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グラハム氏は高齢のうえ、前立腺がんやパーキンソン病を患っている。417回目になる今回の集会を同氏自身「国内では最後」としている。22日に行った記者会見では「健康と体力の衰えで私のできることは限られてきた。伝道の日々はまもなく終わる」と述べていた。 グラハム氏は世界185カ国を訪問、約2億人に伝道した。1992年と94年には北朝鮮を訪れ、当時の金日成主席とも会談した。またトルーマン以来、ブッシュ父子を含め米歴代大統領とも親密な関係を築いた。ブッシュ大統領は同氏との出会いが信仰を深める転機になったという。ただ、政治的な問題とは一定の距離を置いてきた。□ ◎福音派指導者シャンク氏がグラハム氏の民主党色に失望 【CJC=東京】米福音教会連合の前理事ロブ・シャンク氏は現在、保守的な政治団体『全国聖職協議会』会長を務めているが、長年尊敬して来た著名な大衆伝道者ビリー・グラハム氏に失望の想いを抱いている。というのもグラハム氏がこのほどNBCテレビのケイティー・カーリック氏とのインタビューで生涯の民主党員だ、と明らかにしたから。 シャンク氏は、個人的にグラハム氏と会ったこともあり、その伝道学校に出席したり、巡回伝道者会議に参加したこともある。ニューヨークでグラハム氏が行う最後のクルセードにも参加するつもりだったが「私の25年にもわたる手本とも言うべき人が、妊娠中絶と同性間結婚の拡大を認める党の党員資格を保持していたことには失望した。グラハム氏の後任者は、この最高の道徳的な問題で明確な基準を持つべきだ」と言う。 それでもシャンク氏はクルセードにワシントンから参加したが、その第3夜、グラハム氏がマイクをビル・クリントン前大統領に手渡した。それは講壇近くに座っていたヒラリー・クリントン上院議員を支持していることを示唆したものと受け取られた。 クリントン一家が「老グラハム」を利用するのを見て、シェンク氏は説教を聞くのに堪えられず、一家をグラハム氏が称賛している中、会場から出たという。 「これは08年の大統領選で福音派の票を分割し、ヒラリー勝利を確実にするクリントン一家の慎重で狡猾、全く政治的な動きだ」とシェンク氏。政府高官などを対象とする伝道を行っているが、自らの保守色を改めて印象づけた形。□ ◎グラハム氏「最後のクルセード」8月にも出版へ 【CJC=東京】米パトナム出版社(アイヴァン・ヘルド社長)は、著名な大衆伝道者ビリー・グラハム氏が6月24日から26日にかけてニューヨークで行った「最後のクルセード」のメッセージ(説教)集『神の愛に生きる=ニューヨーク・クルセード』(仮題)を8月4日に出版する、と発表した。グラハム氏自身が序文とあとがきを執筆するという。 編集はペンギン・グループのジョエル・フォティノス宗教書部長が担当する。パトナム社は『アライブ・コミュニケーションズ』のリック・クリスチャン氏から版権を獲得した。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎世界聖公会、米加教会の完全排除には至らず 【CJC=東京】同性愛問題をめぐる対立の中で、信徒7800万人で構成される世界聖公会共同体の指導者は、協議機関『全聖公会中央協議会』(ACC=アングリカン評議会)を英ノッチンガムで6月21日から10日間の日程で開催した。 協議会は22日、ナイジェリア聖公会のピーター・アキノラ大主教らアジア、アフリカに多い「保守派」が、米国とカナダに対し、『アングリカン・コミュニオン』内の全組織から3年間、身を引くよう求めた要請を提出した。これに対し「全組織からの排除ではなく、常置委員会と中央財務運営委員会からの排除にとどめてはどうか」との修正案が提出された。投票の結果30対28で修正案が採択された。 僅差の投票結果は、世界の聖公会に、「リベラル派」の米加を支持する動きが強まっていることを浮き彫りにした。08年のランベス会議までに『アングリカン・コミュニオン』自体が大きく分裂する可能性も出てきた。 米国聖公会の代表は21日、報告書「同性間関係のホーリネスに対する認識の高まり」を発表、人間関係を「貞節や誠実さに代表される、相手から神の似姿を確認し得る神聖な愛に特徴づけられる関係」と定義、「同性愛と異性愛は、生物的文化的な違いに過ぎず、十字架と復活の身体を通して、共通の救いにあずかっている」と、同性愛を擁護する姿勢を改めて表明した。今回の発表に向けて、米国は同性愛者に対する聖職就任許可に至るまでの神学的経緯をまとめるため特別委員会を設置した。 カナダ聖公会代表も、同性カップルの祝福に関する見解を発表した。ただ、対話と理解を求める文言を多く含み、融和姿勢を示した。 今回の会議は。同性愛者の聖職就任や同性愛に関する独自と立場に立つ米国とカナダの聖公会を『一時隔離』することでこの2月合意したのを受けてのもの。 聖公会の「分裂」は、米聖公会とカナダ聖公会ニューウェストミンスター教区で2003年に取られた措置が原因。米聖公会はニューハンプシャー主教に公然同性愛者のジーン・ロビンソン氏を叙階、ニューウェストミンスター教区では同性間の結合を祝福する儀式を採用したもの。これらの行為は1998年のランベス会議で出された、同性愛関係は聖書にそぐわない、という宣言に反している。 2004年10月にはカンタベリー大主教ローワン・ウィリアムズ氏により設立された委員会が『ウィンザー・レポート』をまとめ、米加聖公会がその行動に「遺憾の意を表明する」よう呼び掛けた。 ロビンソン氏を主教に就任させたことについて今回、米聖公会は「候補者の選出と按手のために祈り、認識を共有できたことを通して、聖霊の導きを感じた」と説明している。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎ベトナム首相が訪米、「宗教の自由」推進文書に署名 【CJC=東京】ベトナムのファン・バン・カイ首相は6月20日から米国を訪問、21日にはジョージ・ブッシュ大統領と会談した。ベトナム首相による訪米はベトナム戦争終結後初めて。 両首脳は、ベトナムで宗教の自由を推進することで合意、「ベトナムの人々が自由に礼拝することを容易にする」(ブッシュ大統領)主旨の文書に署名した。ベトナムでキリスト教徒など宗教者が弾圧されているとの国際的な懸念に応えた形で、ブッシュ大統領は「画期的な合意」と評した。 大統領は共同記者会見で、カイ首相の招待を受け、2006年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の機会にベトナムを訪問する意向を表明した。 両首脳の会談中、ホワイトハウス周辺で数百人が「信仰弾圧を止めろ」などと書いたプラカードを掲げ、抗議した。 一方、ベトナムの「家の教会」指導者、『福音派間運動』のトラン・マイ総幹事、ベトナム・メノナイト教会のトゥロン・トリ・ヒエン伝道者、『合同福音アウトリーチ教会』のファム・ディン・ナン牧師は20日、米連邦上院国際関係委員会に証言書を提出した。 2001年に米政府関係機関『国際宗教の自由委員会』へ証言書を提出したグエン・ヴァン・リー神父は、ベトナム当局に国家中傷容疑で拘留され禁固15年の判決を受けた。今年2月の旧正月恩赦で釈放されたが、以前とは意見が完全に変わった。薬品のためではないか、と友人は信じている、と米コンパス通信は報じた。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎愛徳基金が中国で社会事業拡大 【CJC=東京】中国のキリスト教三自愛国会系の『愛徳基金』が設立以来20年、社会事業の拡大に努めてきた。移住者の子どもの教育、身体障害者助成、HIV/エイズ支援などにわたっている。特に教育プログラムが活動の中心になっている、と国際関係部門担当のザン・リウエイ氏がこのほど米国を訪問した際に述べた。 米国の教会が『愛徳基金』のことを知るのも、教育プログラムを通じての場合が多い ザン氏が訴えるのには、その背後に米国の関心が薄れて来ているのではないか、との懸念があるものと見られる。事実1987年に米国が中国に送り込んだ教師は49人だったのが、今年は16人に止まっている。「長期間のものも短期間のものも含めて教師はまだまだ必要だ」と言う。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎バチカンはなお中国との関係模索 【CJC=東京】香港カトリック教会のジョセフ・ゼン司教は6月14日、外人記者クラブの昼食会で、バチカン(ローマ教皇庁)の中国政策が教皇ベネディクト十六世の下で変化はなく、北京との関係正常化にあらゆる努力を惜しまない、と語った。 外交関係設立への最大の課題は司教の任命で、バチカンは国家の介入を認めていない。ただキューバの例をあげて、ゼン司教は、中国政府にある程度の発言を認めるという妥協の道もある、と示唆した。 中国はまた、バチカンが台湾との関係を断切し、中国の内政問題への「干渉」を控えるよう要求している。関係回復前に宗教の自由を喚起することも「干渉」に含まれる。 ゼン司教は、北京政府との関係修復には、現在外交関係を維持している台湾を犠牲にすることになる、と認めた。「教皇庁は台湾から北京に外交関係を切り換える準備が出来ている。これまで教皇庁は一方的にどんな友人をも見捨てることは決してなかった。しかし今回ばかりは、つらい決断をしなければなるまい。それでないと中国は聖座(教皇庁)との対話を受け入れないだろう」と言う。 しかしゼン司教は、北京政府が正式に宗教の自由を保証した場合にだけ、バチカンは正常化を受け入れるべきだ、と警告する。「外交関係を台湾から北京に切り換えた後に交渉を始めるのでは公正でない」と言う。 北京と教皇庁との関係は、共産党が政権を掌握、1951年にバチカン使節を追放、外交関係を断絶したままだ。 ゼン司教は、バチカンがこれまで何度か中国との国交回復の道を探り、当局者を訪問させたが、北京政府は関心を示さなかった、と言う。 中国政府は、キリスト者が礼拝などの活動を行うことは、中国天主教愛国会など公認教会だけに限定している。天主教愛国会は、バチカンや教皇との関係は何もない。カトリック信徒の多くが、違法に『地下教会』に参加している。そこは教皇によって任命された司教だけで指導されている。 ただ多くの聖職者、信徒、中には司教さえ公認の『愛国教会』に属していながら、『地下教会』のメンバーになっていることは公然の秘密だ。『愛国教会』は信徒400万人と称しているが、国外の専門家は、『地下教会』の信徒を1200万人と推定している。 ゼン司教は、中国がカトリック信徒がバチカンとの連携を認めるなら両者は統合される、と言う。実際に公認(官方)教会司教の多くは既にバチカンに認知されている。 1997年に英国が香港を中国に返還して以来、香港をは「一国家・二制度」の原則の下に宗教の自由を保持している。香港のカトリック教会は、公式にバチカンの指導下にあり、政庁からの規制はない。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎中国が非公認キリスト教会抑圧の意向固める? 【ニューヨーク=CJC】中国政府が新たな宗教政策を文書にまとめている、と米国の信教の自由監視団体『殉教者の声』(VOM)が明らかにした。 この文書には「我々は法輪功に対処した。逃走中の指導者を逮捕、拘束した。今や断固として、非登録の『家の教会』に対処しなければならない。それは非常に多過ぎる。強くそれらに対処しなければならない」と記されている、と言う。 また文書は、キリスト者に対する最も厳しい抑圧を2005年4月から8月まで行うことを明らかにしている。 この文書の内容は、5月下旬に約100個所の『家の教会』が警察の手入れを受けた、と米国の監視団体『中国援助協会』(CAA)やVOMが伝えたことで裏付けられたとも言える。 一連の手入れで逮捕された指導者は600人を超えた。ほとんどが48時間以内に釈放されたが、約100人は拘置されたまま。 中国の新宗教法は3月1日施行された。非公認教会への規制が緩和されると見られていた。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎教皇が伊大統領訪問、両者の立場の違い明確に 【ローマ=CJC】カトリック教会では洗礼者聖ヨハネの誕生を記念した6月24日、教皇ベネディクト十六世は、4月の教皇就任以来初めて、イタリアのカルロ・アゼリオ・チャンピ大統領を大統領官邸クイリナーレ宮殿に訪問した。 チャンピ大統領自身の招きに応えるもので、教皇着座後5月3日の同大統領のバチカン(ローマ教皇庁)訪問への返礼ともなるもの。大統領は、以前教皇ヨハネ・パウロ二世を、イタリアの保護聖人の1人であるシエナの聖カタリナの祝日4月29日に大統領官邸に招待していたが、同教皇の逝去によってこの約束は果たされなかった。 教皇は出発前にバチカン市国とイタリアの境界線にあるピオ十二世広場で、フィーニ外相を始めとするイタリア政府の使節団に迎えられた。 大統領官邸に到着した教皇はチャンピ大統領の出迎えを受け、続いてコシガ、スカルファロ両元大統領やベルルスコーニ首相らとも挨拶を交わした。 30分以上にわたる会談で、チャンピ大統領は、イタリア憲法の条文を引用しながら「国家と宗教の分離」を強調した。 教皇はこれに対し「国家の世俗性は健全なものだが、倫理面で宗教の基準を仰ぐことを除外すべきではない」と述べ、「国家が避けられない課題」として生命倫理などを指摘した。 不妊治療法改正を巡る国民投票で、バチカンが棄権を呼びかけて不成立に持ち込んだ「政治介入」が議論となる中、両者の立場の違いが明確になった形だ。 バチカン放送によると、大統領との個人会談後、教皇は祝祭の間に集った政府要人らを前に、大統領への公式の挨拶を読み上げた。 この中で教皇は、イタリアとカトリック教会の独立した関係に敬意を示した上で、これからも教会は同国における精神的・倫理的成長に対する協力と奉仕を惜しまない旨を述べた。 また教皇は、イタリアが歴史・文化の根底にあるキリスト教の遺産を守り、キリスト教精神の源泉を再発見しつつ、欧州の一致に貢献することを希望すると共に、家族・命、そして教育の権利の擁護を強調した。 約2時間半の訪問を終えた教皇は、再びローマ市内を通り、バチカンに戻った。 クイリナーレ宮殿は、ローマの七つの丘の一つ、クイリナーレの丘の上に位置する。古代には神殿や公共建築群が多く見られた。16世紀、ぶどう園の上に建っていたカラファ邸は、教皇シスト五世が夏の離宮とし、17世紀初頭、パウロ五世によって現在の宮殿の原型が作られた。 同宮殿は1582年から1870年まで歴代教皇によって使用され、ローマがイタリア王国に併合されてからは国王一家の王宮、共和国成立後には大統領官邸となった。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎教皇、一般接見で第2回アフリカ・シノドス召集を確認 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は6月22日、水曜恒例の一般接見の中で、アフリカ・シノドス特別評議会のメンバーらに挨拶を述べ、教皇ヨハネ・パウロ二世が昨年11月13日に決定しれていたように、第2回アフリカ特別シノドスの召集を確認した。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《メディア展望》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― =カトリック新聞(6月26日)=http://www.cwjpn.com ★定例司教総会開催=福岡・東京 2神学校合同へ準備=戦後60年 平和メッセージ発表 ★教会音楽祭=教派超え1000人 歌声で神を賛美 ★フィリピンの聖公会司祭来日=人権侵害訴え 支援要請 ★「貧しい人々」、新教派に移る=エキュメニカル協会公開研究会=世界の傾向を報告 =キリスト新聞(6月25日)=http://www.kirishin.com ★謙遜と希望の実践として=世界教会協議会が宗教間対話会議を開催 ★日本キリスト教海外医療協力会=総会を開催=台湾大地震復興支援に成果 ★世界福音同盟"石を動かそう"をテーマに=世界の諸問題サミット2005開催 ★キリスト教学校教育同盟が第93回総会=新理事長に久世了さん =クリスチャン新聞(6月26日)=http://csd-news.gospeljapan.com ★長崎発・きみは愛されるため生まれた=歌で生きる力と希望を=CD制作し市内の学校に無料配布 ★対話と協力の必要性確認=カトリック、NCC、JEAで公開研究会 ★神奈川で実験集会=これからの教会=信徒が考える ★主の愛を実行して社会を変える使命=ジャカルタで「世界変革」会議=「変革の誓約」を発表 =リバイバル新聞(6月26日)=http://www.revival.co.jp ★「コンサート」ではなく礼拝=ルーベン・モーガン師、初来日 ★日本福音同盟(JEA)総会=「戦後60年にあたってのJEA声明」発表 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●世界キリスト教情報●ご案内 ☆活動内容などのご紹介は http://www17.ocn.ne.jp/~cjc/ ☆既刊号をご覧頂くには http://cjcskj.exblog.jp/ http://blog.melma.com/00110137/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用願います。 http://www.kohara.ac/church/news/index.htm ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■
by cjc-skj
| 2005-06-27 13:12
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