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┏週刊━━━━━ ┃世界 ┃キリスト教 ┃情報No.1548 ┗━━━━━━━ 2020.9.21 = 目 次 = ▼バチカンが中国と司教任命の暫定合意延長=中国発表 ▼台湾は、中国との協定延長に、バチカンの保証を確信 ▼李登輝元総統告別追悼礼拝に、安倍前首相やダライ・ラマが追悼メッセージ ▼赤十字国際委員会がコロナ禍でリストラへ ▼米メーン州の結婚式から新型コロナ「スーパースプレッダー」現象 ▼サグラダ・ファミリア、2026年の完成不可能に ▼≪メディア展望≫ ―――――――― ◎バチカンが中国と司教任命の暫定合意延長=中国発表 【CJC】中国外務省は9月15日、バチカン(ローマ教皇庁)と9月に期限を迎える司教任命の暫定合意を延長する方針で一致したと発表した。ロイター通信が、暫定合意を2年間延ばす内容で中国とバチカンが合意したと伝えている。 中国外務省の汪文斌副報道局長は15日の記者会見で「バチカンとの合意内容を引き続き良好に実施していきたい」と述べ、報道内容を事実上認めた。 双方は2018年9月22日に2年間の期限つきで暫定合意した。その期限切れ直前での延長合意。 中国とバチカンは1951年、司教の任命を巡り対立し断交した。中国はバチカンの承認がないまま独自に司教を任命し、バチカンが司教を破門にした経緯がある。□ ―――――――― ◎台湾は、中国との協定延長に、バチカンの保証を確信 【CJC】台北発ロイター通信によると、司教の任命に関するバチカンと中国との暫定協定延長について、それは宗教的な問題であり、外交的な問題ではないとして、懸念しないよう要請してきたと、台湾・外務省が8月15日明らかにした。 台湾が外交関係を維持するのは、15カ国にまで狭められ、欧州ではバチカンが唯一となっている。 台湾・外務省のジョアンヌ・ウー広報担当は、台湾とバチカンは「円滑な」関係を維持している、と指摘、「中国との司教任命協定が外交関係ではなく、宗教的なものである、との保証をバチカンから受け続けている」と、記者会見で語った。□ ―――――――― ◎李登輝元総統告別追悼礼拝に、安倍前首相やダライ・ラマが追悼メッセージ 【CJC】台北発中央社によると、李登輝元総統の告別追悼礼拝が9月19日午前、新北市内にあるキリスト教系の真理大学礼拝堂で開催され、安倍晋三前首相やチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世がそれぞれ、代読やビデオの形式で追悼メッセージを寄せた。 安倍氏は、日本と台湾の友好親善、台湾の民主主義と発展に貢献した李氏に「深い感謝と敬意を表する」とし、これからも千の風となって日本と台湾の私たちを優しく見守ってほしいと願った。メッセージは、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の泉裕泰台北事務所代表が代読した。 ダライ・ラマはビデオメッセージを通じ、1997年に初めて訪台した際、当時総統だった李氏が両手でハイタッチして歓迎してくれ、以来親しい間柄になったというエピソードを披露。台湾の民主主義と自由、そして中華文化を守った李氏に敬服すると語り、輪廻(りんね)を信じる仏教徒として李氏の転生、再来に期待を寄せた。 日本台湾交流協会は同日、弔問団を率いて訪台した森喜朗元首相の追悼メッセージを公式フェイスブックで公開した。森氏は李氏について、互いに戦争を知る世代であり、平和と繁栄の時代を日台で共に創ると誓った自身を「理解し、励ましてくれた」と振り返り、李氏の薫陶を受けた日本の若者と民主主義体制の下で育った台湾の若い世代が手を携えて「新しい時代の日台関係を切り開いていってくれる」とつづり、より一層の友好と親善の実現に期待を寄せた。 礼拝には、キース・クラック米国務次官や各国駐台大使ら約800人が参列した。□ ―――――――― ◎赤十字国際委員会がコロナ禍でリストラへ 【CJC】赤十字国際委員会(ICRC=本部ジュネーブ)は9月18日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による財政難を理由に95の役職を削減する、と発表した。60人が影響を受ける見通し。情報メディア「スイスインフォ」が、フランス語圏のスイス公共放送(RTS)報道として伝えた。 ICRCは、2020年の財政赤字が130万スイスフラン(約1億5000万円)に上る見通しと公表した。現在、総額2500万スイスフランのコスト削減計画を策定中で、その中に人員削減策も含まれる。 ICRCは年間予算22億フランの資金調達が困難になっている。パンデミックにより人道援助の必要性が高まる一方で、資金源の寄付金が減少しているという。 現在、ICRCのジュネーブ本部には1000人、国外では2万人のスタッフがいる。 ICRCの広報担当は「非常に困難だが必要な決断に直面している。スタッフの懸念を過小評価せず、失業を最小限に抑えるよう努力する。関係するスタッフを最大限支援する」と述べた。 国連ジュネーブ事務局など、他の国際機関もパンデミックで財政難に陥っている、と伝えられる。 同事務局は「一部加盟国による分担金の不払いや支払いの遅延が積み重なり、深刻な流動資金不足につながっている。このため国連は組織全体で資金調達のレベルや時期に制限をかけ、採用凍結せざるを得なくなった」と説明している。□ ―――――――― ◎米メーン州の結婚式から新型コロナ「スーパースプレッダー」現象 【CJC】米北東部メーン州で、結婚式を発端とする新型コロナウイルス感染症の「スーパースプレッダー」現象が発生し、これまでに177人感染、7人の死亡が確認された。同州では流行のピークは過ぎたとみられていただけに、改めて新型ウイルスの恐ろしさが浮き彫りになった、とAFP通信が報じている。 発端となった結婚式は8月初旬、人口わずか4000人の町ミリノケット近郊の教会で行われ、式の後には近くのホテル「ビッグ・ムース・インで披露宴が行われた。 10日後、この結婚式との関連が指摘される20人余りが検査で陽性と診断され、米疾病対策センター(CDC)が調査に乗り出した。 接触者の追跡調査では、結婚式が発端となったホットスポット(局地的流行地)が州内に複数存在することが判明した。 ジャネット・ミルズ州知事は17日、人口約130万人の州全住民に向け「これまでの努力の成果が、きっかけ一つで台無しになる恐れがある」とコロナ再燃への警戒を呼び掛けた。□ ―――――――― ◎サグラダ・ファミリア、2026年の完成不可能に 【CJC】パリ発共同通信が、9月17日付けのスペイン紙パイスなどの報道として、スペイン北東部バルセロナの世界遺産サグラダ・ファミリア教会の建設責任者は、新型コロナウイルスの流行による観光客の減少で、これまで予定してきた2026年の完成がほぼ不可能との見方を示した、と報じている。教会は新型コロナの流行で3月に閉鎖、7月初め再び公開された。 建築家アントニ・ガウディ設計として知られる同教会は1882年に建設を開始した。完成予定の2026年はガウディ没後100年に当たる。 教会の建設費は入場料や寄付によっていたが、昨2019年7月は1日平均の入場者が約1万5600人だったが、今年は約2千人。責任者は「奇跡が起きなければ、2026年に工事は終わらないだろう」と述べている。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(9月20日)=http://www.cwjpn.com/cwjpn/ ★教皇庁大使 逝去=来日して9年=4カ月の闘病経て ★教皇の一般謁見講話=ワクチン開発は 共通善のために ★教皇、10月にアッシジで社会教説の新回勅に署名へ ★オロリッシュ枢機卿=欧州の教会の再開=新しい宣教が必要 ★CTVC講演会「福島から語る」=作家・柳美里さんに聞く=出会い、信仰、コロナ禍 =KiriShin(9月21日)=http://www.kirishin.com ★5000人超の足跡を収録=教文館『日本キリスト教歴史人名事典』刊行=日本キリスト教史研究の「里程標」=“教会ウォッチャー”八木谷涼子さんが編集の舞台裏を直撃取材 ★香港情勢を憂う牧師有志=祈りで連帯「若者に希望を」 ★キリスト教の情報規制を中国がさらに厳格化 ★首相の靖国神社への玉串料奉納=同盟教団委、医科連盟が抗議 ★ウィクリフ聖書翻訳協会=聖書全巻翻訳が700番目の言語に =クリスチャン新聞(9月20日)=http://クリスチャン新聞.com ★「ディアスポラ宣教学」提起から10年=記念サミット開催=神の宣教は世界で“動く” ★コロナ禍でベトナム語礼拝の在日ベトナム人は=家族亡くなっても祖国戻れず ★社会貢献支援財団から表彰=コロナ禍 DV相談急増=女性・人権支援センター ステップ ★JCE7も意識=JEA宣教フォーラム オンライン開催=「コロナ禍で、宣教について考える」 ★有志牧師ら緊急祈祷会=日本から香港へ祈りの輪=現地牧師は書面参加「分断の中で一致願う」 ―――――――― ■
by cjc-skj
| 2020-09-21 18:19
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