて、復活祭の停戦に入るように」と呼びかけた。 祈りに先立つ説教で、教皇は、「神にできないことは何一つない」(ルカ1・37)という、主の天使がお告げの中でマリアに言った言葉を繰り返した。 「神にできないことは何一つない。たとえ、終わりが見えない戦争、たとえ、毎日非武装の市民に対する残忍で冷酷な虐殺を目の当たりにする戦争であっても、それを止めるために、神に祈ろう」と教皇は招かれた。 復活祭を前にしたこの日々、わたしたちは罪と死に勝利した主イエス・キリストを記念するための準備をしている、と述べた教皇は、その勝利は罪と死に対してであり、誰かに対してではない、と指摘。 「それなのに、今日、戦争がある。なぜこの世の方法で勝とうとするのか、それは敗北をもたらすだけだ。なぜ神が勝つままにしないのか。キリストはわたしたちを悪の支配から解放するために十字架を背負われた。キリストはいのちと愛と平和が統治するために十字架上で死なれた」と説かれた。 「武器を置いて、復活祭の停戦に入るように」と教皇は呼びかけつつ、「それは再び武器に弾を込め、戦いを再開するための停戦ではない。人々の善のために何らかの犠牲をも考慮した真の交渉を通して、平和に到達するための停戦である。瓦礫の上に旗を立てたところで、それはどういう勝利なのか」と語った。 「神にできないことは何一つない」と述べた教皇は、「聖母の取り次ぎのもとに、神により頼もう」と、人々と共に「お告げの祈り」を唱えた。□ ―――――――― ◎ウクライナのブチャにある教会で集団墓地発見、戦争開始から民間人を大量虐殺か 【CJC】ウクライナの首都キーウの北西にあるブチャの街で、集団墓地が発見された。見つかったのは、ブチャにある聖アンデレ教会とピエルヴォズヴァノーホ全聖徒教会の敷地内とされている。 CNNの記者によれば、少なくとも12体が遺体袋に入れられ、墓の中に積み上げられているのを見たという。すでに一部が土で覆われているものもあったそうだ。 また住民の話によれば、現場にはさらに多くの遺体がすでに埋められており、そのほとんどは、ブチャ周辺の戦闘で殺害された民間人のものだという。 住民はCNNの記者に約150人が集団墓地に埋葬されていると述べているが、ブチャの市長は公式発表として、埋葬されている犠牲者は最大で300人に上る可能性があると述べていた。 現段階では、埋葬されている正確な人数は分かっていないが、CNNは最近土が動かされた形跡があることから、もっと多くの遺体が埋まっている可能性があると報じている。 CNNの記者たちは集団墓地の現場で、泣きながら愛する家族の遺体を探す人々を目撃しているという。□ ―――――――― ◎教皇、マルタからの帰国便機内でも記者団と対話 【CJC】教皇フランシスコは4月3日、マルタ共和国司牧訪問からの帰国便機内で随行の記者団と対話した。 バチカン・ニュースの報道を紹介する。 対話はマルタ訪問、そしてウクライナ関連事項が中心テーマとなった。 まず、自身の体調について尋ねられた教皇は、「体調は多少気まぐれだが、特に膝の問題が歩く時にやっかい。2週間前は何もできなかったことに比べれば、行けるだけでも、良くなっている」と語った。 マルタ訪問で印象に残ったことについて、教皇は、「今回マルタを訪れ、同国の現実をこの目で見ることができてよかったと思う。ゴゾ島や、マルタ島のバレッタや他の場所でも行く先々で見た人々の歓迎は驚くべきものだった」と述べた。 教皇はもう一つの印象に残ったこととして移民問題を挙げ、「移民問題は、ギリシャ、キプロス、マルタ、イタリア、スペインなど、アフリカと中東に近い国々で深刻だ。問題は、各政府は移民をどれだけ受け入れられるかを言うべきであるということ。そのためにはヨーロッパ諸国の合意が必要」と述べ、「マルタをはじめ、寛大な沿岸の国々に負担をかけるばかりではいけない」と話した。 「今日、移民の受け入れ施設を訪問したが、移民たちのそこに到着するまでの苦しみや、送り返された際のリビア海岸の収容所の話など、そこで聞いたことは恐ろしいものだった。これは犯罪的なことではないだろうか。これは皆の心に訴える問題だと思う。ヨーロッパが、扉を叩くウクライナの人々に寛大さをもって行うことは、地中海から来る他の人々にも言えること」と教皇は語った。 前日マルタ行きの機内で教皇がキエフ訪問について「検討の対象」と言ったことに関連して、ポーランド大統領が同国のウクライナ国境への訪問を教皇に打診したそうだが、との質問があった。これに対し教皇は「わたしはすべきことは何でもするつもりでいる。教皇庁は、特に外交面で、国務長官パロリン枢機卿と外務局長ギャラガー大司教を通し、最大限の努力をしている」と答えた。 教皇は「可能な訪問は二つある」として、その一つは教皇慈善活動室のクライェフスキ枢機卿がポーランドに避難しているウクライナ人を訪問すること、と述べた。同枢機卿はすでに2台の救急車を寄贈するために2回ウクライナに行ったが、再度行く準備はある、と話した。 もう一つ、教皇がポーランドの国境を訪問する可能性について、「正直に言って、考えたことはある。いつでも行く意志はある。ノーと言う言葉はない」と述べた。 また、教皇は、モスクワ総主教キリル1世との会見のために調整が行われており、中東でそれを行うことが考えられている、と明らかにした。 戦争開始後、プーチン大統領と話したか、という問いに、教皇は、「ロシアの大統領とは、年末、時候のお祝いの挨拶の電話をもらった時に話した。ウクライナの大統領とは2回電話で話した」と答えた。 教皇は「戦争が始まった日、ロシア大使館に行き、国民を代表する大使にこれについて問いただし、自分の意見を言うべきと考えた」と述べ、「自分が持ったロシアとの公式な接触は、大使館を通じてのものであった」と話した。 プーチン大統領と話す機会があるならばどういうメッセージを伝えるか、という質問に、教皇は「すべての権威者宛のメッセージは、自分が公式に発表したものだけである」と述べた。 戦争について教皇は、「すべての戦争はいつでも不正義から生まれる。そこに戦争の図式があるからである。そこに平和の図式はない。たとえば、武器購入のための投資がある。人々は、自分たちは防衛しなくてはならないと言う。これが戦争の図式である。第二次世界大戦後、皆が『戦争を二度と繰り返すな』と平和を望んだ。平和のための取り組みが相次いで始まり、広島と長崎の後、平和のための核軍縮への意欲もあった。それは大きな意欲だった。70年が経って、わたしたちはそれをすべて忘れてしまった」と語った。 「わたしたちは戦争に、(兄弟殺しの)カインの精神に取りつかれている」と述べた教皇は、「わたしたちは学ぶということがない。主がわたしたちを憐れんでくださいますように。わたしたち皆に責任がある」と話した。□ ―――――――― ◎ウクライナ・ブチャの殺りくを、教皇「恐ろしい非道さ」と非難 【CJC】教皇フランシスコは4月6日、バチカン・パウロ6世ホールで行われた一般謁見の席でウクライナ・キーウ近郊ブチャでの殺りくを非道なものとして非難した。バチカン・ニュースが報じた。 教皇は、ウクライナでの戦争のニュースは安堵や希望ではなく、ブチャでの虐殺のような非道なものが続いている、と述べた。 教皇はブチャでの殺りくについて、無防備な女性や子どもたちをはじめとする市民にも向けられた、いっそう恐ろしさを増すその残忍さを指摘した。 「戦争を止め、武器を置き、死と破壊の種をまくのをやめよ」という、犠牲者たちの無実の血が上げる叫びは、天にまで届いている、と述べた教皇は、犠牲者のため、戦争終結のための一致した祈りを信者らに呼びかけた。 教皇は壇上で、前日ブチャから届けられたウクライナ国旗を広げ、「この国旗は戦場から、苦しみに痛めつけられた町、ブチャから来たもの」と参加者たちに示した。 この謁見(えっけん)に参加していた何人かのウクライナ避難民の子どもたちを教皇は紹介、「彼らを、ウクライナの人々を、忘れないようにしよう。戦争のために祖国から引き離されるのはとても辛いこと」と話した。 教皇はこの後、ウクライナの子どもたちに話しかけながら、一人ひとりに復活祭のお菓子を贈った。□ ※画像参考=ブチャからもたされたウクライナ国旗を広げる教皇フランシスコ(バチカン・パウロ6世ホール、4月6日=Vatican Media) ※画像参考=教皇フランシスコとウクライナの子どもたち(バチカン・パウロ6世ホール、4月6日=Vatican Media) ―――――――― ◎キーウ州で1222人死亡=ウクライナ側明かす。ロシアは新司令官任命 【CJC】ウクライナのベネディクトワ検事総長は4月10日、ロシア軍の侵攻によって、北部キーウ(キエフ)州で1222人の死亡を確認したと英スカイニュースのインタビューで明らかにした。 一方、英BBC放送などは9日、ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻を統括する司令官として、南部軍管区のドボルニコフ司令官を任命したと報じた。 ドボルニコフ司令官は、シリア内戦でアサド政権を支援するロシア軍部隊を指揮し「多数の市民を犠牲にした人物」(ロシアの軍事評論家)とされている。□ ―――――――― ◎ロシアは「衰退」、ウクライナには「欧州の未来」=EUトップ指摘 【CJC】AFP通信が伝えるところでは、欧州連合(EU)のウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長が4月8日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問、西側諸国の厳しい制裁によりロシアが今後「衰退」する一方で、ウクライナには「欧州の未来」があると指摘した。 フォンデアライエン氏は、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との共同会見で、「ロシアが経済と財政、技術面で衰退していく一方、ウクライナは欧州の未来に向け前進している」と言明。「あなた方の戦いは、われわれの戦いだ。私はきょう、EUがあなた方の味方であるという強いメッセージを送るために、一緒にキーウにいる。われわれはあなた方と共にいる」と表明した。 また、キーウ近郊のブチャでロシア軍が行ったとされる民間人の殺害や、ウクライナ東部クラマトルスクで同日に起き、少なくとも50人が死亡した鉄道駅攻撃を非難した。 一方のゼレンスキー大統領は、5回にわたるEUの制裁について「個人的に感謝している」としつつも、「不十分だ」と指摘。「ロシアはわれわれから多くのもの、領土、人々を奪った。土地を取り戻すことができても、人を取り戻すことはできない」と語った。□ ―――――――― ◎米亡命希望のウクライナ人がメキシコ国境に急増 【CJC】ティフアナ(メキシコ)7日発ロイター通信が報じるところでは、ロシアのウクライナ侵攻以後、欧州各国からカンクンやメキシコ市に渡航したウクライナ人が毎日100~200人単位で国境都市ティフアナに到着している。今週には家族を含む数百人がマットレスに横たわるなどして、混雑する市運営のシェルターで待機している。 米国への亡命を求めてメキシコ国境に到着するウクライナ人は過去1週間で2倍以上に増加している。当局者などが明らかにした。 米国の申請対応が新たな到着に追いつかず、米当局は1日当たりの申請対応を拡大すると約束したという。□ ※画像参考=ロシアのウクライナ侵攻以後、米国への亡命を求めてメキシコ国境に到着するウクライナ人が過去1週間で2倍以上に増加している。ティフアナで7日撮影(2022年 ロイター) ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(4月3日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼仙台教区=ガクタン新司教叙階=「心も思いも一つに」 ▼教皇、ウクライナ侵攻を「冒涜的な」戦争と非難 ▼教皇の一般謁見講話=高齢者の知恵が求められる ▼「福島の真実」写真と共に=第9回いのちの光=3・15フクシマ講演会 ▼聖墳墓教会の修復=3教会の協力が模範に =KiriShin(4月1日)=http://www.kirishin.com ▼ウクライナ危機=日本でもオンライン祈祷会=「ロシアのためにも祈りを」=ウクライナ正教会から大主教も参加 ▼ハンガーゼロ=ポーランドにスタッフ派遣=軍事進攻にお「否」の声続く ▼「戦犯」とされたキリスト教徒=獄中機関紙『信友』が復刊 ▼第6回「聖書動画コンテスト」=最優秀賞にバイオリニストの証し ▼プーチン大統領の戦争=背後に「ロシア世界」思想 =クリスチャン新聞(4月3日)=http://クリスチャン新聞.com ▼特集【フォーカス・オン 教会の持続可能性】=それでも教会が生き続けるために=教会はどれだけ減っているのか ▼「音楽の力で祖国助けたい」=ソプラノ歌手オクサーナさん=ウクライナ支援コンサート ▼ウクライナ国境避難民支援緊急リポート(ミラノ賛美教会牧師=内村伸之) ▼ウクライナ大主教=「皆さんの祈りが命救う」=NCC、カトリック、平和ネット共催で祈祷会 ▼喜びの喫茶店ジョイズキッチン=ケーキとコーヒーと福音の隠れ家カフェ ―――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-04-11 20:19
[SKJ]■世界キリスト教情報 (第1628信) 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【週刊 世界キリスト教情報】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2022/04/04 (第1628信) ———————————————————————————— 発信者 ckoriyamaxgmail.com=連絡の際はxを@に変えてください。 ◎教皇、マルタ共和国へ司牧訪問2日間 【CJC】教皇フランシスコは4月2日、第36回海外司牧訪問(イタリアは除く)として2日間の日程でマルタ共和国を訪れた。 バチカン・ニュースによると、教皇は2日午前8時半過ぎ、ローマのフィウミチーノ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)空港から特別機で出発し、約1時間半後、午前10時前にマルタ国際空港に到着した。 機中で教皇は、随行の報道関係者たちに挨拶した。 教皇は、マルタへのこの訪問は短いながらも素晴らしいものになるだろう、と語り、行程を共にするジャーナリストたちに感謝を述べられた。また、教皇は機内で、スペインのラジオ局特派員から、遭難の場面を描いたある難民の作品と手紙を受け取られた。 ウクライナのキーウ(キエフ)への招待をめぐる報道関係者の問いかけには、これについては検討の対象である、と話した。 教皇は、空港でジョージ・ヴェッラ大統領や現地の司教らの出迎えを受け、子どもたちから花束を受け取られた。 空港での歓迎式の後、教皇は首都バレッタの大統領官邸に向かった。 教皇は翌3日午前、ラバトの「聖パウロの洞窟」を巡礼し、首都バレッタ近郊のフロリアーナで、およそ2万人の信者たちと共にミサを捧げ、その終わりに「お告げの祈り」を唱えた。 教皇は「お告げの祈り」の言葉で、マルタの政府、教会関係者、そしてすべての国民に、同国で受けた温かい歓迎と愛情に感謝を示され、「マルタの皆さんの明るく輝く多くの顔を忘れることはないでしょう」と話した。 また、教皇はマルタで出会ったキリスト教諸教会、諸宗教関係者にもお礼を述べ、互いに祈り合いましょう、と呼びかけた。 「マルタには、神の民が息づいている」と述べた教皇は、信仰は喜びの中に育ち、恵みのうちに強められることを忘れずに前進して欲しい、と願った。 そして、15年前に列聖されたジョルジョ・プレカ神父をはじめとする多くの聖性に倣い、神と人々に熱心に献身するよう励ました。 最後に、教皇は若者たちに、人生で最も大切なもの、愛をもって人生を捧げるべきものとは何か、それはイエスである、と指摘。いつくしみの神、皆と共にいて、決して失望させることのない方、イエスを深く愛して欲しい、と希望した。 教皇は、いまだ爆撃の下にあり、人道危機の悲劇に苦しむウクライナを思いながら、平和のために祈ろう、と招いた。「この戦争は冒涜である」と再び述べた教皇は、苦しむ人々のためにたゆまず祈り、これらの人々を助けよう、とアピールした。 フロリアーナでミサを捧げた教皇は、同日午後、ハル・ファで移民たちと会談した。 3日夕、2日間の行事を終えた教皇はマルタ訪問を終了、マルタ国際空港での送別式を経て、午後7時15分頃、特別機で同国を後にし、午後8時30分頃、ローマに到着した。□ ———————————————————————————— ◎教皇、タラップ使わずリフトで特別機搭乗 【CJC】教皇フランシスコは、2日間の旅程でマルタを訪れるためにローマのレオナルド・ダビンチ(フィウミチーノ)国際空港から特別機で出発する際、普段のようにタラップを使わず、機体のドアまで乗客を垂直に運ぶリフトを利用して搭乗した。AFP通信が報じた。 教皇は先月、急な膝の痛みのために伊フィレンツェ訪問を中止していた。 教皇は背中や腰、脚に痛みを引き起こす慢性的な座骨神経痛を患っており、時折、公務を中止している。 今年1月にも、膝の痛みのために信者へのあいさつを取りやめたが、一時的な痛みだとして、「年寄り特有のものだと聞いているのに、どうして私に起こるのか分からない」とジョークを飛ばしていた。昨年には結腸の手術を受けた。□ ———————————————————————————— ◎教皇、コンゴ民主共和国と南スーダン訪問訪問へ 【CJC】教皇フランシスコは、7月上旬、コンゴ民主共和国と南スーダンを訪問する。 教皇は、7月2日から5日までコンゴ民主共和国(キンサシャ、ゴマ)を、7月5日から7日まで南スーダン(ジュバ)を司牧訪問する。 詳細な行程は、後日発表される。 バチカン・ニュースによると、このうち、7月2日から5日まで行われるコンゴ民主共和国への訪問のモットーとロゴが発表された。 コンゴ民主共和国訪問のモットーは、「イエス・キリストにおける皆の和解」。ロゴは、同国の地図、十字架、教皇フランシスコをベースに構成されている。 地図の輪郭には、コンゴ民主共和国国旗の色が用いられている。黄色は動植物や地上・地下における豊かな恵みを、赤は殉教者の血、青は平和への願いを象徴している。 地図は、教皇訪問という大きなイベントとその実りを迎えるために、西側に向けて開かれ、その中には、同国の生物多様性を代表する、ニーラゴンゴ火山を含む山々、コンゴ川をはじめとする豊かな水、同国を特徴づける森林、同国のみに天然生息するオカピが描かれている。 左側の十字架の青い色は、人々の力である贖い主キリストへと祈りを導く聖母マリアへの国民の信心を表している。十字架の下の3人は、老若男女、すべての人を一つにする神の賜物としての兄弟愛のシンボルである。また、その燃えるような色彩は、教皇を迎え、ペトロの後継者と一致する喜びを伝えるものでもある。 十字架の右下のヤシの葉は、殉教を思い起こさせると共に、勝利、再生、永遠、教皇の訪問がもたらす希望のメッセージをも表現している。そして、十字架と地図の間に立つ教皇は、コンゴ民主共和国にその祝福を通して大きな喜びを与えている。□ ———————————————————————————— ◎教皇「カナダの先住民を傷つけた教会関係者のために悲しみ」 【CJC】教皇フランシスコは、カナダ先住民使節団のバチカン訪問最終日となった4月1日、同使節との出会いで、先住民たちを傷つけたカトリック関係者のために悲しみと恥の念を表した。バチカン・ニュースが報じた。 カナダのかつての先住民同化政策下におけるカトリック教会運営の寄宿学校での悲劇に対する真相の究明と、正義の追求、いやしと和解の歩みを求め、イヌイット、メティス、ファーストネーションの3グループからなる先住民使節団が、バチカンを訪れていた。教皇はそれぞれのグループと会見し、人々の苦しみの体験に耳を傾けた。 4月1日、教皇は使節のすべてのメンバーに挨拶をおくり、その中で、植民地主義的イデオロギーによって、カナダの先住民の多くの人が、独自の文化や伝統、土地や環境との結びつきを断たれ、家族と引き離されるという悲劇を体験させられたことに、ご自身の深い悲しみと恥の念を表明、カナダの司教らと謝罪のうちに一致したい、と話した。 教皇は、搾取や尊重の欠如によって先住民たちを傷つけたカトリック関係者、特に教育責任者たちのために、悲しみと恥を感じる、と話し、これらの行為のすべてはイエスの福音に反するもの、と強調した。 今回の出会いが、共に進むべきさらなる道を開くことを願いつつ、教皇は、兄弟愛の精神のもと透明性ある真相追求といやしと和解の推進に取り組むよう、司教はじめカトリック関係者たちを励ました。 教皇は、カナダの先住民の土地を訪れ、直接ご自身の寄り添いを伝えることができれば幸い、とカナダ訪問の意志を表明した。□ ———————————————————————————— ◎ロシア軍、ウクライナ首都近郊の教会を攻撃の足場に=米政府高官 【CJC】米政府高官は4月1日、ロシア軍がウクライナの首都キーウ(キエフ)北西にある教会を占拠し、攻撃における足場にしていると明らかにした。ワシントン発ロイター通信が報じた。 当局者は「軍事要員が教会の敷地内や周辺地域に配備されている」としている。□ ———————————————————————————— ◎停戦交渉進展との見方にロシア側は慎重姿勢 【CJC】ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は3月30日、トルコのイスタンブールで行われたロシアとウクライナによる停戦交渉について、事態の進展に向けた突破口が開かれるとの見方に慎重な態度を示した。AFP通信が報じた。 ペスコフ報道官は報道陣に、「われわれは十分に期待できるものや何らかの突破口があるとは明言できない」と指摘した上で、「やらなければならない仕事は多くある」と述べた。 報道官は一方で、ウクライナ側が要求事項を書面で示し始めた点をロシア政府は「前向き」に捉えていると表明している。□ ———————————————————————————— ◎ロシアの体制転換呼び掛けてはいない、とバイデン米大統領 【CJC】ポーランドから帰国したジョー・バイデン米大統領は、3月27日夜、ワシントンの教会で夜のミサに参列。教会を出たところで記者団に、ロシアの体制転換を呼び掛けていたのか、と質問され、「ノー」とだけ短く答えた。 バイデン大統領は前日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が「権力の座にとどまってはいけない」と演説で発言していた。英BBCなどが報じた。 バイデン大統領は26日、ポーランドのワルシャワで演説した際、演説原稿にはない「本当にまったく、この男が権力の座にとどまってはいけない」とプーチン大統領について述べて演説を締めくくった。ホワイトハウス当局者はその後、バイデン氏は政権交代や体制転換を要求したのではなく、プーチン氏がこの地域の近隣諸国に対して実力行使することは許されないと強調したのだと説明した。 ロシア政府のドミトリー・ペスコフ報道官は、「それはバイデンが決めることではない。ロシアの大統領はロシア人が選出するものだ」と反発した。 バイデン氏の発言については、同盟国フランスのエマニュエル・マクロン大統領などが、不用意な言葉による対立のエスカレーションが和平実現への仲介努力の妨げになる、と懸念を示していた。□ ———————————————————————————— ◎ロシアの体制転換呼び掛けてはいない、とバイデン米大統領 【CJC】ポーランドから帰国したジョー・バイデン米大統領は、3月27日夜、ワシントンの教会で夜のミサに参列。教会を出たところで記者団に、ロシアの体制転換を呼び掛けていたのか、と質問され、「ノー」とだけ短く答えた。 バイデン大統領は前日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が「権力の座にとどまってはいけない」と演説で発言していた。英BBCなどが報じた。 バイデン大統領は26日、ポーランドのワルシャワで演説した際、演説原稿にはない「本当にまったく、この男が権力の座にとどまってはいけない」とプーチン大統領について述べて演説を締めくくった。ホワイトハウス当局者はその後、バイデン氏は政権交代や体制転換を要求したのではなく、プーチン氏がこの地域の近隣諸国に対して実力行使することは許されないと強調したのだと説明した。 ロシア政府のドミトリー・ペスコフ報道官は、「それはバイデンが決めることではない。ロシアの大統領はロシア人が選出するものだ」と反発した。 バイデン氏の発言については、同盟国フランスのエマニュエル・マクロン大統領などが、不用意な言葉による対立のエスカレーションが和平実現への仲介努力の妨げになる、と懸念を示していた。□ ———————————————————————————— ◎ウクライナ侵攻終わるまで休刊=ノーベル平和賞受賞者編集長のロシア紙 【CJC】ロシアの独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」は3月28日、ロシアのウクライナ侵攻が終わるまでの間、紙面の発刊と電子版での記事掲載を一時休止すると発表した。時事通信が報じた。ロシアのインタファクス通信によると、広報担当者は「通信監督当局から2度にわたり警告を受けたため」と説明している。 「ノーバヤ・ガゼータ」は2021年のノーベル平和賞受賞者ドミトリー・ムラトフ氏が編集長を務め、侵攻を批判的に報道しており、当局から記事削除を要求され、郵便局が配達を拒否する動きも広がっていた。□ ※画像参考=「ノーバヤ・ガゼータ」編集長のドミトリー・ムラトフ氏=2021年12月、オスロ(AFP時事) ———————————————————————————— ◎プーチン大統領の愛人か、スイスに滞在中の報道 【CJC】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の愛人と目されるアリーナ・カバエワ氏がスイスで生活しているとの報道が世間を賑わしている。スイス公共放送国際部(SWI)が報じた。 連邦司法・警察省はドイツ語圏のスイス公共放送(SRF)のニュース番組「ターゲスシャウ」からの問い合わせに対し、「該当する人物がスイス国内にいることを示す兆候はない」と述べた。新体操の元五輪代表でプーチン大統領の愛人と目されるアリーナ・カバエワ氏がスイス国内に滞在しているとの報道を受けての回答だ。 カバエワ氏は2015年、イタリア語圏のティチーノ州ルガーノ市で女児を出産したと報じられ、スイス国内外のメディアから注目を集めた。当時、女児の父親はプーチン大統領であるとの見方が強かったが、ロシアの報道官はこれを否定していた。 刑法の専門家であるマーク・ピエス氏は、ターゲスシャウ番組内で「スイス当局がこの問題を調査するのは正しいと思う」とコメントし、「これは彼らの個人的な問題ではない。プーチンの愛人が滞在しているかどうかは、スイスにも関係してくることだと思う」と述べた。 ウクライナでの戦争を受け、連邦政府は16日、ロシアの個人や企業・団体に対する制裁対象を拡大、ロシアとベラルーシのオリガルヒ(新興財閥)や著名な実業家を含む個人197人と9企業・団体をリストに追加した。19日付のドイツ語圏日刊紙「ターゲス・アンツァイガー」によると、新たに制裁対象となったロシア人のうち4人はスイスに住んでいる。スイスで11番目の富豪とされる実業家アンドレイ・メルニチェンコ氏も制裁対象の1人だ。 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は19日、スイス・ベルンの反戦デモ集会でオンライン演説を行い、ウクライナ戦争の資金源となっているロシアのオリガルヒにより厳しく対応するように求めた。□ ———————————————————————————— #
by cjc-skj
| 2022-04-04 17:25
[SKJ]■世界キリスト教情報■第1627信 ┏週刊━━━━━ ┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1627 ┗━━━━━━━ 2022.3.28 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください) ≪お知らせ≫ 次信(4月4日付け)からタイトル周りのデザイン・レイアウトを変更します。 ―――――――― =目 次= ▼戦車を止めようとしたウクライナ正教会司祭射殺=英メディア「BBC」 ▼ロシアがウクライナ侵攻作戦の重心を南東部へ ▼バチカン改革へ教皇フランシスコが待望の文書に署名 ▼韓国の絵本作家イ・スジ、「児童文学界のノーベル賞」国際アンデルセン賞受賞 ▼女性初の米国務長官オルブライト氏死去 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎戦車を止めようとしたウクライナ正教会司祭射殺=英メディア「BBC」 【CJC】ウクライナのイリーナ・ウェネディクトワ検事総長は、3月23日現在、同検察官事務所が記録した事件は2472件にのぼるとして、それらの事件をどのように扱っているか、概要を内外のメディアに説明した。 そして「ウクライナの司法権が有効で、犯罪加害者が物理的にウクライナにいる場合、私たちが取る戦略は一つだ。それがウクライナで成功しないとわかれば、国際刑事裁判所(IOC)に訴え、特定の人物、個人が処罰されるようにする」と述べた。 英メディア「BBC」は、ウクライナで戦争犯罪の疑いがあるとして記録されている事件について、目撃証言などを集めた。 その一つは次のようなものだった。ロシアがウクライナに侵攻して1週間余りの頃に起こったもの。首都キエフの西40キロにある小さな村ヤスノホロッカでは、隣人や友人たちか集まる有志グループが、コミュニティーの入り口を守る検問所で配置についていた。 3月5日午後、同村の司祭のロスティスラフ・ドゥダレンコさん(45)は、検問所にいた。ドゥダレンコ司祭の役割は、近づいてくる車をチェックすることだった。その時、同司祭は私服だった。 何が起こったのか、正確に立証することはできないが、攻撃の生存者の1人、ユヒムさん(仮名)はBBCに、ドゥダレンコ司祭を含む十数人と検問所を守っていたところ、3台のロシア戦車が村を通過したと知らされたのだと話した。そこで一行は森の中に隠れ、必要なら戦車に立ち向かおうと決めたのだという。 検問所に近づくと、ロシア軍は「四方八方へ発砲」し始めたと、ユヒムさんBBCに語った。「私たちが草むらに隠れているとわかると、戦車で私たちをひき殺すために道路から外れ出した」。 戦車が道路まで戻ってきたとき、ドゥダレンコ司祭さんは姿を現そうと決めたのだと、ユヒムさんは話した。 「司祭が十字架を頭上に掲げ、隠れ場所から立ち上がり、何かを叫びながら戦車に向かって歩いて行くのを見た。ロシア軍を制止したかったのかもしれない。私は司祭に声をかけようとした」 すると、司祭の方向へ発砲があった。ユヒムさんの位置からは、直接ドゥダレンコ司祭に向かって撃ったように見えたと言う。「それでおしまいだった。彼は2,3歩歩いただけで倒れた」。 ユヒムさんもこの攻撃で撃たれてけがを負った。その時点でウクライナ軍が到着してロシア軍を後退させなければ、その場のにいた全員が殺されていただろうと、ユヒムさんは思っている。 ドゥダレンコさんが所属していた有志グループは、軍とは無関係だった。同じグループのエドゥアルドさん(仮名)によると、軍事訓練を受けていたのは数人で、東部ドンバスでロシアと長年続く紛争で戦闘を経験した人たちだという。ほとんどは50歳以上だという。 エドゥアルドさんは当時、別の検問所を担当していた。エドゥアルドさんが到着した時にはロシア軍戦車は撤退した後で、道路には遺体が散らばっていた。その中にはドゥダレンコさんや、やはり丸腰だった輔祭、別の防衛志願者2人、そして見知らぬ人物が1人含まれていた。 ドゥダレンコさんの母ナディイアさんは、一人息子は自分の役割を果たそうとしていたと語った。「息子はみんなを守れるようになりたいと思っていた」と、ナディイアさんはBBCに話した。 「説得してやめさせようとしたけれど、反論できなかった」 一行は猟銃に加え、少ないながらロシア軍のカラシニコフを所持していた。防弾チョッキはグループ全体に3着だけだった。しかし、ドゥダレンコさんは司祭として武器を持つことを拒否していたと、友人で同じく司祭のセルヒイ・ツォマさんがBBCに語った。 ドゥダレンコさんがいざ戦車と対決しようと決めた時、撃たれればひとたまりもなかった。しかし、目撃者のユヒムさんによれば、こうした行動がドゥダレンコさんの本質だったという。□ ―――――――― ◎ロシアがウクライナ侵攻作戦の重心を南東部へ 【CJC】ロイター通信などによると、ロシア国防省は3月25日、ウクライナ侵攻の作戦の重心を南東部マリウポリなど親露派武装集団の支配地域拡大に移す方針を明らかにした。当初計画していた首都キエフの攻略がウクライナ軍の抵抗で難航し、軌道修正したと見られる。 ロシア軍は24日、マリウポリ中心部の教会を占拠した。市長が退避したとの情報もある。 ウクライナ側によると、24日には侵攻開始後、初の捕虜交換が行われ、兵士10人ずつを交換した。□ ―――――――― ◎バチカン改革へ教皇フランシスコが待望の文書に署名 【CJC】教皇フランシスコが3月19日(聖ヨセフの祝日であり、教皇職を正式に始めてから9年目の土曜日)に、カトリック教会の中央機関、「バチカン」(ローマ教皇庁)を改革する「使徒憲章」と呼ばれる重要文書を発表し、その実現に向けた決定的な一歩を踏み出した。バチカン・ニュースの発表を元に、仏カトリック・メディア「ラクロア」の報道を紹介する。 新しい使徒憲章は「教皇庁と教会と世界への奉仕に関する」250条項からなり、「プラディカーテ・エバンゲリウム(福音を宣べ伝えよ)」と名付けられた。 2013年3月、前回コンクラーベ直前の数日間、枢機卿たちが集まり、教皇庁改革を次期教皇の最優先事項とすべきと話合ったが、教皇フランシスコは即座にこれを取り入れたことになる。 6月5日に施行され、1988年6月にヨハネ・パウロ2世教皇が発布した現行憲法「パストル・ボヌス(よき羊飼い)」に取って代わる。 「プラディカーテ・エバンゲリウム」はイタリア語で発表されたが、他言語への翻訳が予定されている。□ ―――――――― ◎韓国の絵本作家イ・スジ、「児童文学界のノーベル賞」国際アンデルセン賞受賞 【CJC】絵本『夏が来る』を手掛けた韓国の作家のイ・スジが、児童文学界のノーベル賞と呼ばれるハンス・クリスチャン・アンデルセン賞(国際アンデルセン賞)を受賞した。朝鮮日報(日本語版)が3月22日報じた。 国際児童図書評議会(IBBY)は21日(現地時間)、イタリアのボローニャで開かれた国際児童図書展の開会式で、イ・スジが国際アンデルセン賞のイラストレーター部門の受賞者に選ばれたことを明らかにした。韓国の作家が国際アンデルセン賞を受賞するのは今回が初めて。国際アンデルセン賞は、19世紀のデンマーク出身の童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンを記念するため1956年に作られた賞。児童文学界最高の権威を認められている。 国際アンデルセン賞は、特定の作品ではなく作家がこれまで創作してきた全ての作品を対象とすることから、受賞者にとって非常に大きな名誉と認識される。これまでエーリッヒ・ケストナー、モーリス・センダック、クリスティーネ・ネストリンガー、アンソニー・ブラウンなど世界的な絵本作家が受賞している。イ・スジは2016年に韓国の作家として初めて国際アンデルセン賞イラストレーター部門の最終候補になったが、受賞には至らなかった。 イ・スジは米国や欧州で広く名前の知られている。イ・スジは英国で学び、世界各国で絵本を出版した。『ウサギたちの復讐(ふくしゅう)』で「スイスの最も美しい本」賞を、『このあかいえほんをひらいたら』でボストン・グローブ・ホーンブック賞絵本部門の次点作品に、『カンイ』で韓国出版文化賞を取り、『なみ』がニューヨーク・タイムズ紙で優秀絵本に選ばれた。□ ―――――――― ◎女性初の米国務長官オルブライト氏死去 【CJC】女性初の米国務長官を務めたマドレーン・オルブライト氏が3月23日、がんのため死去した。84歳だった。オルブライト氏の家族がツイッターで公表した。 ロイター通信によると、1937年、旧チェコスロバキアのプラハに生まれた。第二次世界大戦中はナチスを逃れて家族とともに英国などで暮らし、48年に米国へ移住。その後コロンビア大学で政治学博士号を取得した。民主党のクリントン政権下で93年から97年まで国連大使、さらに97年から2001まで国務長官を歴任した。 米国務省のプライス報道官はオルブライト氏について「彼女はある日、なぜ100万人以上の軍隊を持ちながらそれを使おうとしないのかと言い放ち、国防総省のトップを怒らせたことがある」と振り返った。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(3月27日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼教皇=ウクライナでの「虐殺」やめるよう訴える ▼バチカンの2枢機卿=ウクライナとハンガリーに希望をもたらす使命帯びて ▼教皇庁国務省長官=ロシア外相と電話会談=「教皇の憂慮を伝える」 ▼世界のカトリック信者数=13億6千万人で微増維持=アフリカとアジア増える ▼聖母奉献修道会創立者マリー・リヴィエ列聖承認 =KiriShin(3月21日)=http://www.kirishin.com ▼ウクライナ危機=教界から支援と連帯の声=キリスト教主義学校もメッセージ ▼ウクライナ戦争の一因はプライドパレードとキリル総主教 ▼安息日を破る時(山森みか) ▼東日本大震災11年記念礼拝=日基教団東北教区がオンラインで ▼核廃絶の議論活発化を緊急に=米サンタフェ大司教が呼び掛け =クリスチャン新聞(3月27日)=http://クリスチャン新聞.com ▼教会が建ち続けている=岩手3・11集会各沿岸報告=説教は大塚史明氏 ▼日本人牧師ら駆けつけ=ウクライナ難民支援 ▼ウクライナの平和も祈る=福島3・11記念集会 ▼フルート奏者ソン・ソルナム氏=ポーランド国境で慰問演奏 ▼キリスト教大学から抗議声明続く=学長から緊急メッセージと祈り ―――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-03-28 18:55
┏週刊━━━━━ ┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1626 ┗━━━━━━━ 2022.3.21 (連絡先:ckoriyama@gmail.com=ご連絡いただく際は「@」を半角にしてください) ―――――――― =目 次= ▼教皇が来られることが、平和達成の「カギ」=キエフ市長が要請 ▼教皇フランシスコ、モスクワ総主教キリル1世とビデオ会談 ▼ウクライナ大統領が米議会でオンライン演説、軍事支援や武器供給を要請 ▼プーチン大統領、欧米志向のロシア人を「国の裏切り者」と非難 ▼プーチン大統領の戦争、背後に「ロシア世界」思想=米メディア『ウォールストリート・ジャーナル』指摘 ▼ボルソナロ大統領支持者多い町はコロナ死亡率高い=医学雑誌『ランセット』が指摘 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎教皇が来られることが、平和達成の「カギ」=キエフ市長が要請 【CJC】ウクライナの首都キエフのヴィタリー・クリチコ市長は、教皇フランシスコに、現在の状況下でも同市に足を運ぶよう促し、同市に来られることが人命救助と平和達成の「カギ」だと述べた。 クリチコ市長は、訪問が不可能な場合、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領も交えたライブまたは録画のビデオ会議を提案している。 バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長は、教皇が3月8日付の書簡を受け取ったことを確認した。教皇は、ウクライナの人々のために祈っていると述べたが、招待状や旅行については言及していない。□ ―――――――― ◎教皇フランシスコ、モスクワ総主教キリル1世とビデオ会談 【CJC】教皇フランシスコは3月16日、モスクワ総主教キリル1世とビデオを通して会談した。バチカン・ニュースが報じた。 バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長によれば、この会談には、教皇庁キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿と、モスクワ総主教庁渉外局長イラリオン府主教も同席した。 会談では、ウクライナでの戦争と、平和を優先するためのあらゆる努力におけるキリスト教信者とその司牧者の役割が中心テーマとなった。 教皇は、停戦のために、司牧者として平和の道を示し、平和の賜物を祈りたいとの思いによって実現したこの会談を、キリル総主教に感謝した。 「教会は、政治的な言語を話さず、イエスの表現を用いる」、「われわれは、神、聖霊、神の母において同じ信仰を持つ聖なる民の司牧者である。それゆえに平和を推進し、苦しむ人を助け、平和の道を求め、戦争を止めるための努力において一致すべきである」ことに、教皇は総主教と同じ考えを示した。 教皇と総主教は共に、現在進行中の和平プロセスの特別な重要さを強調。教皇は「なぜなら、戦争の犠牲を払うのは人々であり、ロシア兵であり、爆撃されて亡くなる市民である」と話した。 さらに、教皇は「司牧者として、われわれには戦争に苦しむすべての人に寄り添い、助ける義務がある。われわれの教会にも、かつて聖なる戦争、正しき戦争などと語る時代があった。しかし、今は違う。平和の大切さをめぐるキリスト教的意識が広がった」と語った。 「教会は平和と正義を強めることに貢献するよう召されている」ことに、教皇は総主教と意見を一つにした。 教皇は最後に「戦争は常に正しくない。なぜなら犠牲者は神の民だからである。われわれの心は、子どもたちや、殺された女性たちや、すべての戦争の犠牲者を前に、涙を流さずにはいられない。戦争は決してとるべき道ではない。聖霊がわれわれを一致させ、司牧者として戦争に苦しむ人々を助けるようにと命じている」と話した。□ ※画像参考=教皇フランシスコ、モスクワ総主教キリル1世とビデオ会談 2022年3月16日 (Vatican News) ―――――――― ◎ウクライナ大統領が米議会でオンライン演説、軍事支援や武器供給を要請 【CJC】ワシントン発ロイター通信によると、ウクライナのゼレンスキー大統領は3月16日、米議会に対しオンライン演説し、死と破壊をもたらし避難民の流出につながっているロシアの侵攻と空爆に対抗するため、一段の軍事支援や武器供給を要請した。 ゼレンスキー大統領は「人々を救うためにウクライナ上空に飛行禁止区域を作ること、これが果たして無理な要求だろうか? やりすぎだろうか?」と問いただし、「私はあきらめてはいない」と強調した。 北大西洋条約機構(NATO)と同様、バイデン氏や米議会の多くの議員らは、核武装したロシアとの紛争をエスカレートさせるという懸念から飛行禁止区域の設定に反対している。 ゼレンスキー氏は、ウクライナが米国の圧倒的な支援と、バイデン氏の「個人的な関与、ウクライナと世界中の民主主義の防衛への誠実なコミットメント」に感謝しているとし、「我が国にとって、そして欧州全体にとって最も暗い時期であるからこそ、私はあなた方にもっと多くのことをしてほしいのだ」と訴えた。□ ―――――――― ◎プーチン大統領、欧米志向のロシア人を「国の裏切り者」と非難 【CJC】ロシアのプーチン大統領は3月16日、テレビ演説で欧米志向のロシア人を「国の裏切り者」と呼んで痛烈に非難した。米メディア「CNN」が報じた。 プーチン氏はこの中で「西側諸国はいわゆる『第5列』、国の裏切り者、ここで金を稼ぎながらあちらにいる者に頼ろうとするだろう」と発言。「私が言う『あちらにいる』とは、地理的な意味だけでなく、彼らの思考や隷属的な意識を踏まえた表現だ」とした。 「第5列」は敵対勢力の同調者を指す表現で、スペイン内戦に端を発する。 ロシアは現在、ウクライナでの軍事作戦が泥沼化し、欧米の制裁による経済危機に直面する。プーチン氏は国の苦境の原因は欧米の影響にあると主張することが多い。 プーチン氏は、ロシアのLGBTQ(性的少数者)の権利を組織的に削減してきた。プーチン氏と共同歩調を取るロシア正教会トップのキリル総主教も、ウクライナ紛争について、「ゲイ・プライド」に代表される西側のリベラルな価値観とロシア圏の根本的な文化衝突の延長との見方を示していた。□ ―――――――― ◎プーチン大統領の戦争、背後に「ロシア世界」思想=米メディア『ウォールストリート・ジャーナル』指摘 【CJC】ロシア正教の指導者モスクワ総主教キリル1世は最近、ウクライナで続く戦争について、正義と悪の黙示録的戦いに他ならないと語った。この戦争の結末は「神の加護を受けられるか否かという人類の行方」を決めることになる。米メディア『ウォールストリート・ジャーナル』(WSJ)3月18日の指摘を紹介する。 プーチン大統領は、今回のウクライナ侵攻の目的が「一部のウクライナ人」の解放だとしており、キリル1世の説明によれば、その「一部のウクライナ人」は、世界の支配者と称する国々が提供する価値観的なものを拒否しているという。その価値観とは、同性愛者の権利を主張する「ゲイ・プライド」のパレードに代表されるものであり、「こうした諸国」に仲間入りする際の踏み絵の役割を果たしている。「こうした諸国」とは欧州連合(EU)と、さらに広く西側諸国を指している。 ロシア正教は、プーチン氏の地政学的野望を支えるイデオロギーの形成に積極的役割を果たしてきた。その世界観は、現在のロシア政府をロシアのキリスト教文明の守護者と見なすものであり、それゆえロシア帝国と旧ソ連の版図にあった国々を支配する試みを正当化する。 ウクライナ生まれの神学者で、キリル1世のアドバイザーを務めた経験を持つシリル・ホボラン神父によれば、こうした考え方は共産主義崩壊後のロシアがイデオロギーの空白を埋めようとする中で生まれたもので、長年迫害されてきたロシア正教が、新たに開けた公共の場で影響力を持つのと同時進行してきた。 モスクワ総主教庁に務めた経験を持つセルゲイ・チャプニン氏によれば、これらが「ソ連崩壊後の市民宗教」、言い換えれば「ルスキー・ミール」(ロシア世界)という思想の原点になったという。ルスキー・ミールという言葉は11世紀に生まれたもので、現在のロシア・ベラルーシ・ウクライナの大半を含む東スラブ語圏のことを意味する。 プーチン氏にとって「ルスキー・ミール」は、旧ソ連やそれ以前のロシア帝国の領土を含むロシアの正当な勢力圏を意味する言葉だ。プーチン氏は、ウクライナ侵攻の3日前の2月21日、「ウクライナはわれわれにとって単なる隣国ではない。ウクライナはわれわれの歴史・文化・精神世界と不可分の存在だ」と語っていた。ロシア正教はこの言葉を信奉し、そこに宗教的色彩を加えた。その宗教的意味合いの中では、ウクライナが特別な役割を担っている。 しかし、ウクライナでは、ルスキー・ミールの宗教的概念は、政治的概念と同様の抵抗に直面した。ウクライナの正教会信者の多くはロシアが主導する正教会に属しているが、ウクライナにはかなりのカトリック信者のほか、モスクワからの独立を求めてきたウクライナ正教会の信者もいる。2019年、東方正教会の宗教指導者コンスタンチノープル総主教のバルトロメオ1世はその独立を認めた。 この決定は東方正教会内に深刻な亀裂をもたらした。さまざまな国の教会が、モスクワ側についたり、コンスタンチノープル側についたりした。プーチン氏はバルトロメオ1世が米政府の命令に従っていると非難した。 ロシア国内で、ルスキー・ミールは深く宗教的な響きを得ている。特に軍においては正教会の聖職者は軍の士気を高め、愛国心を促す。ロシアで核戦力を扱う陸海空の3軍には、いずれも守護聖人がいる。正教会はまた、シリア内戦におけるロシアの役割について、少数派のキリスト教徒を守るための「十字軍」だとして熱心に宣伝していたという。 プーチン氏は昨秋の演説で、トランスジェンダリズムや「キャンセル・カルチャー(問題視される事柄に対するバッシング)」など、自らが西欧や米国に見受けられる文化的なトレンドと捉えているものを厳しく非難した。同氏は「われわれは異なる視点を持つ。われわれは独自の精神的価値観、歴史的伝統と多民族国家の文化に依拠しなければならない」と述べていた。 しかしながら、ロシアによるウクライナ侵攻は、同教会が結束を求めてきた人々を分断し、侵攻の理由となったイデオロギー自体を損なう恐れがある。ロシアによるウクライナ侵攻以降、ウクライナの聖職者の一部はキリル総主教が戦争を支持していることに抗議するため、礼拝の際に同総主教への祈りを中止した。また、ロシア正教会への忠誠を撤回すると語る聖職者も出ている。□ ―――――――― ◎ボルソナロ大統領支持者多い町はコロナ死亡率高い=医学雑誌『ランセット』が指摘 【CJC】有力医学雑誌『ランセット』が3月14日、18年大統領選でボルソナロ氏の得票率が高かった市は新型コロナ感染症による死亡率も高いという記事を載せた、とブラジル国内サイトが報じた。 現地邦字メディア『ブラジル日報』によると、『ランセット』が掲載したのは「ブラジルにおける新型コロナ感染症の空間的かつ時間的ダイナミクスにおける政治的、社会経済的要因の関与」という論文で、オズワルド・クルス財団(Fiocruz)とブラジリア大学、リオ連邦大学(UFRJ)の研究者たちが5570市のデータから、18年選挙でのボルソナロ氏支持率と21年の新型コロナの死亡率に相関関係がある事を示している。 大統領がマスク着用やワクチン接種の効果を否定し、薬効が証明されていない早期治療キットを推奨した事、デモやモトシアッタで人ごみを作らせていた事は周知の事実だ。 医療レベルなどが似ている市の死亡率の比較では、18年選挙でのボルソナロ氏支持率が高かった南部や南東部の市の死亡率は、支持率が低かった北東部の市のそれを上回っている事などが明らかになった。 一例は、セアラ州クラト市とリオ・グランデ・ド・スル州サピランガ市だ。どちらも大規模かつ人間開発指数(HDI)が中程度の市だが、人口10万人あたりの死者数(死亡率)は、前者が110人、後者は360人だった。 中程度の規模でHDIが高い市同士での比較でも、ボルソナロ氏支持率が高いと死亡率が倍増という結果が出ている。 研究では、連邦政府が全国規模の方針を立てなかったために市がコロナ禍に関する情報提供源となった事や、小中規模の市では政界や業界のリーダーの言葉の重みが増す事などが判明。小さな市では地元の政治家が情報伝達を独占し、企業家の言葉の影響力が増す上、科学的な裏づけが疎かになって虚報が流布し、科学的な論に疑問を持たせるようになるという。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(3月20日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ▼教皇=「血と涙の川」流れる=ウクライナへの支援誓う ▼独ケルンの枢機卿=教皇に辞任願いを提出=世虐待対応で批判受け ▼香港教区のチャウ司教=高齢者の感染対策求める=教会は全聖堂でミサ中止 ▼授業で『ラウダート・シ』の精神学び四旬節エコカレンダー作成=静岡=不二聖心女子学院 ▼灰の水曜日 広島、東京で平和願う祈り =KiriShin(3月11日)=http://www.kirishin.com ▼ウクライナ危機 揺らぐ世界=教会は祈りと支援へ ▼ロシアのウクライナ軍事侵攻に日本のキリスト教界からも抗議 ▼“抵抗力と成長をもたらす十字架と復活”=東日本大震災国際神学シンポジウムでA・マクグラス氏 ▼「朝鮮人矯正労働を否定するな」=佐渡金山の世界遺産推薦に抗議 ▼中国が共産党大会前に宗教統制=ネット布教の制限強化 =クリスチャン新聞(3月20日)=http://クリスチャン新聞.com ▼難民への緊急支援応援=ウクライナへ募金窓口も=ハンガーゼロ ▼国際飢餓対策機構=戦禍のキエフで緊急食料配布 ▼戦火の中ウクライナのユダヤ人救出へ=ブリッジズ・フォー・ピース ▼派遣先含む周辺国に大量の難民流入=ウクライナ隣国派遣宣教師祈り要請 ▼ウクライナはMBのルーツ=世界のメノ派が緊急支援 ―――――――― ■ #
by cjc-skj
| 2022-03-21 19:02
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