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スイス総人口750万のうちプロテスタントは35%、カトリックが42%を 占めている。 ベーニ氏は霊性を「沈黙と神秘への一種の模索」と見なしており、人々は日常 では見失ってしまった何かであると言う。 プロテスタント教会員の半数以上は自然に霊性を求め、カトリックでは3分の 1超、他宗教の信者では4分の1未満になる。「プロテスタント教会は、どちら かと言うとカトリックより冷静で知的だとなると、この結果はそれほど驚くべき ものでない」と、ベーニ氏。 カトリック教会が信者の霊的側面での願いに応える方法として巡礼を組織する ことに、ベーニ氏は注目する。これまで無視して来たプロテスタント教会でも現 在“再発見”の動きがある。 霊性に関して自然の占める位置は、ドイツ語を話す人にとっては46%と、フ ランス語を話す人の25%と比べて、際だっている。スイス市民の約64%はド イツ語を話し、フランス語を話す人は20%超ということからも、スイス人の自 然観とも言えそうだ。 ベーニ氏は、調査結果が社会の変革の結果だと言う。それを教会が止めること も出来ず、かと言って必要な対応も出来ない。 かつて教会は、人々霊的なものを求める時、たどりつく唯一の場所だったが、 今では他に多彩な競争相手がいる。「霊性が現在ほとんど教会に結びついていな いかに驚く一方で、宗教にまで個人主義が浸透していることに驚かされた。人々 は自分の信仰を個人的に実践するようになり、霊性についてもそうなっているの だ」と、ベーニ氏は言う。□ ※参考 レフォルミエルテ・プレッセ=Reformierte Presse スイス放送=SRG SSR ide'e suisse、Swiss Broadcasting Corporation(英) スイスインフォ=swissinfo マティアス・ベーニ=Matthias Bohni(oにはウムラウトあり) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎カトリックとの聖体共有は例外的、とルーマニア正教会 【ワルシャワ=ENI・CJC】ルーマニア正教会ブカレスト総主教座は7月 9日声明を発表、聖職、信徒を問わず、他教派の聖礼典を受けないように、と改 めて警告した。 バナトのニコラエ・コルネアヌ府主教がカトリック教会のミサに参列、聖体を 受けたことが明らかになったが、それを特例として認めた措置に伴うもの。声明 は、指示に背いた人は「正教会の交わり」から外される、としている。 同府主教がティミショアラ市に新しく奉献されたギリシャ(ビザンチン)典礼 カトリック教会(東方帰一教会)で5月25日、聖体を拝領したことを最高統治 機関である聖シノドス(教会会議)を控えて明らかにし、説明したのを受けて声 明は出された。 声明は、83歳と高齢の府主教が行った『違法行為』は認められないとしてい る。またオラデアのソフロニエ主教が、今年1月にカトリック教会主教と公現祭 のミサを共催したことも認められないとしている。両者の行動が「教会内に紛議 を引き起こした」とも指摘した。ただ、「遺憾であり反省するとの意向が示され ており、それは態度変更の第一段階」と認めると言う。 ルーマニアでは、東方教会の典礼を守りながらローマ教皇に忠誠を誓うギリシ ャ典礼カトリック教会と主流の正教会との間で緊張が続いている。1948年に 共産主義政権が、主に西北部トランシルバニア地方で盛んだったカトリック教会 の資産を接収、正教会の所有としたものの返還を正教会が拒否することで緊張が 高まる。 7月8~9日の聖シノドスで議長を務めたダニエル総主教は、今回の決定には 「神学的対話」を中断したり、他教会に「傲慢か軽蔑」をもって接しようという 意図はないと語った。 「聖体を共有するといった行動は、東方正教会とカトリック教会の教義上の差 を少なくするが、一致再興の基盤としての信仰の一致を危うくする」とダニエル 総主教は指摘した。同氏は昨年9月に総主教に選出された。ルーマニア正教会は、 同国人口2200万の87%を占めている。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎世界最古のギリシャ語聖書がインターネットで公開 【CJC=東京】エジプトで19世紀に発見された世界最古の聖書の1つ『シ ナイ写本』が7月24日からインターネット上で公開される。AFP通信による と、独ライプチヒ大学図書館が21日発表した。高解像度の画像形式で公開され る。ギリシャ語のテキストが全文掲載され、重要な文章については、英語とドイ ツ語の翻訳がつく。 『シナイ写本』は4世紀前半に作成された。『バチカン写本』と並び、ギリシ ャ語で書かれた聖書としては世界最古とされている。 『シナイ写本』は、シナイ半島の聖カタリナ修道院で1844年、ドイツ人研 究者によって約350ページが発見され、ロシア皇帝に献上されたが、ロシア革 命後、1933年に旧ソ連の故ヨシフ・スターリン書記長が英国の大英博物館に その大部分を売却した。また、40ページ分ほどがライプチヒ大学に所蔵された。 70年代には、聖カタリナ修道院で別のページが発見された。 大英博物館とライプチヒ大学が出資した今回のプロジェクトは、分散している 『シナイ写本』を一つにまとめることが目的。英国とドイツ、ロシア、エジプト がそれぞれ所蔵しているページをデジタルデーターにスキャンし、公開するもの。 24日には、100ページほどが公開される。次回は11月の公開を予定して おり、2009年には全文の公開を目指している。□ ※参考 シナイ写本=Codex Sinaiticus バチカン写本=Codex Vaticanus プロジェクトのホームページ=http://www.codex-sinaiticus.net ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎オーストラリア連邦裁、「世界青年の日」で言論の自由認める 【CJC=東京】7月15日からシドニーでは、教皇ベネディクト十六世を迎 え「世界青年の日」(WYD)関連の催しが行われ、世界各地から20万人の青 年たちが参加したが、一方で催しそのものや、教皇に反対する人たちの行動が懸 念されていた。 IPS通信によると同日、ニューサウスウェールズ州連邦裁判所は、カトリッ ク教会が組織するイベントの参加者を当惑させる行為を禁止する特別法の条項を 破棄するよう命ずる判決を下した。『教皇に反対する連合』のメンバー、レイチ ェル・エヴァンス氏とアンバー・パイク氏が起こしたもの。 裁判長は、「特別法は議会の意志を反映したものではないと判断、『世界青年 の日』関係者が届け出たイベント会場付近で、参加者以外の行動を取り締るのは 言論の自由に反すると考える」と述べた。□ ※参考 教皇に反対する連合=No to Pope Coalition(NTPC) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎米テネシー州の教会で男が銃乱射、1人死亡 【CJC=東京】米テネシー州ノックスビルで7月27日、男が教会内で散弾 銃を乱射し、1人が死亡、5人が負傷した。地元テレビ局WBIRの報道として AFP通信が伝えた。 市会議員がテレビ局に語ったところによると、40代とおもわれる金髪で長髪 の男が、ユニテリアン教会で礼拝中の信者らに無差別に発砲した。ちょうど子ど もたちが合唱をしていた時だったが、子どもたちに被害はなかったという。また 信者2人が男を取り押さえ警察に引き渡したという。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《メディア展望》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― =カトリック新聞(7月27日)=http://www.cwjpn.com ★教皇 青年たちにあいさつ=自然保護と人格完成に「神の創造の尊重を」=W YDシドニー大会 ★きれいな水をすべての人に=教皇、サラゴサ万博にメッセージ ★新潟県中越沖地震から1年=柏崎教会 近隣の人たちと「祈り、感謝、一致の 集い」 ★カリタスジャパン=カンボジアの支援先を視察=青年の自立促進などに寄与 ★学校や乳児院と同敷地内に要介護司祭の家完成=横浜教区 =キリスト新聞(7月26日)=http://www.kirishin.com ★女性主教巡り波紋拡大=英国国教会総会の決定受け=かとリック・ロシア正教 が警戒 ★ヘブライ大学教授=“メシア3日目復活”=イエス以前の伝承か ★李仁夏氏お別れ会=「一緒に歩いてほしい」=在日大韓東京教会=関係者ら6 00人参列 ★早稲田奉仕園・国際教育交流協議会=ハウジングのあり方展望 ★日本聖公会=性加害事件で司祭ら9人が申し立て=懲戒求め審判廷へ =クリスチャン新聞(7月27日)=http://jpnews.org ★重慶爆撃から70年=被害者が証言=「日本が家族を破壊した」 ★WCRP札幌会議=洞爺湖G8サミットに合わせ平和提言 ★民族差別なくす運動展開=日本の子も愛し在日保育=在日大韓川崎教会=李仁 夏氏死去 ★3つの地球的危機(社会/金融/環境)=国際レベルの税金で対応を=スーザ ン・ジョージ氏講演 ★クリスチャントゥデイ=張氏の異端嫌疑晴れてない=CCK=香港独立調査団 に提示 =リバイバル新聞(7月27日)=http://www.revival.co.jp ★地球規模の課題とりなす=IFGA主催「G8祈りのサミット」=第三の天と 直結する ★コロンビア=「水が出るまで掘り続ける!」=リバイバル世界大会で宣言 ★沖縄=専用校舎が完成=ワールドミッションクリスチャンスクール&愛児園 ★賛美リバイバルの拠点に=ハレルヤチャーチ高松=献堂式 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●世界キリスト教情報●ご案内 ☆活動のご紹介は http://homepage2.nifty.com/cjc-skj/ ☆既刊号をご覧頂くには http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用願います。 http://www.kohara.ac/church/news/index.htm ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■
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| 2008-07-28 20:17
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