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今回、主教の投票では41人承認、反対は6人。司祭は167対46で賛成だった。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎同性愛の娘の結婚式行った元神学校長に制裁 【ニューヨーク=ENI・CJC】米改革派教会ニューブルンスウィック神学校のノーマン・カンスフィールド元校長(65)が、同性愛の娘アンさんの結婚式を司式したことが問題となり、6月17日、同派の審判の結果、教義違反として聖務執行停止という制裁を受けた。 カップルはマサチューセッツ州で挙式したが、同州は同性愛者間の結婚を認める米国唯一の州。2人ともニューブルンスウィック神学校の学生だった。 今年2月、カンスフィールド氏は校長職を追放されたが、その理由は結婚式を司式する、と決めたため。 さらにニューヨーク州スケネクタディで行われた同派の年次総会では、聖務執行停止だけでなく、内部的には神学教授として認めないことにした。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎『女性司教』による「叙階」に仏カトリック教会反発 【CJC=東京】ジュヌヴィエーヴ・ベネイさん(55)は7月2日、仏リヨンのフイリップ・バルバラン枢機卿の居宅付近のサオーヌ川の船上で『女性司教』3人から司祭に「叙階」されたが、これにより仏カトリック教会の聖体を受けることが出来なくなった。 「破門」という単語が使われている訳ではないが、実際上は「教会の交わりの外」にいる、と司教会議のマリー=キャロリーヌ・ドマリアーヴ報道担当は語った。「その式典には関係者よりジャーナリストの方が多かった。そしてこれは式典とは認められないと感じた人が多い」と言う。 「叙階式」が実施されれば、それは「カトリック教会との決裂となる」、ニームのロベール・ウエッテブレッド司教とバルバリン枢機卿は6月29日に警告の声明を出している。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎福音派も比大統領辞任求めず 【CJC=東京】フィリピン福音派教会評議会(PCEC、信徒総数約500万)は汚職問題で揺れるグロリア・マカパガル・アロヨ大統領に、現段階では辞職を求めないことを決めた。現地紙『デイリー・インクワイアラー』が報じた。カトリック司教会議の決定に続くもの。 犯罪で告発された一般人と同様に大統領にも正当な手続きを踏む権利があり、有罪が証明されるまでは無罪と見なすべきだ、と言う。 PCECのエフライム・テンダロ議長は7月11日の記者会見で、「我々はいかなる政治的判断も行わない。大統領の辞任を求めること自体がすでに判断していることを意味するし、大統領に過失がある、と判断した訳ではない」と述べた。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎米国の医師はほとんどが神信じる、とシカゴ大学調査 【CJC=東京】シカゴ大学医療倫理マクリーン・センターが行った医療と宗教調査によると、米国の医師はほとんどが神と来世を信じていることがわかった。科学的な領域に従事している人としては霊性の深さは驚くほどだ、と担当者は言う。 全米の医師1044人を対象とした今回の調査では、76%が神を信じていると答え、59%は何らかの形の来世を信じると語った。また55%は自分の信仰が医療の実際に影響を及ぼすと回答した。 同センターのファー・カーリン博士は「医師が見かけ通りに信心深かったのは驚きだ」と語った。「科学と宗教は相いれないと深く根差した文化観」があり、これまでの調査では、科学者で神を信じる人は半数以下だったのだ、と言う。 ある調査では、神を信じる一般市民は約83%だった。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎米南部バプテスト連盟は「ディズニー不買」運動終結 【CJC=東京】米南部バプテスト連盟年会は6月22日、「精神的な正義と伝統的な家族重視の価値観」に違反するとして8年間続けて来たウォルト・ディズニーの8年にわたる不買運動を終結した。 「不買運動が有効であったが、物事には始まりと終わりがなければならないと信じている」と、担当のジーン・ミムズ氏は語った。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎米タルサ動物園の創造物語展示めぐり紛糾 【CJC=東京】米オクラホマ州タルサの動物園は、旧約聖書創世記に出てくる創造物語について説明する展示を検閲して差し止めたとして告発されている。初め展示を承認した1カ月後に、タルサ公園レクリエーション委員会は路線を変更、創造物語展示を3対1で認めないこととした。委員会は方針転換の理由の一つとして創造物語展示に市民からの抗議があったことを挙げている。 地元のキリスト者建築家で創造物語展示を提案したダン・ヒックス氏は、委員会の方針変更は、タルサの納税者に憲法が保証する自由に違反している、と非難した。同動物園は、ヒンズー教のシンボルとしての象を展示しており、今回の方針変更に何か特別の意図があるのではないか、と非難した。タルサ市民の6割は自らを「創造論者」と規定しており、生命や宇宙の起源に超自然的な存在が介入することを信じていない人は僅か3%であることからすれば、創造物語展示こそが正当だ、と言う。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎バチカン財政、4年ぶり黒字 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)の2004年決算は、4年ぶりに黒字で終わった。 収支差は300万ユーロ(約4億3000万円)を超えたという。各国司教会議からの収入は前年比8%増加したが、教皇の直接支出に充てられる、別枠の英語で「ピーターズ・ペンス」と呼ばれる信徒の献金は逆に8%減少した。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎ケニア中部でイタリア人カトリック司教殺害される 【CJC=東京】バチカン放送電子版によると、ケニア中部のイシオロで7月14日夜、イタリア人のルイジ・ロカーティ司教(77)が武装グループによって殺害された。同司教は1995年イシオロ代牧区の創設に伴い、翌年より代牧を務めていた。 同司教は出張先のナイロビからイシオロに戻ったばかりで、司牧センターで夕食をすませた後、数百メートル離れた宿舎に戻る途中、6人組の武装集団から銃撃された。 同司教はこれまでにも何度か脅迫を受けている。 ロカーティ司教は1928年、ヴェルチェッリ生れ。52年、司祭叙階。ヴェルチェッリ教区から宣教師としてケニアに派遣され、66年に司教に叙階。定年を理由に現職からの引退を願い出ていたが、引退後もケニアの人々のもとに留まる決意を表明していたという。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎在外ロシア正教会がモスクワ総主教座との関係強化 【CJC=東京】ロシア正教会『在外教会』は、モスクワ総主教座の『支教会』となる方向を検討している。 これは教会法上の関係に向かう第一段階ともなるもの。6月21日に双方の公式サイトでも発表された。相互対話委員会が採択したその他の文書も掲出されている。「これらの文書は、在外ロシア正教会が完全な対話に向かう過程での大きな障害となる問題を取り扱っている」と、モスクワ総主教座の正教会連携担当のプロトポーペ・ニコライ・バラショフは語った。 第一段階とは、在外教会は組織的には独立を保つが、モスクワ総主教座の一部「支教会」の扱い。同様の例に、ウクライナ、ラトヴィア、モルドヴァ、エストニアの各正教会がある。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎グラハム氏がロンドンのクルセード断念 【CJC=東京】米EP通信によると、米国の著名な大衆伝道者ビリー・グラハム氏は7月13日、ロンドンのクルセード(大規模伝道集会)開催要請を断った、と発表した。86歳と高齢であり、自身と夫人の健康を考慮しての決定。 英国の教会指導者は今年後半にロンドンでクルセードを開催するようグラハム氏に要請していた。2012年の五輪開催決定と、その直後に起きた同時多発テロ事件も、ロンドン開催にグラハム氏自身は思いは熱かった。「ロンドンは自分の宣教活動の中で重要な部分であったので、今回の決定はそれ自体が困難なものだった」と言う。 グラハム氏は断念決定と共に英国の教会指導者に、ロンドン市民特にテロの犠牲者とその家族のため、この不安の時に祈りを続けている、と伝え、さらに世界中の信仰者にも祈りを共にするよう呼び掛けた。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎中国の地下教会指導者ツァイ・ズォファ牧師告発 【CJC=東京】中国のプロテスタント『地下教会』のツァイ・ズォファ牧師が、非公認文書20万部を所持していたとして拘留され、7月6日に北京で公判が始まった。ただ4時間後に閉廷されたという。 同牧師と共に夫人や親類2人も昨年拘束されたが、非公認の宗教活動を抑圧する共産主義政権の意向に沿ったもの、と宗教抑圧監視活動家は見ている。 4人はいずれも違法行為を否定している。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《ですく・めも》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎ハンセン病元患者の詩英訳 故郷津軽への思い詠む 群馬県草津町のハンセン病国立療養所「栗生楽泉園」で暮らす元患者の桜井哲夫(本名長峰利造)さん(81)が、生まれ故郷への思いを詠んだ詩集「津軽の声が聞こえる」がこのほど、版元のウインズ出版(東京)から英訳出版された。 「The Call of Tsugaru」で、ペーパーバック56ページ。クリスチャンである桜井さんの「詩集をぜひローマ法王に届けたい」という願いを聞いたウインズ出版が英訳を実現したという。(共同通信7月11日) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《メディア展望》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― =カトリック新聞(7月17日)=http://www.cwjpn.com ★爆弾テロの宗教は「偽り」=ロンドンの枢機卿が非難=「彼らの神は誰か」 ★新駐日教皇大使ボッターリ・デ・カステッロ大司教 着任=息切れするほどの宣教のために ★収容者を家族のもとへ!=難民支援者が「たなばたキャンペーン」 ★予防やケア充実めざし=アジア・太平洋地域エイズ国際会議開催=「宗教者のトレーニング必要」の声も =キリスト新聞(7月16日)=http://www.kirishin.com ★日本福音同盟総会=戦後60年にあたっての声明を発表 ★日本から高里鈴代氏ら6人を選出=「2005年ノーベル平和賞を女性千人に贈るための委員会」 ★憲法・沖縄-"戦後60年"で声明=日本福音同盟が総会で発表 ★教派越えて教会音楽祭=「新しいひとへ-今、十字架をみつめて」テーマに =クリスチャン新聞(7月17日)=http://csd-news.gospeljapan.com ★スケーボー牧師 飛ぶ=酒、麻薬の果て「神の愛」を知った元世界チャンピオン ★小倉昌男さん(元ヤマト運輸会長)逝去=信仰持つ闘う経営者 ★紛争地で命かけ活動=ジーン・ストルツフスさん(CPT=キリスト者平和つくりチーム前代表)来日 =リバイバル新聞(7月17日)=http://www.revival.co.jp ★田中政男師、召される=皆に慕われ、伝道に命かけた生涯 ★日本バプテスト連盟に賛美の波=若者に"J-Wave" ★世界福音同盟が緊急声明=被害者らのため祈り要請 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《COMFILE》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎バチカンの情報管理は粗雑だったか、テロの弔電2回流れる 【CJC=東京】ロンドンの同時多発テロに際し、バチカン(ローマ教皇庁)はすぐさま教皇ベネディクト十六世の弔電を発表したが、その文言の変転がイタリアでは大きな話題となった。バチカンの情報管理が粗雑だったのではないか、というもの。 電文は当初イタリアの有力通信社『ANSA』が7月7日昼過ぎ流した時には、教皇がロンドンの攻撃を「反人間的、反キリスト教的」と指摘したようだった。イタリアの各通信社もこれに続いた。 「反キリスト教」と言えば、イスラム教過激派とキリスト教西欧との間の「文明の衝突」という意味合いをもたらし、イスラム教に対するバチカンの強硬姿勢を暗示するかのようで、テロの宗教的要因を明言したことになる。 しかしバチカン報道事務所が午後2時33分に公表した電文ではそれが「人類に対する野蛮な行為」に変わっていた。通信社は公表電文をそのまま報じたものの、前の報道を訂正はしなかった。そのため記者たちは「反キリスト教」に力を入れて記事を書き続け、翌8日のイタリア各紙には教皇の刺激的な言動への批判が一斉に掲載されることになった。 外国通信社は慎重だったのか、ほとんどが公表を待って報じた。ただ米国の統一教会系とされるUPI通信は「反キリスト教」とした記事を流したようだ。 9日、土曜日にもかかわらず、バチカンのホアキン・ナヴァロ=ヴァルス報道担当は、教皇にはテロ攻撃に「反キリスト教」という言葉を使う意図は全くなかったとして、ANSA通信に釈明を求める書簡を送った、と語った。 ただ米国のカトリック誌『ナショナル・カトリック・レポーター』は、バチカンのある高位聖職者の話として、「反人間的、反キリスト教的」という言葉が国務長官アンジェロ・ソダーノ枢機卿の用意した草案には入っていた、と報じている。教皇の目を通す前に、国務省サイドから草案がANSA通信に渡ったと考えられる。そうならANSA通信が確実なものとして流して不思議はない。ただ結果として、教皇がそう言わなかったのだから、ANSAは誤報したことになる。 イタリア国営放送『RAI-2』は8日夕のニュース番組でANSAを名指しはしなかったが、草稿を流したことを「信じられないジャーナリズムの失態」と指摘した。 その高位聖職者は「ソダーノ枢機卿は好人物だが、コミュニケーションとか、言葉遣いが世論に与える影響といったことをまるで分かっていない」と言う。確かにこの2月、故教皇ヨハネ・パウロ二世が引退するのでは、と問われた時にも「教皇を信頼しなければならない。彼はどうしたら良いかわかっている」という答え方をしたので、引退説が世界を駆けめぐった。 教皇にとって今回の事態は不運と言っても良い。実は草案も教皇の手になるもので、一切をソダーノ枢機卿が背負ったとの見方も出来る。いずれにしてもバチカンの内幕が簡単に明かされることはない。ただバチカンの広報体制が、このような粗雑なものであってはならず、直接の責任部局である広報評議会(議長ジョン・フォーリー大司教)の改組など具体策が打ち出されることが予想される。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●世界キリスト教情報●ご案内 ☆活動内容などのご紹介は http://www17.ocn.ne.jp/~cjc/ ☆既刊号をご覧頂くには http://cjcskj.exblog.jp/ http://blog.melma.com/00110137/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用願います。 http://www.kohara.ac/church/news/index.htm 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by cjc-skj
| 2005-07-18 16:02
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