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┏週刊━━━━━ ┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1552 ┗━━━━━━━ 2020.10.19 ≪訂正≫10月12日付け第1551信の2番目の記事、<◎新回勅は「兄弟愛は真の連帯を築くもの」とパロリン枢機卿紹介>はクレジット<【CJC】>を欠いたまま一部送信しました。その後、訂正し、現在はクレジットを付けた訂正版に差し替えています。 = 目 次 = ▼教皇、環境保護に取り組まない企業への投資撤収呼び掛け ▼バチカンのスイス衛兵11人が新型コロナ感染 ▼トヨタ水素燃料電池車「ミライ」がパパモビルに ▼「イエス革命」叫ぶ米伝道者がコロナ予防対策無しでコンサート ▼15歳で2006年死去した「コンピューターの天才」が「福者」に ▼メキシコ大統領、スペイン統治時代の抑圧でカトリック教会に謝罪要求 ▼ベルリンでマスク着用拒否に「中指立てる」広告が物議 ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎教皇、環境保護に取り組まない企業への投資撤収呼び掛け 【CJC】バチカン市発ロイター通信によると、教皇フランシスコは10月10日、 気候変動に関するオンライン・イベントに寄せたビデオメッセージで、「急激かつ破壊的な気候変動を回避する希望を持つには迅速に行動しなければならないということを、日々ますます正確に科学は示している」と述べた。 具体策として、環境教育の改善、持続可能な農業と清潔な水へのアクセス、および化石燃料からの離脱の行動ポイント3点を挙げた教皇は、「(環境保護に)取り組んでいない企業を投資対象から除外する一方、取り組んでいる企業を奨励することを通じて、地球への配慮に企業を導くことは一つの方法だ」と提言した。 さらに「現在の経済システムは持続可能でない」とし、生産手段、消費主義、ごみ問題、貧困層への無関心、有害なエネルギー資源などを列挙し、「多くのことを考え直すという道徳的責務に直面している」と述べた。□ ―――――――― ◎バチカンのスイス衛兵11人が新型コロナ感染 【CJC】カラフルな制服で知られるフランシスコ教皇を警護するスイス衛兵のうち4人が、新型コロナウイルスの検査で陽性になった、とバチカン当局が10月12日、明らかにした、とAFP通信が伝えていたが15日になって感染者は11人になった、との発表があり、衛兵の勤務体制も変更が必要になったという。 マッテオ・ブルーニ広報局長は12日に声明で、4人は全員症状があり、隔離されていると明らかにした。衛兵は全員、任務中かどうかにかかわらず、感染予防措置として屋内外でのマスク着用が義務付けられていると述べた。□ ―――――――― ◎トヨタ水素燃料電池車「ミライ」がパパモビルに 【CJC】教皇フランシスコは10月7日、日本カトリック中央協議会からの贈り物として、彼のモビリティのニーズに適合した水素燃料電池車トヨタ「ミライ」をパパモビルとして受け取った。トヨタ自動車の欧州部門が9日に発表した。 パパモビルとは、教皇がパレードなどで使用する謁見用車両。今回寄贈された「ミライ」は、教皇が2019年秋、日本を訪問した際に、トヨタが特別に製造した2台うちの1台だ。トヨタはこの2台のミライを、カトリック中央協議会に寄贈していた。 教皇フランシスコは、2015年に回勅「ラウダートシ」で共有した地球環境問題に深い関心を持っている。 寄贈されたパパモビルの全長は5・1メートル、屋根を含む全高は2・7メートル。パレードの際などだえは教皇が立ちあがることで、沿道から見えるように設計されている。 ミライは、水素燃料から発電し、水だけを放出しながら500キロ走行を可能としている。 これまで、世界中のさまざまなメーカーからパパモビルが寄贈されており、トヨタ車では過去に「ランドクルーザー70」をベースしたパパモビルがある。□ ―――――――― ◎「イエス革命」叫ぶ米伝道者がコロナ予防対策無しでコンサート 【CJC】キリスト教保守派の牧師でありミュージシャンのショーン・フォイヒト氏が、10月11日、米ナッシュビルのパブリック・スクエア・パークで大規模な宗教集会を開催した、と米国の音楽や政治、大衆文化を扱う『ローリング・ストーン』誌が紹介している。 フォイヒト氏は、観客1万人がナッシュビル裁判所前の階段で「祈りを捧げよう」と題したコンサートを開催したと主張する。イベントの写真や動画に映る参加者はかなりまばら。それでも集まった参加者は肩を寄せ合い、音楽に合わせて歌い、叫び、中には会場内で洗礼を受けた人もいた。マスクやフェイスカバーは皆無に近かった。 「公式には抗議活動です、もちろん合法的です!」と、イベント開催の数時間前、フォイヒト氏はトゥイッターに投稿した動画メッセージでこう宣言した。 抗議活動と呼ぶことは、同氏が敬愛するトランプ大統領と同じく、コロナウイルスを広範囲に拡散する恐れのあるイベントを「合法」と位置付ける、いわば逃げ口上だと思われる、と同誌。 ナッシュビルの都市衛生局は納得していない。12日にローリングストーン誌に充てた声明によると、コンサート主催者からは集会の許可申請が出ておらず、市も許可を出していないそうだ。「当局はイベント開催の経緯を非常に重くとらえ、現在調査を行っている。主催者にはしかるべき罰則を科すつもり」という。フォイヒト氏にもコメントを求めたが、返答は得られなかったようだ。□ ―――――――― ◎15歳で2006年死去した「コンピューターの天才」が「福者」に 【CJC】米メディア「CNN」がローマ発として伝えるところでは、カトリック教会は、白血病のため2006年に15歳で死去した「コンピューターの天才」少年、カルロ・アクティスさんを「福者」に列する列福式を10月10日にイタリアのアッシジで行った。 アクティスさんは幼い頃から信仰心が強かったとされる。難病に苦しんでいたブラジル人の少年を治癒させたと伝えられたことを受け、列福式が行われることになった。いずれミレニアル世代で初の「聖人」に列せられる可能性もある。 バチカンによると、アクティスさんがコンピューター技術を駆使して開設した聖体の奇跡の歴史をたどるウェブサイトは、世界で1万以上の教区で利用されている。 バチカンはアクティスさんを「聖体を愛するコンピューターの天才」と形容、現代の福者としては最年少と思われるとしている。□ ―――――――― ◎メキシコ大統領、スペイン統治時代の抑圧でカトリック教会に謝罪要求 【CJC】メキシコのロペス・オブラドール大統領は、教皇フランシスコに書簡を送り、16世紀初頭のスペインによるメキシコ統治時代における先住民の抑圧と根絶に対してカトリック教会が謝罪をするよう求めた。ロシアのスプートニク通信が10月12日報じた。書簡はロペス=オブラドール大統領のツイッターで公開された。 ロペス・オブラドール大統領は書簡で、カトリック教会、スペイン王室、メキシコ政府は500年前のメキシコ先住民への流血の残虐行為に対して公に謝罪すべきだと呼びかけている。 バチカンはこの書簡について今のところコメントしていない。 メキシコ当局は10月10日、クリストファー・コロンブス像の解体を決定、メキシコ市民が自身で解体すると宣言していた。□ ―――――――― ◎ベルリンでマスク着用拒否に「中指立てる」広告が物議 【CJC】独ベルリンの観光局が10月13日、新型コロナウイルス対策のマスク着用を拒否する人々に対して、高齢女性が中指を立てる広告キャンペーンを立ち上げた。英公営メディアBBCは、ドイツ国内の一部から侮辱的だとの声が上がるなど、物議を醸している、と報じた。 「マスクを着けない全ての人に人差し指を立てよう」と書かれたポスター広告には、マスクを着けた女性があしらわれている。この女性が実際に立てているのは中指だ。このサインは、強い怒りや侮辱などを示す。 ベルリン観光局「ヴィジット・ベルリン」は、キャンペーンについて、高齢者の健康を守ることの重要性を強調するのが狙い、としている。 「私たちは新型コロナウイルス対策のルールに従う」と題した広告は、地元紙に掲載され、すぐにソーシャルメディアで拡散された。 「ヴィジット・ベルリン」のクリスチャン・テンツラー広報担当は、このポスターはより広範なキャンペーンの一環であり、ベルリン市内のルールを人々に再認識させるためのもの、と説明した。 「ほとんどのベルリン市民や訪問者は新型ウイルス対策のルールを尊重し、従っているが、一部の人は守っていない。こういった人たちが高齢者や重症化リスクの高い人々の命を危険にさらしている」と、テンツラー氏は「我々はこの問題に注目してもらおうと思った。これが、挑発的なモチーフを選んだ理由だ」とBBCに語った。 しかし、このキャンペーンは万人受けはしていない、とBBCはベルリンの地元紙ターゲス・シュピーゲルのロレンツ・マーロルト編集長も、「当局は効率よく制御できる厳格で明確なルールより、人を侮辱する方がうまくいくと考えているようだが、完全に失敗に終わった」と語ったことを紹介している。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(10月18日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ★教皇フランシスコ=ワクチンは全世界のもの=インタビューで再度強調 ★教皇の一般謁見講話=真の祈りは実際の愛になる ★教皇「世界宣教の日」メッセージ=パンデミックは宣教や奉仕の機会 ★ドイツの両教会指導者=相互聖餐で対話を継続へ ★「現代世界における和解の諸問題」オンラインシンポジウム=諸宗教の和解と包摂を=コロナによる分断を憂慮 =KiriShin(10月11日・既報)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(10月18日)=http://クリスチャン新聞.com ★JEA宣教フォーラム2020「コロナウイルス禍での教会~宣教の課題と可能性」テーマに中西雅裕氏=信仰、宣教方法見直す機会に=会堂での礼拝は強い人中心だったのでは… ★みんなの“生きる家”できた=止揚学園の新しい本館・西館完成 ★「オンラインでの礼拝」テーマに大澤恵太氏=礼拝の重要性いかにフォローできるか=ОCCカレッジ約半年ぶり再開 ★日本学術会議委員任命拒否に反対=明治学院大学キリスト教研究所・国際平和研究所有志が声明発表 ★要配慮地域にどう入るか=アンテオケ宣教会オンラインセミナー分科会=「ポストコロナ・世界ビジネス宣教ネットワーク」 ―――――――― ■
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| 2020-10-19 21:50
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