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■■■ ■ ■■ ■■ 世界 ■■■ ■■■■ ■■■■ キリスト教 ■■■ ■ ■■■ ■■ ■■ 情報 ■■■ ■■■■■■■ ■■■■ ■■■■ ■■■■ (c)世界キリスト教情報 連絡先E-mail:cjc-skj@mail.goo.ne.jp ==================================== 2008年8月4日(月) 第916信(週刊・総合版)☆☆ ==================================== = 目 次 = ▼教会閉鎖めぐりドイツ・カトリック教会紛糾 ▼教皇、イラクのマリキ首相と会談 ▽教皇、北伊ブレッサノーネで夏期休暇に ▽教皇、五輪控え中国にメッセージ送る ▼12年間、米長老派を指導したカークパトリック書記 ▼ロシアとウクライナが正教会めぐり緊張激化 ▼ユニテリアン教会の銃乱射事件、「自由信仰」への憎悪から? ▼ブラジルで「風船飛行」の神父か、遺体で発見 ▼《メディア展望》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎教会閉鎖めぐりドイツ・カトリック教会紛糾 【CJC=東京】教会の約5分の1を閉鎖する計画が明らかになり、ドイツ・ カトリック教会ニーダーザクセン州ヒルデスハイム教区が紛糾している、と英宗 教専門週刊誌『タブレット』が報じた。 世界文化遺産にも登録された大聖堂始め438教会のうち、ミサ出席が減り、 収入も減少している80教会が閉鎖される、と地元紙が報じたことから騒ぎとな った。これら各教会の正会員は約50人という。 ヒルデスハイムのノルベルト・トレル司教は、このほど教区紙『キルヘン・ツ ワイトゥング』で、カトリック者の多くの懸念と怒りは十分に理解するが「他の 教会を救い、そこを活動の最前線にするため」、閉鎖が必要なのだ、と述べてい る。 ヒルデスハイム教区協議会は、ルーテル派に会堂共有を呼び掛け、ルーテル派 もその構想を歓迎した。 さらにウエルナー・シュリーア司教代理は、東欧からの移住労働者増に伴い教 勢が増加している正教会への譲渡や、建築的に可能ならば、高齢者向けホスピス、 幼稚園、住宅として使われることも認めることになるかもしれないと語った。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎教皇、イラクのマリキ首相と会談 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は、カステルガンドルフォの離宮で 7月25日、イラクのヌーリ・マリキ首相と初めて会談した。 バチカン放送(日本語電子版)によると、会談では特にイラク国内外の数多い 難民の問題が取り上げられ、これら難民の帰国・生活復興をも見通した支援の必 要が話し合われた。 また、連日のようにイラクの各地が暴力に襲われ、キリスト教共同体はじめ、 多くの市民がさらなる治安向上を求めている状況に対し、止むことのない暴力に 改めて強い非難が表明された。 マリキ首相は教皇をイラク訪問に招待した。同首相は教皇との会見に先立ち、 教皇庁国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿および外務局長ドミニク・マンベ ルティ大司教とも会談した。□ ◎教皇、北伊ブレッサノーネで夏期休暇に 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は7月28日、北イタリアのブレッ サノーネで夏期休暇に入った。同地の大神学校で8月11日まで滞在する。 ブレッサノーネでは、基本的に私的な休養のうちに過ごすが、日曜正午の祈り を市民と共にする。□ ◎教皇、五輪控え中国にメッセージ送る 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は、夏の休暇中の北伊ブレッサノー ネで8月3日、恒例の日曜正午のアンジェラスの祈りの際、北京五輪を控え、競 技が様々な国から集まった人たちによる共生の実例を示すことを望む、と中国に 向けたメッセージを述べた。教皇は、五輪組織者と選手に、「各自が真の五輪精 神をもって最善を尽くせる」ようとの期待を明らかにした。 この祈りは、集まった9000人もの信徒と共に行った。教皇が中国政府との 関係改善を重視していることから、今回の発言となったものと見られる。 教皇は演説の中で、休暇を過ごしている同地から出た唯一の聖人が、19世紀 に中国に行き、1908年に死去した宣教師だったことを指摘した。 教皇は11日にローマ郊外カステルガンドルフォの夏の離宮に戻る。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎12年間、米長老派を指導したカークパトリック書記 【ニューヨーク=ENI・CJC】(クリス・ハーリンガー記)米長老教会 (PCUSA、信徒220万人)を3期12年にわたって指導して来たクリフト ン・カークパトリック書記は、同派について、会員数の減少や、教会内の性問題 などを抱えながらも、「福音への忠実」と米国の宗教事情の変化を意識していれ ば、「強力な声」であり続けられる、と確信している。「改革派の伝統にはなお 驚くほどの賜物がある」とインタビューで語った。 カークパトリック氏は、公然同性愛者の聖職任命など、派内を分裂に導くよう な問題があり、そのいくつかが苦痛であったことは認めた。取り扱いは「完璧で はなく、腹を立てている人もいる」と言う。それでも同派が正式に分裂すること はない、と予測している。「相手方の動機を問題にして来た双方も、キリストへ の信仰に対する誠実さからの行動だということを理解している。それは私たちへ の賜物だ。ほとんどの人はこの問題で教会から離れることはないだろう」と言う。 ただカークパトリック氏は、同性愛者の権利容認が増えていることを理由に同 派を離脱する人のことを懸念している。 この6月に、同派総会は事実上、公然同性愛者の聖職任命を可能にする教憲修 正案を承認した。修正案は今後、各中会の多数の賛成、承認を必要としている。 「彼らが去ることに深く心が痛む。しかし、私はPCUSAが示した預言者的な 証しを後悔しない。変革はいつも高くつく」と、カークパトリック氏。 PCUSAは会員減少が続いている。2007年には前年比5万7572人 (2・5%)減少した。数では1981年以来の減少幅。率では74年以来のこ と。カークパトリック氏は、今回の会員減少の理由が複雑で、高齢化や「世俗社 会」への回帰などもあると言う。 それでも、新規会員数では米国内の他派より多いと信じている。同派の現在の 活力が、韓国、台湾、メキシコからの移住者が形成した共同体や新たな「霊的な 探求者」を迎え入れることにあると見ている。「神の召しは数ではなく、福音に 忠実なことにある」と、カークパトリック氏は説明する。 同氏は、PCUSAが反対したイラク戦争やイスラエル・パレスチナ紛争和解 といった問題で「預言者的な」姿勢を取ることを後悔していない、と語った。 カークパトリック氏は、世界改革教会連盟(WARC、本部ジュネーブ)議長 職を2010年まで務める。WARCが『改革派エキュメニカル協議会』と合同 することを喜んでいる、と言う。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎ロシアとウクライナが正教会めぐり緊張激化 【CJC=東京】ウクライナ正教会は、1991年の独立後、キエフ総主教座 もモスクワ総主教座から分離、モスクワ側に属する派とに分裂しているが、キエ フ大公ウラジミールがビザンチン帝国の正教受容を988年に決めたことを祝う 式典が、7月26日から3日間、首都キエフで行われたのを機に緊張が高まった。 きっかけは、ヴィクトル・ユーシェンコ大統領が、式典にアレクシー二世モス クワ総主教と共に、各国正教会では最高位とされているコンスタンチノープルの バルトロメオス・エキュメニカル総主教を招いたこと。 朝日新聞によると、ウクライナ当局は式典の間、アレクシー二世の肖像掲載を 制限、両総主教による記念のミサからもモスクワ側の多くの信徒を閉め出し、バ ルトロメオス総主教を優遇、ロシア外務省が抗議する事態となった。 ロシア紙『ガゼータ』は、「ウクライナの信徒が民族派正教会に流れる傾向は 顕著」と見ている。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎ユニテリアン教会の銃乱射事件、「自由信仰」への憎悪から? 【CJC=東京】米テネシー州ノックスビルのユニテリアン・ユニバーサリス ト教会で男が銃を乱射し信者らを殺傷した事件で、地元警察は7月28日、ジム ・アドキソン容疑者(58)がこの教会の「自由信仰」への憎悪を示しているこ とを明らかにした。 同容疑者は27日、礼拝中の信者らに向けて散弾銃を3発乱射し、2人を殺害、 7人を負傷させた。同容疑者はその場で取り押さえられ、殺人容疑で取り調べを 受けている。 AFP通信によると、犯行の動機は、失業中の同容疑者が、仕事を得られない ことに不満を募らせていたことに加え、同教会の「自由信仰」への憎悪が背景に あると警察は見ている。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎ブラジルで「風船飛行」の神父か、遺体で発見 【CJC=東京】ロイター通信によると、ヘリウムガスを詰めた風船による飛 行に挑戦、4月20日、携帯電話で友人らに連絡を取ったのを最後に行方が分か らなくなっていたブラジル・カトリック教会のアデリール・アントニオ・デ・カ ルリ神父が、同国南東部の沖合いで遺体となって発見された。警察が7月30日 確認した。 神父の遺体は、リオデジャネイロ州マカエ近くの海上でタグボートが発見した。 現地警察の責任者は「衣服や風船飛行に使われていた道具などから(遺体が)神 父であることはほぼ間違いない」と説明している。最終的にはDNA検査で確認 されるとの見方を示した。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《メディア展望》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― =カトリック新聞(8月3日)=http://www.cwjpn.com ★WYD 日本の参加者=世界の若者と交流=信仰の喜び分かち合う ★FABC福音宣教局=「アジアの福音化」で会議=16カ国参加=創造的取り 組み報告 ★カトリック医療施設協会=終末期の霊的ケアめぐり=学び、交流、連帯深める ★「日本カトリック医療団体協議会」発足=4団体=連携と相互扶助へ ★平和旬間迎えるに当たって=「平和の基礎は人権」強調=司教協会長・岡田大 司教が談話発表 =キリスト新聞(8月2日)=http://www.kirishin.com ★日本クリスチャンアカデミー「いま、宗教を問う」=“権力に対峙する姿勢を” =元共同通信社長・酒井新二氏が提言 ★教皇訪豪=「世界青年の日」ミサに40万人=“精神の砂漠化”に危機感 ★「AERA」が今年2度目の特集=キリスト教会の「カルト化」=共通の課題 を浮き彫りに ★カトリック正義と平和協議会=「死刑廃止」へ新たに部会 ★クリスチャントゥデイ=「疑惑」報道に反論 =クリスチャン新聞(8月3日)=http://jpnews.org ★再び立ち進むために=新潟中越沖地震から1年=柏崎市内3教会「再起礼拝」 ★「人々の情けにさめざめ泣いた」=今も仮設住居生活の春川さん ★LM-J宣教大会=「宣教の働きはバトンリレー」=退任・新任両宣教師が報 告 ★日本聖公会初の審判廷懲戒申し立て=わいせつ牧師を終身停職に=「聖書が示 す罪」宣言で教会共同体の和解求め ★クリスチャントゥデイ異端疑惑=香港調査の信頼性を保証=学生組織の脱会者 証言など =リバイバル新聞(8月3日)=http://www.revival.co.jp ★ホノルルに「祈りの塔」=エンド・オブ・アース・プレイヤー・タワー=コロ ンビア、香港でもタワー創設へ ★2010年、バワイで仮庵祭を予定=世界中のクリスチャンとユダヤ人に呼び 掛け ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●世界キリスト教情報●ご案内 ☆活動のご紹介は http://homepage2.nifty.com/cjc-skj/ ☆既刊号をご覧頂くには http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用願います。 http://www.kohara.ac/church/news/index.htm ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■
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| 2008-08-04 15:53
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