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■■■■■■■ ■■■■ ■■■■ ■■■■■ ■■■ ■ ■■ ■■ 世界 ■■■ ■■■■ ■■■■ キリスト教 ■■■ ■ ■■■ ■■ ■■ 情報 ■■■ ■■■■■■■ ■■■■ ■■■■ ■■■■ (c)世界キリスト教情報 連絡先E-mail:cjcpress@gmail.com ==================================== 2010年8月9日(月) 第1020信(週刊・総合版)☆☆ ==================================== = 目 次 = ▼アフガニスタン北東部で援助活動家10人の遺体発見 ▼北朝鮮で地下キリスト教会摘発、とカトリック系通信 ▼米ホラー小説作家アン・ライスが「教会離れ」宣言 ▼ヨルダン川は汚染が進み「洗礼」には不適? ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎アフガニスタン北東部で援助活動家10人の遺体発見 【CJC=東京】アフガニスタン北部バダフシャン州の森林地帯で8月6日、多数の銃弾を撃ち込まれた外国人眼科医ら10人の遺体が発見された。同国の旧支配勢力『タリバン』は7日、同地域で「キリスト教宣教師たち」を殺害したと発表した。 医師らが所属する支援団体『国際援助ミッション』(IAM)は、全員が同組織の所属であり、死者の国籍は米国人6人、ドイツ人1人、英国人1人、アフガン人2人だと発表した。 タリバンのザビフラー・ムジャヒド報道担当は「6日午前8時ごろ、警備隊が外国人と遭遇した。キリスト教宣教師たちなので、全員殺害した」と7日述べた。医師らはダリー語(ペルシャ語)の聖書、衛星測位装置、地図などを所持していたという。 タリバン側は、医師団と通訳は「アメリカのスパイで、キリスト教を説いていた」と語っている。同担当は、車を止めて拘束しようとしたが逃げたため射殺したと説明。所持品から「スパイの証拠」文書や、イスラム教からキリスト教への改宗方法が書かれた文書が見つかったと言う。 IAMは、医師らが同州に隣接するヌリスタン州での医療支援を終えて首都カブールに戻る途中、襲撃に遭ったと説明。当初は12人のグループだったが、襲撃前日にアフガン人1人が治安上の理由からグループを離脱したという。 バダフシャン州警察によると、医師らと行動を共にしていたなかで唯一殺害を免れたアフガニスタン人は、外国人眼科医8人とアフガニスタン人2人の一団は数日前からバダフシャン州から隣接するヌリスタン州に向かって森林地帯を野営しながら移動していたが、昼食を取っていた際に突然襲われ、森の中で一列に並ばせられて射殺されたと証言している。現金や持ち物はすべて盗まれたという。 地元住民たちは森林地帯は危険だから立ち入らないよう医師らに忠告したものの、「自分たちは医師だから大丈夫だ」と言って出発した、と説明している。 殺害を免れたアフガニスタン人は、聖典コーランの1節を唱えたところ、武装グループにイスラム教徒であると認められてヌリスタン州で解放されたという。 アフガニスタンでは、治安の悪化が深刻で、外国の支援団体を標的にしたテロなどが相次いでいる。 IAMは1966年から、アフガニスタンで奉仕活動を行っており、眼科診療所を本拠を置くカブールの他、ヘラート、マザル、カンダハルで運営している。 IAMは医師とアフガニスタン人通訳は宣教師ではない、とタリバン側の主張を否定している。医師団が拠点から各地を訪問するのは、現地側の要請によるものだ、という。 『世界福音同盟』(WEA)と『アジア福音同盟』(AEA)は、今回の殺害に関し、『タリバン』を非難する共同声明を発表した。WEAのジョフ・タンニクリッフ会長は、「人道活動家に対する意味のない殺害は、大残虐行為であり、数千人もの貧困者への援助活動に大きな影響を与える。またもや社会で最も必要とされている活動が暴力で衝撃を受けた」と述べている。 WEAとAEAは殺害された人たちの家族や友人への慰めを示すと共に、アフガニスタン政府に人道活動家全てを保護するよう要請した。 殺害された中の1人、英国人医師カレン・ウーさん(36)の家族は、カレンさんがイスラム教徒にキリスト教を説きに言ったというタリバン側の主張を否定した。カレンさんは結婚を目前に控えていた。 問題は、カレンさんがIAMの一員として活動していたこと自体にある。彼女自身は、旅行に聖書を持って行くこともなかったとされているものの、IAMがアフガニスタンでイスラム教徒をキリスト教に改宗させる活動に従事していることは明白だ。 IAMは、これまでにも襲撃されたこともあり、カブールの事務所は閉鎖されている。 また今回の襲撃が本当にタリバンによるものだったか、についても疑念が残されている。 タリバンは、これまでにも援助活動家を襲撃したことはあるが、今回のように射殺することは稀で、通常は身代金目的もあってか、安全は保障されていることが多い。2007年、韓国の宣教団体が狙われた時も、23人のうち2人が殺害されたものの、残りは交渉の後に釈放されている。 IAMは、キリスト教団体であることを隠そうとしたことはない、としているが、一般的には「微妙な」存在とされている。 NGOの安全問題について、専門家の中には、キリスト教援助活動の多くは紛争回避のため非常に慎重だが、IAMは機会があれば、み言葉を少しでも伝えようとしていた、と指摘する人もいる。 ヒラリー・クリントン米国務長官は8日、アフガニスタン北東部で米国人6人を含む10人の殺害を認めた反政府武装勢力タリバンを強く非難する声明を発表した。 声明は犠牲になったNGOメンバーについて「どの国の政府からも独立してアフガン市民に無償で医療活動をしていた医師や看護師らだった」とし、「英雄的で心優しい人々を失ったことを深く悲しむ」と哀悼の意を表明した。 クリントン氏は、タリバンが10人を森の中に連れ込み、強盗を行った上で殺したと強調し、タリバンによる「愚かな行為を、考えられる限り最も強い言葉で非難する」と述べ、出会い頭の殺害ではない、との立場を明らかにしている。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎北朝鮮で地下キリスト教会摘発、とカトリック系通信 【CJC=東京】カトリック系『アジア・ニュース』によると、北朝鮮の平安で5月中旬、地下キリスト教会が摘発された。秘密裏に集会を行っていた23人全員が逮捕された。「指導者」3人は尋問の結果、死刑を宣告され、即座に執行されたという。他の20人は強制労働収容所に送られた。脱北者のグループも情報を確認した。 5月は、貨幣制度改革の混乱期にあり、当局が締め付け強化を図っている中で、黄海北道平山郡クワルドンで警察が地下教会で集会を行っていたキリスト者23人を発見したもの。中国に仕事を求めて不法出国を図ったことが発覚につながったという。 北朝鮮は、公式には平壌に、プロテスタント教会2カ所、カトリック教会1カ所、仏教寺院4カ所があり、宗教の自由を認めているものの、実態は徹底的に宗教活動を抑圧している。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎米ホラー小説作家アン・ライスが「教会離れ」宣言 【CJC=東京】「ヴァンパイア・クロニクルズ」や「魔女の刻」シリーズなど、ホラー小説作家アン・ライス(68)が、「キリストの名において、反同性愛、反フェミニスト、反産児制限であることを拒否する……キリストの名において、キリスト教徒であることを止め、キリスト者になる。アーメン」と8月4日、自分の『フェースブック』に書き込んだ。 ライスはカトリックの家庭環境の中で成長したが、一時教会を離れたことがある。信仰を再確認して、2008年には『暗闇からの召し出し=霊的告白』を著わした。 カリフォルニア州パームスプリングス近郊の自宅から、取材陣に電話で、キリスト教に疑念を抱くようになったのは、この2、3年のことだ、と語った。児童への性的虐待と教会の自己防衛的反応、さらに生命の危機に瀕した女性の堕胎を受け入れた病院長マーガレット・マクブライド修道女への破門などに疑問を感じた、と言う。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎ヨルダン川は汚染が進み「洗礼」には不適? 【CJC=東京】イエス・キリストが洗礼者ヨハネから洗礼を受けたと伝えられるヨルダン川、汚水や農業排水などが流れ込み、汚染が急速に進み、イエスにならって洗礼を受けたいと希望する人の期待に応えられなくなっている、と環境監視団体『フレンズ・オブ・アース』の専門家ギドン・ブロンバーグ氏が警告を発した。 汚染の遠因は、ヨルダン川の上流で灌漑計画が進められ、イスラエル、シリア、ヨルダンなどへ分水されてしまい、本流の水量が激減したこと。原水の2%しか流れていないという。 『フレンズ・オブ・アース』は、ヨルダン川下流では、水質浄化が進み、安全が確認されるまでは、洗礼を禁止すべきだ、と現地関係者に呼び掛けている。 イエスが洗礼を受けた場所とされるカサル・アルヤフードには、毎年200万人以上が訪れる。観光面に配慮してか、水質に関して、イスラエルの自然公園局は「まったく問題はない。誰も来てたくさん洗礼を受けてほしい」と、反対の姿勢。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《短信》CJC通信Twitter速報『cjcpress』から。 ▽バプテスト世界大会がホノルルで7月28日から8月1日まで開催された。席上、レバノンの指導者が、「イスラム恐怖症」に陥らないよう、警告した。 ▽中国の公式調査で、3人に1人が宗教心がある、と回答している。 ▽教皇ベネディクト16世が9月に英国を訪問する際、参加者には「巡礼献金」を求めることにした。カトリック教会の費用捻出のため。ただ支払えない人には免除する、という。 ▽ネオ・トミズムの神学者デビッド・ベルガー氏(42)が、この4月に独紙『フランクフルター・ルントシャウ』で、同性愛問題に対する姿勢が「偽善で頑固」と、カトリック教会を批判したことから、教皇庁聖トマス・アキナス・アカデミーは同氏を会員リストから除外した。 ▽第二次世界大戦時に米軍などの爆撃で大きな被害を受けたドイツ・ベルリンのカイザー・ビルヘルム記念教会の修復工事が、8月末から始まる。 ▽英国国教会内で「アングロ・カトリック」と呼ばれる保守派主教15人が、聖座(教皇)との相互聖餐関係に入る道を模索している。 ▽米カリフォルニア州で2008年11月に実施された住民投票「提案8号」。同性婚禁止を州憲法に明示するよう求める提案が賛成多数で成立し、州憲法が改正されたが、サンフランシスコ連邦地裁は8月4日、禁止は法の下の平等を定めた連邦憲法に違反する、と判示した。連邦裁判所レベルでは初めて。 ▽ニューヨーク・スタッテン島のセント・マーガレット・メリー教会は、現在使っていない建物を、地域のイスラム教団体に売却する案を取りやめた。モスクとして使われるのを懸念してのこと。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《メディア展望》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― =カトリック新聞(8月8日・休刊)=http://www.cwjpn.com =キリスト新聞(8月7日)=http://www.kirishin.com ★ミニストリーセミナー=“教会の働きに期待”=社会貢献できる可能性・山中正雄氏=「空気のカーテン」外せ・香山リカ氏 ★崔昌華牧師の手紙など展示=犬養光博氏らが講演=在日韓人歴史資料館で21日まで ★上智大=「生命倫理研究所」創設で記念式典=“人間の尊厳まもる” ★ルーテル世界連盟=第11回大会=新会長に初のアラブ人 ★米YMCAが「The Y」に名称変更=「ブランド戦略」の一環 =クリスチャン新聞(8月8日)=http://jpnews.org ★信仰者として出会えて夢のよう=横田早紀江さん 金賢姫さんと会見 ★日本バプ連盟=「韓国強制併合100年の悔い改め」声明=主告白歪め植民地支配、戦後差別にも荷担 ★日本バプ同盟=ハラスメントガイドライン承認=防止相談委が始動 ★現代ぷろだくしょん次回作「大地の詩」=留岡幸助役の主演・村上宏明さん=聖書で「不良少年の父」役作り ★ルーテル世界連盟大会=アナバプテスト迫害に赦し求める ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●世界キリスト教情報●ご案内 ☆速報をTwitterで発信しています ………… http://twitter.com/cjcpress/ ☆活動紹介・購読(無料)お申し込みは ……………………… http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/ ☆既刊号をご覧頂くには ………………………… (閲覧用) http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ (転載用、非整形) http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください ……………………… http://www.kohara.ac/church/ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■
by cjc-skj
| 2010-08-09 15:08
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