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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1097 ┗━━━━━━━ 2012.1.30 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪ご挨拶とお願い≫ 週刊ニュースレター『世界キリスト教情報』のご愛読いただきましたこと、また1口1000円以上のお支えのお願いに応じてくださいますこと、まことにありがたく存じます。新年もよろしくご支援くださいますよう、お願いいたします。一部の方から銀行の支店名が分からないと送金出来ないとのご連絡をいただきました。下記のように訂正していますので、ご参考にしてくださいませ。 ※ 『世界キリスト教情報』は、創刊以来、ボランタリー活動としてまいりました。「無償」を前提としておりますが、活動が皆さまのお支えによっていることも確かです。そこで『世界キリスト教情報』に昨年1年間お付き合いくださった方にお願いします。年間1000円を1口として数口以上ご支援いただけませんでしょうか。ブログなどに転載使用されておられる場合は、「原稿料」としてご配慮下されば幸いです。 『世界キリスト教情報』は法人ではありませんので、ご支援いただきましたものが主宰者個人の収入になることをご了承願います。 ※ ご支援いただけます際は主宰者・郡山千里(コオリヤマ チサト)の下記口座にお振り込みをお願いいたします。領収証を必要とされる方は上記へご連絡くだ さいませ。 ◆三菱東京UFJ銀行 新丸の内支店(支店番号422)口座番号3811065 ◆みずほ銀行 船橋支店(支店番号282)口座番号0889492 ◆ゆうちょ銀行 10170-39250661 『世界キリスト教情報』は、個人の活動ですので、健康など一身上の事情で休止せざるを得なくなることも予想されます。今回ご支援いただいても、それが今後の配信をお約束するものではないこともご理解をお願いします。 = 目 次 = ▼キリスト教一致祈祷週間に教皇が夕べの祈り ▼中国の『家の教会』指導者が突如釈放 ▼独メディア賞候補にユダヤ人団体が抗議 ▼モスクワとフィレンツェで交換展示 ▼シリア赤新月社のジュベイロ事務局長射殺 ▼エジプトで改宗理由にキリスト者女性を収容 ▼ロンドンにリオのキリスト像複製が立つか ▼北朝鮮の康永燮(カン・ヨンソプ)氏死去 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎キリスト教一致祈祷週間に教皇が夕べの祈り 【CJC=東京】キリスト教一致祈祷週間最終日の1月25日、を迎えた。教皇ベネディクト16世は、ローマの聖パウロ大聖堂(サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ)で、夕べの祈りを行った。 キリスト教一致祈祷週間はキリスト教諸教会の間で毎年行なわれるもので、今年のテーマは「わたしたちは皆、主イエス・キリストの勝利によって変えられます」(Iコリント15・51~58)。 祈祷週間を締めくくる25日の集いには、ローマのキリスト教教会諸派の代表らが参加、一致の恵みを共に祈った。 バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は説教の冒頭で、今年は第2バチカン公会議の開幕から50年を記念することに言及。福者教皇ヨハネ23世がこの公会議の開催を予告したのは、1959年1月25日、この聖パウロ大聖堂でのことであったと指摘した。 ダマスコに向かう途上でのパウロの回心を観想した教皇は、後に偉大な宣教者となるパウロに起きたこの神秘的な変化は、長い思索の結果でも、個人の努力の賜物でもなく、なによりも神の恵みの業のおかげであったと強調した。 キリスト者は、現在の分裂の痛ましい状況を体験しながらも、キリストの勝利とは、私たちの神と人々との完全な一致を妨げるすべてのものを克服させることと信じ、未来を希望を持って見つめていかなければならない、と教皇は説教した。□ ―――――――― ◎中国の『家の教会』指導者が突如釈放 【CJC=東京】不法会合開催と宗教的集会の不法組織を理由に昨年7月逮捕され強制労働2年の判決を受けていた『家の教会』指導者、江蘇省宿遷の施恩浩牧師が1月20日釈放された。米国に本拠を置く中国のキリスト教抑圧監視団体『対華援助協会』が24日明らかにした。釈放理由は不明。 施氏は中国家庭教会連合会副会長。□ ―――――――― ◎独メディア賞候補にユダヤ人団体が抗議 【CJC=東京】ユダヤ人抑圧を監視する相互扶助団体『国際ブネイブリス』が1月27日、『ドイツ・メディア賞』委員会に、ベツレヘムの福音ルーテル派ミトリ・ラヘブ牧師への授賞を再考するよう要請した。ENI通信が報じた。 ラヘブ氏は2月24日、他の3人の候補と共にバーデンバーデンで受賞の予定。 同氏は、学校、健康センター、集会場所などをベツレヘムに設置したことが、「出会い、交流、対話」の場を作り出した、と評価されたもので、委員会は「イスラエル市民とパレスチナ市民との間の壁近くに、福音派の牧師が、多くの脅迫や反発を受けながらもキリスト者、イスラム教徒、ユダヤ教徒の相互理解のために立ち上がった。ラヘブ博士の働きは、暴力や先鋭化に取って代るものだ」と声明で述べている。 この選考に対し、『国際ブネイブリス』が、「ラヘブ博士は、前向きな活動にも関わらず、極端に攻撃的な声明の数々で知られており、有名なドイツの名誉に関わる栄誉を受けるには適していない」という書簡を発表した。「専門家は、ラヘブ博士の見解の中に、キリスト者が神の計画の中でユダヤ人に取って代わり、神のユダヤ人への契約を受け継いだという、ほとんど顧みられなくなった置換神学の影響を指摘している」と言う。 賞委員会は、『国際ブネイブリス』の書簡についてコメントしていない。同賞はこれまでダライ・ラマ、ネルソン・マンデラ、ヒラリー・クリントン、ボノらが受賞している。□ ―――――――― ◎モスクワとフィレンツェで交換展示 【モスクワ=ENI・CJC】モスクワの『トレチャコフ美術館』とフィレンツェの大聖堂脇にある洗礼堂で所蔵品の交換展示が始まった。ロシア正教会とローマ・カトリック教会は、指導性から神学に至るまでしばしば対立しているが、芸術に関しては共通点の多いことに気づかされる。 モスクワで展示されるのはルネッサンス期の画家ジョットによる『マドンナと子ども』『聖レパラタ・ポリプティッチ』の2点でロシアでの展示は初めて。トレチャコフ美術館からはロシアで最も有名なイコン作家アンドレイ・ルブリョフの作品などイコン3点。 「交換展示のアイデアは、両国にとって独自性を示すビザンチン文化という双方に共通するものの根源とその展開を示すものだ」とトレチャコフ美術館のイリーナ・レベデヴァ館長はモスクワでの開会式で語った。 今回のモスクワ展示は3月19日まで。今年は『ロシア・イタリア文化交換』諸活動が行われるが、その一環として、また東西教会分裂の発端となった第二ニカヤ会議1225周年を記念するもの。 フィレンツェでは、カトリック教会とロシア正教会の聖職者がイコンの前で祈りを捧げた。 「イコンが作成されたことを意味する所から切り離され数十年を経て、教会のため、そして祈りのために、しばらくの間のことではあるが博物館から聖なる場所に戻った」とジュセッペ・ベトリ大司教がロシアのタス・テレビに語った。今回展示されたイコンは、略奪、損壊、売却などを経て、1917年のボルシェビキ革命以来、美術館の収蔵品となっていた。□ ―――――――― ◎シリア赤新月社のジュベイロ事務局長射殺 【CJC=東京】赤十字国際委員会(ICRC)は1月25日、シリアの首都ダマスカス付近で、シリア赤新月社(イスラム世界で赤十字に相当する組織)のアブダルアルラザク・ジュベイロ事務局長が射殺されたと発表した。 ICRCによると、地元病院の医師でもある事務局長は、赤新月社を示す赤い月のマークがついた車で移動中に銃撃された。 シリア国営テレビは「テロリストによる暗殺だ」と報じている。□ ―――――――― ◎エジプトで改宗理由にキリスト者女性を収容 【CJC=東京】エジプト・ギーザ県ブーラク・エルダクロウル地区の裁判所が、イスラム教への改宗意向を表明したとして、誘拐された16歳のキリスト者女性を家族のもとへ返せとの要求を退け、国営救護所への入所を命じた。 「彼女は18歳になるまで国営救護所に収容される」との決定にコプト教徒の間に批判が広まっている。未成年のキリスト者をイスラム教に改宗させるための誘拐を認めるものだ、とマリ・アブデルマッシ記者が『アッシリア国際通信』で報じている。 「判決は検事の主張に沿ったもので、これでは検事が犯罪者で、法律が共犯者だ」とコプト教会の活動家オリバー博士。「この検事がやったことは犯罪だ。児童誘拐と監禁を合法化した」と言う。 『アルアズハル・イスラム研究所』によると、18歳に達するまではイスラム教に改宗は出来ない。□ ―――――――― ◎ロンドンにリオのキリスト像複製が立つか 【CJC=東京】ブラジル・リオデジャネイロの名物、巨大な『コルコバードのキリスト像』の複製をロンドンのプリムローズ・ヒルに建設する極秘構想がロンドンの新聞『カムデン・ニュー・ジャーナル』によって明らかになった。 同紙によると、計画はまだ市当局に示されていないが、2012年のロンドン五輪閉幕と16年のブラジル・リオデジャネイロ開催を記念して建造するというもので、ブラジル政府が出資の予定という。 プリムローズ・ヒルは高さ78メートルの丘でロンドンの高級住宅街。市中央部が見渡せる。 計画では、レプリカの高さは30フィート(約9メートル)で相当離れた場所でも高台からは見えることになろう。 景観が冒されるというので、地区審議会への計画説明の前に、早くも住民から反対の声があがっている。住民の中には、一時的なものなら反対しないという人もいるが、地区のクリス・ネイラー議員は、必要だとは思えない、と言う。 リオデジャネイロのキリスト像は1931年にブラジル独立100周年を記念して建てられた。高さ30メートル、左右28メートル。□ ―――――――― ◎北朝鮮の康永燮(カン・ヨンソプ)氏死去 康永燮(カン・ヨンソプ)氏(朝鮮基督教連盟中央委員会委員長)が心臓麻痺で1月21日死去した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信が22日伝えた。同氏は北朝鮮最高人民会議第12期代議員。 北朝鮮最高人民会議常任委員会、朝鮮宗教人協議会、朝鮮基督教連盟中央委員会は共同名義の死亡広告で、「彼が生の最後の瞬間まで、民族の和解と団結、祖国統一のために積極的に努力し、祖国統一偉業遂行に尽くした彼の功労は久しく残っているだろう」と述べている。 康氏は、康良煜(カン・リャンウク)元国家副主席の息子。南北キリスト教交流で知られてるほか、世界教会協議会には、キャンベラ、ハラレ、ポルトアレグレの総会に出席、2009年10月に香港で開催された東山荘プロセス25周年記念協議会では、基調講演を行うなど、北朝鮮のプロテスタント指導者と見られていた。11年9月、韓国の宗教代表団が北朝鮮を訪問した時、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と行った万寿台議事堂での会談に同席している。 (CJC) ―――――――― ◆短信◆(CJC) ≪インド亜大陸≫ ▽パキスタンの女性キリスト者告発は偏見から=パキスタンのキリスト者で5人の子持ちのアシア・ビビさんはイスラム教侮辱罪に問われ死刑判決を受けているが、米宣教専門アシスト通信によると、告発者のクアリ・サラム氏が告発は証拠に基づくものではなく個人的偏見によるものだ、と語った。 ≪欧州≫ ▽独ザクセン州の福音ルーテル教会が同性愛牧師の同棲認める=ドイツ東部ザクセン州の福音ルーテル教会は1月21日、同性愛牧師が相手と同棲することを認める、と決定した。 ▽バチカンが教皇の9月レバノン報道の確認拒否=バチカン(ローマ教皇庁)報道事務所は、教皇べネディクト16世がこの9月にレバノンを訪問するとの報道に、確認を拒否している。ただ否定はしていない。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月29日)=http://www.cwjpn.com ★岩手・大船渡=大阪教会管区の支援拠点=「地ノ森いこいの家」開所 ★26聖人列聖・再宣教150年で=列聖列福特別委=メッセージ発表=先人の信仰 現代に脈々と ★カトリック児童福祉の日=日本の献金、昨年はアフリカ諸国などへ ★テーマは「共同司牧」「震災」=修道会宣教会フォーラム=大阪 ★被災地のフィリピン人妻に介護ヘルパー2級=資格取得を支援=日本聖公会のプロジェクト=宮城・南三陸町=受講生は全員カトリックの信徒 =キリスト新聞(1月28日)=http://www.kirishin.com ★公益法人改革 教界団体揺さぶる ★SIGNIS JAPAN=“今手にしてるものに感謝”=「教会とインターネット」セミナーで熊谷雅也氏 ★ワイズメンズクラブ 東日本区元事務所長が私的流用=「任意団体」の責任問われる ★米女子修道会などを対象=使徒的巡察が最終報告 =クリスチャン新聞(1月29日)=http://jpnews.org ★「君が代」処分に歯止め=1次訴訟最高裁判決=減給以上は慎重な考慮必要 ★地元クリスチャンバンドの「終わらない夢」=Jリーグ・札幌応援ソングに ★チェルノブイリ体験証言=ウクライナから被爆牧師を招請=福島未来会議2=福島に貢献したい青年50人公募 ★震災10か月3・11祈祷会=33か国ボランティア延べ1万人=いわき=神の愛を土台に村づくり提唱 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ 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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1096 ┗━━━━━━━ 2012.1.23 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪ご挨拶とお願い≫ 週刊ニュースレター『世界キリスト教情報』のご愛読いただきましたこと、また1口1000円以上のお支えのお願いに応じてくださいますこと、まことにありがたく存じます。新年もよろしくご支援くださいますよう、お願いいたします。一部の方から銀行の支店名が分からないと送金出来ないとのご連絡をいただきました。下記のように訂正していますので、ご参考にしてくださいませ。 ※ 『世界キリスト教情報』は、創刊以来、ボランタリー活動としてまいりました。「無償」を前提としておりますが、活動が皆さまのお支えによっていることも確かです。そこで『世界キリスト教情報』に昨年1年間お付き合いくださった方にお願いします。年間1000円を1口として数口以上ご支援いただけませんでしょうか。ブログなどに転載使用されておられる場合は、「原稿料」としてご配慮下されば幸いです。 『世界キリスト教情報』は法人ではありませんので、ご支援いただきましたものが主宰者個人の収入になることをご了承願います。 ※ ご支援いただけます際は主宰者・郡山千里(コオリヤマ チサト)の下記口座にお振り込みをお願いいたします。領収証を必要とされる方は上記へご連絡くだ さいませ。 ◆三菱東京UFJ銀行 新丸の内支店(支店番号422)口座番号3811065 ◆みずほ銀行 船橋支店(支店番号282)口座番号0889492 ◆ゆうちょ銀行 10170-39250661 『世界キリスト教情報』は、個人の活動ですので、健康など一身上の事情で休止せざるを得なくなることも予想されます。今回ご支援いただいても、それが今後の配信をお約束するものではないこともご理解をお願いします。 = 目 次 = ▼米長老派に保守的な新教派『ECO』 ▼『新求道共同体』に教皇が“青信号” ▼エジプト人民議会議員にコプト教徒5人も ▼米教会協議会暫定総幹事にチャプマン氏 ▼ナイジェリア北部バウチ州でテロ、キリスト者にも犠牲 ▼ポール・サイモンの「霊的な旅」 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎米長老派に保守的な新教派『ECO』 【CJC=東京】米国の保守的長老派教職・信徒が1月19日、『PCUSA』は健全な教会育成よりは内部抗争に終始している、として新たに『エバンジェリカル・カブナント・オーダー・オブ・プレスビテリアン』(ECO)を発足させた。「この『新改革派』は、伝統的な教会、奉仕するための主流派であるための新たな道を切り開くことを意図している」と発起趣意書は述べている。 フロリダ州オーランドでの会合には2000人以上が参加したが、『PCUSA』を離脱するかどうか検討中だ、と『プレスビテリアン・アウトルック』誌は報じている。 米宗教専門RNS通信によると、『PCUSA』が2011年にこれまで禁止していた同性愛聖職を容認したことが、『ECO』創設につながった。創設趣意書には同性愛に関する記載はないものの、保守的神学と聖書の不謬に立つことは示されており、それは同性愛聖職を許容しないことを示している。 『ECO』に加盟する教会は、『PCUSA』に留まったまま並行加盟することも、離脱して完全加盟することも認められる。 すでに『エバンジェリカル・プレスビテリアン教会』(EPC)に加盟するため『PCUSA』を離脱する教会も出ているが、『EPC』とは異なり、『ECO』は女性聖職を完全に認めている。 『PCUSA』は会員約200万人で、今も米国長老派では最大教派ではあるが、1998年から2009年の間に50万人以上、会員が減少している。 『PCUSA』の指導者は、同性愛聖職問題で緊張が高まっていることを認める一方で、保守派に離脱しないよう訴えている。□ ―――――――― ◎『新求道共同体』に教皇が“青信号” 【CJC=東京】教皇べネディクト16世は1月20日、バチカンのパウロ6世ホールに集まった『新求道共同体』(ネオカテキュメネイト)のメンバー約7000人と接見、同共同体を「聖霊が現代に与えてくれた特別な賜物」と評価、その活動に最終的な承認を与えた。 教皇は、共同体のメンバーが復活のキリストを、「母国を離れてまで、個人的なまた物質的な安全を犠牲にしても」伝えようとしていることを称賛した。 カトリック教会内の信徒運動として発足した『新求道共同体』は、これまでの典礼とは異なる様式で行われていることから反発を招く一方で、追随者が増え、教勢が伸び悩む中で「成功」という評価も受けてきた。 『新求道共同体』は、初期のキリスト者共同体をモデルにした緊密な小集団を基盤としており、司祭の指導の下に霊的成長を遂げてきている。 教皇は、共同体が行っている夕方に行うミサについて、管轄教区司教の承認を得、広く公開されることという条件付きながら執行を承認した。さらに、小教区で分裂行動をしないようクギはさしている。 教皇は『新求道共同体』を、特に世俗主義が「神意識を失わせ、キリスト教的価値を覆い隠している現代のための聖霊の「特別な賜物」と称賛、『新求道共同体』の運動は、キリスト者が自らの信仰の「美」を再発見することに役立つ、と評価した。 『新求道共同体』が行っている世俗的なコンテキストでの説教重視は、べネディクト16世が重視している、信仰が弱まっている西側諸国への「再福音化」重視に呼応する。 特別接見の最後に、べネディクト16世は『新求道共同体』の宣教を担う17チームを送り出した。派遣先は仏、ベルギー、スロベニア、オーストリア、エストニア、英国などヨーロッパ各国と米国。それぞれのチームは3ないし4家族と司祭1人で構成されている。 カトリック教会の宣教は各司教に委ねられており、同共同体の活動を禁止する司教も各国に出ている中で、共同体の創設者キコ・アルゲイヨ氏は、今回の教皇の承認至るまでに受けた「多くの障害」を越えた「歴史的な時」だったと語っており、司教たちの対応が注目される。 教皇は、『新求道共同体』に、教区司教と密接に協力し、メンバーが小教区が行う通常の典礼に参加するよう奨励すべきた、と勧告している。□ ―――――――― ◎エジプト人民議会議員にコプト教徒5人も 【CJC=東京】エジプトの『中東通信』によると、暫定統治を担う軍最高評議会のムハンマド・フセイン・タンタウィ議長が1月21日、人民議会(国会)議員10人を任命した。キリスト教の一派、コプト教徒5人や女性2人を含むという。 議員定数508のうち10人は大統領の任命枠だが、今回は現在の軍政のトップを務めるタンタウィ氏が任命した。□ ―――――――― ◎米教会協議会暫定総幹事にチャプマン氏 【CJC=東京】米教会協議会(NCC)理事会は1月20日、暫定総幹事にクレア・J・チャプマン総幹事代行を任命した。チャプマン氏は、2011年12月31日にマイケル・キンナモン総幹事が辞任して以来、代行を務めていた。 米NCCは、プロテスタント、英国国教会、正教会、福音派など37教派が加盟、教会数は10万以上、信徒総数4500万人を擁している。□ ―――――――― ◎ナイジェリア北部バウチ州でテロ、キリスト者にも犠牲 【CJC=東京】ナイジェリア北部バウチ州で1月21日夜から22日にかけ、武装集団がキリスト者グループを銃撃し9人が死亡、10人以上が負傷した。武装集団の正体は不明。 北部カノ州のナイジェリア第2の都市カノでは20日、地元警察本部などを狙った連続爆破テロや銃による攻撃があり、ロイター通信は少なくとも178人が死亡したと伝えた。犠牲者は少なくとも215人とする地元紙の報道もある。イスラム過激派『ボコ・ハラム』(西洋の教育は罪)が犯行を認めた。州当局は20日、24時間の外出禁止令を出していた。□ ―――――――― ◎ポール・サイモンの「霊的な旅」 【CJC=東京】米国の著名なシンガーソングライター、ポール・フレデリク・サイモンが、半世紀にわたるこれまでの活動の中に、いつも霊的な側面があると語るが、最近のアルバム『ソー・ビューティフル・オア・ソー・ホワット』には自身もびっくりしている、と言う。神、天使、創造、巡礼、祈り、死後、などについての曲なのだ。 米宗教専門RNS通信によると、宗教的なテーマは意図したものではなかった、。サイモン自身、信仰深いとは言っていなかったが、米公共放送(USPBS)のプログラム『宗教と倫理ニュースウイークリー』のインタビューで、霊的なものには魅了される、と語っている。 「霊的感覚といったものがある。わたし自身の中に認め、それを楽しんではいるが、全く理解していないものだ」と言う。□ ―――――――― ◆短信◆(CJC) ≪中東≫ ▽『カトリック教会のカテキズム』のカテキズムがヘブライ語に=『カトリック教会のカテキズム』の最初の3巻がヘブライ語に翻訳された。バチカン(ローマ教皇庁)機関紙『ロッセルバトレ・ロマノ』が報じた。 ▽イスラエル高裁がパレスチナ人配偶者に市民権与えず=イスラエル高裁は、パレスチナ人配偶者を例外措置とする「市民権法」の特例規定改正を求める人権団体らの請求を反対6、賛成5で棄却した。非ユダヤ系人口の増加を安全保障上の脅威と考えてのものと見られる。朝日新聞報道。 ≪欧州≫ ▽教皇、レバノンを9月訪問か=教皇べネディクト16世が9月にレバノンを訪問する、とローマの『Iメディア』通信が報じた。バチカン(ローマ教皇庁)は確認していない。 ≪北米≫ ▽米共和党の大統領候補を目指すギングリッチ元下院議長を元妻が告発=米共和党の大統領候補を目指すギングリッチ元下院議長を、2番目の妻マリアンヌさんが「大統領にふさわしい倫理観に欠ける」と批判した。福音派の支持に影響が出そうだ。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月22日)=http://www.cwjpn.com ★常任司教委員会=追悼と復興のため=震災後1年を前に決定=公式祈願、司教ミサ、超教派祈祷集会 ★梅村司教、「トークライブ」会場であいさつ=司教団メッセージを紹介=脱原発世界会議=横浜 ★虐待・性暴力で研修=社会司教委員会=東京=「ガイドライン」作成に向けて開催 ★“多国籍”で祈り合う=共同体づくり始める=震災後派遣のフランシスコ会司祭=青森・大湊教会 ★教皇=各国外交使節への年頭あいさつ=「宗教を動機とするテロ行為」非難 =キリスト新聞(1月21日)=http://www.kirishin.com ★映画「“私”を生きる」東京・大阪で限定公開=普遍的に生き方を問う ★カトリック信徒が電子書籍を個人出版=“シスター知るきっかけに” ★被災地に「スイーツ」を=日本ナザレン教団=業界団体と提携 ★和歌山・ピースプロジェクト=自殺防止にTシャツ販売 ★米国=「属人的司教区」が発足=指導は前聖公会司祭に委ねる =クリスチャン新聞(1月22日)=http://jpnews.org ★白浜レスキューネットがPIECE PROJECT開始=自殺者14年連続3万人超で防止運動 ★復興トラクト=被災地で印刷へ=被災した愛隣印刷社が印刷機導入へ募金を開始 ★「きみは愛されるため…」被災の3県へ=CD「希望のうたごえ」贈呈運動広がる ★超教派で「仙台食品放射能計測所」開設=一般の人々が利用しやすくし「平安得てほしい」 ★野田首相らの伊勢神宮参拝に抗議=教界関係団体が声明 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1095 ┗━━━━━━━ 2012.1.16 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪新年にあたりご挨拶とお願い≫ 週刊ニュースレター『世界キリスト教情報』のご愛読いただきましたこと、また1口1000円以上のお支えのお願いに応じてくださいましたこと、まことにありがたく存じます。新年もよろしくご支援くださいますよう、お願いいたします。一部の方から銀行の支店名が分からないと送金出来ないとのご連絡をいただきました。下記のように訂正していますので、ご参考にしてくださいませ。 ※ 『世界キリスト教情報』は、創刊以来、ボランタリー活動としてまいりました。「無償」を前提としておりますが、活動が皆さまのお支えによっていることも確かです。そこで『世界キリスト教情報』に昨年1年間お付き合いくださった方にお願いします。年間1000円を1口として数口以上ご支援いただけませんでしょうか。ブログなどに転載使用されておられる場合は、「原稿料」としてご配慮下されば幸いです。 『世界キリスト教情報』は法人ではありませんので、ご支援いただきましたものが主宰者個人の収入になることをご了承願います。 ※ ご支援いただけます際は主宰者・郡山千里(コオリヤマ チサト)の下記口座にお振り込みをお願いいたします。領収証を必要とされる方は上記へご連絡くだ さいませ。 ◆三菱東京UFJ銀行 新丸の内支店(支店番号422)口座番号3811065 ◆みずほ銀行 船橋支店(支店番号282)口座番号0889492 ◆ゆうちょ銀行 10170-39250661 『世界キリスト教情報』は、個人の活動ですので、健康など一身上の事情で休止せざるを得なくなることも予想されます。今回ご支援いただいても、それが今後の配信をお約束するものではないこともご理解をお願いします。 = 目 次 = ▼米女子修道会などへの使徒的巡察が最終報告 ▼教皇、バチカン駐在外交団と新年挨拶 ▼ロシアにキリスト教政党創設構想 ▼ソマリアで改宗女性が公開ムチ打ち ▼タンザニア・ザンジバルで教会襲撃相次ぐ ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎米女子修道会などへの使徒的巡察が最終報告 【CJC=東京】米国のカトリック女子修道会・宣教会に対する『アポストリック・ビジテーション』(使徒的巡察)の最終報告書がバチカン(ローマ教皇庁)に提出された。 使徒巡察を実施者に任命されたマザー・メアリー・クレア・ミレアが調査結果を提出したもの。 マザーは、声明で3年間にわたる調査の完了を発表、「支持と配慮を必要とする懸念が修道生活に見られた」と指摘した。 使徒巡察の実施が発表された時、そのこと自体が論議にさらされた。当時の奉献・使徒的生活会省長官フランク・ロデ枢機卿は、米国の女子修道会・宣教会調査が必要なのは、「修道生活が行われていないことや共同体が消滅しているのを黙認していた」り、「カトリック教会の中にあってキリストと共にある共同体から離れる道を選んだ」ことがあったからだ、と語った。 初期の報告が、反体制的な会の取り締まりを主張したことに対し、著名な修道女が相次いでバチカンの調査に協力する必要はない、と主張するなど激しい反発の声が上がった。2009年から10年に掛けて調査は難航した。 米国出身のジョゼフ・ウィリアム・トビン大司教が同省局長に就任してから風向きが変わった。同局長は米国の指導者たちへ共感のサインを送った。2011年1月に長官に任命されたジョアン・ブラス・ジ・アヴィス大司教も、前任のロデ枢機卿の改革の必要を強調する姿勢とは距離を置いている。 長官は、「かつて取っていた立場」のために失われた信頼を、同省は回復しなければならない、として、トビン局長の発言に沿って、使徒的巡察の報告を受けても、劇的な変革はないだろう、と語っている。□ ―――――――― ◎教皇、バチカン駐在外交団と新年挨拶 【CJC=東京】教皇べネディクト16世は1月9日、バチカン駐在外交官と新年の挨拶を交わした。教皇は席上、約180カ国の外交官に対し、同性間の結婚が「人類の未来」を損ね、伝統的家族の在り方に対する脅威の一つだと表明、同性婚への強い反対姿勢を改めて示した。異性間の結婚は「単なる社会的慣例ではなく、あらゆる社会の根本を支えるものだ」とし、「子どもの教育において、適切な家族形態は極めて重要」だと強調した。 また教皇は、日本の原発事故などに触れて環境や生態系を守ることの重要性を訴えた。教皇は福島原発事故のほか、東南アジア各地での洪水などの天災に触れ、「環境を守ったり、気候変動や貧困と闘ったりすることは、人類全体の発展にとって大切な問題だ」と語った。 同性婚についてはカトリック教会は、同性婚合法化の動きに反対を表明しているが、すでにスペインやオランダなどでは合法化されている。□ ―――――――― ◎ロシアにキリスト教政党創設構想 【CJC=東京】ロシア正教会モスクワ総主教座の政治関係報道担当フセフォロド・チャプリン大司祭が、キリスト教政党創設構想を明らかにした。 宗教政党が法律で禁止されていることを認めながら、宗教関係と正式に登録せずに政党を結成する方法を検討中、と大司祭は語った。ヨーロッパ各国の『キリスト教民主党』を先例として挙げている。 そのような政党は正教会の明白な支持を得られないとしても、キリスト者の政治活動原則を具体的に実施出来るとしている。□ ―――――――― ◎ソマリアで改宗女性が公開ムチ打ち 【CJC=東京】米宣教専門『コンパス』通信によると、ソマリア南部ジャナーレのソフィア・オスマンさん(28)が2011年11月、キリスト教に改宗したとしてイスラム教過激派に拘束され、12月22日には「外来の宗教」を受け入れた罰として公衆の面前を引き回された後、ムチ打ち40回を受けた。これは釈放を意味するもの、と同通信は報じている。 「オスマンさんは午後3時に40回ムチ打たれた。過激派に拘束されている間に虐待さえたことについては語っていない」と目撃者の1人が語った。ムチ打ちで出血し、「気絶したのが分かった。死んだと思ったが、すぐに意識を取り戻し、家族が連れ去った」という。 オスマンさんは自宅で治療を受けたものの、ボーっとした感じで話し出そうとしなかった、と伝えられる。その後、別の場所に移動したという。□ ―――――――― ◎タンザニア・ザンジバルで教会襲撃相次ぐ 【CJC=東京】タンザニアのウングジャ島ザンジバル近郊ムトゥファニ・ムウェラで、イスラム教過激派が『アフリカ・ペンテコスタル・エバンジェリカル・フェローシップ』の教会堂2カ所を2011年12月3日夕、破壊した。損害は150万シリング(約71万円)に上る。同教会のユリウス・マコホ牧師が米キリスト教専門『コンパス』通信に語った。 教会員の1人は匿名で「彼らがここには教会はいらない、と叫んでいるのを聞いた」と語っている。犯人は未だ逮捕されていない。 11月26日には付近のキアンガで、イスラム教過激派100人以上がシロアム教会に「アラーは偉大なり」と叫びながら押し掛け、3時間にわたって施設を破壊した。 ウングジャ島ほかザンジバル諸島の人口は70万人と推定される中、キリスト教会は60カ所あるが、6月以降、教会襲撃事件が続発している。□ ―――――――― ●米国聖公会元主教でカトリックに改宗したポープ氏死去 米国聖公会元主教でカトリックに改宗したクラレンス・ポープ氏が長期にわたる闘病の後1月9日、ルイジアナ州バトンルージュで死去した。81歳。 1984年、テキサス州フォートワース主教を引退、カトリック教会に転会した。ただカトリック司祭として叙階されなかったので、翌年に聖公会に復帰した。 2007年、ポープ氏はまたカトリック教会に戻ったが、聖公会に復帰したのは、思考が鈍っていたからだ、と説明している。当時薬物治療を受けていたことも影響したという。(CJC) ―――――――― ◆短信◆(CJC) ≪アジア≫ ▽中国の反体制キリスト者が米国亡命の道探る=中国では最も著名な反体制キリスト者ユー・ジエ氏が1月13日、ロイター通信に、米国亡命の道を探っている、と語った。習近平副主席の訪米を控え、虐待について近く米議会で証言する。 ▽フィリピンの『ブラック・ナザレ』祭は今年も大混乱=フィリピン・マニラで1月9日、黒い実物大のキリスト像が付けられた十字架をかついで市内を行進する恒例の伝統行事『ブラック・ナザレ』祭が行われた。このキリスト像に触れるとご利益があると信じられており、多数が像に殺到、周囲は大混乱した。AFP通信が報じた。 ≪亜大陸≫ ▽カルナタカ州はキリスト者にとってインドで最も危険=インド南部カルナタカ州ではキリスト者への襲撃が続発しているが、クリスマスから新年に掛けて勢いが加速、同州は3年連続してインドで最も危険な州になった。 ▽パキスタン州政府がカトリック教会の建物を取り壊す=パキスタン東部パンジャブ州政府は、カトリック教会が運営する看護の家、女子学校、修道院、聖堂などを取り壊した。聖書、式服など関係物品も破壊した。 ≪中東≫ ▽『ダビデ王博物館』がテルアビブで開館=『ダビデ王博物館』がテルアビブで1月9日開館した。王の残したもの、その生涯や統治に関するものなどを展示する。王の末裔と称するスーザン・ロス氏が設立した。 ▽イスラエルのキリスト者人口の伸び最低=イスラエル中央調査局が1月6日発表したところでは、総人口の中でキリスト者人口の伸びが最低だった。 ≪欧州≫ ▽教皇が『新求道共同体』指導者と1月20日に会見=教皇べネディクト16世が1月20日、バチカンで『新求道共同体』指導者と会見する。その際に、同派が行っている独自様式のミサを修正を加えて承認するか、禁止するか、何らかの決定があると見られる。 ▽『バチカン秘密文書』の中から約100点が3月1日公開=『バチカン秘密文書』の中から約100点が3月1日からローマのカピトリーノ美術館で展示される。9月9日まで。 ≪アフリカ≫ ▽ナイジェリアで『ボコハラム』がキリスト者4人殺害=ナイジェリア・ヨベ州のポチスクムで武装した『ボコハラム』のメンバーが1月12日、イグボ族のキリスト者男性4人を射殺した。英国に本拠を置くキリスト教抑圧監視団体『クリスチャン・ソリダリティ・ワールドワイド』が報じた。 ▽赤十字が武装組織の妨害でソマリア食料輸送を停止=ソマリアの支援をめぐり、赤十字国際委員会(ICRC)は1月13日、食糧輸送を停止すると発表した。昨年12月、ソマリア南部へ配る米や豆など24万人分の食糧を、首都モガディシオの北で、シャバブ支配の地元当局が押収したため。 ≪南米≫ ▽リオデジャネイロのプロテスタント教会堂が創設150周年=ブラジル長老教会(IPB)が初めてリオデジャネイロに教会堂を建設したのが1862年1月12日。創設150周年を迎えて記念式典が行われた。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月15日)=http://www.cwjpn.com ★福島・いわき=支援拠点「もみの木」開所=被災者の自立へ新たな一歩 ★被災地ボランティア急募=サポートセンター緊急アピール ★仮設住宅を訪問し=クリスマスの集い=宮城・石巻ベース ★「世界記憶遺産に」=登録に向けて動き=仙台市博物館の「慶長遣欧使節」資料 ★枢機卿 新たに22人=教皇発表、アジアから2人 =キリスト新聞(年始休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(年始休刊)=http://jpnews.org ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1094 ┗━━━━━━━ 2012.1.9 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪新年にあたりご挨拶とお願い≫ 週刊ニュースレター『世界キリスト教情報』を1年の間、ご愛読いただきましたこと、まことにありがたく存じます。新年もよろしくご支援くださいますよう、お願いいたします。 ※ 『世界キリスト教情報』は、創刊以来、ボランタリー活動としてまいりました。「無償」を前提としておりますが、活動が皆さまのお支えによっていることも確かです。そこで『世界キリスト教情報』に昨年1年間お付き合いくださった方にお願いします。年間1000円を1口として数口以上ご支援いただけませんでしょうか。ブログなどに転載使用されておられる場合は、「原稿料」としてご配慮下されば幸いです。 『世界キリスト教情報』は法人ではありませんので、ご支援いただきましたものが主宰者個人の収入になることをご了承願います。 ※ ご支援いただけます際は主宰者・郡山千里(コオリヤマ チサト)の下記口座にお振り込みをお願いいたします。領収証を必要とされる方は上記へご連絡くだ さいませ。 ◆三菱東京UFJ銀行 支店番号422 口座番号3811065 ◆みずほ銀行 支店番号282 口座番号0889492 ◆ゆうちょ銀行 10170-39250661 『世界キリスト教情報』は、個人の活動ですので、健康など一身上の事情で休止せざるを得なくなることも予想されます。今回ご支援いただいても、それが今後の配信をお約束するものではないこともご理解をお願いします。 ※ 《メディア展望》は各紙が年始休刊のため休載します。 = 目 次 = ▼バチカンとルーテル派が「宗教改革の記憶癒し」へ ▼教皇、新枢機卿22人を発表、2月に枢機卿会議 ▼教皇のメキシコ、キューバ訪問日程発表 ▼米国の『オルディナリアーティ・ペルソナーリ』発足 ▼ノルウェー教会が先住民族の「独自教会」形成へ ▼「キリスト教迫害、最悪は北朝鮮」と『オープン・ドアーズ』 ▼マレーシア政府がキリスト教に歩み寄り姿勢 ▼イスラエルでクリスマス行進中に刺殺事件 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎バチカンとルーテル派が「宗教改革の記憶癒し」へ 【CJC=東京】英カトリック週刊誌『タブレット』によると、1517年のマルチン・ルターによる95カ条の提題発表による「分裂」500周年を記念する2017年を目指し、「宗教改革」を論議する合同委員会がバチカン(ローマ教皇庁)とルーテル世界連盟によって結成された。 キリスト教一致推進評議会委員長のクルト・コッホ枢機卿が明らかにしたもので、論議はすでにバチカンで始められ、両教会の間の「癒し」をもたらす、と同枢機卿は期待している。 枢機卿はドイツ・テレビとの年末インタビューで、「共同文書では、宗教改革について双方の共通の見解、肯定的、否定的双方のものを表明することになるのは疑いない」と語った。特に「宗教改革の記憶を癒す」ことが主要な目的だと強調している。□ ―――――――― ◎教皇、新枢機卿22人を発表、2月に枢機卿会議 【CJC=東京】教皇べネディクト16世が新枢機卿22人を発表した。典礼暦で主の公現を祝う1月6日朝、教皇はバチカンのサンピエトロ大聖堂でミサを行い、その後の正午の祈りの集いで、2月18日に枢機卿会議を招集すると発表した。教皇はその中で新しい枢機卿22人を任命したいと述べ、その名を発表した。その内4人は80歳を超えているので後継教皇選挙(コンクラーベ)には参加しない。 新枢機卿は、福音宣教省長官のフェルナンド・フィローニ大司教、移住・移動者司牧評議会議長のアントニオ・マリア・ヴェリョ大司教などバチカンの高位聖職者が約半数を占めている。 アジアでは香港のヨハネ湯漢(トン・ホン)司教、インドのジョージ・アレンケリー総大司教(シロ・マラバル典礼エルナクラム=アンガマリ教区)が任命された。また米国からは予想通りにニューヨークのティモシー・マイケル・ドラン大司教とエルサレム聖墳墓騎士団団長代行のエドウィン・フレデリック・オブライエン大司教が任命されている。□ ―――――――― ◎教皇のメキシコ、キューバ訪問日程発表 【CJC=東京】教皇べネディクト16世の3月23~28日のメキシコ、キューバ訪問の日程が明らかになった。 メキシコ司教協議会の発表によると、教皇は3月23日午後中部グアナファト州のレオン空港に到着、フェリペ・カルデロン大統領や司教たちの歓迎を受ける。 24日、大統領と公式会見の後、レオン市の子どもや信者たちとの集い。25日、付近のシラオ市でミサを司式、その後、メキシコ91教区の代表と会見、夕にはレオン大聖堂で夕べの祈りをメキシコやラテンアメリカの司教と共にし、メッセージを述べる。 26日、空路キューバのサンティアーゴへ。ラウル・カストロ大統領やサンティアーゴ大司教らの歓迎を受けた後、オープンカーで革命広場へ向かい「お告げの祭日」のミサを行う。27日、キューバ守護聖人の像の前で祈りを捧げた後、空路、首都ハバナへ。カストロ大統領と公式会見の後、教皇使節館でキューバの司教と会談する。28日、公開のミサを行った後、午後ハバナ空港から帰国。□ ―――――――― ◎米国の『オルディナリアーティ・ペルソナーリ』発足 【CJC=東京】教皇べネディクト16世は1月1日、米国の『オルディナリアーティ・ペルソナーリ』(属人的司教区)を発足させ、その指導を聖公会の前ニューメキシコ主教ジェフリー・N・スティンソン司祭に委ねた。同司祭は子どもが3人。カトリックに改宗したのは2007年、09年にカトリック司祭になった。 米カトリック教会テキサス州ヒューストン教区は、『オルディナリアーティ・ペルソナーリ』が英国国教会の形式に則ったミサを行うことを認めた。 『オルディナリアーティ・ペルソナーリ』は、2009年に教皇べネディクト16世が、保守的な英国国教会(聖公会)の司祭、信徒、または1教会全体が、音楽や祈祷をこれまでの形式で守りつつ「ローマ」と連携出来るようにした使徒憲章を承認した際に導入した制度。転会した主教は、カトリック教会の司祭としての務めを果たすことが出来る。既婚の男性司祭はそのままカトリック司祭となる。ただ未婚の司祭が今後結婚することは認められない。 『オルディナリアーティ』はすでに英国(イングランドとウエールズ)で発足しており、米国が2番目。今後カナダとオーストラリアでも発足するものと見られる。 英国の『オルディナリアーティ』は発足1年だが、信徒1000人、司祭60人に留まっている。カトリック教会に転会するよりは、派内の保守的団体や分離グループに属すことを選ぶため。 米聖公会からは司祭約100人が米国の『オルディナリアーティ』のカトリック司祭となるよう手続きしている。また信徒1400人、小規模の6教会が転会する。 スティンソン司祭は2日、声明を発表、加入する聖公会信徒に「学習の急カーブ」を覚悟するよう警告している。□ ―――――――― ◎ノルウェー教会が先住民族の「独自教会」形成へ 【オスロ=ENI・CJC】(オイヴィンド・オスタン記)ノルウェー教会(ルーテル派)は、今後4年間で先住サーミ族(ラップ人)が教会生活の中で確固たる役割を果たせるように準備を始めた。同派全国評議会のイェンス=ペッテル・ヨンセン議長は「サーミ族の教会生活がノルウェー教会内で平等かつ自然な一部となるように、そしてノルウェー教会が多文化共同体となるように願っている」と語った。 サーミ族は、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアのコラ半島などに総勢10万人いると推定される。ノルウェーには5万人から6万5000人住んでいると見られ、多くは北部で伝統的な生活様式を守っているが、オスロなど都市部にも居住している。 同派は2011年の総会で、サーミ族は教会内で独自の生活が出来、教会の当然の部分として先住民の立場が認められる、と決議した。具体的には16年までに、独自の牧師、執事などの役員ポストを設け、サーミ語や、新会員募集、典礼、聖書翻訳、教会史などを教育するという。 サーミ語やその文化に対するノルウェー社会や教会の姿勢は歴史的に変化して来ている。20世紀前半まではサーミ語はサーミ族居住地域でも学校教育に取り入れられなかった。 キリスト教は、中世にカトリックと正教会の布教が行われた。1536年から37年に掛けての『デンマーク=ノルウェーの宗教改革』で、ほとんどのサーミ族はルーテル派になった。ただ今も正教会信徒が少数存在する。 サーミ族居住地域では、ノルウェー教会の牧師は典礼を現地語で行っており、中には説教や日常会話も可能なレベルの人もいる。一方でサーミ族の牧師も見られるようになった。□ ―――――――― ◎「キリスト教迫害、最悪は北朝鮮」と『オープン・ドアーズ』 【CJC=東京】キリスト教抑圧監視団体『オープン・ドアーズ』(米国本部カリフォルニア州サンタアナ)が、キリスト教徒に対する迫害が激しい50国をまとめ『ワールド・ウォッチ・リスト』2012年版tとして発表した。リスト作成20年の中で迫害状況が改善された所が全くないのは、初めてのことという。 北朝鮮を10年連続で世界で最も迫害の激しい国に選んだ。強制労働収容所には最近でも5万人から7万人が送られている、と報告している。 迫害トップ5国として、北朝鮮の他、アフガニスタン、サウジアラビア、ソマリア、イランを『オープン・ドアーズ』は上げている。□ ―――――――― ◎マレーシア政府がキリスト教に歩み寄り姿勢 【CJC=東京】マレーシア政府は1月4日、ミッションスクール校長の選任、教育修了試験科目への「聖書知識」導入、キリスト教団体に対する寄付金の免税など、キリスト教界の要求に応じる施策を発表した。国営ベルナマ通信が報じた。 同日に新首都プトラジャヤで開催されたキリスト教団体側との昼食会で、ナジブ・ラザク首相が明らかにした。昼食会には首相のほか、ムヒディン・ヤシン副首相ら閣僚13人が参加、キリスト教側からは、マレーシア・キリスト教会連合会(CFM)会長のン・ムーンヒン主教(西マレーシア英国国教会首長)、マーフィー・パキアム大司教(クアラルンプール)ら20人が出席した。□ ―――――――― ◎イスラエルでクリスマス行進中に刺殺事件 【CJC=東京】イスラエル・テルアビブで、少数派キリスト者の指導者ガビ・カディーズ氏が1月6日、正教会のクリスマスを祝う行進の最中、「クリスマス爺さん」の服装をした男に背中を刺され、即死した。犯人は人ごみに紛れ逃走した。 カディーズ氏は、ヤッファ地区の正教協会会長。キリスト者はイスラエルでは人口の5%以下だが少数派の中では最大集団を形成している。現場はアラブ人の多いヤッファ地区ではあるが、警察は宗教間の抗争とは見ていない。 「クリスマス爺さん」はサンタクロースと同様のものだが、起源は別とされている。□ ―――――――― ◆短信◆(CJC) ≪アジア≫ ▽中国四川省でチベット族住民がまた抗議の焼身自殺=中国四川省のアバ・チベット族チャン族自治州で1月6日、チベット族住民2人が焼身自殺を図り、1人が死亡した。同自治州や隣接するチベット自治区では昨年、チベット仏教の僧侶や尼僧、元僧侶ら12人が中国政府への抗議で焼身自殺を図っている。 ▽フィリピンで急成長するキリスト教運動=米宣教専門アシスト通信によると、フィリピンで急成長している福音派系キリスト教運動『ビクトリー・クリスチャン・フェローシップ』(VCF)が南部のザンボアンガなど国内各地で1月6日から7日間の祈祷・断食集会を始めた。大学ほか様々な共同体で霊的な躍進を作り出すのが目的。 VCFは25年前にマニラにセンターを開設した。現在、青年層に様々な生き方変更プログラムを提供、会員も5万人を超えている。 ≪欧州≫ ▽モスクワでは雪が消えたクリスマス=東方正教会はクリスマスを1月7日祝った。共同通信によると、ロシアの首都モスクワは市内のあちこちに大きなツリーが飾られ、華やいだ雰囲気だが、先月来の記録的暖冬で中心部の雪がほとんど消え、市民には「何だか物足りない」祝日となった ▽イタリアでカトリック系紙など廃刊の危機=イタリアで財政立て直しの一環として新聞への助成金を大幅に削減する方向が打ち出されている。 この措置が実行されると、大手大衆紙への影響より小部数の運動紙、政党紙への影響が大きく、中には廃刊を迫られる所も出てくると見られる。キリスト教関係ではカトリック系の『アッヴェニレ』紙に影響が出そうだ。 ≪アフリカ≫ ▽南アフリカの与党ANCが100周年=南アフリカで反アパルトヘイト闘争の中心になって成功させ撤廃後17年にわたって政権を担ってきた『アフリカ民族会議』(ANC)が1月8日、結成100周年を迎えた。ただ党内対立や幹部による汚職疑惑などが相次ぎ影響力は減退している。 ▽エジプトで宗教間の対話の可能性=エジプト・コプト教会の最高指導者シェヌーダ3世教皇は1月5日、イスラム教側との「建設的対話」開始の可能性について英国国教会指導者と協議した。ENI通信が報じた。 人民議会(国会)選挙で、第1回と第2回の投票ではイスラム原理主義組織ムスリム同胞団系の『自由公正党』が第1党、イスラム教をさらに厳格に解釈する『光の党』が第2党に躍進したのを受けてのこと。 ▽エジプト南部でムハンマドの風刺画めぐり抗争=エジプト当局は南部で12月末に起きた暴力沙汰に関係したとしてコプト教徒の学生ガマル・マスウトさん(17)を12月31日拘束した。 マスウトさんが、イスラム教の創始者ムハンマドの風刺画をフェースブックに掲載したとして、それを見た住民が「神は偉大なり」と歌いながらマスウトさん宅を襲撃、また近隣のキリスト者の住宅に放火しようとした。警察が出動してイスラム教徒たちを解散させた。 ≪北米≫ ▽ニューヨークで抗議デモの牧師逮捕=ニューヨーク市法務局前で不法占拠したとして、市議1人とフェルナンド・カブレラ牧師、ビル・デヴリン牧師らが1月5日逮捕された。ドアの外でひざまずき賛美歌を歌って、公立学校での礼拝活動禁止条例に反対を表明していたもの。条例は2月12日に発効する。 ▽ジョージ・マイケル入院中に「死の祈り」捧げられ?=英国出身のシンガーソングライター、ジョージ・マイケルは急性肺炎でツアー先のオーストリアの病院で治療を受け、クリスマス直前に退院したが、米国の超保守派キリスト教団体が「死んでしまうように」と『死の祈り』を捧げていたと報じられた。 『クリスチャンズ・フォア・ア・モーラル・アメリカ』(清く正しいアメリカのためのキリスト者)と呼ばれるこの団体はゲイ(同性愛)に対し極端に否定的な意見を持ち、今回のジョージの入院も、肺炎ではなくエイズだと信じ込み、彼の死を祈るようにツイートで信徒たちに呼びかけていたという。 ▽テンプルトン財団が米バイオラ大学に調査助成金303万ドル=科学と宗教の調和を目指し投資家ジョン・テンプルトン氏が設立したテンプルトン財団が米カリフォルニア州ラミラダの福音派系バイオラ大学キリスト教思想センターに調査助成金303万ドル(約2億3000万円)を授与する、と発表した。アシスト通信が報じた。 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン 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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1093 ┗━━━━━━━ 2012.1.2 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪新年にあたりご挨拶とお願い≫ 週刊ニュースレター『世界キリスト教情報』を1年の間、ご愛読いただきましたこと、まことにありがたく存じます。新年もよろしくご支援くださいますよう、お願いいたします。 2011年はキリスト教世界にとっても激動の年でした。その中で『世界キリスト教情報』は、『CJC通信』に力を入れ、速報体勢の強化に努めました。新年からは配信形式も一部変更しています。 ※ 『世界キリスト教情報』は、創刊以来、ボランタリー活動としてまいりました。「無償」を前提としておりますが、活動が皆さまのお支えによっていることも確かです。そこで『世界キリスト教情報』に昨年1年間お付き合いくださった方にお願いします。年間1000円を1口として数口以上ご支援いただけませんでしょうか。ブログなどに転載使用されておられる場合は、「原稿料」としてご配慮下されば幸いです。 『世界キリスト教情報』は法人ではありませんので、ご支援いただきましたものが主宰者個人の収入になることをご了承願います。 ※ ご支援いただけます際は主宰者・郡山千里(コオリヤマ チサト)の下記口座にお振り込みをお願いいたします。領収証を必要とされる方は上記へご連絡くだ さいませ。 ◆三菱東京UFJ銀行 支店番号422 口座番号3811065 ◆みずほ銀行 支店番号282 口座番号0889492 ◆ゆうちょ銀行 10170-39250661 『世界キリスト教情報』は、個人の活動ですので、健康など一身上の事情で休止せざるを得なくなることも予想されます。今回ご支援いただいても、それが今後の配信をお約束するものではないこともご理解をお願いします。 ※ 週刊ニュースレター『世界キリスト教情報』の体裁を一部変更しました。記事タイトル前に付しています◎印のほかに○印(ニュース性よりトピックス性に比重のあるもの)と●印(死亡ニュース)を設け記事識別の便宜を図りました。 『短信』もCJC通信の速報・本記の一部から再構成することにしました。引き続きご愛読をお願いいたします。(主宰者) = 目 次 = ▼2011年キリスト教10大ニュース=世界キリスト教情報が選定 ▼エルサレムの『神殿の丘』付近で古代の封印発掘 ▼イエスの聖誕教会で今年も聖職者が小競り合い ▼韓国救世軍がクリスマス募金で過去最高額 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ○2011年キリスト教10大ニュース=世界キリスト教情報が選定 2011年キリスト教10大ニュースを『世界キリスト教情報』が選定した。 ☆伊アッシジで世界各宗教指導者会議開催 ☆カトリックへ英国国教会(聖公会)から転会始まる ☆教皇ヨハネ・パウロ2世の列福式、バチカンに大群衆 ☆バチカン・WCC・WEAが「改宗」問題で共通指針 ☆離婚者を「真理と慈愛で」受け止める、とバチカン高官 ☆米長老教会(PCUSA)が同性愛教職を容認 ☆米UCCが教憲から「天におられる父」表記外す ☆エジプトで少数派コプト教徒への抑圧激化 ☆英YWCAなどキリスト教団体が宗教色消す名称に変更 ☆東日本大震災に世界のキリスト教会が素早く救援 ※ 2010年の10大ニュースは次のようなものだった。 ☆中国政府、カトリック教会にバチカンの影響排除する姿勢強化 ☆『新求道共同体』の活動一時停止訴えた日本司教団に教皇難色 ☆聖職者の児童性的虐待が各国の教会で相次ぎ発覚 ☆女性聖職や公然同性愛者聖職認否で各派に分裂の動き ☆日本キリスト教協議会総幹事の長期不在など各派指導層人事に波乱 ☆未受洗者の聖餐参加めぐり国内各派で対立深刻化 ☆キリスト教系を名乗るカルト集団の活動活発に ☆日本聖書協会などが新たな聖書訳出計画発表 ☆環境悪化の中でキリスト教学校教育同盟100周年 ☆聖公会京都教区で聖職者が同僚から「暴行傷害」受けた、と被害届 (CJC) ―――――――― ◎エルサレムの『神殿の丘』付近で古代の封印発掘 【CJC=東京】イスラエル考古局は12月25日、エルサレム旧市街の『神殿の丘』の西壁(嘆きの壁)付近で2000年前のものと見られる粘土の封印を発掘したと発表した。紀元前1世紀からエルサレムの第二神殿が破壊された紀元70年までのものと見られる。 封印は粘土で作られたボタン状のもので、アラム語で「神に穢れのない」と記されており、いけにえをささげる際に食物や動物が律法の定めに適合していることを示すために用いられたと見られる。考古局は、封印が捧げ物の純潔を示す行為を実証したもので、古代の文書に記されている神殿での儀式活動を考古学的に裏付けるもの、としている。 現場付近はユダヤ人にとっては『神殿の丘』とされているが、イスラム教徒にとってもアルアクサ・モスクや『岩のドーム』などがあり、スンニ派にとっては第三の聖地。またキリスト者にとっても近くに聖墳墓教会があり旧市街は聖地とされている。 旧市街は現在イスラエルの実効支配にある。イスラエルは「エルサレムは入植地ではない。我々の首都だ」との見解から旧市街統合を目指し、ユダヤ人入植を進めており、発掘がユダヤ人入植者と関係のあるグループの資金援助によって行われていることから反発を呼びそうだ。□ ―――――――― ◎イエスの聖誕教会で今年も聖職者が小競り合い 【CJC=東京】正教会のクリスマスを1月7日に控え、「平和の御子」イエス・キリスト生誕の地として知られるベツレヘムの聖誕教会で12月28日、準備を進めているギリシャ正教会とアルメニア教会の聖職者約100人の間で今年も小競り合いがあった。 「毎年のことでたいした問題ではない」、と両者を引き下がらせたパレスチナ警察のハレド・アルタミニ警視がロイター通信に語っている。□ ―――――――― ◎韓国救世軍がクリスマス募金で過去最高額 【CJC=東京】韓国救世軍が2011年のクリスマスに社会鍋の募金活動で47億3000万ウォン(約3億3100万円)以上を集めた。これは募金を始めて以来の最高額という。 救世軍は、韓国社会に分かち合い文化と企業の後援参加が拡大した結果だとし、社会鍋の基金は政府行政安全部に提出した来年度の事業に使われると説明した。 また街頭募金を終えた後も登録された募金期間である1月31日まで活動を継続する。韓国情報サイト『イノライフ・ネット』が報じた。 また韓国紙『中央日報』によると、12月4日午後ソウル・明洞の通りで50代の男性が社会鍋に白い封筒を入れ、小声で「良いことに使って下さい」と話した。封筒には1億1000万ウォン(約758万円)の小切手と「身動きが不自由な年配の方に役立てばと思います」という手紙が入っていた。小切手は本物だった。社会鍋募金の歴史83年で最高額。□ ―――――――― ◆短信◆(CJC) ≪アジア≫ ▽韓国で牧師が9億ウォン横領容疑で逮捕=韓国ソウル南部地検刑事4部は12月29日、ホームレス救済のための収益事業を行うという名目で集めた資金約9億ウォン(約6300万円)を横領したとして56歳の牧師を逮捕した。 ≪中東≫ ▽イラン当局がアフヴァーズの『アッセンブリーズ・オブ・ゴッド』教会に手入れ=イラン当局が南西部の都市アフヴァーズの『アッセンブリーズ・オブ・ゴッド』教会に12月25日、手入れを行い、子どもを含む全員を拘留した。キリスト教抑圧監視団体『クリスチャン・ソリダリティ・ワールドワイド』が報じた。 ▽イスラエルでユダヤ教超正統派に抗議のデモ=エルサレム西郊ベイト・シェメシュで12月27日夜、勢いを増しているユダヤ教超正統派に抗議するデモが発生、数千人規模に達したとエルサレム・ポスト紙が報じている。 ≪欧州≫ ▽2月に枢機卿会議開催へ、新枢機卿任命も=教皇べネディクト16世は2月18~19日に枢機卿会議を開催する、と宗教通信『Iメディア』が12月28日報じた。新枢機卿任命も発表されると見られている。 ▽「トリノの聖骸布」、中世に作られた偽物ではありえない、という結論に=イタリアの科学者による実験の結果、イエス・キリストの遺体を覆っていたとされる「トリノの聖骸布」、中世に作られた偽物ではありえない、という結論に達した、と英紙『テレグラフ』が報じた。 ▽Vatican.xxxドメインは事前に永久除外リストに登録と判明=バチカン(ローマ教皇庁)広報所長のフェデリコ・ロンバルディ神父が12月21日、「身元不明の第三者がVatican.xxxドメインを取得した」と発表したが、「xxx」という名称はポルノサイト用のもので、ドメイン管理者によれば、事前に永久除外リストに登録されており、初めから申請を受け付けていないことが分かった。 ▽ドイツに雪で作った教会出現=ドイツ東南部ミッターフィルミアンシュロイトで1400立方メートルの雪を使って教会が作られた。奥行きは約25メートル。同地が豪雪に見舞われた1910~11年の冬を記念して作られた、とAFP通信。当時、豪雪のため近隣の教会に行けなくなった信者たちが、雪で自前の教会を建てたという。 ≪アフリカ≫ ▽テロ攻撃多発の4州にナイジェリアが非常事態宣言=共同通信によると、ナイジェリアのジョナサン大統領は12月31日、同国のイスラム過激派『ボコ・ハラム』(西洋の教育は罪)のテロ攻撃などが多発する4州に非常事態を宣言、4州が接する国境を一時的に閉鎖すると表明した。 ▽ナイジェリアの連続爆破事件に世界各国で懸念の声=ナイジェリアでクリスマスの当日発生した連続爆破事件に、世界各国で懸念の声が挙がっている。アシスト通信が報じた。 ▽ウガンダで牧師にイスラム教過激派が酸性物質を投げ掛け大火傷=ウガンダのカンパラで12月24日、イスラム教過激派と見られるグループがキリスト教に改宗したウマル・ムリンデ監督(37)に酸性物質を投げ掛け、右目を失明させるなど大火傷を負わせた。 ≪北米≫ ▽米テキサス州でサンタクロースの扮装をした男が12月25日朝、自宅で銃を乱射=米テキサス州グレイプヴァインでサンタクロースの扮装をした男が12月25日朝、自宅で銃を乱射し、その後自殺した。現場で男性3人、女性4人の遺体が発見された。 ▽カリスマ運動への参加者は全世界で3億5000万人=米国の宗教調査機関『ピュー・リサーチ・センター』が発表した全世界のキリスト教に関する調査では、3億5000万人はカリスマ運動に参加している。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月1日)=http://www.cwjpn.com ★教皇「世界平和の日」メッセージ=若者たちに正義と平和の教育を ★フィリピン南部で鉄砲水=緊急支援に教会動く ★長崎教会管区=支援の拠点 開所=被災地と管区つなぐパイプに=岩手・大槌町 ★福島を生きる」=子どもらのため教職員奮闘=郡山ザベリオ学園 ★上智大学と国際基督教大学が国際シンポ=社会変革と大学の役割 =キリスト新聞(年始休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(1月1・8日)=http://jpnews.org ★金正日総書記急死 どう祈るか=拉致問題のゆくえ、宣教の門戸=後継者の心が変わるように=横田早紀江さんが要請 ★映画「“私”を生きる」緊急公開=「君が代」強制をおかしい、と言った教師たちの実像=この危険を知らせなければ後悔する ★9か月目の3・11一致祈祷会=山北宣久氏=「闇の中のクリスマス」語る ★いますぐ原発への廃止を=カトリック司教団がメッセージ ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1092 ┗━━━━━━━ 2011.12.26 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪連絡≫今年の配信を終わります。新年は1月2日、ご挨拶を申し上げます。 = 目 次 = ▼悲惨・混迷・不安の中のクリスマス ▼北朝鮮向けのクリスマス電飾を韓国が取りやめ ▼キリスト教はいまやアフリカの宗教に ▼ナイジェリアで連続爆発、39人死亡 ▼キューバが教皇訪問控え服役囚2900人に恩赦 ▼フィリピン南部ミンダナオ島で71歳の牧師射殺 ▼ラオスでクリスマス祝会に手入れ、指導者拘束 ▼ラオス当局がキリスト者村民を追放計画 ▼クライストチャーチのクリスマスは屋外で ▼WCCが図書室2カ所を統合 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎悲惨・混迷・不安の中のクリスマス 【CJC=東京】地震、津波、洪水。独裁政権崩壊後の混乱と暴力支配、金権主義がもたらした企業文化の破壊と金融混乱、「予想外」だった原発事故とその報道がもたらした政治不信、独裁者の急死の衝撃と予測不可能な今後。悲惨、混迷、不安が覆う中で、世界は12月24日から25日に掛けて、主イエス・キリストの誕生を記念するクリスマスを祝った。 イエスの生誕地とされるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のベツレヘムでは、聖カテリナ教会の深夜ミサに大勢のキリスト者が参加した。パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長やサラム・ファイヤド首相も出席した。 フアド・トゥワル・エルサレム総大司教は「中東全体の平和と安寧を望む」と述べ、エジプト、シリアなどの指導者が良識を持って民衆のために尽くすよう求めた。 大勢の巡礼や観光客が聖誕教会やその前にある飼い葉桶広場に押し掛けた。パレスチナ人の大部分はイスラム教徒だが、多くの市民が夜遅くまでキリスト者とともにクリスマスを祝った。パレスチナ当局によると訪問者数は5万人を超えると予想していた。自治政府のフルード・デイベス観光相は、「ホテルはこの3年で室数は倍増したのに、1室も残っていない」と語った。 教皇べネディクト16世は24日夜、主の降誕を祝う深夜ミサをサンピエトロ大聖堂で行った。教皇は25日正午、バチカンのサンピエトロ大聖堂のバルコニーから、集まった巡礼者数千人を前に恒例のクリスマスの祝福メッセージを読み上げ、飢餓や洪水、紛争などに苦しむ人びとのために祈りをささげた。教皇は、「大地を血に染める多くの紛争に引き裂かれた世界に、神の恵みがあるように」と述べ、政府による市民弾圧が続くシリアで流血と暴力が終わるよう祈った。 メッセージは、反戦と和解への支持を強調し、特にパレスチナとイスラエルの問題や、アフリカ大湖沼地域、南スーダンなどに言及した。またエジプトやリビアなど中東・北アフリカで進む民主化の動きについては、「社会のあらゆる層の人々が公共の利益を求める熱意が報われた」と述べた。 教皇はさらに、日本語を含む世界の65の言語でクリスマスと新年のお祝いを述べ、恒例の祝福「ウルビ・エト・オルビ」を発表した。 英国のエリザベス女王は恒例のクリスマス演説で、「災害や逆境の中でこそ家族や友情の強さを見出すことができた」と述べ、家族や社会の絆の大切さを訴えた。演説は25日放送された。女王は英連邦のオーストラリアとニュージーランドが今年、洪水や大地震に見舞われたことに触れ、「被災地で家族や地域社会が互いに支え合う姿に心を打たれた」と述べた。□ ―――――――― ◎北朝鮮向けのクリスマス電飾を韓国が取りやめ 【CJC=東京】北朝鮮向けのクリスマスツリー電飾を韓国が取りやめた。韓国国防省は12月20日、宗教団体の要請により南北軍事境界線付近の愛妓峰(エギボン)と平和展望台、統一展望台の3カ所に23日から点灯を予定していたクリスマスの電飾を取りやめることを明らかにした。宗教団体側も応じたという。 クリスマス電飾は、北朝鮮が「南北国境付近でクリスマスツリーを点灯するのはやめよ!」との抗議を受け2004年から点灯を見合わせていたが、哨戒艦『天安』沈没事件、延坪島砲撃などで関係が悪化した10年からツリー風タワー1基の点灯を再開、11年は3基に増やして点灯する計画だった。 韓国が10年に点灯したクリスマスツリーは、国境から3キロの愛妓峰に建つ高さ30メートルのもの。北朝鮮の開城からも見えたと伝えられる。□ ―――――――― ◎キリスト教はいまやアフリカの宗教に 【CJC=東京】米ワシントンに本拠を置く『ピュー・リサーチ・センター』が12月19日発表した調査報告『全地球のキリスト教』は200以上の国を対象に国勢調査など2400以上の情報源を利用して、「キリスト者」と自認する人の数を算出した。 2010年の世界総人口69億人の中で、キリスト教信者は21億8000万人と32%を占める。キリスト教は「世界的な宗教」とされるものの、欧米など伝統的なキリスト教世界が不振なのに、発展途上国では信徒数が急増しており、キリスト教の中心と呼べる大陸や地域はなくなった。 約1世紀前の1910年以来、変化が著しい。当時は世界のキリスト者6億人の3分の2は欧州に住んでいた。それが今では21億8000万人の中で欧州居住者の比率は25%にまで低下している。一方、南北アメリカには37%、サハラ砂漠以南のアフリカが24%、アジア・太平洋地域13%。 「世界の3分の2の国で、人口の大多数がキリスト者と認められるが、これは予想外のことで驚いている」と報告書のコンラッド・ハッケット主任は言う。 教派別に見ると、約半数はカトリック。広い意味でのプロテスタントは37%、正教会12%。その他モルモン教会やエホバの証人など1%。 総人口の32%を占めてキリスト教が首位に立つ一方、イスラム教が16億人(23・4%)で2位だった。 キリスト教の起源は中東と北アフリカにあるものの、現在同地方では住民の僅か4%に過ぎない。 一方でサハラ砂漠以南のアフリカでは1910年の9%から今では63%にまで増加している。ナイジェリアのキリスト者は8000万人で、宗教改革の始まったドイツよりプロテスタントが多い状況。 「歴史的な宣教活動とアフリカ住民による固有のキリスト教運動の結果、サハラ砂漠以南では1910年の10人に1人から、今日では10人の内6人がキリスト者だ」とハッケット主任。 ヨーロッパを見ると94%がキリスト者だった1910年より、宗教的には多様化が進んでいる。それでも今日なお住民の76%がキリスト者を自認している。 「キリスト者だという人の率はもっと小さいという印象を持つ人が多いだろう」と同氏は言う。 報告書は、中国のキリスト者の数という難題にも取り組んだ。公式調査には、キリスト者と自認させないような政策も影響している。それらを勘案しつつ、共産党員のキリスト教信仰を禁止する政策にも関わらず、信者が増えている、と調査者は確信しており、人口の5%、6700万人と推定する。□ ―――――――― ◎ナイジェリアで連続爆発、39人死亡 【CJC=東京】西アフリカ、ナイジェリアの首都アブジャ近郊や中部プラトー州ジョスなど4都市の教会などで12月下旬に起きた連続爆発テロの死者数が26日までに少なくとも39人に上った。 首都アブジャ近郊マダラの聖テレサ・カトリック教会での25日の爆発は、クリスマス・ミサの最中とあって、信者ら多数が巻き込まれた。 キリスト者のグッドラック・エベレ・ジョナサン大統領が率いる政権と対立するイスラム過激派武装勢力『ボコ・ハラム(西洋の教育は罪)』が犯行を認めている。 同国北東部では、治安部隊と『ボコ・ハラム』との戦闘が続いている。□ ―――――――― ◎キューバが教皇訪問控え服役囚2900人に恩赦 【CJC=東京】キューバ政府は12月23日、同国内の受刑者のうち高齢者や女性ら2900人以上に恩赦を実施、数日中に釈放すると発表した。2012年3月に教皇べネディクト16世の訪問を控え、「革命の力と寛大さ」を示すのも目的の一つとしている。殺人などの凶悪犯、スパイやテロなどの罪での服役囚は含まれないが、一部「国家の安全に対する罪を犯した者を含む」として、政治犯を含むことを示唆した。 ラウル・カストロ国家評議会議長は、受刑者の家族や宗教団体からの「数多い要望」を受け、人道的な措置として釈放を決めたと述べた。 カストロ議長が国会(人民権力全国議会)で語ったところによると、25カ国、86人の外国人受刑者も釈放される。ただ米ワシントンのキューバ利益代表部によれば、反体制派にインターネット接続のための衛星通信装置を提供したとして2009年に収監された米国人アラン・グロス氏は入っていない。グロス氏は国家の安全に対する罪で禁錮15年を言い渡されている。□ ―――――――― ◎フィリピン南部ミンダナオ島で71歳の牧師射殺 【CJC=東京】フィリピン南部ミンダナオ島で12月19日、『クリスチャン・アンド・ミッショナリー・アライアンス』所属のメレンシオ・マグダヤオ牧師(71)が軽便バス「ジープニー」に乗っているところを、バイクに乗った銃撃犯2人に射殺された。 現地はキリスト教牧師が相次ぎ狙撃される所で、フィリピンからの独立を図るイスラム教反政府勢力の犯行と見られている。□ ―――――――― ◎ラオスでクリスマス祝会に手入れ、指導者拘束 【CJC=東京】ラオスのサワンナケート県ボウカム村でキリスト者約200人が12月16日、クリスマスを祝っていた所を指導者8人が拘束された。 宗教の自由を擁護する人権団体によると、集会許可は出ており、村長を招待もしていた。村長は会食はしたものの、説教が始まる前に帰ったという。説教が終わった午後9時ごろ、村の保安隊が会場に入り、指導者を拘束、村役場に連行、そのまま拘束した。 警察が12月19日、村に入って当局と事態を検討したが、8人の釈放は実現しなかった。拘束の理由は集会開催自体にある、と米宣教専門CDN通信が報じている。□ ―――――――― ◎ラオス当局がキリスト者村民を追放計画 【CJC=東京】米宣教専門ボスニュースによると、ラオス南部でキリスト者数十人が、信仰を守り、礼拝を続けるのなら24時間以内に村を出るように命じられた。 クリスマスを間近に、ラオス当局はこれまでにサワンナケット県パランサイ郡のナトオ村から「子どもまで」キリスト者を少なくとも47人追放する計画を進めている。□ ―――――――― ◎クライストチャーチのクリスマスは屋外で 【CJC=東京】ニュージーランド第2の都市のクライストチャーチを12月23日、マグニチュード5・8と6・0の地震が襲い、60人が負傷した。死者はなかった。過去の地震で大きな被害を受けた郊外の一部地域で液状化が起きたとの情報もある。 英国国教会のヴィクトリア・マシューズ主教は、クリスマス礼拝を「偉大な屋外の大聖堂」で行うよう指示した。 カトリック教会もこれまでの地震で16カ所の教会堂を失っており、特設の式典を臨時の会場で行うことにしている。 クライストチャーチは2011年2月、マグニチュード6・3の大地震に見舞われ、181人が死亡した。□ ―――――――― ◎WCCが図書室2カ所を統合 【ジュネーブ=CJC】世界教会協議会(WCC)は経費節減と翼下の『エキュメニカル研究所』の研究学術地位を強化するため、双方に置かれていた図書室をジュネーブ近郊のボセーにある研究所に統合することにした。 ジュネーブのエキュメニカル・センター内に置かれた図書室は2012年1月末に閉鎖、蔵書類はボセーへ6月までに移す。 「WCC資料は、エキュメニカル運動とWCCの活動関係の数千の歴史的記録であり、最も貴重な遺産なのでジュネーブに残す」とジョルジュ・レモプロス総幹事代理は語っている。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽北朝鮮の金正日総書記死去に関連して宗教の自由擁護団体『クリスチャン・ソリダリティ・ワールドワイド』(CSW、本部=英サリー)は、市民への残酷な抑圧の止めるよう呼び掛けた。 ▽韓国カトリック教会の和解司教委員会は12月20日、「北朝鮮の人たちへの人道的援助」を継続する、と述べ、金正日総書記の死去が人たちの苦しみを増すことへの懸念を表明した。 ▽中国カトリック教会天津教区の大聖堂で12月18日、270人が受洗した。司祭の1人は「福音を教会の扉の外へもたらした」とフィデス通信に語った。 ▽中国・天津市のカトリック西開聖ヨセフ教会が歴史的建築として知られる会堂警備のため監視カメラを設置したが、信徒の間に「プライバシー侵害」と不満が出ている。 ▽1月14日に総統選挙が行われる台湾へ、バチカン(ローマ教皇庁)の高位聖職者の訪問が相次いでいる。12月に入って教育省長官のゼノン・グロコルゥスキー枢機卿、福音宣教省局長のサヴィオ・韓大輝〔ホン・タイ=ファイ)大司教が訪問した。 ≪中東≫ ▽改宗を拒否したため控訴裁で死刑判決を受けたイランのヨウセフ・ナダルカニ牧師は、2009年10月収監されて以来、上訴しても何らの措置が取られないままにされている、という。 ▽レバノン・ベイルート北部の人気ショッピングモールに展示されたボンボンの降誕シーンは70平方メートルに及ぶ大作。チョコレートメーカー『シャンティリー・ショコラティエ』のショコラティエ37人が赤、緑、銀、金の箔紙に包んだ12万個ものボンボンを使って、等身大のキリスト降誕人形を720時間かけて制作した。 ≪欧州≫ ▽バチカン(ローマ教皇庁)広報所長のフェデリコ・ロンバルディ神父は12月21日、「身元不明の第三者がVatican.xxxドメインを取得した」と発表した。「xxx」という名称はポルノサイト用に新設されたもの。バチカン自身が防衛目的で取得したことはないという。 ▽バチカン(ローマ教皇庁)のシスティナ礼拝堂にあるミケランジェロの作品などの保存のため、空気中のほこりを制御し、適温を維持するためのモニター装置が導入された。 ▽カトリック教会の極右派団体『聖ピオ10世会』は、バチカン(ローマ教皇庁)からの「和解」提案に回答したが、内容は提案を拒否したもの、と観測筋が報じている。 ▽トリノの聖骸布の真偽をめぐっては議論が絶えないが、イタリアの新技術・エネルギー・維持可能な経済発展に関する政府機関の研究者は、中世のものだという説を打破する発見があった、と主張している。 ≪北米≫ ▽米ニューヨーク州レビットタウンに本拠を置く宣教団体『リビング・イン・クライスト・ミニストリーズ』の創設者ロバート・リー・フークストラ牧師が12月20日死去した。71歳。 ▽カトリック教会に加入する英国国教会聖職・信徒のために創設された属人的司教区(オルディナリアーティ・ペルソナーリ)が米国で1月1日に発足する、と伝えられる。 ▽『アメリカン・アイドル』のシーズン7で準優勝したシンガーソングライター、デヴィッド・アーチュレッタ(20)が、モルモン教会(末日聖徒イエス・キリスト教会)の布教活動のために音楽活動を2年間休止することを発表した。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(12月25日・休刊)=http://www.cwjpn.com =キリスト新聞(12月25日・特別号)=http://www.kirishin.com ★北村慈郎牧師=「免職」無効求め提訴=「聖餐」めぐる争い 司法の場へ=教義に踏み込まず“手続き”問う ★「心の相談室」ラジオと電話で支援=届け「いのちのメッセージ」 ★「未“忘”人」として歩む=盲伝60周年で記念礼拝 ★キ教育同盟・カトリック学校連合会=全国に「祈りのカード」21万枚 ★日本ハンドベル連盟 申善珠さん=「希望のベル」鳴らして =クリスチャン新聞(12月18・25日)=http://jpnews.org ★望郷の仮設住宅にも聖夜の灯=福島県・三春町の仮設住宅で追悼式とクリスマス点灯式 ★第1回介護甲子園=練馬キングス・ガーデンが優勝=希望を叶える個別ケア評価 ★日本長老教会=東北宣教への第一歩を承認=拡大厚生委員会を新設 ★バックストン聖会で藤本満氏=先生自らが傷を負いつつイエス様の夢を見続けた ★都心に365日祈り礼拝する拠点開設=東京プレヤーセンター ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1091 ┗━━━━━━━ 2011.12.19 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼英国で同性婚に踏み出す教会はなお少数 ▼スコットランドの主流宗教は同性婚反対堅持 ▼ポーランド児童保護団体が教会に問題直視要求 ▼教皇、復活祭前にメキシコとキューバを司牧訪問 ▼中東の諸教会、平和への努力を再確認 ▼クライストチャーチ大聖堂首席司祭が市議選出馬へ辞任 ▼プレゼント配るサンタクロースの離れ業 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎英国で同性婚に踏み出す教会はなお少数 【CJC=東京】教会内で同性間の結合式典「同性婚」を挙行することが英イングランドとウエールズで12月5日認められたが、実行するのは非正統ユダヤ教徒、クエーカー、ユニテリアンの各派に限られそう。 イスラム教徒とカトリックはそのような結合に反対の立場。英国国教会も『シノッド』(総会)で承認するまでは式典を行わない、と発表している。 メソジスト、合同改革派、バプテスト連合などは、民法上の結合式典や結婚式典を即時認める計画はない、としている。合同改革派教会総会は、2012年7月の会議で決定する。メソジストはまだ総会議案として作成していない。 同性愛者の権利を擁護するピーター・タッチェル氏は公営BBC放送に、政府が宗教的な敷地内での民法上の結合式典を許可したのに、宗教団体が挙行したくても、宗教的な同性婚禁止を継続するのは皮肉なこと、とコメントしている。□ ―――――――― ◎スコットランドの主流宗教は同性婚反対堅持 【エジンバラ(スコットランド)=ENI・CJC】(トレバー・グランディ)最近の調査ではスコットランド市民の62%が同性間の結婚を容認しているが、主流宗教各派は断然否定。ただその声は意外に影響力が少なくなっている、と見る向きもある。 スコットランド政府の報告書『市民契約の登録、同性間結婚』に対して、スコットランド教会(長老派)は「法律を同性婚許容へ変更すべきということには同意出来ない。同性婚も含めるように結婚を再定義することは、国・家族・社会・個人の安寧に重要な、そして今なお考慮が不十分な反響を呼ぶことになる」と指摘する。 カトリック教会も政府の姿勢を非難する。強烈な語調の声明で、キース・オブライエン枢機卿が、「普遍的に認められた人権」を、結婚の意味を解体することで破壊しないよう呼び掛けた。「結婚はいかなる国家や政府の存在より前のものだ」と言う。 これらの見解に、スコットランド・ムスリム評議会のサラ・ベルタギ博士も同調する。「わたしたちは、全体として同性カップルが結婚するという考えに反対だ。神は男を創造し、そして女を創造した。それで男と女が結婚し家族を持つのだ。同性婚は全く秩序に反している。地球上の政府で、神によって制定された結婚の本質を変更する権利を持っている所はない」と言う。 ユダヤ教共同体のスコットランド評議会も、トーラー(律法)が禁止している同性間の関係には反対だ。ウエブに掲出した声明で、「共同体の全支部は、そうすることを望まない宗教団体は、市民結合の登録を求められない、ということに強く同意する」と述べている。 しかし自由主義色の強いユダヤ教共同体の指導者は、「宗教的な市民結合式典の導入を強く支持し、なるべく早期にそれを許可することの立法化を願う」と声明で述べている。 スコットランド教会のイアン・ギャロウエイ牧師は、教会の立場に驚くことはない、として「応答は教会の法務委員会から出されたもので、それは現行法によっており、法的なものであって、倫理的神学的応答ではない」と言う。同氏は、同性婚に関する教会の立場を理由に教会を離れる人が出てくるかもしれない、と認めている。□ ―――――――― ◎ポーランド児童保護団体が教会に問題直視要求 【ワルシャワ=ENI・CJC】(ジョナサン・ラクスムーア)ポーランド最大の児童保護団体が、苦情の高まっている司祭の性的虐待問題に応答するようカトリック教会に要請した。 「事件の規模が問題なのではなく、教会の態度が問題だ。これまで司教協議会は何も述べていない」と、ワルシャワに本拠を置く独立系の児童保護財団のヤコブ・スピエワク会長は言う。同財団は虐待被害者のためにホットラインを運営、保護のため7プログラムを実施している。 「カトリック教会はここでは特別な地位を保持している。しかしこのような問題について語れなかったら、その地位を失い始めるようになるかもしれない」と、スピエワク会長は語る。同氏は、司教協議会会長のヨゼフ・ミハリク大司教とのインタビューを出版したが、ポーランドの教会指導者である同大司教は、カトリック聖職者の「不当な行動」には出来ること全部を行っている、と語ったと言う。 同団体は「沈黙は金ではない」というキャンペーンを展開、被害者が表面に出て来るよう力づけている。ただスピエワク会長は、司祭が「最高権力者」になっている小さい町や村では、警察や役場が虐待が疑われる司祭に立ち向かうことを恐れる場合もある、と言う。 2002年、ポズナンのユリウス・パエツ大司教が、神学生にみだらな行為をしたとの報道を受けて辞任したが、それ以来、カトリック関係指導者は、虐待されたという訴えへの対応を明確にするよう教会に要請していた。 ただ虐待被害者の運動は、米国からの支援もあって組織されたばかり。運動関係者は、痴漢とされた聖職者数十人が執行猶予付きの禁固刑の判決を受けただけで、ほとんどが今も小教区で、しかも児童と一緒に活動している、と指摘する。 他国でのスキャンダルについては広く伝えている同国カトリック通信『KAI』も、自国のことはほとんど報じていない。 聖職者への性的虐待告発は、ここ20年にわたりアイルランド、独、オーストリア、米国などのカトリック教会に大きな影響を与えている。 この5月、バチカン(ローマ教皇庁)は全司教協議会に対し、2012年5月までに虐待問題に関する指針を作成、児童保護プログラムを開始、教区間の聖職異動の情報交換、被害者に対し「霊的心理的援助」を確実に実施するよう指示した。 しかし『絆』という名のカトリック月刊誌は最近の特別号で、ポーランド教会の聖職者に対する心理的チェックや、退任者に対する「明確な規範」が不十分で、虐待告発への対応に関する「情報方策」や「行動規範」もない、と指摘している。 スピエワク会長は、同誌の警告が無視され、ほとんどの司教が「異常な弛緩」を見せている、と言う。「失望が高まっている。司祭に対する批判は、それが忠実なカトリック者によるものであっても、教会と信仰に対する正面からの攻撃とされる」と同氏は語った。 「もしも教会が法律を守り、問題の司祭を教会法上の、また犯罪責任からかばうことを止めないと、他国の教会と同じ危機に直面することになろう。しかし指導者たちは、問題をただ避けられると考えているようだ」と言う。□ ―――――――― ◎教皇、復活祭前にメキシコとキューバを司牧訪問 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世が、2012年の復活祭前にメキシコとキューバを司牧訪問する。 教皇訪問の可能性については、すでにバチカン広報室を通じて言及されていたが、12月12日夕、バチカンのサンピエトロ大聖堂で行われたラテンアメリカに捧げるミサの中で、教皇自身によってこの訪問が確認された。 バチカン放送(日本語電子版)によると、典礼暦でグアダルーペの聖母を祝ったこの日、教皇ミサは、ラテンアメリカとカリブ海諸国の独立(1808~24)から2世紀を記念して行われた。 グアダルーペの聖母はラテンアメリカの人々に唯一の光、真理として御子イエス・キリストを示し続けたと述べた教皇は、これからも人々がイエスに導かれ、豊かな信仰の遺産を守りながら、一致と平和、和解と兄弟愛を育み、命と環境を尊重し、暴力や犯罪、貧困や不正義を克服する道を歩み続けて欲しいとの期待を表明した。 そして教皇は、来年の復活祭の前にメキシコとキューバを訪れ、御言葉を告げると共に、人々の中にまっすぐな信仰、生きた希望、熱い慈愛を強めたい、と語った。□ ―――――――― ◎中東の諸教会、平和への努力を再確認 【CJC=東京】中東教会協議会(MECC)は11月20~30日、キプロスのパフォスで総会を開催した。総会には、正教会、東方正統教会、福音派、カトリック教会が参加した。同国正教会がホストを務めた。 総会に参加した中東のキリスト者は、地域の多彩な政治情勢の中にあって、一致、対話、平和への誓いを新たにした。 総会は、レバノンのマロン典礼カトリック教会のパウル・ロウハナ神父を新総幹事に選出した。任期4年。同氏はレバノン・カスリクの聖霊大学の前神学部長。□ ―――――――― ◎クライストチャーチ大聖堂首席司祭が市議選出馬へ辞任 【CJC=東京】就任から9年、英国国教会クライストチャーチ大聖堂のピーター・ベック首席司祭は、同市市議会議員選挙に出馬するため、「教会最善の職務」とされている現職を辞任する。 2月22日に同市を襲ったマグニチュード6・3の大地震による被害復興のために働きたい、と言う。 「市議選では、教会を含め多くの共同体を代表出来ることを訴える。後任司祭が、素晴らしい新大聖堂建設という次の局面をリードするだろう。それがわたしたちの名誉となり、未来を建設することになる」と語った。 ベック司祭はビクトリア・マシューズ司教と、大聖堂再建のための募金方法をめぐって対立していたという。ベック司祭は震災1周年までに再建したいとしていたが、マシューズ司教は、募金は大聖堂のためだけでなく被災全教会のためだと主張していた。□ ―――――――― ◎プレゼント配るサンタクロースの離れ業 【CJC=東京】サンタクロースがクリスマスイブにどれぐらい働くのか。米誌『アトランチック』が試算した。 まず「サンタクロースからプレゼントをもらえるのは14歳のキリスト者の子ども」として、米中央情報局(CIA)が年齢別人口と信仰別人口のデータを出していたのを利用した。 若年層の人口分布とキリスト者の人口密度のを用いて算出した結果、クリスマスにプレゼントをもらえる子どもは5億2608万5400人となった。こうなると、サンタクロースはクリスマスイブに1時間あたり2200万人にプレゼントを配らなければならない計算。1分当たり36万5000人、1秒間に6100人に届けるという離れ業。トナカイさんも大変だ。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽韓国のキリスト教団体が南北軍事境界線近くの3カ所で12月下旬から、高さ数十メートルのクリスマスツリーを点灯する。朝日新聞が、韓国国防省が明らかにした、と報じた。北朝鮮は強く反発しており、米韓両軍は北朝鮮による武力挑発を警戒している。 ▽フィリピン南部で17日に起きた台風による被害で、フィリピン赤十字は18日、652人の死者を確認した。行方不明者も800人以上いるとみられ、犠牲者数は増える可能性がある。 ≪インド亜大陸≫ ▽パキスタンに拠点を置くイスラム過激派組織『ラシュカレトイバ』と密接な関係がある福祉団体『ジェマテダワ』などイスラム教団体が12月18日、東部ラホールで集会を開き、政府は米国が続ける「対テロ戦争」への協力をやめるべきだと訴えた。共同通信が報じた。 ≪中東≫ ▽このクリスマス・シーズンにイスラエルを訪れる観光客は9万人、その3分の1が12月24日から25日に掛けての巡礼、と同国観光省が予測している。 ≪欧州≫ ▽世界教会協議会(WCC)発行の宣教専門誌『インターナショナル・レビュー・オブ・ミッション』が創刊100周年を迎え、特集号『エキュメニカル・ミッショロジーの1世紀』を刊行、記念式典を12月9日、ジュネーブで開催した。 ▽バチカンのサンピエトロ広場で12月16日夕、ウクライナ政府から贈られた約30メートルのモミの木を使ったクリスマスツリーの点灯式が行われた。金や銀の玉で装飾を施されたツリーに数百個の発光ダイオード(LED)による照明がともると、観光客たちが歓声を上げた。 ≪北米≫ ▽米国の国際宗教の自由委員会(USCIRF)が、予算削減をあおりを食って閉鎖の危機にさらされていたが、連邦下院は12月16日、発声投票で、同委員会をさらに3年間存続させることを決めた。上院は13日承認している。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(12月18日)=http://www.cwjpn.com ★上智大学「聖書講座」=今年は「終末論」=聖書週間、東京教区と共催 ★支援活動 着実に進行=カリタスジャパン=地元密着プロジェクト ★反原発で5500人集う=宗教者代表し 谷司教あいさつ=東京・日比谷 ★電子書籍の販売開始=女子パウロ会=第1作は晴佐久神父詩集 ★教皇ベネディクト16世=移住者支援を激励=バチカン、国際機関に加盟 =キリスト新聞(12月17日・休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(12月8日・合併休刊)=http://jpnews.org ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1090 ┗━━━━━━━ 2011.12.12 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼英国国教会は「同性婚」になお慎重 ▼米・キューバの教会指導者、両国関係正常化に注力 ▼教皇、『無原罪の聖マリアの大祝日』に賛美式典 ▼北朝鮮への人道援助は無条件で=国際カリタス ▼北朝鮮が「クリスマス・イルミネーション」に警告 ▼『オプス・デイ』は脱退会員の情報消去を=スペイン最高裁 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎英国国教会は「同性婚」になお慎重 【CJC=東京】教会内で同性間の結合式典「同性婚」を挙行することが英イングランドとウエールズで12月5日認められたが、英国国教会は『シノッド』(総会)で承認するまでは式典を行わない、と発表した。 「同性間の結合」自体は英国では2005年に合法とされたが、12月5日までは一般の会場で挙行されていた。今回の措置は、同性同士のカップルは結婚と呼ぶことは出来ないものの、教会で結婚した異性間のカップルと同等な法的権利を与えようとして実現した。 英国国教会は、「新しい措置も、総会で承認されるまでは、教会の見解とはならない」と書簡で明らかにしている。 『シノッド』が、教会境内での同性婚を認める可能性は極めて低い。英国政府自身、同姓間結合式典を宗教団体に強制する意図はない、としている。 英国国教会の法務部門は、標準の結婚と「同性婚」は法的に別のものなので、差別が違法であっても有罪ではない、とする声明を発表した。□ ―――――――― ◎米・キューバの教会指導者、両国関係正常化に注力 【CJC=東京】米NCC(教会協議会)とキューバ教会協議会が5日間の協議を終え、12月2日、「わたしたちは、共有した次の確信を宣言する。両国の間の憎悪の半世紀を終わらせなければならない」と、両国間の関係正常化を訴える声明を発表した。 米国側のプロテスタント、聖公会、正教会指導者で構成された代表は、人道問題をキューバのエキュメニカル(教会一致)運動指導者と協議したが、それはキューバ代表が2010年の米NCC総会に出席した際の結び付きを強化するもの、と宗教専門RNS通信は報じている。 代表たちは、半世紀にわたる米国の対キューバ経済制裁が「さまざまな相違の解決、経済交流、人々と教会のより完全な関わりにとって大きな障害」であると認めた。 「わたしたちの、キューバを経済的、外交的に孤立させようとした政策は、政権をわたしたちの好む方に変革しようという目標を、50年以上も達成しなかった。その代わりに、米国を経済的、外交的に孤立させた」とアメリカ改革派教会(RCA)元総幹事のウェス・グランバーグ=マイケルソン牧師は語っている。 教会指導者たちはバラク・オバマ政権が、1月にキューバ渡航規制を撤廃したことを歓迎したが、「キューバに対する米国の長期的政策を再評価、修正するため」、大統領の公約の「急速で完全な遂行」を要請した。 両者会談では、「キューバン・ファイブ」として知られるキューバ情報機関員5人の米国での服役、CIA(米中央情報局)の諜報員として、スパイ罪で逮捕されたアラン・グロス氏のキューバでの収監なども取り上げられた。□ ―――――――― ◎教皇、『無原罪の聖マリアの大祝日』に賛美式典 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は12月8日、バチカンからローマ市内のスペイン広場に向かい、『無原罪の聖マリアの大祝日』の恒例行事、聖母マリア賛美式典を行った。 教皇は、広場中央に立つ円柱上の聖マリア像に大きな花束を捧げ、無原罪の聖マリアを賛美した。教皇は聖母マリアについて講話、原罪教会もイタリアも全世界も大きな困難に遭遇している、聖母マリアが母としての保護と支えでもって危機を乗り越える力を与え下さるよう願った。 教皇は、いつの時代にも困難や迫害はあるが神の助けによってそれをのり越えることが出来るとし、神の母としてあらゆる罪の穢れからまぬかれた無原罪の清きおとめ聖マリアの取次ぎによって罪とあらゆる悪から護られるよう祈ろう、と参列者一同を励ました。□ ―――――――― ◎北朝鮮への人道援助は無条件で=国際カリタス 【CJC=東京】カトリック救援団体『国際カリタス』の関係団体、ドイツ、日本、米国、韓国の各カリタス代表がソウルの韓国司教協議会で12月5日、今後の計画について協議した。『国際カリタス』は協議の後、北朝鮮人道援助を無条件で継続すべきだ、と声明で訴えた。 声明は、『カリタス』が朝鮮半島の平和を推進し、北朝鮮への人道援助を「無条件で」継続する、と述べている。 韓国司教団の最初の公式外国援助団体『韓国・国際カリタス』北朝鮮部門の責任者ジェラルド・ハモンド神父(メリノール宣教会)は、北側との接触を継続する必要を強調した。「もしも韓国が、食糧割り当てを監視するなど配布システムの透明性を要求する立場を維持し続けるなら、無条件援助計画に否定的な影響を与える。わたしたちは北朝鮮を理解する必要があり、忍耐強く待たなければならない」と言う。 韓国は、2010年5月に北朝鮮が韓国の哨戒艦「天安」を攻撃、沈没させたとして、人道的なもの以外は全ての接触を禁止した。また援助に関しては厳格な監視が必要だとしている。軍支援に転用されることを懸念してのもの。 『韓国・国際カリタス』代表のシメオン・リー・ジョンケオン神父は「わたしたちは小麦粉400トンと1億3000万ウォン(約880万円)相当の医薬品を今年北朝鮮に送った」と言う。リー神父は、他のカリタス組織の援助と共に『カリタス韓国』は、政府の禁止にも関わらず、外国を通じて間接的に北朝鮮に援助物資を送ることも出来る、と強調した。□ ―――――――― ◎北朝鮮が「クリスマス・イルミネーション」に警告 【CJC=東京】北朝鮮は12月11日、韓国が南北軍事境界線付近の鉄塔にクリスマスのイルミネーション点灯計画は、北朝鮮に対する「卑劣な心理戦」だと非難した。点灯された場合には「敵の好戦者たちは、自ら招いた予期せぬ事態への全責任を負うことになる」「これは、見過ごすことのできない問題だ」と警告し、報復を言明している。AFP通信が報じた。 韓国国防部は、ソウルのキリスト教団体の要請で、非武装地帯の愛妓峰に立つ鉄塔をクリスマスツリーに見立ててイルミネーションを点灯する計画を発表している。 韓国メディアによると、鉄塔に取り付けられた数千個の電飾が点灯すれば北朝鮮の開城からも見えるという。□ ―――――――― ◎『オプス・デイ』は脱退会員の情報消去を=スペイン最高裁 【CJC=東京】保守的な姿勢で知られるカトリック宣教団体(属人区)『オプス・デイ』会員が脱退した場合、要求があれば在籍中の個人的な記録を削除しなければらない、とスペイン最高裁が12月3日判示した。 全国管区裁判所が、女性の氏名、加入・脱退の日付をデータベースから削除するよう命じた判決を支持したもの。 『オプス・デイ』側は、スペインと聖座(バチカン)との間に1979年締結された協約で、記録の不可侵が保障されている、と主張した。しかし裁判所は、元会員の憲法で保障された権利は、協約の合意に優先する、と指摘した。 『オプス・デイ』は、ホセマリア・エスクリバー司祭により、1928年、スペインで創設された。47年に当時の教皇ピオ12世の認可を受けた。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪欧州≫ ▽教皇ベネディクト16世は12月7日、イタリア・ウンブリア州グッビオの山に400個の電球で描かれた「世界最大のクリスマスツリー」を、バチカンからタブレットPCを使った遠隔操作で点灯した。AFP通信が報じた。 ▽バチカン郵便局が、教皇べネディクト16世の2010年に行われた司牧訪問をテーマとした記念切手を発行した。中の1種は福者ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿を取り上げている。 ≪北米≫ ▽ヒラリー・クリントン米国務長官は12月6日、ジュネーブの国連欧州本部で、同性愛者など性的少数者の人権保護に取り組むNGO(非政府組織)を支援する国際基金を設置すると発表した。米政府が300万ドル(約2億3千万円)を出資する。 ▽米国の著名な大衆伝道者ビリー・グラハム氏(93)は肺炎のため入院していたが、12月6日退院、ノースカロライナ州モントリートの自宅に戻った。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(12月11日)=http://www.cwjpn.com ★横浜教区=記念の年始まる=開国後初の天主堂献堂150年 ★「自死された方々に捧げる」ミサ=幸田司教らが司式=東京・麹町教会 ★カリタスジャパン=仙台市と合意=9100戸に暖房器具を提供 ★教区宣教大会開く=高松=地区超え一致へ第一歩 ★改定「入管法」学ぶ=難民委 外国人信徒も参加 =キリスト新聞(12月10日)=http://www.kirishin.com ★政治学者・姜尚中氏が立教大学で講演=「幸福主義」の粉砕を ★救世軍が漁船を寄贈=女川町=“出身者”の声で実現 ★旧約学会=「旧約学と説教」テーマにシンポ=礼拝での位置づけと活用 ★被災地に思い寄せ=毎週金曜の祈りを続ける「キンパチ」 ★日本バプテスト連盟=第57回総会=「福島原発震災の今を生きる私達の声明」 =クリスチャン新聞(12月11日)=http://jpnews.org ★被災地に新教会=地元から信仰決心者も ★被災地教会 明るく目立つ=日韓共同でLED十字架プロジェクト ★救世軍が国際的連帯生かし=女川町漁協に作業30隻寄贈=津波被害の復興は漁業再生から ★「神様の日本への愛」届ける=ヨイド純福音教会から被災地復興へ ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1089 ┗━━━━━━━ 2011.12.5 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪訂正≫11月28日付け『短信』で、米サンフランシスコのカトリック教会モースト・ホーリー・レディーマー小教区が、11月30日のミサに、としましたが、ミサではなく『待降節の夕の祈り』に訂正します。 = 目 次 = ▼中国の新司教誕生にバチカンが硬軟両様の対応 ▼「気候変動に対し責任と連帯ある回答を」と教皇、国連に訴え ▼世界改革教会連盟が通貨変動に伴う財務問題検討 ▼宗教信者は無神論者を信用できない!? ▼ジョニー・デップの楽曲にキリスト教団体が抗議 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎中国の新司教誕生にバチカンが硬軟両様の対応 【CJC=東京】中国四川省宜賓のカトリック教区補佐司教にペテロ・ルオ・スエガン神父(47)が11月30日叙階された。今回の叙階はバチカン(ローマ教皇庁)の事前の承認を得て行われた。 バチカン(ローマ教皇庁)報道事務所長のフェデリコ・ロンバルディ神父は、同神父の補佐司教叙階を歓迎したものの、バチカンから破門されたパウロ・レイ・シイン神父が参列したことを非難した。 「教皇の委任なしに行われた最近の叙階の後に、新たに司教が教皇と世界の全司教との交わりの中で誕生したという事実は確かに建設的だ」という。しかしレイ・シイン神父が参列したことは、「信仰者の間に不一致と困惑を招き、さらに司式司教として参加し、聖体を共に行ったことがさらなる問題を生じた。教会の定めに常に従わないことは、自身の教会法上の地位を不幸にもさらに悪化させる」と批判した。 「通常の状態では、レイ・シイン司教の出席は完全に排除されるべきであったし、他の参加司教にも教会法上の措置を科しても当然である」として、「今回の環境では、非常な困難を伴わなければ、それを阻止出来なかった。いずれにせよ聖座(バチカン)は、より広くまた詳細な情報を得た時にこの問題についてより良い評価が出来るようになろう」と言う。 香港の引退司教ヨセフ陳日君枢機卿は、レイ司教の参加は、「北京が私達の教会内部の規則を重んじない」ことをまたも示したもの、と語った。□ ―――――――― ◎「気候変動に対し責任と連帯ある回答を」と教皇、国連に訴え 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世はバチカン(ローマ教皇庁)で11月27日、日曜正午の祈りを信者と共に唱えた。降誕祭を準備する待降節に入ると共に新しい典礼年が開始したこの日、教皇は神を「目覚めて待つ」ことの大切さを説いた。 教皇は、地球温暖化対策を話し合う国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP17)が南アのダーバンで始まることに言及。地球温暖化という、この複雑で懸念される現象に対し、貧しい人々や未来の世代を考慮しつつ、すべての国が責任と信頼性、連帯の精神に満ちた回答を見出すことができるようにとの願いを表明した。□ ―――――――― ◎世界改革教会連盟が通貨変動に伴う財務問題検討 【CJC=東京】世界改革教会連盟(WCRC)は理事会を11月20、21日にジュネーブで開催。ユーロや米ドルがスイス・フランに対して弱くなることで、スイス・フラン建てで設定された財務事情が悪化している問題を検討した。 WCRCの2010年の収入は138万8000スイス・フラン(約1億1800万円)と前年の160万1000スイス・フラン(約1億3600万円)より大幅に減少している。 理事会は議長、各地区から選出された副議長、財務担当、総幹事で構成されている。 『神学、宣教、交わり』部門のダウエ・ヴィッサー担当は、2012年の活動には、カトリック教会、改革派教会それぞれの神学者による対話の第2ラウンド、6月8日から7月1日までインドネシアのジョクジャカルタで神学生のためのセミナーが含まれる、と説明した。 セトリ・ニョミ総幹事は、世界の金融制度に焦点を当てて2012年に開催する会議に関する計画についえ報告した。準備会議は12月11日から16日までジュネーブで開催される。□ ※関連短信 ▽キューバの神学者・牧師のドーラ・アルセ=ヴァレンティン氏が世界改革教会連盟(WCRC)正義と提携プログラム責任者に任命された。2012年1月から活動を開始する。 ―――――――― ◎宗教信者は無神論者を信用できない!? 【CJC=東京】宗教を信仰している人は、世界で推計5億人いる無神論者を、強姦犯と同じくらい信用していないとの研究結果が12月2日、専門誌『ジャーナル・オブ・パーソナリティー・アンド・ソーシャル・サイコロジー』に掲載された。 論文の主執筆者、カナダ・バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学博士課程のウィル・ジェルベー氏(心理学専攻)は、「宗教を信仰している人びとが多数派の場所、つまり世界のほとんどで、無神論者は最も信用できない人びとのグループに入る」と述べた。AFP通信が報じた。 研究によると、神への信仰を表に出す人は、信頼できる人として見られるのだという。特に「神に監視された方が人間は善行をすると考える信者」の間でこの傾向が強かった、と共同執筆者のエイラ・ノレンザヤン氏は語る。 研究チームは、米国の成人350人とカナダの学生420人を対象に、複数の仮定にもとづいた質問やシナリオを出した。その結果、「信用できない人」は、キリスト者やイスラム教徒、同性愛者の男性、フェミニスト、ユダヤ人よりも、無神論者である可能性が高いと考えられていることが分かった。無神論者と同程度に「信用できない」人びとは強姦犯だけだった。 研究チームは、信仰者の無神論者に対する偏見は、嫌悪感や反感よりも、不信感によって動機付けられていることが分かったと結論づけている。□ ―――――――― ◎ジョニー・デップの楽曲にキリスト教団体が抗議 【CJC=東京】映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』で知られる俳優のジョニー・デップが、英国のロック・バンドと一緒に録音した歌の内容をめぐり、米福音派宣教団体『フォーカス・オン・ファミリー』や『クリスチャン・コーリション』などから抗議を受けている。 問題となったのは、ジョニーがギターで参加している『ザ・ジーザス・スタグ・ナイトクラブ』という曲。イエス・キリストによく似た外見の男がストリップクラブで酔いつぶれるという歌詞の内容が反感を呼んだ。 「私たちはデップ氏の態度に吐き気がする。なぜこんな歌を録音する必要があったのか。世界中のキリスト者に平手打ちをするもの」と『フォーカス・オン・ファミリー』の報道担当は言う。 『クリスチャン・コーリション』のメンバーは「彼はきっと自分では面白いと思っているだろうが、ただ恥ずかしいだけのこと。いつの日か、ジョニー・デップとその仲間たちは主の審判を受け、地獄で焼かれるだろう」と怒っている。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽米国に本拠を置く中国の人権監視団体『対華援助協会』のボブ・フー会長が欧州議会で、中国に於ける人権と宗教の自由の状況は、1989年の天安門広場での学生デモ抑圧以来の最低状況にある、と語った。 ▽ネパールのカトマンズ市中央部クポンドレ地区にある『アセンブリーズ・オブ・ゴッド』派ナヴァジワン教会の入り口に11月27日夕、不審な袋が置かれていたのを管理人が発見。警察が付近一帯を立ち入り禁止にして、中にあった爆弾の起爆装置を取り外した。 ≪中東≫ ▽エルサレム神殿の西壁はヘロデ王が建設したものとされていたが、ハイファ大学のロニー・ライチ教授とイスラエル考古局のエリ・シュクロン氏が、定説に疑問を投げ掛ける発掘を行ったことを11月23日、記者会見で明らかにした。 ≪欧州≫ ▽バチカン(ローマ教皇庁)から非難されているカトリック保守派宣教会『聖ピオ10世会』総長のベルナール・フェライ司教は、バチカンから提示された教理面での指示に合意しない、と宣言した。 ▽独ライプチヒの連邦行政裁判所は、ベルリンの学校がイスラム教の生徒が昼休みに祈祷するのを禁止したことを容認した。 ▽独書店チェーン最大手『フェラーグスグルッペ・ウェルトビルト』社が出版環境激変の影響を受け、大株主のカトリック教会は数年前から売却を検討していたが、ついに決断した模様。ただ具体策は明らかにされていない。 ▽反格差運動「ロンドンを占拠せよ」のメンバーが英国国教会の主教に手紙を送り、各教区の主要教会に「占拠の旅」を行う、と通知した。 ▽スコットランド政府の同性愛者間の結婚許容に、地域最大の長老教会が反対の姿勢を強調した。 ≪北米≫ ▽米国の著名な大衆伝道者ビりー・グラハム氏(93)は肺炎のため11月30日、ノースカロライナ州モントリート近郊アッシュビルのミッション・ホスピタルに入院した。12月4日現在、病状は回復しているという。 ▽米カリフォルニア州オレンジ郡のメガチャーチ『クリスタル・カテドラル』が資金難で売りに出されていたが、結局カトリック教会オレンジ教区が購入することになった。 ▽米国の宗教事情調査機関『バーナ・リサーチ』がこの8月に行った調査では、最も影響力のあるキリスト教指導者の名前を挙げられなかった人が41%だった一方、8%がバラク・オバマ大統領だと思っていることが分かった。 ▽カナダの諸教会が11月22日、トロント大学で開いた会議で、『多宗教世界にあってのキリスト者の証=行動指針』を発表した。世界教会協議会、バチカン(ローマ教皇庁)諸宗教対話評議会、世界福音同盟が共同で提案した。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(12月4日)=http://www.cwjpn.com ★東北3県550キロの旅=カトリック学4校の先生4人=被災地ときずな結ぶ ★日本カトリック信徒宣教者会=宣教者2人派遣式=来春からモンゴルで活動 ★「宣教地司祭育成の日」=献金額、前年を上回る ★カトリック関係者ら受賞=本年度の「社会貢献者表彰」 ★外国人被災者は今=「東北ヘルプ」と「外キ協」がシンポ=仙台 =キリスト新聞(12月3日)=http://www.kirishin.com ★日の丸・君が代=「強制NOで一致を」=キリスト者「祈りの会」で松浦悟郎司教 ★大阪「教育基本条例案」に反対=超教派で170人が集い ★上智大学聖書講座で雨宮慧氏=“現実認める時、目が開かれる” ★宮城県亘理=日本国際飢餓対策機構が支援=被災者の住宅が教会に ★OCC=進藤龍也牧師「ザアカイの家」開所=“犯罪者の心が変わらなければ” =クリスチャン新聞(12月4日)=http://jpnews.org ★「連帯して脱原発活動を」=日本、韓国、モンゴルのクリスチャン同時記者会見 ★感謝の歌声♪ 街中に=復興音楽祭典♪仙台ゴスペルフェスタ ★津波の恐怖語る=陸前高田キリスト教会・森田為吉牧師=8か月目の3・11一致祈祷会 ★「君が代」強制に信仰の苦悩共有=超教派キリスト者が会合 ★宣教フォーラム・秋田=地方の視点を次期伝道会議へ=大震災後の課題も視野に ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1088 ┗━━━━━━━ 2011.11.28 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼修道会員は規制に従え、とポーランド・マリア会 ▼教皇、一般接見でベナン司牧訪問を総括 ▼性的虐待に揺れたボストン教区のロー枢機卿「引退」 ▼対立者襲撃指示したアーミッシュの「暴君」起訴 ▼韓国で牧師と信徒に姦通罪で実刑判決 ▼ワシントンで反格差占拠運動参加者に感謝祭の食事 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎修道会員は規制に従え、とポーランド・マリア会 【CJC=東京】ポーランドのカトリック修道会『マリア会』は、アダム・ボニエツキ元総長(77)にメディアでの発言を禁止する、と11月3日決定したことで同神父支持者数千人から11日に抗議嘆願を受けたが、禁止決定を21日再確認した。 「全ての修道者と同様に、マリア会士は、貞潔、清貧、服従という三つの誓いを行なっており、テレビ局とは編集部とか団体、官庁の所有物とはなりえない」とパウエル・ナウモビッツ現総長は公開書簡で明らかにしている。 ボニエツキ神父は10月31日、テレビのインタビューで、反教会的な政党にによって触発された議論は「教会にとって必要だ。教会は、自らの友人や信者の輪の外に、教会を非常に批判的に見ている人が多くいることに気づかなければならない」と語った。反教会政党は、10月の総選挙で第三党となり、議事堂から十字架を撤去するよう要求している。 別のテレビ・インタビューで、同神父は、一司教がカトリック信者に、音楽番組に悪魔崇拝とされているロックスターが出演したことに抗議して聴視料を支払わないよう呼び掛けたことは「過剰反応」と思う、と語っている。 ナウモビッツ総長は、11月18日の書簡で、修道会員それぞれの「使徒的働きの状況」を決定するのは修道会であると指摘している。 ボニエツキ神父は1993年から2000年までマリア会総長。メディア・パーソナリティーとして知られている。教皇ヨハネ・パウロ2世の要請を受けてバチカン機関紙ロッセルバトレ・ロマノのポーランド語版を創刊した。カトリック週刊紙の編集長を12年間務め、今年1月引退した。 ボニエツキー神父は「非常に多数の人たちのガイド」として知られており、修道会の規制はヨハネ・パウロ2世の「対話と理解の文化を作ろう」という訴えに反する、とマリア会への嘆願書に署名した人たちは指摘している。「この精神に反対する行為は、教会に対する誤ったイメージを強くする」という嘆願書にはカトリック系雑誌編集者を始め信徒7860人が署名した。□ ―――――――― ◎教皇、一般接見でベナン司牧訪問を総括 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は11月23日、水曜恒例の一般接見を行った。講話で教皇は、18日から20日まで行ったアフリカ・ベナン司牧訪問について総括的に報告した。バチカン放送が報じた。 教皇はベナン南部のコトヌーとウィダを訪れた。訪問の目的は、ベナン福音宣教開始150年を祝うこと、2009年10月にバチカン(ローマ教皇庁)で開催した第2回『アフリカのための特別シノドス』(代表司教会議)の成果を受けて起草した『アフリカ・シノドス後の使徒的勧告』を現地司教らに託すことだったと教皇は説明した。 教皇はまた、今回の訪問で、ベナン出身の、同国とアフリカで広く尊敬されている故ベルナルディン・ガンティン枢機卿(1922~2008)の墓所を訪ね、祈ることを望んだと述べた。 特別シノドスでも強調されたように、アフリカのキリスト教共同体は今、信仰を新たにしながら、和解・正義・平和に奉仕するように招かれていると述べた教皇は、この和解がまず自分自身の内部に行われることで神の慈しみの喜びを伝える道具となり、その精神的豊かさ、和解の精神をもって、社会や、政治・経済に希望を与えることができるようにと述べた。 教皇は、ベナンで小教区と共に、神の愛の宣教者会の運営する児童福祉センターを訪問したことにも言及。この出会いがアフリカの未来を担う新しい世代の歓喜と活気に触れ、恵まれない子どもたちに対する愛と連帯がキリストの力と愛情を現存のものとする様子を見る機会になったと指摘した。□ ―――――――― ◎性的虐待に揺れたボストン教区のロー枢機卿「引退」 【CJC=東京】ローマにある『サンタ・マリア・マッジョーレ』大聖堂の主司祭にサントス・アブリル・イ・カステーヨ大司教が任命された、とバチカン(ローマ教皇庁)報道事務所が11月21日発表した。今回のバチカンの発表は、前任のバーナード・ロー枢機卿について言及しないという異例のもので、同枢機卿が辞任したとの報道についても触れていない。 同大聖堂主司祭は名目的な地位とされ、2004年以来、米ボストン大司教を02年12月に辞任していたロー枢機卿が任命されていた。 ボストン大司教時代、ロー枢機卿は、教区司祭による性的虐待問題で矢面に立たされていた。現地紙『ボストン・グローブ』の調査では、同枢機卿は虐待の事実を知りながら、関係司祭を別の職務に異動、不正の証拠を隠蔽していたという。 主司祭への任命自体が、性的虐待の被害者の間に論議を招いた。不名誉な状況で辞任した高位聖職者に名誉的な地位を与えることが問題視されたもの。□ ―――――――― ◎対立者襲撃指示したアーミッシュの「暴君」起訴 【CJC=東京】米国で伝統的生活を続ける『アーミッシュ』の指導者『ビショップ』らが10月4日から数日の間に襲撃を受け、ひげを剃られたり、髪を切られたりした。事件に絡み逮捕された容疑者サミュエル・マレット・シニア(66)が、教えに反する者に暴行を加えたり、鶏舎に拘束したり、既婚女性に性的な儀式を行う「暴君」だったことが明らかになった。AFP通信が報じた。 宗教的な憎悪犯罪(ヘイトクライム)の実行と共謀の罪で起訴されたのは、サミュエル・マレット被告の他、3人の息子のジョニー、ダニエル、レスター、義理の息子のエマニュエル・シュロック、信者のリーバイ、エリ・ミラーら7人。 オハイオ州ベルゴルツの小さな共同体で、マレット被告は、自らの判断に異議をとなえた対立者らのヒゲと髪の毛をそるよう息子と信者らに命令したとされる。襲撃者らは刃渡り約20センチのはさみと電動式バリカンを手に、被害者らの自宅を夜に訪れ、拘束した上で男性のひげと女性の髪の毛をそり落としたという。アーミッシュの男性のひげ、女性の長い髪は神聖視されており、それをそられることは究極の屈辱と考えられている。 米連邦捜査局(FBI)の捜査後に発表された宣誓供述書によると、マレット被告は「ベルゴルツの人たちの生活のすべて」を管理していたという。「ベルゴルツでは、マレット氏の許可がなければ、いかなる判断も下されず、訪問者も認められなかった」と、宣誓供述書には述べられている。「アーミッシュの教えと聖書を軽視して、マレット氏は、コミュニティー内で彼に反対する者に対して強烈な罰を与え、肉体的負傷を負わせた」。「さらに、マレット氏はグループ内の既婚女性たちに『カウンセリング』を行い、女性たちを自宅に連れ込んで、悪魔から身を清めると述べて性的な行為をしていた」という。 マレット被告は2003年にベルゴルツ・グループの『ビショップ』に就いたが、マレット被告の指導に合意できないとして、8家族が2年後、ベルゴルツを離れた。 マレット被告はこの8家族を破門した。しかしペンシルベニア州ユリシーズで開かれたアーミッシュの宗教指導者の会議で、マレット被告の行いとベルゴルツ・グループで起きたことの対策を検討する会合が持たれ、破門の撤回が決定された。 この判断にマレット被告が激怒したことが襲撃につながったと見られる。襲撃された『ビショップ』らは破門撤回に関与していた。□ ―――――――― ◎韓国で牧師と信徒に姦通罪で実刑判決 【CJC=東京】韓国・清州地裁は11月27日、姦通罪で在宅起訴された牧師A被告(50)に対し懲1年6月、相手のB被告(41)に対し同1年の判決を下し、法廷内で身柄を拘束した。朝鮮日報が報じた。 憲法裁判所で違憲立法審査が進められている姦通罪の最高刑は懲役2年だが、最近は執行猶予が付くケースが大部分を占める中、今回の判決では異例。 李俊明〈イ・ジュンミョン〉裁判長は判決文で「牧師のA被告は、B被告と告訴人(夫)の婚姻に当たって主礼(日本の仲人)を務めており、夫婦が幸せな家庭を築けるよう祈願する立場にあった。」と述べた。 また「A被告は、B被告夫妻が長い間通った教会の担任牧師として、信頼を背景に、戒律に従って、信徒たちを正しい道に導かなければならない立場にあった。社会的な規範をないがしろにし、周囲の人々に強い不信感を与え、社会に少なからぬ傷を付けた被告人らを厳罰に処すのは妥当だ」と付け加えた。 A被告とB被告は、B被告夫妻の1991年の結婚7年後の98年から昨年4月にかけ、13年にわたって互いの婚姻関係を維持しながら、不倫を続けていたとして在宅起訴され、共に懲2年を求刑されていた。□ ―――――――― ◎ワシントンで反格差占拠運動参加者に感謝祭の食事 【CJC=東京】米ワシントンの『ニューヨーク・アベニュー長老教会』で11月23日、格差に抗議する占拠運動の参加者たちに感謝祭の食事が振る舞われた。AFP通信が報じた。 会堂地下室で、ローストターキーやマッシュポテト、トウモロコシ、パンプキンパイなど500人分が提供された。ユダヤ教徒の戒律に沿った食事やベジタリアン用の食事も用意された。 各宗教の人たちが1カ月前に立ち上げた『オキュパイ・フェイス・DC』(首都ワシントンの信仰占拠運動)という組織が企画したもの。これまでにもデモ隊が集まっている市内のマクファーソン広場とフリーダム・プラザで炊き出しや備品の提供、精神的なサポートなどを行っている。 貧富の格差や企業の政治介入に抗議する占拠運動は、発祥地のニューヨークなど米各地では逮捕者が出るなど事件化しているが、ワシントンでは当局が容認し、逮捕者は出ていない。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽米国の『ウォール街を占拠せよ』運動に刺激されてか、カトリック教会が優勢なフィリピンで11月後半になって、人口制限立法を要求する声が高まっている。 ≪インド亜大陸≫ ▽インド東部ジャルカンド州で採炭業界に搾取され貧困にあえぐ現地人を援助する活動に従事していた『イエスとマリアの愛徳姉妹会』のヴァルサ修道女(53)が11月15日、暴徒50人に殴打、殺害された。18日の葬儀にはキリスト者500人以上が参列した。 ≪中東≫ ▽パレスチナ市民は、ベツレヘムの町を世界遺産にユネスコ(国連教育科学文化機関)が認知することを期待しているが、聖地管理に当たっているカトリック修道会『フランシスコ会』のピエルバッティスタ・ピッザバッラ修道士は、観光地ではない、と指定に消極的だ。 ≪欧州≫ ▽スペイン・バルセロナの『サグラダファミリア』と設計者アントニオ・ガウディの芸術、科学、霊性を主題にした展示がバチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ広場を囲むコロネードの一部で2012年1月15日まで開催される。 ▽アイルランドではデリー教区のシームス・ヘガティー司教(71)が辞任した。健康上の理由としているが、病状は明らかにされていない。これで同国26教区のうち7教区が司教不在となる。 ▽ドイツ・カトリック教会が、所有している『ウエルトビルト出版グループ』の株を即時売却する、と11月22日発表した。同社はドイツ最大の出版社だが、ポルノ関係書を2500点近く発行していたことが分かったためという。 ▽カトリック教会の国際神学委員会が11月28日から12月2日までバチカンで開催される。 ▽この7月に死者77人を出したテロ事件を受けてノルウェー教会エキュメニカル・国際関係協議会とイスラム教評議会が、宗教的極端主義を「わたしたちの宗教の教えに反する」と非難した声明を11月22日発表した。 ≪北米≫ ▽米サンフランシスコのカトリック教会モースト・ホーリー・レディーマー小教区は、同性愛には寛容な姿勢で知られているが、11月30日のミサに公然同性愛者の聖公会引退主教のオッティス・チャールズ氏に司式を委嘱した。c ▽米連邦議員に宗教問題でロビー活動を行う団体が、1970年には40以下だったのに、今では200を超えている。ピュー調査センターが明らかにした。 ≪南米≫ ▽リオデジャネイロの高さ38メートルのキリスト像。ブラジル独立100周年を記念して作成され今年80周年にあたるのを記念して、ブラジル国内各地と日本を含む世界20カ国余りで、約4メートルのレプリカ像と写真が展示される『キリスト像を世界のすべての人々へ』展が計画されている、 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月27日)=http://www.cwjpn.com ★震災経て広報の役割問う=弱者への視点持ち、福音宣教を=カトリック広報全国会議 ★大分教区=設立50周年祝う=ミサで“金祝”の司祭、修道者、夫婦も祝福 ★教皇 ベナンを訪問=教会はアフリカの和解のモデルに ★長崎教会管区の被災地支援で派遣=九州から岩手北端へ=久慈教会を手伝う伊東成晃神父 ★ふれあいマーケットで被災者との憩いの時間=協力者も各地から=宮城・亘理教会 =キリスト新聞(11月26日)=http://www.kirishin.com ★グリーフケア・サポートプラザ10周年で講演=山形孝夫氏「祈りの中で死者に聞く」 ★原発体制を問うキリスト者ネット=日・韓・蒙で同時会見 ★出版販売協会出版部会主催=公開パネル「震災とキリスト教ジャーナリズム」=被災地を忘れないために ★カトリック司教団がメッセージ=“いますぐ原発廃止を” ★聖職者の性的虐待=「教会に責任」と英裁判所 =クリスチャン新聞(11月27日)=http://jpnews.org ★今こそクリスチャンの出番=クラッシュジャパン=心のケア・ボランティア募集 ★「日本は一つ」の危うさ=第23回信教の自由セミナー ★NPOグリーフケア・サポートプラザ=悲しみとどう向き合うか=自死遺族を支え続けて10年 ★復興支援で疲れた信徒ら励ましたい=日韓教会協力で「信仰回復聖会」=仙台で第1回開催 ★hi-b.a.代表スタッフ=荒井恵理也氏逝去 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1087 ┗━━━━━━━ 2011.11.21 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼教皇、ベナンへ司牧訪問 ▼教皇『アフリカ・シノドス後の使徒的勧告』に署名 ▼『ロメロ大司教トラスト』にエルサルバドル友好賞 ▼イラン青年にキリスト教広まる? ▼教皇がイスラム教指導者とキス!? ▼パキスタンで携帯メールに「イエス・キリスト」禁止 ▼英最古の宗教専門紙『バプテスト・タイムズ』廃刊へ ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎教皇、ベナンへ司牧訪問 【CJC=東京】教皇べネディクト16世は11月18日、アフリカのベナンを3日間の日程で訪問した。教皇は、現地時間18日午後、第一の訪問都市、コトヌーに到着、ボニ・ヤイ大統領をはじめとするベナン政府要人、現地の教会関係者らが出迎えた。 バチカン放送によると、教皇は歓迎式の挨拶で、この訪問が今年記念されるベナンとバチカン間の外交関係樹立40周年と、同国への福音宣教150周年の祝賀の機会に行われることを指摘した。 教皇は今回の滞在中、2009年10月にバチカンで開催された第2回アフリカのための特別シノドス(代表司教会議)の実りを受けて自ら起草された『アフリカ・シノドス後の使徒的勧告』を司教らに手渡したいと述べ、この使徒的勧告がアフリカの多くの教会共同体の司牧活動を導き、信者たちを大きく成長させることを要望した。最後に教皇は現地語のフォン語で、ベナンに神の祝福を祈った。 教皇は、歓迎式に続いてコトヌー司教座大聖堂を訪問した。慈しみの聖母に捧げられた同大聖堂で、教皇はベナンの教会関係者らと感謝の賛歌『テ・デウム』を歌い、アフリカの保護者であり、キリスト者の助け、模範である聖母に、アフリカに希望、平和、正義がもたらされるよう取り次ぎを祈った。 教皇は、19日午前、コトヌーの大統領官邸で、政府関係者・同国駐在外交団・諸宗教代表者ら約2500人と会見した。 教皇は、「希望」をテーマに、アフリカの未来を勇気付ける講話を行い、腐敗や不正義と戦い、自由を求める人々の未来への希望を断ち切ることがないようにと訴えた。「アフリカは希望の大陸である」と述べた教皇は、これは安易な言い回しではなく、ご自分とまたカトリック教会が実際に感じていることと強調、アフリカに対する否定的な見方や、悲観的な分析が、同大陸の現実に歪んだイメージを与えていると指摘した。 教皇は、特にアフリカ大陸を単なる搾取すべき巨大な埋蔵地と見なす、一部の人々の矮小的かつ尊重を欠いたビジョンに厳しく警告、また、ここ数ヶ月アフリカ大陸の各地で表明された、人々の自由への渇望、物質的保証の必要、民族・宗教を越えた調和ある市民生活への意欲にも言及、同大陸に人々の求める自由が尊重され、個人の利益ではなく全体の利益を求める透明な政治を推進し、平和と正義に満ちた社会を構築していく必要を訴えた。 教皇はボニ・ヤイ大統領と個人会談を行なった後、ウィダのサン・ガル神学校を訪問、校内にある故ベルナルディン・ガンティン枢機卿の墓前で祈った。 神学校で司祭・神学生・修道者と祈りの集いを持った後に教皇は、ウィダの大聖堂でシノドス関係司教らを前に、アフリカ・シノドス後の使徒的勧告『アフリチェ・ムヌス』に署名した。□ ―――――――― ◎教皇『アフリカ・シノドス後の使徒的勧告』に署名 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は11月19日、司牧訪問先、ベナンのウィダでアフリカ・シノドス後の使徒的勧告『アフリチェ・ムヌス』に署名した。 バチカン放送によると、この使徒的勧告は2009年10月に行われた第2回アフリカのための特別代表司教会議で採択された57の提案を踏まえ、教皇がシノドス後の指針として起草したもの。 勧告は二つの部分からなる。第1部は、アフリカ大陸における教会の使命を支える基本構造を確認しながら、和解・正義・平和、そして福音宣教という目標に向かうために必要とされる要素を考察している。 第2部では、教会の使徒職の現場に教皇は目を向け、司教・司祭・神学生・信徒・助祭・修道者・カテキスタら、教会を構成するそれぞれの人々の使命の認識と育成について触れている。 また、特に教育・医療・広報メディアなど、使徒職の分野で教会が果たすべき役割、福音宣教の重要さを改めて確認している。□ ―――――――― ◎『ロメロ大司教トラスト』にエルサルバドル友好賞 【CJC=東京】エルサルバドルは11月11日、第1回『アミーゴ・ド・エルサルバドル賞』(エルサルバドル友好賞)をロンドンに本拠を置く『ロメロ大司教トラスト』に授与した。同団体は人権擁護に貢献したオスカル・ロメロ大司教の意思に沿って2007年設立、同大司教の生涯とその働きに関する知見と認識を広める目的で、毎年講演会を行い、ラテンアメリカ地域での人権と正義を確立する動きを支援している。 エルサルバドルのウゴ・マルティネス外相は、ロンドンでの授賞式で、同団体のジュリアン・フィロソウスキー議長に金メダルを贈呈、授賞は同団体の働きを評価したもの、と語った。 『アミーゴ・ド・エルサルバドル賞』は、内外に居住する市民に貢献した外国人に授与する目的で設定された。 ロメロ大司教は、エルサルバドルの12年にわたる内戦の最中、抑圧に反対姿勢を貫いていたが、1980年3月24日、ミサを執行中に殺害された。この5月にはバラク・オバマ米大統領がサンサルバドル大聖堂内にある同大司教の墓を訪れている。 『ロメロ大司教トラスト』の支援者にはカンタベリー大主教はじめ英国のカトリックや国教会の聖職者も含まれている。□ ―――――――― ◎イラン青年にキリスト教広まる? 【CJC=東京】イランのキリスト教通信『モハバト・ニュース』が、イラン青年にキリスト教が広まっている、と報じたことに、テヘランで発行されている政府系の日刊紙『ジョウムホウリ・エ・エスラミ』(イスラム共和国)が、報道は「西側の下劣な政党」が主張しているだけのことだ、と反論している。 「西側メディアが欧米では人びとがイスラム教に改宗していると報じている時に、「西側の下劣な政党」が、イランの若者はキリスト教に親密感を抱いている、と主張する。それは西側の人たちがイスラム教に向かおうとしている事実を隠そうとするものだ」と言う。□ ―――――――― ◎教皇がイスラム教指導者とキス!? 【CJC=東京】伊アパレルブランド『ベネトン』が広告に、各国首脳や宗教指導者らがキスをする合成写真を使用したことに反発が広がった。 『ベネトン』は11月16日、「アンヘイト(反憎悪)」キャンペーンと銘打って、各国指導者らの合成キス写真広告を各地のベネトン店舗のほか、新聞、雑誌、ウェブサイトなどで展開した。 バラク・オバマ米大統領は、中国の胡錦濤国家主席とキス。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長、ニコラ・サルコジ仏大統領とアンゲラ・メルケル独首相などの組み合わせの中に、教皇べネディクト16世とイスラム教の有力指導者アフマド・アル・タイーブ師などのキスシーンも展開された。 教皇の広告はバチカン(ローマ教皇庁)の抗議で同日中に撤去された。AFP通信によると、ベネトン側は「あらゆる形態の憎悪文化に立ち向かうこと以外の意図はない」「信者の皆様方の感情を深く傷つけたことを謝罪する」と釈明したものの、バチカンは17日、「人々の尊厳でなく、信者の感性をも傷つけるものだ」として、問題の写真が出回らないよう法的措置を取ったことを明らかにした。□ ―――――――― ◎パキスタンで携帯メールに「イエス・キリスト」禁止 【CJC=東京】『パキスタン・テレコミュニケーション・オーソリティー』(PTA)が、携帯電話各社に、「イエス・キリスト」など「不快」な言葉を含むメッセージの阻止を指示した。 PTAから禁止される語句と表現を列記した「辞書」が送られてきたことを、『テレノル・パキスタン』と『Uフォン』社が、英公営BBC放送の取材に、確認した。PTAは、メッセージ検閲の11月21日開始をオペレーターに指示したという。 検閲指示が明らかになったのは、PTAのムハンマド・タリブ・ドゲル氏のものと見られる11月14日付け書簡がメディアに漏れたため。 『英・パキスタン・キリスト教協議会』のウィルソン・チョウドリ議長が、米宣教通信『アシスト』に、禁止語の中に「イエス・キリスト」がある、と伝えた。 「リストの中にイエス・キリストの名が含まれているということは、パキスタンでキリスト者に対する強烈な憎悪の一例だ」とチョウドリ氏。「イエス・キリストは、イスラム教の聖典『コーラン』では偉大な預言者とされているのに、それを反イスラム的とする意味が分からない。パキスタンのイスラム教主流派は、自身の預言者の1人に対する愛よりキリスト者への憎悪の方が強いということだろう」と言う。 チョウドリ氏は「パキスタンでは携帯電話使用が急増しており、その中でキリスト者がメールに「イエス・キリスト」という表現を使う人がどの程度いるか、さらには使った場合の罰がどんなものになるのか、心配だ」と指摘している。□ ―――――――― ◎英最古の宗教専門紙『バプテスト・タイムズ』廃刊へ 【CJC=東京】現存する英国の宗教専門紙では最古の週刊『バプテスト・タイムズ』が今年いっぱいで廃刊することになった。同紙は1855年創刊、1970年代には発行部数3万5000部に達していたが、その後減少し、現在はスタッフ3人で発行部数5000。 業界紙『プレス・ガゼット』によると、発行部数減と広告収入減から、大英バプテスト連合への依存を強めなければならなくなり、それが長年続いていた。この7月、連合理事会は、同紙への助成を来年春で停止することを決めた。 同紙は、紙版の発行は止めるものの、ウエブ上では存続する。新編集長と副編集長はバプテスト連合によって再雇用されることになろう。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽ベトナムの「家の教会」アガペ・バプテスト教会の指導者が11月13日、ハノイ近郊のライ・タオ村で霊的刷新の集会を行なっていたところを襲撃され、牧師1人が意識不明の重傷を負った。 ▽北朝鮮への緊急援助物資輸送が、10月末から11月初めに掛けて韓国の教会指導者数人は平壌を訪問した際に行なわれた。 ≪インド亜大陸≫ ▽パキスタンのカラチで11月16日、伝道者ジャミール・サアワン氏が、イスラム教過激派と見られる男に射殺された。 ≪欧州≫ ▽『グーテンベルグからグーグルへ』が2017年の『宗教改革』500周年には重大テーマになる、と準備を進めているルーテル世界連盟委員会が想定している。 ▽ウイーンのカトリック教会統合に伴い、閉鎖される教会堂をセルビア正教会に譲渡するとのクリストフ・ションボルン枢機卿の決定に反対の声が上がったが、バチカンの承認を得て譲渡が正式に決まった。 ▽ウイーン大司教クリストフ・シェンボルン枢機卿は、改革要求勢力との対話に踏み込む姿勢を見せている。 ▽イタリアのグッビオでは町を見下ろす丘に、2000フィート(約600メートル)の高さのクリスマスツリーをかたどったイルミネーションを設置、12月7日に教皇べネディクト16世がバチカン(ローマ教皇庁)からiPadを使って点火する。 ≪北米≫ ▽米連邦破産判事は11月17日、クリスタル・カテドラルの売却先にチャプマン大学ではなくカトリック教会オレンジ教区を選定した。 ▽米聖公会の聖職・信徒でカトリック教会とフルコミュニオン(完全相互聖餐)関係に入ることを望む人たちで来年1月1日、カトリック教会内に独自の教区『オルディナリエイト』を結成する。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月20日)=http://www.cwjpn.com ★「いますぐ原発の廃止を」=司教団がメッセージ発表 ★日韓司教交流会 仙台で開催=犠牲者・被災者のため祈る=環境、原発事故問題学び、意見交換 ★イエスのカリタス修道女会=南スーダンへ会員派遣=最も貧しく、助けを必要としている国へ ★新教皇庁大使=仙台市長を表敬訪問=震災義援金手渡す ★さぬきうどんを仮設住宅へ=岩手=高松教区サポートセンター =キリスト新聞(11月19日)=http://www.kirishin.com ★聖学院大学総合研究所シンポ=神学的にどう受け止める?=「壁のない教会」こそ ★日本福音振興会が顕彰式=日野原氏、泉田氏に功労賞 ★ソウル日本人教会から吉田耕三氏招く=埼玉=元「慰安婦」の“痛み”を ★映画『ゲーテの恋』主演 フェーリングさん=“なんてステキな生き方” ★英国国教会ロンドン・セントポール大聖堂=「反格差デモ」への対応苦慮 =クリスチャン新聞(11月20日)=http://jpnews.org ★冊子で被災者・支援者をケア=クリスチャン臨床心理士、精神科医、カウンセラーら総力結集 ★巨大な輪転機にビックリ!=新生宣教団聖書印刷工場見学 ★大阪府「君が代」強制条例に危機感募る=「神以外が良心の主になってはならない」=反対集会に6教派170人 ★福音功労賞に日野原重明氏、泉田 明両氏 ★キリスト教功労者に加藤常昭氏、西野和子氏 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1086 ┗━━━━━━━ 2011.11.14 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼聖職者の性的虐待は教会に責任、と英裁判所 ▼「宗教の自由」ロシアでは厳しく制限? ▼米NCCキンナモン総幹事が難局下に辞任へ ▼教皇、来春にもメキシコとキューバを訪問 ▼米アフリカ系神学校でヒップホップを評価する機運 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎聖職者の性的虐待は教会に責任、と英裁判所 【CJC=東京】ロンドン高裁のアリステア・マクダフ判事が11月8日、カトリック教会が運営している子どもの家に入所していた女性が司祭によって性的虐待を受けたと主張し、それが認められた場合、管轄のポーツマス教区クリスピアン・ホリス司教に責任があるとする判決を下した。 「このケースは、賠償請求に大きく影響する可能性がある。英国だけでなく他国でも注目している。他の教会にとっても、これまで聖職者は従業員ではなく任職者だとしていたような場合、今回の判決の影響は大きい」と、公営BBC放送のロバート・ピゴット宗教記者は言う。『タイムズ』紙も、「今回のケースは被害者の賠償請求に大きく影響し、世界中が注目している」と報じた。 英国の裁判所にとって、聖職者の行動に教会は責任があるか、それとも「代位責任」かを判断するのは初めてのこと。カトリック教会側の弁護士は即時控訴の意向。 問題の事件は、『JGE』と仮称されている女性が、1970年代にイングランド南部ハンプシャー州ウオータービルの子どもの家『ザ・ファーズ』に入居していた際に、ウィルフレッド・ボールドウィン神父に性的暴行を受けたというもの。同神父は2006年に死去している。 教会側の弁護士は、聖職者は従業員ではなく「自営」だから、教会が賠償金を支払う必要はない、と主張した。 マクダフ判事は、聖職者は公式には従業員ではないので、雇用契約も指揮監督も賃金支払いもない、とのポーツマス教区の主張に留意したものの、「教会が完全な権限を与え、資産、講壇と聖服を与えた。外部に対しては教会代表者として振る舞う権限を与えていた。その地位に任命したのは教会だ」と述べている。□ ―――――――― ◎「宗教の自由」ロシアでは厳しく制限? 【CJC=東京】ロシアでは宗教の自由への規制が強化されており、西側政府と教会はこの問題に目を向けるべきだ、と英国の東欧圏の宗教事情を調査している『ケストン研究所』のマイケル・ボルドー所長が11月8日、ENIニュースに語った。 「(公式には無神論国家だった)ソ連は20年前に崩壊したものの、宗教信仰者はなお深刻な問題に直面している」という。「本当のところ、誰もロシアを評定していないことが心配だ。それぞれの国の人権記録を監視する権利と義務が忘れられてしまった」と指摘する。 ロシアで宗教の自由に関する法律が制定されたのは1990年のこと。それは「おそらく世界史的に最も自由なもの」だったが、97年に「恥ずべき法律」に置き換えられた、と同氏。97年の法律は、強硬派政治家と支配的な正教会の圧力により生まれ、それは「非伝統的」と判断された宗教団体を差別するものだ、と言う。 ボルドー氏は、「ロシアでは18世紀初頭にルーテル教会が、そして中世にはカトリック教会が存在したことからすれば、それらを非伝統的とは、どんな法律論からも正当化出来ないのだが」と指摘する。 西側の人権団体は、ロシアに宗教的権利を保護し、『エホバの証人』やその他の少数宗教グループなどに向けられた大量逮捕や家宅捜索などで出された欧州人権裁判所の裁定を受け入れるよう求めている。 ロシアにはプロテスタントの登録団体が約3500存在する。ルーテル派、パプテストも含まれているが、中には非認可礼拝だとして警察の手入れを受けることに不満も出ている。 カトリック教会も、マザーテレサが創設した『神の愛の宣教者会』が運営しているモスクワの慈善の家がこの9月破壊され、プスコフの教会が「法的手続き」の不備を理由に10月に工事を差し止められるなどの事件が発生している。 10月、『国境なき人権インターナショナル』(HRWF、本部ブリュッセル)のウイリー・フォートル代表が、2002年に制定された過激派取締り法が「少数派宗教団体を対象とすることに利用」されている、と指摘した。 米国務省は、9月13日に公表した宗教の自由に関する年次報告で、「禁止された宗教文書を所持したとか違法宗教団体に加わった個人」を犯罪者扱いするなど、ロシア政府の「宗教の自由を重んじる水準」がこの所低下している、と指摘した。 ロシア正教会の教会と社会関係部門の責任者フセフォロド・シャプリン氏は11月7日、「わたしたちは世俗国家に居住しており、それは自然のこと。しかしわたしたちの社会はほぼ正教徒キリスト者で構成されているのだから、教会、国家、社会の調和は当然のことで、一つの身体の中の関係であって、異なった性質の間のものではない」と語った。ロシアのインターファクス通信が報じた。□ ―――――――― ◎米NCCキンナモン総幹事が難局下に辞任へ 【CJC=東京】米教会協議会のマイケル・キンナモン総幹事(63)が健康上の理由で、4年間の任期更新を待たず辞任する。 「即時、はっきりと」活動を止めなければならない、特に総幹事のような仕事で必要な絶え間ない旅行などはいけない、と心臓医に指示されている、と同氏は常置委員会に明らかにした。RNS通信が報じた。 ディサイプル派『クリスチャン教会』牧師のキンナモン氏は、NCCが財政難から職員の一時解雇など予算削減を迫られる中、2007年に総幹事に就任した。 ペグ・チェンバリン議長は「キンナモン氏の発表は、NCCの存続自体が問われている時に行なわれたが、この重要な変革期に共に働きたいと思ってくれていることには勇気づけられる」と、声明で明らかにした。キンナモン氏は、健康問題が明らかになる前は、引き続き4年間、総幹事を務めることに同意していた。 NCCを構成している主流プロテスタント教会の財務事情と信徒数は低下しており、NCC自身がプログラムやスタッフ削減に追い込まれている。キンナモン総幹事の下、NCCは2008年の620万ドル(約4億7900万円)の予算を昨年には540万ドル(約4億1700万円)にまで削減している。分担金などの収入が540万ドルから510万ドル(約3億9100万円)に減少していることに対応したもの。 キンナモン氏の在任中、NCCは平和、貧困者援助、移住改革などを推進するなど、進歩的方策に立ってきた。□ ―――――――― ◎教皇、来春にもメキシコとキューバを訪問 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)報道事務所長フェデリコ・ロンバルディ神父は11月10日、教皇べネディクト16世が2012年春にもメキシコとキューバを訪問することを検討している、と発表した。 現在、両国駐在の教皇大使が、それぞれ現地の行政当局・教会関係者と連絡を取っている段階。訪問の実現については、内容を吟味して教皇が判断を下す。 教皇はラテンアメリカ諸国では、これまでポルトガル語圏のブラジルを訪問しているが、スペイン語圏の訪問先として、人口の多いメキシコ、そして教皇訪問を熱望しているキューバが候補に挙がったという。訪問の際は、2カ国を同時に訪れると見られる。□ ―――――――― ◎米アフリカ系神学校でヒップホップを評価する機運 【CJC=東京】米国でも若者を教会に迎えるのは至難の業。ただ主要アフリカ系神学校では、次世代をつかむ道を見つけた、と宗教専門RNS通信が報じている。 「ヒップホップ」によるのが有効だとして、「もしも若者について真剣に取り組もうとするなら、これしかない」と言うのはハワード大学神学部のアルトン・B・ポラード3世。「若者たちの生活について話し合うと、これまで接したこともない地下文化としてのヒップホップがあることが分かった」と言う。 同大学の年次集会にはクリスチャン・ヒップホップの歌手が登場、プロテスト音楽を研究する授業でヒップホップの分析をする教授もいる。 イリノイ州のノーザン神学校では青年宣教課程で2005年に刊行された『ヒップホップ教会』が使用されている。 「今日の問題に取り組むため、青年宣教を行なうためには、ヒップホップなしでは済まされない」と言うのはアトランタの超教派神学センターで2年間、ヒップホップとキリスト教教育課程で教えているマイシャ・ハンディ氏。ヒップホップのアーティストは、教会が伝統に捕らわれ過ぎ、硬直的に過ぎるという。 「わたしは若いし才能もあり、エキセントリックでアーティスティックだしと言って宗教的ではない」と言うのは黒人男性に混じって出演する白人女性。「伝統を拝んでいるのではない」と語る。 ワシントンのウエスレー神学校の1年生、カオーン・トーマスは、教会はヒップホップのキリスト教的側面とそうでない側面の双方から学べることが多いという。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽フアウスト・テントリオ神父(59)が10月17日、フィリピン・北コタバトのアラカンの教会敷地内で射殺された。フィリピン南部では1985年以来、教皇庁立外国宣教所のメンバーが射殺されており、同神父で3人目。 ▽ビルマ陸軍第88軽歩兵師団の将兵が11月6日、カチン州のムクチイク村にある『アセンブリーズ・オブ・ゴッド』教会を襲撃、ヤジャウン・フカウン牧師とフプラウン・ルム・フカウン牧師補が負傷した。 ≪中東≫ ▽イランのキリスト教通信『モハバト・ニュース』が、青年たちにキリスト教が広がっている、と伝えたのに対し、政府系の日刊紙『ジョムフリ・エ・エスラミ』(イスラム共和国)が、『西側の政治勢力』により作られたものだ、と批判した。 ≪欧州≫ ▽教皇ベネディクト16世は、バチカンで11月6日、日曜正午の祈りを巡礼者と共に唱えた。教皇は、ナイジェリア東北部ボルノ州とヨベ州で4日から5日にかけて起きた連続テロに深い憂慮を表し、暴力は問題の解決にはならず、憎しみと分裂を助長するのみと述べた。 ▽ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に登録された仏南西部サンテミリオン市が、市の負債返済のため14世紀のコルドリエ修道院を売り払った。これまではスパークリングワイン製造元が使っていた。 ≪アフリカ≫ ▽マダガスカルでは3年越しの政治危機を回避する動きが進んでいるが、『イエス・キリストの教会』(FJKM)のララ・ラセンドラハシナ議長は、教会も礼拝で平和のメッセージを伝え、許しと和解を推奨することで力を合わせて来た、とENIニュースに伝えた。 ▽11月28日から12月9日まで、南ア・ダーバンで第17回気候変動枠組締約国会合と第7回京都議定書締約国会合が開催される。会合に刺激を与えようと、若者約200人が11月7日、ケニアの首都ナイロビからバスでダーバンに向かった。約2週間がかりの旅。 ≪北米≫ ▽米国では若者を教会に迎えるには、特にアフリカ系の場合は「ヒップホップ」によるのが有効だ、とハワード大学神学部のアルトン・B・ポラード3世らが考えている。 ▽米国のメルキト典礼カトリック教会のニコラス・サムラ首席司教が、既婚男性を聖職に叙階する計画を11月8日明らかにした。司祭不足に対応するため、という。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月13日)=http://www.cwjpn.com ★状況とらえ支援を移行=暖房具、心のケアなど提供へ=仙台=第2回ベーススタッフ会議=各ボランティア拠点から集う ★岩手・大船渡教会=大阪教会管区の復興支援拠点=国籍超えて一つに=信徒が司祭・派遣者を歓迎 ★「原発銀座」住民に聞く=名古屋正平委=福井・敦賀で意見交換 ★朝祷会関東ブロック大会=正教会から初参加=神奈川・藤沢教会 ★アイルランド=駐バチカン大使館閉鎖へ=「外交関係は継続」 =キリスト新聞(11月12日)=http://www.kirishin.com ★富坂キリスト教センターが研究活動総括 天皇制は“終わらない課題” ★スピリチュアルケア=生きる意味への援助=宗教倫理学会学術大会・京都 ★「東京バッハ合唱団」創立50周年=日本語訳詞で「神に向かって歌う」 ★石巻で「農」を復興=ボランティア募集=神戸国際支援機構 ★伊アッシジで「宗教者サミット」=伝統主義者は“冒涜的”と批判 =クリスチャン新聞(11月13日)=http://jpnews.org ★東京基督教大学に大学院設置=国際性・福祉生かし=深い人間理解できる牧師を養成 ★タイ国土の3分の1が冠水=キリスト教支援団体が救済活動開始 ★「天国の希望 伝えたい」=女川町出身の木下恵美子さん=津波で母、妹失った悲しみ越えて=トラクト自主制作・無料提供 ★柴橋正直衆院議員に同信の実業人ら応援団=「東京百人会」旗揚げ ★序列化は子どもの人格育まない=改革派教会第66回大会が決議=大阪府「君が代」起立条例に抗議=教育、職員基本条例案の撤回要請 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ 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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1085 ┗━━━━━━━ 2011.11.7 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼『ハーパー・コリンズ』社が米宗教出版最大手に ▼「反格差デモ」にセントポール大聖堂苦慮 ▼国連事務総長が反格差運動に理解示す ▼教皇、G20首脳会議にメッセージ ▼アイルランドが駐バチカン大使館を閉鎖 ▼スーダンのキリスト教各派は「統一」を維持 ▼十字架隠さず、生徒がイスラム教教師に殺される ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎『ハーパー・コリンズ』社が米宗教出版最大手に 【CJC=東京】世界的なメディア・グループ『ニューズ・コーポレーション』系列の出版社『ハーパー・コリンズ』社が、キリスト教出版の『トーマス・ネルソン』社を買収することで合意に達した。買収額は明らかにされていない。『ハーパー・コリンズ』社は、聖書出版で知られる『ゾンダーバン』社の親会社。これで『ハーパー・コリンズ』社が米宗教関係では最大手となる。 『ハーパー・コリンズ』社のブライアン・マレー社長兼CEOは報道発表で、『トーマス・ネルソン』社の「書籍、聖書、電子書籍、雑誌、AV、カリキュラム、電子ソフト」を買収に当たって評価した、と述べている。同社のこれまでのミッションに基づく出版企画に『トーマス・ネルソン』社が加われば、さらにバランスのとれたものとなる、という。 『ハーパー・コリンズ』社の親会社『ニューズ・コーポレーション』社は英国で電話盗聴事件を引き起こしている。『ゾンダーバン』社関係の執筆者の中には、英語聖書ではベストセラーのNIVを出版している同社が、倫理的な問題を引き起こした企業の下に入ることに疑問を投げ掛ける人もいる。 米出版専門誌『パブリッシャーズ・ウイークリー』によると、『ハーパー・コリンズ』社は年内買収を望んでいる。その後に両社が独自に出版活動を行なうのか、は明らかにされていない。□ ―――――――― ◎「反格差デモ」にセントポール大聖堂苦慮 【CJC=東京】1710年に完成、1981年にチャールズ皇太子と故ダイアナ元妃が挙式。毎年200万人近い信者や観光客が訪れるロンドン屈指の観光名所でもある英国国教会セントポール大聖堂が「反格差デモ」に苦慮している。金融街シティーのしかもその中心である証券取引所に隣接しており、デモ隊が占拠するのに絶好な広場を前にしているからだ。 デモ参加者は10月中旬に広場を占拠、今も約200のテントが並ぶ。炊事所や救護所、図書室のテントまであり、デモ参加者の勉強会や子供たち向けのイベントも開かれている。 大聖堂側はテントで使われる火気や衛生の悪化などを心配し10月21日、第2次大戦後初めて大聖堂の一般見学入場を一時中止した。 グレイム・ノウェルズ主任司祭は記者会見し、閉鎖の決断は「現代では例がない」と語った。第2次世界大戦中のロンドン空襲で建物の閉鎖を余儀なくされたのが最後だったという。同司祭は「多くのストーブや焚火、様々な種類の燃料が周囲に置かれ、消防上の危険があることは明らかだ」とし、「公衆衛生の面については言うまでもない」と続けた。 ノウェルズ司祭はデモ参加者に宛てた公開書簡で、英国国教会は「平等と金融の誠実性を求める人々に共感する」と記す一方、キャンプが大聖堂の日常業務に支障を来していると指摘、穏やかに退去するよう求めた。28日からドームとギャラリー部分を除き入場見学を再開した。 弱者への連帯か、信者の安全か。テント村が「来訪者の安全を損なう」として排除論が持ち上がるなか、「社会正義を求めるのが教会の使命」とキャノン・ジャイルズ・フレイザーなど聖職者が相次いで辞める騒ぎになった。ノウェルズ主任司祭も31日辞任した。 カンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズ氏まで事態に介入、デモ隊の声は取り上げられるべきだ、と主張している。□ ―――――――― ◎国連事務総長が反格差運動に理解示す 【CJC=東京】「ウオール街を占拠せよ」という米国の反格差運動が10月半ば、ロンドン、フランクフルト、アムステルダムなどに広がり、「強欲企業」や歳出削減に抗議する座り込み集会が金融中心地で行われた。キャンプを張って長期間の座り込みを決め込んだグループも出ている。 AFP通信によると、ジュネーブで開かれた列国議会同盟会議に出席した潘基文(パン・キムン)国連事務総長は、「彼らの未来は、われわれの未来でもある。彼らの声に耳を傾けなければ、今後の数十年間は不安定で排他的なものとなり、われわれの平和や治安、繁栄への見通しが損なわれる」と述べ、座り込み集会の参加者らの主張を聞くよう各国指導者に呼び掛けた。□ ―――――――― ◎教皇、G20首脳会議にメッセージ 【CJC=東京】バチカン放送によると、教皇ベネディクト16世は11月2日、水曜恒例の一般謁見を行った。教皇は、仏カンヌで開催の主要20カ国・地域(G20)首脳会議の参加各国政府に向けて、世界経済に関わる主要問題を検討するこの会合が、世界の人間的・総合的な真の発展を妨げている様々な困難を克服する助けとなるようにと、メッセージを送った。 カトリック教会の暦で「死者の日」を記念したこの日、教皇はキリスト教的立場から死について観想、死の中に大きな希望を認める者だけが、希望から発する生を生きることができると強調した。□ ―――――――― ◎アイルランドが駐バチカン大使館を閉鎖 【CJC=東京】アイルランド政府が11月3日、駐バチカン大使館を閉鎖する、と発表した。聖職者による性的虐待問題などでカトリック教会との関係悪化を受けてのことと指摘する向きもあるが、イーモン・ギルモア外相は今回の閉鎖を財政的事情によるもの、と述べている。駐イラン大使館、東チモール事務所も閉鎖する。 アイルランド首座大司教のショーン・ブラディ枢機卿は「深刻な失望」の意向を表明、「聖座が国際関係に果たす重要な役割と、何世紀にもわたるアイルランド市民と聖座との歴史的つながりを無視するものだ」と語った。□ ―――――――― ◎スーダンのキリスト教各派は「統一」を維持 【CJC=東京】南スーダン独立が決まったものの、スーダン南北の諸教会は、イスラム教が大勢の状況下で分裂を避け一致を維持することを決めた。 カトリック教会司教は10月28日、両国にまたがる一つの司教協議会を維持することを決めた。これまでの歴史と「現実の人間的なつながり」を意識したもの。7月には聖公会(英国国教会)が今後2年間、現状維持することを決めており、スーダン教会協議会も分離しないことにしている。□ ―――――――― ◎十字架隠さず、生徒がイスラム教教師に殺される 【CJC=東京】この10月16日、、エジプト南部ミンヤ県マラウィで教室の席をめぐりイスラム教徒とキリスト者学生の間で口論が起きた。マリ・アブデルマッシ記者がAINA通信に伝えたところでは、この口論の結果、キリスト者の生徒アイマン・ナビル・ラビブさん(17)が殺された。同通信は宗派的な抗争ではないとしているが、コプト教会のニュース・サイト『国境なきコプト』は、ラビブさんが十字架を身に着けていたからだ、と報じた。 「公式報道を知りたい。コプト側の報道通りだったら悲劇だ。キリスト者への迫害が学校にまで及んだのだから」と活動家のマルク・エベイド氏は述べ、マラウィの教会が事件について沈黙を守っていることを非難した。 AINA通信は30日、ラビブさんの父、ナビル・ラビブ氏が沈黙を破り、イスラム教徒の教師から十字架の刺青を隠すよう指示されたのを拒否したため、殺されたことを確認した。十字架はコプト教徒の伝統に従って手首に刺青しており、さらに一つ身に着けていたという。 暴行の現場に居合わせた級友は、手首の刺青を覆うのを拒否、さらに身に付けていた十字架を取り出すなど反抗的な姿勢を見せた、と語った。「教師は息子を息が出来ないようにし、イスラム教徒の生徒が殴打した」と母親は述べている。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽中国カトリック教会広東省海門教区司教はこのほど新司祭5人を叙階した。3人は同省内の汕頭教区。同教区では3カ月前にヨセフ・ファン・ビンザン神父が、バチカン(ローマ教皇庁)の承認なしに司教に叙階されている。 ▽国連が任命した人権問題専門家が11月1日、逮捕、拉致などチベットの僧侶に対する抑圧を中止するよう求めた。 ▽香港キリスト教協議会は、特別行政区行政長官候補選考委員会への参加を、社会発展にキリスト者の声を反映させるため、と語った。香港基本法によって、選考委員会は10月30日、選挙委員会に対し候補者10人を推薦した。選挙は2012年3月に行なわれる。 ≪大洋州≫ ▽英連邦首脳会議が10月28日、オーストラリア西部パースで開かれ、英王室の継承権について、長女の継承や、カトリック教徒と結婚した者の継承を禁止する現行規定を廃止することで合意した。 ▽インドネシア・ジャワ島のボゴールではキリスト教会(ゲレハ・クリステン・インドネシア)が現地当局によって閉鎖され、教会員は毎日曜、屋外での礼拝を余儀なくされている。しかも当局は路上での集会を禁止する措置にも出ている。 ≪インド亜大陸≫ ▽チベットの中国統治に反対する動きがチベットとインドで広まっているが、ネパールにも波及、カトマンズ渓谷にあるチベット難民キャンプ付近で100人近くが警察に逮捕された。 ≪欧州≫ ▽北朝鮮で獄中に誕生、23年間獄中生活の後、脱出した申東赫氏が『クリスチャン・ソリダリティ・ワールドワイド』の助成でこのほど英国を訪問、カンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズ氏、ジェレミー・ブラウン外務閣外相などと会談した。 ▽英国で同性カップルが人前結婚式を礼拝場所で行なえるようになった。リン・フェザーストーン平等相が11月2日、国会で発表した。 ▽反格差社会デモに呼応した抗議活動が11月5日、ロンドンで行われ、セントポール大聖堂前を占拠している約200人が国会議事堂まで行進、2人が逮捕された。この日は17世紀の「反逆者」ガイ・フォークスが逮捕された記念日に当たる。 ▽英国のキリスト教各派と関係慈善団体が10月31日、貧富格差解消のため、課税免除要請文書を財務大臣に提出した。 ▽フランスの風刺記事専門の週刊紙『シャルリエブド』10月2日号に、ターバンにひげ面のムハンマドの風刺画を掲載された。この紙面が発売前からインターネット上で広がり、イスラム過激派とみられる勢力が同紙に対し「死刑」を宣告していたが、編集部に2日未明、火炎瓶が投げ込まれ事務所が全焼した。 ≪アフリカ≫ ▽ナイジェリア北東部ヨベ州のダマトゥル周辺で11月4日夜から5日にかけて過激派テロがあり、地元の救急当局者は死者が150人に上ったと述べた。軍施設や警察署、キリスト教会などに爆弾攻撃や銃撃があり、イスラム過激派『ボコ・ハラム(西洋の教育は罪)』が犯行声明を出した。 ▽ケニアの南ソマリア内乱介入に宗教指導者も支持表明しているが、イスラム教過激派が反発、ケニアの宗教施設にテロ攻撃を行なう、と脅迫している。 ▽世界教会協議会はシエラレオネのフリータウンで10月24~28日、第2回『アフリカ人権擁護トレーニング』を開催した。トーゴ、コートジボアール、リベリア、ギネアなどから教会活動家など35人が参加した。 ▽エジプト聖書協会のキャンペーン広告が全国紙に掲載されたが、内容に聖書語句を盛り込むことが初めて認められた。 ≪北米≫ ▽米ニュージャージー州の公立病院に勤務していた看護士12人が、妊娠中絶を拒否した場合は解職すると通告を受けたことに納得できない、と当局を告訴した。 ▽11月7日に93歳の誕生日を迎える米国の著名な大衆伝道者ビリー・グラハム氏が30番目の著作『ニアリング・ホーム』をトーマス・ネルソン社から刊行した。自叙伝的な内容と老いの知恵を記している。 ▽独自の信仰生活を守り続ける米国の『アミッシュ』から分離したグループが、主流派のあごひげや髪の毛を無理やり切るといった事件が発生、連邦捜査局(FBI)が捜査に乗り出した。 ▽米神学者エリザベス・ジョンソン氏(カトリック神学会会長)の著作『生きる神の探求』がカトリックの教義に抵触するのではないか、として司教協議会教理委員会が協議を求めているが、ジョンソン氏は応じていない。同氏側は委員が会合を拒否している、と言う。 ▽米『国際宗教の自由』委員会が11月18日に廃止されるが、カトリック教会司教協議会は、連邦上院に設置継続を訴えた。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月6日)=http://www.cwjpn.com ★教皇、アシジ「平和祈祷集会」で「信仰の清め」訴える ★教皇、「世界宣教の日」に聖ザベリオ宣教会創立者ら3人を列聖 ★金融市場規制の新機関=バチカン文書が必要性指摘 ★いじめの現実と向き合う=さいたま教区=部落差別人権委員会が「集い」 ★「司教協議会諸宗教部門」主催のシンポジウム=宗教者に問われる「自死」めぐる使命=東京・麹町教会 =キリスト新聞(11月5日)=http://www.kirishin.com ★東京基督教大=“20年の悲願”達成=大学院を来春開設へ=牧師の継続教育にも ★キリスト教文化協会=西野和子氏・加藤常昭氏の功績称える ★世界死刑廃止デー記念集会で辺見庸氏=震災後の死刑判決に違和感=東京 ★日本長老教会=震災勉強会で住田裕氏「神の前に、足るを知る」 ★カイリンさんコンサート=本紙報道を機に実現=「つながりは偶然じゃない」 =クリスチャン新聞(11月6日)=http://jpnews.org ★震災から半年の被災教会=津波被害に遭った教会=内陸部へ移転検討=原発30キロ圏 信徒離散したまま ★“希望のりんご”笑顔で=気仙沼の子=浅井力也さんと共同制作 ★原子力発電所とはいったい何なのか=管理された原発所内と廃炉への事実を直視=映画「アンダー・コントロール」=フォルカー・ザッテル監督に聞く ★開かないと思った扉も開=拡大拉致祈祷会で佐藤彰牧師励ます ★「宗教者九条の和」=非戦・非核に加え“非原発”訴え ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1084 ┗━━━━━━━ 2011.10.31 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪訂正≫10月24日付け、第1083信の『グラウンド・ゼロのギリシャ正教会が移転再建へ』記事中、アンドリュー・クオモ市長としましたが、ニューヨーク州知事の誤りでした。 = 目 次 = ▼伊アッシジで『宗教者サミット』 ▼カトリック伝統主義者は『宗教者サミット』批判 ▼教皇、『信仰の年』開催に向け使徒的書簡『ポルタ・フィデイ』発布 ▼教会関係団体が武器交易反対へさらに努力 ▼『クリスタル・カテドラル』いよいよ大詰め ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎伊アッシジで『宗教者サミット』 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世が主宰して世界の宗教者代表が平和を祈り、諸宗教の対話を目指す会議が10月27日、イタリア中部アッシジで開かれた。『宗教者サミット』とも呼ばれる会合は、1986年に当時の教皇ヨハネ・パウロ2世の呼び掛けで初めて実現したが、それ以来の開催となった。 会議には世界50カ国以上からキリスト教指導者だけでなくイスラム教徒、ヒンズー教徒、仏教徒、ユダヤ教徒、シーク教徒、神道、道教、ジャイナ教、ゾロアスター教の代表、アフリカの民俗信仰者、無神論者、不可知論者も参加した。日本からは神道や仏教の関係者らも出席した。ただダライ・ラマやマザー・テレサといった著名人の顔は少なかった。 キリスト教では、世界教会協議会のオラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事、正教会エキュメニカル総主教バルトロメオス1世始めギリシャ、ロシア、ルーマニア、セルビア、ベラルーシの各正教会、ルーテル派、メソジスト、バプテスト、長老派などが参加した。 バチカン(ローマ教皇庁)正義と平和評議会議長のピーター・コドヴォ・アピア・タークソン枢機卿は、「わたしたちは、善に対する宗教の偉大な力を証しするために、また平和を作り出し、紛争の当事者を和解させ、人々を創造との調和に立ち帰らせるという共通のコミットメントを新たにするため、ここに来た」と挨拶した。続いて、バルトロメオス1世総主教、世界教会協議会のオラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事、英国国教会の霊的最高指導者ローワン・ウイリアムス・カンタベリー大主教、イスラエルのダヴィド・ロゼン首席ラビ、さらにイスラム教、仏教、ヒンズー教、ヨルバ信仰の代表らが演説した。さらに信仰者と不信仰者との生産的な対話のために教皇に招かれたブルガリア生まれのフランスの作家ジュリア・クリステヴァ氏が演説した。 世界教会協議会のオラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事は「フランシスコが神に献身したのは若い時だった。今日、多くの国で民主化と平和に向かって若者がリードしているのを見ると、わたしたちは、必要な変革に対して若者のビジョンと勇気を必要としている」と語った。 教皇は、会議参加者を歓迎し、宗教を理由に戦争やテロが行われてきたと指摘、「ただそれは宗教の本質ではない」と強調した。教皇は、キリスト教信仰が武力行使に利用されたことがあったことも認め、それは「大きな恥辱」と語った。 教皇は、最初のアッシジ会合を冷戦の厳しい緊張の中にあったもの、と想起した。3年後、ベルリンの壁は崩壊、共産主義帝国は平和裏に解体した。「この自由の勝利、それはまた、何よりも平和の勝利であり、わたしたちが感謝する」と教皇は語った。 教皇は、世界は今、二つの大きな形で暴力という脅威にさらされている、と語った。第一はテロリズムで、教皇はその「無謀な行為」と決め付け、それが宗教信仰を利用していることを非難した。第二は、人間の視界から神を消去しようとしていることだ、と教皇は指摘した。「神の否定は、限りない狂気と暴力につながる」と、それをまざまざと描き出すものとして強制収容所の例を取り上げた。 教皇は同日、バチカン市国内の駅から汽車でアッシジに到着した。イタリアのテレビは、会場に集まる参加者を見ようと押し掛けた群集を映し出した。□ ―――――――― ◎カトリック伝統主義者は『宗教者サミット』批判 【CJC=東京】伊中部アッシジで、教皇ベネディクト16世が主宰した世界の宗教者代表の平和を祈り諸宗教の対話を目指す会合『宗教者サミット』について、カトリック教会の伝統主義者グループ『聖ピオ10世会』は、これほど多くの「虚偽宗教」指導者がそれぞれの「神」に祈るような会合を教皇が主催するとは、と会合を「冒涜的」と批判している。 『聖ピオ10世会』は、今回の会議が引き起こした害悪を償うためには1000回ものミサを行なう、と言う。そして非カトリック者にカトリックへ改宗するよう呼び掛けた。 『聖ピオ10世会』米国管区長のアーノー・ロスタン神父は、アッシジで行なわれた超宗教的な催しは「神の第1戒『わたしのほかに神があってはならない』に直接反するものだ、と非難した。そして米国の同会は信徒に対し、『特に現在盛んになっているエキュメニズム(一致)に反対する』信仰防衛のために祈るよう求めた。 フランス管区長のレギス・ド・カッケリ神父もアッシジ会合を非難し「祖先が神の子を十字架につけ、三位一体の神を否定した祖先に忠実なユダヤ人といることを神が喜ばれる、という考えを誰が受け入れられるだろうか。その信奉者が絶えずキリスト者を迫害しているアラーへの祈りに、神が耳を傾けることがどうして出来ようか。神が異教徒、分離派、そして御子によって表わされた教会を否定した背教者の祈りを受け入れることがどうして出来ようか」とする声明を発表した。 この激烈な声明が、『聖ピオ10世会』に対するバチカンの和解努力に水を差すことは必至と見られる。□ ※関連短信 ▽カトリック伝統主義集団『聖ピオ10世会』の影響を無視出来ないフィリピン・ダバオ教区では、アッシジで開催される超宗教会議への反対の声が高まっている。フェルナンド・カパラ大司教が同会司祭の発言に従わないよう、信徒に警告している。 ―――――――― ◎教皇、『信仰の年』開催に向け使徒的書簡『ポルタ・フィデイ』発布 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は、バチカン(ローマ教皇庁)で10月16日、「新しい福音宣教」のためのミサを行なった際、「いのちを与える福音の素晴らしさを世界に伝える、新しい福音宣教への力を汲み取る」ために、2012年10月から翌年11月まで、『信仰の年』を開催する、と宣言した。バチカン放送が報じた。 同日のミサは、12年10月にバチカンで開催する「キリスト教信仰を伝えるための新しい福音宣教」をテーマとしたシノドス(世界代表司教会議)の精神的準備として行われた。 教皇は17日、『信仰の年』について説明する使徒的書簡『ポルタ・フィデイ』(信仰の門)を発布した。「人生を神との交わりに導き、神の教会に入ることを可能とする『信仰の門』(使徒言行録14・27) は、常に私たちに開かれている」という一文で始まり全15章からなる。 第2バチカン公会議開幕から50周年を迎えると同時に、福者ヨハネ・パウロ2世が改編した『カトリック教会のカテキズム』発行20年目にあたる2012年10月11日から13年11月24日の「王であるキリスト」の大祝日まで、『信仰の年』を開催することを決意した、と教皇は記している。 教皇は、この年がすべての信徒に、新たな確信と信頼、希望のもとに信仰を完全に「告白」し、典礼を通して信仰を熱心に「祝い」、同時にそれを生活の中で「証し」することを促すものであるよう願い、さらに愛(カリタス)の証しをより強めていく機会であるようとの期待を表明した。□ ―――――――― ◎教会関係団体が武器交易反対へさらに努力 【CJC=東京】ENIニュースによると、全世界で少なくとも52万6000人が「武装した暴力」によって毎年殺害されている。スイスの調査団体『武装暴力と開発に関するジュネーブ宣言』が10月27日、報告書『武装暴力の世界的負担=危険な戦闘』(仮題)を発表した。 報告書は、被殺害者は毎年39万6000人(内女性6万6000人)。また故殺によるもの5万4000人、法執行中の暴力2万1000人。さらに推定5万5000人がテロの際に殺害されている。 「政治的暴力、犯罪、対人関係による暴力などの区別があいまいな状況が増加している。中央アメリカの麻薬密売やソマリアの貧困といった経済的な動機で行なっている海賊行為などがそれだ」と、武器貿易の専門家キース・クロース氏は言う。同氏は報告書の主要執筆者。 調査では、全世界の暴力による死は、2004年から09年に掛けては10万人当たり7・9人だった。ただ少なくとも58カ国では10人に上っている。最高はエルサルバドルで同61・9人。次いでイラクが同59・4人。ジャマイカ、ホンジュラス、コロンビア、ベネズエラ、グアテマラの中米5カ国はいずれも43人以上だった。 国連では在来型兵器の交易制限に向けての努力が進められており、世界教会協議会(WCC)など人権団体や教会団体による殺害減少への世界規模の活動支援が期待されている。 WCCのオラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事は10月21日、ニューヨークで開かれた、人権と武器交易に関するパネル討論会で、「国連加盟国、教会、民間団体などを代表しているか否かに関わらず、わたしたちはみな、一般市民の求めているものを、その人たちの日常生活と平和を脅かす武器に対する厳しい規制という課題に結び付けるためにここにいる」と語った。 27カ国の教会、関係団体、ネットワークの代表が、WCC主導の、強固で効果的な武器交易協定成立への動きを支持し、パネル討論会に参加した。□ ―――――――― ◎『クリスタル・カテドラル』いよいよ大詰め 【CJC=東京】米カリフォルニア州ガーデングローブにあるメガチャーチ『クリスタル・カテドラル』理事会は4300万ドル(約34億円)の負債を抱えて破綻した財政の再建へ募金を始めたものの、目標額に達せず、著名な教会堂の売却を検討するまでになった。 『クリスチャン・サイエンス・モニター』紙によると、教会理事会は、募金が目標額に達しない時はチャプマン大学の提示を受け入れる意向を文書で示している。売却後も教会は多数の建物を引き続き使用出来、さらに将来、買戻しも可能となっている。 現地紙『オレンジ・カウンティ・レジスター』によると、チャプマン大学とカトリック教会オレンジ教区がそれぞれ5360万ドル(約43億円)での買収に名乗りを上げた。 クリスタル・カテドラルの創設者ロバート・H・シュラー牧師の娘のシーラ・シュラー・コールマン主任牧師は声明で、理事会が「裁判所により定められた期限までに提案を受け入れるか決めなければならない。ただその11月14日までにどうなるかは分からない」と述べ、自分は「祈り」「信じ」続けている、と付け加えた。 ロバート・シュラー氏は、チャプマン大学とオレンジ教区双方に「多大な敬意を払う」と声明で述べている。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽ドイツ政府のマルクス・レーニン対外人権特任担当官は10月27日、北朝鮮の政治犯収容所に収容されている、慶尚南道統営市出身の申淑子(シン・スクチャ)さんと娘のオ・ヘウォンさん、キュウォンさんについて、救出に向け積極的に取り組む意向を表明した。朝鮮日報報道。 ▽この7月、バチカン(ローマ教皇庁)の承認を得ない司教の叙階式典への出席を拒否した遼寧のパウロ・ペイ・ジュンミン司教が、中国天主教(カトリック)司教団副主席の地位を追われた。 ≪太平洋≫ ▽この2月の大地震で損害を受けたニュージーランド・クライストチャーチの英国国教会大聖堂の一部取り壊しが決まった。来年のイースターに向けて、日本の建築家、坂茂氏による紙製の仮設大聖堂(座席数700)の建設準備も進められている。工費400万ニュージーランド・ドル(約4億3200万円)。 ≪インド亜大陸≫ ▽パキスタンのカトリック聖書委員会が10月23日、デザインや判型の異なる聖書4種類を10月23日公刊した。これまでプロテスタント系のパキスタン聖書協会が聖書を中国から輸入していた。 ≪欧州≫ ▽バチカン(ローマ教皇庁)正義と平和評議会が10月24日、「グローバルな公共の権威に照らしての国際財務システムの改革に向かって」と題する文書を発表した。金融市場を制御し、野放図な自由市場がもたらす不平等の是正を訴えるもの。 ▽教皇べネディクト16世は10月22日、従軍司祭会議参加者と会見、軍人とその家族と為に適切な司牧を進めるよう促した。 ▽教皇べネディクト16世が来年10月開催予定の『新福音化シノドス』発題総括者に米ワシントンのドナルド・ウイル枢機卿を、特別秘書に仏モンペリエのピエール=マリ・カレ大司教を任命した。 ▽ソマリア沖に出没する海賊に襲われた被害者援護に『海員宣教会』(本部ロンドン)などキリスト教団体が乗り出している。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(10月30日)=http://www.cwjpn.com ★教皇、「信仰の年」発表=来年10月から公会議開会50年記念し ★強制連行と在外被爆者=スタディ・ツアーで学ぶ=高校生平和大使と共に「軍艦島」見学=長崎 ★福者ヨハネ・パウロ2世教皇記念日=日本の典礼暦に=典礼秘跡省が承認 ★韓国の基地反対に連帯=正平協会長が書簡 ★新・駐日教皇庁大使が到着=岡田大司教ら空港に出迎え =キリスト新聞(10月29日・休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(10月30日)=http://jpnews.org ★被災者に寄り添うクリスチャンアーティストら=「歌うの怖かった。でも喜んでくれた」=それでも希望を歌で ★マハリカミッション=陸前高田に総合福祉センター=比人ら雇用し高齢者介護再生 ★全世界の基地撤廃を=沖縄で第3回九条アジア宗教者会議 ★「一緒に働けて感謝でした」=90歳羽鳥明氏 PBA60周年式典で挨拶 ★宗教者九条の和=長崎で非戦誓う ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1083 ┗━━━━━━━ 2011.10.24 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼サーカス宣教は司祭にとっても信仰の綱渡り ▼香港の陳枢機卿が学校の運営めぐり3日間断食 ▼グラウンド・ゼロのギリシャ正教会が移転再建へ ▼ケニアの難民キャンプで活動家2人拉致 ▼米女優スーザン・サランドンが教皇をナチス呼ばわり ▼またも外れた「最後の審判」の日 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎サーカス宣教は司祭にとっても信仰の綱渡り 【CJC=東京】米宣教専門RNS通信が、カトリック教会のサーカス宣教について報じている。 米マサチューセッツ州ウースターのDCUセンターに設けられた祭壇に特別に変わったところはないが、サーカスの一行がミサに訪れると雰囲気が一変した。ジェリー・ホーガン司祭はライオンやシマウマが描かれた色彩豊かな祭服を身にまとい、『聖体』を執行する際には、非番の出演者たちは大理石の床にひざまずき、祈り、自然にポルトガル語で歌い出した。と言ってこれはサーカスの出し物ではない。 米国のサーカスは巡業列車に集団で乗り各地を回る。公演も年に数百回に上る。このサーカス団にはカトリック信者が50人いるが、子どもたちと一緒に、司祭や修道女にハグする顔は、喜びに輝いていた。司祭たちはこの日のために準備を進めていたのだ。 米カトリック司教協議会の『サーカスと移動ショー宣教』部門は、北米で興行している41のサーカスで働くカトリック者4500人と各地で開催されるカーニバル、ロデオ、オートレースなどで働く数千人の信徒に霊的に強める働きをしている。 サーカスなどは各地巡業が前提となっているため、出演者たちは、ほとんどが教会に来ることが出来ない。それなら教会の方が出向こうという活動だ。そして一般信徒の活動を重視するよう、改善も進めてきた。 有名な『リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス』は、メンバーの子どもたちのために修道女を教師として雇用した。修道女たちは成人のために宗教活動も行ってきた。今回ドロシー・ファブリッツェ修道女とバーナード・オバカンプ修道女が他のサーカスに同行することになったので、サーカス団員を宗教教育者として訓練、宣教活動維持のために募金も行っている。 この特別な宣教は、1928年にサーカス列車の祝福が行われたことが起源になっている。その後、ボストンのエド・サリバン司祭がサーカス労働者の結婚式を行ったという。 ホーガン司祭自身、子どものころにサーカスに魅せられ、1993年に司祭に叙階されて以来、サーカス宣教に献身している。「サーカスで演技が行われている時、そこは聖なる場所なのです。演技者にとっては神殿です。人びとは楽しみ、現実での出来事を一時忘れるために来るのです。私の仕事は、演技者の力向上を支援システムによって助けること」と言う。□ ―――――――― ◎香港の陳枢機卿が学校の運営めぐり3日間断食 【CJC=東京】香港カトリック教会の引退司教陳日君枢機卿(79)が10月19日、サレジオ会研究所玄関で3日間の断食に入った。記者会見で、カトリック学校の運営をめぐる裁判所の裁定への悲しみを表明するため行うが、教会は裁定を重んじると語った。ボランテアのヘルスワーカーが心臓疾患のある枢機卿の健康状態を見守った。 2004年の改定教育条例で、政府助成を受ける学校はそれまでの理事会を廃止し運営委員会の設立を要求された。教会側は適用除外を求めて訴えていたが、このほど最終控訴裁で却下された。 陳枢機卿は、改定条例は宗教団体が学校を運営する権利を保証する香港基本法に違反しているとして、教会が学校運営の権利を安易に放棄すべきではないが、もしそれを強制されれば、もはやこれまでのビジョンとミッションに従って学校を運営出来なくなる、と言う。 22日に断食を終えた陳枢機卿は、衰弱はしたものの「歴史に残ることだろう」と語った。□ ―――――――― ◎グラウンド・ゼロのギリシャ正教会が移転再建へ 【CJC=東京】10年前、ニューヨークのワールド・トレード・センターが同時多発テロで崩壊した際、そのあおりを受けて近くのシーダー・ストリートにあった『セント・ニコラス・ギリシャ正教会』も壊滅した。1916年にギリシャ移民によって建設された同教会、『グラウンド・ゼロ』と名付けられた跡地に存在していた唯一の宗教建造物だった。 同地での建物再建を規制していたニューヨーク・ニュージャージー港湾局を相手どって訴訟に持ち込んでいた教会が、このほどアンドリュー・クオモ市長の仲介を受け入れ提訴を取り下げた。ENIニュースが報じた。 10月14日に明らかにされた合意によると、教会はリバティ・ストリート沿いの敷地に4100平方フィート(約380平方メートル)の新会堂と超教派の慰安センターを2013年から建設する。費用や工期は未定。□ ―――――――― ◎ケニアの難民キャンプで活動家2人拉致 【CJC=東京】ENIニュースによると、ケニア北部ダダーブ難民キャンプで『国境なき医師団』の補給担当者モンセラット・セッラ氏(40)とブランカ・シボーさん(30)が10月13日、自動車で物資を輸送中、武装暴徒に襲われ拉致された。運転主も銃撃され負傷した。9月にも救援団体『ケア・インターナショナル』の運転手が襲撃を受け拉致されている。いずれも今日まで所在不明のまま。 同地の難民キャンプの収容規模は9万人。実際には50万人以上が流入している。 今回の事件に、多くの救援団体は、遺憾の意を表明したものの、残留と活動継続を決めている。 「キャンプは平静を取り戻し、生活必需品の供給は継続している。保安状況が改善された」とルーテル世界連盟のアン・ワンガリ地区担当は18日語った。カトリック救援団体『カリタス・ソマリア』のスザンナ・トカレク地区担当も「最高の保安手順に従い、活動を継続する」と述べている。 アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、ソマリアに連れ去られたと見られる2人の捜索は継続中として、拉致を非難、「彼らを拉致の対象にすることは全く受け入れられない。即時安全復帰を関係者に要請する」と13日語った。□ ―――――――― ◎米女優スーザン・サランドンが教皇をナチス呼ばわり 【CJC=東京】「ウォール街を占拠せよ」デモに参加したことでも知られるベテラン女優スーザン・サランドン(65)が10月15日、ニューヨーク郊外で開かれた『ハンプトン国際映画祭』に出席した際、教皇べネディクト16世を「ナチス」と呼んだと報じられた。スーザンは映画『デッドマン・ウォーキング』に、死刑廃止論者であるカトリックの修道女役で主演、オスカー主演女優賞を受賞している。 米紙『ニュースデー』によると、映画の原作は、実在した修道女ヘレン・プレジャンさんの著作。それをかつてローマ教皇に送ったことがある、と説明したスーザンが、「前の教皇に送った。今の“ナチスのほう”ではない」と語った。スーザンの「ナチス」コメントにインタビュアーがたしなめたが、スーザンは同じことを繰り返したという。 これについて、全米最大のカトリック市民権団体『カトリック連盟』は声明でスーザンを激しく非難、「彼女の無知は意図的で、憎悪に満ちており、真実を理解しようとしていない。べネディクト16世は当時、敢えてヒトラー・ユーゲントの会合参加を拒否し、後に放棄してさえいる」と指摘した。 『ヒトラー・ユーゲント』は、ナチス政権下のドイツの唯一の青少年団体。□ ―――――――― ◎またも外れた「最後の審判」の日 【CJC=東京】米カリフォルニア州オークランドのキリスト教系ラジオ・ネットワーク『ファミリー・ラジオ』のハロルド・キャンピング主宰者は、「最後の審判」の日を自ら予言して米社会に反響を呼んできた。 今年に入ってからは5月21日午後6時に、大地震とともに神に選ばれた地上のキリスト教徒が天に挙げられる「携挙」が起きるという予言をしていた。それを真実と信じて全財産を売り払った人も出たが、何事もなかった。その際、キャンピング氏は気を取り直して今度は10月22日と予想したものの、これも外れた。さすがに今回混乱は報じられていない。 『ファミリー・ラジオ』自体は今のところ何の声明も出しておらず、メディアを避けている。 キャンピング氏の娘は「落胆させて申しわけないが、メディアやプレスには話さないように言われている」とクリスチャン・サイエンス・モニター紙の電子メールによる問い合わせに答えた。 キャンピング氏には、もう予言の力があるとは見られないが、この世の終わりがいつ来るか、をめぐる議論は米国では絶えることがない。 2012年終末説もある。米航空宇宙局も結構真面目に対応している。ウエブサイトには「2012年に地球には何も起こらないだろう。地球は40億年以上にわたって大事に至ることがなかった。世界の科学者が2012年に結び付く危機は起こらないと考えている」と言う。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽香港のカトリック英字週刊紙『ジ・エグザミナー』によると、司祭がミサで使用する祈祷書をインターネットで検索する機会が増え、特にiPadアプリケーション『iBreviary』は最も頻繁に参照しているものの一つ。全世界でのダウンロード件数はこれまで20万件以上にのぼるという。 ≪インド亜大陸≫ ▽インドの『ナブバーラト』紙によると、ムンバイのカトリック教会司祭もiPadを積極的に導入しようとしている。アップル製品を扱う家電店を訪れていた1人は「テクノロジーと宗教は決して水と油の関係ではない」と話している。 ▽インド・マハラシュトラ州プネーの売春組織に拘束されていた少女2人が10月13日、キリスト教救援組織『インディアン・レスキュー・ミッション』と警察によって解放された。 ≪中東≫ ▽トルコ東部ワン県で10月23日午後、マグニチュード7・2の地震があった。少なくとも50が死亡。被害は拡大する可能性がある。 ≪欧州≫ ▽教皇ベネディクト16世は10月16日、2012年10月11日に『信仰年』を開始すると発表した。同日は第2バチカン公会議50周年に当たる。 ▽世界教会協議会(WCC)は10月18日、エジプトが民主化へ向かう中、カイロで発生した抗争で死者25人を出すに至ったのを受け、キリスト者(コプト教徒)の正義、暴力否定、対話への願いを支持する、との声明を発表した。 ≪北米≫ ▽世界キリスト教コミュニケーション連盟(WACC=本部トロント)は、デニス・スミス理事長を理事会で再選した、と発表した。任期3年。 ▽米公民権運動指導者マーティン・ルーサー・キング牧師の業績をたたえる記念碑がワシントンに完成、10月16日の落成式にはバラク・オバマ米大統領始め ▽米調査団体『バーナ・グループ』の調べでは、教会に通う人の93%が地球規模の貧困に関心を抱き、さらにその3分の1は「特に関心がある」と答えている。若者世代の関心が特に強い。 ▽ロックミュージシャン、アリス・クーパーは反キリストと非難されたこともあるが、毎週、オフの日は地元の教会へ通い、聖書のクラスを受け持っているという。英紙『ザ・サン』に「アリスは単なるキャラクターだ。アリスは教会へ行くのを嫌っているが、俺は毎週日曜日通っている」と語った ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(10月23日)=http://www.cwjpn.com ★震災受け「危機管理」研修=学校理事長ら率直に意見交換=カトリック学校法人理事長研修会 ★南相馬市で鎮魂の祈り=原町教会でミサ=関東からも参列 ★「世界宣教の日」=教皇、メッセージで=連帯なしに福音化はできない ★「世界宣教の日」=教皇庁宣教援助事業=日本事務担当の報告=昨年の献金2500万円超=国内外の宣教活動に ★教皇=キリスト者襲撃を非難=民主化に向かうエジプトで死傷者 =キリスト新聞(10月22日)=http://www.kirishin.com ★第3回9条アジア宗教者会議に参加200人超=沖縄から軍事基地の撤廃訴え ★太平洋放送協会=60周年で記念式=教会のパートナーとして=初代理事長 羽鳥明氏も出席 ★「反原発」集会後、在特会と小競り合い=教団牧師が“傷害罪”で逮捕=滋賀 ★『侍とキリスト』の著者来日=“ザビエルは最初の特派員” ★「光の旅の礼拝」でキャンドル・ジュンさん=“原発なくさなければ” =クリスチャン新聞(10月23日)=http://jpnews.org ★福音主義医療関係者協議会有志ら=被災地で体も心も医療支援=地域連帯だけで癒されない霊的必要 ★親子で走って、跳んで、汗流し=チア・にっぽんオリンピック ★盛岡月が丘キリスト教会=無牧でも被災者に奉仕=被災地支援の牧師らも教派超え応援 ★地域との距離縮まった=一致祈祷会でWEA特使も激励=震災から7か月=塩釜・大友幸一牧師が報告 ★国連加盟問題でバチカン代表演説=パレスチナ・イスラエル両立を主張 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ 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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1082 ┗━━━━━━━ 2011.10.17 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪ご案内≫パソコンからケータイ、スマートフォン、タブレットと、様々な道具で『世界キリスト教情報』を読まれる方が増えておられるのに対応して、3種類の「版」を作成しています。A4判PDFをそのまま読める方には、FAX版がお勧めです。メールで1行36字を読め、添付ファイルは面倒、という方にはメールマガジンが便利です。ケータイのように1行が12字程度で、画面上で長い文章もきれいに読める方は、同報メールが最適です。文章的な改行以外はされていないので、転送・転載される場合にも便利です。形式変更をご希望される場合は、巻末の『◆世界キリスト教情報◆ご案内』をご覧願います。(主宰者) = 目 次 = ▼エジプトのコプト教徒殺害を国連当局者非難 ▼カンタベリー大主教、ムガベ大統領に脅迫停止要求 ▼米長老教会の公然同性愛牧師容認が世界規模でミゾ拡大 ▼カトリック通信『ZENIT』編集陣一斉退職 ▼マニラ新大司教にタグレ司教 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎エジプトのコプト教徒殺害を国連当局者非難 【CJC=東京】国連当局者は、カイロで多数の死傷者を出した宗教間抗争を非難する声明を発表した。ENIニュースによると、宗教の自由に関する国連特別報道担当ハイナー・ビールフェルト氏は10月7日、宗教的な寛容と意思疎通の可能な環境整備を各国政府が創出する必要がある、と語った。 潘基文事務総長も11日、声明で、エジプト政府が「あらゆる信仰のエジプト市民に人権と自由を保障すべきだ」と語った。国連人権高等弁務官のルパート・コルビル報道担当も、エジプト当局が集会と表現の自由を実践している「少数派を含め全員の安全を保障」すべきだ、と語った。 ビールフェルト特別報道担当は、国家指導者が宗教間の意思疎通と「寛容の雰囲気」を促進する責任を認めるべきだとして、国家は中立的な立場を保ち、宗教の自由を保障すべきだ、と言う。この7月の総会への中間報告で、同氏は、エジプトで行われている少数派コプト・キリスト教徒に対する攻撃や脅迫について言及、またモルドバで福音バプテスト教会員に対する脅迫、攻撃、バーレーンでのシーア派モスクへの襲撃を非難した。 同氏は、宗教の自由と表現の自由は相反するものではなく、並立する二つの権利である、と指摘している。□ ―――――――― ◎カンタベリー大主教、ムガベ大統領に脅迫停止要求 【CJC=東京】英国国教会の霊的最高指導者カンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズ氏は訪問先のジンバブエで10月10日、ロバート・ムガベ大統領と2時間近くにわたって会談、同派から破門されたノルバート・クノンガ主教が教会財産を収奪、聖職者や信徒を脅迫していることを阻止するよう介入を要求した。 ENIニュースによると、ウイリアムズ氏はクノンガ氏が引き起こした問題に関する書類を大統領に手渡した。クノンガ氏は2007年に離脱派組織を結成、教会財産を奪取、英国国教会信徒を教会堂から追い払っている。 大統領に手渡された書類は、ジンバブエ主教団によって作成されたもので、10月11日公開された。それによると、この2月、英国国教会によって正式に任命されたチャド・ダンディヤ主教により導かれているハラレ教会からの脱会を拒否した女性が殺害された。また聖職者の中に射殺すると脅迫された人もいるという。「暴力と威嚇がこの紛争の特徴だ。司祭や助祭が毎週のように令状なして逮捕されている。主教たちは電話で射殺すると脅迫されている」と書類には記されている。 ウイリアムズ氏は、アフリカ3国歴訪の中で、ジンバブエを2日間の日程で訪問したもの。東部の町を訪問した際に、一行が大聖堂に入ろうとしたが、クノンガ派の集団によって阻止された。大聖堂は封鎖されており、信徒は古びた役場で礼拝している。 9日、ウイリアムズ氏はハラレのスポーツ・スタジアムで礼拝を守った。礼拝には、南アやボツワナの主教、引退主教など1万5000人が出席した。ウイリアムズ氏は11日、ザンビアを訪問、13日帰国した。□ ―――――――― ◎米長老教会の公然同性愛牧師容認が世界規模でミゾ拡大 【CJC=東京】米長老教会(PCUSA)が施行開始した新方針のもと初めて公然同性愛者を牧師に任職した。スコット・アンダーソン氏(56)がウイスコンシン州マジソンのカヴェナント長老教会で10月8日任職された。 同氏は「この日のために40年もの間、活動し祈ってくれた多数の長老派」に感謝の意を表し、「そしてわたしは、今日行われたことに同意しないが、わたしたちはイエス・キリストにおいて一つであることを知っている人たちに感謝する」と語った。 アンダーソン氏は、1983年から90年までカリフォルニア州サクラメントで牧師を務めていたが、自身の性的指向を公表して辞任したのは、ある夫婦に秘密を暴露する、と脅されたため。 一方、『プレスビテリアン行動委員会』のゲーリー・グリーン議長は、アンダーソン氏の任職の前日、「今回の任職は、忠実なキリスト者は誠実な結婚か純潔な独身のいずれかを選択する、と規定したPCUSA信仰告白に違反している」と語った。 PCUSAの、任職誓約から性行為を除外するという決定は米合同教会、聖公会、ルーテル教会(LCA)に続くものだが、「聖典の権威をめぐり教会内で続いている深刻な争い」を示しており、「この道を行くことは、さらなる分裂、会員減、そして米国や世界のキリスト教の主流からの逸脱につながる」と、グリーン氏は言う。 同派は今年5月10日まで、同性愛者が聖職となることを禁止していたが、聖職の必要条件としてあげていた「誠実な結婚か貞潔な独身」を撤廃するという総会決定を過半数の中会が批准したことで、施行が開始された。 メキシコの全国長老教会(信徒200万人)は、PCUSAとの関係を断絶した。ガーナとブラジルの長老教会も今回の動きを強く非難している。性行為に関する基準緩和は、教勢低下の中で成長している韓国教会やスペイン系教会との関係悪化につながる、と見られる。□ ―――――――― ◎カトリック通信『ZENIT』編集陣一斉退職 【CJC=東京】カトリック宣教団体『キリスト軍団』が運営する専門通信『ZENIT』の各国語版編集者6人が10月7日辞任した。通信の方向を軍団の意向に沿わせようとしたことに反発、「協働に成果を上げてきた後に、組織への従属強化を図ろうとする軍団の意向には同意出来ない」とニュース受信者に伝えた。「ZENIT通信の本質的な狙いは、特定の集団の通信にすることでは決してなく、むしろ普遍教会のためのものだった。この精神でわたしたちは活動してきたのであり、それを裏切るわけには行かない」と言う。 辞任したのは、仏語版、イタリア語版、スペイン語版、英語版、ポルトガル語版、アラビア語版の編集者。独語版編集者は空席だった。 同通信のアルベルト・ラミレズ代表は11日、イタリアのジャーナリスト、アントニオ・ガスパリ氏を新たに編集コーディネーターに任命した。 ガスパリ氏は1955年生まれ。バチカン記者として、『ラッヴェニレ』『テンピ』などの各紙に寄稿するなどのベテラン。『ZENIT』通信にも寄稿している。環境問題にも取り組んでいる。今回の任命を誇りとして感動している、として「日刊サービスは、教会生活の中での真、善、美を発見し書くことに努める」と語った。 同通信は1997年、ジェスス・コリナ氏が創刊、教会からの認知を得るため、『キリスト軍団』に霊的アドバイザーとなるよう求めた。それから14年間、運営は軍団からは独立して進められていた。同通信は7言語で発行され、日刊サービスの読者は約45万人。 今年に入って、コリナ氏に軍団側は通信の方針変更の意図を通告、同氏の辞任を求めた。同氏は9月27日に辞任している。コリナ氏は、軍団との間で編集・財務両面で相互信頼と透明性がなくなり、通信の将来の方向について基本的に意見が対立した、と述べていた。□ ―――――――― ◎マニラ新大司教にタグレ司教 【CJC=東京】教皇べネディクト16世は10月13日、マニラ大司教のガウデンシオ・ロサレス枢機卿(79)の後任にイムスのルイス・アントニオ・タグレ司教(54)を任命した。フィリピン司教協議会が発表した。マニラ教区は信徒数約270万人。 ロサレス枢機卿は、この8月に79歳を迎えたのを機会に、年内引退の意向を発表していた。2007年に75歳に達した際にも辞表を提出していたが、教皇は任期を延長した。 タグレ氏は1957年6月21日、マニラ生まれ。祖先は中国系。イエズス会系のアテネオ・デ・マニラ大学サンホセ大神学校で学び、1982年司祭に叙階された。92年、アメリカ・カトリック大学で神学博士号を取得、アジア司教特別会議の際には専門家として参画している。2001年司教叙階。司教協議会信仰協議委員会議長、アジア司教協議会連合の神学関係事務所長を務めている。バチカン(ローマ教皇庁)の国際神学委員会のメンバーでもある。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪インド亜大陸≫ ▽伝道団体『ゴスペル・フォア・エイシア』は同団体が支援しているアシュ・スタル宣教師(25)が10月6日夜、密林地帯を歩行中に野生の象に襲われ、首の骨を折るなどで重態。ただ同団体は場所を明らかにしていないが、インドと推定される。 ▽パキスタンのパンジャブ州知事殺害事件の犯人に死刑を宣告した判事の所在が不明になっている。イスラム教過激派からの脅迫を受けてのこと、とキリスト教教会協議会筋が語った。 ≪欧州≫ ▽英国国教会ロンドン教区シノッドは、女性を主教として受け入れるとの提案を否決した。部会別では主教部会と信徒部会は賛成したが、聖職部会が反対に回った。 ▽英国では、反資本主義の活動家ら数百人が、ロンドンのセントポール大聖堂前で座り込み集会を行った。同大聖堂は、ロンドン証券取引所に隣接している。英国国教会教区管轄司祭ジャイルズ・フレイザー氏が集会開催を容認した形 ▽ポーランド国営テレビが、カトリック教会の要求に応じて、ポピュラー音楽タレント・ショーに「デスメタル」のロックスター、アダム・ダルスキを再登場させないことにした。 ≪アフリカ≫ ▽キリスト教迫害に抗議するコプト教徒のデモにイスラム教過激派による暴行で出た死者の葬儀が10月10日、カイロで行われた。エジプト軍事政権は敏速な調査を指示した。 ▽エジプトのコプト教会は10月11日、教徒に対する暴力に抗議して3日間の断食に入った。 ▽ジンバブエの英国国教会では、離脱派との抗争が続いているが、離脱派によって教会運営の病院から締め出されていたスタッフたちの復職を高裁が命じた。 ≪北米≫ ▽米国防総省の報告によると、アフガニスタンには公開されたキリスト教会もキリスト教学校も存在しない。米軍が活動していた当時からアフガニスタンでは宗教の自由が急速に失われてきたという。昨年、最後のキリスト教会が破壊されたことが確認されている。 ▽米カトリック出版社『イグナチウス・プレス』は、『カトリック・ワールド・レポート』『ホミレティック・アンド・パストラル・レビュー』の2誌を来年1月から電子版だけで発行する、と発表した。 ≪中南米≫ ▽キューバのマタンザスにある福音神学校が65周年を迎え、10月3~4日、「教会の使命と今日のキューバに於ける神学教育」を主題に記念式典を行った。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(10月16日)=http://www.cwjpn.com ★“復活”に賭ける=家族、職員の犠牲越えて=「利用者さんのため」デイケア再開=宮城県山元町=ささえ愛山元 ★宗教者九条の和―シンポジウムと平和巡礼=原発事故と憲法テーマに=埼玉 ★シノドス「提題解説」回答書を検討=「朗読福音書」記載個所など承認=2011年度特別臨時司教総会 ★全国ブラジル人司牧・協力者の会=リーダー育成に向けて=資質と養成上の必要事項話し合う ★フランス司教団=来年の大統領選控え=多文化社会へ意識促す =キリスト新聞(10月15日)=http://www.kirishin.com ★宗教者は何を語るか=ホームレス支援・奥田知志×上田紀行・『がんばれ仏教』 ★宗教者九条の和=土山秀夫氏が提言=“事実を積み上げてこそ”=埼玉 ★メサイヤを歌う会グレイス合唱団=“信仰の次元、響きが違う” ★椎名麟三生誕100年=明治学院大学が公開研究会 ★石油ストーブを1500台配布=国際飢餓対策機構 =クリスチャン新聞(10月16日)=http://jpnews.org ★ストーブ無償提供、「仮設のトリセツ」配布=冬に向け仮設での生活支援 ★仮設が憩いの場に=いわてネットが移動カフェ ★日・台・韓で国際平和アシュラム=東日本大震災犠牲者を追悼=復興願い賛美と祈り ★和歌山台風被災地へ恩返し=福島・いわきの教会から青年ボランティア ★元兄弟団聖書学院院長、初見司郎氏104歳で凱旋 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ 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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1081 ┗━━━━━━━ 2011.10.10 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪ご案内≫パソコンからケータイ、スマートフォン、タブレットと、様々な道具で『世界キリスト教情報』を読まれる方が急速に増えています。A4判PDFをそのまま読める方には、FAX版がお勧めです。メールで1行36字を読めるし、添付ファイルは面倒だ、という方にはメールマガジンが便利です。ケータイのように1行が12字程度で、画面上で長い文章もきれいに読める方は、同報メールが最適です。文章的な改行以外はされていないので、転送・転載される場合にも便利です。形式変更をご希望される場合は、巻末の『◆世界キリスト教情報◆ご案内』をご覧願います。(主宰者) = 目 次 = ▼「神の子」をイスラム世界でどう訳すか ▼英BBC放送が「AD」「BC」に代え「CE」「BCE」採用 ▽バチカン機関紙もBBCを批判 ▼リベリア内戦を非暴力で終息、ボウイーさんにノーベル平和賞 ▼米大統領選の共和党候補混迷、キリスト教保守派の影薄く ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎「神の子」をイスラム世界でどう訳すか 【CJC=東京】ウイクリフ聖書翻訳協会と関係団体『SIL・インターナショナル』(本部=米テキサス州ダラス)はこの8月、トルコのイスタンブールで、翻訳担当者と外部専門家約30人による会合を開き、イスラム世界の文脈(コンテキスト)の中で、「神の子」とか「父なる神」をどのように表現するのが良いか、検討した。米キリスト教通信WNSが報じた。 神とイエス・キリストをどのように訳出するか、が聖書翻訳に際して最重要課題であることは、昔も今も変わりはない。ウイクリフ協会も、内部だけでなく、支援教会や宣教団体も大きな関心を寄せており、同協会の70年近い歴史の中で、意見対立の結果、離脱者が出たり、支援停止を引き起こしたこともある。 今回のイスタンブール会合も、これまでの深刻な意見対立を踏まえて開かれ、新しい翻訳基準に参加者間の合意が成立した。今回の問題は「神の子」と「父なる神」をイスラム世界の文脈で字義通りに訳出すると、神がマリアと性的関係を持ったという意味を含んでしまうことにあった。「神に愛された1人」というような意訳をする意見も出されていた。 合意に達した結論は「ほとんどの場合、『神の子』を字義通りに訳出することが望ましい」としたものの、字義通りに訳出すると「誤った意味に取られる場合、『息子』という概念を保持している」ならば「等意義の言い換え」を許容する、と言うもの。 これは「神の子」や「父なる神」を字義通りに訳出しないことを、ウイクリフ協会とSILが支持したことを意味する。 ただ新基準は、字義通りでない表現で受け入れられるものについては厳しくした、と『ウイクリフ・米国』のルス・ハースマン上席副会長は語った。 1990年代に、翻訳者たちは「神のメシア」や「神のキリスト」などを代替表現する実験を行ってきたが、「『息子』という意味を伝えていなかったので、それらは不完全だったことははっきりしている。限界線を越えている」と言う。 現在、イスラム圏の文脈での訳出を進めている200件の中で、神に関するもので代替表現を採用する例が30から40あるという。その1例が「神の愛する子」を「神に愛された1人」にするもの。これなら神聖な家族関係、社会関係は意味するが、生殖関係の意味はない、とハースマン氏。 それでも、関係者全員が納得したわけではない。すでに翻訳者2家族が脱会したという。逆に保守的な支援団体や教派からの不満も出そうだ。□ ―――――――― ◎英BBC放送が「AD」「BC」に代え「CE」「BCE」採用 【CJC=東京】英公営BBC放送が紀元を表す「AD」「BC」の代わりに「CE」(共通紀元)、「BCE」(共通紀元前)を採用する、とウエブサイトで明らかにした。「AD」は「わたしたちの主の年」を「BC」は「キリスト以前」を意味しており、非キリスト者の感情を害するので、「BBCは公平を意識しており、非キリスト者の感情を傷つけたり敵視しない用語を使用することは正当なこと」と言う。 これに対しボリス・ジョンソン・ロンドン市長ら政治家からも批判の声が上がっている。変更自体が無意味との批判もある。所詮はキリストの生涯に関係してくるからだ。マイケル・ナジル=アリ前ロチェスター主教は「この変更は必要ないし、BBCの目的は達成されない。CEにせよADにせよ日付は実際には同じなのだから、やはりキリストの生誕に関係づけられる」と言う。 これらの批判を考慮してか、BBCは「紀元に関する指針を定めてはいない。ADとBC、CEとBCE双方が広く受け入れられており、選択はそれぞれの番組、制作チームに委ねられている」と発表した。□ ◎バチカン機関紙もBBCを批判 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)機関紙『ロッセルバトレ・ロマノ』は10月4日、英公営BBC放送の「AD」「BC」使用廃止方針を「無意味な歴史的偽善」と決めつけた。 同紙上で、ルセッタ・スカラッフィア記者は、非キリスト者の報道関係者の多くが「これまでの紀元で何か気にさわったと感じたことはない」と語っている、と指摘、「他の宗教に対する尊敬というのは口実に過ぎないことは明らか。西側文明からキリスト教の痕跡を拭い去りたいと思っているのだ」と言う。 これまでにも同様の試みがあった、とスカラッフィア記者。1789年の反キリスト教的「フランス革命」や、1917年のレーニン主義者によるロシア革命の際にも伝統的な暦の変更が企図された。□ ―――――――― ◎リベリア内戦を非暴力で終息、ボウイーさんにノーベル平和賞 【CJC=東京】2011年のノーベル平和賞は、平和と女性の地位向上に貢献したとして、アフリカと中東の女性3人が受賞した。その1人、リベリアの平和活動家リーマ・ロベルタ・ボウイーさん(39)はリベリア・ルーテル教会員。同国の14年に及ぶ内戦を終息させた女性の非暴力運動を組織したことが評価された。 ボウイーさんは2006年、米福音ルーテル教会(ELCA)の国際リーダーシップ開発計画の奨学金を受けて、バージニア州ハリソンバーグのイースタン・メノナイト大学で平和創出について研究した。 女性への授賞はケニアの環境活動家ワンガリ・マータイさん(9月25日死去)の04年以来7年ぶり。□ ―――――――― ◎米大統領選の共和党候補混迷、キリスト教保守派の影薄く 【CJC=東京】米大統領選挙を来年に控え、共和党を支持するキリスト教保守派の会合がワシントンで10月7日開かれた。米テキサス州ダラスのロバート・ジェフレス牧師は、共和党の大統領候補の中でリック・ペリー・テキサス州知事を「イエス・キリストの忠実な弟子」と称賛した後、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事の信じるモルモン教会をカルトと断定、同氏は「キリスト者ではない」と語った。 代表約3000人による模擬投票が行われた結果、ロン・ポール下院議員が37%の票を集め1位、実業家のハーマン・ケイン氏が23%を得票し2位となった。一方、本命候補とみられていたペリー氏は8%で4位、ロムニー氏は4%の6位にとどまった。本命候補2人がともに低迷したことで、共和党の候補選びはさらに混迷の度を強めている。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽北朝鮮の金正日総書記の孫で、金正男氏の長男キム・ハンソルさんは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスで、自身の宗教について、複数ある宗教の選択肢から「その他のキリスト教教派」を選んでいることが分かった。 ≪中東≫ ▽イラク北部のキルクークで少なくともキリスト者2人が殺害されるなど、宗教少数派への抑圧が続いている。 ▽シリアにある1000年前の聖典写本をイスラエルに持ち込もうとイツハク・ラビン政権が1995年に決めて以来、ようやくこの「移送作戦」が完了した。 ≪欧州≫ ▽ロシア北西部プスコフにカトリック教会建設の許可を申請したところ、却下されたことで、モスクワの神の母教区のパオロ・ペッジ大司教が抗議の声明を10月4日発表した。 ▽バチカン放送が開設80周年を迎え、国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿が9月29日、記念ミサを執行した。 ▽教皇べネディクト16世は、ヨーロッパの司教に、若い世代に仕えるために新福音化を推進するよう呼び掛けた。 ▽教皇べネディクト16世が、『ガーディアン・エンジェルズ』は信仰者を「その生まれた日より死ぬ時』まで守る、と10月2日称賛した。 ▽独シュパイアーで10月2日、カテドラル奉献950周年記念特別ミサが行われた。同カテドラルはロマネスク様式では最大。 ▽カンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズ氏が10月6日、アフリカ歴訪に出発、同日マラウィのブランタイヤに到着した。en ▽アイルランド教会の大改革を求める司祭が今や540人と全員の1割を超えた、と『カトリック司祭協議会』が10月6日語った。 ▽オーストリアの反体制司祭助祭グループは、この6月19日発表した「不服従への呼び掛け」取り消し要求には応じられない、と10月8日語った。cc ▽世界教会協議会は、世界のキリスト教神学教育に関する調査を10月8日開始した。 ≪アフリカ≫ ▽カトリック救援団体『国際カリタス』は加盟団体は、数十年ぶりという水害に見舞われた東アフリカで、4100万ドル(約32億円)を投じ、100万人を救済した、と発表。 ▽ノーベル平和賞の受賞者で9月に死去したケニアの環境活動家ワンガリ・マータイさんの国葬が10月8日、ナイロビの公園で行われた。キバキ大統領や国際機関の関係者らが参列した。 ≪北米≫ ▽ウオール街の抗議デモに、ブルックリンのグリーンポイント改革派教会の会員に混じってユニオン神学校のリックス・トーセル神学生の姿も見られた。ENI通信が報じた。 ▽米国防総省が従軍牧師(司祭)に、同性間結婚式の司式を認めたことに、軍人大司教区のテイラー・ヘンリー報道担当は、カトリックの従軍司祭が司式をしない、と語った。 ▽米オハイオ州リッチランド裁判所ジェームズ・ドウィーズ判事が法廷に掲出した「十戒」を描いたポスターの撤去命令をめぐる訴訟で、米連邦最高裁は10月3日、同判事の上告を棄却した。 ▽8月23日の地震で被害を受けた米ワシントンのナショナル・カテドラルは修復するだけで2500万ドル(約20億円)必要という。 ▽キリスト教の歴史で最大の変化が現在進んでいる。ヨーロッパの宗教から、アフリカ、中南米、アジアの宗教に変わりつつある、とボストン大学神学部のデーナ・ロバート博士。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(10月9日)=http://www.cwjpn.com ★アキノ大統領被災地へ=東北3県のフィリピン人集う=宮城石巻教会 ★比・インファンタ教区司教がミサ=津波犠牲者にささげる=「イエスこそ慰め」 ★仮設住宅の取扱説明書(トリセツ)=中越地震の経験生かす ★NICE(ナイス)の精神学ぶ=福岡教区の信徒養成講座=大名町教会 ★パレスチナ国連加盟申請に=バチカン外務局長=「勇気ある」決断呼び掛け =キリスト新聞(10月8日)=http://www.kirishin.com ★日本賛美歌学会=“創作”テーマに大会=魂に染み込む歌を ★「原発体制を問うキリスト者ネット」発足=牧師の反応 薄さに危惧 ★東京でネラン神父記念シンポ=「おバカさん」の孤独な戦い問う ★宗教科教員らが支援コンサート・東京=フランシス・ケアセンター=エイズ患者との出会い契機 ★教皇独訪で諸問題への明言回避=プロテスタント側の期待外れる =クリスチャン新聞(10月9日)=http://jpnews.org ★ネットで世界の求道者導く=ジーザス・ネットジャパン=対話ボランティア募集 ★被災地に元気を=東北応援団文化祭 ★君は愛されて生まれたよ=七生養護学校の性教育=2審も「正しい」=教議の「不当支配」再認定=学習指導要領に反しない ★いのちの尊厳を支えるケア=日野原重明氏100歳=キングス・ガーデン30周年で講演 ★日本CGNTVが開局5周年=47都道府県の牧師 出演 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1080 ┗━━━━━━━ 2011.10.3 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼首位権問題討議にヒラリオン府主教は慎重 ▼パレスチナ・イスラエルの両立をバチカン支持 ▼「宗教の自由」擁護に立つ米カトリック教会 ▼米国防総省が従軍牧師に同性婚結婚式司式認める ▼教会?刑務所?初犯者に選ばせる米警察の計画延期 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎首位権問題討議にヒラリオン府主教は慎重 【CJC=東京】ロシア正教会モスクワ総主教座の対外担当ヒラリオン府主教が、教皇べネディクト16世と9月29日会見した。その後、大主教はバチカン放送に、「東方正教会は今なお、自らの間の権威という問題の解決を迫られている。それは将来的には『教皇職』に係るもので、それに関して正教会内に意見の相違、様々な立場がある」と語った。 「“ローマ司教”の首位権について論議するなら、ローマの首位権だけでなく、首位権自体について触れなければならない。正教会にはカトリック教会のような集中的な制度がないという異なった伝統があり、正教会内での“第一の長”の役割に関しては内部でも理解の差がある」と言う。同大主教の発言が『カトリック教会と正教会の間の神学的対話に関する合同国際委員会』の今後の方向に関してのものであることは明らかだ。 2007年にカトリック・正教会委員会が開催された時、ヒラリオン府主教も参加する予定だったが、エストニアの正教会を巡り、コンスタンチノープルのエキュメニカル総主教座とモスクワ主教座との間で対立があり、ロシア正教会が退席する事態となったことがある。両者はアメリカ正教会の地位についても対立している。 府主教は、これらの対立に関して明確に「もしもある正教会が他の教会に対する首位権という自らの考えを押し付けようとするなら、当然のこと困難に直面することになる。そしてこれが現在起きていることだ」と述べた。 世界各地の自立正教会が『汎正教会協議会』開催の動きも出ているが、それもコンスタンチノープル総主教の権威の決定を意図したもの。「その役割は名誉的な首位であるべきだと信じており、調整役でもある。たとえば汎正教会公会議を運営するようなことだ。それより以前、公会議を運営したのはコンスタンチノープル総主教でもなければローマ教皇でもなくビザンチン皇帝だった」として、「統一した見解を持たない限り、普遍教会における『プリムス・インテル・パーレス』(同格の中の第一番)が教皇職の役割だとすることについて安易に協議することは出来ない」と府主教は認める。 一方、2010年に発表した著書『世の光』の中で、教皇べネディクト16世は、教皇を同格の中の第一番とする見解は、その「特別な機能と働き」から見て、カトリック者として信じている形態とは全く異なるもの、と指摘している。 モスクワ総主教座が成立した1589年以来、教皇とモスクワ総主教との会談は未だ実現していないが、府主教は、それについても慎重な姿勢を見せた。 コンスタンチヌス帝によるキリスト教公認1700周年に当たる2013年に両者の会談が実現する、との観測もあるが、府主教は、カトリック者もロシア正教会信徒も、両者会談がいつ行われるか結論を急ぐべきではない、と語った。 教皇は、このほどドイツを訪問した際にも、現地の正教会代表と会談、人間はその義務のために尊敬されることを確実にするためキリスト者に共通する関わりについて言及した。 府主教も、教皇自身については好意的な発言をしている。「教皇は信仰の人であり、彼と会見する時にはいつもその霊、勇気、世界大の教会の生命に対する貢献によって力付けられる。教皇の正教会の伝統に関する教皇の知見、カトリックと正教会の間の対話についえの彼の関心には、深く印象付けられた。このローマ・カトリック教会首座の姿勢は、より良い相互理解に大きく貢献するものだ」と言う。□ ―――――――― ◎パレスチナ・イスラエルの両立をバチカン支持 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)国務省外務局長のドミニク・マンベルティ大司教は9月27日、国連総会で演説、パレスチナ自治政府の国連加盟申請を取り上げ、パレスチナ市民が独立国家を持つ権利と、イスラエルの安定という権利を認めることが必要だ、と主張した。 パレスチナ独立をエルサレムのラテン典礼総主教は強く支持していたが、バチカン自体はこれまで、パレスチナ自治区の国連加盟については言及しない立場を取っていた。□ ―――――――― ◎「宗教の自由」擁護に立つ米カトリック教会 【CJC=東京】米国で進む「宗教の自由の崩壊」に教会としての応答を確実なものにしようと、米カトリック司教協議会がアドホック委員会を設置する、と9月30日発表した。委員長にはウイリアム・ロリ司教(ブリッジポート教区)が就任した。 発表が、経口避妊薬や避妊具も全従業員の保険サービスの範囲に含めるという保健社会福祉省が定めた暫定規定についての意見書提出締め切りと同日となった。 政教分離を定めた米国の憲法修正第1条に触れる可能性のある問題に直接に踏み込む決意をも示したとも見られる。 ロリ司教はインタビューで、「司教は、宗教の自由が米国の様々な局面、連邦、州、そして文化的なレベルで攻撃にさらされているとの結論に達した。司教はこの問題を重要な優先課題と認めた」と語った。 司教協議会会長のディモシー・ドーラン大司教(ニューヨーク)は、新設した委員会は、協議会の応答姿勢を確実なものとし、修正第1条に対する攻撃への教会と法律学者との広範な協力を展開するためのもの方策の一つだ、としている。□ ―――――――― ◎米国防総省が従軍牧師に同性婚結婚式司式認める 【CJC=東京】米国防総省は9月30日、同性間結婚を合法としている州では、軍施設の内外で行われる私的な結婚式を従軍牧師が司式することを認めたクリフォード・スタンリー国防次官のメモを公表した。クリントン政権当時の1993年に採択された『問わず、語らず』方針のもとでは、軍内部で同性愛者であることを公言したことを理由に約1万4000人が除隊処分を受けており、同性愛兵士たちから禁止政策撤回を求められていた。 ただし従軍牧師は、個人的あるいは宗教的信念に反する私的な結婚式に立ち会うことを強制されることはなく、また従軍牧師が同性間結婚式に参加した場合でも、米国防総省がその結婚式を是認したことにはならない、としている。 連邦政府は同性婚を認めていないため、同性のパートナーを持つ兵士は、健康保険などの面で異性婚の夫婦が受けているのと同じ便益を受けられない。今回の措置を歓迎する側、反対する側双方から、同性間結婚を認めていない州に転属された場合のことを考慮したのか、と懸念する声も上がっている。 現在、米国で同性婚を認めているのはコネティカット、アイオワ、マサチューセッツ、ニューハンプシャー、ニューヨーク、バーモントの各州とワシントン・コロンビア特別区。 『問わず、語らず』方針に立った規制規定は、国防総省が今回の発表を行った10日前の9月20日に撤廃されている。□ ―――――――― ◎教会?刑務所?初犯者に選ばせる米警察の計画延期 【CJC=東京】米アラバマ州ベイミネット町(人口約8000人)の警察が、非暴力的な犯罪で有罪判決を受けた場合、初犯なら刑務所か教会を選ばせるという計画を打ち出したが、『米自由人権協会』(ACLU)が、同計画を政教分離を定めた連邦憲法と州憲法に著しく違反していると批判し、アラバマ支部が計画の即時停止を要求、町側が実施を当分延期することを決めた。 『コミュニティ再生作戦』と銘打ったこの計画、軽罪で有罪判決を受けた初犯者に、1年間、週に1回教会に通うか、服役や罰金を選ばせるというもの。教会に通うことを選択した人は、地元の警察などが監視する。受刑者1人につき1日75ドル(約5800円)掛かることも頭にあったようだ。 マイケル・ローランド同市警察署長は、すでに州内56教会から協力を表明されたとし、市民からも「圧倒的な」支持が得られていると語っていた。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽前カトリック新聞編集長のウイリアム・グリム神父が、バチカンがアジアのカトリック教会にイタリア風のやり方を押し付けるのは悲劇だ、とUCAN通信で指摘した。 ▽平和への多難な道のりの中にあってもフィリピンはモデルだ、とアジア・キリスト教協議会のカルロス・オカンポ正義・国際・開発・奉仕担当が、同国政府と反政府勢力との間の協議を評価した。 ▽インドネシア・ジャワ島のべテル・インジル・セプル教会で9月25日礼拝中に自爆テロがあり28人が重軽傷。 ≪中東≫ ▽死海文書のうちイザヤ全書、教団規定、ハバクク書注解、神殿の巻物、戦いの書の5巻が9月26日、オンラインで公開された。イスラエル博物館と米グーグルが参加している共同プロジェクトの一環。 ▽イスラエル政府は9月27日、占領地東エルサレムの南部ギロに、ユダヤ人住宅約1100戸の建設・入植計画を承認した。国際法では占領地での入植は違法とされ、アッバス議長は23日の国連総会演説で入植活動の不当性を訴えていた。 ≪欧州≫ ▽ロシア正教会モスクワ総主教座は、ウラジミル・プーチン氏の次期大統領選出馬を前向きに評価している。公共部門担当のフセフォロド・シャプリン大司祭が明らかにした。 ▽ウイクリフ聖書翻訳協会はこの8月、イスタンブールで「神の子」「父なる神」をイスラム世界での文脈による解釈について検討した。 ▽マザー・テレサの像の除幕式典が9月24日、モスクワ大司教座聖堂に隣接した場所で行われた。マザーが設立した宣教会運営のホスピス1棟が取り壊され、さらに拡大が懸念されている中でのこと。 ▽教皇べネディクト16世は、結婚の誓約がされているものの実行されていない事例などの教会法上の扱いを典礼秘跡省の管轄から外す「使徒書簡」を9月26日発表した。同省を典礼革新に専念させるため。 ▽教皇べネディクト16世は2012年5月20日の「世界広報の日」のテーマに「沈黙と言葉=福音の道」(仮訳)を取り上げた。 ▽教皇べネディクト16世は11月18日にアフリカのベニンを訪問する。3日間の日程。 ▽教皇べネディクト16世が来年4月に85歳を迎えるのを機会に辞任を考えている、とのイタリア紙『リベロ』のアントニオ・ソッチ記者の観測には、根拠がない、とバチカン(ローマ教皇庁)のフェデリコ・ロンバルディ報道担当が反論した。 ▽南仏ニースの教会で10月1日、カトリック教会が通信事業の守護者としている大天使ガブリエルの日を祝して、信徒らの携帯電話に神の祝福が与えられた。AFP通信が報じた。 ▽この8月に、教皇べネディクト16世も参加したカトリック教会の『世界青年の日』が開催地マドリッドに与えた経済効果は2億米ドル(約140億円)以上、と同市側が算定した。 ▽英国国教会が発表した2009年財務報告によると、教会員の献金は週10・06ポンド(約1200円)と初めて10ポンドの大台に乗った。 ▽『ものみの塔聖書冊子協会』の雑誌『ものみの塔』の7月号に掲載された「偽の教師」は「精神的に病んでいる」ので避けるよう警告する記事が英国の宗教憎悪法に触れると脱会者の告発があり、警察が捜査を開始した。 ▽英ランカシャー州ブラックプールで聖書喫茶を経営していたジェミー・マレー氏が、このほど掲示した聖書の語句が「同性愛嫌悪」に当たる、と警察から警告された。BBC放送が報じた。 ≪アフリカ≫ ▽エジプトの人権団体連合がキリスト者の出国がこの3月以来10万人近くになった、という報告書を発表した。 ▽エジプト南部アスワン州のエドフ村で9月30日夕、イスラム教過激派が改築途中のコプト教会堂を襲撃、天井、壁、柱などを破壊、さらに資材置き場に放火した。 ▽イスラム教過激派が9月30日、エジプト南部アスワン州エルマレナブ村のマル・ゲルゲス教会を襲撃、破壊した。付近のキリスト者の住居や事務所も襲われ、略奪もあったという。 ▽「もったいない」で知られるワンガリ・マータイさん(71、カトリック信者)が9月25日、がんのためナイロビで死去。 ▽死者100人以上を出した石油輸送パイプラインの爆発を受けて、ケニア聖公会のエリウド・ワブカラ大主教は、危険にさらされている市民を安全な場所に即時移住させるべきだ、と語った。 ▽ナイジェリアのイスラム過激派がニジェル州とカドゥナ州でキリスト者8人を9月22日殺害した、と米宣教通信コンパス・ダイレクトが報じた。13歳の少女も含まれている。 ≪北米≫ ▽落馬して重傷を負った米大衆伝道者ジェームス・C・ドブソン氏がコロラド・スプリングスの病院を2週間ぶりに退院した。 ▽ゴスペルシンガーで作曲家のジェシー・ディクソン氏が9月26日、シカゴの自宅で死去した。 ▽カナダ・マニトバ州の英国国教会ルパーツランド教区は副教区長兼ウイニペグの聖ヨハネ大聖堂牧師に福音ルーテル教会のポール・ジョンソン牧師を任命した。両派は2001年以来、完全相互聖餐関係にあるが、歴史的な人事。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(10月2日)=http://www.cwjpn.com ★広島教区の新司教叙階=「生かし合い、仕え合って」 ★仙台教区年記念=第40回福島県カトリックの集い=主において ひとつ ★公会議文書読み返す=カトリック神学会=50周年を前にシンポ=東京 ★北海道・道東9教会の信徒大会=温暖化、環境問題考え ★教皇、3度目のドイツ訪問=神への無関心に警告発する =キリスト新聞(10月1日)=http://www.kirishin.com ★日本聖書協会=聖書新翻訳事業で初の全体会議=書名変更の可能性も議論 ★映画「沈黙の春を生きて」=米帰還兵の子どもが被災地を訪問=枯葉剤と原発に共通点 ★埼玉=敗戦記念日集会で大嶋氏=“いのち活かす教会教育を” ★米国務省「国際宗教の自由」報告書=“懸念される国”=中国、イランは反発 ★米同時多発テロ10年=キリスト教指導者らが声明 =クリスチャン新聞(10月2日・休刊)=http://jpnews.org ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1079 ┗━━━━━━━ 2011.9.26 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼教皇、出身国ドイツを司牧訪問 ▼独国際放送が教皇訪問に失望のコメント ▼教皇訪問、プロテスタント側の期待満たされず ▼南北宗教者代表が平壌で会談、共同声明発表 ▼磔にすると脅されるメキシコ福音派キリスト者 ▼マザー創立の宣教者会運営ホスピスを取り壊し ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎教皇、出身国ドイツを司牧訪問 【CJC=東京】教皇べネディクト16世は9月22日朝、ローマのチャンピーノ空港を出発、2時間の空路を経てベルリン・テーゲル空港に到着した。教皇としての司牧訪問は21回目。出身国ドイツへは初めて。 空港には、クリスティアン・ヴルフ大統領、アンゲラ・メルケル首相、ライナー・マリア・ウェルキ・ベルリン大司教、司教協議会会長のロベルト・ツォリッチ大司教らが出迎えた。 大統領官邸ベルビュー宮殿で行われた歓迎式典で教皇は、ドイツと教皇庁の友好関係をより深めるこの公式訪問で、人々と触れ合い、神について話したいと、目的を述べた。教皇は同宮殿でヴルフ大統領と個人会談を行った後、司教協議会本部でメルケル首相と会見した。 その後、教皇は連邦議会で「法治国家の基盤に関する考察」と題して講演した。 バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は、旧約聖書の列王記上から、王位に就いたばかりの若きソロモンが、夢枕に立った主から願うものを与えると言われ、成功や豊かさ、長寿、敵を排除することではなく、「あなたの民を正しく裁き、善と悪を判断できるように、聞き分ける心をお与えください」(列王記上 3・9)と答えたエピソードを引用した。教皇は、政治家の仕事は成功や物質的利益を目的とせず、正義のために取り組み、それによって平和の基礎となる条件を作り出すことと教皇は述べ、成功は二義的なものであり、成功は時に法を歪め、正義を破壊する誘惑への道にもなると述べた。 教皇はまた、世の中の大方の問題においては、多数派の意見が判断の基準となるが、人間と人類の尊厳が左右される問題については、数による判断は十分でないと警告した。 同日夕、教皇はベルリンの『オリンピアシュタディオン』でミサを捧げた。1936年夏のベルリン・オリンピックの中心会場となった競技場。教皇は特別車『パパモービル』で会場を一周、観客席や競技トラックを埋めた約8万人の信者の歓迎に応えた。 ミサの説教で教皇は、ヨハネによる福音書15章を読み上げ、「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」というイエスの言葉は、「ぶどうの木とその枝がつながっているように、あなたがたもわたしにつながっている。しかし、わたしに属しながら、あなたがたもまた互いに属しあっている」ということを教えている、と教皇は説明、さらに、「わたしはまことのぶどうの木」というイエスのたとえは、「わたしはあなたがたで、あなたがたはわたしである」という、イエスと私たちと教会との同化を示す驚くべき意味を語っていると解説、イエスと教会との同化は、教会を迫害していたサウロ(パウロ)に、ダマスコ途上で主が「なぜわたしを迫害するのか」と呼びかけたことにも明らかであると述べた。 今日、教会を外見的に社会の中の単なる一組織と見なしたり、教会の痛ましい体験だけを見つめ、教会の持つ大きく深遠な神秘に目を向けない風潮を教皇は指摘。こうした中で人々は教会というぶどうの木に属している喜びを感じることができないでいると語り、「時に私たちは搾り機の下で完全につぶされたぶどうのように感じることがあっても、キリストと共にいれば、成熟したぶどう酒となることができる。神は私たちの人生の苦しみを愛に変えることができるからだ」と説き、福音書記者が繰り返す、「キリストにつながる」という言葉を忘れないようにと要望、「キリストにつながるとは、また教会につながること」と述べた教皇は、教会においてキリストと一致する深い喜びを再発見し、そこに人生に必要な慰めと贖いを見出し、世界のために喜びと愛のぶどう酒となってほしいと、ドイツの信者たちに呼び掛けた。 教皇は23日午前、ベルリンからチューリンゲン州の州都エアフルトへと移動 、同地でドイツ福音主義教会(EKD)の関係者と会見した。エアフルトは、「宗教改革」の創始者マルティン・ルターが学び、修道者時代を過ごした地。 教皇は、街のシンボルである聖マリア司教座大聖堂を訪れ、ドイツの宣教に尽くした8世紀の聖人、聖ボニファチオの聖遺物の前で祈りの時を持った。教皇は続いて旧聖アウグスチノ会修道院に向かい、修道院の会議室で教皇はドイツ福音主義教会の代表らと挨拶を交換した。現在は、国際的な集いや文化的催しの会場として使用されているが、聖アウグスチノ修道会会員であったルターが1505年から1511年まで修道生活をおくった場所。 教皇は続いて付属の聖堂で、カトリック教会、福音教会、その他のプロテスタント教会関係者らとエキュメニカルな祈りの集いを持ち、すべてのキリスト者の一致の恵みを祈った。 同日夕、教皇はアイクスフェルトのエッツェルスバッハにある聖母マリアに捧げた小さな巡礼聖堂を訪問、聖堂に接する緑地帯で約9万人の信者と共に夕べの祈りを唱えた。 24日、教皇はエアフルトの大聖堂広場で、約3万人の信者らを前にミサを捧げた。 教皇はミサの説教で、かつて東ドイツに属していたエアフルトの前世紀の歴史を振り返りながら、ナチスそして社会主義一党独裁を経て、今日再び自由を得たカトリック信者たちに、信仰を進んで証しする生き方を示した。新しい自由は教区と小教区の活動に様々な可能性を与え、教会や施設は修復された、だが私たちの信仰はどうだろうか、新しい成長をしているのか、さらに深いレベルのキリスト教生活を追求しているか、と教皇は問い掛けた。 同日午後、教皇は最後の訪問都市フライブルク・イム・ブライスガウへと向かった。教皇は最終日のミサを翌日に控え、同市見本市会場で約4万人の若い信者らと前夜の祈りの集いを行った。 教皇は25日午前、フライブルク空港でミサを行った。空港にはドイツ内外から約10万人の信者が集まった。ミサの説教で、私たちは今日世界で見る様々な恐ろしい出来事に動揺するが、これらの出来事を前に神への信仰を告白するとはどういうことかと問題を提示、私たちは全能の神を信じるが、神はその力を、この世で人間が考え行うのとは、違う形で働かせられるということを忘れてはならないと教皇は述べた。 社会・福祉分野で特に目覚しい活動を行っているドイツの教会の働きに教皇は感謝と賞賛を送りながら、これらの活動が単に技術的・職業的な奉仕に終わらないよう、人々がキリストの愛に触れられるようにさらに自らの心を開き、愛である神をより目に見えるように証しすることを希望、そのためには自分の信仰生活の質を振り返ることが大切と述べた教皇は、教会の刷新は回心への望みと、新たにされた信仰からのみ得られるものだからであると強調した。 教皇は同日夕、フライブルク北郊のラール空港から空路帰国した。空港ではクリスチャン・ウルフ大統領夫妻らが見送った。□ ―――――――― ◎独国際放送が教皇訪問に失望のコメント 【CJC=東京】教皇べネディクト16世は、4日間のドイツ訪問で、カトリック教会が直面している諸問題に正面から回答することを避け、象徴的な態度を示すことにした、と国際放送『ドイチェ・ヴェレ』のクラウス・クレーマーが主張する。 長年にわたり信仰とか宗教を議論しなくなったドイツで、教皇は、カトリック教会の外にいる人たちに、賛成するにせよ反対するにせよ考えることを訴えたことは疑いない。連邦議会での演説でも、良心と倫理という哲学的な課題を解説する教授のような印象を与えた。 プロテスタント教会との会談も「外交」的なものだったが、少なくとも象徴的な態度は示した。エルフルトの旧聖アウグスチノ会修道院は、マルティン・ルターが16世紀に「宗教改革」に乗り出したところ。そこでの会談で、教皇が抑制されたものではあるが、ルターを評価したことは予想外だった。 とは言え、教皇はキリスト教一致への道筋を明らかにすることには失敗した。教派間の分裂に橋渡しするような構想を一度も示さなかった。べネディクト16世はプロテスタント教会協議会のニコラウス・シュナイダー議長と会談するという友好的な態度を示したものの、それは正教会への好意を宣言するという「平手打ち」を食わした直後のことだった。 教皇は、カトリック者とプロテスタントの結婚という難題に触れることもなかった。聖体(聖餐式)への参加を双方に認めることをプロテスタント教会の代表や政治家が公然と要請していたが、この願いについても触れなかった。 「ベネディクト船長」は、乗客に針路に沿っているので動揺するな、と指示する。敬虔な信徒の称賛と祈りというイメージは、多くのカトリック者、特にドイツでは、デッキの下でささやいている現実を変えることは出来ない。改革者の多くは、その中には司教もいるが、独身制、女性の叙階、教会生活の中での平信徒の参画といった論議すべき問題への指針が出されることを期待してきた。 対話を言う代わりに、「ブリッジ(船橋)」にいるその人は、世界教会との一致とバチカンへの忠誠という昔ながらの要請を示すだけだ。べネディクト16世によると、ドイツの教会は、ペテロと使徒たちの聖なる後継者に本当に立つなら、聖職者と信者が一致して働けば、世界大のカトリック共同体への祝福であり続ける。 船を見捨てて救命ボートに乗り移ろうとするカトリック者が増えるのも意外ではない。2010年に、カトリック教会は会員が18万2000人減少している。 ただこの大量脱出の主な理由は、聖職者による性的虐待事件に関わるもの。教皇を深刻に悩ましているこの問題は、4日間のドイツ訪問で、正式に取り上げなかったものの一つだ。教皇が、犠牲者5人と私的に会談したという事実は確かにサインではあった。 しかし明確な声明があれば、カトリック教会が虐待事件を隠すために沈黙を守ったという印象は避けられただろう。被害者の団体は、教会に対するこの非難を正に提起している。ドイツの改革カトリック者が、自分たちの「船長」が出発した時に強い不満を抱き、公然と反乱を呼び掛けたとしても驚くことではない。将来には、信者はそれぞれの良心に従うことになろう。□ ―――――――― ◎教皇訪問、プロテスタント側の期待満たされず 【CJC=東京】教皇べネディクト16世が、今回のドイツ訪問で、カトリック者とプロテスタントが聖体(聖餐式)を共にすることの禁止を解き、またプロテスタント諸派を『教会的共同体』ではなく『真実の教会』と認めるのではないか、とのプロテスタント側の期待が満たされなかったことに失望している人は多い、とENIニュースのルビー・ラッセル記者は伝える。 訪問の2日目の9月23日にエルフルトで行われた会合に列席した福音教会(EKD)協議会のタベア・デルカー議員は、「大きな期待を持っていたが、今回の旅行ではそれが満たされなかった」と言う。「教皇は高齢で健康でないから、カトリシズムとプロテスタンティズムをより近づけるという仕事が出来るのか分からない」とインタビューに答えている。べネディクト16世は84歳だ。 「宗教改革」の創始者マルティン・ルターが学んだという旧聖アウグスチノ会修道院で、べネディクト16世はプロテスタント指導者と会見、EKDのニコラウス・シュナイダー会長は、心が「より多くを求めて燃えた」と語り、会合を「非常に重く深い友好的な出会い」と指摘した。 シュナイダー会長は、ルターを「わたしたちの教会の間のちょうつがい」だとし、カトリック者とプロテスタント双方に、聖体(聖餐式)を共に守ることが許されるべきた、と呼び掛けた。プロテスタント教会の多くは今もカトリック者やそれ以外の教派のキリスト者が聖餐式を共に守ることを認めている。 べネディクト16世は、分裂に関してこれまで強調されていたことを遺憾だとした。「ほとんどの部分で、わたしたちは、わたしたちを分けてきたものだけに目を留め、わたしたちが共通に持っているものを実存的に把握することに失敗した」と語っている。 2017年が「宗教改革」500周年に当たることから、教皇の歴史的な場所訪問はそれ自体がメッセージだと見る人も多い。「彼は、わたしたちが共通の歴史を有していることを非常に明確に示す場所に来た。わたしはそれが転機であり、わたしたちがこの世界で共通の使命を分かち合っていると言う方法であると望む」と福音教会のイルゼ・ユンカーマン監督。 教皇は、ベルリンでイスラム教社会の代表とも会見している。ミュンスター大学イスラム教研究所のムハナド・コルチデ教授は、会見を「ドイツに於けるイスラム教徒を認知する姿勢であり、わたしたちに、イスラム教徒としての認知と名誉を与えるものだが、それは、この世界におけるキリスト者とイスラム教徒の平和的共存へのより大きな道標となった」と指摘する。 ドイツにはイスラム教徒が350万人おり、宗教グループとしてはキリスト教に次ぐ大きさ。最近ではモスク建設が大議論になり、イスラム教徒はドイツに属しているのかが政治的にも問題化している。□ ―――――――― ◎南北宗教者代表が平壌で会談、共同声明発表 【CJC=東京】北朝鮮の朝鮮中央通信によると、9月22日、北朝鮮を訪問中の韓国宗教代表団が平壌(ピョンヤン)で現地の宗教者と会談、共同声明を発表した。 代表団は、キリスト教、仏教、儒教、円仏教、天道教、天主教、民族宗教の宗教団体の代表や実務者など計24人で構成され、韓国統一省が19日、北朝鮮訪問を許可したのを受け、21日に中国・瀋陽を経由して平壌入りしたもの。24日までの日程という。 会談には、朝鮮宗教者協議会会長を努める張在彦(チャン・ジェオン)朝鮮カトリック教徒協会委員長ら北朝鮮の宗教界メンバーが参加した。 双方は対話の中で「南北の多くの宗教団体による、民族の和解と団結、平和統一の実現を旨とした集会の開催は貴重であり、新たな局面を切り開くための意志を示すチャンスになるだろう」と指摘した。 集会は「民族内部の相互不信、緊張、対峙(たいじ)の解消、戦争や威嚇の排除、恒久的かつ安定した平和の樹立に向けて努力する」との共同声明を発表。また、定期的に南北の宗教者会議を行い、対話や協力を強化して宗教者の団結、統一運動の推進を図ることで双方の意見が一致した。 韓国代表団は同日、金永南(キム・ヨンナム)・朝鮮最高人民会議常任委員会委員長と平壌の万寿台議事堂で会談した。□ ―――――――― ◎磔にすると脅されるメキシコ福音派キリスト者 【CJC=東京】メキシコ中東部プエブラ州サンラフアエル・トラナラパン村で、福音派キリスト者70人以上が9月17日、土着宗教と融合した『伝統的カトリック』信者から「十字架に磔にするかリンチかだ」と脅迫され、当局から追放処分を受けた、と米国の福音通信ワーシー・ニュースが報じた。有力紙『ラ・ジョルナダ・デ・オリエンテ』は、州政府は『伝統派カトリック』の圧力に屈した、としている。 9月12日までに村から離れるよう命令されたのはプロテスタント50家族。ただ遠隔地で礼拝するという条件で滞留を許された家族もある。 州知事が追放を阻止出来なかったのは、自身が追放されるのを恐れてのこと、と現地メディアは伝えている。□ ―――――――― ◎マザー創立の宣教者会運営ホスピスを取り壊し 【CJC=東京】ノーベル平和賞受賞者マザー・テレサ創立の宣教者会が運営するホスピスを、もモスクワ市が「無許可」を理由に9月16日取り壊した。打開策を求めてロシア正教会のキリル総主教まで乗り出したものの無視された。 問題のホスピスはモスクワ市東部に2棟ある。市側は3年前、2棟のうち1棟を取り壊し、別の1棟の移転を命じるよう裁判所に訴えた。 宣教者たちは、「全世界からの献金で建設されたものの破壊は、人間の痛みを見えないことの印であり、貧者を助ける人を侮辱するものだ」と抗議したが、市からの回答はなかった。 モスクワのホスピスは1990年に設立、捨て子、終末期患者、ホームレス、障がい者や、アルコール中毒からの復帰などを援助している。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪中東≫ ▽イランの出版社が、印刷機の老朽化などで、イスラム教の聖典コーランの印刷・製本を中国の業者に発注したが、発売前に専門機関『聖コーラン機構』が内容をチェックした際、多数の誤植が見つかり、政府はコーラン輸入を禁止した。メヘル通信など報道として読売新聞が報じた。 ≪欧州≫ ▽世界教会協議会が9月23日、神学やエキュメニズムに関するオンライン・デジタル図書館『グローブ・セオ・リブ』を発足させた。南北間の情報ギャップを埋めるのが狙いと言う。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(9月25日)=http://www.cwjpn.com ★世界難民移住移動者の日=2011.9.25=「一つの人類家族」=教皇メッセージ=難民に住居と安全な仕事を ★援助支出報告を公表=カリタスジャパン=大震災募金=幅広く長期の支援に活用 ★教皇、米中枢同時テロ発生10年で=連帯と平和呼び掛ける ★バチカン、伝統主義団体に教義上の前提手渡す ★カリタスジャパン公開勉強会(東京) 自殺は地域で防ぐ 「最大の原因は孤独」 =キリスト新聞(9月24日)=http://www.kirishin.com ★NCC・カトリック中央協議会が合同礼拝=追悼・慰め・再生を求めて ★韓国教会日本災害協同対策協議会=支援金3億ウォンをNCCへ ★キリスト教本屋大賞=授賞式に日野原重明氏、桃井和馬氏=「売りたい本」で活性化 ★キリスト教出版販売協会 例会で河瀬和幸氏 「販売は路傍伝道のよう」 ★「LOVE EAST」=支援申し出にチャリティー・コンサート マレーシアなどを15人が訪問 =クリスチャン新聞(9月25日)=http://jpnews.org ★支援から“宣教”協力へ=宮城宣教ネットワーク発足 ★6か国語で「パパパ、パラダイス」 ★いなくなった一匹のために=岸波市夫牧師=被災地500キロ支援に奔走 ★日基教団救援対策報告=被災教会が被災者受け入れ寄り添う=5年で10億円を募金 ★橋下知事「不起立」教職員を免職に=大阪府議会に条例案追加提出で反対集会 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1078 ┗━━━━━━━ 2011.9.19 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼米国務省が「国際宗教の自由」報告書発表 ▼中国宗教界が米国務省報告書に反論 ▼イランの宗教少数派も米国務省報告書を批判 ▼北京『守望教会』の屋外礼拝で信者拘束 ▼エルサレムの教会指導者が協議求める声明 ▼ロバートソン氏が「アルツハイマーは死の一種」発言 ▼米フロリダ州の教会で銃乱射、牧師ら重傷 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎米国務省が「国際宗教の自由」報告書発表 【CJC=東京】米国務省は9月13日、2010年下半期の世界198カ国・地域における「国際宗教の自由」報告書を発表した。 特に懸念される国として挙げられたのはビルマ(ミャンマー)、中国、エリトリア、イラン、北朝鮮、サウジアラビア、スーダン、ウズベキスタンの8カ国。 マイケル・ポスナー国務次官補は記者会見で「中国政府による宗教の自由の尊重度は全体的に低下し、今年はより悪化した」と警告した。 報告書は、中国では、昨年10月には国外の会議に参加しようとした政府非公認の地下教会の多数の指導者が出国を拒否され、殴打、拘束を受けたとの報告があると指摘。チベット自治区や新疆ウイグル自治区でも弾圧や厳しい活動制限が続いているとしている。 ミャンマーでは2007年の大規模デモに絡んで数百人規模の僧侶の拘束が続いており、北朝鮮では宗教団体が対外宣伝に利用されていると記載されている。 ヒラリー・クリントン国務長官は、宗教の自由侵害は過激派を勇気づけるとし、 「イランでは、当局が一部のイスラム教徒、福音派キリスト者、ユダヤ教徒、バハイ教徒など政府としては宗教と認めていない教派への抑圧を続けている」と指摘した。□ ―――――――― ◎中国宗教界が米国務省報告書に反論 【CJC=東京】中国国営新華社通信によると、中国の宗教界は9月16日、米国務省の中国における宗教の自由に関する報告書が、事実を故意に曲解するもので、米政府は中国の国内問題への介入をやめるべきだ、と指摘した。 仏教、道教、イスラム教、カトリック、プロテスタントの実務責任者が会談し、その後に発表された声明は、中国における様々な宗教の発展は、健全なもので、「異なる宗教集団が調和をもって共存しており、宗教者は幸福と感じている」と述べている。中国政府は、宗教の自由を保護する政策と立法を行っており、宗教者の法的権利と利益を保護してきた、と言う。 声明は、宗教団体が、宗教活動に偽装した調和、安定、国家の安全を阻害する犯罪行為阻止という中国政府の努力を支持した、と述べている。 これらの努力は、宗教団体の法的権利と理恵家を保護し、全ての宗教の健全な発展のために有利な環境を作り出すために貢献している、と言う。 米国の報告書は、無知からではなく、意図的な動機から、これらの努力を誤解している、と声明は述べている。□ ―――――――― ◎イランの宗教少数派も米国務省報告書を批判 【CJC=東京】ラジオ・イラン(日本語電子版)によると、イランの宗教少数派は好ましくない状況に置かれていると指摘した米国務省の宗教の自由報告書を、イランに住む宗教少数派が、自分たちの状況は好ましいもの、と批判した。 ユダヤ教徒の国会議員は、プレスTVとのインタビューで、イランにユダヤ教会が存在すること、宗教儀式を行う自由があることに触れ、「イランは、宗教の点で最も自由な国」と述べた。また「宗教少数派は、世界のどこでも独自の問題を抱えているが、わたしたちの状況は、日々、改善されている」と言う。 アッシリア正教徒の議員も「イスラム革命後、少数派の状況はよくなっている」と強調した。 イラン・イスラム共和国憲法は、キリスト教、ユダヤ教、ゾロアスター教の信者も少数派として正式に認めている。□ ―――――――― ◎北京『守望教会』の屋外礼拝で信者拘束 【CJC=東京】米宣教専門アシスト通信が、中国人キリスト者13人が公安当局にによって、拘束された。北京の非公認教会『守望教会』が開催した屋外礼拝に9月11日、列席していた。同教会では礼拝に使える場所がなくなったところから、23カ所で屋外礼拝を行っている。 米国に本拠を置く、中国の宗教抑圧監視団体『対華援助協会』によると、信者の多くは10日から外出を禁止されているという。女性信者の1人は警察に拘束され、ホテルに送られた。□ ―――――――― ◎エルサレムの教会指導者が協議求める声明 【CJC=東京】カトリック、正教会、プロテスタントなどの代表11人からなるエルサレムの教会指導者は、パレスチナ国家問題を協議の上で解決すべきだ、という声明を9月16日発表した。 「協約が最善の方法だ。イスラエルとパレスチナの間の未解決の問題には」と言う。この声明は、パレスチナ自治区政府のマフムード・アッバース大統領が国連で独立国家認知を求める演説を行うことを控えて出された。 「わたしたちは、政策決定者と善意の人たちに、これまで長い間待たれていたイスラエル市民とパレスチナ市民の間の正義、平和、和解を達成するために最大の力を発揮するよう呼び掛ける」とし、さらに双方は「国連での投票結果がどのようなものになろうと、抑制を守るべきだ」と述べている。 声明は、双方が「それぞれの独立国家内で平和と正義を守って共存し、国際法によって人権を尊重しなければならない」と述べている。現状は外交的な努力を再開するには「最も適した時」だと言う。□ ―――――――― ◎ロバートソン氏が「アルツハイマーは死の一種」発言 【CJC=東京】配偶者がアルツハイマーを患った時に離婚をどう捉えるべきか、米国のテレビ伝道者パット・ロバートソン氏は刺激的な発言で知られているが、今度はその度合いが過ぎ、結婚の神聖を損なったもの、と問題になっている。 同氏は、同時多発テロ事件の際にも、米国が妊娠中絶や同性愛を許容するようになったため、神が罰したのだ、と発言。これには保守派キリスト教指導者から強烈な批判を浴びた。 今回は、自ら出演するクリスチャン・ブロードキャスティング・ネットワーク(CBN)の番組『700クラブ』で、夫人はアルツハイマーと診断された男性が他の女性と交際しても良いか、との質問に、「残酷かもしれないが、事を始めようというのなら、離婚して最初からやり直すべきだ。ただ夫人は介護が必要だし、誰かが面倒を見る必要がある」と助言した。 番組の相手、テリー・ミューゼンさんが、夫婦は「健やかな時も病める時も」支え合うべきなのでは、と問うと、ロバートソン氏は、アルツハイマーは「死の一種」と語った。 これが結婚というあり方を強く信じてきたキリスト教指導者に衝撃を与え、批判が数多く寄せられた。またインターネット上のサイトもこの発言をめぐって過熱状態。 「ロバートソン氏は何と無責任、無感覚なコメントをしてくれたのだ。わたしの父は、55歳でアルツハイマーになった母を、墓に埋葬するまで看取った。父は誓約を守った。パット・ロバートソンよ恥ずかしくないのか」という書き込みもあった。ツイッターにも、キリスト教的でないとか聖書的でない、などの書き込みが相次いだ。 同氏の報道担当は、9月16日現在、発言を避けている。□ ―――――――― ◎米フロリダ州の教会で銃乱射、牧師ら重傷 【CJC=東京】米フロリダ州レークランドの民家で9月18日朝、男が妻を射殺した後、近くのグレーター・フェイス・クリスチャン・センター教会に乱入した。日曜礼拝の合間とあって、教会員20人近くが祈っていた。ポーク郡シェリフ事務所によると、男はジェレマイア・フォーグル容疑者(57)で同教会元会員という。同容疑者は、牧師と副牧師に向けて発砲した。 教会員が銃を奪うことに成功、マイクで頭をなぐり、容疑者を取り押さえた。ウイリアム・ボス牧師は後頭部を撃たれ、カール・スチュアート副牧師は耳や背中を撃たれ、病院に収容されたが重傷。教会員にけがはなかった。 原因は不明だが、AP通信によると、近所の人によると夫婦仲は良さそうだったという。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪印パ≫ ▽パキスタンには人権侵害と少数宗教保護に関する調査と対策が必要だ、とする報告書を、カトリック司教会議正義と平和委員会が9月13日発表した。 ≪中東≫ ▽イスラエルでは少数派のキリスト者「メシアニック・ジュー」がユダヤ教徒から迫害される事例を米宣教通信コンパス・ダイレクトが報じている。エルサレム西方メヴァッセレト・シオン町で「出て行け」という趣旨のチラシが広場などに貼り出された。 ≪バチカン≫ ▽カトリック教会聖職者による性的虐待被害者が結成したネットワーク『SNAP』の代理人弁護士が9月13日、教皇べネディクト16世ほかの関係者を、ハーグの国際刑事裁判所(ICC)に告訴した。ただ正式裁判にも至らないと見られている。 ▽バチカン報道事務所長のフェデリコ・ロンバルディ神父は、保守主義ルフェーブル派『聖ピオ10世会』が、バチカンの指示を受け入れた場合には、同会を教会法上は属人区のような形式で認知することになろう、と語った。 ▽仏紙フィガロは、バチカン(ローマ教皇庁)が伝統主義ルフェーブル派『聖ピオ10世会』代表のヴェルナール・フェレイ司教と9月14日の会談で、関係修復への道筋で合意した、と報道。 ≪欧州≫ ▽旧東独共産主義政権下で秘密警察シュタージが1974年、当時のヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿(現教皇べネディクト16世)に注目、数百ページに上る資料を集めていたことが分かった。 ▽バチカン美術館所蔵のラファエロ作「フォリノの聖母」が教皇べネディクト16世の訪独を機会に、ドレスデン美術館の所蔵の「システィーナのマドンナ(聖母)」と並んで陳列される、とブルームバーグ通信報道。 ▽英紙デイリー・テレグラフは、カンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズ氏が来年、エリザベス女王のダイヤモンド婚式典の後に引退する、と報じた。 ≪アフリカ≫ ▽ナイロビのカトリック教会大聖堂は中国の建設会社『中興』が請け負っている。中国企業のアフリカ進出に伴い、教会堂建設も受注する例が増えている、とENIニュース。 ≪北米≫ ▽米宣教団体『フォーカス・オン・ザ・ファミリー』の創設者ジェームス・ドブソン氏(75)が9月10日、モンタナ州で落馬し負傷した。 ▽9・10の記念式典に聖職者の司式や祈祷がなかったことにクリスチャン・ ディフェンス連合のパトリック・J・マホニー牧師らが批判の声を上げている。 ≪中南米≫ ▽メキシコ・カトリック教会の」マルチメディア・センターが9月7日、ハッカーによるサイバー攻撃を受けた。入り口部分からプログラム自体まで損傷を受けたが、12日回復を目指し作業に入った。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(9月18日)=http://www.cwjpn.com ★被災者を思い続けて=仙台=東日本大震災=6カ月目のミサ ★追悼・慰め・再生 祈る=カトリックとNCC=教派超え共に=東京 ★平賀司教=「『新しい創造』基本計画、第2期に向けて」=教区の今後の方針発表=新たな必要性に支援の重心移行 ★主日に避難訓練=大和教会=地震想定、外国語も対応=神奈川 ★スーダン司教団=南スーダン建国へ=和解と非暴力呼び掛ける =キリスト新聞(9月17日)=http://www.kirishin.com ★フランシスコ会聖書研究所=分冊聖書37巻を1冊に合本=教会の書物として見直す ★日基教団「緊急シンポジウム」で大木英夫氏=“神学の根本的改革が必要” ★『原発報道とメディア』著者・武田徹氏講演=「科学技術は戻れない」 ★愛知=自動車業界の土日操業に教会も対応=日曜礼拝を平日に ★オーストリア=カトリック教会=分裂の危機にどう対応? =クリスチャン新聞(9月18日)=http://jpnews.org ★被災地 忘れないために=東北HELP=姉妹教会プロジェクト始動 ★スタンリッジ選手、マートン選手=野球少年にメッセージ=「神様は私の力です」 ★台風12号豪雨被害=紀伊半島 教会も浸水=地域のため=保育園の再開祈って=那智勝浦町=教会関係者にも犠牲 ★マジョリティ社会の想像力求める=関東大震災・朝鮮人虐殺88周年9・1集会=「大震災と少数者の人権」焦点 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1077 ┗━━━━━━━ 2011.9.12 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼米同時多発テロ10周年追悼、キリスト教指導者が声明 ▼9・11以後、米国では異宗教間の礼拝増加 ▼『南半球英国国教会共同体』代表団が中国訪問 ▼「HIVに立ち向かえる神学を」とアフリカの神学者 ▼バチカンの秘密番号は? ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎米同時多発テロ10周年追悼、キリスト教指導者が声明 【CJC=東京】2001年9月の米同時多発テロから10年を迎えた9月11日朝、ニューヨークでは世界貿易センタービルの跡地グラウンド・ゼロで追悼式典が開かれた。バラク・オバマ米大統領夫妻、ジョージ・ブッシュ前大統領夫妻ら多数が参列。犠牲者の冥福を祈った。式典の会場周辺は通行止めになり、各地でもテロを懸念して厳戒態勢が敷かれた。米政府が、「3人のテロ容疑者が入国して、車を使った爆弾テロを計画している」と公表したことの影響と見られる。 2001年の同時テロではアルカイダ工作員とされる19人が民間航空機4機を乗っ取り、世界貿易センターのツインタワー、首都ワシントンの国防総省に相次ぎ激突、1機がペンシルベニア州シャンクスビルに墜落した。犠牲者は日本人24人を含め2977人と、史上最悪のテロとなった。 追悼式典では同センターのツインタワー2棟に航空機が突撃した時間など六つの時刻に合わせて鐘を鳴らして黙とう。遺族が犠牲者の名を一人ひとり読み上げた。オバマ大統領は演台に立ち、聖書詩編「神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる。わたしたちは決して恐れない」(46編2~3節)を朗読した。 国防総省や、首都を標的にしていたとされる航空機が墜落したシャンクスビルでも追悼式典が開かれた。 オバマ大統領はニューヨークでの式典出席後、シャンクスビルと国防総省をそれぞれ訪問。同日夜にワシントンで開く追悼コンサートに出席し、演説した。 ニューヨークの国連本部では9日、犠牲者を追悼する式典が国連総会議場で行われ、各国大使らが黙とうをささげた。 コンドリーザ・ライス米国連大使は、米国が国際社会と協力し、国際テロ組織アルカーイダを壊滅させ、世界のテロ防止に全力を挙げる決意を示した。 一方、アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは10日、「米国とその同盟国が何万人ものイスラム教徒を殺害した事実は西洋民主主義国家にとって永遠の汚点として残るだろう」と述べ、同時テロを根拠にした米国主導のアフガン攻撃を非難、徹底抗戦を改めて表明した。 教皇ベネディクト16世はニューヨークのティモシー・ドーラン大司教にメッセージを送り、多くの無実の人々を神の無限の憐れみに託すと共に、愛する者を失った人々が神の慰めに支え続けられるよう祈った。教皇はこれらの悲劇を生んだ犯行が神の名を用いて行われたことを厳しく非難、いかなる状況においてもテロ行為が正当化されることは決してないと改めて強調した。 教皇は「すべての人の命は神の目にとって大切なものであり、すべての人と人民の譲り渡すことのできない権利に対する真の尊重を世界に推進するため、その努力を惜しんではならない」と述べ、米国民が救助活動で示した勇気と寛大さ、希望と信頼のもとに前進する回復への力を賞賛、正義への確固とした取り組み、グローバルな連帯の文化が、暴力をしばしば引き起こす状況を世界から取り除き、より明るく安全な未来を目指して、いっそうの平和と繁栄を作り出す助けとなるよう祈った。 世界教会協議会のオラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事はメッセージで、エキュメニカル(教会一致)運動に携わるものとして、異なる信仰を持つ人たち、特にキリスト者、ユダヤ教徒、イスラム教徒との間の対話に関わってきたとして、宗教には大きな力と重要性があるにも関わらず、信仰が憎しみ、恐怖、戦争に火を付けるために捻じ曲げられ、悪用され得ることを認めなければならないと指摘、「暴力と非人間性にさらされた人たちに、わたしたしが形成している諸教会の交流の一部として祈り、連帯していることを確認する。あらゆるテロは、それが個人によるものであれ、集団のものであれ、国家によるものであれ、非難されるべきものだ。しかしそれにどのように対応したらよいのか。犯行者は、そのようなトラウマの再燃を避けるために考え出された正義と安全の手段にゆだねられるべきだ。わたしたちの多くは、非暴力こそが、暴力に対する長い視野に立った応答として役立ち、正義の基づく永続的な平和への最も効果的な方法だ、となお確認している」と述べた。□ ―――――――― ◎9・11以後、米国では異宗教間の礼拝増加 【CJC=東京】宗教通信RNSによると、他宗教との合同礼拝が、2001年9月11日の同時多発テロ事件以来、米国では倍増していることが9月7日発表された『コーペラティブ・コングリゲーションズ・スタディーズ・パートナーシップ』調査結果で明らかになった。ただ7割以上の教会が他宗教と連合はしないことも明らかになった。 2010年調査の際、教会の14%が他宗教との合同祝祭を行っていた。2000年の調査では6・8%だった。 異宗教間の社会奉仕は2000年の7・7%が2010年には20・4%と3倍増している。テロ攻撃後、「イスラム教とイスラム教徒が米国では無視できないほどに存在感を増している」と報告書の著者デービッド・A・ルーゼン氏(ハートフォード神学校宗教調査研究所所長)は言う。 全米規模のイスラム教集団は、他宗教との連携を図ろうとしている。改革派ユダヤ教徒も同様で、3分の2が異宗教間の合同礼拝に参加し、4分の3が宗教の枠を超えた社会奉仕に参加している。 自由色の強い教派の方が、異宗教間の合同活動に可能性を見出している。ユニテリアン・ユニバーサリスト教会ではほぼ半数が他宗教との礼拝を行っており、4分の3が合同奉仕活動に参加している。保守派の南部バプテスト連盟の教会ではそれぞれ10%、5%に留まっている。 調査対象の1万1077教会のほとんどが、異宗教間の活動を全く行っていなかった。ワシントンに本拠を置く『インターフェイス・アライアンス』会長のC・ウェルトン・ガッディ会長は「この現実は、イスラム教嫌悪という問題を抱えていることを示している。多くの人が抱く恐怖に対抗するには、他宗教との協議や行動に加わる人たちを10倍にする必要がある」と言う。 そうであっても、異宗教間の礼拝や奉仕活動は進んでいる、とユダヤ教ラビのマーク・シュナイダー氏。同氏はニューヨークに本拠を置く『異教徒理解基金』の創設者。「あるべき場所に立っていると言うのではないが、事態が展開し始めているのは良いニュースだ。イスラム教社会にユダヤ教から接触することが今では流行になりつつある。10年前には、こんなことを言うものなら、火星から来たのではないか、と思われかねなかった」と語っている。□ ―――――――― ◎『南半球英国国教会共同体』代表団が中国訪問 【CJC=東京】カトリック通信UCANによると、『南半球英国国教会共同体』指導者の代表団が中国国務院国家宗教事務局の招きで中国を8月31日から訪問した。代表団は31日、王作安(ワン・ツォアン)局長の歓迎を受け、その後、蒋堅永(ジャン・ジャンヨン)副局長と会談、宗教の自由などについて協議した。 9月2日、代表団は中国天主教(カトリック)愛国会と天主教司教団を訪問、ヨセフ・馬英林(マ・インリン)司教団主席と非公式会談を行った。マ司教は2006年に教皇の任命なしに叙階、2010年に司教団主席と愛国会副主席に選出された。両組織ともローマ・カトリック教会の認可を受けてはいない。 代表団は、中国のカトリック教会の歴史と発展、特にこの30年間の事情について説明を受けた。代表団長のジョン・チュー大主教(シンガポール)は、交流は、お互いの発展を理解し、友好を強み、新しい挑戦に立ち向かうため、皆にとって価値ある機会となった、と語った。 馬司教は、中国カトリック当局者と南半球の英国国教会主教との会談は今回が初めて、として「わたしたちは、アフリカやラテンアメリカような遠隔地の英国国教会との接触がこれまでなかった」と語った。 香港の英国国教会筋は、同地の教会は今回の代表団との接触はないとし、今回のような交流が中国政府の宗教部門によって組織されたことに懸念を示している。 「中国とアフリカの間には巨大な利害関係があるが、裏の事情についてほとんど分からない」と言う。 代表団はその後、重慶、上海やプロテスタント教会が活発な江蘇省などを訪問した。□ ―――――――― ◎「HIVに立ち向かえる神学を」とアフリカの神学者 【CJC=東京】アフリカの諸教会にとって、旧約聖書は神学的な思考に際しては歴史的に重要な地位を占めている。「わたしたちの神学は、旧約聖書に記された神のイメージにで形成されている」と『アフリカ・HIV・AIDSに関するエキュメニカル・イニシャティブ』(EHAIA)のチャールズ・クラグバ神学コンサルタントがこう指摘する。 「この大陸では多くの教会が、病気は個々人の罪に対する罰という信仰に立っており、それが流行病に与える影響が大きい。この神学は旧約聖書によっていることは明白だ。この理解が汚れを強調し、教会の宣教が力を発揮するのを妨げてきた」と言う。 この神学を解体し、人々に希望を与えられる道を探ることで、神学者、聖職者、教会指導者と協力することがクラグバ氏の主要な関心となっている。 同氏の「宣教」の背後には、HIV・AIDSへの対応には変革が必要だという神学理解だけでなく、さまざまな、特に草の根のレベルの教会という場で人びとが表明し、それを生きる神学があるとの確信がある。「教会と神学校が、自身のため、人びとの日常の関心に根ざす主張を再形成するため、真剣に聖書を読み直すよう、働き掛ける」と言う。それは「脱構築の神学」と規定しても良い。 HIV・AIDSに関しては、神の言葉は人びとを自由にし、配慮し、癒すために用いられるべきであって、排除、差別、つまるところ殺人のためにではない、ということが全ての人に対する挑戦なのだ、と言う。 この神学は教会生活の中であらゆるレベルの成人と青年を育成し活動するのに役立つべきだ、とクラブバ氏は主張する。その訓練は全国や地域レベルの神学教育機関で行われるだけでなく、教会の牧師や信徒に対しても行うべきだという。 究極の目標は、教会全体をHIVに強くし、癒しの共同体とすることだ。聖書をこのHIV時代に読み直すことに焦点を定め、訓練のテーマには倫理、ミッション、アフリカの宗教、セクシュアリティ、ジェンダー、キリスト教教育を掲げる。「訓練の参加者はいずれにせよ変革されたことを明らかにする。多くの人がこの変革の結果として何か行動することに関わるようになる」と言う。 クラグバ氏は1985年以来、トーゴ・メソジスト教会の牧師。宣教や神学面での訓練のほか、教会運営、パストラルケア、カウンセリング、哲学、政治学も学んだ。同氏は、現在、解放の神学の重要性をこれまで以上に認めるようになったと述べている。「神学校は神学の研究室と思うかも知れないが、HIVの挑戦などパラダイム・シフトの時にあっては、もっと受容力のある進歩的なものとなる必要がある」と言う。□ ―――――――― ◎バチカンの秘密番号は? 【CJC=東京】米国務省の公文書がネット上に漏えいした問題で、各国政府間の連絡用秘密電話番号も明らかになったのではないか、との不安が広がった。ただバチカン(ローマ教皇庁)関係では公開出版されている電話番号以外は漏えいされていない、とカトリック通信CNAが報じた。 2004年12月27日、駐バチカン米国大使館発電報は、バチカン政庁の重要人物への接触方法などの情報が含まれていた。それには教皇の執務室、居室、当時の国務長官アンジェロ・ソダノ枢機卿の住居の電話番号が記載されていた。ただ教皇執務室の番号は、教皇公邸管理部につながるもの。教皇居室の番号とされているものは実際にはバチカンの電話交換台につながるもので、交換手は修道女が務めている。ソダノ枢機卿宅の番号は現在も変わらず、秘書が電話に出る。同枢機卿は2006年に国務長官を辞任、現在は枢機卿会議副会長。 英公営BBC放送は9月2日、「バチカンの重要人物」の電話番号公表は、ウイキリークスへの情報提供者の正体を明らかにしてしまうとの懸念を伝えている。しかしバチカンに関しては、今回明らかになったのと同じ番号が公刊された電話番号簿にも掲載されており、それはサンピエトロ広場近くの書店で購入できる。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽韓国カトリック教会光州教区のキム・ヒイジョン大司教は、『平和のための宗教者会議』の訪問団7人の代表として9月21日、北朝鮮を訪問する。 ≪太平洋≫ ▽フィジー軍事政権のメソジスト教会抑圧に、世界福音同盟宗教の自由委員会のゴッドフレイ・ジョガラジャ委員長が、専制権力の恥ずべき行為、と抗議した。 ▽ニュージーランドの最大都市オークランド教区(英国国教会)は、同性愛者が叙階を含め教会の役職から排除されるべきではない、と宣言した。 ≪パキスタン≫ ▽パキスタンのラホールで活動している『医療奉仕研究所』(FIR)の看護士シャイスタ・サムエルさん(27)がイスラム教徒の同僚から性的暴行を受けた、と9月3日、警察に通報した。 ≪バチカン≫ ▽ラテン語ミサを順守、独自に司祭を任命するなどで追放されたルフェーブル派『聖ピオ10世会』総長のヴェルナール・フェレイ司教は、ローマ教皇庁側との会談の後、第二バチカン公会議の方向を受け入れるようにとの要求には今なお応じられない、と語った。 ▽バチカン(ローマ教皇庁)は9月3日、アイルランドの聖職者による性的虐待に関する調査報告を、同国政治指導者が批判したことに厳しく反論した。 ≪欧州≫ ▽スイス司教協議会正義と平和委員会は、国際労働機関(ILO)が産休と母乳による育児を擁護した183号(母性保護)条約を2000年に採択したことを支持、関係法令の整備を連邦政府に呼びかけた。 ≪北米≫ ▽ワシントンのナショナル・カテドラルはマグニチュード5・8の地震で受けた被害の修復に着手、高さ150メートルのクレーンを会堂南側に設置したが、9月7日倒壊、作業員2人が負傷した。クレーンは売店を直撃、また駐車中の自動車数台も押しつぶした。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(9月11日)=http://www.cwjpn.com ★いのちの始まりと終わり=学生と社会人 共に将来の医療を考える=カトリック医療関連学生セミナー=福岡 ★バチカンが強く反発=アイルランド「性的虐待」報告に ★原発30キロ圏内=原町教会=「いつまで続くのか」=戻って来る人増えても 仕事なく ★幼稚園=園再開の日 待ち望む=見通し立たない中、除染続けて ★台風12号=和歌山・新宮教会=信徒宅が浸水被害 =キリスト新聞(9月10日)=http://www.kirishin.com ★福島原発=後遺症はこれから=広島の被爆医師が証言=東京 ★南三陸町で「キリスト者ネットワーク」結成=支援団体が町の復興で提携 ★「心にふれる性教育」模索=医師・牧師・教師が共に事例研究 ★東南・東アジアカトリック大学連盟=学生、職員らが環境問題で討議 ★米『共通英語聖書』すでに50万部=「マン」は「ヒューマン」に =クリスチャン新聞(9月11日)=http://jpnews.org ★支援と宣教は一体=第12回シンポジウム「地方伝道を考える」 ★苦しむ人の痛みに出会う旅=明治学院高校の韓国研修旅行 ★東アフリカ最悪の干ばつ=ソマリアなど1200万人以上 飢饉に直面 ★各地の賛美リーダー6人=CD合作=「すべてを共有しささげる」大切に ★三谷幸子さん102歳=主のみもとに凱旋=「賛美は生活から湧き出る神さまへの応答」 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1076 ┗━━━━━━━ 2011.9.5 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼『サマリタンズ・パース』が北朝鮮に緊急救援 ▼中国、河北省党書記に対宗教政策強硬派を任命 ▼オーストリア・カトリック教会、難局にどう対応? ▼カンタベリー大主教、混乱のジンバブエなど訪問へ ▼米大統領選、候補者の宗教関係が焦点に ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎『サマリタンズ・パース』が北朝鮮に緊急救援 【CJC=東京】北朝鮮で発生した水害の救援へ、米国から90万ドル(約7000万円)相当の緊急援助物資100トンを載せた輸送機がノースカロライナ州シャーロットを9月2日出発、平壌市順安の国際空港に3日到着した。同州ブーンに本拠を置く福音派系人道援助団体『サマリタンズ・パース』(フランクリン・グラハム総裁)が送ったもの。 「北朝鮮の人たちを愛する神がいることを知ってほしいのだ」とグラハム総裁は語った。「5月に北朝鮮を訪問した時、緊急援助が必要としていることが分かったが、最近の洪水で事態はさらに緊迫している」と言う。 米国務省は8月18日、「米国際開発局(USAID)が複数の非政府組織(NGO)を通して、救援物資を北朝鮮の江原道(カンウォンド)と黄海道(ホァンヘド)地域に送る」と発表した。「北朝鮮に対する人道的支援は政治・安保的な憂慮と分離するというのが米政府の立場」と明らかにしている。 米国務省は90万ドルを北朝鮮洪水救援のため、国内救援組織に拠出したが、『サマリタン・パース』は独自に120万ドル援助を追加した。また援助物資の配布状況を観測するため、スタッフが北朝鮮を訪問する。□ ―――――――― ◎中国、河北省党書記に対宗教政策強硬派を任命 【CJC=東京】中国チベット自治区の張慶黎(60=ザン・キンリ)党書記が、河北省党書記に任命された。国営新華社通信が8月28日報じた。張氏はチベットではラマ教(仏教)抑圧で手腕を発揮したことで知られる。 首都北京に近い河北省への異動が注目されるのは、同省7000万人の人口の中でカトリック信者は800万人から1200万人と推定されているため。 張氏は、2008年のラマ僧たちの反乱を鎮圧、チベット仏教の最高指導者で国外亡命中のノーベル平和賞受賞者ダライ・ラマを「仏僧の衣をまとったジャッカル」と決め付け、厳しい姿勢で臨んだことで知られている。 中国のカトリック教会は政府公認の独立教会とバチカン(ローマ教皇庁)と連携を保つ地下教会とに分裂している。昨年末には、河北省で神学生100人が省政府宗教局前で神学校の主要ポストに当局が任命を図ったとして抗議デモを行った。 中国とバチカンは、教会を管理する権限、特に司教の任命をめぐって対立しており、張氏の河北省党書記という役職は、中国の対バチカン対策とも関連していると見られる。□ ―――――――― ◎オーストリア・カトリック教会、難局にどう対応? 【CJC=東京】オーストリア・カトリック教会が分裂の危機に直面している。 焦点は、司祭による教会内部改革の動き。 ヘルムート・シュラー司祭を中心に300人以上の聖職者が、女性叙階、離婚・再婚者の聖体拝領許可など7項目を要求、教会指導部への不従順を呼び掛ける『不従順の宣言』に賛同して改革グループを結成した。 シュラー司祭ら代表はこの7月、同国首座司教シェーンボルン枢機卿と会合、7項目の要求を提出した、それに対し同枢機卿は、「ローマ(教皇庁)の路線に反するもので受け入れられない」と拒否、要求撤回と教会方針への従順を求めたという。同枢機卿は、教皇べネディクト16世の弟子の1人と見られている。 インスブルック教区では、信者たちの改革運動『われわれは教会』が生まれ、発展してきたが、今回は司祭たちの改革運動だが、「教会はこのままでは存続できない」といった危機感が強いことが背景にある。 オーストリアは、教会(小教区)の半数で修道者が教区司祭として活動している。また修道院長などの高位聖職者が約40人いて、それぞれが独自路線を歩んでいることも、問題を複雑にしている。 オーストリア修道会上長会議の会長マキシミリアン・フルンシン修道院長(ヘルツォゲンブルグ修道院)は、既婚高齢者にもミサの執行を認めるなどの改革提案を採用するか、少なくとも検討する価値のあることを認めるべきだ、としている。シュラグル修道院のマルチン・フェルホファー院長は「もうシェンボルン枢機卿だけでは解決出来ない。司教、修道院長、修道士や改革グループの代表などが共に討議しなければならない」と言う。 現在、改革グループは司祭4人が脱会、一方で86人以上が加入したので総勢400人と、同国全司祭の約1割に達したと見られる。さらに支援者も約1万2000人。 シュラー司祭は、全世界特にブラジル、米国、アイルランド、仏、独、伊、メキシコなどから支持の声を聞いている、とメディアとのインタビューで語った。これらの反応は、バチカン)が全世界規模で問題に直面しているのが「はっきり」していること、「私たちの関心が漫画の主人公についてなどではない」ことを示している、と言う。 グループに厳しい批判が寄せられていることもシュラー司祭は認めた。「中には私たちをカトリック教会から完全に追放し、呪いたいとまで思っている人もいる。私たちを、教会を破壊する分裂主義者、反乱者と呼んでいる」と言う。 シェンボルン枢機卿は8月10日、要求をそのままにしてはおけないとし、教会の路線に立ち戻るか、教会を離脱するように指示した。枢機卿は「反省」の時間を与えたとしている。 枢機卿は、マドリッドで開催された『世界青年の日』に出席、29日、ウイーンに帰着したが、事態を深刻に懸念している、と同氏に近い筋が語った。反対派の主導者を聖務停止処分にする以外の道がないものの、結果的に教会を分裂させかねないからだ。オーストリア通信の調査では、市民の76・5%が反対運動を支持していることが分かった。 同国司教協議会副会長のグラーツ司教イゴン・カペッラリ氏は、グループが討議を望む聖職者独身制や女性の聖職叙階といった問題は「長い時間を掛けて克服すべき課題であり、短時間に十分な回答は出来ない」と語っている。□ ―――――――― ◎カンタベリー大主教、混乱のジンバブエなど訪問へ 【CJC=東京】英国国教会カンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズ氏が、ジンバブエ、マラウィ、ザンビアなどを10月に「司牧訪問」する。各国の英国国教会への支持を明確に示すためのもの、と大主教の広報担当者は8月30日明らかにした。中でもジンバブエでは、大主教はロバート・ムガベ大統領との会談を望んでいるが、明確な返答は得られていない。 ジンバブエの英国国教会は、2007年に当時のノルバート・クノンガ主教が、ハラレ教区を世界聖公会共同体からの離脱を図って以来、混乱の中にある。 08年、クノンガ氏は破門されたが、ムガベ大統領と連携して、教会財産などの獲得に動いた。 裁判所決定で、国教会の資産はクノンガ氏に管理権を与えられたが、同氏の取り巻きたちが礼拝者を迫害し、司祭を居宅から追い出している。それに抵抗した司祭は激しく殴打されたという。 国教会が任命したチャド・ガンディヤ主教は、ハラレ・デイリー・ニュース紙に「カノンガ氏が警察の協力の下に教会堂への立ち入りを禁止された教会員がいる。彼らは、広場で大木の下で礼拝したり、他の教会関係施設で礼拝を守っている」と語った。□ ―――――――― ◎米大統領選、候補者の宗教関係が焦点に 【CJC=東京】米国では来年の大統領選挙を控え、出馬表明した人の間で神学論議が高まっている。 米国では今もプロテスタントが主流を占めるところから、信仰に触れる人も福音派が盛んで、自らの信仰深さを示そうと舞台に招き上げるのも福音派の牧師がほとんど。ユダヤ教のラビやカトリック司祭の顔が見られることはまずない。 共和党員の7割、民主党員の過半数が、大統領候補は非常に強い宗教信仰を持っていることを重要視している。 1960年、カトリック信徒として最初の大統領となったジョン・F・ケネディは、宗教を個人的なものとして、プロテスタントの投票者の懸念を拭い去ることに成功したが、今ではその戦略は効果がない。 政治家は、どの教会に出席しているかだけでなく、その教派の教えや毎日曜日にそこの牧師が何を語っているか、によっても評価されるようになった。 共和党では、テキサス州知事が、祈りのラリーを数えきれないほど開催、聖書を読み、キリストに呼び掛け、それらを全てウエブ上に公開している。 「候補者は、自分の宗教について厳しい選択を迫られている。それについて語るか否か、何を語るか、教会を離れることも含め何をやろうとしているか、といったことだ」と語るのはオハイオ州アクロン大学のブリス政策研究所のジョン・グリーン所長。 候補指名獲得の争いが過熱する中で、候補者の宗教に関心が持たれるのは、有権者の間で宗教的な不一致が見られることもあるが、経済か社会問題かといった優先課題にも違いがあるからでもある。 すでに2008年、当時のバラク・オバマ候補は、シカゴ時代の教会のジェレミア・ライト牧師との関係を断ち切っている。同牧師が説教で、同時多発テロ事件を引き起こしたことに米国の外交政策が大きく影響した、と語ったためだ、という。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽台湾カトリック教会のパウロ・シャン・クオシ枢機卿は出身地・広州訪問を中国政府(北京)から認められなかったので、それに次ぐ場所として、国共内戦の戦場だった馬祖島を訪問した。 ≪太平洋≫ ▽フィジー軍事政権が日曜礼拝以外の集会を禁止するなど、同国メソジスト教会への抑圧姿勢を強めている。 ▽オーストラリア最高裁が、マレーシアからの亡命希望者を送還するとの政府決定を認めなかったことを、教会指導者が歓迎している。 ≪中東≫ ▽イランのマフムード・アフマディネジャード大統領が、パレスチナ国家が成立すると、イスラエルは徹底的に排除されるだろう、と8月27日語った。 ≪バチカン≫ ▽バチカン(ローマ教皇庁)と世界ルーテル連盟が、マルチン・ルターが95カ条の提題を公表して、「宗教改革」が始まって500年を記念する共同宣言を発表する。 ≪欧州≫ ▽ノルウェーの亡命者保護センターで、キリスト教に改宗した元イスラム教徒が熱湯を浴びせられるなどの攻撃を受けた。 ▽ベルリン都心部にある『聖マリア教会』は8月28日の日曜日をイスラエルの日として、ユダヤ教とキリスト教の歴史的関係に焦点を当てた礼拝を行った。 ≪アフリカ≫ ▽スーダン教会協議会は、内乱で多数被害者が出ている南スーダンのジョンレイ地区に和解チームを派遣した。 ≪北米≫ ▽8月27~28日に米東海岸を襲ったハリケーン『アイリーン』の被害地区にキリスト教会各派の救援団体が早速活動を開始した。 ▽『ビリー・グラハム図書館』(米ノースカロライナ州シャーロット)が、同氏の著作を中心にした企画展示を行う。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(9月4日)=http://www.cwjpn.com ★日本巡礼団、350人が参加=サンティアゴ巡礼150人が徒歩で=WYDマドリード大会 ★第5回 仙台サポート会議=ボランティア数通算2500人超=泥出し、洗浄、なお必要 ★アジアの視点から学生、大学教員ら=環境問題話し合う=ASEACCU第19回総会 ★津波被災地・大槌町に残ったホテル=ボランティア拠点として=所有信徒、長崎教会管区に提供 ★「あら、きれい!」=実は“ケシ”の花=広島・可部教会の珍騒動=近隣住民が通報、事情聴取も =キリスト新聞(9月3日)=http://www.kirishin.com ★日本同盟基督教団=平和祈祷会で藤原淳賀氏が講演=「平和作りは神の民の本質」 ★千鳥ヶ淵=絶対非戦の誓い新たに=結成60周年の新宗連主催で46回目 ★日基教団西東京教区=平和集会で高里鈴代氏=“教会は何を祈っているのか” ★現地の苦しみに耳傾け=震災原発と普天間基地でレポート ★歌手・新垣勉さんが初の自宅コンサート=震災犠牲者へ鎮魂歌 =クリスチャン新聞(9月4日)=http://jpnews.org ★南三陸町を支援するキリスト者ネットワーク発足=壊滅した町の復興に教会が協力 ★震災以来の疲れに癒しの時=被災県の牧師家族ら招待=軽井沢でリトリート ★「あなたは特別な存在」全身で表現=東京福音リバイバル聖会で中高生が企画したユース大会 ★インターネット伝道コーチ訓練セミナー ★南スーダン独立後=北部の教会に圧迫激化 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1075 ┗━━━━━━━ 2011.8.29 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼米国で『共通英語聖書』刊行、すでに50万部 ▼米・メキシコ長老教会の提携関係に終止符 ▼オランダのカトリック司祭が安楽死者の葬儀ミサ拒否 ▼教皇、『世界青年の日』大会を一般接見で回想 ▼コミュニケーション団体が活動連携をいっそう強化 ▼WCC総幹事がフィジー教会への祈り要請 ▼米東海岸の地震、ワシントン大聖堂にも被害 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎米国で『共通英語聖書』刊行、すでに50万部 【CJC=東京】米国で『共通英語聖書』(CEB)の印刷本がこの7月刊行された。英国英語から共通英語へ、読みやすく理解しやすい聖書を作ろうという動きは、2007年1月に、同委員会の設立で始まった。アビンドン・プレス(テネッシー州ナッシュビル)など聖書出版5社がスポンサーとなり、ニール・M・アレキサンダー氏(合同メソジスト出版社社長)が発行人に、アビンドン・プレスのポール・N・フランクリン氏が副発行人兼責任者となった。総費用は350万ドル(約2億7000万円)。 新約聖書は2010年8月刊行、この7月に新旧約合本がアビンドン・プレスが版元となって発売された。ただ出足は好調で、すでに3刷に入り印刷部数は総計50万冊に達している。外典付きも刊行される。6月にはデジタル版も公開され、ダウンロードが可能。トゥイッターやフェイスブックでも読み出せる。 訳出には、対話を意図し、対極的な立場に立つ聖書学者が24教派120人参画したが、プロテスタント各派だけでなくカトリックからも12人が加わった。さらに翻訳を評価するため77グループ500人以上が参加、各グループで聖書を1節ずつ読み上げ、あいまいに受け取られる箇所を指定、それを元に訳出しなおした例もあるという。教会指導者や出版編集者の意見も聞くなど、関係者は結局700人を超えた。 訳出には、最近の米国の言語動向を反映してか、人間を意味するほかに男を意味する「マン」を避け「ヒューマン」に置き換えている例が創世記2章22節「人から抜き取ったあばら骨で女を造り上げられた」(日本語は新共同訳)などに見られる。キリストも「人の子」であるよりは「1人の人」としている(マタイによる福音書10・23)。 「主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった」(創世記2・7)では、「土の塵」の代わりに「肥沃な土地の表土」と記している。 印刷版にはナショナル・ジオグラフィック協会の多色地図を収録している。□ ※注=オンライン・サイトの例 ▽ BibleGateway.com/versions/Common-English-Bible-CEB/ ▽ CommonEnglishBible.com ▽ フェイスブック facebook.com/pages/Reading-the-Bible/156994314317608 ▽ トゥイッター twitter.com/CommonEngBible ―――――――― ◎米・メキシコ長老教会の提携関係に終止符 【ニューヨーク=ENI・CJC】メキシコ長老教会は8月19日、大会で米長老教会(PCUSA)との139年に及ぶ提携関係を賛成116票、反対22票で解消した。米長老教会が公然同性愛者の教職任命を認めたことに対応した。 現在、米国との国境付近で活動している米教会宣教師への制限、またメキシコへの宣教旅行や20以上の教会間連携関係への影響が懸念される。 女性教職についても17~19日に開催した特別大会では議論の末、女性教職否定方針を維持することを158票対14票で採択した。またすでに女性教職を任命した中会(教区)にいかなる猶予期間も認めないことを103票対55票で決めた。これで各中会は女性教職の任命を即時取り消さなければならないことになる。 米長老教会世界宣教部門のハンター・ファレル部長は「長老派の宣教はメキシコでも世界中でもパートナーシップ(提携協力)関係の中で行われているので、メキシコ教会の声を深刻に受け止める。決定は遺憾ではあるが、メキシコ教会の証と提携の歴史に感謝し、宣教において神が導かれるところを、対話の中で、注意深く聞き取る」と声明で指摘した。□ ―――――――― ◎オランダのカトリック司祭が安楽死者の葬儀ミサ拒否 【CJC=東京】オランダ南部リーンプデのカトリック教会のノルバート・ファンデル・スラウス神父が、重症で安楽死を選択した高齢者の葬儀ミサを拒否した。安楽死を選んだ人には教会で葬儀を行う権利がない、という司教の指示に従ったとしている。 同神父は、「他の神父にミサをあげさせることも私の良心が許さない」と拒否したため、亡くなった人の家族は別の教会を探すしかなくなった。同国のANP通信が報じた。 リーンプデ教会委員会がこれを問題視し、オルガンのための寄付キャンペーンを中止、神父に謝罪するよう要求している。同教会が属すデンボス司教区は取材に応じていない模様。 オランダでは安楽死は法律上容認され、毎年約3000人が選択しているが、教会は反対の姿勢を崩していない。 同国議会は2002年に安楽死を世界で最初に合法化した。すでに最高裁は1984年に安楽死を容認していたが、医師は訴追される可能性があった。合法化以来、安楽死を選択した人は04年の1886人から09年には2600人に増加している。□ ―――――――― ◎教皇、『世界青年の日』大会を一般接見で回想 【CJC=東京】8月18日から21日まで、第26回『世界青年の日』大会のため、スペインの首都マドリッドを訪問した教皇べネディクト16世は、避暑先のローマ郊外カステルガンドルフォに戻り、24日、水曜恒例の一般接見の際、講話の中で同大会の体験を振り返った。 バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は、全世界からの約200万人の若者たちが喜びと兄弟愛をもって過ごし、主と出会い、信仰の成長を分かち合ったこの大会を感動的なものと述べ、教会の未来に希望を与えるこの貴重な恵みを神に感謝した。 教皇は4日間の行事を順番に回想する中で、2日目の若い修道女たちとの出会いで、召命を忠実に生きる素晴らしさ、その使徒的奉仕と預言的証しの重要さを指摘すると共に、続く大学教員らとの集いでは、言葉だけではなく生き方を通して真理を追求しながら、新世代の真の育成者となるよう願った、と語った。 3日目に行われた神学生とのミサについて教皇は、司祭への召命が増えることを祈りつつ、現に、大会開催中に主の呼びかけを聞いた人も少なからずいるだろうと語った。さらに同日夕方の若い心身障害者との出会いについて、すべての人間への大きな愛と尊重、福音的愛を静かに証する人々から受けた感銘を語った。 マドリッドでの若者たちとの出会いは、スペインと全世界にとって素晴らしい信仰の表現となったと教皇は述べ、この機会を通して共に考え、対話し、信仰生活の刷新を願って祈った若者たちが、それぞれの生活に戻り人々の間でパン種となっていくことを希望した。 教皇は、あた、来年に各教区レベルで記念される『世界青年の日』のテーマを「主において常に喜びなさい」(フィリピの信徒への手紙4・4)と、2013年にリオデジャネイロで開催される国際大会のテーマを「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい」(マタイ28・19)を発表した。□ ―――――――― ◎コミュニケーション団体が活動連携をいっそう強化 【CJC=東京】カトリックとプロテスタントのコミュニケーション団体が活動連携をいっそう強化することで合意した。 『カトリック・メディア協議会』(SIGNIS、本部ブリュッセル)と『世界キリスト教コミュニケーション連盟』(WACC、本部トロント)は、これまでも『人権映画賞』を共催するなど協力関係にあったが、今後さらに協働を密接にすることを決めた。 WIGNISのアルヴィト・ドスーザ総幹事がWACCのカリン・アクテルステッター総幹事とドイツのアーヘンで会談、8月19日合意した。 SIGNISは、世界100国以上のカトリック教会のコミュニケーション、メディア専門家を「平和の文化のためのメディア」のために結集した組織。WACCが、120国以上の会員、パートナーで、社会変革のためのコミュニケーション推進を目的にしている。□ ―――――――― ◎WCC総幹事がフィジー教会への祈り要請 【ジュネーブ=CJC】南太平洋のフィジー共和国で、軍事政権が『フィジー・ロツマ・メソジスト教会』年次会議開催を、同派の方向が政治的過ぎるとして許可しなかったことを受け、世界教会協議会(WCC)のオラフ・フィクセ=トゥベイト総幹事が、教会に対する政府の干渉だ、として抗議した。 英公営BBC放送によると、教会指導層が軍に召喚され、教会代表ホサテキ・コリオ牧師の拘留も計画した。 政府がメソジスト教会の年次会議開催を許可しなかったのは今年が3回目。軍事政権は憲法も停止、報道の自由を制限、反対派を拘留している。その中で教会が批判的立場を崩していないことへの締め付けと見られる。 トゥベイト氏は、2009年のWCC中央委員会のフィジー教会支持の姿勢を再確認、世界のキリスト者に同国教会支援の祈りに加わるよう呼び掛けた。□ ―――――――― ◎米東海岸の地震、ワシントン大聖堂にも被害 【CJC=東京】米東海岸バージニア州を震源地に8月23日、マグニチュード5・8の地震が発生、地震の対策がされていない建物も多い中で、隣接する首都ワシントンでも国会議事堂、ワシントン記念塔やリンカーン記念館などの施設に被害が出ている。 聖公会の本拠『ワシントン大聖堂』でも石造りの塔が一部壊れたり、天使の像がとれるなどの被害が出た。1990年に完成した同大聖堂は、聖公会の総裁主教が着座し、歴代大統領の葬儀や大統領就任直後の礼拝を行う場として知られている。 同大聖堂によると、30階建てのビルの高さに相当する尖塔の先端部分が損壊し、地面に落下したという。点検のため大聖堂は閉鎖された。現在、修復のための寄付を募集している。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪中東≫ ▽米宣教専門『アシスト・ニュースサービス』は、イランで活動している宣教団体『プレゼント・トゥルース・ミニストリーズ』のマッシアス・ハネイヤド牧師がイスラム教侮辱容疑で拘束されていたが8月27日、保釈されたと報じた。家族が保釈金を用意したという。 ▽イスラエルの考古学者がエルサレム旧市街の下水道からローマ時代の剣、メノラー(7本に枝分かれした燭台)が刻まれた石片を発見した。 ≪欧州≫ ▽教皇べネディクト16世のスペイン訪問は納税者に不当な負担を掛けるとして抗議デモが行われていたが、バチカン放送は、費用は教会や巡礼者さらには献金によるので、迷惑は掛けていない、と述べた。 ▽アイルランド・カトリック教会ダブリン大司教区が「金融崩壊状態」に陥った模様。聖職者の性的スキャンダルが影響してか、ミサ出席者も激減している。 ≪北米≫ ▽大型ハリケーン『アイリーン』が米東海岸に接近に伴い、8月28日に予定されていた首都ワシントンの『国立公園ナショナル・モール』に建てられた公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の記念碑の除幕式は延期された。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(8月28日)=http://www.cwjpn.com ★WYDマドリード大会=教皇=青年たちに呼び掛ける=信仰を育て、世界に伝えよう ★アビラの聖ヨハネ=34人目の教会博士に ★大震災から5カ月=釜石で復興祈願祭=仙台教区SC釜石ベース、諸団体と協力=“夜回り先生”招いて講演会も ★平和旬間行事・東京=広島「平和アピール」から30年=3司教がシンポジウム ★宗教倫理教育担当者ワークショップ=心に響く宗教授業を=長崎で全国の教師ら研鑽 =キリスト新聞(8月27日・休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(8月28日)=http://jpnews.org ★被災地の痛みに届く伝道文書=EHC=100万部トラクト配布「ラブ・ジャパン」計画 ★イスラエルの子ら愛の贈り物=500枚の絵 被災地へ ★66年目の8・15=平和脅かす原発に焦点=弱者いじめ沖縄基地問題と同じ ★震災の中で教会は平和作りを=それはキリスト者のDNA=同盟基督・平和祈祷会 ★世界平和の視野で国のために=とりなしの祈りの動機問う=国のために祈る夕べ ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… 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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1074 ┗━━━━━━━ 2011.8.22 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼教皇がマドリッド訪問、『世界青年の日』に参加 ▼教皇、コルベ神父の死去70周年で「英雄的」と言及 ▼「科学は聖書に疑問」と述べた教授が米キリスト教大学辞める ▼ドイツに聖職者をランク付けするサイト登場 ▼米『南部キリスト教指導者会議』の指導者交代 ▼盗まれたレンブラント作品が30キロ離れた教会で発見 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎教皇がマドリッド訪問、『世界青年の日』に参加 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は8月18日、第26回『世界青年の日』大会参加のため、スペインの首都マドリッドのバラハス国際空港に到着した。教皇のスペイン訪問は、バレンシア(2006年7月)、サンティアゴ・デ・コンポステーラとバルセロナ(2010年11月)訪問に続き3度目。 バチカン放送(日本語電子版)によると、空港で行われた歓迎式の挨拶で教皇は、キリストに関心を持ち、自分の存在に意味を与える真理を求めて集う世界中のカトリックの若者たちに会いに来た、と訪問の目的を述べた。 マドリッド大会は、16日の開会ミサに続き、17,18日はグループ別に司教らによるカテケーシスが行われ、大勢の若者たちがその教えに真剣に耳を傾けた。 大会は教皇の現地入りと共に、一層の熱気を帯びた。至る所で世界各国の旗を掲げて歩く若者たちが行き交い、各所で行われている集いには歌や歓声があふれると同時に、祈りの場所では静かに祈る参加者らの姿が見られた。ブエン・レティーロ公園に設けられた告解場では、ゆるしの秘跡を受ける若者たちの姿が夜遅くまで絶えなかった。若者たちに秘跡を授けるために数千人の司祭らが4時間交代で対応した。 教皇は19日、バチカン大使館で、若者たちの代表と昼食を共にした。5大陸から各2人、スペインから2人の12人の青年男女ボランティアが抽選され、食卓を囲んだ。教皇は若者たちの話しに熱心に耳を傾けたと言う。 同日夕方からマドリッド中心部で、教皇と若者たちによる十字架の道行きが行われ、約60万人が参加した。会場には厳かな雰囲気が立ち込めた。若者たちはイエスのカルバリの丘での苦しみを共にたどると同時に、戦争や自然災害、麻薬問題、宗教上の差別など、現代の人類の様々な苦しみに思いを向けた。 十字架は内戦で苦しむアフリカの青年たちや、失業している若者たち、体の不自由な人たちなど、参加者の代表が交代で担ぎながら進み、最後は、大震災で深刻な打撃を受けた日本とハイチの若者たちによって担がれた。 教皇は、私たちがイエスのためにできること、それをヨハネの手紙一3・16「イエスは、わたしたちのために、命を捨ててくださいました。そのことによって、わたしたちは愛を知りました。だから、わたしたちも兄弟のために命を捨てるべきです」が明示していると述べ、十字架の道行きの中で人類の様々な形の苦しみを目にしたが、これらは主の後を歩み、私たちが主の慰めと救いのしるしになるようにとの、主からの招きである、と強調した。 20日、クアトロ・ヴィエントス空港で、教皇を迎え、閉会前夜の祈りの集いが行われた。朝から各国の旗を立て、リュックサックを背負い会場に向かう若者たちの行列が途絶えることなく続いた。教皇が到着した開始時刻の参加者は約200万人。 教皇は、若い人がキリスト教の信仰に忠実にあると共に、現代社会の中で大きな理想を追求し続けるにはどうしたらよいのかと問いながら、その答えとして、「父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛してきた。わたしの愛にとどまりなさい」(ヨハネ15・9)というイエスの言葉を示した。 教皇は、キリストの愛にとどまり、信仰に根をおろすなら、逆風や苦しみの中でも喜びの源泉を見出すことができるだろうと説き、「どのような逆境も皆さんを押しつぶすことがないように。世を、未来を、皆さんの弱さを恐れてはなりません。主は、皆さんが信仰によってその御名を地の至るところに伝えるように、皆さんが歴史の今この時を生きることを望まれたのです」と若者たちを励ました。 雨風が強くなり、前夜祭が一時中断している間も、若い人々の活気と喜びがもたらす陽気さは変わらず、参加者は皆、会場にとどまり、歌いながら、辛抱強く進行の再開を待った。 教皇は10分ほどして再びスピーチを再開、6言語で会場の若者たちに挨拶をおくった。 最後の聖体礼拝を教皇は最も大切なものと位置づけ、聖体の前で長く祈った。この聖体礼拝のために、トレド大聖堂から高さ3メートル近い16世紀製作の聖体顕示台が運ばれた。祈りに集中する教皇の姿を目に焼き付けながら、深い沈黙に包まれた広大な会場で、若者たちも祈り続けた。 教皇は21日、マドリッド大会の閉会ミサを、前夜祭と同じクアトロ・ヴィエントス空港で行った。ミサには前日の200万人以上が加わり、入りきれなかった人々は、スクリーンの設置された会場に集まった。また、ミサにはフアン・カルロス1世国王夫妻も参列した。 ミサの説教で教皇は、「信仰は人間の努力や理性によるものでなく、神の賜物であり、その始まりは神ご自身の働きかけにある」と強調。信仰はキリストのいくつかの特徴を知ることではなく、キリストとの個人的な関係を築き、知性や意志、感情など自分のすべてをもって神の働きかけに従うことを要求するものと話された。 さらに、「イエスに信仰のうちに従うとは、教会との交わりにおいて、イエスと共に歩むこと」とも、教皇は述べ、1人でイエスに従うことは出来ず、自分よがりの方法や個人主義的誘惑に陥るならば、間違ったイメージに惑わされて、イエス・キリストに出会えない危険があると、注意を促した。 教皇は、イエスとの友情に励まされて、一人ひとりが異なる環境、時には拒絶や無関心に出会うかもしれない環境の中で、勇気をもって信仰を証しして欲しいと要望した。 ミサ後のアンジェラスの祈りで、参加者たちの帰りを待っている友たちの存在に触れた教皇は、これらの友だち、特に困難な状況にある人々、そして家族や教会共同体の人々に私の愛情を伝えてほしいと述べた。 最後に教皇は、次回2013年の『世界青年の日』大会の開催地は、ブラジルのリオデジャネイロと発表、沸きあがる拍手と歓声の中、スペインの若者たちからブラジルの代表者らに、『世界青年の日』の十字架が手渡された。 教皇は同日夕、バラハス国際空港から空路ローマに向かった。□ ―――――――― ◎教皇、コルベ神父の死去70周年で「英雄的」と言及 【CJC=東京】教皇べネディクト16世は8月14日、避暑先のカステルガンドルフォで、ユダヤ人の身代わりを申し出てアウシュビッツで餓死させられたマキシミリアン・コルベ神父の死去70周年を想起、「憎しみ、苦難、死という人間ドラマの只中」での英雄的行為、と指摘した。 コルベ神父は1982年、教皇ヨハネ・パウロ2世によって聖人に列せられた。□ ―――――――― ◎「科学は聖書に疑問」と述べた教授が米キリスト教大学辞める 【CJC=東京】米ミシガン州グランドラピッズの『キャルバン大学』のジョン・シュナイダー教授(宗教学)が25年勤めてきた教壇を離れることになった。 遺伝学と進化論は、天地創造とエデンの園に関する聖書の記述に疑いを持ち込んだ、と北米キリスト改革教会の『ザ・バナー』誌に寄稿したことが反発を招き、大学に免職を要求する意見が多数寄せられた。ただ同僚のダニエル・ハーロー教授も同様の論文を発表しているが、現在の所、教授の地位はそのまま。 同誌のインターネット・サイトには「教会と大学を、虚偽を教える教師や正統的でない信仰から防衛するため、こいつらを去らせることが正しい」との書き込みもあった。 同大教授の1人は、匿名で、キリスト教大学の中には、「科学的な証拠を無視することで成功している」と言う。 大学とシュナイダー教授は共同声明で「遺伝科学とキリスト教神学で人類の起源に関して展開された最近の学術活動は、大学界とその周辺で正当な関心を呼び起こした。大学は信仰と科学の問題を探求し続け、そこではシュナイダー博士の成果は専門的かつ敬意をもって言及されることになろう」と述べている、 今回の事態は、創世記に描かれているアダムとイブは歴史的事実ではない、と述べたことが原因。「自然界にも人間の道徳的経験からも、失われてしまうような楽園といったものは存在しない。キリスト者は、人類の始まりに関する伝承を再構築するという課題を持っていると思う」とインタビューで語ったことも問題となった。 同教授がキャルバン大学と結んだ就業条件に違反したとする大学側との折衝の後、同教授は「早期引退」を選択したのだ、と高等教育関係のブログ運営者マイク・ルース氏は「キャルバン大学の恥」として書き込んでいる。 大学側は、引退を選択したことで、教授の研究が大学に「損害や混乱をもたらす」ことはないとしている。□ ―――――――― ◎ドイツに聖職者をランク付けするサイト登場 【CJC=東京】ENI通信によると、ドイツに聖職者をランク付けするサイトが登場した。教会に通う信徒たちに、自分の教会の「羊飼い」の礼拝、青年活動、高齢者対応、信頼度、時事的な問題への関わりなどの対応の仕方を評価してもらおうという。この『ヒルテン・バロメター』(羊飼いのバロメーター)は6段階評価で、教皇ベネディクト16世は3・81とか。 「『ヒルテン・バロメター』を案出したのは、司牧(牧会)活動というものは質が問われるべきだから」とサイト設立者の1人アンドレアス・ハーン氏。「聖職者と教会員の対話のための公開の場としたい」と言う。 独福音教会(EKD)は先ごろ、教会活動に関する声(フィードバック)を集める目的のパンフレットを発表した。著者の1人フォルケルト・フェンドラー氏は「礼拝の質を向上させようとするなら、フィードバックが欠かせないことははっきりしている」としており、『ヒルテン・バロメター』を有力な手段と言う。 ハーン氏は、ウエブサイトがすでに50万回接触されており、これはフィードバックのためにはデジタルメディアが効果的だと感じる人が多いことを示している、と語った。 しかし教会の中には懐疑的な人もいる。ベルリン市中央部のプロテスタント教会グループのクリスティアーネ・ベルテルスマン報道担当は、ウエブサイトでは「真面目な」取り組みにはならない、として「もしもベルリンに来て、誰も知らず、そこで落ち着けるキリスト教共同体を探そうとするなら、このウエブサイトは指針として役立つかも知れない。しかし実際に礼拝に出掛け、自身で判断するべきなのだ」と言う。 ベルリンのホルガ・シュミット牧師はサイトを「全ての心にたどりつく道を求める非常にカリスマ的で才能のある現代的な若い羊飼い」と描写するものの、「公開されておらず、匿名だ。このような対話はオープンにされなければならず、それで聖職者は応答できるのだ」と電話インタビューで語った。 これに対しハーン氏は、匿名だから議論が盛り上がるとして「多くの人は司祭に直接話したいとは思っていないし、その働きで気にいらないところや、改善の余地があるところを告げたいとも思っていない」と反論している。□ ―――――――― ◎米『南部キリスト教指導者会議』の指導者交代 【CJC=東京】米『南部キリスト教指導者会議』(SCLC)は新会長にアイザック・ニュートン・ファリス・ジュニア氏を選任した。同氏はSCLCを1957年に創設したマーチン・ルーサー・キング・ジュニア氏の甥。 今回の選任は、ハワード・クリーシー会長がこの7月死去したのを受けての措置。□ ―――――――― ◎盗まれたレンブラント作品が30キロ離れた教会で発見 【CJC=東京】米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊マリナデルレイのリッツ・カールトン・ホテルから8月13日盗まれていた、17世紀オランダの画家レンブラントの作品とされる絵画がロサンゼルスのセント・ニコラス・エピスコパル教会の建物で15日見つかった。 犯人は作品に付いていた額の裏紙をはがそうとしてあきらめ、施錠されていなかった建物の中に放置したとみられる。 作品は1655年ごろに描かれた縦約15センチ、横約25センチのペンスケッチ。タイトルは「審判」で、約25万ドル(1900万円)の価値があると推定される。それがホテルから30キロも離れた教会へ持ち込まれた理由は明らかでない。同教会のマイケル・クーパー牧師も、こんなことでメディアの注目を集めるとは、とびっくりしている。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽教皇べネディクト16世は8月15日、新駐日教皇大使にジョゼフ・シェノットゥ駐タンザニア教皇大使(67)を任命する、と発表した。着任の日取りは未定。新大使はインド出身、教会法博士。 ≪太平洋≫ ▽オーストラリアの電子出版技術関係の有力デベロッパー『ユーロフィールド・インフォメーション・ソリュージョン』(EIS)が、聖書欽定訳(KJV)をウエブサイトから自由にダウンロード出来るようにした、と発表した。 ▽オーストラリアの教会指導者は、マレーシアからの亡命志願者阻止政策を差し止めた裁判所の決定を歓迎している。 ≪中東≫ ▽イラン当局が南西部で聖書6500冊を押収した、とキリスト教系『モハバト・ニュース』が報じた。詳細不明。 ≪北米≫ ▽米テネッシー州メンフィスのジュニア・アカデミー(小学校)のスゼット・ヨーク校長(49)の遺体が8月10日朝、学校で発見された。警察は殺人容疑で16歳の生徒を逮捕した。 ▽米フロリダ州オーランドにあるメガチャーチ「ニューディスティニー教会」のザチェリー・ティム牧師(42)が8月12日、ニューヨーク市中心部のホテルで死んでいるのを発見された。死因は不明。 ▽米南部市民会議は、アイザック・ニュートン・ハリス・ジュニア氏を新会長に選出した。創設者マーチン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の甥。 ▽米非営利調査機関『ピュー・リサーチ・センター』が8月9日、2006~09年に宗教に関係する暴力や迫害が増加した、との調査結果を発表した。迫害の対象となるのは、主にキリスト教徒とイスラム教徒という。 ▽米カリフォルニア州のカトリック教会オレンジ教区は、クリスタル・カテドラルの理事会が7月31日売却しない、と決定したのを受け、改めて5360万ドル(約40億円)で購入したい、と申し入れた。8月10日発表した。 ▽米国の保守派ルーテル保守派の『北米ルーテル教会』(NALC)はオハイオ州コロンバスで開催した年次総会で新指導者としてジョン・ブラドスキー牧師を主監督に選任した。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(8月21日)=http://www.cwjpn.com ★平和実現へ 信仰を強めて=長崎8月9日=ミサ説教で駐日教皇庁大使 ★新潟・上越市で7教会が参加=教派超え 平和求める集い=子どもも大人も握手交わす ★被災者支援「傾聴」で=仙台教区サポートセンター=準備のための研修会始める ★活動停止命じる=ネパールの司教 新求道共同体に ★修道女が支援活動=暴動被害者の悩み相談など=ロンドン =キリスト新聞(8月20日)=http://www.kirishin.com ★ルーテル支援センターとなりびと 東京で活動報告=「祈ってくれ」と言われ=粘り強く獲得した信頼 ★元巨人軍 篠塚コーチが野球教室=チャイルド・ファンド・ジャパン=大船渡市で開催 ★AIDS文化フォーラムin横浜「宗教とエイズ」=イスラム教から初参加 ★日本・中東アフリカ文化経済交流会=「民衆の革命」が意味するもの=東京で講演会 ★仙台キリスト教連合被災地ネットワーク=ディアコニア部門を法人化 =クリスチャン新聞(8月21日)=http://jpnews.org ★お茶っこはうすオアシス=本郷台キリスト教会=石巻市に救援拠点=心に寄り添うために ★日韓共同でLED十字架プレゼント=被災地の空に希望の光を ★外国人の安否情報が欠落=第15回外登法問題国際シンポ=被災地の弱者支援を訴え ★2011宣教=フォーラム青森=県全域の教会から100人=重荷と祝福分かち合い ★アルコール依存 回復の家=青十字サマリヤ館=老朽化で改築募金 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1073 ┗━━━━━━━ 2011.8.15 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼英で暴動の街に宗教団体が共に「癒し」の手 ▼迫害にさらされるスーダンの教会 ▼中国で最初のカトリック奉仕団体が正式認可 ▼ネパールで宗教差別反対キャンペーン ▼ネパールで新求道共同体の活動差し止め ▼ノルウェー教会が全世界からの支援に感謝 ▼告解の秘密を決して公開しない、とバチカン高官 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎英で暴動の街に宗教団体が共に「癒し」の手 【ロンドン=ENI・CJC】ロンドンから始まって英国各地に広がった若者による店舗や事務所襲撃に対し、キリスト教会始め宗教団体が対応に乗り出した。各地の教会は、愕然とする住民に援助を申し出ている。 8月6日に暴動が始まった場所近くのトテナムにある『セントメリー・ザ・バージン教会』は、停電している地域に食事を配り、湯も提供、携帯電話の充電サービスも行っている。『セント・マークス・メソジスト教会』のヴァレンティン・デジ牧師は、警察に殺害されたことが判明したマーク・ダッガン氏(29)の家族のためにケアを行っている。この殺害への抗議が8月6日のデモになり、それが暴動にまで発展した。スタンフォード・ヒルの『セント・イグナチウス・カトリック教会』は、食糧を提供、カウンセリングも行っている。 8日夕、キリスト者、イスラム教徒、ユダヤ教徒らがトテナムで徹夜祈祷会を行ったが、同様の催しはさらに計画されている。 在英ユダヤ人団体の宗教間関係担当フィル・ローゼンバーグ氏は、ロンドンの様々な宗教団体が共に行動するのを見て、「わたしたち全てにこのようにやさしい都市」が再建されることは確かだ、と語った。 イスラム教では、フェンスベリ・パーク・モスクの報道担当が、皆が暴動を懸念し、様々な方法で平和を打ち立てるために働こうとしている、と語った。 カトリック教会ウエストミンスター教区のヴィンセント・ニコルズ大司教は、声明で暴力を非難、祈りを、特に「街頭での危険に直面している人、生活が破壊された人、恐怖に捉われている人、子どもたちの行動が心配な親たち、今この時に暴力や盗みに染まりかねない人たちのために」求めた。 折から南アのダーバンでの会議に出席していたメソジスト会議のレオ・オズボーン会長は、皆が暴動のことを聞いて深く悲しんでいる、と語った。「わたしたちは、苦悩と損失に耐えている全ての人に対する世界中のメソジスト・ファミリーの祈りを覚えている。もちろんわたし自身も合わせて祈っている」と言う。□ ―――――――― ◎迫害にさらされるスーダンの教会 【ナイロビ=ENI・CJC】キリスト者が主体の南スーダンが7月9日独立して1カ月、イスラム教が優勢な北部のキリスト教会は、閉鎖を要求する政府や市民の圧力にさらされている。 教会指導者の中には、運営している学校や教会を閉鎖し、南への移転を考えている人もいるが、「北部のキリスト者」を自認しているだけに決断は容易ではない。 「誰もいなくなった教会もあるが、閉鎖命令が正式に出されたわけではない。当局が個人的に閉鎖するよう言ってくるだけだ」と、スーダン教会協議会のラマダン・チャン・リオル総幹事(バプテスト)がナイロビのENIニュース記者に電話で伝えてきた。同協議会にはカトリック、プロテスタント、正教会が加盟している。 南スーダン独立は、キリスト者、特に北部のキリスト者に、これまで認められていなかった教会運営の完全な自由が認められるものとの期待を持たせた。しかし現実は様々な団体からの圧力が増え続けている、という。 「司祭や牧師の名前を集め、それを元に、日曜日にミサや礼拝を行わないよう警告、聞かなければ殺すと脅している」とリオル総幹事。 首都ハルツームの当局者は、報道陣と会見することを禁じられており、在ナイロビ大使館も虐待については何も知らない、と語っていると言う。 カトリック教会ハルツーム大司教区のダニエル・アドウォク補佐司教は、信徒の多くが南に旅行した結果、献金減少に見舞われており、教会学校閉鎖も検討中、と語った。「父兄の多くは難民になってしまい、僅かな収入から学費を出すことなどできない。十分な資金なしに学校を維持して行くのは困難だ」と言う。 オマル・ハサン・アフマド・アル・バシール大統領は、『シャリア』(イスラーム法)に基づき、南部の分離後は、イスラム教を国教にする、と宣言している。8月7日、与党『国民会議』政治局のクトゥビ・アルマーディ氏は、関連法令がすぐに発布される、と『スーダン・トリビューン』紙に語った。 内戦で壊滅的打撃を受けた南コルドファン州では、英国国教会カドゥグリ教区のアンドゥドゥ・アダム・エルナイル主教によると、大聖堂や事務所が略奪された。 「武装した人たちが、わたしの名を呼びつつ家から家へと捜し回っていた」と同主教は8月4日、米下院アフリカ問題委員会で証言した。教会員が、スーダン軍と武装集団がカドゥグリで100人以上を埋葬したことを目撃したとも言う。 「今日、皆さんに証言するためにここにいなかったなら、わたしもカドゥグリで埋葬されていたかも知れない」とエルナイル氏。ヌバ山岳地帯ではスーダン空軍による市民への爆撃に関する情報が繰り返し届く、とも言う。同氏はさらに、国が民族浄化を進め、それが実際に展開されているのではないか、との人々の不安についても説明した。□ ―――――――― ◎中国で最初のカトリック奉仕団体が正式認可 【CJC=東京】カトリック通信『UCAN』によると、中国政府公認の天主教会(カトリック)が運営する社会奉仕団体『進徳公益』(本部・河北省石家荘)が設立14周年を機会に「基金」としての地位を申請していたが、この5月に認められた。 このほど『河北進徳公益基金会』として新発足、募金口座を開設、正式領収印も定めた。マリア・胡麗敏募金部長は、これまでとの最大の違いは、「免税組織として法的に認められたこと、有効な正式領収書を発行できること」と言う。 同基金会は1997年に河北省で設立された『北方進德』が前身。翌年に政府から認可された。2006年に河北省政府に非営利組織として登録されたので、『河北進德公益事業服務中心』(進德公益)に改称している。 創設した洗礼者ヨハネ・張士江神父は「進徳公益は2004年から基金としての認可を受けるよう準備を進め、専門性、責任、透明性を強化するよう努めてきた」と言う。 同会秘書長(総主事)のヨハネ・任大海神父は「スタッフには厳密な資格を今後も求め、信頼出来る愛の組織となるように努力する」と語っている。このところ中国では同種基金の中で不正監査を受けるところが出ているのを意識したものと見られる。 現在『進徳公益』は、緊急人道援助、社会開発、教育・訓練、奨学金、HIV・AIDS防止、高齢者介護など多彩な分野で活動を展開している。 貧者救援を強化するため中国内外の提携組織との協力も強化したい、と任神父は期待している。 胡募金部長は、次の段階を新組織の地位をさらに向上させ、公衆からの募金を行えるようにすること、と語った。現在の募金は内外の献金者からのものだが、その多くは中国全土のカトリック信者からで、それにカトリック者以外、提携組織からのものが加わる、と言う。□ ―――――――― ◎ネパールで宗教差別反対キャンペーン 【カトマンズ=ENI・CJC】ネパールでは、毛沢東主義色の濃い連立政権による新憲法採択を目前に、キリスト者、イスラム教徒、仏教徒など少数派が宗教差別反対のキャンペーンを始めた。 『世俗化防止のための宗教間運動』が政府に、教会、モスク、寺院などヒンズー教以外のものにも宗教団体として登録し、免税を適用するよう求めている。 同運動の報道担当チャリ・バハドゥル・ガハトラジ牧師は「国は4宗教組織を支援しているが、そのほとんどはヒンズー教系だ。そこには財政援助も行われている。2006年に政教分離を決定した時、わたしたちにも同様の便宜が図られると期待していた。それが未だに宗教組織としては認められるどころか、裁判に持ち込まれ閉鎖の危機に直面している」と語った。 宗教委員会と宗教法が全教派の権利を保護し、国家組織の中も少数派宗教信者が一定の割合で構成されるよう運動側は要求している。 ヒンズー王国だったネパールに政教分離をもたらす新憲法が8月末成立の可能性が危ぶまれている中で、運動側は、政府が最終的に成立させること、また宗教の自由を基本的権利として認めることを要求している。 運動が出した報道声明は、市民はいかなる宗教にも従う権利、望むなら他の宗教に転向する権利、自分の宗教を宣伝する完全な自由を持つべきだ、と指摘している。 民法・刑法草案では、転向に罰則を課していることも宗教少数派の懸念を呼んでいる。「それは暫定憲法に盛り込まれていた政教分離の精神に反しており、修正するべきだ」とイスラム教指導者ナズルル・フッサイン・ファラヒ氏が述べている。□ ―――――――― ◎ネパールで新求道共同体の活動差し止め 【CJC=東京】カトリック教会ネパール代牧区のアンソニー・シャルマ司教は、カトマンズでの新求道共同体の活動を差し止めた。同共同体は1964年にマドリッドで設立された。ネパールでは独自に2004年から活動を始めている。 カトマンズの聖母マリア被昇天教会の掲示板で、活動差し止めは8月1日から有効と発表された。 共同体のメンバーは同教会の信徒でもあるが、差し止めの理由がわからないとして、その1人のテレンス・リー氏は「司教の決定には従うが、再考してくれるよう祈っている」と語っている。 「わたしたちは20人強の会員で、週に2回、み言葉の祭儀と聖体の祭儀をしているだけだ。聖歌隊など教会のさまざまな活動に積極的に加わっており、それを続けたい。この運動は教会に色彩と熱情を加えた。わたしたちはカトリック者がミサのために教会に立ち戻るよう励ましてきた、と思っている」と言う。 同教会の英語聖歌隊の指揮者パトリック・ウィルソン氏は、教会当局が問題について共同体側と協議しなかったことが残念だ、としている。「会員の中には、この運動によって主にいっそう近くなったとし、今は気持ちが傷ついた」人もいる、と言う。□ ―――――――― ◎ノルウェー教会が全世界からの支援に感謝 【CJC=東京】ノルウェー教会(ルーテル派)は、7月22日に首都オスロと近郊ウトイヤ島で発生したテロ攻撃で、国際的な教会組織から祈りと支援が寄せられたことに深い感謝を表明した。 同教会のニュース・リリースは、ニュースが伝えられるとすぐに全世界からお悔やみが教会とノルウェー市民に寄せられた、と報じた。 「世界中のキリスト者から寄せられた力強い支援と慰めは、わたしたちに、それがキリストの体の部分であることを示した」とヘルガ・ハウグランド=ビフグリエン総裁監督が声明で述べている。さらに聖パウロのコリントの人々への言葉「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ」(新共同訳)がノルウェーのキリスト者に、特別な方法で現実のものとなった、と監督は付け加えた。 「全地球規模のキリスト者の連帯から寄せられた強い関心は、キリストの愛と思いやりが、悪魔に勝っていることを知って、わたしたちを深く動かしたばかりか、わたしたちの信仰とキリストにある望みを強めた。地球規模のキリスト者の家族の一部であることは、この難局にあってノルウェーの人々に向けて、わたしたちが言葉であれ行いであれ、キリスト者としての証しを示すよう力づけた」と監督は述べている。 テロ攻撃の直後から、ノルウェーのルーテル教会は、他の教会と共に、すぐさま人々への奉仕を始めた。全国の教会は開放され、嘆き悲しむための場所を提供した、と同教会は明らかにした。 「牧師、執事や教会の活動家は、嘆き悲しむ人に耳を傾け、親しい人を失った人、傷ついた人、攻撃から生き延びた人、その家族や友人、そしてこの悲しみの日々に教会を尋ねる多くの人を慰め、支えた」とニュースリリースは報じている。「これらの人の多くは、教会の空間の清らかさに安らぎを覚えた。また長年用いられてきた教会の儀式、聖句、詩篇に、この危機にあって慰めと希望を見出す人も多かった」と言う。□ ―――――――― ◎告解の秘密を決して公開しない、とバチカン高官 【CJC=東京】カトリック教会は、告解の秘密を決して公開しない、とバチカン(ローマ教皇庁内赦院のジャンフランコ・ジロッティ司教が、伊紙『イル・フォリオ』7月27日付けで明らかにした。 7月14日、アイルランドのエンダ・ケニー首相は、告解で性的虐待が告げられた場合、それを当局に通報しないと司祭を禁固5年に処すとの法律制定を提案した。 「アイルランドがどのような法律を制定するにせよ、教会は告解者に当局へ連絡するよう強制しない」と同司教。 告解の秘密を守ることは教会法に定められており、それを破ることは禁止されている。 「犯罪者は皆、犯した罪に対して正義が示される義務を負っているが、それには告解の秘密を破ることは含まれない。告解は神の前に霊を清めることを意味している」と同司教は指摘している。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪太平洋≫ ▽ニュージーランド元総督でニュージーランド首座主教も努めたサー・ポール・リーブズ氏が8月14日死去した。78歳。 ≪アフリカ≫ ▽エジプト中部ミニヤ県ナズレト・ファラガラ村で8月7日夕、イスラム教徒がコプト教徒を襲撃、アッシリア国際通信によると、1人が殺害された。 ▽エジプトの首都カイロのタハリール広場で8月12日夜、民衆革命を主導した若者グループなどが呼びかけ、1000人以上の市民が「宗教国家に反対」と気勢を上げた。7月末、保守的なイスラム主義者が大規模な集会を開き「エジプトをイスラム国家に」などと要求したのに反発した。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(8月14日)=http://www.cwjpn.com ★“人類と核”問い、祈る=福島からの避難者にも聞く=広島教区平和行事 ★原発選択で背負うもの=「司教のための社会問題研修会」=震災事故から学ぶ ★仙台教区サポート会議=3教会管区代表も加わる=各地で長期的支援準備 ★日本カトリック幼稚園連盟教職員研修大会=子どもの真の幸せを求めて=大震災・いのち・食=福岡 ★日本カトリック労働者運動(ACO)=原発事故で首相に抗議・要望 =キリスト新聞(8月13日)=http://www.kirishin.com ★中国天主教(カトリック)愛国会=バチカンを「傲慢」と非難 ★京都地裁=聖公会京都教区司祭が証言=“代理人逮捕は行き過ぎ” ★バプテスト同盟=総会で「決意表明」=“原発なくても暮らせる社会に” ★8月7日を「盲伝の日」に=盲伝協総会=日高議長、鳥羽副議長を再選 ★日本ルーテル教団=信徒有志の勉強会が10年目=柴田千頭男氏が実践神学を指導 =クリスチャン新聞(8月14日)=http://jpnews.org ★福島未来会議=全県の復興 夢語る=各教会の牧師ら「神の国広げたい」 ★ヘドロ悪臭たちまち消えた=微生物活性液EM散布=被災地で威力発揮 ★菅内閣に靖国不参拝継続を要望=平和遺族会、NCC靖国委員会 ★新潟記録的豪雨=教会関係の被害 ★オンヌリ教会=ハ・ヨンジョ氏急逝=日本の救霊に情熱注ぎ続け ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… 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┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1072 ┗━━━━━━━ 2011.8.8 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼原爆66周年でWCC総幹事が声明 ▼マレーシア州当局がキリスト教会搜索 ▼豪政府の難民送還を教会指導者が非難 ▼韓国教会など、北朝鮮洪水被害に救援物資 ▼中国『地下』カトリック教会のチェン神父釈放 ▼独カトリック教会では受洗者より離脱者が多く ▼クロアチアの修道院帰属で修道会と教区が対立 ▼カスバート福音書を大英博物館が購入 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎原爆66周年でWCC総幹事が声明 【CJC=東京】1945年8月6日と9日に広島・長崎に原爆が投下されて以来、今年もまた悲しみの時、希望に立つ時を迎えた。 世界教会協議会(WCC)のオラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事は、この悲劇を決して繰り返してはならないものとして、8月5日声明で「核兵器が存在する限り、毎年がそのような悲劇を絶対に再び起こしてはならない世界を建設する理由をもたらしてくれる」と述べた。□ ―――――――― ◎マレーシア州当局がキリスト教会搜索 【CJC=東京】マレーシア・セランゴール州ペタリンジャヤのダマンサラ・ウタマ・メソジスト教会が8月3日開催していた夕食会に同州イスラム宗教局が1時間以上にわたって捜索した。 夕食会は難病や天災被害者への支援を行っている非政府組織がボランティア・リーダーや支援者らをねぎらう目的で教会の敷地を借りて主催していた。宗教局は、主催者側の質問に対し通報を受けたためだと説明している。 同教会のダニエル・ホー牧師は、冒涜だと強く抗議。カリド・イブラヒム州首相は、遺憾の意を示した。一方、イスラム宗教問題を担当するハッサン・アリ上級評議会議員は、イスラム教徒に改宗を促す活動があった証拠があると述べ、搜索を擁護した。□ ―――――――― ◎豪政府の難民送還を教会指導者が非難 【CJC=東京】オーストラリア政府が、マレーシアの拘置所に収容されている難民4000人を迎え入れる見返りに亡命希望者約800人を8月4日、空路帰国させたことを教会指導者が批判している。 ニューサウスウエールズ教会協議会のロッド・ベンソン公共部門担当は、「文明的、進歩的民主主義の行動ではない。忌まわしいこと」と言う。□ ―――――――― ◎韓国教会など、北朝鮮洪水被害に救援物資 【CJC=東京】韓国の宗教指導者は、今回の大雨による洪水被害に見舞われた北朝鮮に政府が示した食糧・医薬品援助姿勢を歓迎している。統一省は8月3日、韓国赤十字を通じて3億8000万円相当の援助物資を送ることを認めた。 韓国司教協議会北朝鮮援助委員会のキム・フンイル神父は「南北関係の改善が強く望まれている時に、援助が認められた」ことを歓迎、7月28日に開城地区の病院や保育園に小麦粉を配った際に、一帯が冠水している実情を目のあたりにした、と語った。政府は25日、『カリタス・コリア』が小麦粉100トンを送ることを認めている。韓国司教会議が外国からの援助を元に調達したもの。 韓国教会協議会のキム・チャンヒュン総幹事は、これらの援助が関係改善につながると思うと語ったが、北側が申し出を受け入れないのではないか、とも懸念している。 北朝鮮の『朝鮮中央通信』は、6月と7月の台風と洪水で2900戸が破壊され、死者数十人、被災者数千人と報じている。国際赤十字と赤新月社は、北朝鮮の洪水被害者に60万ドル(約4800万円)相当の支援を準備している。□ ―――――――― ◎中国『地下』カトリック教会のチェン神父釈放 【CJC=東京】中国『地下』カトリック教会河北省ヤンキン小教区のヨセフ・チェン・ハイロン神父は2009年の叙階以来、北京近郊の同教区で奉仕していたが、4月9日に私服警官に拘留された。4カ月後の7月23日、釈放され帰宅を認められた。チェン神父と同時に連行れた青年信徒2人も2日後に釈放された。 ここ数年、河北省張家口地区当局は、公認教会に加入していない司祭への抑圧を強化している。 チェン神父拘束の狙いは、同市宣化のトマス・ザオ・ケスン司教の所在を把握するためのもの、と現地教会筋は見ている。ザオ司教は今では80歳台だが、2007年から宣化教区長を務めていた。ただ政府の追及を逃れるため、所在を明らかにしていない。 当局はまたチェン神父に、バチカン(ローマ教皇庁)から独立した教会を受け入れ、同教会が発行する『聖職者証』を受け、他の司祭とともにミサを共同執行することを繰り返し勧めていたという。 神父は2カ月近くも隔離され、栄養失調状態という。監禁のため精神的にも追い詰められていた。かつて地下教会の司教で政府の認可を受けるようになった人との面会で、説得されても受け入れなかったという。 宣化教区ではチュイ・タイ神父、ヤン・ゾンジ神父、ザン・ジャンリム神父も6月22日に連行されているが、現状は知らされていない。□ ―――――――― ◎独カトリック教会では受洗者より離脱者が多く 【CJC=東京】信徒記録が保存されて以来、初めてドイツ・カトリック教会は2010年、洗礼を受ける人よりも教会を離脱する人が多くなった。司教協議会が明らかにした。 洗礼を受けた人は17万339人に対し教会を離脱した人は18万1193に上った。ただ新メンバーは3576人、復帰者は7400人だった。 しかし長期的に見ると、教会員は年々減少している。前年2009年には2490万人だったものが2460万人に減った。教会の出席者も微減している。 教会で行われた葬儀は25万2965件、結婚は4万8524件だった。□ ―――――――― ◎クロアチアの修道院帰属で修道会と教区が対立 【CJC=東京】クロアチア・カトリック教会ポレッチ・イ・プーラ教区が、ダイラにある修道院の帰属をめぐってベネディクト修道会と対立、バチカン(ローマ教皇庁)の介入という異例の事態になった。 問題の修道院は共産主義体制下のユーゴスラビアで接収されたが、体制崩壊に伴い、教区に返還された。しかしベネディクト修道会のイタリア本部が補償を要求、バチカンが任命した委員は修道会側に立った。一方、同教区のイワン・ミロヴァン司教は要求額を補償したら、教区が破産する、と主張している。 7月に入り、教皇べネディクト16世が紛争解決のため特別代表を任命した。 バチカンは8月2日、任命は「教会内部に正義を再確立することだけを目的にした」という声明を発表した。声明は、長期にわたる紛争が「政治問題化し、しかもデマを交えた」ものになっていることへの不満を示している。 批判のねらいは、反バチカン感情をかき立て、決裂に持ち込もうとするクロアチアの政治家と、教皇の決定を撤回させ、支払いを逃れるためヤドランカ・コソル首相に繰り返し援助を求めていたミロヴァン司教を念頭に置いたものと見られる。□ ―――――――― ◎カスバート福音書を大英博物館が購入 【CJC=東京】英国に現存する聖書としては最古の『カスバート福音書』を所有者のカトリック修道会『イエズス会』が手放すことになり、サザビー社のオークションに掛かるまでになっていたが、大英博物館が900万ポンド(約11億5000万円)で購入した。 イエズス会の報道担当は、「250年近く所有するというのは特権だった。しかし様々な要請に対応するには資金調達が困難で、理事会は売却を決意した」と語っている。 『カスバート福音書』は『ストーニーバースト福音書』として知られているもので。『ヨハネによる福音書』の手書き本。赤皮表紙で保存状態もよい。イングランド北部で作られ、698年頃にノーザンバーランド海岸近くのリンディスファーンに聖ガスパートが埋葬された際に一緒に葬られた。それが1104年に、バイキングの襲撃を避けるために移されたダラム大聖堂で聖ガスバートの棺の中に見つかった。 博物館のリン・ブリンドリー館長は、「ノルマン征服より4世紀も前に栄えたアングロ・サクソン期から残された軌跡とも言ってよい」と言う。 今後は図書館と、ダラムのユネスコ世界遺産に指定された大聖堂で公開されることになる。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽中国『家の教会連合』会長のザン・ミンスアン牧師は、胡錦濤国家主席に、破壊を一掃し中国の信仰者の権利を保護するよう公開書簡で要請した。公開書簡は6回目という。 ≪太平洋≫ ▽ニュージーランド・クライストチャーチで2月に発生した大地震で英国国教会大聖堂も被害を受けたが、来年2月を目指して仮設の新大聖堂を建設する。1995年の阪神淡路大震災で被災したカトリック鷹取教会で採用された日本人建築家・坂茂氏の『紙管』による設計。 ≪アフリカ≫ ▽ナイジェリアのジョスで7月30日夜、イスラム過激派によって破壊されたバプテスト教会付近で爆発があった。また31日にはナイジェリア・キリスト教会やアセンブリーズ・オブ・ゴッド教会付近でも爆発があった。 ≪米州≫ ▽米連邦下院は、キリスト者が迫害されている中東と中央アジア南部に関して国務省特別代表を設置する法案を採択、上院に回付した。 ▽クリスタル・カテドラルが4カ月で5000万ドル(約40億円)募金計画。売却案撤回ヘ。 ▽メキシコ北東部サルティーヨのカトリック教会が同性愛信者グループ『コムニダード・サン・アエルレード』を教区の宣教活動と位置づけたことで、バチカン(ローマ教皇庁)の審問を受けている。 ▽教皇べネディクト16世は、カトリック教会の『世界青年の日』行事に出席のため2013年にリオデジャネイロを訪問する。エデュアルド・パエス市長が8月1日発表した。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(8月7日・休刊)=http://www.cwjpn.com =キリスト新聞(8月6日)=http://www.kirishin.com ★東京・江戸川区=原爆犠牲者追悼式=新たに7人を名簿に=区民ら250人が非核訴え ★ワークショップ「情熱としての説教」=“神と会衆とを取り持つ”=東京 ★小原克博氏「対話」めぐるシンポで指摘=“宗教内部の対話が必要” ★チャリティ・マラソン・コンサート全12回に幕=被災地・岩手の出身者ら出演 ★ノルウェー・オスロ=爆弾テロ・銃乱射で死傷者多数=容疑者は「キリスト教原理主義者」? =クリスチャン新聞(8月7日)=http://jpnews.org ★ノルウェー銃乱射・爆弾テロ犯の実像=“キリスト者原理主義者”とは ★心のゴミを取り除くイエス様=ネパール・カトマンズでのエデンプロジェクト ★“サイバースペースが我が教区”=ソーシャルネットワーク時代の宣教パラダイム ★教派超え神の家族60年=日本盲人キリスト教伝道協議会 ★東京地裁=生存者も合否取り消し認めず=韓国人遺族らの訴え棄却 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1072 ┗━━━━━━━ 2011.8.8 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼原爆66周年でWCC総幹事が声明 ▼マレーシア州当局がキリスト教会搜索 ▼豪政府の難民送還を教会指導者が非難 ▼韓国教会など、北朝鮮洪水被害に救援物資 ▼中国『地下』カトリック教会のチェン神父釈放 ▼独カトリック教会では受洗者より離脱者が多く ▼クロアチアの修道院帰属で修道会と教区が対立 ▼カスバート福音書を大英博物館が購入 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎原爆66周年でWCC総幹事が声明 【CJC=東京】1945年8月6日と9日に広島・長崎に原爆が投下されて以来、今年もまた悲しみの時、希望に立つ時を迎えた。 世界教会協議会(WCC)のオラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事は、この悲劇を決して繰り返してはならないものとして、8月5日声明で「核兵器が存在する限り、毎年がそのような悲劇を絶対に再び起こしてはならない世界を建設する理由をもたらしてくれる」と述べた。□ ―――――――― ◎マレーシア州当局がキリスト教会搜索 【CJC=東京】マレーシア・セランゴール州ペタリンジャヤのダマンサラ・ウタマ・メソジスト教会が8月3日開催していた夕食会に同州イスラム宗教局が1時間以上にわたって捜索した。 夕食会は難病や天災被害者への支援を行っている非政府組織がボランティア・リーダーや支援者らをねぎらう目的で教会の敷地を借りて主催していた。宗教局は、主催者側の質問に対し通報を受けたためだと説明している。 同教会のダニエル・ホー牧師は、冒涜だと強く抗議。カリド・イブラヒム州首相は、遺憾の意を示した。一方、イスラム宗教問題を担当するハッサン・アリ上級評議会議員は、イスラム教徒に改宗を促す活動があった証拠があると述べ、搜索を擁護した。□ ―――――――― ◎豪政府の難民送還を教会指導者が非難 【CJC=東京】オーストラリア政府が、マレーシアの拘置所に収容されている難民4000人を迎え入れる見返りに亡命希望者約800人を8月4日、空路帰国させたことを教会指導者が批判している。 ニューサウスウエールズ教会協議会のロッド・ベンソン公共部門担当は、「文明的、進歩的民主主義の行動ではない。忌まわしいこと」と言う。□ ―――――――― ◎韓国教会など、北朝鮮洪水被害に救援物資 【CJC=東京】韓国の宗教指導者は、今回の大雨による洪水被害に見舞われた北朝鮮に政府が示した食糧・医薬品援助姿勢を歓迎している。統一省は8月3日、韓国赤十字を通じて3億8000万円相当の援助物資を送ることを認めた。 韓国司教協議会北朝鮮援助委員会のキム・フンイル神父は「南北関係の改善が強く望まれている時に、援助が認められた」ことを歓迎、7月28日に開城地区の病院や保育園に小麦粉を配った際に、一帯が冠水している実情を目のあたりにした、と語った。政府は25日、『カリタス・コリア』が小麦粉100トンを送ることを認めている。韓国司教会議が外国からの援助を元に調達したもの。 韓国教会協議会のキム・チャンヒュン総幹事は、これらの援助が関係改善につながると思うと語ったが、北側が申し出を受け入れないのではないか、とも懸念している。 北朝鮮の『朝鮮中央通信』は、6月と7月の台風と洪水で2900戸が破壊され、死者数十人、被災者数千人と報じている。国際赤十字と赤新月社は、北朝鮮の洪水被害者に60万ドル(約4800万円)相当の支援を準備している。□ ―――――――― ◎中国『地下』カトリック教会のチェン神父釈放 【CJC=東京】中国『地下』カトリック教会河北省ヤンキン小教区のヨセフ・チェン・ハイロン神父は2009年の叙階以来、北京近郊の同教区で奉仕していたが、4月9日に私服警官に拘留された。4カ月後の7月23日、釈放され帰宅を認められた。チェン神父と同時に連行れた青年信徒2人も2日後に釈放された。 ここ数年、河北省張家口地区当局は、公認教会に加入していない司祭への抑圧を強化している。 チェン神父拘束の狙いは、同市宣化のトマス・ザオ・ケスン司教の所在を把握するためのもの、と現地教会筋は見ている。ザオ司教は今では80歳台だが、2007年から宣化教区長を務めていた。ただ政府の追及を逃れるため、所在を明らかにしていない。 当局はまたチェン神父に、バチカン(ローマ教皇庁)から独立した教会を受け入れ、同教会が発行する『聖職者証』を受け、他の司祭とともにミサを共同執行することを繰り返し勧めていたという。 神父は2カ月近くも隔離され、栄養失調状態という。監禁のため精神的にも追い詰められていた。かつて地下教会の司教で政府の認可を受けるようになった人との面会で、説得されても受け入れなかったという。 宣化教区ではチュイ・タイ神父、ヤン・ゾンジ神父、ザン・ジャンリム神父も6月22日に連行されているが、現状は知らされていない。□ ―――――――― ◎独カトリック教会では受洗者より離脱者が多く 【CJC=東京】信徒記録が保存されて以来、初めてドイツ・カトリック教会は2010年、洗礼を受ける人よりも教会を離脱する人が多くなった。司教協議会が明らかにした。 洗礼を受けた人は17万339人に対し教会を離脱した人は18万1193に上った。ただ新メンバーは3576人、復帰者は7400人だった。 しかし長期的に見ると、教会員は年々減少している。前年2009年には2490万人だったものが2460万人に減った。教会の出席者も微減している。 教会で行われた葬儀は25万2965件、結婚は4万8524件だった。□ ―――――――― ◎クロアチアの修道院帰属で修道会と教区が対立 【CJC=東京】クロアチア・カトリック教会ポレッチ・イ・プーラ教区が、ダイラにある修道院の帰属をめぐってベネディクト修道会と対立、バチカン(ローマ教皇庁)の介入という異例の事態になった。 問題の修道院は共産主義体制下のユーゴスラビアで接収されたが、体制崩壊に伴い、教区に返還された。しかしベネディクト修道会のイタリア本部が補償を要求、バチカンが任命した委員は修道会側に立った。一方、同教区のイワン・ミロヴァン司教は要求額を補償したら、教区が破産する、と主張している。 7月に入り、教皇べネディクト16世が紛争解決のため特別代表を任命した。 バチカンは8月2日、任命は「教会内部に正義を再確立することだけを目的にした」という声明を発表した。声明は、長期にわたる紛争が「政治問題化し、しかもデマを交えた」ものになっていることへの不満を示している。 批判のねらいは、反バチカン感情をかき立て、決裂に持ち込もうとするクロアチアの政治家と、教皇の決定を撤回させ、支払いを逃れるためヤドランカ・コソル首相に繰り返し援助を求めていたミロヴァン司教を念頭に置いたものと見られる。□ ―――――――― ◎カスバート福音書を大英博物館が購入 【CJC=東京】英国に現存する聖書としては最古の『カスバート福音書』を所有者のカトリック修道会『イエズス会』が手放すことになり、サザビー社のオークションに掛かるまでになっていたが、大英博物館が900万ポンド(約11億5000万円)で購入した。 イエズス会の報道担当は、「250年近く所有するというのは特権だった。しかし様々な要請に対応するには資金調達が困難で、理事会は売却を決意した」と語っている。 『カスバート福音書』は『ストーニーバースト福音書』として知られているもので。『ヨハネによる福音書』の手書き本。赤皮表紙で保存状態もよい。イングランド北部で作られ、698年頃にノーザンバーランド海岸近くのリンディスファーンに聖ガスパートが埋葬された際に一緒に葬られた。それが1104年に、バイキングの襲撃を避けるために移されたダラム大聖堂で聖ガスバートの棺の中に見つかった。 博物館のリン・ブリンドリー館長は、「ノルマン征服より4世紀も前に栄えたアングロ・サクソン期から残された軌跡とも言ってよい」と言う。 今後は図書館と、ダラムのユネスコ世界遺産に指定された大聖堂で公開されることになる。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽中国『家の教会連合』会長のザン・ミンスアン牧師は、胡錦濤国家主席に、破壊を一掃し中国の信仰者の権利を保護するよう公開書簡で要請した。公開書簡は6回目という。 ≪太平洋≫ ▽ニュージーランド・クライストチャーチで2月に発生した大地震で英国国教会大聖堂も被害を受けたが、来年2月を目指して仮設の新大聖堂を建設する。1995年の阪神淡路大震災で被災したカトリック鷹取教会で採用された日本人建築家・坂茂氏の『紙管』による設計。 ≪アフリカ≫ ▽ナイジェリアのジョスで7月30日夜、イスラム過激派によって破壊されたバプテスト教会付近で爆発があった。また31日にはナイジェリア・キリスト教会やアセンブリーズ・オブ・ゴッド教会付近でも爆発があった。 ≪米州≫ ▽米連邦下院は、キリスト者が迫害されている中東と中央アジア南部に関して国務省特別代表を設置する法案を採択、上院に回付した。 ▽クリスタル・カテドラルが4カ月で5000万ドル(約40億円)募金計画。売却案撤回ヘ。 ▽メキシコ北東部サルティーヨのカトリック教会が同性愛信者グループ『コムニダード・サン・アエルレード』を教区の宣教活動と位置づけたことで、バチカン(ローマ教皇庁)の審問を受けている。 ▽教皇べネディクト16世は、カトリック教会の『世界青年の日』行事に出席のため2013年にリオデジャネイロを訪問する。エデュアルド・パエス市長が8月1日発表した。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(8月7日・休刊)=http://www.cwjpn.com =キリスト新聞(8月6日)=http://www.kirishin.com ★東京・江戸川区=原爆犠牲者追悼式=新たに7人を名簿に=区民ら250人が非核訴え ★ワークショップ「情熱としての説教」=“神と会衆とを取り持つ”=東京 ★小原克博氏「対話」めぐるシンポで指摘=“宗教内部の対話が必要” ★チャリティ・マラソン・コンサート全12回に幕=被災地・岩手の出身者ら出演 ★ノルウェー・オスロ=爆弾テロ・銃乱射で死傷者多数=容疑者は「キリスト教原理主義者」? =クリスチャン新聞(8月7日)=http://jpnews.org ★ノルウェー銃乱射・爆弾テロ犯の実像=“キリスト者原理主義者”とは ★心のゴミを取り除くイエス様=ネパール・カトマンズでのエデンプロジェクト ★“サイバースペースが我が教区”=ソーシャルネットワーク時代の宣教パラダイム ★教派超え神の家族60年=日本盲人キリスト教伝道協議会 ★東京地裁=生存者も合否取り消し認めず=韓国人遺族らの訴え棄却 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1071 ┗━━━━━━━ 2011.8.1 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼中国、さらに7教区で司教叙階へ ▼中国、バチカンを「傲慢」と叱る ▼中国の対バチカン強硬姿勢の裏側 ▼中国『家の教会』への抑圧強化? 指導者に強制労働2年 ▼『カリタス・コリア』が北朝鮮に小麦粉100トン送る ▼使徒フィリポの墓発見、とイタリアの考古学者 ▼ジョン・ストット牧師死去 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎中国、さらに7教区で司教叙階へ 【CJC=東京】中国天主教(カトリック)愛国会は、適当な時期に、ローマ教皇の同意がなくても、さらに司教を叙階する準備を進めている。 同会副秘書長のヨセフ・郭金才承徳司教が国営英字紙『チャイナ・デイリー』に語ったもので、7教区で司教叙階を行うという。 具体的な日程は明らかにしなかったものの、準備作業はほぼ終わっている。候補者は宗教局地域委員会に承認申請書を提出する必要がある。他教区から参加する司教も日程調整を要求されている。 バチカンと中国政府の対立は今回、司教がペテロの後継者(ローマ教皇)と結び付いた存在であるか、中国政府の役人として振舞うよう設定されたのか、という点にかかっている。 中国政府は、新司教の任命を必要とする所は40教区あり、教皇の同意のあるなしに関わらず、任命すると公約している。□ ―――――――― ◎中国、バチカンを「傲慢」と叱る 【CJC=東京】中国国務院宗教局は、天主教(カトリック)愛国会による新司教任命を、バチカン(ローマ教皇庁)が承認していないからとして対抗措置に出たことで「極度に不合理で傲慢」な反応、と非難した。 中国政府は、司教に任命された聖職者は「その信仰に忠実で、権威、権能がある」として、バチカンが新司教の権威を認めなかったことで中国のカトリック者多数の感情を損ねた、と指摘している。 中国政府声明は、バチカンが不当に叙階された司教に対する「いわゆる破門」を、北京(中国政府)とローマ(バチカン)との間の関係改善のために、取り消さなければならない、との要求を含んでいる。中国政府はこれまでも、外交関係は、バチカンが台湾政府との関係を断絶し、中国カトリック教会の内部問題に「介入」しないと誓約した時にのみ可能だ、と表明している。□ ※関連短信 ▽中国国務院宗教局は、バチカン(ローマ教皇庁)が承認なしに就任した司教2人を破門したことは不当だ、と断定した。国営新華社通信が報じた。 ―――――――― ◎中国の対バチカン強硬姿勢の裏側 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)の承認なしに、司教叙階を進めるなど、中国政府の強硬姿勢が目立つ。バチカン系『アジアニュース』のベルナルド・セルヴェッレラ編集長によると、それは強さと弱さの双方を反映したものだと言う。 経済大国の一角を占めた中国にとって、もはや西側の支持を開拓する必要はなくなった。「2008年の北京五輪前には中国は、国際的に尊敬されるためにバチカンの承認を必要としていた。しかし今ではその必要がない」と同編集長。 発言力が増したにも関わらず、北京政府は市民の間の不満への懸念を強めている。急速な経済成長と共に、中国は不平等、腐敗、環境破壊などと格闘してきた。そのことが、政権をして、カトリック教会を含め、組織的抵抗の潜在的可能性を排除しなければならないと決意させている。 中国の指導者は、1980年代のポーランドの事態を中国の指導者は強烈に意識している。当時は教皇ヨハネ・パウロ2世が労働者の「連帯」運動を支持、共産党政権の倒壊とソ連圏解体につながった。こう指摘するのはポルトガルのカトリック大学国際関係専門のラクエル・ヴァズピント教授。 昨年、ノーベル平和賞が中国の亡命民主活動家・劉暁波に授与されたのも北京にとっては衝撃で、その結果が、毛沢東の文化大革命以来という強烈な公式プロパガンダを進めることになった、と言う。 香港の陳日君枢機卿が北京政府を厳しく批判しているが、同氏が中国問題に関する教皇アドバイザーであることからすると、「教皇に支持されていると思う」からこその発言だ、とヴァズピント教授は指摘する。□ ※関連短信 ▽香港カトリック教会の陳日君枢機卿が、教会支配を図る中国政府の姿勢を「非常識で馬鹿げている」と非難する声明を発表した。 ―――――――― ◎中国『家の教会』への抑圧強化? 指導者に強制労働2年 【CJC=東京】中国のプロテスタント非公認教会の連合組織『中国家庭教会(家の教会)連合会』の施恩浩(シ・エンハオ)副会長(55)が無許可集会を組織したことで強制労働2年を言い渡された。正式裁判による判決ではなく、警察の超法規的措置。 施牧師の教会は、江蘇省宿遷市周辺で多数の集会を行い、信徒数千人と言われる。裁判なしの警察の処置は、軽犯罪や非合法宗教団体の会員などに適用されることが多い。 「法律の施行を妨げる」として、同牧師はこのところ当局の監視下に置かれていたが5月31日に逮捕、12日間、拘置所に入れられた。そして釈放直後に警察によっていずれかに連行されたという。 自宅は6月1日に家宅捜索され書籍や自筆文書などが押収された。法的処理が進められ6月21日、処分が確定した。「迷信を利用して法律の施行を妨げた」ことが問題とされている。 施牧師の教会は、集会を禁止され、警察が自動車、楽器、聖歌隊のローブなどのほか、献金14万元(約170万円)も押収された。牧師の娘3人とその配偶者全員も警察の監視下に置かれている。 米国に本拠を置く、中国の人権擁護団体『対華援助協会』によると、今回の動きは『家の教会』に対する抑圧強化の徴候を示している。 北京では最大の『家の教会』の守望教会が屋外集会を計画したところ阻止されたのに続くもの。同教会は礼拝用の場所を確保しようとして当局の妨害にあっているのに抗議して、4月10日の日曜日から屋外で礼拝を行っている。それに参加しようとする1000人もの教会員は拘束、自宅軟禁されたり、居宅を没収されたり、失職する例も出ている。 同教会の問題の平和的解決と宗教の自由を求めて、5月には各地の家の教会牧師たちが立法府に向けて異例の請願を行うほど、『家の教会』側の活動も活発化している。 『中国家庭教会連盟』に加盟する『家の教会』は、全土で数千カ所に上ると見られる。 『家の教会』が政府への登録を拒否するため、当局は教会を「不安定な社会要素」と見なし、逮捕、建物閉鎖、暴力などさまざまな抑圧を加えている。中国ではキリスト教の実践を認められてはいるものの、それは国家が厳しく管理している教会の内部だけに限定されている。□ ―――――――― ◎『カリタス・コリア』が北朝鮮に小麦粉100トン送る 【CJC=東京】韓国のカトリック救援団体『カリタス・コリア』が7月28日、小麦粉100トンを北朝鮮に送った。中国国営新華社通信が報じた。黄海北道江南郡の保育園や病院に配られる。 韓国政府は、昨年の抗争事件を受けて対北朝鮮援助を差し止めている。その中で、韓国キリスト教協議会は北朝鮮の飢饉に、食糧緊急援助を呼び掛けていた。 今回政府が援助許可したのは、援助物資の配布が実際に行われるとの保証が得られたことを考慮してのものと見られる。統一省は、高度被災者への人道的援助だけは許可するとの基本線に沿ったもの、としている。中国の新華社通信が速報したことも注目される。□ ―――――――― ◎使徒フィリポの墓発見、とイタリアの考古学者 【CJC=東京】使徒フィリポの墓を発見した、とイタリアの考古学者が主張している。場所はトルコのアナトリア西部パムッカレ(ローマ帝国時代のヒエラポリス)で、フィリポがギリシャと小アジアで宣教した後に死んだ所とされている。 イタリアの考古学者のチームは1957年から調査を始めたが、その後サレント大学のフランチェスコ・ダンドリア教授の指導の下に各国の学者も参加するようになった。 バチカン(ローマ教皇庁)機関紙『ロッセルバトレ・ロマノ』は、2008年に調査団が墓所への参道を確定したことが今回の発見の重要な契機となったと指摘している。 「フィリポが殉教したとされる場所に建てられた礼拝堂に隣接して5世紀の聖堂で身廊(細長い広間)が3カ所あるものを発見した。この聖堂は1世紀のローマ様式の墓を囲んで建設されており、最高度の配慮がなされていたことは明らかだ。これらのことを考慮して、ここへの巡礼が目的だった使徒フィリポの墓を発見したことを確信するに至った」とダンドリア団長。 4世紀に、カエサレアのエウセビオスは、アジアで星が二つ、エフェソス(エフェソ)で埋葬されたヨハネとヒエラポリスで『永眠している』フィリポが輝いている、と書き残した。□ ―――――――― ◎ジョン・ストット牧師死去 【CJC=東京】英国国教会(聖公会)の司祭、伝道者として大きな影響力を発揮したジョン・ストット牧師が老衰のため7月27日、ロンドンの自宅で死去した。90歳。 1921年4月27日、ロンドン生まれ。医師であった父親は外交官としてのキャリアーを蓄積することを望んでいたという。 ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで言語学と神学を学び、司祭を志してリドレー・ホール・セオロジー・カレッジに転科。45年、英国国教会の司祭となり、以後、若手聖職者が説教に現代的な取り組むよう指導するなど、福音派系の英国国教会伝道者として世界的な影響力を示した。 500万部を売り、60言語に訳出された『基礎キリスト教』(日本語訳は有賀寿訳『信仰入門』)を始め、著書は50点以上に上る。59年にはエリザベス女王の名誉チャプレンに任命された。74年の第1回ローザンヌ世界伝道国際会議で発表された『ローザンヌ盟約』での起草委員長。同年、第1回日本伝道会議の主講師として来日もしている。オール・ソールズ教会名誉牧師。 米週刊誌『タイム』はかつて「世界で最も影響力を持つ100人」の1人にストット氏をあげたことがある。歴史家のエイドリアン・ヘイスティングスは著書『英国のキリスト教史=1920~1985』で「キリスト教世界で最も影響力のある1人」としている。 米国の著名な大衆伝道者ビリー・グラハム氏は、「伝道界は、最も偉大なスポークスマンの1人を失った。わたしもまた個人的に最も親しい友人であり助言者を失った。わたしが天国に行く時には彼と再会したい」と語った。 生涯独身だったが、臨終の際は、家族、友人に囲まれ大好きだったヘンデルの『メサイア』を聞いていた、とENIニュースは報じている。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽香港の人権活動家フランコ・メラ神父が、深セン(土偏に川)で本土入国をみとめられなかった。 ≪欧州≫ ▽独カトリック教会からの脱会者が2010年は約18万1000人と、前年比46・5%増加した。AP通信。 ▽法律で離婚が禁止されている地中海の島国マルタの議会は7月25日、離婚を合法化する法案を賛成52、反対11、棄権5の賛成多数で可決した。 ▽伊フィレンツェのレンツィ市長はミケランジェロが構想したサンロレンツォ教会の正面部の改築を目指して、住民投票に諮る方針を示した。 ▽欧州教会指導者が相次いで、ノルウェーの大量虐殺事件に遺憾と哀悼の意を表面。 ≪バチカン≫ ▽バチカン(ローマ教皇庁)は、駐アイルランド使節ジュセッペ・レアンザ大司教を協議のため召還した。同国議会で、聖職者による児童への性的虐待に批判が高まっている。 ≪米州≫ ▽ニューヨークの『9・11記念館』が鉄骨の十字架を設置することに、無神論者の団体『アメリカン・アシースツ』が違憲として提訴した。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(7月31日)=http://www.cwjpn.com ★津波被災地区の教会が現状報告=支援方針と役割 確認=岩手 ★高山右近=列福事由 殉教者に変更=教皇庁列聖省が認める=2015年の列福実現へ前進 ★正義と平和仙台協議会主催=核廃絶と平和祈るミサ=福島からの参加者も ★東京災害支援ネットと麹町教会=子どもの遊ぶ場提供も=夏休み期間の方策出し合う ★難民委 臨時全国担当者会議=震災後の在日外国人=影響や動き 話し合う =キリスト新聞(7月30日・休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(7月31日)=http://jpnews.org ★福島覆う「見捨てられ不安」=被災者ら「放射能問題を考える」シンポ ★イラン牧師=背教罪で死刑判決 ★会堂・自宅流出体験で再献身=4か月目の3・11一致祈祷会で嶺岸浩牧師証し ★苦しみの中に神様の時が=拉致被害者 横田早紀江さんも共感=『流浪の教会』出版記念講演に涙 ★「日本は愛されてます!」=ジーザス・マーチ2011 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1070 ┗━━━━━━━ 2011.7.25 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪連絡≫ 週刊『世界キリスト教情報』のほとんどはCJC通信の配信をまとめています。CJC通信は、一部のキリスト教専門メディアのために発足しましたので、それ以外の転載使用はお断りしてきました。しかし最近のメディア状況の変化に対応して、ご希望される方には、転載使用していただくことといたしました。 ご希望の場合は、名前・名称(団体名の場合は責任者名も)、所在地、連絡電話、メールアドレスと共に下記まで、お申し込みください。転載使用は無料ですが、ご協力をお願いすることもあります。 連絡先= cjcpress@gmail.com 世界キリスト教情報 = 目 次 = ▼『キャンパス・クルセード・フォー・クライスト』が『Cru』に ▼ノルウェーのテロ容疑者は「キリスト教原理主義者」? ▼バチカン開発援助促進評議会が創設40周年 ▼ベネディクト16世の兄が新著『わたしの弟、教皇』 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎『キャンパス・クルセード・フォー・クライスト』が『Cru』に 【CJC=東京】ビル・ブライト牧師とヴォネット夫人が米フロリダ州オーランドで1951年に創設した学生伝道団体『キャンパス・クルセード・フォー・クライスト』が、60周年を迎え、名称を『Cru(クルー)』に変更することを決めた。コロラド州フォートコリンズで7月19日開催したスタッフ会議で決定したもので、これまでの名称では不都合な事態になったため、という。 キリスト教宣教・伝道団体やメディアなどでは、「つわもの」「騎士」「旗」や「軍」とか、「平和」と相容れない名称を使っている例が多い「クルセード」もずばり「十字軍」だ。原理主義など、他宗教排撃を当然とする人からは異議が出そうだが、「平和」を志向する動きの中で、さらには活動の実態から外れてきたとか、奉仕活動のようにキリスト教の枠をはみ出した場合など、改称を考え、実行した所も出ている。 米YMCAは2010年に『ザ・Y』に改称、また英YWCAも『プラットフォーム51』に改称した。 『キャンパス・クルセード・フォー・クライスト』米国担当のスティーブ・セラーズ副会長は「キャンパス」と「クルセード」の双方に問題が出てきた、と言う。 「キャンパス」に関して見ると、すでに学校に留まらず家庭、アスリート、軍、都市などの各分野で伝道を展開している。 「クルセード」と言えば、かつては著名な大衆伝道者ビリー・グラハム牧師がスタジアムなどで開催した大規模伝道を意味していた。 「今日では、クルセードというと、歴史的な意味合いが強く、十字軍時代を想起させ、中東がらみでは使用することが適切ではなくなってきた」と言う。 「クルセード」という言葉を避けようとしているのは、『Cru』だけではない。グラハム牧師の母校イリノイ州の『ホイートン大学』は2000年にマスコットを変更している。グラハム牧師の子息フランクリン氏は「フェスティバル」を使っている。 教会名自体の変更も、メリーランド州ロックビルの『クルセーダー・ルサラン』教会が『リビング・フェイス・ルサラン』教会のような例がある。 『Cru』となると「キャンパス」や「クルセード」だけでなく「クライスト(キリスト)」もなくなってしまうではないか、とウエブサイトで指摘され、「キリスト教色の強い名称ではそっぽを向くような人ともキリストについて、議論も可能になる。わたしたちの世界に対する働き掛けやコミュニケーションが最高の名誉であり、キリストの栄光を称えるものである、と信じる」と回答している。 『Cru』はすでに大学のキャンパスでは使用されている。またカナダの提携団体では『パワー・トゥ・チェンジ』、ヨーロッパでは『アガペ』を名乗っている。ただ包括団体『キャンパス・クルセード・フォー・クライスト・インターナショナル』は今のところ改称の予定はない。 「最初から、ビルは名称変更にはオープンだった。石に刻み付けたものだなどと思ってもいなかった。20年か25年前に、自分でも名称変更を考えていた。人々がこれまでに生きた中で最も重要な人――イエス・キリストについて聞くことのためにはどんな障害も取り除きたい」とヴォネット夫人も声明で述べている。□ ―――――――― ◎ノルウェーのテロ容疑者は「キリスト教原理主義者」? 【CJC=東京】ノルウェーの首都オスロと郊外のウトヤ島で7月22日発生した爆発と銃乱射事件で逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)は、弁護士に「非道だが、自分の中では必要なことだったと思っている」と話している。 同容疑者は、爆弾の製造過程などを記した約1500ページに上る文章を犯行直前にインターネットに掲載、少なくとも2009年秋からテロを計画していたと見られる。また動画投稿サイトにも自らを「聖戦の騎士」と位置付け、共産主義やイスラム教への戦争を呼び掛ける内容の映像を掲出していた。 ノルウェー警察はブレイビク容疑者を「キリスト教原理主義者」だとしている 同容疑者の素顔について、大量殺人や爆弾製作に携わっていない時はビデオゲームに興じたり、ブログで発信したり、ポップ・ミュージックに興じたりしていたことが分かっている。また日曜夜には母親と食事を共にするのが常だったという。 細心の注意を払って、目立たない存在であるように振る舞い、自ら名付けた「殉教者作戦」に取り組むという二重生活を送っていたと見られる。 永年、イスラム教徒や移民の危険に関するインターネット上のフォーラムで議論に参加していたことは確か。ただどの段階で、欧州文明を引き裂いていると自ら信じる病気を解決するのは暴力だと決断したのか、はなお明らかではない。 2000年代初めに保守系の『進歩党』の党員だった容疑者を知っている人も「目立つ発言はしなかった。その他大勢の1人で、印象に残らなかった」と言う。 ただ当時、ヨーロッパのイスラム化を危惧した運動が起こり、それに刺激されたことは確かなようだ。□ ―――――――― ◎バチカン開発援助促進評議会が創設40周年 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)開発援助促進評議会は今年で創設から40年を迎えた。 正式名称を『コール・ウーヌム(一つの心)』という同評議会は、教皇パウロ6世によって、1971年7月15日創立された。主な活動目的は、慈愛(カリタス)の教えを推進し、福音的な愛の証しを信徒に促すこと、教会の支援事業を助け、人間的発展のために連帯と兄弟愛の業を推進することにある。 バチカン放送によると、同評議会議長ロベール・サラ枢機卿は、創設40周年に際し、機関紙『ロッセルバトレ・ロマノ』にメッセージを寄稿した。 同枢機卿は、開発援助促進評議会の歩みを振り返りながら、教会における愛の業を励まし、教皇庁と教会の様々な支援組織の間に、出会いと対話、計画の調整の場を作り出すというその役割を強調した。 また、これからの同評議会の目標として、ベネディクト16世の最初の回勅にあるように「神は愛」であることを証しし、福音と愛の業を結びつけると共に、教会内の連帯を強化し、支援のために働く人々の「心の育成」をすること、の4点を挙げた。 サラ枢機卿は、今年5月、教皇代理として東日本大震災の被災地を訪問している。□ ―――――――― ◎ベネディクト16世の兄が新著『わたしの弟、教皇』 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世の兄、モンシニョール・ゲオルグ・ラッツィンガーが、『わたしの弟、教皇』(仮訳)という著作をジャーナリストのミハエル・ヘーゼマン氏と共著で完成した。独出版社ヘビック社から、教皇の訪独直前の9月12日に発売される。 兄弟は1951年6月29日にフライジングで司祭に叙階された。今年は60周年ということもあり、著作出版が企画されたようだ。256ページの同書には写真40点も挿入されている。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽聖座(バチカン)は7月16日、中国広東省スワトー教区で14日に行なわれたヨセフ・ファン・ビンザン神父の不当叙階に関する宣言(英語)を発表した。バチカンの機関通信VISが報じた。「破門」を確認したもの。 ▽中国でさらに独自司教、ハルピン教区に誕生へ。仏通信報道。 ▽中国の英字紙『チャイナ・デイリー』は7月22日、中国天主教(カトリック)愛国会が、さらに7教区で司教叙階の準備を進めている、と報じた。 ≪欧州≫ ▽教皇ベネディクト16世は9月22日から25日まで、母国ドイツを訪問する。 ▽報道団体『UCIP』は「カトリック」名乗れない、とバチカンが7月15日声明。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(7月24日)=http://www.cwjpn.com ★全教区の担当者ら一堂に=今後の支援策共に探る=震災から4カ月 ★平和旬間=司教協議会会長談話=「平和を願うすべての人々へ」=歴史的悲劇の年 イエスの愛こそ平和の理想 ★井上神父と岡田大司教対談=心情に合った信仰を=日本文化の中のキリスト教とは ★「ハリー・ポッター」最終作=「友情と犠牲の価値を擁護」=バチカン日刊紙が評価 ★中国でまた違法叙階=別の新司教破門から10日後 =キリスト新聞(7月23日)=http://www.kirishin.com ★原発に「被造物のうめき」=明治学院大学キリスト教研究所が講演会 ★映画『はだしのゲンが見たヒロシマ』完成=中沢啓治さん“原発は制御できない” ★日基教団=全17教区で総会終える=被災地支援と「免職」めぐり議論 ★クリスチャンアカデミー関東活動センター=関東大震災の教訓を今に ★「クリスタル・カテドラル」=カトリック教会が買収へ =クリスチャン新聞(7月24日)=http://jpnews.org ★DV卒業した夫婦の軌跡=“共依存”気づき「暴力受けぬ」決意 ★教会の復興支援に優遇税制=震災で「指定寄附金」特例措置 ★廃校に おともだちの歓声=北海道新冠町でMEVIG view開設 ★戦災児に延べた手から愛の感化が…=橋の下のみかん箱から始まった「深川愛隣学園」創立60周年 ★玉川聖学院=学校教師と教会教師=震災を通して共に学ぶ ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1069 ┗━━━━━━━ 2011.7.18 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪連絡≫ 週刊『世界キリスト教情報』のほとんどはCJC通信の配信をまとめています。CJC通信は、一部のキリスト教専門メディアのために発足しましたので、それ以外の転載使用はお断りしてきました。しかし最近のメディア状況の変化に対応して、ご希望される方には、転載使用していただくことといたしました。 ご希望の場合は、名前・名称(団体名の場合は責任者名も)、所在地、連絡電話、メールアドレスと共に下記まで、お申し込みください。転載使用は無料ですが、ご協力をお願いすることもあります。 連絡先= cjcpress@gmail.com 世界キリスト教情報 = 目 次 = ▼バチカンが中国の教会に警告、「一致損なう」 ▼「司教たちは破門と見なされる」とバチカン ▼中国関係は「50年代に逆行」と福音宣教省局長 ▼秘密叙階のスン司教が拘禁から解放 ▼中国で叙階式典参列強要のためか一部司教拘束 ▼ポーランドの修道院で『悪魔ばらい会議』 ▼ゴリアテの生地?ガテの発掘開始 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎バチカンが中国の教会に警告、「一致損なう」 【CJC=東京】聖座(バチカン)報道事務所長のフェデリコ・ロンバルディ神父は7月14日、中国で不当に司教叙階が行なわれたことに教皇ベネディクト16世が、悲しみの懸念を表明したことについて、それが「普遍的な教会の一致」を損なうものだ、と語った。 中国天主教(カトリック)愛国会は14日、広東省汕頭(スワトー)教区で、教皇の任命を得ないままで、ヨセフ黄炳章(ファン・ピンザン)神父を司教に任命した。6月29日にも、四川省楽山教区で、パウロ雷世銀(レイ・シイン)神父を司教に任命している。一連の式典には、教皇に忠誠を示している司教たちが、拒否にもかかわらず参加を強制されたという。 バチカンは、6月末の非合法な司教叙階に対し、7月4日付で声明を発表。この中で、教皇の委任無しで叙階された司教はカトリック司教区を司牧する権限を持たず、教皇庁はその司教を該当教区の司教と認めないこと、不当な叙階を行った司教らは教会法に基づく重い処罰を負わされること、教皇の委任のない司教叙階は教皇の精神的役割と直接対立し、教会の一致を損なうものである、と宣言している。□ ―――――――― ◎「司教たちは破門と見なされる」とバチカン 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)福音宣教省は、中国の司教で、6月末の違法叙階に参加した人を「破門」されたと見なす、と布告で明らかにした。「破門」が重過ぎるとするのなら、それを明確に主張出来なければならない、という。 「この司教たちは、違法な叙階によって、秩序に従わないという重大な行為を実際に行ったのであり、そうではないことが実証されない限り、破門を自ら招いたものと推定される」と布告は述べている。この布告は7月12日、機関通信フィデスによって明らかにされた。 布告では、四川省楽山教区で6月29日に司教に叙階されたパウロ雷世銀(レイ・シイン)神父は、すでに「ラタエ・センテンティアエ」(自動的)破門状態にあること、それを聖座(バチカン)が公式に宣言したことも、明らかにしている。 福音宣教省は、雷世銀神父とその叙階式典に関係した司教は、バチカンに従わなければならない、と強調している。 教会法では、関係した司教たちは「即時に聖座に赦しを求め、違法な叙階式典に参加した理由を明らかにし、聖座からの応答を待つ」ことが定められている。 またその間、ミサ執行、その他の秘跡の実施やそれを受けること、教務を行うことは禁止される。また信徒が、臨終など緊急事態を除いて、これら司祭から秘跡を受けたり、違法な宣教に正当性があるかのようなことをしてはならない、と同省は通知した。 この措置が必要なのは、「司祭や信徒が、問題の司教の良心を判断する立場にないからではなく、『推定される処置』が今も取り消されていない」ため。 バチカンとしては、雷神父に関しては司教叙階の有効性を否定はするものの、同神父を司教とは認めないが司祭ではある、としている。 福音宣教省は、同神父にはローマとの関係を修復する道はあるものの、それが実現しても、正当な司教とされることを期待すべきではない、と強調している。□ ―――――――― ◎中国関係は「50年代に逆行」と福音宣教省局長 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)福音宣教省局長のサヴィオ・韓大輝(ホン・タイファイ)大司教(香港出身)は、今後さらに教皇の同意なしに司教叙階が行われれば、中国とバチカンとの関係に「新たな逆行」となる、と7月12日語った。「政府と中国の為政者は、教会は政府によって管理されるべきだ、と確信している」とイタリア紙『ラ・スタンパ』とのインタビューで語ったもの。 同大司教の指摘は、広東省汕頭(スワトー)教区で14日に、ヨセフ・黄炳章(ファン・ピンザン)神父が教皇の任命を得ないまま司教に叙階される僅か2日前に行われた。 中国ではこの9カ月間、教皇の承認なしの司教叙階が相次いでおり、黄神父は3人目。いずれの叙階式典も中国政府公認の中国天主教(カトリック)愛国会が主宰した。同会は教皇の権威を認めていない。 韓大司教は、「2010年11月と今年6月29日の不当叙階で、中国政府が『50年代』に状態を後退させた」と言う。「彼らは、司教を政府の監督下に叙階したいのだ。わたしたちは関係密接化を図って段階を踏んできたのに、と驚いている」として大司教は、カトリック教会が共産党政策の間接的な被害者となった、と信じると言う。 「『政治局』で、最高指導者は課題を全部こなしている。中国で大変化が起きるまでにまだ18カ月ある。胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席(共産党総書記)の交代は必至だ。保身のため皆が非妥協的な左傾色を打ち出そうとしている。選挙運動の類型だ」とも韓大司教は指摘する。 12日のインタビューは、福音宣教省が6月に楽山教区の不当叙階に関わった司教に警告を発した直後に行われていることが注目される。 韓大司教は、問題の司教の中にはすでにローマに「圧力下にあること」や、「参画を強制された」と説明して来ている、ことを明らかにした。ただ中には「何事もなかったかのように自分の教区に戻った」司教もおり、「信徒の間に不安を引き起こしている」と言う。□ ―――――――― ◎秘密叙階のスン司教が拘禁から解放 【CJC=東京】中国カトリック教会河北省邯鄲教区のジョセフ・スン・ジゲン補佐司教が拘禁状態から解放されたことが7月11日明らかになった。政府には連絡せず秘密裏に司教に6月21日叙階された、と教区が発表したのを受けてのものと見られる。 叙階式典は教皇の指示により、邯鄲のステパノ・ヤン・シャンタイ司教(89)が司式した。 教会側は、ヨハネ・ファイ・ジャンティン神父とペテロ・リュウ・シンファ神父が地元当局に、スン司教がすでに叙階されたことを伝えた。当局が河北省聖承徳からヨセフ・グォ・ジンツァイ司教を招くよう圧力を掛けるためか、司祭を連行していた。 教区は聖ペテロ聖パウロの記念日の6月29日に叙階することを公式には計画していたが、当局は反対だった。同教区が昨年11月に教皇の承認を得ないままに叙階された司教を拒否していたためと見られる。当局はさらに、日程が共産党結成記念日の7月1日に近過ぎると指摘していた。 秘密叙階の後、スン司教は河南省安陽に移り黙想に入ったが6月26日、黙想を終えた同神父は警察車両で河北省石家庄に連行されていた。□ ―――――――― ◎中国で叙階式典参列強要のためか一部司教拘束 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)の認知を受けた広東省江門のリャン・ジャンセン司教、同省梅州のリャオ・ホンキン司教、広州のヨセフ・ガン・ジュンキウ司教たちが警察に拘束され、連絡が取れなくなっている、とカトリック系通信『アジアニュース』が報じた。 政府公認の天主教(カトリック)愛国会が広東省汕頭(スワトー)教区で、教皇の任命を得ないままで、ヨセフ黄炳章(ファン・ピンザン)神父を司教に7月14日任命したが、それへの参列を強要するためのものと教会筋は見ている。□ ―――――――― ◎ポーランドの修道院で『悪魔ばらい会議』 【CJC=東京】ポーランドの古都クラクフ近郊チェンストホーヴァのヤスナ・グラ修道院で、世界各地のエクソシスト(悪魔ばらいの祈祷師)たち約300人が参加して『悪魔ばらい会議』が行われた。同修道院は『黒い聖母』のイコンが祭られていることで有名。 AFP通信が同修道院のラジオ放送によるとして報じるところでは、今年の会議では「欧州や世界全体の吸血鬼たちの最近のトレンドや心の病、悪魔ばらい実施中の悪魔による妨害」などについて話し合われた。この会議は2年に1回開催されている。 インドのルーファス・パレイラ司祭や、オーストリア・ウイーン大司教区のラリー・ホーガン主任エクソシストなど悪魔ばらい界の著名人も参加している。 会場のヤスナ・グラ修道院にある『黒い聖母』のイコン画には奇跡を起こす力があると、多くのポーランド人が考えている。ポーランドは国民の9割がローマ・カトリック教徒であることを自認している。□ ―――――――― ◎ゴリアテの生地?ガテの発掘開始 【CJC=東京】イスラエル・バルイラン大のアレン・メイア教授ら考古学者が、聖書の登場人物ゴリアテの生地とされるガテの発掘を開始した。メイア教授がAP通信に語ったところでは、「ダビデの投石で穴があいたゴリアテの頭蓋骨がいつか発見されることを予想しているわけではないが、発掘で当時の状況が判明するかも知れない」と言う。 ペリシテ人はギリシャから到来したとされているが、学者たちはガテが紀元前9世紀に、アラム王ハザエルによって破壊されたとされる痕跡を発見したとの報道もある。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪欧州≫ ▽ハンガリーで『良心と宗教の自由の権利、教会・宗教・宗教団体に関する法律』が成立。共産主義政権当時同様に宗教抑圧色が強い、と教会など反発。 ▽オーストリア・カトリック教会の司祭4200人の中で6月に提唱された『不服従への呼び掛け』に参加すると誓約した人が300人を超えた。 ▽バチカン(ローマ教皇庁)新福音化推進評議会は7月12日、ヨーロッパの主要都市で再宣教を展開する計画を発表した。 ▽ジュネーブ近郊ボセーのエキュメニカル研究所で7月4~29日に行われている『多信仰社会の建設』を課題として夏季コースには学生23人が参加した。 ▽ベルギーのブリュッセルにある欧州連合(EU)本部で『北朝鮮人権国際シンポジウム』が開催された。韓国の国家人権委員会とEUが共同で北朝鮮の人権問題を正式に取り上げるのは初めて。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(7月17日)=http://www.cwjpn.com ★仙台教区宮城県大会=震災越え「新しい創造」へ=方針確認し祈りのうちに ★常任司教委員会=震災後半年の礼拝=NCCとの共催を承認 ★社会や制度の変化踏まえ=「愛」テーマに全国研修=日本カトリック保育施設協会=長崎 ★京大の小出裕章さん招き講演会=原発廃止に向け広島で=正義と平和広島協議会が市民団体と共催 ★バチカン高官が言明=聖ピオ10世会の叙階は「違法」 =キリスト新聞(7月16日)=http://www.kirishin.com ★上智大学グリーフケア・セミナー=専門家が指摘=支援者の「心のケア」を ★靖国問題考える学習会で西川重則氏=「憲法生かした平和づくりを」 ★「見えない脅威」に怯えるフクシマ=“このまま突っ走っていいのか” ★川端純四郎氏 被災地から発言=「苦しめるものへの怒り必要」=キリスト教出版販売協会 ★バチカン・WCC・WEA=「改宗」問題で共通指針 =クリスチャン新聞(7月17日)=http://jpnews.org ★ホーリネス弾圧記念聖会20回=“傍流”である重要性=上中栄氏=教派性の特色継承を強調 ★美濃ミッション励ます中田重治の手紙発見=排撃に「裁判」勧め=神社参拝拒否で共闘 ★「らい予防法」廃止から15年=国賠訴訟勝訴10年=隔離政策の責任 私たちにも ★仙台で復興支援礼拝・ライブ=「被災して神様に出会った」=高校生証し ★東京福音リバイバル聖会=2千人の大会=運営すべて中高生で ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) 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