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┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1057 ┗━━━━━━━ 2011.4.25 = 目 次 = ▼混乱の中、世界各地でイースター祝う ▼教皇、イタリア放送番組で質問に回答 ▼キリスとの再臨を携帯電話で?とF・グラハム氏 ▼バチカンが『国際カトリック報道連合』の認可取り消す ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎混乱の中、世界各地でイースター祝う 【CJC=東京】日本の大地震・津波被災、さらには原子力発電所の破壊が世界の混乱をさらに深刻にする中、4月24日、各地でイエス・キリストの復活を祝う「イースター」(復活祭)が祝われた。 イースター(パスハ)は、キリスト教会ではクリスマスより重視され、早くから祝われてきた。太陰暦で「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝うように定められたが、それを太陽暦によって算出する際、ユリウス暦による東方教会とグレゴリオ暦による西方教会では異なる日に祝うことにもなった。今年は昨年の4月4日に続き24日で同日。 教皇ベネディクト16世は、24日朝、「復活の大祝日のミサ」をバチカンのサンピエトロ広場で捧げた。正午には、教皇は大聖堂の中央バルコニーから、復活祭のメッセージを述べた。 「キリストは復活された!」という知らせは20世紀の時間を隔て、今日も教会に響き続けると述べた教皇は、先進的コミュニケーション技術の現代にあってもなお、キリスト教信仰は、キリストの復活を体験した聖母マリアやマグダレナら女性たち、そしてペトロをはじめとする使徒たちの証しに基づいていると指摘した。 教皇の復活祭メッセージは通常、世界各地の問題に触れる。今年は特に中東とアフリカ諸国の緊張を憂慮、リビアに非暴力と対話、コートジボアールに和解を訴えた。被災した日本に対する教皇の思いは「最近の地震で深刻な被害を受け、悲しみと苦しみの中にある日本の地に、慰めと希望がもたらされますように」との祈りに示された。 バチカン放送(日本語電子版)によると、「兄弟姉妹の皆さん、復活されたキリストは、私たちの前を、新しい天と地に向かって歩いておられます。この傷ついた世界を、キリストの後ろに従って、ハレルヤを歌いながら歩いていきましょう。私たちの心には喜びと苦しみ、私たちの顔には微笑みと涙があります。これが私たちの地上の現実です。しかし、キリストは復活され、私たちと共に歩いておられます。ですから、この世の自分の仕事に忠実に、眼差しを天に向けながら、歌い、歩いていきましょう」と教皇は語った。 教皇は、続いて、世界の65言語で復活祭の祝いを述べた。日本語でも「ご復活祭おめでとうございます」と挨拶、そしてローマと世界に向けた教皇祝福「ウルビ・エト・オルビ」を発表した。 正教会の霊的指導者、コンスタンチノープルのデメトリオス・エキュメニカル総主教は、パスハに際してのメッセージを発表、今、起きていること、出来事は、復活の喜びにそぐわないように見える。核爆発による荒廃の可能性もある地震や津波による災害は、武力抗争やテロ行為による犠牲と共に、この世界が悪魔の力による恐るべき苦難にさらされていることを示した。それでもキリストの復活は、大災害や精神的な異常の不幸な結果を超越する、誠実なキリスと者には確かさであり、全ての人類には可能性なのだ、と語った。 エルサレムでは、聖墳墓教会の礼拝に、世界各地からの巡礼が参加、巡礼が灯す蝋燭の煙が立ち込める中、イエスが埋葬されたと信じられている墓の石にひたいを付けたり、キスする姿も見られた。 聖墳墓教会は、ギリシャ正教会、ローマ・カトリック教会、アルメニア正教会、コプト教会、シリア正教会、エチオピア正教会が管理をめぐって抗争が絶えない。 米国のバラク・オバマ大統領は、イースター礼拝に、ホワイトハウスからほど遠くない黒人系のシャイロー・バプテスト教会で守った。盛装した会員たちの歓迎を受けた。牧師は、祈祷でオバマ一家に触れ、神の執り成しを願ったという。□ ※関連短信 ▽ベトナム・ハノイで、キリスト者が4月15~16日に復活祭の祝典を計画、当局に申請していたが、結局許可されなかった。コンパス通信。 ▽カトリック教会の訴えにもかかわらず、今年もフィリピンでは受難週の金曜日に24人が実際に十字架にクギで磔された。 ▽中国の非公認プロテスタント教会では最大と見られる『守望教会』の信徒30人近くが4月24日逮捕された。当局の警告を無視して公共の広場でイースター礼拝を行おうとしたため。北京市海淀区中関村一帯は警官で固められた。 ▽イースター礼拝後、バグダッド中心部ケラダ地区のカトリック聖心教会付近で爆発事件があり、近くのビルのガラスが割れ、当局は警官2人、市民2人が負傷したと発表した。目撃者情報では、警官3人、市民4人負傷し病院に運ばれた。 ―――――――― ◎教皇、イタリア放送番組で質問に回答 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世が、イタリア放送協会(RAI)の信者向け番組『ア・スア・イマジネ』(彼のイメージ)で視聴者からの質問に答えた。同番組のインターネットサイトで公募された約2000のキリスト教に関する質問の中から選んで回答した。 番組は事前にバチカン(ローマ教皇庁)で録画され、4月22日、キリストの受難を記念する聖金曜日に放映された。教皇がテレビを通して人々の質問に答えるのは初めて。 質問は全部で七つあり、教皇は一番最初に、千葉市美浜区在住の松木エレナさん(7)が自宅マンションのベランダで撮った日本語のビデオレターによる質問に答えた。エレナさんの父親がイタリア人で母親が日本人という。 エレナさんは地震発生時、10階の自宅に日本人の母親と一緒にいて、強い揺れを何度も経験。同年代の子どもがたくさん亡くなったことを知り、教皇に質問をしたような疑問を抱いた、とベネチア近郊に住む祖母ジアーナ・デル・リオさん(63)が語った。 他には、イタリア人の母親から2年間植物状態にある息子について、イラクの信者から迫害下にあるキリスト者の状態について、コートジボアールのイスラム教徒の女性から分裂した国に平和を再びもたらすにはどうしたらよいか、などの切実な体験からくる質問、さらにイタリアの信者たちからイエスの復活や聖母マリアについて問うものが続いた。 バチカン放送(日本語電子版)によると、エレナさんの質問と、教皇の回答は次のようなもの。 質問=「私の名前はエレナです。日本人で7歳です。今、私はとっても怖いです。大丈夫だと思っていた私のおうちがとても揺れたり、私と同じ年くらいの子どもがたくさん死んだり、お外の公園に遊びにいけないからです。なんで子どももこんなに悲しいことにならなくてはいけないのですか。神様とお話ができるポープ(教皇様)、教えてください。」 教皇の答え=「親愛なるエレナ、心からの挨拶をおくります。私も同じように自問しています。どうしてなのか? 他の人たちが快適に暮らしている一方で、なぜ皆さんがこんなにたくさん苦しまなくてはならないのか? 私たちはこれに対する答えを持ちません。でも、イエスが皆さんのように無実でありながらも苦しんだこと、イエスにおいて示された本当の神様が、皆さんの側におられることを、私たちは知っています。たとえ私たちが答えを持ち合わせていなくても、たとえ悲しみは残っても、このことは私にはとても大事なことに思われます。神様が皆さんのそばにおられるということ、これが皆さんの助けになることはまちがいありません。いつかなぜこうだったかがわかる時さえ来るかもしれません。今、大切なことは、「神様はわたしを愛しておられる」と知ることです。それはたとえ神様が自分を知っているように見えなくてもです。いいえ、神様は私を愛してくださり、私のそばにおられるのです。そして、世界で多くの人たちが皆さんに心を寄せ、皆さんのことを思い、皆さんを助けるために、何かできる限りのことをしようとしているということを知って、心強く思って欲しいのです。そして、いつか、この苦しみが無駄ではなく、そのあとに良い計画、愛の計画があることを理解できる日が来るでしょう。安心してください。私たちは、あなたと、そしてすべての苦しむ日本の子どもたちと共にいます。私たちは、祈りと行いを通して皆さんをお助けしたいと思っています。そして、神様が皆さんを助けてくださることを信じてください。その意味で、皆さんに一刻も早く光が訪れるよう一緒にお祈りしましょう。」□ ―――――――― ◎キリスとの再臨を携帯電話で?とF・グラハム氏 【CJC=東京】米国の著名な大衆伝道者ビリー・グラハム牧師の長男で、援助団体『サマリタン・パース』を創設したフランクリン・グラハム氏(58)。ABC放送の番組『ジスウイーク』で、ホストのクリスチャン・アマンプール氏に、「聖書にはキリストの再臨を誰もが目撃すると書かれている。キリストは雲に乗ってやってくると書かれている」と語った。 AFP通信によると、グラハム氏は「世界中がいっせいにキリストを目撃するとはどういうことか。わからないが、誰もがいっせいに(携帯電話で)写真を撮り始め、世界中のメディアにそれが掲載される、ということ以外に考えられないのだ」と語った。 さらに「よくわからないが、ソーシャルメディアも大きな役割を果たすだろう」と述べ、中東・北アフリカでの反体制運動を世界中に広めるために携帯電話が果たした役割を指摘した。□ ―――――――― ◎バチカンが『国際カトリック報道連合』の認可取り消す 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)信徒評議会は、『国際カトリック報道連合』(UCIP)の運営に問題があるとして、教会法に基づく「カトリック団体」としての認可を取り消した。 同評議会議長のスタニスワフ・リュウコ枢機卿と局長ヨーゼフ・クレメンス司教は3月23日、UCIPのバーンハルト・サスマン会長に、バチカンの懸念を書簡で伝えた。そのコピーは25日に会員にも送られた。 リュウコ枢機卿らの書簡は、信徒評議会が広報評議会と国務省と協議の上で、「認可命令」を取り消し、「今後、UCIPはカトリックという名称を外せ」と命令したもの。 同評議会のグスマン・カリキリィ次長は米CNS通信に4月20日、評議会の決定は、信仰や倫理に関する問題としてではなく、会員の権利や上層部の活動があいまいにされているためだ、として、「UCIPは機能不全の期間が長過ぎた。カトリック・ジャーナリストや関係組織の脱退が相次いでいる」と語った。 信徒評議会は書簡で、2010年にブルキナファソで開いたUCIP世界大会と総会に1000人が出席したとの報告を受けたが、「投票権のあるメンバーは僅か14人」で委任状を提出したのも24人しかいなかったことは知らせて来なかった、と指摘している。 書簡はさらに、UCIP執行部6人の中で2人が総会に出席しただけで、しかも議長は欠席したので、運営はヨーゼフ・カルスタス=チッティラッピリ書記長が行った、と指摘している。 ブルキナファソでの集会を、UCIPがメンバーに対して責任を果たす場とするように、さらにUCIPただ1人の有給スタッフで、しかも15年にわたって在任しているカルスタス=チッティラッピリ書記長の交代も評議会が求めていたのに、当の書記長が大会運営の責任者となったことで「懸念が大きくなった」と、書簡は指摘している。 「UCIPが書記長の手中に完全にあることは明白だ。書記長がその職に留まろうとしていることを、さまざまな事実が示している。透明性とコミュニケーションを欠き、偏向し誤った情報によって書記長はUCIPの組織的生命をほしいままにした」と言う。 UCIPのサスマン会長は20日、旅行先のスペインで、イースター後に詳細な声明を発表する、とCNS通信に語った。信徒評議会の行動は「不快な誤報と虚偽」に基づいている、と言う。□ ―――――――― ≪短信≫CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽ネパールのキリスト者が、墓地設置を申請していたが拒否され続けていたことから、ついに最高裁に救済を申請した。コンパス通信。 ▽バチカン(ローマ教皇庁)の中国教会委員会が発したメッセージは、現地の教会には、特に目新しいものではない、と受け止められている。UCAN通信。 ≪インド・パキスタン≫ ▽イスラム教侮辱容疑によりパキスタン・ファイサラバードで不法拘束されたマシ氏が4月17日釈放された。コンパス通信。 ≪欧州≫ ▽教皇ベネディクト16世は米デトロイト補佐司教にホセ・アウトゥロ・セペダ神父を任命した。司教として最年少の41歳。 ▽教皇ベネディクト16世が、英国国教会(聖公会)離脱者受け入れのため設置した『オルディナリアーテ』、英国では聖職者60人以上を含め、約1000人が転会したと推定されている。 ▽バチカン機関紙ロッセルバトレ・ロマノの日刊ウエブ版が4月19日開始された。イタリア語版だけでなく英語を始め各国語版も刊行される予定。 ▽伊ジャーナリスト、カルメロ・アッバテ氏の著作『性とバチカン』が、ローマでは司祭の多くが同性愛だ、としたことで論議が巻き起こっている。ただバチカン(ローマ教皇庁)はコメントを出していない。 ▽『エキュメニカル憲章』が仏ストラスブールで欧州教会会議とカトリック欧州司教会議協議会によって2001年4月22日に調印されて10周年を迎えた。 ▽イタリア・トリノの名誉大司教ジョヴァンニ・サルダリーニ枢機卿が4月18日、入院先のミラノ市内の病院で逝去した。87歳だった。 ▽スペイン・バルセロナの聖家族教会(サグラダ・ファミリア)で4月19日朝、開門前に火災が発生、観光客ら約1500人が避難した。火は間もなく消し止められたが、教会関係者4人が煙を吸って救急車で搬送され、調度品の一部が焼けた。 ▽英ケンブリッジ大学のコリン・ハンフリー教授が、イエスの最後の晩餐は受難週の木曜日ではなく、1日早い水曜日だとする説を提唱した。 ≪北米≫ ▽コーランを燃やすなどイスラム教への過激な抗議行動を続けている米フロリダ州のテリー・ジョーンズ牧師が一時、ミシガン州の司法当局に身柄を拘束された。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(4月24日)=http://www.cwjpn.com ★鶴岡八幡宮で祈り=鎌倉=震災1カ月 宗教者ら集う ★岩手・宮古教会を拠点「微力ですが…」=札幌教区もボランティア派遣 ★支援活動中のカリタスジャパン=毎日奔走してます ★「主の晩餐」の献金 日本へ=教皇ミサ ネット放送も ★記念日決まる=新福者ヨハネ・パウロ2世=5月、長崎・東京でも感謝ミサ =キリスト新聞(4月23日)=http://www.kirishin.com ★“3・11”から1ヶ月=鎌倉の宗教者、共に復興願う=賛同する市民ら1万人も参列 ★救世軍の給食車が活躍 ★大阪府警=公務執行妨害容疑=大谷隆夫牧師を逮捕=投票所で野宿者らの選挙権主張 ★文藝春秋で特集「信仰入門」=池上彰氏が宗教者と対談 ★アムネスティあ=世界の死刑動向を報告=中国は数千人を昨年処刑か =クリスチャン新聞(4月24日)=http://jpnews.org ★津波にさらわれた気仙沼第一聖書バプテスト教会跡の床上に建てられた十字架 ★震災当日、駅前で帰宅難民に賛美の「種まき」=町田deリバイボー ★宮古コミュニティチャーチ=「復興へ」奮闘する被災教会=避難所巡り耳傾ける ★地域教会を復興の拠点に=KGK=学生が支援活動 ★不安に苦しむ日本に復活したキリストを=首都圏イースター決起祈祷 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■ ▲
by cjc-skj
| 2011-04-25 16:15
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1056 ┗━━━━━━━ 2011.4.18 = 目 次 = ▼バチカン、中国の教会に微妙な姿勢 ▼中国三自運動指導者がキリスト者に団結要請 ▼政府との緊張関係公然化は覚悟?中国の「地下教会」 ▼イスラム教徒も聖書読め、と米南部のある刑務所 ▼イエスを十字架にかけたクギ発見、とイスラエル映画監督 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎バチカン、中国の教会に微妙な姿勢 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)の『中国教会委員会』の会合が4月11~13日行われた。中国のカトリック者へのメッセージが15日発表された。 今回の会合は、承徳司教の不法な叙階と『中国天主教(カトリック)代表者会』開催という、教皇ベネディクト16世と聖座(バチカン)にとって屈辱的な事態を受けて開催された。2件とも教皇の意向に反するもので、さらに教皇に忠誠を表明している司教が双方に参加していることも、中国の教会の置かれた事情の複雑さを示している。 メッセージは、これらの事態を取り上げている。叙階は、信仰の名の下に行われる、教皇の権限によるもので、「国の内政事情」によって不適当な干渉が行われるべきでない、と指摘している。 教皇の命令へ不服従の行為については教会法上の制裁(破門)が課される。司教は自らの行為を説明し、事態発生の理由を聖座と信者に説明することが求められている。今回は教皇命令への侮辱に当たる。 しかし、メッセージは1人として破門していない。教皇の意図とも見られるが、委員会の関心が、中国教会の一致に集中していたことも確か。中国の教会に向け、教皇は2007年に書簡を送り、一致を呼び掛けている。 会議の最終日に出席した教皇は、「教会の信仰は、カテキズムに展開されており、それは犠牲を払ってでも守られるべきものであり、中国のカトリック共同体が一致と聖体にあって成長するべき基盤だ」と強調した。 教会を「独立、自治、自養と教会の民主的な運営」によって教会形成しようとして教会の生命を侵害することは、カトリックの教義と相容れない、とメッセージは強調している。 教皇書簡は、カトリック代表者会議を、司教の権威の上に置こうとするものとし、天主教三自愛国会を、司教の生活と正式な共同体を支配するもの、と指摘していた。 しかし、メッセージはここでも特別な行動を示唆はしておらず、教会的な価値を再確認するに留めている。 中国政府に関しても、姿勢は堅固と寛容両様の構え。司教任命は聖座に属すとしながらも、候補選択に関しては北京に、同意に達する可能性を提示していたことも、それを裏づける。□ ※関連短信 ▽中国河北省で、地下カトリック教会司祭2人が拘束され、虐待された、とアジア・ニュース報道。公認教会への登録を強要された、という。 ▽香港カトリック教会正義と平和委員会が、拘束された芸術家アイ・ウエイウエイ氏の釈放を北京当局に要求した。 ―――――――― ◎中国三自運動指導者がキリスト者に団結要請 【CJC=東京】中国キリスト教三自愛国運動北京委員会のツァイ・クイ委員長が4月11日、市内のキリスト者に、愛国的であること、法によって団結することを要請した。国営新華社通信が報じた。 北京のキリスト者は、神の善良な弟子であると共に良い市民であるべきだ、としてツァイ氏は「国への愛は宗教への愛と対立するものではない」と言う。 キリスト教によって擁護される「倫理コード」は、中国政府によって推進されるものと、多くの点で合致する、と言うツァイ氏は、キリスト者に、「国家と社会の安定と一致」に貢献するよう呼び掛けた。 プロテスタント教会の三自愛国運動は、1950年代以来、主流の地位を占めている。「三自」原則とは、自治、自養、自伝の立場をとるもの。 3月、三自愛国運動委員会のシェン・シュエビン副議長は、教会員に、国中で毎日曜午後に公開の場所で開く計画のある街頭集会への参加呼び掛けに応じないよう勧告した。同氏の指摘は、中国のキリスト者に、毎日曜午後に38の公共の場所で集まるよう呼び掛けた声明がインターネット上で流されている、と外国メディアが報じてから、出された。 シェン氏は、中国のキリスト者が国を愛し、社会の安定を保護すべきだ、と語っている。□ ―――――――― ◎政府との緊張関係公然化は覚悟?中国の「地下教会」 【CJC=東京】北京警察が4月10日、非公認の『守望教会』(プロテスタント)の信徒が公共用地で日曜礼拝を計画した、として数十人を拘束した。教会側は、これまで礼拝に使用していた飲食店から追い立てられたための対策、としている。 中国政府は、礼拝を公認教会の中で行うものしか認めていない。しかしキリスト者の多くは非公認教会に属している。そのような「家の教会」は「地下教会」とも呼ばれ、その昔のカタコンベでの集会のように、当局の目につかぬよう極秘裏に行っていた段階から成長して来た。登録教会として認可し、管理下に置こうとする意向も当局側に見られ、双方の緊張関係も複雑な経緯をたどっている。 非公認では北京最大と見られる『守望教会』も、礼拝の権利を長年にわたって当局に求めてきた。2006年に登録申請したが却下された、という。 09年12月、教会は日曜礼拝のために不動産を購入したが、政府が介入し、使用は出来なかった。 礼拝場所として北京市内の飲食店を借りていたが、そこから4月初め立ち退きを求められた。教会側は、一時的に公共空間で礼拝を守ることを決めたが、これに対し警察は一帯を立ち入り禁止にし、礼拝に参加しようとする人を皆拘留した。そこで海淀区の広場で行う計画を立てた。しかしそこにも制私服の警察職員が、教会員の集まると思われる事務所やショッピングセンターを固めた。 『守望教会』の金天明、李小白牧師が警察に拘留され、他の指導者多数が10日、自宅軟禁されたのも、同教会への一連の抑圧策の一環、と米国に本拠を置く人権監視団体『対華援助協会』は見ている。 牧師2人は北京公安局の係官によって前夜に自宅から連れ出された、と同協会のボブ・フー総裁がEメールで語った。教会員の中には、教会を閉鎖するとの市側の宣伝のため、居宅を失ったり、失職した人もいる。□ ※関連短信 ▽4月10日、北京警察に拘束された非公認の守望教会(プロテスタント)の信徒170人以上が、牧師夫妻を除き全員釈放された、と教会側が明らかにした。UPI通信。 ―――――――― ◎イスラム教徒も聖書読め、と米南部のある刑務所 【CJC=東京】AFP通信が、米サウスカロライナ州のバークレー郡の刑務所では、H・ウェイン・デウィット保安官が受刑者に聖書以外の読み物の持ち込みを一切禁じていたので、司法省が裁判所に訴えた、と報じている。信教の自由を保障した憲法修正第1条など複数の法律に抵触するとの判断だ。さすが米国と言うべきか、司法省が1保安官相手に訴訟に持ち込まなければならない、ことに通信社も驚いたから報じられたのだろう。 同保安官が、手紙類や雑誌、司法関係の会報などの持ち込みを禁止しているとの苦情が多数の受刑者から出ていたようだ。「実際、被告が唯一持ち込みを認めていた書籍・雑誌・新聞・宗教的刊行物の類は、聖書だけだ」と、司法省の訴状には記されている。 受刑者らには無料で聖書が配られたが、それが「欽定訳聖書」だったというのも面白い。ユダヤ教徒やイスラム教徒の受刑者がトーラー(ユダヤ教の経典)やコーランを希望しても、家族の差し入れ以外は不可と言われ、あるイスラム教徒の受刑者が恋人にコーランの差し入れを頼んだところ、刑務所側は受け取りを拒否したという。□ ―――――――― ◎イエスを十字架にかけたクギ発見、とイスラエル映画監督 【CJC=東京】イエスを裁いた大祭司カイアファ(カヤパ)の墓から見つかった約2000年前のクギ2本は、キリストを十字架にかけた時に使用されたものの可能性が高いと、イスラエルのドキュメンタリー映画監督が4月12日発表、イースターがらみのニュースとしてメディアも取り上げた。 エルサレムで行われたテレビ『ヒストリーチャンネル』の新番組発表会見で、番組プレゼンターを務めるシムチャ・ジャコボビッチ監督が、長さ約8センチの曲がった鉄クギ2本を公開した。番組は、このクギがキリストの磔に使用されたかを検証する内容。 AFP通信によると、2本のクギは20年前、エルサレムにあるカイアファ家のものと思われる墓所を発掘した際に発見された。その後2本とも行方不明になり、写真やスケッチも残っていなかった。 ジャコボビッチ監督は、テルアビブ大学で、やはり20年前に発掘された同年代のクギ2本を偶然発見、カイアファの墓で見つかったものと確信したと言う。 なぜカイアファが、処刑に使われたくぎと一緒に埋葬されることを望んだのか。監督は、カイアファが罪悪感に苦しめられていたためではないかと推測するが、番組では、カイアファが実はイエス・キリストをひそかに信じており、その身柄をローマ人に引き渡すことが彼を死に追いやる結果になるとは想像していなかった、というシナリオ。 ただ40年にわたり墓を発掘しているテルアビブ・バルイラン大学のガビ・バルカイ教授は、ジャコボビッチ監督の主張には懐疑的だ。 教授によると、問題のくぎは確かに1世紀のものだが、厳密な年代は特定できない。「問題のくぎがカヤパの墓で発見されたものだという証拠もない」と述べ、すべては可能性にすぎないとの見方を示している。□ ―――――――― ≪短信≫CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽ブータンのジグミ・ティンレイ首相が、キリスト者には信仰を証しする権利はあるが、それを改宗に利用したり、宗教的優位性を強調してはならない、と米宣教専門コンパス通信に語った。 ≪中東≫ ▽パキスタン北西辺境州マルダンのサルハディ・ルーテル教会が、イスラム教過激派の執拗な攻撃目標になっている。米宣教専門アシスト通信報道。 ≪欧州≫ ▽故教皇ヨハネ・パウロ2世の列福が間近になるに連れ、カトリック教会内から、「あまりに早すぎる」など、疑問の声が上がっている、とAP通信報道。 ▽聖公会からカトリック教会に転入した人のための属人区(オルディナリアーティ・ペルソナーリ)のキース・ニュートン「司教」が、教皇ベネディクト16世に4月1日接見、教皇は「重大な関心」を示し、いつも祈っている、と語った。 ▽カトリック教会の「世界青年の日」に備えて、青年向けカテキズムが13言語で刊行する計画だったが、イタリア語版は、避妊に関する部分で誤訳が見つかり、配布を一時打ち切ることになった。 ▽バチカン図書館史全7巻編集の作業が進み、第1巻の全容が明らかになった。イタリア語500ページ。 ▽フランスで、顔を覆うブルカ着用を禁止する法律が施行され、それに反対して、パリで行われたデモに参加した女性2人が逮捕された。 ▽国際アムネスティは、ブルカ着用禁止法反対者を拘留したことで、フランスを非難した。 ▽キューバ政府が拘束していた「良心の囚人」37人と家族246人が4月12日、マドリッドにチャーター機で到着した。拘束者115人全員が釈放された。 ▽英国への移民規制強化に伴い偽装結婚が増大していることに、英国国教会主教会議が4月12日、チェックを厳しくするようガイドラインを発表した。 ▽教会で賛美歌にマイクを使うと「教会カラオケ」になりやすい、とロンドン・シンフォニー・オーケストラ合唱部門の指揮者ジョセフ・カレン氏が警告。 ▽マザー・テレサは40年前、アイルランドのベルファストから、当時の司教によって追放された、と現地紙『インディペンデント』が報道。 ≪北米≫ ▽米カトリック神学会は、元会長のエリザベス・ジョンソン修道女の著作を司教団が批判したことに、反論した。 ▽米国ではカトリック信者の女性のおよそ98%が、教会から禁止されているにもかかわらず避妊しているとの調査結果が4月13日、明らかとなった。ロイター通信。 ▽昨年9月、米フロリダ州のテリー・ジョーンズ牧師に、コーラン焼却を思い留まらせたのは現地イスラム協会の指導者イマム・ムハンマド・ムスリ。今回の焼却実行に衝撃を受けている。 ▽米カトリック教会は昨年、聖職者による性的虐待問題の補償に1億2400万ドル(約100億円)を支払った。ロイター通信。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(4月17日)=http://www.cwjpn.com ★仙台教区サポートセンター=継続的支援体制に向け3司教と関係者が会議=東日本大震災 ★教皇庁大使が被災地訪問 ★被災児童・生徒を支援=日本カトリック学校連合会 ★ローマで被災者支援=日本人会がコンサート=グレゴリアン大学 ★原発増設計画 破棄求める=韓国の司祭ら =キリスト新聞(4月16日)=http://www.kirishin.com ★ネットワーク構築が急務=錯綜する情報の“交通整理”を=“悲嘆”の理解も課題 ★日韓のキリスト教異端相談所が警鐘=「新天地」元幹部が証言 ★「統一協会問題キリスト教連絡会」=バチカン訪問、現状伝える ★「竹島問題」で離党の土肥議員=“これからも双方の架け橋に” ★フロリダの牧師がコーラン焼却=アフガニスタンで抗議デモ =クリスチャン新聞(4月17日)=http://jpnews.org ★CRASHジャパン=地域教会通し「希望」を=5か所に救援拠点=ボランティア千人募集 ★各地で震災支援ネットワーク=情報共有・活動の交通整理めざす=被災教会を地域の支援教会に=いわて教会ネット ★「闇に勝」目覚めに期待=再臨待望聖会に延べ千500人 ★「時が悪い」からこそ=開催促した被災地からの声=ユーオーディア賛美の夕べ ★八束和心牧師が逝去=聖霊派の一致に尽力 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■ ▲
by cjc-skj
| 2011-04-18 15:05
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1055 ┗━━━━━━━ 2011.4.11 ≪訂正連絡≫前信の一部の「版」で発行日付を4月2日としましたが、4日の誤りでした。 = 目 次 = ▼陳枢機卿が中国問題でバチカン高官を非難 ▼北京で地下教会が公共用地で礼拝計画し信徒拘束 ▼ブルジョワ神父、メリノール会から除名か ▼2011年度テンプルトン賞にM・J・リーズ氏 ▼マレーシアで聖書に「キリスト教出版」と押印 ▼パキスタンのキリスト者女性、投獄中に健康悪化 ▼バチカンが「ブロッガー」のための集会 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎陳枢機卿が中国問題でバチカン高官を非難 【CJC=東京】香港カトリック教会の引退大司教ジョセフ・陳日君枢機卿が、中国政府との妥協策を模索している教会当局を手厳しく批判した。 中国本土の司教には、対立回避ではなく、北京政府からの圧力に抵抗するよう勧めるべきだ、と言う。 教会を自己の管理下に置こうとする中国当局の動きに反対するカトリックの指導的な声の役割を果たしてきた陳氏。バチカン(ローマ教皇庁)の指示が混乱していることは、ローマに忠誠を尽くすという司教の多くが、教皇の承認なしに中国政府が任命した司教の昨年11月叙階式典に参加したこと、教皇が分派的として非難している天主教(カトリック)愛国会の新指導者選出に参加した、ことにも表われている、と言う。 「わたしたちの司教には勇気を供給する必要がある。しかし司教たちは見当違いの同情を受けている。それが奴隷的な屈従というぬかるみにより深くはまり込ませている」と陳氏。 陳氏の挑発的とも言える発言は、バチカンに中国問題で影響力を持つベルギー・ルーバンのカトリック大学教授のジェローム・ヘインドリックス神父を直接批判したもの。しかし陳氏の議論が、他のバチカン、特に福音宣教省と国務省高官を批判していることは明らかだ。 陳氏は、賢明なバチカンの「融和」政策が、中国に真正の宗教的自由をもたらすだろうという期待を否定し、ソ連との融和を目指した同様な政策が教皇ヨハネ・パウロ2世に拒否された、と主張している。 そのヨハネ・パウロ2世が、北京からの強い圧力にも関わらず、中国人殉教者の列聖延期を却下した、とも指摘する。 「対話や妥協は必要ではあるが、譲れない一線というものがなければならない。私たちの信仰と基本的な教会の規律を、北京政府を喜ばすために放棄は出来ない」と言う。□ ―――――――― ◎北京で地下教会が公共用地で礼拝計画し信徒拘束 【CJC=東京】北京警察は4月10日、非公認の守望教会(プロテスタント)の信徒が公共用地で日曜礼拝を計画した、として数十人を拘束した。信徒の1人によると、これまで礼拝に使用していた飲食店から追い立てられた、と言う。 計画を知った警察が警告し、一帯を立ち入り禁止にした。中国政府は、礼拝を公認教会にしか認めておらず、非公認の「家の教会」はさまざまな抑圧にさらされている。 警察の拘束を逃れた教会員の1人がAP通信に、約200人が拘束され、付近の学校に留置された、と語った。携帯電話は押収されたという。十数人が警察によって市バスに乗せられ、走り去ったのを見た人もいる。 守望教会のユアン・リン牧師は、前夜から自宅軟禁状態に置かれたため、参加出来なかった。自分の他にも少なくとも6人が自宅軟禁されたという。□ ―――――――― ◎ブルジョワ神父、メリノール会から除名か 【CJC=東京】長く平和運動に従事していた、カトリック宣教会『メリノール会』のロイ・ブルジョワ神父は、女性の聖職叙階を支持したことに関し、上長のエドワード・ドーハティ神父と書記のエドワード・マクガバン神父から3月18日付け書簡で、15日間の期限付きで「公式撤回」を求められた。書簡はさらに、同神父を除名する際には、「還俗要求」と共にバチカン(ローマ教皇庁)教理省に連絡する、と警告している。 ブルジョワ神父は2008年8月、ジャニス・セーブル=ドゥスジンスカ女性司祭の叙階式典に出席、説教した。これが自動的破門に当たる、と直後から問題になっていた。同神父は女性叙階支持の姿勢を変えず、今年2月2日には映画「バチカンを覆うピンクの煙」公開の際にパネルスピーカーとして参加した。これも、「上長の指示への不服従」と見なされた。 ただブルジョワ神父は「司祭への召しは賜物であり、神から来たもの。男性として神からの召しが根拠のあるものだと言えるなら、どうして女性はそうでないと言えるのか」と撤回要求には応じない構え。□ ―――――――― ◎2011年度テンプルトン賞にM・J・リーズ氏 【CJC=東京】2011年度のテンプルトン賞に英ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ学長のマーティン・J・リーズ氏が選らばれた。ジョン・テンプルトン財団が4月6日、ロンドンで発表した。リーズ氏は、宇宙に関する深い洞察で、人類最高の希望と最悪の恐怖について語れる理論天体物理学者。 テンプルトン賞は、米国の投資家ジョン・テンプルトン氏が1973年に創設した。宗教間の対話・交流に貢献のあった宗教者・思想家・運動家を表彰するもので、賞金は100万ポンド(約1億3800万円)と高額。「宗教のノーベル賞」とも呼ばれる。□ ―――――――― ◎マレーシアで聖書に「キリスト教出版」と押印 【CJC=東京】マレーシアで発行された聖書が「神」を「アラー」と表記したことからイスラム教徒の反発を買った事件で、政府は4月10日、抗争回避のため、聖書に「キリスト教出版」とスタンプを押す、と発表した。 イスラム教指導者が、「アラー」をイスラム教徒以外が使用してはならない、と反発してから、政府はこの2年間で3万5000冊以上の聖書を押収した。 その後は、番号が打たれ、「キリスト者限定」とのシールが貼られたものだけが使用を認められていた。 マレーシア聖書協会が輸入した聖書5100冊も、これまでのものの上に新しくスタンプが押し直されることになった。政府提案を受け入れた聖書協会は「深く感謝している」と言う。□ ―――――――― ◎パキスタンのキリスト者女性、投獄中に健康悪化 【CJC=東京】パキスタンのイスラム教冒涜処罰法は厳格で、明確な証拠なしでキリスト者が死刑に処せられることもある。その中でアシア・ビビさん(45)も死刑宣告を受けた。米宣教専門アシスト通信が報じた。 5人の子どもを残してシェイクプラ地区監獄の独房に3カ月以上収監されているが、現在、水痘にかかり健康状態が極度に悪化した、という。□ ―――――――― ◎バチカンが「ブロッガー」のための集会 【CJC=東京】インターネットでブログを運営しているカトリックの「ブロッガー」のための集会が5月2日、ローマで開催される。バチカン(ローマ教皇庁)文化評議会と広報評議会が主催する集会は、ブロッガーと教会当局者との対話を図り、ブロッガーたちの経験を聞き、理解を深めようというもの。バチカンから地域レベルまで活用法の提案なども計画されている。 パネルディスカッションが2回予定されている。第一は、様々な言語を代表するブロッガー5人によるもの、第二は教会のコミュニケーションに関するもの。 集会は、ヨハネ・パウロ2世の列福の翌日に行われるので、列福目当てにローマに来るブロッガーたちにも参加を呼び掛ける。ただ150人限定という。イタリア語、英語、仏語、ポーランド語、スペイン語の同時通訳も行われる。□ ―――――――― ≪短信≫CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪太平洋≫ ▽豪マイトランド=ニューカッスル教区のマイケル・ジョン・マロン司教(71)が「任務遂行に耐えられない」のを理由に辞任を申し出ていたが、教皇ベネディクト16世が承認した、とバチカン(ローマ教皇庁)が4月4日発表。 ▽オーストラリアで、カトリック司祭3000人に調査したところ、その多くが司教を信頼せず、教義の重要な部分を信じていないjことがわかった。ENI通信報道。 ≪インド・パキスタン≫ ▽パキスタン唯一のキリスト者閣僚が殺害されたのを契機に浮上したキリスト者迫害。欧州の教会が対応に苦慮している。ENI通信。 ≪中東≫ ▽イラン政治警察が、福音派キリスト者を抑圧し、裁判所に有罪判決を出させるよう働きかけている、との情報。 ≪欧州≫ ▽バチカンのサンピエトロ大聖堂は巨大なドームで知られているが、安全性を点検したところ、推定より堅固なことが分かった。CWN報道。 ▽バチカン(ローマ教皇庁)福音宣教省局長のサヴィオ・韓大輝〔ホン・タイ=ファイ)大司教が、伊日刊紙『アッベニーレ』とのインタビューで、政府からの圧力に抗して教会の権威を守ることの重要性を強調した。 ▽バチカン(ローマ教皇庁)が、国際カトリック報道連合(UCIP)の運営に懸念を表明、名称から「カトリック」を削除するよう要求した。 ≪アフリカ≫ ▽コートジボアール内乱を避け、首都アビジャンのカトリック教会聖パウロ大聖堂に2000人が避難している。 ▽コードジボアールの抗争で、宗教的対立に世界教会協議会が懸念表明。 ≪北米≫ ▽世界で最も影響力のある有名人を選出する米雑誌『タイム』の企画でアーティスト部門の1位にも選ばれたレディ・ガガがカリフォルニア州アナハイムでコンサート会場に向かうところ、原理主義キリスト者の抗議に会った。 ▽米カリフォルニア州のコンパス・バイブル教会がイースター礼拝を宣伝する広告映画を作成したものの、「イエス」の名を2回触れただけで、問題だ、とされ広告会社から上映を拒否された。 ▽北米キリスト教改革教会(CRCNA、信徒数約30万)のジェリー・ディクストラ代表の辞任が4月5日発表された。代行にブルース・アデマ氏が任命された。 ▽エキュメニカル運動の中で、コミュニケーション(情報伝達)を再構築することが現在の課題だ、と世界キリスト教コミュニケーション連盟のカリン・アクテルステッター総幹事が語った。 ▽世界福音同盟(WEA)は、米フロリダ州のテリー・ジョーンズ牧師がコーランを焼却したこと、またそれへの反発がアフガニスタンで暴動化し、国連職員を殺害したことを強く非難した。 ▽米フロリダ州の教会でコーランを焼却したことに、アフガニスタンで反発のデモが暴動化したが、パキスタンにも飛び火しそうだ。CNS報道。 ▽米教会協議会は、教会女性連合と提携して、ワシントンに女性の権利擁護のため活動する事務所を4月5日設置した。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(4月10日)=http://www.cwjpn.com ★福島沿岸=津波と原発の傷 深く=南相馬市原町教会=信徒4人残る ★被災地支援へ=在日ブラジル人が力結集=日本各地の60グループ ★「東日本大震災支援全国ネットワーク」始まる ★外国人被災者のための多言語ホットライン ★カトリック東京国際センター=外国人被災の情報収集=仙台市中心部など訪問 =キリスト新聞(4月9日)=http://www.kirishin.com ★深まる絆 続く模索=東日本大震災=「教会は何ができる?」=“弔い”のための協働も視野に ★“危機からの救い祈ろう”=「内村鑑三と現代」テーマにシンポ=生誕150年 ★ホーリネス教団が性暴力事件で検証=元牧師なおも加害を否認 ★カトリック=高松教区、大分教区に新司教 ★残るべきか、去るべきか=悩む宣教師 それぞれの葛藤 =クリスチャン新聞(4月10日)=http://jpnews.org ★いわきから東京へ――被災者の声=不安の中 見出した「福音宣教は急務」 ★原発30キロ圏 教会は今…=復興に向け 神に希望=「住民いる限り留まる」牧師も ★災害カウンセリング=いかに寄り添えるか=サドルバック教会講師来日セミナー ★被災地に聖書・絵本を提供 ★いのちのことば社を創立=ケネス・マクビーティ氏急逝 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■ ▲
by cjc-skj
| 2011-04-11 16:45
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1054 ┗━━━━━━━ 2011.4.4 = 目 次 = ★聖書訳出の難しさ、米国でまた関心高まる ★中国で教皇と政府双方の承認受けて新司教 ★フロリダの牧師がコーラン焼却、アフガニスタンで抗議デモ ★離婚者を「真理と慈愛で」受け止める、とバチカン高官 ★「解放の神学」のコンブラン神父死去 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎聖書訳出の難しさ、米国でまた関心高まる 【CJC=東京】新約聖書ヨハネの第一の手紙4・20。『「神を愛している」と言いながら兄弟を憎む者がいれば、それは偽り者です。目に見える兄弟を愛さない者は、目に見えない神を愛することができません。』と日本語新共同訳は訳出している。米国のプロテスタント諸教会で、現在広く使われているのが新国際訳(NIV)は『誰でも「わたしは神を愛す」と言いながら、彼の兄弟を憎むなら、彼は嘘つきである』(仮訳、以下同)としていたが、今年に入って刊行された最新訳では「兄弟」を「兄弟または姉妹」と性的に中立のニュアンスを盛り込んだ訳にした。これでは神学的な意味を変えてしまう、と保守派が反発している。 ややこしいのは、古代ギリシャ語やへブル語では両性に当てはまる語を英語では伝統的に男性形で訳していること。他言語への訳出では、常につきまとう問題だ。「兄弟」という単語を見ても、日本語では、原語なり英語にはない「兄」と「弟」という関係性がつねに付きまとっている。ただ日本人で今それを意識する人がほとんどいないことも、訳語問題の複雑さを示している。 1965年以来、聖書学者による独立グループが、毎年会合して、聖書学の進展や、英語用法を議論して、NIVが編集された。 NIV最新訳では、神については「彼」や「父」をこれまでと同様に使用しているが、原語で特定の人物を指していない場合に「彼」(he)や「彼の」(his)を使うことを避けている。 しかし最新訳が書店に並ぶ前から、『聖書の男性・女性評議会』(CBМW)から批判の声が上がっていた。CBМWは、家庭にあって女性は夫に従うべきであり、教会では男性だけが指導的な役割を果たすことが出来る、と信じている人たちで結成されている。 CBМWは、今回の変更が「神学的方向とテキスト(本文)の意味」を変更しているとして、最新訳を推奨しないという声明を発表した。2005年版が出された時には、南部バプテスト連盟が同様の懸念を示し、採用しなかった。 NIVの取り組みをマルコによる福音書4・25で見ると…。 現在、最も広く採用されている1984年版では、イエスが「持つものは誰でもさらに与えられ、持たないものは誰でも、彼が持っているものまで、彼から取り去られる」と、「彼」があった。それが『今日の新国際訳』(TNIV)と呼ばれる2005年版は、「持てる人はさらに多く与えられ、持たない人については、彼らが持っているものまで、彼らから取り去られる」に変わっている。「彼」から「彼ら」(they)と表記しているが英語の「彼ら」には性的指向がない。 2011年版は、「持つものは誰であれ、もっと与えられ、持たないものは誰でも、彼らが持っているものまで、彼らから取り去られるであろう」と訳出した。 CBМWは、2005年、文節の主語を複数形にすることは、それが1人の男なり1人の女を同等に扱うためにするのであれば、それは「個人と神の間の個人的関係に関する聖書的思考の重要な側面を潜在的に隠ぺいした」と言う。 CBMW会長のランディ・スティムソン南部バプテスト神学校教会宣教学部長は、訳語の変更は、特に福音派にとって無視出来ない、と述べている。 「福音派は聖書の言語完全霊感を信じている。すべての単語は、神だけでなく、広範な思想に影響にされるものではなく、神の霊感によるものと、信じているのだ」と言う。 そこで、元のヘブル語で「兄弟姉妹」を意味することが分かっていても、英語では「兄弟」と読むべきだ、とする。原義については注釈を付ければ良いとの主張だ。□ ―――――――― ◎中国で教皇と政府双方の承認受けて新司教 【CJC=東京】中国天主教(カトリック)広東省江門(ジャンメン)司教にポール・リャン・ジャンセン神父(46)が叙階された。中国では今年初めての司教誕生。 昨年後半に北京政府がバチカン(ローマ教皇庁)の意向に反して独自に司教を任命、両者間の緊張が高まっていたが、ジャンセン神父の司教選任は双方の承認を得てのもの。 叙階式は江門の聖心のマリア大聖堂で行われた。新司教は神学校の同級生を式に招待、さらに南昌のジョン・バプテスト・リ・スグアン司教始め司教・司祭40人がミサを共同司式した。 香港やマカオからも信徒が参集、大聖堂には400人しか入れないところから、約1000人が中庭に導かれた。入場券を持たない人は敷地外側に設けられたテレビで中継を見守った。 中国教会観測筋は、双方の承認による今回の叙階を前向きのメッセージだとしながらも、最近の流れから、緊張緩和の徴と見ることには懐疑的だ。 江門教区は、中国のカトリック教会史上、独自の地位を占めている。 1552年に中国に来たフランシスコ・ザビエルの墓も市内にあり、マテオ・リッチも1583年から89年まで教区内で活動、教会も建設した。□ ―――――――― ◎フロリダの牧師がコーラン焼却、アフガニスタンで抗議デモ 【CJC=東京】2001年の同時多発テロへの対抗策としてコーラン焼却を昨年9月に宣言して話題となった、テリー・ジョーンズ牧師。世論の反対の前に断念したと思われていたが、米フロリダ州ゲインズビルで3月20日、「模擬裁判」を行い、イスラム教の聖典を「有罪」とし、ウェイン・サップ牧師によってコーランが焼却された。 今回焼却に至ったのは、同氏がイスラム世界に対し聖典コーランの正当性を擁護する機会を設けていたのに、何の返答もなかったからだという。 ただコーラン焼却の現場に集まったのは30人ほどしかいなかったというのに、米メディアが注目、大きく取り上げて。事態が一変した。 アフガニスタン各地で、4月1日からコーラン焼却に対する抗議デモが発生した。 北部マザリシャリフでは、暴徒化したデモ参加者が国連事務所を襲撃、国連の外国人職員7人、警備員4人、民間人3人の計14人が死亡した。 現地当局は襲撃に関わった30人近くを拘束。北部バルフ州のヌール知事は、反政府武装勢力がデモに乗じて攻撃したとの見方を示した。名指ししていないが、反政府武装勢力タリバンに言及したと見られる。南部カンダハルでも2日、抗議デモが行われ、ロイター通信によると少なくとも市民9人が死亡、70人以上が負傷した。 一方、タリバンの報道官は2日、ロイター通信に「タリバンは関係していない」と述べ、抗議デモに乗じて攻撃を実行したとする政府当局者の見方を否定した。さらに3日、コーラン焼却について、「この反イスラム的な行動を許さない。命を懸けて戦う」との声明を発表し、アフガン人に決起を呼びかけた。 抗議するデモがアフガニスタン国内で相次いだことに、ジョーンズ氏は、暴動から市民を守る責任が国連にある、と語ったものの、自分に責任はないとしている。□ ―――――――― ◎離婚者を「真理と慈愛で」受け止める、とバチカン高官 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)家庭評議会議長のエンニオ・アントネッリ枢機卿が、カトリック教会が常に、離婚した人、再婚した人を、「真理と慈愛をもって」受け止める、と確言した。コロンビアのボゴタで3月29日から4月1日まで開かれた、家庭宣教に関する中南米司教会議の席上、述べたもの。 「離婚し、新たな結合に入った人は。キリスト教の結婚が要求していることに反する状態に留まっている限り、聖体を受けることも免罪の秘跡に預かることも出来ない」が、他の方法で神の憐れみを見出せるよう、手を差し伸べられるべきだ。教会はその人たちと共にあり、「謙虚さを保ち、神の意思を理解し、より従うように祈る」ことを勧める、と言う。□ ―――――――― ◎「解放の神学」のコンブラン神父死去 【CJC=東京】「解放の神学」の推進者として知られるホセ・コンブラン神父が3月27日、ブラジル・サルバドルの病院で心臓疾患のため死去した。88歳。 1923年ベルギー・ブリュッセル生まれ。 47年、司祭に叙階、教皇ピオ12世が、司祭の足りない地域に自発的に宣教するようにと司祭へ呼び掛けたのに応え、58年ブラジルを訪問した。 主にサンパウロ州カンピナスに居住、『青年カトリック労働者』運動に協力した。その後、チリに移動し、神学生を指導した。両国から国外退去を命じられたこともある。 ブラジルで人権問題と「貧者のための教会」に力を注ぎ、「赤い司教」と呼ばれたヘルデル・カマラ司教の助言役として、またその後継者として「解放の神学」を推進した。 遺体は故人の遺志により、パライバ州の貧困地帯の町に埋葬される。□ ―――――――― ≪短信≫CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽反政府文書を執筆したとして10年間も投獄されているリュー・シャンビン氏は、犯罪者ではなく、良心の囚人だ、と国際アムネスティが早期釈放を中国当局に要請している。 ≪欧州≫ ▽英語聖書の基本ともされている欽定訳は初版1000部と推定され、現存しているのは200部しかない、と見られている。その1冊が英国南部ヒルマートンのセントローレンス教会礼拝堂の最後部座席そばのテーブルに置かれていることが分かった。 ▽カザフスタン南部タラズのバプテスト教会指導者アンドレイ・パナフィディン氏が無許可集会を理由に月収の100倍の罰金が課された。これで7回目という。 ▽カトリック・メリノール宣教会は3月18日、会員のロイ・ブージョワ神父に、15日間の期限付きで女性の聖職叙階支持を「公式に撤回」しなければ、同会を退会させる、と通告した。 ▽イースター前の1週間、ロンドンのグローブ劇場で、俳優たちが欽定訳聖書全巻を通読する。 ≪北米≫ ▽オーディオ聖書宣教団体『フェイス・カムズ・バイ・ヒヤリング』(FCBH)が携帯電話やパソコンなどで聞くことの出来るアプリ(ソフト)『Bible.is』が当初の7言語から96言語で聞けるように拡張した、と発表。 ▽英国の資産家ジョナサン・ラファ氏(59)が、17世紀の宗教画を英国国教会から1500万ポンド(約20億円)で購入したものの、それを寄付したことで話題となっている。 ▽世界キリスト教コミュニケーション連盟(WACC)のサラ・マチャリア氏は、メディアが女性を公正にバランスのとれた描写をすることで、より公平な世界を創り出せる、と語った。 ▽米カトリック神学会会長のエリザベス・ジョンソン修道女の著作「生ける神の探求」について司教協議会神学委員会が批判を公表した。 ▽カナダ聖公会と福音ルーテル教会が4月1~3日、初めて合同会議をオンタリオ州ミシサガで開催。 ▽世界教会協議会(WCC)などが設立したENI通信は、ソランヘ・ドサンティス暫定編集長を1年契約で編集長に任命した。 ▽女性叙階を提唱していた米カリフォルニア州サンジエゴのノーマ・ジーン・クーンさんが、改悛し、バチカン(ローマ教皇庁)の命令に従ってカトリック教会と完全に和解した、と3月25日発表。 ▽カトリック教会『世界青年の日』を記念して米国のプロデューサーが教皇ベネディクト16世を主題にした漫画を製作した。 ▽米福音ルーテル派のメンバーが、東日本大震災の犠牲者救援に75万ドル(約6000万円)を献金した。 ≪中南米≫ ▽アルゼンチンの諸教会が「キリスト教信仰とエコロジー=エコエキュメニカル神学を目指して」を主題に、3月28~29日、プロテスタント新学校『ISEDET』で会合した。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(4月3日)=http://www.cwjpn.com ★高松・大分に新司教=溝部司教が引退 ★臨時常任司教委=東日本大震災受けて司教協の対応話し合う ★各地からボランティア到着=津波被災地を援助=仙台教区サポートセンター ★茨城・福島の被災地=神学生、助祭らが支援=さいたま教区=サポートステーション立ち上げ ★関東地区カトリック小中高連盟教員ら宗教部会発足 =キリスト新聞(4月2日)=http://www.kirishin.com ★“一人は万人のために”今こそ=必要なのはマンパワー=現地レポート ★恵泉女学園大=学生主催の「エア卒業式」に400人=震災を機に“激励”拡散 ★ファーストリテイリングとUNHCR=難民問題の解決向け提携 ★仙台で「連合」が正式に立ち上げ=NCCも連携して支援へ ★世界各地から支援の手 キリスト教指導者らが激励 =クリスチャン新聞(4月3日)=http://jpnews.org ★瓦礫の山に募る無力感=被災地派遣の消防士=「だがここにも神はおられる」 ★仙台の諸教会の連合が「被災支援ネットワーク」を設置=避難所に行けない高齢者に助けを ★北海道・青森の教会が協働=支援手薄な岩手沿岸部へ ★JIFH:集めた物資 運べない!=JIFH=トラック不足 八尾市に協力=噴火被災地の野菜も活用 ★WVJ=南三陸町で支援物資配布=物資届かない自宅避難者も視野に ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF 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by cjc-skj
| 2011-04-04 20:16
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