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┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1113 ┗━━━━━━━ 2012.5.21 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼米カトリック教会司教がガールスカウトに注文 ▼教皇、オーストラリアで『オルディナリアーティ』創設へ ▼バチカンにまたマネーロンダリング疑惑 ▼「性別選択」と「死ぬ権利」をアルゼンチン合法化 ▼改革派が13年に向けて優先課題確定 ▼《メディア展望》 ▼《短信》 ―――――――― ◎米カトリック教会司教がガールスカウトに注文 【CJC=東京】米『ガールスカウト』が設立100周年を迎える中で、カトリック教会司教から、堕胎、避妊、同性愛を推進する団体との関係を指摘されている。 カトリック・メディア・サービス『EWTN』によると、司教協議会信徒・結婚・家庭生活・青年委員会議長のケビン・ローズ司教が、「『ガールスカウト』に注目している」と語った。この3月、他の司教に宛てた書簡で、『ガールスカウト』の「他の組織と相当に問題のある関係」や「プログラムに使われる材料やリソースに問題がある」ことに関し、数年越しに発言して来た「数々の懸念」を同委員会が論議した、とローズ司教は記している。 このところ、『ガールスカウト』は、伝統的価値に反した活動を行っているとの批判を浴びてきた。 2010年、テイーンエイジの少女2人が8年間会員だった『ガールスカウト』を脱退、ネット上に同組織の問題点を訴えるサイトを開設した。「テス」と「シドニー」と呼ばれる2人は、『ガールスカウト』組織の倫理を、自分たちは受け入れられないことが、ますますはっきりしてきた、と言う。「『ガールスカウト』を辞めることは安易な決断ではなかった」が、結局、「自分たちの信仰、生命の尊厳、結婚の神聖、謙遜、貞潔に立つ」必要がある、との決断に至ったと指摘する。 今年1月、コロラド州の隊が、性転換をした7歳の子の入隊を認めた際も批判が出た。その子は少女ではない、というのが理由。 「計画出産」にからむ懸念もある。たとえば10歳のグレイス・スワンクさんが『ガールスカウト』を除隊し、自分で『生命のためのクッキー』を売り出した例もある。グレイスさんは、収益を中絶反対グループに寄付している。 米国の『ガールスカウト』が『ガールガイド・ガールスカウト世界連盟』に加盟していることも問題視される。同連盟が中絶、避妊、同性愛を世界規模で推進していることが理由。 あからさまに「計画出産」を勧める資料が、2年前の国際会議の席上配布されたと報じられたことも懸念を引き起こした。『ガールスカウト』の代表は、計画出産に関するパンフレットについては知らないとし、中絶や産児制限を支持はしていない、と述べている。 それでも『ガールスカウト』をめぐる論議は絶えることがなく、司教協議会も常に注視してきた。 カトリックのガールスカウト隊が長年にわたり少女たち、さらに社会に対して行ってきた働きに感謝しつつ、ローズ司教は、提起した重要な質問の中に、地域レベルでも全国レベルでも答えられていないものがある、と指摘する。「この問題を委員会が引き続き検討していることを司教たちに知っておいてもらう」という意図も同司教は強調した。 委員会で、司教、司祭、教育指導者が「地域レベルで使用する」ための材料を提供したい、と同司教。これらの材料は、「カトリック隊の独自性への配慮と、親たちに役立つものを盛り込む」と言う。さらに、地域レベルで未解決の問題を探るため司教協議会が任命したスタッフが『カトリック青年宣教全国連合』と協力することも委員会は提案している。 米司教協議会自体は、現在進行中の問題だとしてコメントを避けている。 しかしこれまでの論議が、カトリック家庭に少女を『ガールスカウト』から脱退させ、同様な活動を、キリスト教色を強めて進めるよう仕向けて来たことも事実。 ユダヤ教・キリスト教色を打ち出した少女組織『アメリカン・ヘリテッジ・ガールズ』が、オハイオ州で1995年に設立されたが、それは、世俗的に得られるものとは対照的に「娘たちのために健全なプログラム」を求めていた親たちによるもの。すでに全米45州でメンバーが1万9000人を超した。 また聖人、聖書、カテキズムを探求することで少女の道徳向上を目指す『リットル・フラワーズ・ガールズ・クラブ』の成長ぶりもめざましい。 『リットル・フラワーズ』は93年に『カトリック・モム・オブ・11』によって発足した。活動は各クラブ単位で行われ、登録は任意だが、今では米国とカナダの約50クラブが登録している。『リットル・フラワーズ』は「カトリック信仰を活気あるものとし、少女たちが真のカトリック女性になるよう勧める」と言う。 『ガールスカウト』は、1908年に英国でロバート・ベーデン=パウエル卿が発足させたボーイスカウトにならい、10年にベーデン=パウエル卿の妹アグネス・ベーデン=パウエルによって発足した『ガールガイド』を母体として、12年に米国でジュリエット・ローが創設した。特定の宗教を強調しない一方で、キリスト教会側では、自らの教義・信仰の基盤に立った運動である、との意識を強調する傾向が今も強い。□ ―――――――― ◎教皇、オーストラリアで『オルディナリアーティ』創設へ 【CJC=東京】教皇べネディクト16世が6月15日、聖公会(英国国教会)から離脱してカトリック教会との「フルコミュニオン」(完全相互聖餐)関係に加入する人たちのために制定した『オルディナリアーティ・ペルソナーリ』(属人的司教区)を、オーストラリアにも設立する。カンタベリーの聖オーガスティンを守護聖人とし、『オルディナリアーティ・オブ・アワ・レディ・オブ・ザ・サザンクロス』と呼ばれることになる。 オーストラリア・カトリック司教協議会のデニス・ハート会長(メルボルン大司教)は、「カトリック教会に導かれる信仰の旅をして来た、元は聖公会信徒だった人たちは、準備された歓迎を受けることになろう」と語った。 『オルディナリアーティ』は2011年、英国のイングランドとウエールズ地方を対象に初めて設立された。現在40グループ、司祭60人で構成されている。司祭の中には主教だった人もいる。 米国では今年1月、発足した。当初22グループ、1400人が加入意思を表明した。最初の小教区は8月にペンシルベニア州スクラントンに設立される。□ ―――――――― ◎バチカンにまたマネーロンダリング疑惑 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)には時にスキャンダルが巻き起こる。今回、米週刊誌『ニューズウィーク』が取り上げたのは、バチカンの独特な会計手法をめぐるマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑。 米大手銀行JPモルガン・チェースは今月末、バチカンの『宗教事業協会』(通称バチカン銀行)がミラノ支店に保有する口座を閉鎖する。送金活動の疑問点について説明を求めたが、バチカン側が「対応不可能」だったためと言う。 口座閉鎖措置は、イタリアの財務警察が継続中の捜査を受けたもの。警察は2010年9月にバチカンの資産3300万ドル(約26億円)を一時凍結し、粉飾会計の疑いがあるとして捜査を続けている。 健全さを証明するため、できる限りの行動を取っているというのがバチカンの主張。10年末には、財務情報監視局を設立した。 米国務省は3月上旬、今年度の『国際麻薬統制戦略報告書』を発表、マネーロンダリングに利用される懸念がある国のリストに初めてバチカンを加えた。□ ―――――――― ◎「性別選択」と「死ぬ権利」をアルゼンチン合法化 【CJC=東京】南米で初めて同性婚を合法化したアルゼンチンの議会がこのほど、公的機関に届け出る性別の選択と、親族による終末期の意志決定を法的権利として認める法案を可決した。AFP通信が報じた。 同国議会が可決した法案の一つは、トランスベスタイト(異性装者)やトランスジェンダーの人が、身分証明書などの法的書類に記入報告する性別を選択できるようにするもの。 世界銀行の統計では、カトリック教徒が圧倒的多数を占めるアルゼンチンのトランベスタイト・コミュニティーは全国で約2万2000人と小規模。多くは低学年で学校を去り正規の教育を受けておらず、9割以上が売春産業に入るという。□ ―――――――― ◎改革派が13年に向けて優先課題確定 【CJC=東京】世界改革教会連盟(WCRC)は、常置委員会を5月11~16日、インドネシア・北スマトラのブラスタギで開催した。同委員会では、2012年から13年に掛けての優先課題として、神学形成、経済的正義、経済的懸念を表明する際の指針、を設定した。ENI通信が報じた。 「わたしたちは、この会議から、目前に横たわっているものが何なのかを知りつつ別れて行く。その道は安易なものではないが、WCRCの経済的に安定した未来を作ることにわたしたちは関わっている。それはわたしたちが、この世界における神のミッションに取り組むというビジョンと目的を果たせるようにするものだ」とジェリー・ピレイ会長は、6日間の会議の閉会に際して語った。委員会の議論は、財務問題に集中した、と言う。 ヨハン・ウスマン会計は、困難になった主因をスイス・フランがユーロに対して価値が切り上がっていること、と指摘した。WCRCは本部がジュネーブにあり、スイス・フランで予算を執行しているのに、負担金はユーロで納付される。また負担金の納入自体が遅れたり、未納になることも財務を圧迫する。 WCRC・エンダウメント・ファンド(寄付基金)のスティーブン・リッチ会長は、2017年までに1000万スイス・フラン(約8億4000万円)を集める『維持基金』構想を打ち出している。 常置委員会は、また2014年4月に任期満了となるセトリ・ニョミ総幹事の後任選考委員会立ち上げを承認した。 WCRCには108国8000万人のキリスト者が所属している。日本からは日本キリスト教会と在日大韓基督教会が加盟している。□ ―――――――― ◆短信◆(CJC) 《欧州》 ▽ロシア・ペンテコステ派リャコフスキー監督死去=ロシア福音・ペンテコステ信仰キリスト者連合のワシリー・リャコフスキー監督が4月19日死去していたことが明らかになった。年齢や死亡場所は明らかにされていない。 旧ソ連時代には、信仰上の理由で3回も投獄されたが、息子のセルゲイ氏は、「霊的戦いに勝ち、無神論や共産主義に抵抗し勝利した」父親の世代に敬意を示すコメントを発表している。□ 《北米》 ▽レックス・ハンバード牧師未亡人死去=米国の最初の「テレビ伝道者」レックス・ハンバード牧師の未亡人モード・エイミーさん(89)が5月14日、フロリダ州ランタナで死去した。10年前からアルツハイマー病にかかっていた。レックス氏は2007年に88歳で死去している。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(5月20日)=http://www.cwjpn.com ★大阪教区、再検討を要望=市が「子どもの家事業」廃止案 ★竜巻=信徒宅に被害=つくば教会=司祭ら祈る ★こいのぼりで反原発=5月5日=カトリックからも参加 ★「如己愛人賞」=テグで授賞式=永井博士の信仰伝え3回目 ★秋田・聖体奉仕会本部修道院=巡礼者の恵み願う=湯沢台の聖堂10周年=写真集も =キリスト新聞(5月19日)=http://www.kirishin.com ★災害における弱者にどう寄り添う?=キリスト教と社会制度を考えるセミナー=NCCドイツ委員会×富坂キリスト教センター=“原発事故は終わっていない” ★女川に「きぼうのかね商店街」=仮設では最大規模=米国救世軍「必要とされる限り支援」 ★ヴォーリズ建築事務所設計=2教会が登録有形文化財に ★「道・真理・いのち」のキリストに倣い=大阪キリスト教短大が開学60周年 ★聖書のアラビア語訳出へ疑問噴出=“三位一体の教義ゆがめる” =クリスチャン新聞(5月20日)=http://jpnews.org ★「意見の違いは議論で克服を」=未受洗者陪餐で免職の北村慈郎氏が冒頭陳述 ★「トーチベアラーズ山中湖」25年=“炎”のバトン=30代カナダ人夫妻に ★東西福音主義神学会が東日本大震災テーマに=西部部会=ホーリスティック宣教を検証=東部は6月公開研究会 ★米アトランタ=ウェストミンスター日本人教会=待望の後継牧師に出身者 ★同盟基督=熊本で開拓開始=ブラジルに宣教師派遣 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… 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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1112 ┗━━━━━━━ 2012.5.14 (連絡先:cjcpress@gmail.com) 《訂正》5月7日付け第1111信の《イラン・エスファハーンで逮捕されていた牧師ら仮釈放》で「アリニ牧師」とるのは「サリニ牧師」の誤りでした。 = 目 次 = ▼オバマ大統領が同性婚支持を公に表明 ▼ネットで聖書を読む「アプリ」がダウンロード数5000万突破 ▼教皇、スイス衛兵新隊員に励まし「キリストとの友情を深めよ」 ▼「今年世界は終末迎えず?」=最古のマヤ暦発見 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎オバマ大統領が同性婚支持を公に表明 【CJC=東京】バラク・オバマ米大統領が5月9日、米大統領として史上初めて同性婚を支持する姿勢を公に表明した。ABCテレビとのインタビューで、「『同性カップルも結婚出来るようにすべき』と、踏み込んで主張することは重要との結論に達した」と語った。米大統領の公式な同性婚支持表明は初めて。 同性婚は、宗教的、倫理的価値観を問うものとして、米国社会では賛否二分している。共和党の大統領候補と見られるミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事は反対の考えを示しており、11月の大統領選の争点として浮上することは必至。 オバマ氏は「結婚は、多くの人にとって非常に強い伝統的、宗教的な信念を呼び覚ます言葉であり、私はこの問題を慎重に扱ってきた」と指摘。そのうえで、親しい友人や部下、軍人などの同性愛者が結婚について様々な制約を受ける現状を見て結論に達した、と語った。 オバマ氏は「クリスチャン」としていかに同性婚支持の立場との折り合いをつけるか、ミシェル夫人と話し合ったとして、同性婚支持の立場は一部の人たちの見解と相いれないと見なされることもあろうが、これは同時に、『自分がしてもらいたいと思うような扱いを他人に対してもする』という黄金律に沿ったもの、としている。 オバマ氏は就任後、米軍が同性愛者を受け入れる措置を取るなど、同性愛者の権利拡大には積極的な姿勢を示してきたが、同性婚には明確な態度を示していなかった。□ ―――――――― ◎ネットで聖書を読む「アプリ」がダウンロード数5000万突破 【CJC=東京】インターネット上で聖書を読めるサイトがあることは知られているが、聖書を読むことに特化したアプリケーション『YouVersion』を自分のパソコンなどに取り込む「ダウンロード」が5000万件を突破したことが明らかになった。 コンピューターやスマートフォンなどで、ソーシャルメディアやゲームを利用する人が急増している中で、数千年昔にさかのぼるコンテンツ(内容)が、これほどに利用されていることに改めて関心が持たれている。 制作は、インターネット上の教会を目指す米国『ライフ・テャーチ・TV』(クレイグ・グレシェル主任牧師)の開発責任者ボビー・グリュンワルド氏。 『YouVersion』は完全に無料。各国語の聖書が読めるが、全部の訳が収録されているわけではない。日本語では現在、口語訳とリビングバイブルが利用可能。□ ―――――――― ◎教皇、スイス衛兵新隊員に励まし「キリストとの友情を深めよ」 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は5月7日、バチカン(ローマ教皇庁)のスイス衛兵隊の新入隊員に挨拶した。バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇はこれからローマで新しい生活に入る若者たちに、キリストとの友情をますます深め、教会を愛し、すべてのキリスト者の目指すもの、すなわち「聖性」に向かって歩んで欲しいと励まされた。 スイス衛兵隊は1505年、教皇ユリウス2世によって召集され、翌年1月22日に結成されて以来、500年以上の歴史を持ち、今日も教皇の護衛とバチカンの治安管理にあたっている。衛兵隊は全110人、スイス国籍のカトリック信者の男性から選ばれる。 6日行われた入隊式では、スイス各地から志願した26人の新隊員が、伝統にのっとり、左手を隊旗にかけると共に、三位一体を象徴する右手の3本の指を高く上げ、一人ずつ厳かで力強い宣誓をした。この日は1527年5月6日のローマ略奪の際、当時の教皇クレメンス7世を守るために命を落とした147人のスイス兵を追悼する日。□ ―――――――― ◎「今年世界は終末迎えず?」=最古のマヤ暦発見 【CJC=東京】マヤ暦の「終わり」を根拠に、2012年12月に世界が滅亡するといううわさや「都市伝説」があるが、それを否定する発見の成果が5月11日付の米科学誌『サイエンス』に発表された。中米グアテマラにある9世紀初期のマヤ文明遺跡の壁画に、今から6千年先までの暦を計算した表が描かれているのを米ボストン大のウィリアム・サトゥルノ博士らが発見したもの。 サトゥルノ博士らは2010~11年、グアテマラ北部のシュルトゥン遺跡を調査。9世紀初期の石造りの貴族の家の遺構の壁に、今から6千年先までの暦を計算した表があった。「世界には7千年間は先があると考えていたようだ」という表を、これまででは最古のものとしている。 マヤ文明は天体観測から正確な暦を複数持っていたが、「長期暦」と呼ばれる暦が2012年12月で一周することが「終わり」と解釈され、世界滅亡を予言しているとのうわさが広まった。09年には、この予言をモチーフにした米映画「2012」も公開されている。□ ―――――――― ◆短信◆(CJC) 《アフリカ》 ▽イスラム過激派がマリ北部の世界遺産都市で聖廟破壊=ロイター通信によると、西アフリカ・マリ北部の世界遺産の都市トンブクトゥ掌握を4月に宣言したイスラム過激派組織『アンサル・ディーン』が、同市にある聖廟の一つを破壊した。 同組織のメンバーは「アラー(神)に直接祈れ」などと住民に向かって叫び、聖廟はイスラム教の教えに反すると主張。扉や門を燃やすなどして聖廟を壊した。同組織はシャリア(イスラム法)の厳格な適用を主張、市内の別の聖廟の破壊も明言しているという。 アフガニスタンでは2001年に旧タリバン政権が、偶像崇拝を禁じるイスラム教の教えに反するとしてバーミヤン遺跡の大仏を破壊した。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(5月13日)=http://www.cwjpn.com ★校長・理事長・総長管区長の集い=カトリック校の原点問う=意見交換し方向性探る ★改定入管法7月スタート=大阪教区社会活動センター シナピス=ビスカルド篤子さんに聞く=不利益の周知 全く不足=届け出義務増え遅れると永住権消滅も ★名古屋で知った「自立」=被災障がい者の決断=「AJU自立の家」に避難した小松千吉さん ★日本エキュメニカル協会=“テゼ”継ぐ人々顕彰=功労者に「黙想と祈りの集い準備会」 ★東ティモール=独立から10年=治安回復したが課題山積 =キリスト新聞(5月12日・休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(5月13日・休刊)=http://jpnews.org ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1111 ┗━━━━━━━ 2012.5.7 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼バチカンが『国際カリタス』に新規範示す ▼教皇がドイツ語ミサ典礼書の訳語変更指示 ▼英の神父ジャーナリストに検閲指示 ▼オーストリア改革派司祭グループが公然不服従で表彰 ▼バチカンのコッホ枢機卿がキュンク教授批判 ▼キリスト教とアフリカ伝統宗教の間につながり? ▼米政府系の放送局がキューバのオルテガ枢機卿を非難 ▼問題のジョーンズ牧師またコーラン焼却 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎バチカンが『国際カリタス』に新規範示す 【CJC=東京】教皇べネディクト16世は5月2日、『国際カリタス』の新規範と関連諸規定を採択した。カトリック教会の援助・慈善組織として『国際カリタス』は各国の『カリタス』164組織を包括している。 『国際カリタス』は2004年に教会法上の地位を当時の教皇ヨハネ・パウロ2世によって認められたが、その活動がバチカンの意図から逸脱しているとの疑問が出され、規範などの再検討が2007年に始められた。 国務省のモンシニョール・オスヴァルド・ネヴェス・デ・アルメイダは、聖座(バチカン)がカリタスの活動を検証、「人道的、慈善活動と配布物の内容が、使徒座と教会の権威に即したものとなるように」注視すると言う。□ ―――――――― ◎教皇がドイツ語ミサ典礼書の訳語変更指示 【CJC=東京】教皇べネディクト16世がドイツ司教協議会会長のロベルト・ツォリッチ大司教に、ミサ典礼書に、キリストは「全てのために」ではなく「多くのために」死なれたと変更するよう、個人的に書き送っていたことが明らかになった。 4月14日付けの書簡で、教皇はドイツ語圏各国の全司教に送ったことも明らかにし、ラテン語の「プロ・ムルティス」は「全てのために」ではなく「多くのために」と訳出するようにとの理由を説明した。 ツォリッチ大司教が3月、訪独した教皇に、「ドイツ語圏の司教はこの問題については意見が分かれている」と語ったのを受けて、「分裂を避けるために」書き送った、と教皇は指摘する。 『ローマ・ミサ典礼書』が1960年代にドイツ語へ訳出された際、「多くの」という語は、ヘブル語の「全体」に対応するもの、という「聖書解釈上の合意」があった、と指摘したうえで、「この合意は、もはや存在しない」と教皇は語っている。□ ―――――――― ◎英の神父ジャーナリストに検閲指示 【CJC=東京】英北アイルランドでジャーナリスト、キャスターとして活躍していたブライアン・ダルシー神父(御受難会)に、教理や倫理に関する著作や放送内容について、カトリック教会の検閲を受けるようバチカン(ローマ教皇庁)教理省から指示が出された。 ダルシー神父は、公営BBC放送のラジオ番組『ポーズ・フォア・ソウト』のレギュラーを務めるほか、アイルランドのタブロイド紙『サンデー・ワールド』に寄稿、ベストセラー作家でもある。 神父は、司祭独身制や避妊に関する教義への反対を公言、聖職者の性的虐待を行った聖職者への対応にも批判的だった。□ ―――――――― ◎オーストリア改革派司祭グループが公然不服従で表彰 【CJC=東京】オーストリアの改革派司祭グループ(PI)が、『教会内での自由のためのヘルベルト・ハアク財団』から表彰された。 PIの指導者、モンシニョール・ヘルムート・シュラーが4月21日、スイスのルツェルンで賞金1万ユーロ(約104万円)を受けた。 リベラルな神学者として知られるハンス・キュング教授は、PIが「目をつぶること、また目をつぶっている上長に対する、公然と認められ、また不動の不服従というものが、卑屈な、また偽りの服従より高度な服従の形であること」を明らかにした、と称賛した。 『教会内での自由のためのヘルベルト・ハアグ財団』はスイスの同名の神学者を記念して設立されたもの。□ ―――――――― ◎バチカンのコッホ枢機卿がキュンク教授批判 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)・キリスト教一致推進評議会委員長のクルト・コッホ枢機卿が、ハンス・キュンク教授(84)を批判した。ドイツ語圏のカトリック者に反ローマ感情を作り出し、第二バチカン公会議への誤解を広めている、と言う。 「ドイツ語圏に、何よりもまず、公会議が教会の伝統を発展させたのではなく逸脱した、という考えを広めた。この理解が最近の騒ぎを引き起こしている」と枢機卿はイタリアの雑誌『テンピ』とのインタビューで語った。 キュンク氏は英カトリック週刊誌『タブレット』に、「わたしは、第二バチカン公会議が伝統断絶の行為だなどと断言したことはない。連続と不連続双方を含んだ画期的なパラダイムシフト(常識を覆す思考の枠組み転換)だったのだ」と述べている。□ ―――――――― ◎キリスト教とアフリカ伝統宗教の間につながり? 【ナイロビ=ENI・CJC】ザンジバルである宣教師が住民に、神について何か語ってほしい、と言ったところ、即座に「神はとどろく」と答えた。その宣教師は19世紀に「宗教のない未開人」か「原始宗教もない人」に神について語るために海を越えてやって来た。 種族宗教といったものが無視されたり過小評価されていた時代、アフリカでキリスト教を広めることに宣教師たちは成功していた。しかし近刊『アフリカにおける神の概念』(新版)は、キリスト教が実際には伝統宗教のいくつかの解釈によって助けられている、と指摘する。 神学者のジョン・サミュエル・ムビティ氏は、アフリカの人たちが、その生活の全局面で神をいかに描き、関係付けるかを詳しく描き出した。「アフリカの文化は口承と象徴的な伝統の上に築かれ、継承されて来た。本書はその伝統の一掬い」とENIニュースに語った。アフリカ人の神理解の豊かさを見る窓だ、と言う。 アフリカの宗教には、キリスト教やユダヤ教の伝統に通じる特徴が多くある、とムビティは指摘する。それがキリスト教の急速な拡大に貢献してきた。一つの特徴は、神に対する聖書の訳語にアフリカの単語が使われていること。 アフリカに持ち込まれた聖書は英語が仏語のもので、神学者たちがそれを現地の言語に訳出したが、その際、神については現地語を採用した。ナイジェリアのヨルバ族では、神は「オロドゥマレ」すなわち「全能」と表現されるが、聖書を訳出する際に、神は「オロドゥマレ」と表現されることになった。 「これは不可避的に、二つの宗教伝統の間の思いがけない出会いを推進する。アフリカの宗教が聖書的伝統に対して『その通り』と言い、それに容易に順応し、また聖書的伝統も、アフリカの宗教の同様の要素について『その通り』と言うのだ」とムビティ氏は同書の序文で指摘している。 同書(新版)はナイロビのアクトン出版社から刊行された。初版は1970年にロンドンの『キリスト教知識推進協会』(SPCK)から刊行されたが絶版になっている。SPCKは創設1698年。聖公会の宣教組織としては最古のもので、出版活動に従事している。 同書はアフリカの550種族と言語を取り上げている。初版は300だった。また神については1600の用語を記録している。その中には独立したばかりの南スーダンの例もある。それは人々の宗教に関連してよく使われる「アニミスト」に相当する用語だが、現地では神についての伝統的な名なのだ。参考書目録、索引、付録も増強された。 ナイロビ大学の哲学・宗教学教授ジェス・ムガンビ氏によると、アフリカの文化と宗教的遺産は神に基礎を置いていると同書は指摘しているが、その神概念は伝統的宗教には存在しないと考えられていたもの。 「本書はアフリカ文化と宗教的遺産の徹底的な再評価を呼び掛けるもので、それにふさわしい評価を与えようとしている」と同氏は前文に執筆している。 「数字的には、キリスト教はアフリカとアジアで急成長している。西側キリスト教では見慣れない世界観という文脈からすると、本書は時を得たものだと思う。アフリカのルネッサンスへの重要な貢献だ」と言う。 キリスト教とアフリカの伝統宗教との出会いを敵対的でなく価値あるものと見ることは容易なことではないが、ムビティ氏は、それが現実だ、と言う。双方の信仰伝統には、その根本的な要素である神について深い疎通性がある、と指摘している。□ ―――――――― ◎米政府系の放送局がキューバのオルテガ枢機卿を非難 【CJC=東京】キューバ・カトリック教会の指導者ハイメ・オルテガ枢機卿が共産主義カストロ政権と信教と政治的自由の拡大に協約してきたとして、米フロリダ州マイアミに本拠を置くキューバ向け放送『ラジオ・イ・テレビ・マルティ』が、同枢機卿を抑圧的な体制と共謀する「下僕」と論評した。 同放送は理事会が大統領府の任命によっており、キューバへのメッセージを届けるという方針は国務省と調整されていることから、今回の論評がオルテガ枢機卿のキューバでの地位に悪影響を及ぼすことで、同国教会の微妙な立場に不支持の信号を米政府が送ったもの、との見方がワシントンなどで出ている。 同枢機卿は、政治囚の釈放に努め、キューバ政府への不満を持つ市民に小規模ながら比較的安全な場を提供したことで評価されてきた。キューバのカトリック雑誌は、政府批判も公然と行ってきた。しかし枢機卿は、カストロ兄弟の長期統治に手を貸している、とキューバを脱出した難民の評判は悪かった。 先頃の教皇べネディクト16世のキューバ訪問の際にも、オルテガ枢機卿は、人権擁護や難民保護の姿勢を公に示さなかった、として不満の声が上がっていた。□ ―――――――― ◎問題のジョーンズ牧師またコーラン焼却 【CJC=東京】反イスラムの過激攻撃で知られる米フロリダ州グレンスビルのテリー・ジョーンズ牧師が、自ら主宰する教会『ダブ・ワールド・アウトリーチ・センター』で4月28日、イランでの牧師拘束に抗議するため、コーラン数冊を焼却した。教会員ら20人が参加した。 ジョーンズ氏は、「コーラン裁判」の「判事」となり、イランにユウセフ・ナダルカニ牧師の釈放を要求した。同牧師はイスラム教からキリスト教に改宗したとして2009年10月に逮捕、投獄されている。 同教会のウエブサイトによると、コーランは灯油に浸されて燃やされた。ムハンマドの肖像画も焼かれた。 グレンズビル消防署は、教会を告訴した。有罪となれば罰金271ドル(約2万円)が科せられる。 米国防総省は、コーラン焼却が米軍兵士の生命を危険にさらすことになる、として再考を要請していた。2011年に同氏がコーランを焼却した際には、国際的な反響を呼び、アフガニスタンでは12人が殺害されている。□ ―――――――― ◆短信◆(CJC) 《中東》 ▽イラン・エスファハーンで逮捕されていた牧師ら仮釈放=イラン・エスファハーンキリスト教会のヘクマット・アリニ牧師と信徒9人が2月22日、聖書大量持ち込み容疑で逮捕されていたが、4月30日から5月1日に掛けて、仮釈放された。ただ再召喚の可能性はある。 キリスト教通信『ファルシ』によると、家族が高額の保証金を支払った。サリニ牧師の場合、5万米ドル(約400万円)相当額が支払われた。保証金が返還されることはまれで、当局者から賄賂を要求されることもあるという。□ 《欧州》 ▽『シルビア・ミシェル賞』候補者をWCRC検討=世界改革教会連盟(WCRC)は、女性指導者として貢献した人を隔年に表彰する『シルビア・ミシェル賞』の候補者を検討している。受賞者には2013年3月、ジュネーブで賞金5000米ドル(約45万円)が贈られる。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(5月6日・休刊)=http://www.cwjpn.com =キリスト新聞(5月5日)=http://www.kirishin.com ★平和をつくり出す宗教者ネット10周年=“社会と国の「見張り役」” ★日本聖公会東京教区=原発廃止求める要望書 ★『たいせつにしたいもの 平和憲法第9条』=NCC平和憲法推進プロジェクト委員会が小冊子 ★同志社講座 in Tokyo=本井康博氏「新島襄と八重」語る ★母子生活支援施設「愛の家」が新築=女性3人の働きが福祉事業の拡大へ =クリスチャン新聞(5月5日)=http://jpnews.org ★F・グラハム氏 来年各地で大会=11月に札幌・東京・広島など ★札幌、名古屋で新装開店=いのちのことば社・CLC店舗統合 ★頑なな新体制に失望…なお変化に期待=第120回拉致祈祷会で横田早紀江さん=「神の力信じて祈るしか」 ★ホーリネス教団=教会衰退で「再編委」設置=不祥事防止に「倫理綱領」協議へ ★基督兄弟団=新理事長に小平牧生氏=他教団と震災救援協力を感謝 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1110 ┗━━━━━━━ 2012.4.30 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼聖書のアラビア語訳出への疑問噴出 ▼スーダン長老教会襲撃に世界の教界が反発 ▼ナイジェリア大学の礼拝襲撃で約20人死亡 ▼ナイロビの教会礼拝襲撃では1人死亡 ▼マリで誘拐されたスイス宣教師釈放 ▼中国の司教叙階は三自愛国会が支配 ▼中国でイースターにカトリック教会受洗2万2000人以上 ▼バチカン秘密文書館の歴史検証 ▼クライストチャーチの仮設大聖堂建設へ ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎聖書のアラビア語訳出への疑問噴出 【CJC=東京】聖書翻訳で知られる大組織『ウイクリフ聖書翻訳協会』(本部=米フロリダ州オーランド)が、イスラム圏諸国向けにアラビア語へ訳出する聖書で、「父、子、聖霊」の三位一体という重要なキリスト教の教義を外そうとしたことに批判を受け、再検討を進めている。 批判は、「神」を三位の1位格とする際に、「息子」の代わりに「メシア」を、「父」の代わりに「主」を使うことが、教義をひどくゆがめる、と言うもの。 イスラム教徒と広範に協働するキリスト教団体『ホライズンズ・インターナショナル』会長のジョージズ・ハッスニー牧師は、「もしも『息子』を外すなら『父』も外さなければならないし、そうなると、創世記からヨハネの黙示録まで聖書全体の筋が解体される」と言う。同氏自身もアラブ語への訳出者。 ウイクリフ側は、翻訳作業に論議を避けることはしなかったし、福音を最も正確に反映する言葉を選んで来た、と主張する。「イスラム教徒を不快にさせない翻訳をしようとしている、と言われるが、それは本当ではない。神の言葉の正確な翻訳に取り組んでいるのだ。それが最高の価値なのだ」とウイクリフのボブ・クレソンCEOは言う。 聖書としてまとめられた古代の文書集を翻訳するということは決して容易ではない。ヘブル語やギリシャ語の原典を新たな国に持ち込んだキリスト教の初めの数世紀からジェームズ王版(欽定訳)のシェークスピアが用いた言語を現代の読者にも理解しやすくすることにまで、聖書の用語をめぐる議論は絶え間がない。 この3月、ウイクリフは、翻訳方策に対して世界福音同盟(WEA)が独自の評価を行うことに同意した。それはウイクリフと関連団体が「神の子」と「父なる神」という用語を不当に置き換えているかどうか判断するために専門家を任命する、というもの。 この決定は、訳語を非難する批評家が増えてきたのを受けて、キリスト教神学を根本的に変えるものだという論争を避ける試み。論議は、インターネット上での会議や大組織からの懸念に配慮を求めるオンラインの請願にまで広がっている。 ペンテコステ派では最大の『アセンブリーズ・オブ・ゴッド』は、ウイクリフとの長年にわたる関係を見直す、と発表している。 様々な教会や宣教団体と広範に協働しているウイクリフとしては、WEAのパネルが評価を発表するまで、論議を呼ぶ翻訳を公表しない方針。 クレソン氏は、「神聖な家族の用語」として学者には知られている「父なる神と神の子」が文化によっては翻訳しても意味がない、と言う。イスラム教の教えでは、神が人間の家族と同様な関係に入れるという考えを拒否するので、そのような文化にある人たちは、この訳語を即座に回避するだろう、と例を上げた。□ ―――――――― ◎スーダン長老教会襲撃に世界の教界が反発 【CJC=東京】スーダンのハルツームにある福音長老教会の聖書学校が4月21日、襲撃され破壊された。南スーダンとの抗争激化の一環と見られ、世界教会協議会(WCC)などが抗議している。 イスラム教過激派と見られる500人近くが、市内ウエスト・ゲリーフ地区の教会敷地に侵入、聖書を燃やし、建物や什器を破壊、略奪した。イスラム教が優勢なスーダンでキリスト者の間に恐怖が深刻化している。 世界教会協議会(WCC)と全アフリカ教会協議会(AACC)は24日、共同声明で、重大な懸念を表明した。 政府と反政府勢力の抗争が続くダルフール県ニャラ町で、公安当局がスーダン教会協議会の財産を接収したとも報じられている。□ ―――――――― ◎ナイジェリア大学の礼拝襲撃で約20人死亡 【CJC=東京】ナイジェリア北部カノの『バイエロ大学』で4月29日午前8時半ごろ、講義室の一つで礼拝が行われていた最中に、武装集団が自動車1台とバイク2台で現れ、銃撃を加えたり手製爆弾4~5個をを投げたりした。少なくとも20人が死亡した。負傷者数は明らかになっていない。 大学は休暇中で、礼拝に参加した信者以外、キャンパスに学生はほとんどいなかったという。 犯行声明は出ていないが、イスラム過激派『ボコ・ハラム』による襲撃の可能性がある。 ボコ・ハラムは現地語で「西洋の教育は罪」を意味し、全土にシャリア(イスラム法)の導入を要求。国際テロ組織『アルカイダ』との連携も指摘されている。□ ―――――――― ◎ナイロビの教会礼拝襲撃では1人死亡 【CJC=東京】ケニア・ナイロビの『奇蹟の教会・神の家』で4月29日、手投げ弾が爆発し、少なくとも1人が死亡、16人が負傷した。警察は「礼拝が終わりかけていた時、覆面した1人が手投げ弾を投げて逃亡した。追いかけようとした教会員に発砲し、付近の市場の混雑に紛れ込んだ」と述べた。 ケニアでは同様の事件が続発しており、いずれもイスラム教過激派が実行したものと見られている。□ ―――――――― ◎マリで誘拐されたスイス宣教師釈放 【CJC=東京】キリスト教迫害情報専門の『コンパス』通信によると、マリ共和国で4月15日、スイス人女性宣教師ベアトリス・ストックリーさんがイスラム系武装組織に誘拐されていた事件で、スイス外務省は24日、ストックリーさんが無事釈放されたと発表した。 釈放されたストックリーさんは、バーゼル出身で40歳前後。マリの都市トンブクトゥで数年間、宣教師として働いていた。 現地の保安当局によると、女性を誘拐したのはイスラム系武装組織アルカイダの北アフリカ系勢力AQIM。誘拐後、別の武装組織『アンサー・ダイン』と衝突。銃撃戦後、女性は『アンサー・ダイン』に引き渡された。 同派はストックリーさんを釈放する意向があると発表、話し合いの後、ストックリーさんはヘリコプターで隣国ブルキナファソに運ばれた。身代金の要求や支払いはなかったという。ストックリーさんはトンブクトゥに残りたいと話している。□ ―――――――― ◎中国の司教叙階は三自愛国会が支配 【CJC=東京】4月25日、中国天主教会(カトリック)長沙教区司教にテモテ・ク・アイレン司教が叙階された。バチカン(ローマ教皇庁)の承認を得たものだった。しかし叙階式典には、破門された安徽省蕪湖(ウーフー)のリュー・シンホン司教、その地位が不明確な北京のヨセフ・リ・シャン司教などバチカンからすれば「不法」な司教も参列していた。政府公認の天主教三自愛国会の介入があったと見られる。 愛国会のリウ・ユアンロン副会長も式典に参列、同会と国務院宗教局の承認メッセージを読み上げた。当局者が多数参列した一方、信仰者の参加は少なかった。 教皇べネディクト16世は、聖座(バチカン)の管轄に挑戦している三自愛国会の権威をカトリック者が受け入れることは不可能、と指摘している。 聖座の承認なしの叙階式典に参列した司教は、強制下の行為でない限り、自動的に破門となる。北京のリ・シャン司教は、明らかに違法叙階に参加を強制された。リウ・シンホン司教は自身がバチカンの承認なしに叙階されたことで破門処分となった。 かつて中国で宣教に従事していた、『アジア・ニュース』のベルナルド・セルヴェッレラ神父は、政府の高圧的な介入は「毛沢東主義が中国では今も健在」なことを示していると言う。 共産党は、司教に給料と賞与を提供、「中国政府の下級役人扱い」しており、新しく司教を教皇が選任した場合、共産党は、その司教に「3月19日の南充と今回の長沙の叙階のように、違法・破門司教の存在を認めることを強要する。この2人は良い牧者ではある。しかし叙階に招くべき人を選ぶのは政府なのだ」と語った。□ ―――――――― ◎中国でイースターにカトリック教会受洗2万2000人以上 【CJC=東京】中国天主教会(カトリック)は4月8日のイースター(復活祭)に受洗した人が2万2104人だった。河北省の『信仰調査センター』が報じた。ただ未報告の教区もあるため、実数はさらに増える可能性がある。約4分の3が成人。 調査には香港の受洗者3500人も含まれている。 教会側はイースターの受洗者を低く見積もっていたので、この数字は予想外。上海教区で見ると年間1500人の予想に対し実際には379人が受洗した。□ ―――――――― ◎バチカン秘密文書館の歴史検証 【バチカン市=ZENIT・CJC】バチカン(ローマ教皇庁)で『バチカン秘密文書館』の歴史を検証する会議『レリギオサ・アルキヴォルム・クストディア』が、バチカン図書館400周年記念事業の一環として立ち上げられた。 同文書館は聖座に関係のある全ての記録を収納している。 同会議は、文書館の歴史だけでなく、文化的重要性や最近の研究結果なども検証する。 「秘密」という名から文書館は不思議なオーラに囲まれてきたが、それは誤解からきたものと言える。 1611年に教皇パウロ5世によって設立された文書館は元来、『カノッサの屈辱』で神聖ローマ皇帝ハインリギ4世の破門を解除したグレゴリウス7世(在位1073~1085年)から出された文書を収録していたた。 セルギオ・パガノ館長は、バチカン放送で、文書館には「歴代教皇が受発信した書簡、教皇空位期間管理局の文書、教皇大使や教皇使節からの外交文書、評議会やシノドスの文書がある」と語った。書棚は最初、延べ400メートルだったが、現在では85キロに達している。 1881年、教皇レオ13世は、文書館を学者の研究のために開放した。ドイツの歴史家アーノルド・エッシュによると、「中世に関しては世界で最も立派な文書館。何よりも、普遍的な価値と重要性のある資料を集めた文書館」。 学者たちの努力にも関わらず、文書館の大部分にはまだ研究が及んでいない。ほとんどが教皇大使が発したもので、しかも第二次大戦時代以後のものだという。□ ―――――――― ◎クライストチャーチの仮設大聖堂建設へ 【CJC=東京】2011年2月、大地震に見舞われ被害の大きかったニュージーランド・クライストチャーチの大聖堂が再建を前に、材木、構造用鋼材,ボール紙の筒による仮聖堂を建設する。現地の英国国教会通信『アングリカン・タオンガ』が報じた。 『トランジショナル・カシドラル』(過渡的大聖堂)と呼ばれ、座席数700。工費450万ニュージーランド・ドル(約3億円)で、ラティマー・スクエアのセント・ジョン教会跡地に建設される。同教会も地震で倒壊した設計は日本の建築家、坂茂氏。 建設担当グループは、「この町の将来への希望のシンボル」にと意気込んでおり、クリスマスまでに完成させる、と語った。20年は使用可能とされており、本聖堂が出来るまで、礼拝や、コンサート、展覧会やコミュニティ活動に使われ、その後はセント・ジョン教会が使用する。同教会は現在、礼拝を高校などで守っている。□ ―――――――― ◆短信◆(CJC) 《アジア》 ▽レディー・ガガの韓国公演、基督教総連合会が反対=韓国基督教総連合会は4月26日、ソウル蚕室総合運動場で行われる米国の歌手レディー・ガガの公演について、「同性愛美化」「キリスト教冒涜」と批判、反対する声明を発表した。 声明では「同性愛を露骨的に美化し、猟奇的なパフォーマンスでキリスト教を侮辱する」「芸術ではなく、低俗なわいせつ行為」と非難した上で、公演の取り消しを求めている。 同連合会は、公演を主催した『現代カード』に対して不買運動も辞さないという姿勢。 26日には運動場の前でキリスト教団体による反対デモが行われた。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(4月29日)=http://www.cwjpn.com ★教皇=「世界召命祈願の日」メッセージ=神の愛に心開く土壌を ★バチカン・日本 外交樹立60周年=教皇就任7周年と併せ大使館で祝賀会 ★「災害と心のケア」=カトリック医師会が講演会=仙台 ★平和をつくり出す宗教者ネット=祈り、行動して10年 ★WCRP日本委員会=新体制スタート =キリスト新聞(4月28日)=http://www.kirishin.com ★2016年版新聖書「自然で美しい日本語」=各書の担当51人を発表=原語翻訳者と日本語担当者協働=日本聖書協会 ★NCC新役員が始動=「共に歩み続ける」テーマに ★袴田事件=DNA型不一致=「今こそ司法の正義実現を」 ★明学と大槌町が協働連携=中学生31人が「虎舞」披露 ★八木谷涼子さんが朝日文庫から「キリスト教大研究」増補改訂 =クリスチャン新聞(4月29日)=http://jpnews.org ★「震災経て新たな音奏で」=津波被害のオルガン修復=青森の牧師が釜石の教会へ ★本郷台キリスト教会=被災した子らの心のケアのため=カンンセラー養成講座5月開催 ★教会の危機管理と法律問題重要=チャーチリーダーズ・フォーラムで焦点に ★暗い世に復活の希望伝え続け=首都圏イースターのつどい半世紀 ★気仙沼市の被災印刷所で「復興トラクト」印刷開始 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1109 ┗━━━━━━━ 2012.4.23 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼神信仰の強いのは途上国とカトリック国 ▼米国で「キリスト」不在の聖書『声』刊行 ▼中国で今年初めての司教誕生 ▼米国の女子修道者組織にバチカンが改革指示 ▼『聖ピオ10世会』復帰への期待高まる ▼刑務所伝道のチャック・コルソン氏死去 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎神信仰の強いのは途上国とカトリック国 【CJC=東京】神への信仰は世界中の多くの国で徐々に減衰しているが、本物中の本物の信仰者が今もなお開発途上国とカトリック圏に存在する。米シカゴ大学の研究者が4月18日発表した調査『時と国を超えた神への信仰』で明らかになった。 調査は、フィリピンが、信仰者の比率が最高の国としている。フィリピン人の94%が、これまで信仰を持ち続けてきた強力な信者だと回答している。対極的に、かつての東独が13%だった。「フィリピンは開発途上国でもありカトリック国でもある」と同大学全国世論調査センターの総合社会調査の責任者トム・W・スミス氏。「宗教は、主にカトリックだが、非常に情緒的に強力だ」と言う。 調査は、1991年、98年、2008年の3回行われ、少なくとも2回実施された30国のデータに基づいている。2008年調査では、30国の中で29国で信仰が年齢と共に増加している。68歳以上では神信仰が43%と最高だった。一方28歳未満では23%に止まっている。 ほとんどの国で神信仰全体が衰退している中で、イスラエル、ロシア、スロベニアの3国では増加が見られる。 調査報告は、宗教信仰が、1950年代以来、ほとんどの国で「徐々に衰退」している、と指摘している。無神論と不信仰が最も顕著なのは欧州北西部と旧ソ連圏の幾つかの国。ただカトリックが大多数のポーランドでは3・3%に止まり。 神が存在すると知っており、疑わないと言う人が多い国のトップ5は、首位のフィリピンに次いでチリ(79・4%)、イスラエル(65・5%)、ポーランド(62%)、米国(60・6%)。□ ―――――――― ◎米国で「キリスト」不在の聖書『声』刊行 【CJC=東京】イエス・キリストのキリストは名字だと思っている人は、米国人でも、それも長年教会に通っている人でも結構多い。「キリスト」は「救い主」を示す称号だということを知らない人たちにも読んでもらうには、全く新しい聖書が必要だ、というので、トーマス・ネルソン社と『エクレシア聖書協会』が発行したのはタイトルから『言葉』ではなく『声』(ヴォイス)だ。2011年11月に新約を先行し、4月に旧約を含めたものが出版された。 現代英語で、しかも「動的等価訳」を採用しており、ギリシャ語、ヘブル語学者、聖書学者、詩人、作家、音楽家、牧師など120人以上が協力している。 米紙『USAトゥデー』によると、「イエス・キリスト」は「イエス、油を注がれたもの」か「解放する王」となっている。他にも「天使」は「メッセンジャー」に、「使徒」は「使者」に変わっている。 訳出に当たったテキサス州ヒューストンのバプテスト大学新約学教授のデービッド・ケイプス氏は、今の読者にはより正確な訳だ、と言う。 7年がかりの作業の末、『新国際訳』や『CEB』(共通英語聖書)の後を追う形で発行となっただけに、特色が際立っている。映画や演劇のようにセリフが中心で、「彼は言った」とか「彼らは言った」という語句は省略されている。 マタイによる福音書14章を見る。 弟子たち「幽霊だ」。 他の弟子「幽霊? どうしよう」 イエス「静かに。わたしだ。恐れることはない」 となっている。 『声』(ヴォイス)の語源はギリシャ語の「ロゴス」。もっとも大衆的とされる『新国際訳』でも『言葉』と訳されている。 ヨハネによる福音書の初めが『声』では、 「時自体が測られる前に、『声』は語っていた。『声』は神であったし今もそうだ」となっている。 編集長兼発行人のフランク・カウチ氏は、こう訳す方が、「ロゴス」の意味を良く捉えている、と言う。□ 《注》語句の日本語訳はCJC通信試訳。 ―――――――― ◎中国で今年初めての司教誕生 【CJC=東京】中国カトリック教会四川省南充教区司教にヨセフ・チェン・ゴンガオ氏(47)が4月19日叙階された。中国での司教叙階は今年初めて。同氏の叙階は教皇の承認を得ており、中国政府も認めている。 聖心大聖堂で行われた叙階式には約800人が参加、満員になった。唐山のペテロ・ファン・ジアンピン司教が式典を主宰した。寧夏のヨセフ・リ・ジン司教、万州のパウロ・ヘ・ゼキン司教らが協働司式した。司祭87人が参列した。バチカンから破門されている楽山のパウロ・レイ・シイン神父も司教の衣装をまとい参列、按手した。 チェン司教は1964年生まれ。四川神学院を88年卒業、2年後に司祭叙階。 南充教区は信徒8万6000人。司教1人、司祭11人、修道女11人で担当。2004年にミカエル・ファン・ウォゼ司教が死去後は司教座は空席だった。□ ―――――――― ◎米国の女子修道者組織にバチカンが改革指示 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)が、米国の女子修道者組織は教理的「危機」にあるとして、『米女子修道者指導会議』(LCWR)の改革を指示、実行のためにシアトルのJ・ピーター・サーテン大司教を指導者に任命した。 今回の措置は、バチカン教理省が、女子の会議を多年にわたり教理的に評価した結果出されたもの。全米の1500組織がLCWRに加入している。 評価報告書は、「LCWRの司教協議会との関係と、教会の信仰の中での健全な教理的な基盤を築く必要の双方に大きな重点を置く必要があることは明らかだ」と指摘する。 評価は2008年、教理省の指示により始められ、司教協議会教理委員のレオナード・ブレア司教(オハイオ州トレド教区)が担当した。 評価の中で、近年の指導者会議年次大会での提案に神学的・教理的な重大な誤りがあったことが指摘されている。 宗教者の生活に関する発言の中にはカトリック教会の信仰と相容れないものがあることも判明した。教理からの逸脱を正当化しようとする試みや、教会の権威が果たす役割への軽視もあった。 修道女に関する講演の中には「教会から逸脱」するもの、さらにはイエスから離れたものもあった、と言う。そのような立場は、「信仰否定」や「スキャンダルの原因」ともなるのに、LCWRでは問題にされなかった、と報告書は指摘している。□ ―――――――― ◎『聖ピオ10世会』復帰への期待高まる 【CJC=東京】カトリック教会から破門扱いされている極右団体『聖ピオ10世会』のバチカン(ローマ教皇庁)との関係改善が現実的になってきた。 同会創設者マルセル・ルフェーブル司教が、バチカンの承認なしに司教4人を叙階したことで、自動的に破門になったが、現教皇が教理省長官だった当時から関係改善が図られていた。 「和解のための前提」が2011年9月、同会に提示され、会側は今年1月検討の結果をバチカンに回答したものの、教理省の検討を経て、ベネディクト16世は不十分と判断した。そして3月になって会側に問題点が示され、詳細な説明を求められていた。 バチカンが発表したコミュニケは、「4月17日、教理省事務所で3月16日に行われた会合での要望に沿った聖ピオ10世会総長ベルナール・フェレイ司教の回答を受け取った。内容は裁判所の検討を経て、聖父(教皇)に判断を求める」と述べている。 双方からの具体的な説明はないが、フェレイ司教の応答は前向きで、分離集団がローマとのコミュニオン(聖餐関係)に戻る途上にあるとする期待は高い、と見られている。□ ―――――――― ◎刑務所伝道のチャック・コルソン氏死去 チャールズ(チャック)・コルソン氏(元米大統領特別顧問)が4月21日、脳出血後の合併症のためバージニア州の病院で死去、80歳。 69年から73年までリチャード・ニクソン元米大統領の特別顧問を務めた。大統領辞任のきっかけになったウォーターゲート事件の捜査過程で発覚した別の事件で司法妨害の罪を認め、収監された。「邪悪の天才」と呼ばれるなど非情なことで知られた。 大統領のために「政敵リスト」を作成、手段を選ばない冷酷な側近と恐れられた。秘密工作集団『ホワイトハウス鉛管工』を組織、ベトナム戦争をめぐる機密文書『ペンタゴン・ペーパーズ』をメディアにリークした人物の信用失墜を狙い、精神科医の診察室侵入事件を指揮した。72~74年のウォーターゲート事件で起訴された7人「ウォーターゲート・セブン」の1人だった。 73年にキリスト教に回心した後、1~3年の実刑判決を受けアラバマ州マクスウェル刑務所に服役した。釈放後は、受刑者をキリスト教によって更正させる 『プリズン・フェローシップ』という団体を設立、その代表に就任するなど、キリスト教右派の伝道者となって影響力を維持した。 93年には宗教関連で活躍したとして『テンプルトン賞』を受賞した。同賞は高額の賞金で知られるが、コルソン氏は自身の活動報酬と同様、に『プリズン・フェローシップ』の資金とした。 米聖書協会のラマール・ヴェスト会長兼CEOは、「今日、世界は1人のキリスト教政治家、囚人への献身的な奉仕者、人生を変えるという神の業の強力な実例を失った」と語っている。(CJC) ―――――――― ◆短信◆(CJC) 《アジア》 ▽『国際アムネスティ』がベトナムの人権活動家釈放要求=「デュー・ケイ」(農民のパイプ)という愛称で知られるベトナムの人権活動家グエン・ホアンハイ氏は脱税容疑で2008年以来、投獄されているが、さらに「反国家扇動」容疑で起訴されたことが明らかになった。有罪となると拘置期間が20年延長される。 『国際アムネスティ』は、表現の自由を平和的に実現しただけで拘束、裁判に付されるのは、良心の囚人に対する迫害だとして、ベトナム当局に告訴撤回と同氏の即時釈放を要求した。 同氏は2年半の刑期を10年10月に終了したものの、当局は「反国家扇動」容疑で釈放しなかった。□ 《欧州》 ▽21世紀の対話探る国際会議『アッシジ2012』=イタリア中部のアッシジで国際会議『アッシジ2012』が4月17~20日、54ヵ国230人の神学者、聖職者が集まり開催された。主題は「21世紀の対話のための共通の路での私たちの場」。 総合的な目的は、「エキュメニカルの冬」の時代の中で、また新たな世紀のための新たなエネルギーをもって、教会一致を推進する新たな路線、手段、方法を見出すこと、と言う。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(4月22日)=http://www.cwjpn.com ★聖書と聖体のうちに復活した主と出会う=教皇、一般謁見で講話 ★震災復興支援=第2回福島ブロック会議=参加グループ広げ 開催=福島・いわき市 ★沖縄から「平和」を=日本カトリック・ボランティア連絡協議会総会 ★HIV母子感染予防へ=UNAIDS事務局長=教皇とバチカン高官らに協力を依頼 ★神奈川第3地区=悲嘆に寄り添うために=「自死、孤立」で連続学習会 =キリスト新聞(4月21日)=http://www.kirishin.com ★日基教団=石橋秀雄議長が声明=「原発は神の創造の秩序を破壊」 ★清泉女子大学=本館が東京都指定有形文化財に=ジョサイア・コンドル設計 ★メソジストの初代監督 本多庸一召天100年=東京で記念行事「“和”を担って前進」 ★基地のない沖縄をめざす宗教者の集い=「干潟埋め立ては辺野古の代償」 ★反エキュメニカル声明 正教会の精神に反する=バルトロメオス1世がギリシャ教会非難 =クリスチャン新聞(4月22日)=http://jpnews.org ★被災後の希望 若い視点で=福島未来会議2=青年ら50人「神の国」討議 ★旅路9人目の受洗=福島第一聖書バプテスト教会=奥多摩最後の礼拝で ★“流浪の教会”故郷めざし次の旅へ=福島第一聖書バプテスト教会=いわき市へ集団移転 ★NCC総幹事・新議長を選出=原発停止を求め決議 ★NRA新委員長に水野明廣氏=東北で「祈りの祭典」 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1108 ┗━━━━━━━ 2012.4.16 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼女性叙階でオーストラリア聖公会の分裂露わ ▼米テネシー州で「進化論に異議」認める法案成立へ ▼アトス山のトップが3カ月拘束の後に釈放 ▼修道院返還でエキュメニカル総主教座が苦情 ▼キューバで反体制派43人逮捕 ▼バチカン図書館の蔵書がデジタル化 ▼シアトルの大聖堂にスプレーでいたずら描き ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎女性叙階でオーストラリア聖公会の分裂露わ 【CJC=東京】オーストラリア聖公会(英国国教会)に3人目の女性主教としてジェニーブ・ブラックウエル主教が誕生したが、3月31日の叙階式典には管轄者であるシドニー教区のピーター・ジェンセン大主教は参加しなかった。同大主教は、女性聖職への強硬な反対者として知られる。 ブラックウエル主教は、ニューサウスウェールズ州では最初の女性主教。キャンベラ西方のウォガウォガ主教として、キャンベラとゴールバーン教区のスチュアート・ロビンソン主教によって任命された。 ブラックウエル主教は、メソジスト教会牧師を父に持ち、合同教会(ユナイティング・チャーチ)で教職になったが、大学で勉学中に聖公会に加入した。1989年から92年までムーア神学大学で勉学、93年にシドニーで執事に任職している。 ジェンセン大主教は、シドニー教区の全主教と共に「良心を理由」に叙階式典に参列しなかった。そしてニューサウスウェールズ州では第2位のニューカッスル教区のブライアン・ファラン主教に代理を依頼した。 オーストラリアでは2人目の女性主教メルボルン教区のバーバラ・ダーリン主教は、叙階式典で、按手した主教18人の中の1人だった。□ ―――――――― ◎米テネシー州で「進化論に異議」認める法案成立へ 【CJC=東京】米テネッシー州で、進化論などに異議を唱える教育を公立学校で認める法案が州議会の承認を得て、共和党のビル・ハスラム州知事の署名を待っている。AFP通信が報じた。 法案は、気候変動や進化論など一般に認められている科学的なテーマについて、公立学校の教室で教師が異論を唱えることを認めるもの。成立すればテネシー州は、聖書における『天地創造説』を支持する法律を持つ9番目の州になる。 テネシー科学教員連盟と米国自由人権協会テネシー支部は、法案が成立すれば教育者が生徒に疑似科学的な考えを教えることが法律で保証されてしまう、とハスラム知事に拒否権発動を求めている。 法案推進者らは「天地創造説を主張するより、むしろ『インテリジェント・デザイン』を主張している」と言う。□ ―――――――― ◎アトス山のトップが3カ月拘束の後に釈放 【CJC=東京】正教会の『聖地』とされるギリシャのアトス山にある20修道院の主席を務めるヴァトペディ修道院のエフライム院長は、脱税容疑で逮捕され、アテネのコリダロス拘置所に留置されていたが3月30日釈放された。 現地紙『イ・カシメリニ』によると、エフライム院長は保釈金30万ユーロ(約3200万円)を支払って、31日修道院に戻った。同紙は、同院長は土地交換問題で横領、脱税したと告発されたもので、釈放を「生神女(処女)マリアの奇跡」と言い、帰還の際には修道士や巡礼数百人が歓迎した、と報じている。 アトス山を中心としたアトス半島は面積約380平方キロ。4世紀ごろから修道者が住み着いたとされるが、9世紀に入って共同居住型の修道院が建設されるようになった。現在はコンスタンノープルのエキュメニカル総主教庁の管轄下にあり、行政上の主席は、最大規模のラヴラ、ヴァトペディ、イヴィロン、ヒランダルの5修道院から交代で選出される。 控訴裁判所は、3カ月にわたった拘束は、被告に理性をもたらし、再犯することはないだろう、との結論で釈放を決定した、と明らかにしている。 ギリシャ各紙は、今回の拘束は、エキュメニカル総主教座とモスクワ総主教座との主導権争いが背後にある、と見ている。□ ―――――――― ◎修道院返還でエキュメニカル総主教座が苦情 【CJC=東京】ENIニュースによると、正教会コンスタンチノープルのエキュメニカル総主教座は、トルコ政府に接収されたイスタンブール近郊ヘイベリアーダ島のハルキ修道院返還問題で、政府が隣国ギリシャに居住するイスラム教徒の処遇と関連させようとすることは、受け入れられない、とドシテオス・アナグノストプウロス報道担当が明らかにした。「ハルキ修道院問題は、総主教座、アンカラ(トルコ政府)と欧州連合(EU)の間のことであり、アテネ(ギリシャ政府)は関係ない」と言う。 3月末、トルコのエゲメン・バギス欧州連合担当相が、ハルキ修道院返還は、正教会が支配的なギリシャでイスラム教徒の権利問題が改善されれば、トルコにとって「脅威にならない」と思う、と語っている。日刊紙『ヒュリエト』が報じたもので「イスラム教の兄弟姉妹の問題が、トルコにおける正教徒の問題に加えて、解決されることを望む」と言う。 トルコではイスラム教徒主導のレジェップ・タイップ・エルドアン政権は、2015年までのEU加盟に備えて少数派宗教者の権利改善に取り組んでいるが、キリスト者差別という批判に直面、またキリスト者共同体への攻撃阻止にも失敗している。 2009年4月、バラク・オバマ米大統領は、トルコの国会議員に宛て、1844年に設立され、1971年に国家教育省により接収された神学校の再開を要請しており、これが「テストケース」とされている。3月26日、オバマ大統領は、韓国ソウルで行われた核安全保障サミットで、「宗教的少数派保護」への努力と、「ハルキ神学校再開の決断」についてトルコ首相に歓迎の意向を示した。□ ―――――――― ◎キューバで反体制派43人逮捕 【CJC=東京】米福音派系CNA通信によると、『キューバ人権委員会』は、反体制派43人が4月2日、サンチャゴ・デ・クーバで当局に逮捕された、と4日伝えた。女性10人と男性33人で、ほとんどが穏健民主化路線の『キューバ愛国連合』のメンバー。教皇べネディクト16世訪問後の新たな抑圧の一環と見られる。政治犯として訴追されていたホセ・ダニエル・フェレル氏とベルキス・カンティーヨ夫人も含まれている。 今回の抑圧は、2日朝、活動家10人が「アンドレス・カリオン・アルヴァレス、ロゲリオ・タビオ・ロペス、ビスマルク・ムステリエ・ガラン氏の逮捕に平和的抗議を計画して」エル・カネイ町のギエルモ・コバス氏宅で会合している時から始まった。アルヴァレス氏は、教皇がサンチャゴ・デ・クーバでミサを行った際、面前で「共産主義打倒」を叫んで逮捕された。ロペス氏は3月にグアンタナモの米軍基地付近で、ガラン氏はパルマ・ソリアノで逮捕されている。 同様の抗議が行われた所に国家警察の手入れがあり、フェレル氏宅では、同氏夫妻以外に5人が逮捕された。パルマ・ソリアノでは26人、ヴィスタ・エルモサでも10人が逮捕された。 フェレル氏は、2003年「暗黒の春」事件で逮捕され、禁固25年に処されていたが、キューバ教会の介入により11年釈放された。□ ―――――――― ◎バチカン図書館の蔵書がデジタル化 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)機関紙『ロッセルバトレ・ロマノ』によると、バチカン図書館所蔵の写本8万点以上と、古版本8900点が保存のためデジタル化される。 英オックスフォード大学の『ボードリアン図書館』と提携して全体で150万点以上をデジタル化する。レナード・ポロンスキー氏が設立した英ポロンスキー財団が資金を提供、5年がかりの計画。 デジタル化によって、研究用のコピーは敏速に提供出来、現物が劣化してもその影響を受けることはない。バチカン図書館のデジタル化計画の中には、ヘブル語、ギリシャ語の写本や、挿絵入り新約聖書も含まれるという。□ ―――――――― ◎シアトルの大聖堂にスプレーでいたずら描き 【CJC=東京】米ワシントン州シアトルのカトリック教会セント・ジェームス大聖堂が4月8日の復活祭の朝、スプレーでいたずら描きされているのをミサに来た教会員によって発見された。教会関係者がスプレー・ウオッシャーで除去に努めた。警察は犯人を捜査中。 ピーター・サーテン大司教は、悲しい、と言う一方、教会員は「バンダル」(破壊者)を許し、その人たちのために祈る、と語った。同大司教は、ワシントン州上院の公聴会で、同性間結婚に反対との証言を行っており、それへの反発がいたずら描きにつながった可能性もある。□ ―――――――― ◆短信◆(CJC) 《欧州》 ▽教皇、9月にレバノン訪問=教皇べネディクト16世が9月14日から16日までレバノンを訪問する。レバノン司教協議会が先頃発表した予定をバチカン(ローマ教皇庁)が確認した。 この2月、エルサレムのラテン典礼カトリック教会のフアド・トゥワイ総大司教は、教皇が9月に、中東司教会議の働きをまとめた使徒的勧告を公表のため中東訪問することを明らかにした際、レバノンも訪問するとの期待が高まっていた。 ▽ダブリンの国際聖体大会に教皇は出席せず=アイルランドのダブリンで6月に開催される第50回『国際聖体大会』に、マルク・ウェレ枢機卿が、教皇の代理として出席する、とバチカン(ローマ教皇庁)が発表した。 昨年まで、アイルランドの教会指導者は、教皇の出席を想定、バチカン当局者も打ち合わせのために訪問したとも伝えられていた。しかし教会の性的虐待問題が相次いで明らかになり、アイルランド政府とバチカンとの間の緊張も高まったことから、教皇訪問への期待は急速に薄れていた。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(4月15日)=http://www.cwjpn.com ★教皇「復活祭メッセージ」=主の復活が世界を変える ★基地のない沖縄をめざす宗教者の集い=泡瀬干潟埋め立ての問題学ぶ ★4ベース合同で「グルメ祭り」=岩手・釜石 仮設住宅に500人来場=高校の企画が発展=札幌・長崎・大阪…各地の名物に列も ★日本クリスチャン・アカデミー関東活動センター=教派超え、神学生交流=鎌倉・イエズス会日本殉教者修道院 ★カリタス事務所破壊=アフリカ西部マリ=北部の反政府勢力 =キリスト新聞(4月14日)=http://www.kirishin.com ★東日本大震災国際神学シンポジウム=いかにして立ち上がるか=米フラー神学校と救援連絡会などが共催=これからの100年見据え ★「被災地に届け私たちの思い」=上智大=僧侶玄侑宗久氏が講演 ★大谷隆夫牧師ら威力業務妨害で有罪=「投票所でのデモは威力」=大阪地裁 ★米国教会の献金額が再上昇へ=「携帯」などオンラインも影響か ★アパルトヘイト非難の声明採択に尽力=改革教会の指導者エドモン・ペレ氏死去 =クリスチャン新聞(4月15日)=http://jpnews.org ★キリスト教ゆかりの地 韓国・麗水市で世界博覧会=地元教会が福音エキスポ ★聖学院大=「こども心理学科」開設=被災地でボランティア実習も ★明治学院大学=大槌町と協働連携協定 ★「アラビア半島の全教会を破壊せよ」=サウジ高位聖職者が布告 ★ドイツ新大統領に旧東独出身ヨアヒム・ガウク牧師選出 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1107 ┗━━━━━━━ 2012.4.9 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼受難週から復活祭へ ▼バチカンが仏教徒に「若者に正義と平和教える責任」強調 ▼エキュメニカル総主教がギリシャ教会を非難 ▼米カリフォルニア州のキリスト教系大学で銃乱射 ▼米大学の乱射事件は学生たちを並ばせて殺害 ▼ナイジェリアの教会近くで爆発し20人死亡 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎受難週から復活祭へ 【CJC=東京】復活祭直前の日曜日『受難の主日』(枝の主日)の4月1日、教皇ベネディクト16世はバチカンのサンピエトロ広場でミサを捧げた。 この日はカトリック教会の各教区で『世界青年の日』が記念されたこともあり、広場にはローマ教区の若者たちが多数集まった。 ミサの説教で教皇は、『受難の主日』を聖週間・復活祭への大きな扉として示しながら、聖書の言葉を完成し、十字架にかかるためにエルサレムに上がるイエスの姿、その十字架を王座とし、あらゆる時代の人々を引き寄せ、すべての人々に贖いの恵みを与えるイエスの愛を観想するように訴えた。 教皇は広場の若者たちに向け、この『受難の主日』を、主に最後まで従うことを受け入れる「決意の日」とするよう招いた。 聖木曜日の5日午後、教皇は、伝統に従い、ローマ教区の司教座聖堂であるラテランの聖ヨハネ大聖堂で『主の晩餐』のミサを捧げた。続く洗足式で、教皇はローマ教区の司祭12人の足を洗った。このミサで集められた献金は、シリアの難民の人道支援に当てられる。 イエスの十字架上での死を記念する聖金曜日の6日、教皇は伝統の宗教行事を行った。 夕方、教皇はサンピエトロ大聖堂で主の受難の儀式を司式した。『ことばの典礼』に続き、教皇付き説教師ラニエーレ・カンタラメッサ神父が説教した。 夜にはローマ市内のコロッセオで教皇による十字架の道行きが行われた。毎年、コロッセオでの十字架の道行きのために、黙想と祈りのテキストが用意されるが、今年は『フォコラーレ運動』の会員夫妻によって、家族をテーマとした黙想が書き下ろされた。 十字架の道行きの終了後、教皇は、無理解や分裂、子どもの問題、経済危機の影響による失業など、多くの困難に直面する現代の家族に対し、苦しみを乗り越えるために、十字架上のキリストを見つめるようにと説教した。 7日、エルサレムの聖墳墓教会では、毎年のように、復活祭の前日『聖火の土曜日』と呼ばれるこの日、ギリシャ教会大主教が墓と伝えられる所に入り、祈りを捧げ、復活のキリストを礼拝すると、奇跡としてキャンドルが点された。 儀式は何世紀にもわたって行われてきた。始まりは9世紀にまでさかのぼる。この奇跡に預かろうと教会に集まってきた巡礼数千人を通じてキャンドルの灯火はエルサレム中に広められた。まず墓から取り出された光は、人から人へ、キャンドルからキャンドルへ伝えられ、世界に広められて行く。様々な伝統に立つ礼拝者が闇の中、キャンドルを持って道路に並び、イエス・キリストの光を広めて行く光景は、イエスのメッセージを人から人へ平和に広めて行くことを想起させた。 エルサレムは、必ずしも喜び一色ではない。イスラエル政府の規制で、ヨルダン川西岸とガザのパレスチナ自治区に居住するキリスト者5万人の中で、受難週に検問所で、エルサレム入りを認められるのは僅か2000人から3000人。市内に入っても各種の検問所があり、聖墳墓教会にまでたどり着くのは容易ではない。 8日、復活祭の当日、教皇は、バチカンからローマと世界に向けて復活祭のメッセージと祝福を送った。前夜、サンピエトロ大聖堂で復活の聖なる徹夜祭を行った教皇は、一夜明け、広場で復活の主日のミサを捧げた。続いて正午、教皇は大聖堂の中央バルコニーから、復活祭のメッセージを読み上げた。 教皇は、わたしたちの人間性の中に入ってこられた神、善意と真理と憐れみそのものであるキリストは、十字架の死の試練を通過し、わたしたちに生命の王国に向かう道を開かれたと述べ、復活され、今も、いつもわたしたちのそばに現存するキリストに、希望の力を見出していこうと呼びかけた。そして、復活のキリストが、特に中東とアフリカの人々の平和と安定への努力を励ますようにと祈った。 メッセージの後、教皇は世界の65カ国語で主の復活のお祝いを述べた。教皇は日本語でも「ご復活祭おめでとうございます」と挨拶した。 最後に、教皇はローマと世界に向けての祝福『ウルビ・エト・オルビ』を送った。□ ―――――――― ◎バチカンが仏教徒に「若者に正義と平和教える責任」強調 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)の宗教間対話評議会が仏教徒に向けて、4月8日の『ウェーサク祭』(花祭り)に際し、「宗教間対話を通じて若者に正義と平和に関して教える責任を分かち合おう」というメッセージを4月3日発表した。 『ウェーサク祭』はインドの月名のウェーサク月に行われる南方仏教(上座部仏教)の祭典。ブッダ(釈尊)の生誕・成道(悟り)・入滅を合わせて記念する。祝う日は、南アジアでも地域によって異なり、日本では、釈尊の誕生のみを『灌仏会』(花祭り)として8日に祝っている。 メッセージは、同評議会議長のジャン=ルイ・トーラン枢機卿、書記のピエール・ルイジ・チェラータ大司教が署名しており、宗教信仰と他者の実践を尊重、理解する教育の必要を強調している。 「今日、世界中の教室で、異なる宗教を信じる生徒が隣合わせに座り、一緒に、また互いに学ぶことがますます多くなっている。このような多様性は、課題を与えるとともに、若者に次のことを教育する必要性を深く考察するよう促す。すなわち、他の人々の信じ、実践する宗教を尊重し理解すること。自らの信仰理解を深めること。責任ある人間としてともに成長すること。そして、紛争を解決し、友愛、正義、平和、真の人間性の発展を推進するために他の宗教と進んで協力すること」とメッセージは指摘する。 今年のメッセージは、原文の英語の他、イタリア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、中国語(繁体字、簡体字)、タイ語、ベトナム語、韓国語の訳で発表、英語原文は、機関紙『ロッセルバトレ・ロマノ』に掲載された。□ ―――――――― ◎エキュメニカル総主教がギリシャ教会を非難 【CJC=東京】世界正教徒の霊的指導者がギリシャ正教会に、同教会の1指導者の反エキュメニカル声明を非難する書簡を送った。ENIニュースが報じた。 「エキュメニズムに批判的な意見はギリシャ教会内部で長く聞こえてきた。これまでは抑制されたものだったが、最近では認められないレベルになっている」とコンスタンティノープルのエキュメニカル総主教バルトロメオス1世は指摘している。「そのような意見は、正教会の精神に反しており、苦痛と悲嘆とを招くものだ。広くは諸教会の一致に、特にわたしたち聖なる正教会の一致に、予期しない結果をもたらす危険を冒している」と言う。 『アテネと全ギリシャのイエロニモス大主教』に宛てた書簡で、バルトロメオス1世は、特にピレウスのセラフィム(メンツェロプーロス)府主教が、ローマ教皇、プロテスタント、ユダヤ教徒、イスラム教徒やエキュメニストを「呪われたもの」とした最近の声明に懸念を表明している。 正教会の日曜日にあたる3月4日の声明で、セラフィムは、「堕落した大異端」、教皇べネディクト16世、その同一教派に属する人々、また「宗教改革によって派生した全ての異端」、「ユダヤ教のラビとイスラム教徒」、「キリスト教内の、また諸宗教間の混交的なエキュメニズムという異端説を教える人」たちを呪った。 バルトロメオス1世は、イスタンブールに本拠を置くエキュメニカル総主教座とギリシャ教会が、世界教会協議会など超教派組織では「正教に対するエキュメニカルな証」として互いに支持し合う伝統があった、と言う。 正教徒でない人々についても言及して、「このような正当でない危険な声明を否定し、反対の行動を起こすよう促す。それらの声明は、『異端説』との双方向的、多角的な神学対話に参画するために、正教諸教会によって共同して採られた決定に反する」と指摘した。ギリシャでは憲法が正教を「主要な宗教」と認めており、宗教的少数派はしばしば、ギリシャで疎外されることに苦情を述べていた。 セラフィムの指摘は、テッサロニキのアリストートル大学教授陣からも批判された。教授陣は、ギリシャ教会総会に宛てた書簡で、「異なった宗教の人たちに対して出された1主教の正当な理由のない乱暴な攻撃から霊的、司牧的利益を識別したり推測することは不可能だ」と言う。□ ―――――――― ◎米カリフォルニア州のキリスト教系大学で銃乱射 【CJC=東京】米カリフォルニア州オークランドにあるキリスト教系『オイコス大学』で4月2日、男が銃を乱射し、7人が死亡、3人が負傷した。同日午前10時33分ごろ、看護学科の教室で銃撃事件が発生したと警察に通報があり、特別機動隊(SWAT)が出動した。 『オイコス大学』は、韓国系米国人が多く通う私立校。神学、音楽、看護学、東洋医学の各専攻があり、英語と韓国語で教えている。在サンフランシスコの韓国総領事館は現地に領事を派遣するなど状況把握に努めている。日本総領事館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はない。 10年前に同校を創設した韓国系のジョン・キム牧師は、地元紙『オークランド・トリビューン』に対し、学校の建物内で約30発の銃声を聞いた、と語った。地元紙『サンフランシスコ・クロニクル』が、負傷者として伝えたところでは、容疑者の男は授業中の教室で至近距離から1人の胸を銃で撃ち、続けて教室内で銃を乱射した。 事件当時教室で英語の授業をしていた教員ルーカス・ガルシア氏はCNN系列局に「近くの看護学教室から6回ほど銃撃音が響き、だれかが『銃を持っている』と叫ぶのが聞こえた」と語った。同氏は銃撃音の続くなか、学生らを外へ避難させたという。 容疑者の男は現場から8キロほど離れたアラメダのスーパーマーケットで逮捕された。オークランド市警察によると、拘束されたのは同大学看護学科の元学生で韓国系のワン・L・ゴー容疑者(43)。ゴー容疑者は単独で教室を訪れ、教室内で発砲し始めたという。地元メディアは、ゴー容疑者が借金を抱え、数カ月前に同大学を退学したと報じている。 同大学は、オークランドの『プレイズ・ゴッド・コリアン教会』とサンフランシスコの『シェパード大学』と提携関係にある。□ ―――――――― ◎米大学の乱射事件は学生たちを並ばせて殺害 【CJC=東京】米カリフォルニア州オークランドのキリスト教系オイコス大学で4月2日発生した銃乱射事件で、容疑者の韓国系米国人の男(43)は、犠牲者を並ばせて処刑するような形で殺害していたことが、現地オークランド警察の記者会見で明らかになった。 ハワード・ジョーダン署長は地元テレビ局に、容疑者は英語がうまく話せないことをからかわれ、数週間前から犯行を計画していた、と語った。 この事件でナイジェリア、ネパール、韓国から来ていた女性6人と男性1人が死亡した。犠牲者は全員が学生だった。 現地メディアは容疑者の氏名をワン・ゴーと報じたが、韓国の聨合ニュースはコ・ウォンイルと報じている。□ ―――――――― ◎ナイジェリアの教会近くで爆発し20人死亡 【CJC=東京】AFP通信によると、復活祭(イースター)の4月8日、ナイジェリア北部の経済・文化の中心地カドゥナの教会近くで爆弾を積んだ車が爆発し、警察によると20人が死亡、30人が負傷した。 犯行声明は出ていない。 中部のジョスでも同日、袋に入れて道路脇に置かれていた爆弾が爆発し、警察によると1人が負傷した。 一方、北東部のマイドゥグリでは、軍がイスラム過激派『ボコ・ハラム』(西洋の教育は罪の意)の隠れ家を急襲し、最近発生した市場の襲撃事件に関与したとされる3人を殺害し、2人を逮捕した。□ ―――――――― ◆短信◆(CJC) 《欧州》 ▽ルーテル2組織が宗教改革記念行事など共催準備=ルーテル世界連盟(LWF)と国際ルーテル評議会(ILC)は3月27日から29日に掛けてジュネーブで年次会議を開催、席上、2017年が『宗教改革』500周年に当たることから、記念行事を共催する方向で検討を進める意向を固めた。 LWFの発表によると、両組織は、2008年の前回会合以後、加盟教会の間に見られた積極的な展開について協議した。『宗教改革』記念に関しては、セミナー、教育的な催し、出版などでは共催を目指し、準備中の計画についてはさらに互いに検討を進めることで合意した。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(4月8日)=http://www.cwjpn.com ★フランシスコ会訳の『聖書』=点訳・音訳に着手=ロゴス点字図書館 ★新しい動きなど報告=仙台教区サポート会議 ★教皇=キューバ訪問=信教と人権の尊重促す ★国家指導者に依頼=教皇、カストロ兄弟と会談=聖金 今年は休日に ★バチカン=花祭りにメッセージ=今年は復活祭と同日 =キリスト新聞(4月7日)=http://www.kirishin.com ★NCC新議長に小橋孝一氏 ★プロテスタント校・カトリック校が合同フェア=「よく生きる力」つける教育を=蓮舫氏、辛酸氏らも在学経験語る ★『ふしぎなキリスト教』記念シンポで大貫氏=初学者が感じる疑問大切 ★日宗連=第1回宗教文化セミナー=幅広い視点から振興を図る ★神学生有志によるセミナーで村上密氏=「社会派」と「教会派」どっちが正しい? =クリスチャン新聞(4月8日)=http://jpnews.org ★東京基督神学校=62年の歴史に幕=東京基督教大学院神学研究科開設に伴い閉校式 ★JTJ宣教神学院=新学長に横山英実氏=創設時からの岸義紘氏より引き継ぎ就任 ★物言えぬ教育現場に「ノー」=「日の丸・君が代」強制に反対する原告・支援者らが国会内で集会 ★イスラエル医療チームに被災地牧師ら聖地で感謝 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1106 ┗━━━━━━━ 2012.4.2 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼教皇、メキシコ・キューバ訪問終えバチカンに ▼ダライ・ラマに2012年度『テンプルトン賞』 ▼米国の教会は献金額が再上昇へ ▼『アングリカン・カベナント』採択は難航 ▼シリアで「キリスト者排除」公然化 ▼ベトナムがバチカン代表の入国査証発給拒否 ▼ミャンマー軍がチン族の教会襲撃、略奪 ▼改革教会の指導者エドモン・ペレ氏死去 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎教皇、メキシコ・キューバ訪問終えバチカンに 【CJC=東京】中米・カリブ地域を初めて訪問する教皇べネディクト16世は3月26日、キューバ東部のサンティアゴ・デ・クーバに到着した。空港では歓迎の祝砲が放たれ、ラウル・カストロ国家評議会議長らが出迎えた。 教皇のキューバ訪問は、前任者のヨハネ・パウロ2世が1998年に訪問して以来14年ぶり。 教皇は信仰の大切さを説き、教会と同国との良好な関係が必要だと指摘した。カストロ議長は歓迎演説で、キューバは平和と正義のために努めてきたと強調、しかし「ヨハネ・パウロ2世の訪問から14年がたっても」、米国のキューバに対する経済制裁は解除されていないと訴えた。 教皇の車列が通る沿道では大勢の人たちが国旗を振って歓迎したが、キューバの反体制派は式典出席を阻止されたと語っている。少なくとも50人が拘束されているという。 教皇は、サンティアゴ・デ・クーバで『コブレの聖母』発見400周年を記念するミサを捧げた。教皇は27日、コブレの慈悲の聖母像が安置される市内の巡礼聖堂を訪問、聖母像の前で祈りを捧げた。 その後、教皇は首都ハバナに移動、市内の革命宮殿でラウル・カストロ国家評議会議長と約1時間にわたり会談した。 教皇は会談で、カトリック教会が「積極的な貢献」をしていく用意があると述べ、神学校建設やメディアによる布教などを通じ、キューバ社会で一定の役割を果たしていく考えを伝え、教会の権利拡大などを求めたとみられる。バチカン(ローマ教皇庁)は、「人道的な要請」も行ったとしており、政治犯の釈放などの問題が提起された可能性がある。 一方、マリノ・ムリジョ閣僚評議会(内閣)副議長は記者会見で、「キューバでは政治改革は行わない」とし、政治体制を維持する姿勢を強調、民主化をめぐる双方の隔たりは解消されてはいない。 教皇は28日、革命広場で市民参加のミサを行った。約30万人の信者が集い、教皇の声に耳を傾けた。 「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする」(ヨハネ8・31)というイエスの言葉を示し、教皇はミサの説教で真理と自由の切り離せない関係について語った。 キューバの教会がイエスを人々に示し、その信仰を公に告げるという使命を果たすためには、基本的な宗教の自由が保証されなければならないと教皇は強調した。教皇は、近年その状況に大きな進歩が見られたことを歓迎する一方、教会がこの歩みを続け、共通善のために社会でより奉仕できるよう、政府の協力を呼びかけた。 1959年のキューバ革命以来、長年同国を率い2008年に病気療養のため引退したフィデル・カストロ前議長と教皇は28日会談した。 教皇は同日夕、ハバナのホセ・マルティ国際空港を出発、29日午前ローマに到着、バチカン宮殿に戻った。ハバナでは、雨にもかかわらず、バチカン大使館から空港に至るまで、教皇を見送るために市民たちが長い列を作った。□ ―――――――― ◎ダライ・ラマに2012年度『テンプルトン賞』 【CJC=東京】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(76)が2012年度の『テンプルトン賞』を受賞した。主宰者のジョン・テンプルトン財団(本部=米ペンシルベニア州ウエストコンショホッケン)が3月29日発表した。ダライ・ラマの「普遍的な倫理、非暴力、世界諸宗教の間の調和のための、全地球を覆う比類な発言」を評価したもの。 同賞は、米国の投資家ジョン・テンプルトンによって1973年に創設された。宗教間の対話・交流に貢献のあった宗教者・思想家・運動家等に贈られるもので、宗教分野のノーベル賞とも呼ばれる。ダライ・ラマは89年にノーベル平和賞を受賞している。 テンプルトン賞の最初の受賞者はマザー・テレサで、ノーベル平和賞を79年に受賞した。 授賞式は5月14日、ロンドンのセントポール大聖堂で行われる。賞金は170万ドル(約1億4000万円)と個人に授与されるものとしては最高額として知られる。□ ―――――――― ◎米国の教会は献金額が再上昇へ 【ワシントン=ENI・CJC】米国では、不景気と遅々とした回復ぶりは教会の献金にも悪影響を与えているが、ここに来て経済情勢の好転に伴い、2011年の献金額は増加した。宗教専門ENS通信が報じている。 3月27日発表された第4回年次調査『献金状況』によると、昨年は51%の教会で献金増加が見られた。2009年は36%、2010年は43%だった。 調査は『マクシマム・ジェネロシティ』、『クリスチャニティ・トゥデー』紙、『財務責任エバンジェリカル協議会』(ECFA)の委託で行われたもの。大小様々な1360教会を対象に献金と会計について調査している。 「献金が最低の状況が続いてきたが、2011年はこの3年間の最も困難な状態から上向きの兆候を初めて感じられた」と『マクシマム・ジェネロシティ』設立者で献金状況調査の提唱者ブライアン・クルース氏は言う。 このほど発表された『米加教会年鑑』2012年版も、2010年は献金が12億ドル(約997億円)減少したとしている。これは2009年の4億3100万ドル(約358億円)の3倍近くになる。 教会規模別に見ると、大規模教会の献金増加が著しい。教会員1万人以上では86%が献金増加が最大に達したのに、100人以下の教会では僅か39%。そして32%の教会では2011年の献金がなお減少している。ただ2年前の39%よりは献金減少教会は少なくなっている。 回答教会は、主流プロテスタント、福音派、ペンテコステ派、単立など様々だが、ローマ・カトリックと東方正教会は併せて1%だった。 2011年には献金方法の変化が激しかったことも見逃せない。携帯電話を通じての献金、オンライン献金など、「献金袋」から電子献金への変化がこの4年間進んでいる。 また調査は、教会会計の透明性が増したことを示している。教会員の要請があれば財務諸表を提供する教会が92%、年次収支については89%が提供している。 教会の大多数は「財務を公明に行いたいとしており、公明性を確保するために会計に最善をつくしている。公明性を掲げて会計を誠実に行えば、人々はそれに応える」と『クリスチャニティ・トゥデー』誌のマット・ブラノー氏は語っている。□ ―――――――― ◎『アングリカン・カベナント』採択は難航 【CJC=東京】英国国教会44教区の過半数が、『アングリカン・カベナント』を採択しない結果になった。『アングリカン・カベナント』は、神学的差異や文化的主張の違いにも関わらず聖公会共同体として結びつけるための指針。 44教区で順次採決が行われ、カベナント採択が15教区に止まり、反対が23教区と過半数に達したもの。 世界聖公会共同体レベルで見ると、現在38管区のうち7管区が「承認または賛成」している。7管区はアイルランド、メキシコ、ミャンマー、パプアニューギニア、東南アジア、南米、西インド諸島。□ ―――――――― ◎シリアで「キリスト者排除」公然化 【CJC=東京】シリアで、テロ集団アルカイーダ系のイスラム教武装集団が「少数派キリスト者の排除」を打ち出した。西部のホムスなど戦乱に見舞われている都市から数万人が脱出を余儀なくされている。オランダの援助活動団体『ケルク・イン・ノオド』(有事の教会)が3月27日確認した。 シリアのキリスト者は9割以上がホムスに住んでおり、すでに「脱出」を強制されているという。5万人もの「脱出」は2月後半から行われた。「皆、都会から村落へ、山岳地帯は、時には自宅から50キロも離れた場所にまで逃避した。ホムスでは、イスラム教徒が、何も持ち出すことを認めないまま『追放』した」という。 援助活動を監督しているアレッポのアントワーヌ・アウド監督は、援助を受けられない人々は生命の危険にさらされている、として「将来どうなるかが分からないのだ。自宅に帰れないのではないか心配している。この人たちを助けることが最も重要だ」と言う。□ ―――――――― ◎ベトナムがバチカン代表の入国査証発給拒否 【CJC=東京】ベトナム政府は、バチカン(ローマ教皇庁)代表3人への入国査証発給を拒否した。代表は、故フランシス・ハビエル・グエン・ヴァンスアン枢機卿の列福調査のため、入国を申請していたもの。 ヴァンスアン枢機卿は、ホーチミン(サイゴン)教区補佐大司教に任命された直後の1975年に逮捕され、13年間獄中にあった。釈放後、98年から2002年に死去するまでバチカンの正義と平和評議会議長を務めたが、これらの事情から、査証発給拒否が決定したものと見られる。□ ―――――――― ◎ミャンマー軍がチン族の教会襲撃、略奪 【CJC=東京】米国の宣教専門『ワーシー・ニュース』によると、ミャンマー(ビルマ)軍が3月13日、西部チン州バモ地区パンムー村のシン・ルム・パン・ムー・バプテスト教会を襲撃、行われていた集会を解散させた。少数民族チン族が居住するチン州はミャンマーでは唯一キリスト者が優勢なところ。暴力を阻止しようとした議員は銃で脅迫されたという。チン族の人権擁護組織が明らかにした。 同教会のジャンマウ・ガム・マウ牧師は、陸軍第88師団の第33大隊兵士が聖書を燃やし、教会の資産を破壊、ビデオプレイヤー、拡声器などを持ち去ったと語っている。献金箱からカネも奪ったという。しかし軍側は、資産は長く反政府運動を進めてきたカチン独立軍の基地のものだと主張している。□ ―――――――― ◎改革教会の指導者エドモン・ペレ氏死去 『世界改革教会連盟』(WARC)のエドモン・ペレ元総幹事が3月24日、ジュネーブで死去した。87歳。1970年から89年まで総幹事を務めた。 世界改革教会連盟(WARC)と改革派エキュメニカル協議会(REC)は2010年に合併して新たに『世界改革派教会共同体』(WCRC)を結成している。230教会が加盟、総信徒数は約8000万。 WCRCのセトリ・ニョミ総幹事は28日、「全世界の改革派教会家族は1人の天才、敬愛する指導者、社会変革にコミットした牧師を失った」とペレ氏を悼む声明を発表した。 1982年、WARCはカナダ・オタワで開催した総会で、アパルトヘイト(人種隔離政策)を神学的に正当とすることは異端だとする声明を採択した。ここに至るまで、ペレ氏のリーダーシップが発揮されたと見られる。 ペレ氏は1925年7月30日生まれ。50年にジュネーブのプロテスタント教会牧師に任職された。カナダ・モントリオールのマックギル大学で神学を学び、51年から56年までカナダ合同教会の牧師、64年から66年までジュネーブのプロテスタント教会シノッド議長。葬儀は4月2日、ジュネーブのプロテスタント教会で。(CJC) ―――――――― ◆短信◆(CJC) 《アジア》 ▽WCC世界宣教・伝道委員会総会閉幕=2013年の釜山大会を控え、マニラで開催された世界教会協議会(WCC)世界宣教・伝道委員会総会が、霊的反省、祈祷、ミッションとエバンジェリズムに関する教会の働きへの深い関わりの中で3月27日閉幕した。 ローマ・カトリック教会代表の1人、ホスネ・アッレグイ修道女は閉会演説で「ミッションは一度、全てに向けて受けた命令ではない。ミッションは友愛と協働の進行する関係なのだ」と語った。□ ▽ラオス南部でキリスト者5人を逮捕、取り調べ=米宣教専門『コンパス』通信によると、ラオス南部アドサパンソン地区のボウカム村で3月25日、当局がキリスト者村民5人を、礼拝の最中に逮捕、拘束し、無認可で宗教活動を行ったとして取り調べている。 5人は隣接したパランサイ地区の住人。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(4月1日)=http://www.cwjpn.com ★教皇、メキシコ訪問=社会変革には神への信頼必要 ★エジプト=コプト正統教会総主教が逝去=教皇、弔意を表明 ★聖公会指導者=カンタベリー大主教が退任へ ★在日ブラジル人=震災1周年に東北で祈る=「助けるのが当たり前」=大使館、本国とも連帯し支援継続 ★諸宗教合同で祈り=長崎教区=大震災から1周年=浦上教会 =キリスト新聞(3月31日・休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(4月1日・休刊)=http://jpnews.org ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1105 ┗━━━━━━━ 2012.3.26 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼教皇、メキシコとキューバを司牧訪問 ▼ミッションとエバンジェリズムに新思考を ▼「アラビア半島にある全教会を破壊せよ」と布告 ▼コプト正教会教皇シェヌーダ3世埋葬 ▼信教の自由を最も侵害している国は今年もエジプト ▼『クリスタル・カテドラル』はカトリック教会に ▼エジプトで武装犯罪組織の不法発掘が横行 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎教皇、メキシコとキューバを司牧訪問 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は3月23日、メキシコとキューバへの司牧訪問に出発した。 ローマのフィウミチーノ国際空港から特別機で出発した教皇は空港でイタリアのマリオ・モンティ首相や教会関係者に挨拶した。 教皇はメキシコへ向かう機内で、同行した報道陣の質問に答え、キューバの政治体制について「マルクス主義がもはや現実に対応していないことは明らかだ。新たなモデルを見つけなければならない。忍耐と決断が必要だ」と述べ、体制の変革を促した。 メディア報道によると、キューバの反体制派が教皇訪問の直前にも拘束されていることについて、「教会は常に自由を重んじる側にある。良心と信教の自由の側だ。対話によって心の傷を取り除き、公平で友愛な社会をもたらすことを後押ししたい」と教皇は述べた。 バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は同日夕、メキシコのグアナファト国際空港に到着、フェリペ・カルデロン大統領はじめ政府要人、現地の教会関係者に迎えられ、空港での歓迎式に臨んだ。 信仰・希望・愛の巡礼者としてこの地を訪れたと述べた教皇は、この出会いを通して皆のキリストへの信仰を強め、御言葉と秘跡、日々の行いをもってその信仰をより生き生きとしたものとするよう励ましたいと、抱負を示した。 教皇のメキシコ訪問は、ヨハネ・パウロ2世の2002年の5度目の訪問以来10年ぶり、また同地方の訪問は初めてということもあり、市民の歓迎は大変な熱気に包まれた。空港から教皇の宿泊先となるレオン市内の『ミラフローレス神学院』までの34キロの道のりには推定70万人が集まった。 24日朝、同神学院でミサを捧げた教皇は、午後、州都グアナファト市に向かい、州庁舎『カサ・デル・コンデ・ルル』でフェリペ・カルデロン大統領と会見した。バチカンとメキシコがそれぞれ積極的に取り組んでいる、今日の世界の様々な問題について意見が交換され、特に気候変動、食料安全保障、飢餓対策などのテーマのほか、非核推進、小型武器の国際貿易条約作成の必要性に言及、小型武器の拡散が組織犯罪の活動を助長しているとの認識が示された。 また、自然災害や人道問題で苦しむ人々へのカトリック教会の国際レベルの支援、青少年育成をはじめとする教会の教育事業も話題にのぼったという。 教皇は、25日午前、レオン市内の公園で市民参加の教皇ミサを行い、26日にはキューバに移動、27日には、ハバナの革命宮殿でラウル・カストロ国家評議会議長と会見の予定。 教皇は28日、ハバナ市内の革命広場でミサを司式、午後、ハバナ国際空港を発ち、29日ローマに到着。バチカン宮殿に戻る。□ ―――――――― ◎ミッションとエバンジェリズムに新思考を 【CJC=東京】世界教会協議会(WCC)世界宣教・伝道委員会総会がマニラで3月22日から27日までの日程で開催された。世界各地から代表始め約400人が参加した。総会主題は「生命に向かって共に=変化するランドスケープの中のミッションとエバンジェリズム」。 今総会の課題は、ミッションとエバンジェリズムに関する思考を革新し、30年前に発表された声明を受け継ぐWCC声明の草案作成。この声明は2013年に韓国・釜山で開催されるWCC第10回大会に提出される。 ジャマイカとケイマン諸島合同教会のロデリック・ヒューイット牧師は、主題講演の中で「新声明は、全地球の教会が、人々を奴隷にする生命否定の現実に関わるという、ミッションとエバンジェリズムのさらなる深い目的に向かって動き出す機会を提供するものだ」と指摘した。「教会のミッションの将来の確実性は、教会が自身を超えて、他者、自身、環境を傷付けている人々を助ける時に現実化される」と言う。 開会演説で、WCCのオラフ・フィクセ=トゥベイト総幹事は、ミッションとエバンジェリズムに関する声明は、WCC大会の主題「生命の神、私たちを正義と平和に導いてください」に大きく貢献するものだ、と述べた。「教会は、疎外されている人たちを、ミッションの対象としてだけではなく、主体として認めるというミッションを持っている。この境界線に立つ人たちは、ミッションにおける最前線にいる。その人たちは、創造的な代替策を生み出すという新しいミッション思考へ有利な点を提供出来る」と言う。□ ―――――――― ◎「アラビア半島にある全教会を破壊せよ」と布告 【CJC=東京】サウジアラビアの宗教政策責任者である『大ムフティー』アブドルアジズ・アール=アッシャイフが、アラビア半島にある全教会を破壊せよ、という『ファトワー』(布告)を出した。 アラブ語メディアは、『大ムフティー』をイスラム圏では最も影響力のある指導者としており、その人が、クウェートで教会建設を禁止出来るか、との国会議員の質問に答える『ファトワー』を発表した、と報じている。今後の教会建設は禁止されるべきであり、現存するキリスト教の礼拝場所は破壊されるべき、と判断したもの。 ドイツ、オーストリアのカトリック教会司教が3月23日、『大ムフティー』を厳しく批判する声明を相次いで発表した。湾岸地域に居住する外国人労働者数百万人の人権を否定するもので受け入れることは出来ないとしている。 ドイツ司教協議会議長のロベルト・ツォリッチ大司教は、『大ムフティー』が「信教の自由と多宗教の共存を尊重していない」とし、経済活動を支えている外国人労働者のことを無視している、と語った。「外国人労働者に開かれている教会が取り払われるなら、それは横面をはたくようなものだ」 湾岸のアラブ地域に居住するキリスト者は350万人以上と推定される。ほとんどがインドやフィリピンからのカトリック労働者だが、西側諸国の各派キリスト者も存在する。 サウジアラビアは、イスラム教以外の「祈りの家」を禁止しており、キリスト者は個人宅で、逮捕の危険を知りつつ祈っている。アラブ首長国、カタール、クウェート、バーレーン、オマーン、イエメンには少数派キリスト者のための教会が存在する。 サウジアラビアのアブドゥラ国王はオーストリアに宗教間対話のためのセンター建設計画を立てているが、同国の司教協議会は、今回の問題に関してサウジアラビアの公式な説明を求めている。 「『大ムフティー』がこのような重要な『ファトワー』を、国王の承認なしに出せるはずはない。国王の努力によって進められている対話と、『大ムフティー』の行為との間には矛盾がある」と言う。 ロシア正教会在外教会部門の責任者イエゴリェスクのマルク大主教は20日、『ファトワー』への懸念を声明で表明した。 同大主教は、インターファクス通信に、サウジアラビアの隣国は、錯綜した呼び掛けに驚かされることだろう、と語った。 湾岸地域には少数ながら正教徒も存在する。しかしモスクワ総主教座は、1991年までの旧ソ連時代にはほとんど声をあげなかったものの、ここへ来て世界中のキリスト者の権利擁護への声を強めている。 カトリック教会は、イスラム諸国に、この所、少数派キリスト者に、イスラム教徒が西側諸国で享受しているのと同等の信教の自由を与えるよう、働き掛けてきた。 アラブ首長国連合、オマーン、イエメンにあるカトリック教会を管理しているポール・ヒンダー司教は、カトリック系KNA通信に、今回の『ファトゥワー』はサウジアラビアでは広く公開されてはいない、と語った。「心配なのは、そのような指示がある層には影響を与えることだ」と言う。□ ―――――――― ◎コプト正教会教皇シェヌーダ3世埋葬 【CJC=東京】3月17日に死去したエジプトのコプト正教会の教皇シェヌーダ3世の遺体が20日、同国北部ワディ・ナトルーンの聖ビショイ修道院に埋葬された。同所は遺言で埋葬場所として指定されていた。 AFP通信によると、遺体を運ぶ車列には教皇の死を悲しみ叫ぶおびただしい数の信者が殺到し、霊きゅう車にしがみつく者や声を荒げて群集を押し戻そうとする警備の憲兵らなど、大きな混乱が見られた。修道院到着後も、飾りの花をつかみ取ったりひつぎにキスをしたりするなど、騒然とした雰囲気が続いた。□ ―――――――― ◎信教の自由を最も侵害している国は今年もエジプト 【CJC=東京】米国の『国際信教の自由委員会』が3月20日発表した報告書によると、エジプトが今年度も信教の自由を最も侵害している国に選定された。「エジプトでは、アラブの春の焦点だったが、希望が失望に変わった。人権事情、特に信教の自由侵害が軍事政権下で急速に悪化している」という。 報告書は、ホスニ・ムバラク大統領退陣2カ月後の2011年4月1日から12年2月29日を対象にしている。 同期間に侵害を認定された国はミャンマー、中国、イラク、イラン、ナイジェリア、北朝鮮、パキスタン、サウジアラビア、スーダン、トルコ、ベトナムなど。□ ―――――――― ◎『クリスタル・カテドラル』はカトリック教会に 【CJC=東京】米カリフォルニア州ガーデングローブにロバート・シュラー牧師が1955年建設した『クリスタル・カテドラル』で3月11日、主任のシーラ・シュラー・コールマン牧師が最後の礼拝を行った。一時は毎週200万人が視聴した伝道番組『アワー・オブ・パワー』もシュラー一族の手を離れる。 80年代には毎週の礼拝者が1万人を超すほどの勢いだったが、拡大策が裏目に出て、会員が減少、負債が数千万ドルにも上り、2010年破産した。『クリスタル・カテドラル』自体はカトリック教会オレンジ教区に5750万ドル(約48億円)で売却された。□ ―――――――― ◎エジプトで武装犯罪組織の不法発掘が横行 【CJC=東京】エジプトで、古代の墓を不法に発掘する例が絶えない。英BBC放送は、武装した国際的な犯罪組織が活動していると報じている。時にはブルドーザーまで使って発掘、歴史的価値のあるものを持ち去っている。 お守りや宝石、肖像画、ミイラなどが犯罪組織によって狙われているという。最近数ヶ月間で、ファラオ時代や古代ギリシャ時代、初期キリスト教時代などの価値ある物品が、世界の闇市場に登場しているとも伝えられる。 エジプト政府は防止に乗り出そうとしているものの、ホスニ・ムバラク政権崩壊後の国内政治不安によって、現状は非常に困難な状況という。□ ―――――――― ◆短信◆(CJC) 《欧州》 ▽ブルガリアにヨーロッパ最古の修道院?=ブルガリア南部ツラトナ・リヴァダ村近郊にある聖アタナシウス修道院は、344年にアレキサンドリアのアタナシウス自身によって設立されたと考古学者が判断した。これまでヨーロッパ最古の修道院はスコットランドのガロウエイに371年に設立された『キャンディダ・カーサ修道院』とされていた。 現存するアタナシウス修道院近くにある洞穴や祭壇跡などを探査した結果、アタナシウス自身が居住したと判断出来る痕跡が見つかったという。 アタナシウスは343年のセルディカ(ソフィア)教会会議に参加したことがバチカン(ローマ教皇庁)の資料で確認されている。□ 《北米》 ▽米化粧品業界の監視強化を教会協議会担当が訴え=米教会協議会(NCC)環境健康プログラムのクロイ・シュワブ担当が3月22日、毒性化学品から子どもと環境を守るため、連邦政府に化粧品業界監視の強化を訴えた。 「聖書は、私たちが神の像に造られたと語る。それなのに、ローション、デオドラント、ボディウォッシュなどの製品を使う現状は平均して約100種類の化学品を毎日身体に塗っていることになる。それらが慢性疾患、がん、生殖障害を引き起こす可能性がある。神の働きを護るために、現行の化粧品法改定が必要だ」と言う。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(3月25日)=http://www.cwjpn.com ★福島=南相馬で祈る=「3.11」から1年=カトリック東京ボランティアセンター=1日巡礼 ★“人権のふるさと”で学ぶ=部落差別人権委員会が春季合宿 ★一時避難の教会に集う=東京=福島のフィリピン人共同体 ★ナイジェリア=ミサ中の教会に自爆攻撃=地元司教団が非難の声明 ★カトリック信者数増える=11億9600万人=バチカンが統計公表 =キリスト新聞(3月24日)=http://www.kirishin.com ★「あの日」から1年=NCC×カトリック=合同祈祷集会=追悼と再生を願う=1千人が祈り一つに ★千葉県宗教連盟が合同慰霊祭=“命の重さに変わりない” ★相談室「クリニック絆」開設=斎藤友紀雄氏=“宗教に自殺を防ぐ力ある” ★カトリック司教協議会 社会司教委員会が発行=教会が社会問題にかかわる理由とは? ★中絶・避妊への保険適用で「宗教的自由損なう」=米カトリック教会が批判 =クリスチャン新聞(3月25日)=http://jpnews.org ★「イエスは一緒に泣いた」=フィリップ・ヤンシーさん被災地に立つ ★3.11から1年=東北各地で追悼集会=被災した住民らも参加 ★原発頼る高ぶり悔い改め=同盟基督教団=祈祷文で共有 ★「忘れてない」励みに故郷望み=国家晩餐/一致祈祷会で佐藤彰氏 ★伊東牧師司祭会が日本福音教団謝罪声明を受容 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1104 ┗━━━━━━━ 2012.3.19 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼コプト正教会の教皇シェヌーダ3世死去 ▼カンタベリー大主教ウイリアムズ氏が年末退任 ▼米ワシントン大司教区で同性愛者への聖体授与拒否 ▼十字架は信仰のシンボルではない? ▼ドイツ大統領にヨアヒム・ガウク牧師選出 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎コプト正教会の教皇シェヌーダ3世死去 【CJC=東京】エジプト・アレキサンドリアのキリスト教『コプト教会』の最高指導者、第117代教皇シェヌーダ3世が3月17日死去した。88歳。肺や肝臓の疾患で長く闘病生活をしていた。 1971年11月着座以来、約40年にわたって教皇を務め、ホスニ・ムバラク政権が打倒された後は、激化するイスラム過激派による攻撃から信者を守ることに努めた。 18日にはカイロのサンマルコ大聖堂で木製の玉座に据えられた遺体が公開され、教皇との最期の別れをするために大勢の信者が集まった。教会前にできた信者の列は1キロに及び、軍が警備に当たったが、熱射病などで倒れる人も出ている。 大聖堂内部では、遺体を一目見ようとする信者が押し合いになり、3人が圧死、、、50人が負傷した。国営テレビは信者に対し、遺体は葬儀が行われる20日まで公開されているので無理に押しかけないよう呼びかけている。 遺体は遺言に基づきカイロ北西のナイル川デルタにあるワディ・ナトルーンの聖ビショイ修道院に埋葬される。シェヌーダ3世は1970年代、アンワル・サダト政権のイスラム教過激派対策を批判、79年にはイスラエルとの平和条約締結に反対したことから、サダト大統領は81年、教皇をこの修道院に一時幽閉した。 シェヌーダ3世の死を悼み、ローマ・カトリック教会の教皇べネディクト16世は追悼の祈りを捧げた。またバラク・オバマ米大統領は、シェヌーダ3世の寛容さと他宗教との対話姿勢をたたえるメッセージを発表した。 教会は後継者選びを始めている。市評議会から候補3人が選出され、3人の名が書かれたものを箱に入れ、幼児がそこから取り出した1人が後継者になる、という。後継者が、故教皇に続き、エジプトで圧倒的に優勢なイスラム教徒の融和への道模索を迫られることは確か。 コプト正教会は中東最大のキリスト教派で、信者はエジプトの人口の約9%にあたる700万人と推計されている。□ ―――――――― ◎カンタベリー大主教ウイリアムズ氏が年末退任 【CJC=東京】カンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズ氏(61)が3月16日、2012年末に退任し、13年1月にケンブリッジ大学マグダレン・カレッジの『マスター』に就任する、と発表した。年末までは引き続き義務と責任を果たす。 ウイリアムズ氏は2002年に大主教に任命された。後任は『王室指名委員会』が首相に候補2人を推薦、首相の助言のもとに女王が任命する。□ ―――――――― ◎米ワシントン大司教区で同性愛者への聖体授与拒否 【CJC=東京】米メリーランド州ゲイサーズバーグ在住のバーバラ・ジョンソンさん(51)が2月25日、『セント・ジョン・ニューマン・カトリック教会』で行われる母親の告別ミサの前、司式者のマーセル・ガルニーゾ神父に、同性愛の相手を紹介したところ、同神父は、同性愛関係は教会から見れば罪であるという理由で、ミサで聖体を受けることは出来ない、と告げられた。 同性愛者の権利を巡る問題はメリーランド州では激しい論議にさらされており、同性婚を合法化する規定が2月採択されたものの、2013年までは施行されず、11月の選挙で覆される可能性もある。 ジョンソンさんは、ガルニーゾ神父に書簡を送り、責任を取ってほしい、と警告した。小教区での司牧活動から排除されなければ満足しない、と言う。 管轄のワシントン大司教区の司牧・社会問題担当ウイリアム・バーン神父は3月1日声明で、司祭には「秘蹟を重んじる義務がある」として「誰もが聖体を受けられるものではなく」、秘蹟に預かることは「祝福であり恵み」なのだ、と指摘した。□ ―――――――― ◎十字架は信仰のシンボルではない? 【CJC=東京】英紙『デイリー・メール』は、英政府がキリスト教信徒の労働者に、就業時間中は信仰の証として十字架を身に付けない指示を図っている、と報じた。労働者側がストラスブールの欧州人権裁判所に救済を訴えたが、政府側はリン・フェザーストン平等相の指示に基づき、救済要請却下を求めている。 政府の措置に対しては、平等相や命令を発した裁判所を非難、キリスト教が排除されつつあることの兆候だと反発する声が、前カンタベリー大主教ケアリー卿始め強まっている。 デービッド・キャメロン政権にとって、同性婚容認をめぐって国教会、カトリック教会と対立したのに続く、教会との抗争。 また平等問題に関しては、『平等・人権委員会』が、就業中の労働者が自身の信仰のシンボルを身に付けることは法律上保護されるべきだとして欧州人権裁判所に提訴しており、政権内のきしみを露呈する形となった。 政府は、十字架を身に付けることは「信仰の必須条件」ではない、という立場だが、ケアリー卿は「皮肉なことに、政府や裁判所がキリスト者に十字架問題は重要なことではない、と言えば言うほど十字架が重要なシンボルとなり、信仰の表明になる」と言う。□ ―――――――― ◎ドイツ大統領にヨアヒム・ガウク牧師選出 【CJC=東京】ドイツで、クリスティアン・ウルフ前大統領の汚職容疑に伴う辞任を受けた大統領選挙が3月18日、連邦議会(下院)議員と州代表で構成する連邦大会議で行われ、主要各党が推す旧東独出身の福音ルーテル教会牧師ヨアヒム・ガウク氏(72)が圧倒的多数で選出された。任期は5年。旧東独出身の候補者がドイツの大統領になるのは初めて。 ガウク氏は東西ドイツ統一後に東独の秘密警察『シュタージ』が残した文書の管理庁の初代代表を務めた。文書を一般市民が閲覧できるように努力、10年間にわたって秘密文書のアーカイブを監督した。 2010年6月の連邦会議では、野党の社会民主党と緑の党の候補となったが、連立与党のキリスト教民主・社会同盟と自由民主党が推すウルフ氏に敗れた。 国民の信望も厚く、公共放送ARDの世論調査では59%がガウク氏の選出を支持した。ウルフ氏の疑惑で傷ついた大統領職への信頼回復が最初の課題となる。 自身も旧東独出身のアンゲラ・メルケル首相は、ベルリンの壁崩壊から23年近くを経てドイツが変貌を遂げたことを示す出来事だとして、ガウク氏の勝利を歓迎した。 率直な物言いでも知られるガウク氏は、苦労して手に入れた自由には重い責任が伴うということを、大統領になってもドイツ国民に訴えて行きたいと語っていた。聴衆を鼓舞する演説の名手ともされている。 ドイツの大統領は連邦議会議員と各州代表で構成する連邦会議による間接選挙で選ばれる。□ ―――――――― ◆短信◆(CJC) 《欧州》 ▽教皇とカンタベリー大主教がローマで夕の祈り共催=教皇ベネディクト16世とジョージ・ウイリアムス・カンタベリー大主教が3月10日、『サン・グレゴリオ・マーニョ』記念の夕の祈りを、『カマルドリ共同体』のローマの『聖ジョルジョ・アル・チェリオ修道院』で共催した。 ウイリアムス大主教は、キリスト教一致について言及、カトリックと英国国教会の間の再建のエキュメニカルな関係が「不安定で不完全だ」と指摘した。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(3月18日)=http://www.cwjpn.com ★神の助け、人々の支えを=大震災から1年目の祈り ★全国から青年ら集い=仲間との絆 考える=ネットワークミーティング ★プロテスタント諸教会と各地で=「追悼と再生を願う合同祈祷集会」 ★原発問題で講演会=正義と平和協議会 全国会議 ★「シナピス」と阪神地区社会活動委=「自死について」学習会=兵庫・仁川教会で開催 =キリスト新聞(3月17日)=http://www.kirishin.com ★キリスト教カウンセリングセンター=山中正雄氏講演会=“側面援助が牧会の役割” ★関西学院大=神学セミナー=「自死」を教会の問題として ★イスラームとの対話にも注力=NCC/カトリック対話集会で司祭ら ★新作能「ルター」(試作)を京都で=伝統文化で宗教改革表現 ★チャリティで「心の訪問」=BCJコンサート =クリスチャン新聞(3月18日)=http://jpnews.org ★震災ボランティア=生活の証しが力に=「東北・希望の祭典」に仮設からも参加者続々 ★東北・希望の祭典:新しいスタイル+変わらぬ大衆伝道 ★強い「講」の結束 震災で解散も=支援諸団体「南三陸町の文化と風土」学ぶ ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1103 ┗━━━━━━━ 2012.3.12 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼米カトリック教会がオバマ大統領を公然批判 ▼米兵がアフガン市民16人を射殺 ▼バチカンで四旬節の説教始まる ▼独教会が異宗教間結婚に関する指針 ▼全世界の移民、半分はキリスト者 ▼プーチン大統領選出めぐりロシア正教会内で議論 ▼米フロリダ州の聖公会学校で教師が校長を射殺 ▼『ウィルバー賞』は映画『ザ・ヘルプ』に ▼ブラジルの神学者ミルトン・シュバンテス氏死去 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎米カトリック教会がオバマ大統領を公然批判 【CJC=東京】米カトリック司教協議会会長のティモシー・トーラン枢機卿(ニューヨーク大司教)は『宗教の自由に関する特設委員会』のウィリアム・ロリ議長(ブリッジポート司教)と連名で、全米の司教に宛て、従業員の妊娠中絶、不妊、避妊について健康保険適用を遵守することをカトリック関係を含む全団体に求めた政府の決定を、米国が尊重する宗教的自由を損なうものだ、と批判する書簡を送った。 書簡は2月22日付けだが、このほど公表された。 今回の“抵抗”は、「ただ避妊、堕胎誘発薬や不妊に反対する」とか「共和党か民主党か、や保守か自由か」といったものではない、とドーラン枢機卿。「全ての人にとって、これは宗教的自由の第一、最大の問題なのだ。たとえば、政府がカトリック信者に、宗教的信念を犯さずには保険業に携わるな、と言えるなら、どういうことになるか。これは憲法の限界を超え、わが国が建国された基本的権利を侵すことになる」と言う。□ ―――――――― ◎米兵がアフガン市民16人を射殺 【CJC=東京】アフガニスタンでは、コーラン焼却に対する抗議デモが連日続けられている中で、3月11日には、南部カンダハル州で駐留米兵が基地から武器と暗視装置を持って外出、民家3軒で銃を乱射し、子ども9人と女性3人を含む計16人が死亡した。米兵は戻ってきたところを、無言のまま拘束されたという。 アフガニスタンでは、米軍などを狙った攻撃や抗議行動で少なくとも30人が死亡。カブールの米大使館は、今回の事件でさらに新たな報復攻撃が起きる可能性があるとしている。 ロイター通信によると、この事件を受け、アフガンのカルザイ大統領は「意図的な殺人だ」と激しく非難し、米国側に説明を要求。また、オバマ米大統領も、「この悲劇的でショッキングな事件は、米軍の優れた特性とわれわれがアフガンに対して抱く尊敬の念を示すものではない」と憂慮した。 オバマ大統領はカルザイ大統領に電話をかけ、早急に真相を究明し、「関与した者の責任を完全に追及する」と約束した。 反政府武装勢力『タリバン』は電子メールで、事件への報復攻撃を行うと表明している。□ ―――――――― ◎バチカンで四旬節の説教始まる 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世の出席のもと、3月9日、バチカン(ローマ教皇庁)の『レデンプトリス・マーテル』礼拝堂で、教皇庁の高位聖職者を対象とした四旬節の説教会が始まった。バチカン放送(日本語電子版)が報じた。 この説教会は、教皇庁内の四旬節の黙想会に続き、復活祭を前に毎週金曜日、4回行なわれる。説教担当は、教皇付説教師でカプチン・フランシスコ修道会のラニエーロ・カンタラメッサ神父。 教皇庁の説教師の歴史は中世期にまでさかのぼる。教皇ベネディクト14世(1740~58)は、1743年、教皇付説教師の任務をカプチン会に委ね、以来、伝統的に同会会員が四旬節と待降節の説教を受け持ってきた。 今年の四旬節説教会で、カンタラメッサ師は、「あなたがたに神の言葉を語った指導者たちのことを思い出しなさい(ヘブライ13・7)=教会博士、信仰の師」をテーマに、東方教会の教会博士、聖アタナジオ、聖バジリオ、ナジアンズの聖グレゴリオ、ニッサの聖グレゴリオの4人に注目しながら、これらの「信仰の巨人」が現代の教会に投げかけるメッセージを、「キリストの神性」「聖霊」「三位一体」「神の認識」という観点から示していくという。 初回の9日、同神父はアレクサンドリア司教聖アタナジオ(295~373)を取り上げ、「聖アタナジオとキリストの神性における信仰」というテーマで説教を行った。□ ―――――――― ◎独教会が異宗教間結婚に関する指針 【CJC=東京】独ヘッセン=ナッサウ・プロテスタント教会が宗教間で行う儀式に関する指針を発表した。キリスト者とイスラム教徒が混住する現代社会の実情に牧師たちが対応する際に役立てようとするもの。 「異宗教の夫婦の数は増加している」と同教会のスサンナ・ファウスト・カレンベルグ宗教間問題担当。「これは無視出来ず、答えなければならない挑戦であり、問題だ」と言う。□ ―――――――― ◎全世界の移民、半分はキリスト者 【ニューヨーク=ENI・CJC】誕生した国から離れ今では他国で生活している全世界の移民2億1400万人の半分をキリスト者が占めている。ワシントンに本拠を置く『ピュー・リサーチ・センター』の『宗教と公的生活フォーラム』が3月8日発表した調査結果によるもの。現在、世界の移民の49%、1億600万人がキリスト者だという。次いでイスラム教徒が6000万人で約27%。 ただ移民の各派全人口に対する割合で見ると、ユダヤ教徒が25%で最高。キリスト者は5%、イスラム教徒は4%に止まっている。その他は3%以下。 ヒンズー教徒は総人口の10~15%を占めているものの、移民は全移民数の5%に過ぎない。 この調査では、「国際的な移民」を母国以外の国で1年以上居住するものと、規定している。□ ―――――――― ◎プーチン大統領選出めぐりロシア正教会内で議論 【モスクワ=ENI・CJC】第3代ロシア大統領にウラジミル・プーチン氏が選出されたことは、ロシア正教会内部に政教関係についての議論を呼んでいる。 公正選挙を求める運動を支援してきた神学者アンドレイ・デスニツキー氏は、正教会信徒の間に政治への積極参加が強まっていることも影響の一つだ、と言う。 「政治に積極的な正教会信徒が、ついに自身の政治的立場と信仰とをどのように結びつけるか議論を始めるまでになった」と、同氏は、ロシア正教会のニュース・解説ウエブサイト『プラブミル』に3月6日書き込んだ。 ロシア中央選挙管理委員会は、3月4日の選挙でプーチン氏の得票率が63・6%だったと発表したが、不正投票があったとの非難が高まっている。 昨年末から1月初めに掛けて、キリル1世総主教は、当局者に世論に耳を傾けるよう求めた。仲介役として名乗り出るのではないか、とも見られたほどだった。しかし、プーチン氏が2月に宗教指導者と会談して以来、キリル1世の批判色は薄まり、公正選挙を求め、抗議していた人たちの反感を買っていた。□ ―――――――― ◎米フロリダ州の聖公会学校で教師が校長を射殺 【CJC=東京】米フロリダ州ジャクソンビルの聖公会学校で3月6日、馘首されたスペイン語教師シェーン・シュマース(28)が校内で、デール・D・リーガン校長をライフル銃で射殺、その後自殺した。生徒は無事だった。同校は19日まで閉鎖された。 同校は、中学生300人、高校生600人。□ ―――――――― ◎『ウィルバー賞』は映画『ザ・ヘルプ』に 【CJC=東京】米『宗教コミュニケーターズ協議会』は、宗教問題、価値などを取り上げ伝達することに貢献したメディアを選定、『ウィルバー賞』を授賞しているが、2012年度は映画『ザ・ヘルプ』など15件を選定した、と3月9日発表した。授賞式は4月14日、フィラデルフィアで開催される同協議会大会の席上で行われる。 『ザ・ヘルプ』は、1960年代、米南部の白人女性の黒人メイド2人との関係を描いた作品。他にCBSニュース、『ポートランド・オレゴニアン』紙、『エンターテインメント・ウイークリー』紙などに授賞する。 『ウィルバー賞』は、宗教PRの開拓者で、同協議会を長年にわたって指導してきた故マービン・C・ウィルバー氏を記念して命名されたもので、1949年以来、同協議会が毎年授賞している。宗教的価値を伝達することにおいて、内容、創造性、衝撃度、卓越さなどを専門家が評価する。□ ―――――――― ◎ブラジルの神学者ミルトン・シュバンテス氏死去 「エキュメニズム」の推進者として知られたブラジルの神学者ミルトン・シュバンテス氏が3月1日、サンパウロで死去した。65歳。 サンレオポルドの『ファクルダーデス・EST』神学校で1970年代から80年代に掛けて旧約学教授。ルーテル信条福音教会(IECLB)で指導的立場にあり、ブラジル始めラテンアメリカの全世代の学者に影響を与えた。1988年、サンパウロのメソジスト大学教授。『ラテンアメリカン・ジャーナル・オブ・バイブリカル・インタープリテーション』(RIBLA)編集長を務めた。イスラエル史などの著作、『ポルトガル・ヘブル=アラム語辞典』の共著者。(CJC) ―――――――― ◆短信◆(CJC) 《アジア》 ▽韓国で海軍基地に侵入した牧師と神父逮捕=韓国済州地方裁判所は3月11日、済州島南部の海軍基地工事現場のフェンスを破り、敷地内に違法に入り込んだ牧師(53)と神父(50)に対する、器物破損の容疑の逮捕状を交付した。朝鮮日報(日本語電子版)が報じた。 2人は3月9日、西帰浦市の海軍基地建設工事現場に設置されたフェンスを破り、敷地内に違法に侵入して発破作業などを妨害したという。□ 《欧州》 ▽バチカンの公式サイトをハッカーがダウンさす=ハッカー集団『アノニマス』イタリア支部が3月7日、バチカン(ローマ教皇庁)の公式サイトをダウンさせた、と発表した。カトリック教会の醜聞や保守的教義に対する攻撃という。サイトは8日には修復され、全機能が利用可能となった。 バチカン当局者は、サイバー攻撃やウエブサイトの安全保障体制についてはコメントを避けている。□ ▽英国で12世紀の教会屋根に太陽電池=英西部グロスター近郊ウィジントンで12世紀に建てられたとされる国教会『聖ミカエルと全天使の教会』は修復事業の一環として、会堂の屋根に日本の『京セラ』製の太陽電池モジュール24個を設置した。3・12キロワットの出力という。 『京セラ』によると、同時にバイオマスボイラーシステムも導入、全て再生利用可能なエネルギーを使用することで、英国初のゼロ炭素教会となった。□ 《中南米》 ▽教皇訪問控えキューバで宗教的自由抑圧急増=この5月に教皇べネディクト16世の訪問を控え、キューバの宗教的自由抑圧状況の悪化に、英国の人権団体『クリスチャン・ソリダリティ・ワールドワイド』(CSW)が懸念を示している。 今年元旦以来、すでに抑圧が20件発生しているが、2011年の年間28件からは急増している。□ ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(3月11日)=http://www.cwjpn.com ★仙台教区サポート会議=ボランティア延べ4千人派遣=長期スタッフ確保が課題 ★「さようなら原発」署名運動=シスターたちが用紙発送に協力 ★名古屋教区「被災地障がい者支援センターかまいし」=岩手県釜石市で活動展開=24時間対応中=「AJU自立の家」職員を派遣 ★移住女性と子どもの状況テーマに研修会=日本カトリック難民移住移動者委員会 ★国際会議「シリアの友」=使徒座代表らも出席 =キリスト新聞(3月10日)=http://www.kirishin.com ★上智大・聖母大=新キャンパスで看護教育=“神の手”として人のために=ケアを全人格的に取り組む学科 ★砂川政教分離訴訟=原告敗訴が確定=谷内栄さん「今後も闘い続ける」 ★葬儀の多様性にどう対応?=日本キリスト教連合会が井上彰三氏招く ★「アルターボーイズ」追加公演=イケメンの“福音”に若者熱狂 ★トルコで発見 1500年前の聖書=「バルナバの福音書」か? =クリスチャン新聞(3月11日)=http://jpnews.org ★腰を据えた復興支援=南三陸町=内職で生活自立を応援=生きがい・地域再生 教会が手助け ★3.11 主日に連鎖祈祷を=日本福音同盟が世界に呼びかけ ★イムマヌエル=災害対策室常設で危機管理強化=藤本満新代表=教派超え宣教協力推進 ★福音自由教会=大規模災害に備え対策本部設置=各地の災害支援センターで迅速対応 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1102 ┗━━━━━━━ 2012.3.5 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼ユダヤ教の見解に立つ新約聖書が米で刊行 ▼アメリカでイスラム教のモスク新設が急増 ▼バチカンの秘密文書が初めて一般公開 ▼「四旬節に神との絆を強めよう」と教皇が日曜の集い ▼イタリアが財政難で「聖域」教会施設にも課税へ ▼クライストチャーチ大聖堂取り壊しへ ▼「神の死」の神学者ハミルトン氏死去 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎ユダヤ教の見解に立つ新約聖書が米で刊行 【ニューヨーク=CJC】『ユダヤ教注解付き新約聖書』を英オックスフォード大学出版局が刊行した。新約聖書の主要人物、イエス、マリア、使徒パウロ初め福音書記者は皆ユダヤ人で、ユダヤ文化圏で生きていたという事実から出発した企画。 アメリカのユダヤ人聖書学者エミー=ジル・ルバイン教授(バンダービルト大学)とマーク・スバイ・ブレットラー教授(ブランダイス大学)が編纂したもので、新約聖書を歴史的文化的なコンテキスト(文脈)の中に置いた画期的なものという。 同書は、ヨハネによる福音書と反ユダヤ主義の問題についても正面から取り扱っている。福音書にはユダヤ教に対して敵意を露わにした言及が多数見られるが、それでも「ユダヤ教の伝統に広範囲に依っている」と共編者。 「ヨハネの難解な論法は安易に見逃して良いものではない。記者の自己規定、イエスの追随者をシナゴーグから、またユダヤ人、ユダヤ教からの区別のためだとして理解出来る」と言う。 ENI通信にブレットラー教授は、読者の反応が、教派を超えて、また保守もリベラルも「圧倒的にプラス」で、「驚いたのは、反応が皆熱心なものだったこと」と語っている。 同書を使って超教派の勉強会をしようとの動きが出ており、それに沿って参考書を出版しては、との提言もあるとか。 「ネット書店アマゾンや、ブログなどには、ページを開いてもいない人のコメントが見られる。中にはユダヤ人をキリスト教に改宗させるための秘密作戦だとか、それとは正反対の懸念を示すキリスト者もいる」そうだ。 「これらのコメントは、この本が何かを改善しようとするもの、との懸念や誤解の結果だが、実際に本を開いた人からは、何もそのような反応が聞こえてこないことが非常にうれしい」と言う。 聖書は、新改定標準訳(NRSV)を採用した。□ ―――――――― ◎アメリカでイスラム教のモスク新設が急増 【CJC=東京】アメリカのモスク数がこの10年でほぼ倍増した。『ハートフォード神学校』などが2月29日発表した調査結果によると、2000年に1209だったものが2010年には2100を超えた。。 「9・11」事件後、グラウンドゼロ付近にモスク建設話が持ち上がり、世間の注目を集めたものの、それ以外はあまり関心をひかない間の急増ぶり。 ただほとんどのモスクはニューヨークで建てられ257に。次いでカリフォルニア州246、テキサス州168。□ ―――――――― ◎バチカンの秘密文書が初めて一般公開 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)機密文書館が所蔵している歴史的文書の一部、約100点がローマのカピトリーニ美術館で初めて一般公開された。 「神秘の光」と題された展示は、機密文書館開設400年を記念して行われているもので9月9日まで。 公開されたものの中には、宗教改革者マルティン・ルターへ1521年出されたレオ10世の破門状や、地動説を唱えたガリレオ・ガリレイに対する異端審問の記録のほか、14世紀の『テンプル騎士団』の宗教裁判に関する文書、クリストファー・コロンブスのアメリカ大陸発見を受けて教皇アレクサンデル6世が出した布告、ミケランジェロが残したサン・ピエトロ大聖堂建設に関する書簡などがある。 さらに1789年にフランス革命で捕われの身となった王妃マリー・アントワネットの獄中からの手紙、第2次世界大戦中にユダヤ人迫害に十分介入しなかったことで後に批判された教皇ピウス12世についての文書など、欧州史に関心のある向きには見逃せない。 所蔵文書は全体で3万5000に上り、8世紀のものが最古という。ほとんどがラテン語で書かれているが、ペルーのクスコの宗教団体に宛て1603年に出された書簡はケチュア語で書かれている。また1887年に北米の先住民(インディアン)首長から送られた書簡は樹皮に書かれたものでレオ13世を「祈祷者の大首長」と呼んでいる。 外交文書はバチカン独自の暗号で書かれたものもある。その最古のものは14世紀前半にまでさかのぼる。 パウロ5世によって1612年創設された機密文書館だが、レオ13世が1881年、学者に開放するまで、人目に触れることはなかった。現在では毎年訳1500人の学者、研究者が訪れている。□ ―――――――― ◎「四旬節に神との絆を強めよう」と教皇が日曜の集い 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は、バチカンで2月26日、日曜正午の祈りを信者と共に唱えた。 この日は復活祭前の準備期間「四旬節」に入って最初の日曜日。教皇はこの時期に祈り、悔い改め、慈愛の業を行なうことで、神との関係をより強めるよう信者らに訴えた。 教皇は説教でミサ中の福音朗読箇所、ヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けたイエスが荒れ野に留まり、そこで誘惑を受けたエピソード(マルコ1・12~15)を取り上げた。 バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は、砂漠とは、打ち捨てられ、孤独で、支えも安心もない人間の弱さを象徴する場所、誘惑に容易に陥りやすい場所である一方で、エジプトでの奴隷状態から脱出したイスラエルの民にとってそうであったように、砂漠は避難し、身を寄せる場所、神をより近くに感じることのできる場所でもあると、指摘した。□ ―――――――― ◎イタリアが財政難で「聖域」教会施設にも課税へ 【CJC=東京】財政再建を迫られるイタリア政府が2月27日、これまでほぼ非課税扱いしてきたカトリック教会が保有する施設に、不動産税を課す措置を閣議決定した。ANSA通信などが伝えた。カトリック信徒が多い同国だが、増税に直面する国民の間では、教会の特別扱いに対する反発が強まっており、「聖域」にメスが入った形。 議会承認を経て来年度から実施されると、年間5億~6億ユーロ(約540億~650億円)以上の税収増が見込めるという。 イタリアではカトリック教会が、ホテル、診療所、ショッピングセンターなど約10万件以上を所有する。その一部で聖職者が生活していたり、施設内にミサを行う場所を設けてあれば「宗教施設」扱いとして課税されなかった。今後は聖堂や修道院などを除いて、商業利用される施設は課税される。 教会関連施設への免税措置は、欧州連合(EU)欧州委員会が公正な競争を阻害している可能性を調査していた。□ ―――――――― ◎クライストチャーチ大聖堂取り壊しへ 【CJC=東京】ニュージーランド巨大地震で被害を受けた英国国教会(聖公会)クライストチャーチ大聖堂が取り壊されることになった。教会関係者は当初、大聖堂の保存を検討していたが、最近の余震で残っている構造部分が倒壊する恐れが出てきたとして3月2日、取り壊しを発表した。聖堂の尖塔はクライストチャーチの地震被害の象徴的存在だった。 ビクトリア・マシューズ主教は、残っている教会の壁を約3メートルの高さまで引き下げ、さらに教会の基礎部分も祈りの場として今後も利用するという。 解体作業にはブルドーザーや解体用の鉄球は使用しない。 英国国教会は新たな大聖堂の建設を公約しているが、建設予定地、建設費用、建物の外観など具体的な計画はまだ立てていない。建物の残存部分を利用して再建する場合には5000万ニュージーランド・ドル(約34億円)、全面的に建て直す場合は1億ニュージーランド・ドル(約68億円)が必要という。□ ―――――――― ◎「神の死」の神学者ハミルトン氏死去 「神の死の神学」で知られる米国の神学者ウイリアム・ハミルトン氏が2月28日、オレゴン州ポートランドの自宅で心不全のため死去した。87歳。葬儀は予定されていない。 1966年、週刊誌『タイム』4月8日号に掲載した「神は死んだか」で一挙にその名を知られるようになった。「殺すぞ」など激しい攻撃にさらされ、翌年にはコルゲート・ロチェスター神学校教授の地位を追われるまでになった。 専門週刊誌『クリスチャン・センチュリー』によると、『ラディカル神学と神の死』の共著者トーマス・アルタイザー氏は、ハミルトン氏を「アメリカにおける神の死運動の最も明確な指導者」と呼んでいた。「現代文化と対話する中で、神の死の神学的受容を形成するため、プロテスタント新正統主義の障壁を突破した最初の神学者」と言う。(CJC) 《参考》邦訳書に、ハミルトン・アルタイザー共著、小原信訳『神の死の神学』(1969年、新教出版社) ―――――――― ◆短信◆(CJC) 《アジア》 ▽愛徳基金会の通信が6月から衣替え=愛徳基金会香港事務所が、中国基督教協議会上海本部の協力のもと、英文『アミティ通信』を隔月に発行していたが、愛徳基金会本部が発行する季刊『アミティ・ニュースレター』と統合することになった。 新装発行するのは、季刊『アミティ・アウトルック』で、創刊号はこの6月発行の予定。 《欧州》 ▽教皇が6月にミラノ訪問、世界家庭大会に参加=教皇ベネディクト16世は、今年6月にイタリアのミラノを司牧訪問する。 ミラノ大司教区の発表によると、訪問は6月1日から3日まで。同地で開催されるカトリック教会の『第7回世界家庭大会』に参加する。 ▽英国が在シリア大使館職員の国外退避を発表=英国政府は3月1日、治安状況の悪化を理由に、シリアから外交官を国外退避させたことを発表した。シリアとの国交は維持しており、ロンドンのシリア大使館を通じて政権との折衝は可能という。ロイター通信が報じた。 ▽66歳牧師が双子出産、スイスの最高齢記録更新=AFP通信によると、スイス南部グラウビュンデン州で、66歳の牧師が双子を出産し、同国での最高齢出産記録62歳を更新した。大衆紙『ゾンタークス・ブリック』が3月4日報じた。 《北米》 ▽『FEBC』新会長にエドワード・W・キャノン氏=米キリスト教放送『FEBC』は、新会長に『ムーディー聖書研究所』暫定所長のエドワード・W・キャノン氏を任命した。 キャノン氏は、ブリティッシュ・ペトロリアム(BP)など石油会社の経営に当たった後、ムーディーに招かれ、上席副所長兼COOとして、大学、出版、財務、法務、人事、募金、放送などの各分野の責任者となった。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(3月4日・休刊)=http://www.cwjpn.com =キリスト新聞(3月3日)=http://www.kirishin.com ★宗教者九条の和 内藤新吾氏特別講演会=“いのち守り危険遠ざける者に” ★追悼と復興祈願=カトリック教会 全司教が参集 ★大震災 宗教者の支援問う=国際宗教研究所・宗援連がシンポ ★雑誌「pen」が宗教特集の“決定版”=エルサレム、ユダヤ教、イスラエルを解剖 ★フランスの福音派教会=若者引きつけ急成長 =クリスチャン新聞(3月4日)=http://jpnews.org ★「神を信じて何になるのか」=ヤンシー氏 被災地で対話へ=東日本大震災から1年 都内で講演 ★11か月目の3・11超教派一致祈祷会=届きにくい場所に支援心がけ=いわてネットの佐々木真輝氏報告=「点と点が結びつく経験何度も」 ★日本語礼拝中心に「愛の絆」=韓国でも3・11祈りの集会 ★第51回日本ケズィック・コンベンション ★システィーナ礼拝堂天井画完成500年記念コンサート=宗教改革前夜の歴史と葛藤映す ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1101 ┗━━━━━━━ 2012.2.27 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼兵器根絶へ仏カトリック団体が他団体と連携 ▼WCC常議員会がシリアの教会に連帯メッセージ ▼中国が司教に硬軟両様、と伊紙報道 ▼香港の湯漢枢機卿が自由の保護・拡大を要請 ▼ナイジェリアのキリスト教会で礼拝中に爆破 ▼韓国教会協議会が「牧師も所得税の納税を」 ▼キルギスタンが『統一教会』の活動禁止 ▼トルコで1500年前のアラム語聖書発見 ▽1500年前の聖書は『バルナバの福音書』か ▼アフガニスタンで米軍のコーラン焼却に抗議デモ ▼エルサレムのバプテスト教会にスプレーで落書き ▼シェバの女王の金鉱跡をエチオピアで発見? ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎兵器根絶へ仏カトリック団体が他団体と連携 【パリ=ENI・CJC】フランスのカトリック団体『CCFD』(カトリック飢餓対策・開発委員会)が、国連の武器貿易条約に、兵器根絶を盛り込むよう求める運動で『国際アムネスティー』や救援団体『オックスファム』と協力することになった。 通常兵器の輸出入及び移譲に関する国際条約の存在しないことで、毎年数千もの生命が奪われ、多くの国で開発・発展が妨げられている。「最も厳しい基準に適合するような、壮大でかつ可能な条約が必要だ」とCCFD平和・紛争問題支援担当のゾベル・ベハラル氏は言う。 CCFDはフランス最大のNGO(非政府関係組織)の一つ。現在、国連が7月締結を目指して準備を進めている武器貿易条約のためニューヨークでロビー活動を行っている。 「民間人に対して使用されるという重大な危険性のある地域への武器移送阻止に国際的な合意を確保するための歴史的な機会となった」とCCFDなどの関係者は語る。核、化学、生物兵器を除く通常兵器が武器貿易の大半を占めており、その地球規模の拡大がさらに加速し、民間人の危険を増加させている、という。 国際アムネスティの調べでは、1500人以上が毎日、武力抗争で死んでおり、約30万人が、武力抗争以外に、通常火器の犠牲になっている。□ ―――――――― ◎WCC常議員会がシリアの教会に連帯メッセージ 【ジュネーブ=CJC】世界教会協議会(WCC)常議員会は、シリアの諸教会に宛て連帯の書簡を2月20日送った。シリアではバッシャール・アル=アサド大統領政権による反体制派への大規模抑圧で、犠牲者が増え続けている。 常議員会は、2月14日から18日までジュネーブ近郊ボセーで開かれた常議員会でメッセージの内容を検討した。 メッセージには、暴力の終結と紛争から脱するため、正義と平和に基づいた、人権と人間の尊厳、互恵共存を基にした全国的な対話への期待を表明している。 メッセージはまた、シリア教会の指導者3人が12月に国内諸教会に宛て発した共同書簡を強く支持している。書簡で指導者たちは「いかなる形であれ暴力の使用」を非難、信徒が「恐れず、希望を失わないよう」力づけている。 WCC加盟教会に対して、メッセージは、この困難な時に「連帯行動を堅くする」よう訴えた。WCC憲章を引用して、「人間の求めに仕え、人々の間の障壁を取り除き、正義と平和の中での一つの人間家族の推進ということに関する諸教会の結束の形として、共通の関心を表明する」と述べている。□ ―――――――― ◎中国が司教に硬軟両様、と伊紙報道 【CJC=東京】伊紙『レスプレッソ』によると、中国政府が『天主教(カトリック)愛国会』の指導を受け入れる司教には恩恵を与える一方、受け入れない司教を抑圧している。 2010年10月に、バチカン(ローマ教皇庁)の承認なしに叙階された洗礼者ヨハネ・リ・スガン司教は、自動的に破門されたものの、現在、中国カトリック者の和解役を自認している。 北京政府への強硬な姿勢で知られる香港のヨセフ陳日君枢機卿は、先頃、スガン司教を国際会議に招待したことで会議主催者の『聖エジディオ共同体』を非難した。全てのカトリック者は、愛国会と同会の指導者を認めないように、教皇べネディクト16世の指導を受け入れるべきだ、と言う。 『レスプレッソ』紙は、スガン司教がドイツでの会合に出席することを認められたということ自体が、政府から恩恵を受けていることを示す、と報じている。聖座に忠誠な司教は、教会関係の活動のためローマへ行くことすら認められていない。□ ―――――――― ◎香港の湯漢枢機卿が自由の保護・拡大を要請 【CJC=東京】香港のジョン湯漢(トン・ホン)新枢機卿が、教皇べネディクト16世から赤いビレタ(聖職者用の角帽)を受けた2月18日、香港政庁に民主的な自由を保護、拡大するよう書簡で要請した。 湯枢機卿は、香港の指導者に普通直接選挙実施を呼び掛けたもので、現在、英国から返還された香港に北京政府が実施している「一国二制度」の継続を求めたものと見られる。□ ―――――――― ◎ナイジェリアのキリスト教会で礼拝中に爆破 【CJC=東京】ナイジェリア中部ナイジャ州スレヤで2月19日、キリスト・エンバッシー教会で朝の礼拝中に爆弾が破裂、5人が負傷した。内1人は重傷という。イスラム教過激派集団『ボコハラム』のメンバーが教会前に留めてあった自動車に仕掛けた爆弾が破裂したもの。 『ボコハラム』は、ナイジェリア全土にイスラム法『シャリア』を強制しようとしている。当局は同日中に容疑者数人を逮捕した。 爆発現場近くに『トライアンファント・ミニストリーズ・国際教会』があるが、同教会も爆破する計画だったと見られる。『ボコハラム』の犯行とすると同市内では6回目。□ ―――――――― ◎韓国教会協議会が「牧師も所得税の納税を」 【CJC=東京】『朝鮮日報』(日本語版)によると、『韓国教会協議会』(NCCK)が、教団連合レベルでは初めて、牧師による自発的な所得税納付の推進に乗り出した。 キム・ジョンフン会長(メソジスト教会監督)は2月23日「透明な教会財政運営と牧師の納税により、教会内外の信頼を回復しなければならないという要望が、いつになく高い。関連セミナーや所属教団の決議を経て、制度的仕組みを整備する案を話し合っている」と語った。 韓国は、宗教関係者への所得税賦課を慣例的に免除しており、一部の牧師だけが勤労所得税を自発的に納付している。なおカトリック教会関係者は1994年から所得税を納めている。 協議会には、長老派、メソジスト、救世軍大韓本営、聖公会、ペンテコステ派、ルーテル教会、正教会など計9教団が加入している。教会数は2万126、信者数642万5987人という。□ ―――――――― ◎キルギスタンが『統一教会』の活動禁止 【CJC=東京】キルギスタンの裁判所が、『統一教会』の国内での活動を禁止した。 『ラジオ自由ヨーロッパ』によると、『世界平和統一家庭連合』として知られている統一教会は、正規の登録をせず、非伝統的な宗教を強制的に広めることで国家の安全の脅威となった、という。 ロシアの『RIA・ノボスチ』通信は、この1月、統一教会への入信を拒否した市民が虐待を受けたことが、禁止の原因になったと報じている。□ ―――――――― ◎トルコで1500年前のアラム語聖書発見 【CJC=東京】トルコ文化観光省のエルトゥグルル・グナイ長官は、アンカラの裁判所から1500年前のものと見られる聖書が移管されたことを明らかにした。トルコのアナトリア通信が報じた。 裁判所の保管庫で発見されたこの聖書、イエスが話していたとされるアラム語で書かれているという。今後、修復作業の後、一般公開される予定。□ ◎1500年前の聖書は『バルナバの福音書』か 【CJC=東京】トルコで話題になった1500年前のアラム語聖書。18世紀初めにイタリア語本が発見された『バルナバの福音書』ではないか、と現地メディアの推測が飛び交う中、バチカン(ローマ教皇庁)が調査を要請した、と保守系紙『ザマン』のウエブサイトが伝えている。 問題の聖書、トルコ警察によって、2000年に密輸捜査の際に地中海地方で発見され、アンカラの民族博物館に引き渡された、とも報じられた。問題の聖書はアラム語で書かれ、動物の皮にシリア文字で記されているという。 『バルナバの福音書』の現存する最古の写本は16世紀のものでイタリア語とスペイン語で記されている。 『バルナバの福音書』は、イエスが預言者ムハンマドが地上に来ると予言した、などイエスに関する記述がイスラム教側の見解の下に立っており、正典としての新約聖書と反する所から、キリスト教会側ではその真正性が疑問視されている。 ただ密輸の対象にされるだけあって、警察に押収されなければ4000万トルコ・リラ(約12億円)で売られたとの推定もある。 現在、アラム語を話すのはダマスカス近郊の小村に居住する少数。□ ―――――――― ◎アフガニスタンで米軍のコーラン焼却に抗議デモ 【CJC=東京】アフガニスタンの首都カブール北方のバグラム米空軍基地内で2月20日、イスラム教の聖典『コーラン』が焼却されたとして、地元住民2000人以上が21日、基地周辺で抗議デモを行った。 アフガン駐留国際治安支援部隊(ISAF)のジョン・アレン司令官は「心から謝罪する」という声明を発表した。□ ―――――――― ◎エルサレムのバプテスト教会にスプレーで落書き 【CJC=東京】イスラエル警察のミッキー・ローゼンフェルド報道担当は2月20日、エルサレムのバプテスト教会を暴徒が襲い、スプレーで落書きした、と発表した。近くに駐車していた自動車3台のタイヤも切り裂いたという。 同様の襲撃はこれまでパレスチナ自治区ウエストバンク地区のモスク(イスラム教寺院)を対象にしていたものが、最近になってイスラエル内のモスクや軍事基地、キリスト教関係の施設などに広がっている。2月初めには、エルサレムのギリシャ正教会修道院や学校も襲撃された。□ ―――――――― ◎シェバの女王の金鉱跡をエチオピアで発見? 【CJC=東京】聖書列王記上や歴代誌下に出てくるシェバの女王は、エルサレムにソロモン王を訪ねる時に「多くの金」を持参したという。4トン半との説もある。女王の統治圏は今のエチオピアとイエメンの2説あるが、このほどエチオピア北部ゲラルタ高原で神殿跡と古代の金鉱が発見された。 遺跡の入り口は、太陽と三日月が彫り込まれた高さ20フィート(約6メートル)の石で覆われていた、と発掘指導者のルイーズ・ショフィールド夫人。「毒蛇コブラがいるとされた石の下に潜ると、女王が話したを思われるサベア語の碑文が見つかった」と言う。□ ―――――――― ◆短信◆(CJC) 《太平洋》 ▽インドネシアのイスラム教徒は結婚の際に植樹=インドネシア北スマトラ州メダンで、イスラム教団が、教徒の結婚の際、夫婦となる2人が木を1本植えることを条件としたという。 《欧州》 ▽独メディア賞のラヘブ牧師受賞をWCCは歓迎=世界教会協議会(WCC)はベツレヘムの福音ルーテル派ミトリ・ラヘブ牧師が2011年度『ドイツ・メディア賞』を受賞したことを歓迎している。同賞は、ラヘブ牧師の和平に向けての個人的な活動に止まらず、パレスチナ人教会の貢献も評価して授与された。授賞式は2月24日、バーデンバーデンで行われた。 ▽宇宙補給機5号機を『ジョルジュ・ルメートル』と命名=『欧州宇宙機関』(ESA)は2月16日、国際宇宙ステーションへの補給機5号機(ATV-5)について、有名な天文学者にちなんで、『ジョルジュ・ルメートル』と命名したことを発表した。 ルメートルはベルギー出身の天文学者・宇宙物理学者で、ビッグバン理論の提唱者として知られている。カトリック司祭。 《北米》 ▽ケネディ元大統領の演説に「吐き気」とサントラム候補=米大統領選の共和党有力候補であるリック・サントラム元上院議員が2月26日、政教分離を打ち出したジョン・F・ケネディ大統領の1960年9月12日の演説を読んで、吐き気を催しそうになったと嫌悪感をあらわにし、宗教保守派であることを強調した。 ▽『クリスチャン・エイド』の新CEOにボート牧師=米国に本拠を置くキリスト教援助団体『クリスチャン・エイド』理事会は、ボブ・フィンリー・CEOの後任にランディ・ボート牧師を選任した。 ▽『アシスト通信』などが優秀メディア賞受賞=米宣教団体『オープンドアーズ』が設定している優秀メディア賞に今年度は『アシスト通信』、『ムーディ・ラジオ』、『ミッション・ネットワーク・ニュース』、『クリスチャン・ポスト』が選ばれた。同賞は、世界各地で迫害されているキリスト者の実態を報じるメディアを対象に設定されている。 《南米》 ▽『教皇立ペルー大学』にバチカンが改善指示=バチカン(ローマ教皇庁)は、リマにある『教皇立ペルー大学』に対し、カトリック大学として定められた基準を、この復活祭の4月8日までに満たすよう改革を指示した。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(2月26日)=http://www.cwjpn.com ★東日本大震災1周年を前に=大使と現役全司教ら 共にミサ=教皇も連帯を表明 ★2011年度臨時司教総会=震災被災地支援で報告=日本26聖人列聖150年=長崎「西坂」日本の巡礼所に ★日本カトリック海外宣教者を支援する会「勉強会」=派遣国での体験語る=帰国中の2宣教者=東京 ★英和対訳で「神道入門」=著者は国際派神職=バチカンも訪問=奈良・宇陀市三島神社=山口智さん ★シリア情勢で教皇=市民の要求に対応促す =キリスト新聞(2月25日)=http://www.kirishin.com ★歴史の真実に目を背けるな=同盟基督教団 信教の自由セミナーで山崎龍一氏 ★カトリック大阪カテドラル=高山右近列福祈願シンポ ★酪農学園大学の交友歌がCDに=土、人、神を歌う「酪農讃歌」 ★江原元塾長「解雇は無効」=東奥義塾 理事会が上告断念 ★溝部前高松司教 「新求道共同体」に懸念=“ローマの権威使い圧力” =クリスチャン新聞(2月19日)=http://jpnews.org ★君が代予防訴訟=最高裁判決、敗訴の原告ら批判=教訓から預言者の使命を ★ウガンダ子どもたちの歌と踊り 被災地でも=「希望のコンサート」主催者募集中 ★2・11集会「君が代」問題など焦点に 信仰内面化の危険を警告=同盟基督関東地区で山崎KGK総主事 教育統制で国家神道徹底=大阪・教育基本条例案に危機感 “第2の敗戦”にもごまかし=戦争の生き証人 渡辺信夫氏が見た3・11 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1100 ┗━━━━━━━ 2012.2.20 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼バチカンで公開枢機卿会議開催 ▼バチカン内部抗争説を報道事務所が強く否定 ▼若者引きつけフランスの福音派教会は成長 ▼中国が米国務省高官の訪問にビザ出さず ▼ニューヨーク市が公立学校での教会集会を禁止 ▼米女性歌手ヒューストンの葬儀が故郷の教会で ▼インドネシアのキリスト者が礼拝所封鎖解除を要求 ▼ケニア宗教指導者がエイズ共生を赤いバラで強調 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎バチカンで公開枢機卿会議開催 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)で2月18日、公開枢機卿会議が開催された。教皇ベネディクト16世は新枢機卿22人の任命式をサンピエトロ大聖堂で行った。 バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は新枢機卿たちへの言葉で、教会に愛と力強さをもって奉仕し、「神のしもべの中のしもべ」となるよう呼びかけた。 式辞に続き、教皇は新枢機卿の一人ひとりに、赤いビレタ(聖職者用の角帽)と指輪、任命書を手渡され、それぞれに名義教会として託されるローマ教区の教会名を告げた。 この任命式によって、枢機卿会の全メンバーは213人となった。このうち教皇選挙(コンクラーベ)の投票権を持つ80歳未満は125人で、これに対し80歳以上は88人。 現在の枢機卿会の構成メンバーの出身国は71カ国に及ぶ。地域別内訳は、ヨーロッパ119人、北米(米国とカナダ)22人、ラテンアメリカ32人、アフリカ17人、アジア20人、オセアニア4人。□ ―――――――― ◎バチカン内部抗争説を報道事務所が強く否定 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)に内部抗争がある、という機密文書が漏出したとされる件について、報道事務所は声明を発表、うわさを全面否定した。 報道担当のフェデリコ・ロンバルディ神父は、機密文書の公表を、ウイキリークス(インターネット上の情報漏洩)が米政府に衝撃を与えたことを引き合いに非難、「困惑」を招くだけだ、と語った。バチカンの運営は順調に進められている、と言う。 同報道担当は、バチカン内部の高官の間に抗争があるという情報漏洩が突然増加したことについて、「これらを内部の権力闘争として読むことは、それを流す人、抗争について他のことを知ろうとしても出来ない人にとっては倫理的な粗雑さに頼るだけのこと」と強く抗争を否定した。□ ―――――――― ◎若者引きつけフランスの福音派教会は成長 【パリ=ENI・CJC】オーストラリアのペンテコステ派ヒルソング教会がパリ・モンパルナス地区に2005年、新教会を設立した。最初は数十人規模の集まりだったが、今では900人規模に成長した。週末にボビノ劇場で行われる礼拝はフランス語と英語で2回。 同教会のブレンダン・ホワイト牧師は、正確な会員数を明らかにしていないが、先頃行われた礼拝では座席数1000の劇場は満員だった。 出席者は若者が多く、熱心で人種的にもさまざま。出席者減少に悩むカトリック教会とは対照的な雰囲気。楽しく現代的な礼拝が好評のようで、牧師も普通は式服ではなく、若者たちの関心をひく説教をし、キリストとの個人的な関わりを強調する。 調査によると、フランス人口6300万の中で、60万人が福音派教会の会員で、1950年から10倍に増えている。そのうち46万人は日常的に自分の信仰を実践している。カトリック信徒と自認する人はこの間に80%から64%に減少、ミサや教会の式典に参加するという人は10%に過ぎない。 2010年には『フランス福音派協議会』(CNEF)が結成された。この1月にパリ近郊で最初の全国大会を開催した。国内に2068あるとされる福音派教会の75%が加入している。 福音派教会の大半はこの30年の間に設立された。礼拝はコンサートホールから劇場までさまざま。□ ―――――――― ◎中国が米国務省高官の訪問にビザ出さず 【CJC=東京】中国当局は米国務省高官の訪問に対し、ビザ(入国許可申請)を拒否した。米国務省のスーザン・ジョンソン・クック『国際信教の自由』特別代表が、2月8日に中国を訪問、政府当局と会談する予定だった。 国務省は2月14日、ビザ拒否については言及せず、クック代表は現段階で特別な日程が決まっていたわけではなく、中国政府との間で適切な時を調整している、とアンソニー・パヒギアン報道担当が語った。ワシントンの中国大使館もコメントしていない。□ ―――――――― ◎ニューヨーク市が公立学校での教会集会を禁止 【CJC=東京】ニューヨーク市が公立学校での教会集会を禁止する条例が2月12日施行されたことに、キリスト教会には「単なる集会場所の問題ではない」として信教の自由そのものの侵害ではないか、という懸念が出ている。 ニューヨーク市スタテンアイランドにある南部バプテスト連盟クロスローズ教会のレイ・パラスキャンド牧師がその1人。同教会は4年以上も『第52公立学校』で集会を行っており、2月5日の最後の礼拝もそこで守ったが、感動的なものだった。わたしたちはそこから離れたくない、とバプテスト通信に語った。 ニューヨーク市から学校を賃借しているのは約60教会。クロスローズ教会は、閉館中の映画館を月6500ドル(約52万円)で賃借する計画だが、当然のこと、学校の賃借料よりは高額。□ ―――――――― ◎米女性歌手ヒューストンの葬儀が故郷の教会で 【CJC=東京】米女性歌手ホイットニー・ヒューストンの葬儀が2月18日、生まれ故郷のニュージャージー州ニューアークの教会で行われた。 ヒューストンが少女時代に聖歌隊の一員として過ごした教会での葬儀は、いとこの女性歌手ディオンヌ・ワーウィックが司会。聖歌隊のコーラスで始まった。 映画『ボディガード』で共演した俳優のケビン・コスナーは弔辞で、ヒューストンが自分の才能に不安をもっていたとのエピソードを紹介、「あなたは偉大だった。天国で神の前で歌う時も、自信を持って」と語った。 歌手のスティービー・ワンダーは、「同じ時に生きられたことを神に感謝する」と話し、『リボン・イン・ザ・スカイ』と『ある愛の伝説』を歌った。 4時間近くにわたった葬儀は最後に『ボディガード』の主題歌で、ヒューストンのヒット曲「オールウェイズ・ラブ・ユー」が流れ、終了した。 葬儀には、親族をはじめ、黒人指導者ジェシー・ジャクソン牧師や音楽、映画界などの関係者約1500人が参列した。式の様子はCNNテレビやインターネットで生中継された。□ ―――――――― ◎インドネシアのキリスト者が礼拝所封鎖解除を要求 【CJC=東京】インドネシアでは、プロテスタント信徒が自己所有の建物内外で礼拝を行うことを違法とされている。ENIニュースによると、信徒側は、許可を求めて争っている。 このほどジャカルタで開かれた『2012世界超教派調和週間』に宗教指導者が参加した。その中で、『インドネシア・キリスト教会ヤスミン』(GKI・ヤスミン)の参加者は2月12日の聖日礼拝を『国家宮殿』前で行った。 「これはわたしたちの国に対する懸念を示すものだ。わたしたちは自分の教会から長期間にわたり閉め出されている。礼拝場所は封鎖されたままだ」とGKIのドゥイアティ・ノヴィタ・リニ報道担当が語っている。□ ―――――――― ◎ケニア宗教指導者がエイズ共生を赤いバラで強調 【CJC=東京】ケニアのチカ近郊のカトリック教会センターで、『HIV/エイズと共生する宗教指導者の国際ネットワーク』ケニア支部が主催した集会に、国内のキリスト教とイスラム教指導者が集まり、エイズ問題への対応策強化を話し合った。 参加者はバレンタインデーの2月12日、記念に赤いバラを交換した。「赤いバラは愛の印だが、HIV/エイズに感染した人たちは愛を示さない。ほとんどの場合、憎悪にさらされるからだが、宗教指導者としてわたしたちは、それを示すことが出来る」と、ケニア聖公会のジョセフ・ンジャカイ司祭が2月14日、ENIニュースに語った。「花を交換することで、わたしたちは、たとえ感染しても愛があることを力強く示している。これは社会に伝えようとするメッセージなのだ」と言う。□ ―――――――― ◆短信◆(CJC) 《アジア》 ▽中国西部の青海省海西モンゴル族チベット族自治州でチベット族の僧侶が焼身自殺=中国西部の青海省海西モンゴル族チベット族自治州で2月17日朝、チベット族の40代の僧侶が中国政府に抗議、焼身自殺した。亡命チベット人向けのラジオ局「チベットの声」が伝えた。中国のチベット族居住地域では、政府の宗教政策に対する抗議の焼身自殺が続出している。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(2月19日)=http://www.cwjpn.com ★四旬節=教皇メッセージ=「互いに思いやりを」 ★カリタスジャパン=四旬節キャンペーン=被災者とつながり続けて=小冊子「つなぐ」発行=愛の献金呼び掛け ★信仰年の開催意義説く自発教令=『信仰の門―「信仰年」開催の告示』出版 ★高山右近列福を祈願=ミサとシンポジウムで=大阪 ★司教に説明責任要求=子どもへの性虐待 教理省の調査官 =キリスト新聞(2月18日)=http://www.kirishin.com ★日基教団東京教区南支区=「成年後見制度」の可能性探る=“終末期”教会員の支えに ★東京自殺防止センターが講演会=「魂の苦痛」に医療では限界 ★初の「宗教文化士」に58人 関学など8大学が認定制度で連携 ★訪中のメルケル独首相 広州の甘俊邱司教と会談 ★グローバル・クリスチャン・フォーラム代表=バチカンと一致への歩み確認 =クリスチャン新聞(2月19日)=http://jpnews.org ★「支援→宣教」から地域貢献へ=教会のあり方 発想の転換促す=JEA=震災受け緊急「宣教シンポ」 ★「まるで礼拝みたい」=フラ・グレイスフェスタ=賛美フラにうっとり ★未受洗者陪餐の是非 法廷へ=戒規免職の北村慈郎氏 教団相手に提訴=牧師職剥奪は召命の否定 ★韓国=初の教会立刑務所 開設から1年=32人が受洗 罪の悔い改めに効果 ★リベア内戦下の女性虐待=自身家族失い痛み負いつつ=ミアタ・ロバーツさん=平和へのケア活動 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1099 ┗━━━━━━━ 2012.2.13 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪ご案内≫ 週刊ニュースレター『世界キリスト教情報』は受信者が最適な形でご利用されることを願って送信形態・レイアウトを3種類に展開しています。 パソコン(PC)など大画面でご覧いただくための『メールマガジン』(整形テキスト)、ケータイなどの小画面でご覧いただいたり、ブログなどへの転載に便利な『同報メール』(無整形テキスト)、さらに印刷して回覧・掲示・保存に便利な『ニュースレター』(PDF)を添付ファイルとして付けた同報メールの3種類で毎週お送りしています。 現在のものから他の種類へ変更を希望される方は巻末の案内によりご請求ください。 = 目 次 = ▼オバマ大統領、避妊への保険適用で宗教団体除外 ▼米カリフォルニア州の同姓婚禁止は違憲と連邦高裁 ▼『全米朝食祈祷会』で大統領に『ボンフェッファー』贈呈 ▼『ロンドンを占拠せよ』運動家排除に反対声明 ▼「森林ヒーローズ」に「森は海の恋人運動」畠山氏も ▼米聖公会首座主教が日本などアジア各国を訪問 ▼パキスタンにロシア正教会が新会堂建設 ▼イタリアで客船事故犠牲者に追悼ミサ ▼米歌手ホイットニー・ヒューストンさん死去 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎オバマ大統領、避妊への保険適用で宗教団体除外 【CJC=東京】バラク・オバマ米大統領は2月10日、宗教団体に職員の避妊費用を負担させる規制案を撤回すると表明した。大統領は「当初から宗教の自由に配慮し、最終案策定前に解決策を見つけると言ってきた」と指摘したが、大統領選への影響を懸念したと見られている。 雇用主である宗教団体が避妊関連サービスへの保険適用を認めない場合、保険会社は従業員と別途、協定を結んで同サービスを無料で提供するよう義務付けられる。 米国では8月から、従業員の自己負担なしで予防医療に医療保険が適用される規則が実施される。企業や団体が職員に提供する医療保険の適用対象に避妊薬を含め、避妊も予防医療に含まれる、との見解を当局が1月に示したが、カトリック教会は、教義的に避妊を認めていないことから、反発していた。 大統領はこの政策の発表前に、米カトリック司教協議会会長のティモシー・ドーラン大司教やカトリック保健協会会長のキャロル・キーハン修道女らに電話を入れ、変更について話し合ったという。医療保険制度の見直しを支持してきたキーハン修道女は、信教の自由が尊重されたことは喜ばしいとの声明を発表した。 一方、カトリック司教協議会は同日遅く、この問題に妥協の余地はなく、完全に反対だ、と強硬姿勢を示す声明を発表した。教会関係の病院や大学など非利益団体は除外対象とされないことになる、という。 オバマ政権内で、宗教団体へも負担させるべきだとの主張はキャスリーン・セベリウス保健福祉長官が中心。一方、ジョー・バイデン副大統領は、信教の自由の侵害だと解釈され、穏健なカトリック信者との関係が悪化する、との懸念を示していた。□ ―――――――― ◎米カリフォルニア州の同姓婚禁止は違憲と連邦高裁 【CJC=東京】米サンフランシスコ連邦控訴裁判所(連邦高裁)は2月7日、カリフォルニア州憲法で、同性婚を禁止する修正案を可決した住民投票の結果について、合衆国憲法に違反するとの判決を下した。下級審の判決を3対1で支持したもの。 カリフォルニア州では2008年6月に一時、同性婚が許可されたが、当時の州政府の方策により同年11月、同性婚を禁じる『プロポジション8』(提案8号)を巡る住民投票が実施された。これに対して同性婚の支持者らが、提案は違憲と主張し、連邦地裁に提訴。連邦地裁は10年、この主張を認める判決を下し、反対派が控訴していた。 今後、同性婚反対派の上訴が予想され、連邦最高裁で最終判決が出されるまで同州の同性婚禁止条項は有効で、今回の判決ですぐに同性愛者の結婚が可能になるわけではない。 ただ最高裁はカリフォルニア州内のみの問題と判断し、訴えを却下する可能性もある。その場合は事実上、今回の高裁の見解が最終判断となる。 同性婚をめぐっては長年、米国を二分する議論となっている。これまでに同性婚を合法化している州は、コネティカット、アイオワ、マサチューセッツ、ニューハンプシャー、バーモント、ニューヨークの6州とコロンビア特別区(ワシントン)。 CNNテレビなどが昨年9月に実施した世論調査では、米国民のうち同性婚を認めるべきだと答えた人が53%と、反対派の46%を上回った。 同性婚を合法化する州が増えていることに、宗教界は懸念を強めている。教会が同性カップルの結婚式受け入れを拒むなど、同性婚を通常の結婚として取り扱わなかった場合、「差別」と訴えられる可能性もある。 1月12日、福音派やカトリック、ユダヤ教、モルモン教など、39組織の代表者が連名で、同性婚合法化は信教の自由侵害につながると警告する公開書簡を発表した。 宗教界の懸念は、すでに慈善活動などに支障が出始めたことで深まっている。カトリック慈善団体『カトリック・チャリティーズ』は、同性婚合法化によって一部の支部で養子縁組事業からの撤退した。事業継続には同性カップルにも養子縁組をしなければならず、それは教義に反するからだ。 また、同性カップルに結婚に準じる法的権利を与える「シビル・ユニオン」(市民間結合)を認めているニュージャージー州では、メソジスト教会が“結婚式”を挙げたいとする同性カップルへの施設貸し出しを断ったところ、差別されたとして、州から免税資格を取り消されている。 ニューメキシコ州では、キリスト教者カメラマンが同性カップルが愛を誓う“誓約式”の撮影を拒否したところ有罪となり、約7000ドル(約54万円)の支払いを命じられた。 ただ米聖公会など同性婚を認め、同性カップルの結婚式を行っている組織もあり、教派により反応もさまざま。□ ―――――――― ◎『全米朝食祈祷会』で大統領に『ボンフェッファー』贈呈 【CJC=東京】米ワシントンで恒例の『全米朝食祈祷会』が2月2日、ヒルトン・ホテルで開かれ、各国大使、両院議員、閣僚を始め約4000人が参加した。 メーンスピーカーのエリック・メタクサスが、エセ宗教、人間の堕落、貧困、奴隷状況、妊娠中絶などについて、ウイットを込めながらも辛辣に語った。ナチスに逮捕処刑された神学者ディートリッヒ・ボンフェッファーについても触れ、著書『ボンフェッファー=牧師、殉教者、預言者、スパイ』をバラク・オバマ大統領に手渡した。 その後、オバマ大統領の演説があったが、参加者の話題は大統領よりメタクサスに集中したという。□ ―――――――― ◎『ロンドンを占拠せよ』運動家排除に反対声明 【CJC=東京】『ウォール街を占拠せよ』に呼応して英国で起こった『ロンドンを占拠せよ』運動の支持者たちが、ロンドン中心部セントポール大聖堂周辺を5カ月にわたって占拠した。占拠者たちが大聖堂の利用を求めたことに教会側が阻止に動いて、内外の関心が高まった。 ロンドン市庁が、大聖堂周辺から占拠者を強制排除する、と発表したことに反発した聖職者、学者、教会関係者が2月7日、同大聖堂主任司祭と参事会に宛て抗議書簡を送った。 書簡は、英国国教会と非国教派との連携を図る『チャーチ・ピース』とキリスト教シンクタンク『エクレシア』の呼び掛けに応じた発起人15人が署名して出された。 書簡は「教会と強制退去に直面する運動家双方に与える衝撃を懸念している。キリストという名は、そのような行動によって崇められはしない。大聖堂の立ち位置は、無責任とさえ見られる。わたしたちは、教会が抑圧側と見られる位置に立つことがあるとは信じられない。教会の使命と宣教は、むしろ、人々の解放に関するものだ。わたしたちは、そこで、セントポール大聖堂の主任司祭と参事会が、強制排除を支持しないという公式声明を発表することを望む」と言うもの。 『チャーチ・ピース』と『エクレシア』は、なお賛同者の追加署名を呼び掛けている。□ ―――――――― ◎「森林ヒーローズ」に「森は海の恋人運動」畠山氏も 【CJC=東京】世界の森林保護に取り組む国連機関『国連森林フォーラム』(UNFF)が実施している「フォレスト(森林)ヒーローズ」の1人に気仙沼市のNPO法人『森は海の恋人』理事長の畠山重篤氏(68)が選ばれた。 表彰式はニューヨークの国連本部で2月9日、国際森林年閉幕式の際に行われた。 畠山氏はカキ養殖業を営むかたわら、森からの養分が川を通じて海を豊かにすることを重視し森を育てる「森は海の恋人運動」を続けてきた。日本バプテスト同盟気仙沼教会員の畠山氏、『森は海の恋人』という名は聖書詩編42編から浮かんだという。 「フォレストヒーローズ」は、2011国際森林年に際し、世界中から森を守るため地道で独創的な活動をしている功労者を顕彰する事業。世界41カ国から90人の応募があり、受賞者は畠山氏のほか8人。□ ―――――――― ◎米聖公会首座主教が日本などアジア各国を訪問 【CJC=東京】米聖公会(英国国教会)のキャサリン・ジェファート=ショリ総裁主教が、世界共同体アジア地域の各聖公会の招待を受け、2月から3月初めまで各国を訪問、教区会議での演説、聖体執行、説教などを行う。 「アジアで新しい地域を訪問し友好を新たにしたい。招待を受けて喜んでいる。今回の訪問で、現地の状況について、教会が直面している課題や機会について学び、神の宣教においてわたしたちの協力をどのように強めるか探ることが許されるだろう」とショリ主教は指摘している。 訪問先としてはフィリピン、日本、韓国、香港、マカオ、台湾の各聖公会とフィリピンの『イグレシア・フィリピナ・インディペンディエンテ』。首座主教との会談も行われる。□ ―――――――― ◎パキスタンにロシア正教会が新会堂建設 【CJC=東京】『ロシア以外のロシア正教会』の首位ヒラリオン府主教から特別宣教師として派遣されたアドリアン・アウグストゥス司祭が、1月末にパキスタン東北部のサルゴダで、新教会堂献堂に立ち会い、『大天使ミハエル・ロシア正教宣教』と刻まれた礎石を置いた。式典には約200人が参列した。 ヒラリオン府主教は、『ロシア以外のロシア正教会』の首位とされアメリカ東部とニューヨークを管轄、オーストラリアとニュージーランドの教区の暫定主教にも任命されている。□ ―――――――― ◎イタリアで客船事故犠牲者に追悼ミサ 【CJC=東京】イタリア中部トスカーナ州沖で、乗客・乗員合わせて4200人余りが乗った大型豪華客船『コスタ・コンコルディア』が1月13日に座礁した事故は、これまでに17人が死亡、15人が依然として行方不明。事故から1カ月を迎えるのを前に、ローマの『サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ』教会では2月12日、犠牲者を追悼するミサが行われた。遺族のほか、ジョルジョ・ナポリターノ大統領も出席、遺族一人一人の手を握り哀悼の意を示した。 ミサのあと同大統領は、地元メディアに「事故は悲劇であり、責任が誰にあるにせよ、哀悼の意を表したい」と語った。□ ―――――――― ◎米歌手ホイットニー・ヒューストンさん死去 米国の人気歌手ホイットニー・ヒューストンさんが2月11日、米カリフォルニア州ビバリーヒルズのビバリーヒルトン・ホテル4階の部屋で容体が急変した姿で発見され、救急隊が20分間にわたって蘇生処置を施したが、同日午後に死亡が確認された。48歳。 1963年8月9日、ニュージャージー州ニューアーク生まれ。11歳の時にジュニア・ゴスペル・クワイアに入り、教会で歌い始めた。85年、デビュー・アルバム『ホイットニー・ヒューストン』は女性歌手のデビュー・アルバムのベストセラーになる大ヒットとなった。アルバムからのリカット・シングル『オールウェイズ・ラヴ・ユー』は自身最大のヒットとなっている。 音楽雑誌『ローリング・ストーン』はその声を「強力で鋭いポップ・ゴスペル」と評価していた。(CJC) ―――――――― ◆短信◆(CJC) 《アジア》 ▽マシュー・G・ルイス著の『マンク』が映画化=17世紀のカトリック教会を舞台に、過激な描写のため160年間も「禁書」とされていたマシュー・G・ルイス著の『マンク』がドミニク・モル監督により映画化、日本でも上映される。 《アフリカ》 ▽南スーダンで今年、数百万人が飢餓に陥る恐れ=国連食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)は、南スーダンで今年、数百万人が飢餓に陥る恐れがあるとする報告書を発表した。 《南米》 ▽フォークランド諸島の近海に英国が原子力潜水艦=アルゼンチンのティメルマン外相は2月10日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、アルゼンチン東沖の英領フォークランド(アルゼンチン名マルビナス)諸島の近海に、英国が核弾頭を装備した原子力潜水艦を派遣したとの情報があると明らかにした。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(2月12日)=http://www.cwjpn.com ★外キ協=名称新たに26年目へ=「外国人住民基本法」の制定目指し ★仮設の商店街、始動=カリタスジャパンも支援=宮城・気仙沼市 ★「聖週間の典礼に関する補足事項」=教区事務所通じ中央協が配布 ★仙台教区サポート会議=長期人員不足が課題=拡大会議と拠点代表者会合 ★イングランド・ウェールズ司教協議会=「信仰カード」発行へ =キリスト新聞(2月11日)=http://www.kirishin.com ★米大統領選=共和党候補で混迷 ★季刊「Ministry」が3周年=都内の書店で関連フェア ★袴田事件で弁護士が解説=有罪は“検察官の虚構” ★「マシンガン・プリーチャー」試写で渡部氏=“血だらけで泣くのは子ども” ★大谷隆夫牧師=裁判が結審=大阪地裁=判決は3月末 =クリスチャン新聞(2月12日)=http://jpnews.org ★福島住民に安全・安心を=教会復興支援ネット=木田恵嗣氏=医療・放射能など専門家派遣を要請 ★米キリスト教NGO=津波被害の気仙沼市民にメガネ無料支援 ★7月外登法廃止は改悪=管理強化の「改定」入管法に反対=外キ教=25年で新名称に ★教会の被災地支援がつないだ小学校交流=宮城・東松島の被災者招き東京・八王子で道徳授業 ★「教会さん、ありがとう」=仮設で歓迎 教会ボランティア=外国からにも驚き ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1098 ┗━━━━━━━ 2012.2.6 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪ご挨拶≫ 週刊ニュースレター『世界キリスト教情報』へのお支えお願いに応じてくださいました方、まことにありがたく、お礼申し上げます。 = 目 次 = ▼訪中のメルケル首相、広州の甘俊邱司教と会談 ▼中国で地下カトリック教会司祭5人逮捕 ▼グローバル・クリスチャン・フォーラム代表がバチカンと会談 ▼ベネチア大司教に教皇側近のモラリア司教 ▼コーラン侮辱容疑の青年に保釈認められず ▼イランで長期拘束のサボクロ牧師衰弱 ▼コプト教会のシェヌーダ教皇の病状悪化 ▼聖書に反する、と米国で闘鶏反対運動 ▼米国では映画館より教会へ行く! ▼キャスター『エルマノ・パブロ』死去 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎訪中のメルケル首相、広州の甘俊邱司教と会談 【CJC=東京】ドイツのアンゲラ・メルケル首相は2月4日、2日からの中国公式訪問を終えた。 プロテスタントのメルケル首相だが、今回の訪問では公認カトリック教会のヨセフ甘俊邱・広州司教との会談を希望しており、4日に実現した。甘司教は公認教会に属しているが司教叙階は教皇の承認を得ている。 同司教は、教区をメルケル首相に案内し、質問には出来るだけ答えるよう、当局に要請されたと言う。香港紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』は「外国の指導者は中国の現状を把握するために特定の宗教を取り上げるのが普通だ」と同司教が語った、と報じている。 首相は、リベラルな論調で知られる中国紙『南方週末』の編集局も訪問しようとしたが、実現しなかった。南方週末は「多忙で接待できない」と断ったと伝えられた。同紙編集者によると中国政府からの圧力を受けていたという。首相と編集幹部らとの間で報道の自由や人権問題などが話題になるのを避ける狙いがあったとみられる。 メルケル首相にとって首相就任以来5回目の中国訪問だが、首相の意図は中国側の厚い壁にさえぎられた格好だ。北京の人権派弁護士、莫少平氏が公安当局に首相主催の夕食会への出席を阻まれたとも報じられた。 メルケル首相の訪問は今回が5回め。これまでの訪問では2006年に上海のアロイジウス金魯賢司教と会談した。同司教はドイツ語を話す。 西側の首脳が中国訪問の際、「宗教」に関係するのはメルケル首相が初めてではない。2008年に当時のジョージ・ブッシュ米大統領が北京のプロテスタント教会の礼拝に出席している。□ ―――――――― ◎中国で地下カトリック教会司祭5人逮捕 【CJC=東京】中国内モンゴル自治区エレンホトで、地下カトリック教会スイユアン教区のヨセフ・ガオ神父、ヨセフ・バン神父と教区司祭3人が1月30日、警察に拘束された。カトリック系UCAN通信が報じた。ガオ神父は教区長、バン神父は神学校長。 エレンホトの信徒宅で人事検討の会議をしていたところを警察と政府当局者30人の手入れを受けたもの。 内モンゴルの中部と西南部を管轄するスイユアン教区では、司祭30人が信徒宅に住んで秘密裏に司牧を行ってきた。□ ―――――――― ◎グローバル・クリスチャン・フォーラム代表がバチカンと会談 【CJC=東京】『グローバル・クリスチャン・フォーラム』(GCF)のラリー・ミラー幹事が1月末、バチカン(ローマ教皇庁)キリスト教一致評議会当局者とローマで会談し、「全教会をつなぐ橋を架けるための歩みを強化する」ことを確認しあった。ENIニュースが報じた。 GCFは多彩なキリスト教共同体、伝統、組織をつなぎ、地球上のキリスト教のあらゆる流れを捉えようとしている。『世界教会協議会』(WCC)、『世界福音同盟』(WEA)、『ペンテコスタル世界フェローシップ』、バチカン(ローマ教皇庁)キリスト教一致推進評議会などが支援している。 教皇べネディクト16世は、ローマ市内の『場外の聖パウロ聖堂』で行った夕べの祈りの際に、今回の訪問を歓迎する意向を示した。 キリスト教一致推進評議会のブライアン・ファレル局長は、GCFの善意とビジョンを、初めは不可欠ではないと見ていたが、今では深く受けとめている、と語った。 GCFの存在と発展は明確であり、その働きを神学的、プログラム的に評価することが重要だ、として「エキュメニカルな作業、神学的対話を、結果を生み出すために根気よく続けなければならない」と指摘した。 GCFのフベルト・ファンベック前幹事は、在任中に始まった地区協議推進などのため今後もコンサルタントとして活動する。□ ―――――――― ◎ベネチア大司教に教皇側近のモラリア司教 【CJC=東京】教皇べネディクト16世がベネチア大司教にフランチェスコ・モラリア司教(ラスペジア=サルザーナ=ブルナート教区)を任命した。 モラリア司教はジェノア生まれ。1977年司祭叙階。教皇べネディクト16世の側近として知られる。由緒あるベネチア大司教には通常は司教省の議論が長引いていたが、今回はそれがなかった。 前任のアンジェロ・スコラ枢機卿は次期教皇の有力候補の1人と見られており、昨年6月にミラノ大司教に任命された。□ ―――――――― ◎コーラン侮辱容疑の青年に保釈認められず 【CJC=東京】コーランを冒涜したとしてパキスタンのラホール近郊シャーダラの警察が証拠もなしにキリスト者のクラム・マシさん(23)を2011年12月5日逮捕した。お茶の用意をするためにコーランを数ページ燃やした、と雇い主のズルフィカル・アリ氏が訴えたもの。マシさんの保釈は認められなかった。米宣教専門コンパス通信が1月31日報じた。 マシさんは雇い主と口論しただけで不当逮捕だ、と語っている。 パキスタンの侮辱法では意図的にコーランを侮辱したり、不敬な引用を行ったものは終身刑という規定がある。 マシさんの弁護士は、証拠もなしに伝聞だけで逮捕したとして、保釈を請求した。しかし予審判事は、宗教感情を考慮し、不慮の事態を引き起こさないためにも保釈は認められないと請求を拒否した。□ ―――――――― ◎イランで長期拘束のサボクロ牧師衰弱 【CJC=東京】イラン南部アフヴァーズで2011年12月23日クリスマス礼拝を司式中、公安当局に逮捕されたアッセンブリーズ・オブ・ゴッド教会のファルハド・サボクロ牧師が拘束されたままで健康が気遣われている。米宣教専門アシスト通信がイランのキリスト教通信『モハバト・ニュース』によるとして報じた。 サボクロ牧師と同時に逮捕されたナセル・ザメン=デフズリ、ダブウド・アリジャニ両氏は、市内カロウン拘置所に移送された。サボクロ牧師は白内障の治療を受けていたが、眼科医の接見も認められないまま。 同牧師の夫人シャナズ・ジェイザンさんが1月27日、短時間の面会を許されたが、健康状態が心配だ、と語っている。牧師は独房内で祈りと断食で大半を過ごしており、健康状態は極度に悪化、体重も減少している、と言う。同時に逮捕された2人の状況は不明のまま。□ ―――――――― ◎コプト教会のシェヌーダ教皇の病状悪化 【CJC=東京】コプト教会の霊的最高指導者シェヌーダ教皇(88)の病状が悪化している。同派協議会が1月31日明らかにした。長年の間、腎臓病と糖尿病に悩まされてきたが意識はあり、ヘルワンのバサンティ主教は、教皇が昏睡状態だといううわさを否定した。、 エジプトではコプト派キリスト者は総人口の約9%と少数派で、ホスニ・ムバラク大統領追放以来、イスラム教過激派の攻撃にさらされている。ただ中東全域で見ると、コプト教会は最大の教会で、エジプトの他、ヨーロッパ、カナダ、米国、ケニア、ジンバブエ、ナミビア、南アなどに信徒が存在する。 教皇が死去した場合、聖評議会の主教150人が、後継者が決まるまでの代行司教を任命することになる。慣例では最高齢の主教が代行に就任することになっており、今回はアシウトのミカエル主教だが、辞退した場合はベヒラのバカミオウス主教になると見られる。□ ―――――――― ◎聖書に反する、と米国で闘鶏反対運動 【CJC=東京】米国で神学的には保守の立場のキリスト教指導者が、動物の権利擁護者と提携して闘鶏反対に乗り出した。雄鶏が死ぬまで戦うのを見物したり、賭けの対象にするのは、聖書の示す価値に反するという。ENI通信が報じた。 南部バプテスト連盟倫理・宗教の自由委員会は1月24日発表した声明の中でリチャード・ランド委員長が「キリスト者は、神がつくられたものに対する不快な虐待というこの野蛮な行為を阻止するために立ち上がらなければならない」と指摘している。 問題とされた闘鶏はサウスカロライナ州で行われているもの。闘鶏は全米50州で違法とされるものの、サウスカロライナ州など11州では軽犯罪扱い。 米動物愛護協会は闘鶏を、「軽犯罪の最高の罰金を払ってでも勝てば儲かるというカネ目当ての犯罪」として、この「血のスポーツ」と呼ばれる闘鶏への規制を強めるため、サウスカロライナ州のキリスト教支援団体『パルメット家庭会議』などと協力している。 同会議のオラン・スミス会長は、サウスカロライナ州が闘鶏を見物し、勝敗に賭けたい人たちをますます引き付けている、として「州の威信の問題として、法規制を強化しなければならない」と言う。 『パルメット家庭会議』は闘鶏反対のビデオを作成した。 神は人間と契約を立てると共に地のすべての獣と契約を立てる、と記された創世記9・9~10を引用して、ビデオは闘鶏が聖書に全く反している、と主張するもの。 ビデオの中で、ランド委員長は、人類が「生きるもの全てを尊敬するよう求められている。闘鶏は暴力のポルノだ。観戦する人はそれによって冒されるのだ」として、「宗教指導者は、19世紀に人道運動で重要な役割を果たした。21世紀の今日、他の被造物に対する厳粛な責任がわたしたちにあることを想起させる」と述べている。□ ―――――――― ◎米国では映画館より教会へ行く! 【CJC=東京】米国人の教会出席率43・1%とギャラップ調査社が2010年6月に発表していた。子どもも数えると、アメリカ人3億1290万人の中で毎週教会の礼拝・ミサに出席する人は1億3486万人だった。 さらに調査機関『バーナ・グループ』の11年7月の調べによると、成人の3661万人は日曜学校にもきちんと出席しており、さらに4637万人は教会での奉仕に時間を割いていることが分かった。 一方、エンターテインメント業界紙『バラエティ』1月4日号によると、11年に一般の週で映画を見に出掛けた人は子どもを含めても僅か2458万人に留まっている。□ ―――――――― ◎キャスター『エルマノ・パブロ』死去 ラテンアメリカ(中南米)で『エルマノ・パブロ』として広く知られたキリスト教キャスター、パール・フィンケンビンダー氏が1月27日、米カリフォルニア州アーバインで死去した。90歳。葬儀は2月4日、同州サンタアナのテンプロ・キャルバリオ教会で。またネットで中継される。(CJC) ―――――――― ◆短信◆(CJC) ≪欧州≫ ▽列聖省のネズミ講投資報道にバチカン報道事務所反論=伊日刊紙『コリエーレ・デラセッラ』は、バチカン(ローマ教皇庁)列聖省がジャンフランコ・ランデ氏運営のネズミ講に160万ユーロ(約1億6000万円)を投資した、と報じた。 バチカン(ローマ教皇庁)広報事務所は、出資したのはドミニコ会修道士のフランチェスコ・マリア・リッチ司祭で列福候補推薦のために行ったものであり、列聖省として行ったのではない、と発表した。同司祭は列聖省には関係していない、という。 ≪アフリカ≫ ▽スーダンで誘拐された神父2人解放される=スーダンで1月15日誘拐されたカトリック教会のヨセフ・マクウェイ神父とシルベスター・モッガ神父の2人が解放されたことが31日明らかになった。 ハルツームではガブリエル・ズベイル・ワコ枢機卿が2人の釈放を待ち受けていた。身代金は支払っていない、と教会側は語っている。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(2月5日)=http://www.cwjpn.com ★カトリック東京ボランティアセンター=福島に寄り添う支援=年配者も参加 被災者と顔なじみも ★被災者と「茶の湯」=福島・松木町教会の活動=カトリック東京ボランティアセンターも支援 ★震災後1年に向け「心一つに」=池長司教協議会会長が談話発表 ★自死遺族の集い=CLC主催=長崎で初の開催 ★女性専用ギャンブル依存症回復施設「ヌジュミ」=デイケアセンター開所=横浜教区も支援=新居で「お披露目会」 ★南スーダン=教会関係者ら平和建設に努力=「あきらめない」 =キリスト新聞(2月4日)=http://www.kirishin.com ★日基教団改長協=中国プロテスタント教会から王教授招く=“公認教会の課題直視” ★日本聖書協会セミナーに佐藤優氏=「新共同訳」の役割評価 ★カナンの園IN東京=『共に生きる』決意新たに ★「君が代」訴訟で最高裁 戒告超える処分に「歯止め」 ★米長老派に保守的な新教派「ECO」 同性愛聖職容認が契機 =クリスチャン新聞(2月5日)=http://jpnews.org ★スタッセン教授らフラー神学校派遣=大震災100年先の教会を見据えて=日米神学者ら合同シンポ ★実話を基にした感動映画 DVDに=がんと闘う少年が宛てた神様への手紙の奇跡 ★大震災焦点に断食祈祷=「原発事故は人間のおごり」 ★高齢化する在日外国人=葬儀習慣の違いをサポート ★求道者とネットで対話セミナー開始=ジーザス・ネット・ジャパン ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1097 ┗━━━━━━━ 2012.1.30 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪ご挨拶とお願い≫ 週刊ニュースレター『世界キリスト教情報』のご愛読いただきましたこと、また1口1000円以上のお支えのお願いに応じてくださいますこと、まことにありがたく存じます。新年もよろしくご支援くださいますよう、お願いいたします。一部の方から銀行の支店名が分からないと送金出来ないとのご連絡をいただきました。下記のように訂正していますので、ご参考にしてくださいませ。 ※ 『世界キリスト教情報』は、創刊以来、ボランタリー活動としてまいりました。「無償」を前提としておりますが、活動が皆さまのお支えによっていることも確かです。そこで『世界キリスト教情報』に昨年1年間お付き合いくださった方にお願いします。年間1000円を1口として数口以上ご支援いただけませんでしょうか。ブログなどに転載使用されておられる場合は、「原稿料」としてご配慮下されば幸いです。 『世界キリスト教情報』は法人ではありませんので、ご支援いただきましたものが主宰者個人の収入になることをご了承願います。 ※ ご支援いただけます際は主宰者・郡山千里(コオリヤマ チサト)の下記口座にお振り込みをお願いいたします。領収証を必要とされる方は上記へご連絡くだ さいませ。 ◆三菱東京UFJ銀行 新丸の内支店(支店番号422)口座番号3811065 ◆みずほ銀行 船橋支店(支店番号282)口座番号0889492 ◆ゆうちょ銀行 10170-39250661 『世界キリスト教情報』は、個人の活動ですので、健康など一身上の事情で休止せざるを得なくなることも予想されます。今回ご支援いただいても、それが今後の配信をお約束するものではないこともご理解をお願いします。 = 目 次 = ▼キリスト教一致祈祷週間に教皇が夕べの祈り ▼中国の『家の教会』指導者が突如釈放 ▼独メディア賞候補にユダヤ人団体が抗議 ▼モスクワとフィレンツェで交換展示 ▼シリア赤新月社のジュベイロ事務局長射殺 ▼エジプトで改宗理由にキリスト者女性を収容 ▼ロンドンにリオのキリスト像複製が立つか ▼北朝鮮の康永燮(カン・ヨンソプ)氏死去 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎キリスト教一致祈祷週間に教皇が夕べの祈り 【CJC=東京】キリスト教一致祈祷週間最終日の1月25日、を迎えた。教皇ベネディクト16世は、ローマの聖パウロ大聖堂(サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ)で、夕べの祈りを行った。 キリスト教一致祈祷週間はキリスト教諸教会の間で毎年行なわれるもので、今年のテーマは「わたしたちは皆、主イエス・キリストの勝利によって変えられます」(Iコリント15・51~58)。 祈祷週間を締めくくる25日の集いには、ローマのキリスト教教会諸派の代表らが参加、一致の恵みを共に祈った。 バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は説教の冒頭で、今年は第2バチカン公会議の開幕から50年を記念することに言及。福者教皇ヨハネ23世がこの公会議の開催を予告したのは、1959年1月25日、この聖パウロ大聖堂でのことであったと指摘した。 ダマスコに向かう途上でのパウロの回心を観想した教皇は、後に偉大な宣教者となるパウロに起きたこの神秘的な変化は、長い思索の結果でも、個人の努力の賜物でもなく、なによりも神の恵みの業のおかげであったと強調した。 キリスト者は、現在の分裂の痛ましい状況を体験しながらも、キリストの勝利とは、私たちの神と人々との完全な一致を妨げるすべてのものを克服させることと信じ、未来を希望を持って見つめていかなければならない、と教皇は説教した。□ ―――――――― ◎中国の『家の教会』指導者が突如釈放 【CJC=東京】不法会合開催と宗教的集会の不法組織を理由に昨年7月逮捕され強制労働2年の判決を受けていた『家の教会』指導者、江蘇省宿遷の施恩浩牧師が1月20日釈放された。米国に本拠を置く中国のキリスト教抑圧監視団体『対華援助協会』が24日明らかにした。釈放理由は不明。 施氏は中国家庭教会連合会副会長。□ ―――――――― ◎独メディア賞候補にユダヤ人団体が抗議 【CJC=東京】ユダヤ人抑圧を監視する相互扶助団体『国際ブネイブリス』が1月27日、『ドイツ・メディア賞』委員会に、ベツレヘムの福音ルーテル派ミトリ・ラヘブ牧師への授賞を再考するよう要請した。ENI通信が報じた。 ラヘブ氏は2月24日、他の3人の候補と共にバーデンバーデンで受賞の予定。 同氏は、学校、健康センター、集会場所などをベツレヘムに設置したことが、「出会い、交流、対話」の場を作り出した、と評価されたもので、委員会は「イスラエル市民とパレスチナ市民との間の壁近くに、福音派の牧師が、多くの脅迫や反発を受けながらもキリスト者、イスラム教徒、ユダヤ教徒の相互理解のために立ち上がった。ラヘブ博士の働きは、暴力や先鋭化に取って代るものだ」と声明で述べている。 この選考に対し、『国際ブネイブリス』が、「ラヘブ博士は、前向きな活動にも関わらず、極端に攻撃的な声明の数々で知られており、有名なドイツの名誉に関わる栄誉を受けるには適していない」という書簡を発表した。「専門家は、ラヘブ博士の見解の中に、キリスト者が神の計画の中でユダヤ人に取って代わり、神のユダヤ人への契約を受け継いだという、ほとんど顧みられなくなった置換神学の影響を指摘している」と言う。 賞委員会は、『国際ブネイブリス』の書簡についてコメントしていない。同賞はこれまでダライ・ラマ、ネルソン・マンデラ、ヒラリー・クリントン、ボノらが受賞している。□ ―――――――― ◎モスクワとフィレンツェで交換展示 【モスクワ=ENI・CJC】モスクワの『トレチャコフ美術館』とフィレンツェの大聖堂脇にある洗礼堂で所蔵品の交換展示が始まった。ロシア正教会とローマ・カトリック教会は、指導性から神学に至るまでしばしば対立しているが、芸術に関しては共通点の多いことに気づかされる。 モスクワで展示されるのはルネッサンス期の画家ジョットによる『マドンナと子ども』『聖レパラタ・ポリプティッチ』の2点でロシアでの展示は初めて。トレチャコフ美術館からはロシアで最も有名なイコン作家アンドレイ・ルブリョフの作品などイコン3点。 「交換展示のアイデアは、両国にとって独自性を示すビザンチン文化という双方に共通するものの根源とその展開を示すものだ」とトレチャコフ美術館のイリーナ・レベデヴァ館長はモスクワでの開会式で語った。 今回のモスクワ展示は3月19日まで。今年は『ロシア・イタリア文化交換』諸活動が行われるが、その一環として、また東西教会分裂の発端となった第二ニカヤ会議1225周年を記念するもの。 フィレンツェでは、カトリック教会とロシア正教会の聖職者がイコンの前で祈りを捧げた。 「イコンが作成されたことを意味する所から切り離され数十年を経て、教会のため、そして祈りのために、しばらくの間のことではあるが博物館から聖なる場所に戻った」とジュセッペ・ベトリ大司教がロシアのタス・テレビに語った。今回展示されたイコンは、略奪、損壊、売却などを経て、1917年のボルシェビキ革命以来、美術館の収蔵品となっていた。□ ―――――――― ◎シリア赤新月社のジュベイロ事務局長射殺 【CJC=東京】赤十字国際委員会(ICRC)は1月25日、シリアの首都ダマスカス付近で、シリア赤新月社(イスラム世界で赤十字に相当する組織)のアブダルアルラザク・ジュベイロ事務局長が射殺されたと発表した。 ICRCによると、地元病院の医師でもある事務局長は、赤新月社を示す赤い月のマークがついた車で移動中に銃撃された。 シリア国営テレビは「テロリストによる暗殺だ」と報じている。□ ―――――――― ◎エジプトで改宗理由にキリスト者女性を収容 【CJC=東京】エジプト・ギーザ県ブーラク・エルダクロウル地区の裁判所が、イスラム教への改宗意向を表明したとして、誘拐された16歳のキリスト者女性を家族のもとへ返せとの要求を退け、国営救護所への入所を命じた。 「彼女は18歳になるまで国営救護所に収容される」との決定にコプト教徒の間に批判が広まっている。未成年のキリスト者をイスラム教に改宗させるための誘拐を認めるものだ、とマリ・アブデルマッシ記者が『アッシリア国際通信』で報じている。 「判決は検事の主張に沿ったもので、これでは検事が犯罪者で、法律が共犯者だ」とコプト教会の活動家オリバー博士。「この検事がやったことは犯罪だ。児童誘拐と監禁を合法化した」と言う。 『アルアズハル・イスラム研究所』によると、18歳に達するまではイスラム教に改宗は出来ない。□ ―――――――― ◎ロンドンにリオのキリスト像複製が立つか 【CJC=東京】ブラジル・リオデジャネイロの名物、巨大な『コルコバードのキリスト像』の複製をロンドンのプリムローズ・ヒルに建設する極秘構想がロンドンの新聞『カムデン・ニュー・ジャーナル』によって明らかになった。 同紙によると、計画はまだ市当局に示されていないが、2012年のロンドン五輪閉幕と16年のブラジル・リオデジャネイロ開催を記念して建造するというもので、ブラジル政府が出資の予定という。 プリムローズ・ヒルは高さ78メートルの丘でロンドンの高級住宅街。市中央部が見渡せる。 計画では、レプリカの高さは30フィート(約9メートル)で相当離れた場所でも高台からは見えることになろう。 景観が冒されるというので、地区審議会への計画説明の前に、早くも住民から反対の声があがっている。住民の中には、一時的なものなら反対しないという人もいるが、地区のクリス・ネイラー議員は、必要だとは思えない、と言う。 リオデジャネイロのキリスト像は1931年にブラジル独立100周年を記念して建てられた。高さ30メートル、左右28メートル。□ ―――――――― ◎北朝鮮の康永燮(カン・ヨンソプ)氏死去 康永燮(カン・ヨンソプ)氏(朝鮮基督教連盟中央委員会委員長)が心臓麻痺で1月21日死去した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信が22日伝えた。同氏は北朝鮮最高人民会議第12期代議員。 北朝鮮最高人民会議常任委員会、朝鮮宗教人協議会、朝鮮基督教連盟中央委員会は共同名義の死亡広告で、「彼が生の最後の瞬間まで、民族の和解と団結、祖国統一のために積極的に努力し、祖国統一偉業遂行に尽くした彼の功労は久しく残っているだろう」と述べている。 康氏は、康良煜(カン・リャンウク)元国家副主席の息子。南北キリスト教交流で知られてるほか、世界教会協議会には、キャンベラ、ハラレ、ポルトアレグレの総会に出席、2009年10月に香港で開催された東山荘プロセス25周年記念協議会では、基調講演を行うなど、北朝鮮のプロテスタント指導者と見られていた。11年9月、韓国の宗教代表団が北朝鮮を訪問した時、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と行った万寿台議事堂での会談に同席している。 (CJC) ―――――――― ◆短信◆(CJC) ≪インド亜大陸≫ ▽パキスタンの女性キリスト者告発は偏見から=パキスタンのキリスト者で5人の子持ちのアシア・ビビさんはイスラム教侮辱罪に問われ死刑判決を受けているが、米宣教専門アシスト通信によると、告発者のクアリ・サラム氏が告発は証拠に基づくものではなく個人的偏見によるものだ、と語った。 ≪欧州≫ ▽独ザクセン州の福音ルーテル教会が同性愛牧師の同棲認める=ドイツ東部ザクセン州の福音ルーテル教会は1月21日、同性愛牧師が相手と同棲することを認める、と決定した。 ▽バチカンが教皇の9月レバノン報道の確認拒否=バチカン(ローマ教皇庁)報道事務所は、教皇べネディクト16世がこの9月にレバノンを訪問するとの報道に、確認を拒否している。ただ否定はしていない。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月29日)=http://www.cwjpn.com ★岩手・大船渡=大阪教会管区の支援拠点=「地ノ森いこいの家」開所 ★26聖人列聖・再宣教150年で=列聖列福特別委=メッセージ発表=先人の信仰 現代に脈々と ★カトリック児童福祉の日=日本の献金、昨年はアフリカ諸国などへ ★テーマは「共同司牧」「震災」=修道会宣教会フォーラム=大阪 ★被災地のフィリピン人妻に介護ヘルパー2級=資格取得を支援=日本聖公会のプロジェクト=宮城・南三陸町=受講生は全員カトリックの信徒 =キリスト新聞(1月28日)=http://www.kirishin.com ★公益法人改革 教界団体揺さぶる ★SIGNIS JAPAN=“今手にしてるものに感謝”=「教会とインターネット」セミナーで熊谷雅也氏 ★ワイズメンズクラブ 東日本区元事務所長が私的流用=「任意団体」の責任問われる ★米女子修道会などを対象=使徒的巡察が最終報告 =クリスチャン新聞(1月29日)=http://jpnews.org ★「君が代」処分に歯止め=1次訴訟最高裁判決=減給以上は慎重な考慮必要 ★地元クリスチャンバンドの「終わらない夢」=Jリーグ・札幌応援ソングに ★チェルノブイリ体験証言=ウクライナから被爆牧師を招請=福島未来会議2=福島に貢献したい青年50人公募 ★震災10か月3・11祈祷会=33か国ボランティア延べ1万人=いわき=神の愛を土台に村づくり提唱 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ 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┏週刊━━━━━
┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1096 ┗━━━━━━━ 2012.1.23 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪ご挨拶とお願い≫ 週刊ニュースレター『世界キリスト教情報』のご愛読いただきましたこと、また1口1000円以上のお支えのお願いに応じてくださいますこと、まことにありがたく存じます。新年もよろしくご支援くださいますよう、お願いいたします。一部の方から銀行の支店名が分からないと送金出来ないとのご連絡をいただきました。下記のように訂正していますので、ご参考にしてくださいませ。 ※ 『世界キリスト教情報』は、創刊以来、ボランタリー活動としてまいりました。「無償」を前提としておりますが、活動が皆さまのお支えによっていることも確かです。そこで『世界キリスト教情報』に昨年1年間お付き合いくださった方にお願いします。年間1000円を1口として数口以上ご支援いただけませんでしょうか。ブログなどに転載使用されておられる場合は、「原稿料」としてご配慮下されば幸いです。 『世界キリスト教情報』は法人ではありませんので、ご支援いただきましたものが主宰者個人の収入になることをご了承願います。 ※ ご支援いただけます際は主宰者・郡山千里(コオリヤマ チサト)の下記口座にお振り込みをお願いいたします。領収証を必要とされる方は上記へご連絡くだ さいませ。 ◆三菱東京UFJ銀行 新丸の内支店(支店番号422)口座番号3811065 ◆みずほ銀行 船橋支店(支店番号282)口座番号0889492 ◆ゆうちょ銀行 10170-39250661 『世界キリスト教情報』は、個人の活動ですので、健康など一身上の事情で休止せざるを得なくなることも予想されます。今回ご支援いただいても、それが今後の配信をお約束するものではないこともご理解をお願いします。 = 目 次 = ▼米長老派に保守的な新教派『ECO』 ▼『新求道共同体』に教皇が“青信号” ▼エジプト人民議会議員にコプト教徒5人も ▼米教会協議会暫定総幹事にチャプマン氏 ▼ナイジェリア北部バウチ州でテロ、キリスト者にも犠牲 ▼ポール・サイモンの「霊的な旅」 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎米長老派に保守的な新教派『ECO』 【CJC=東京】米国の保守的長老派教職・信徒が1月19日、『PCUSA』は健全な教会育成よりは内部抗争に終始している、として新たに『エバンジェリカル・カブナント・オーダー・オブ・プレスビテリアン』(ECO)を発足させた。「この『新改革派』は、伝統的な教会、奉仕するための主流派であるための新たな道を切り開くことを意図している」と発起趣意書は述べている。 フロリダ州オーランドでの会合には2000人以上が参加したが、『PCUSA』を離脱するかどうか検討中だ、と『プレスビテリアン・アウトルック』誌は報じている。 米宗教専門RNS通信によると、『PCUSA』が2011年にこれまで禁止していた同性愛聖職を容認したことが、『ECO』創設につながった。創設趣意書には同性愛に関する記載はないものの、保守的神学と聖書の不謬に立つことは示されており、それは同性愛聖職を許容しないことを示している。 『ECO』に加盟する教会は、『PCUSA』に留まったまま並行加盟することも、離脱して完全加盟することも認められる。 すでに『エバンジェリカル・プレスビテリアン教会』(EPC)に加盟するため『PCUSA』を離脱する教会も出ているが、『EPC』とは異なり、『ECO』は女性聖職を完全に認めている。 『PCUSA』は会員約200万人で、今も米国長老派では最大教派ではあるが、1998年から2009年の間に50万人以上、会員が減少している。 『PCUSA』の指導者は、同性愛聖職問題で緊張が高まっていることを認める一方で、保守派に離脱しないよう訴えている。□ ―――――――― ◎『新求道共同体』に教皇が“青信号” 【CJC=東京】教皇べネディクト16世は1月20日、バチカンのパウロ6世ホールに集まった『新求道共同体』(ネオカテキュメネイト)のメンバー約7000人と接見、同共同体を「聖霊が現代に与えてくれた特別な賜物」と評価、その活動に最終的な承認を与えた。 教皇は、共同体のメンバーが復活のキリストを、「母国を離れてまで、個人的なまた物質的な安全を犠牲にしても」伝えようとしていることを称賛した。 カトリック教会内の信徒運動として発足した『新求道共同体』は、これまでの典礼とは異なる様式で行われていることから反発を招く一方で、追随者が増え、教勢が伸び悩む中で「成功」という評価も受けてきた。 『新求道共同体』は、初期のキリスト者共同体をモデルにした緊密な小集団を基盤としており、司祭の指導の下に霊的成長を遂げてきている。 教皇は、共同体が行っている夕方に行うミサについて、管轄教区司教の承認を得、広く公開されることという条件付きながら執行を承認した。さらに、小教区で分裂行動をしないようクギはさしている。 教皇は『新求道共同体』を、特に世俗主義が「神意識を失わせ、キリスト教的価値を覆い隠している現代のための聖霊の「特別な賜物」と称賛、『新求道共同体』の運動は、キリスト者が自らの信仰の「美」を再発見することに役立つ、と評価した。 『新求道共同体』が行っている世俗的なコンテキストでの説教重視は、べネディクト16世が重視している、信仰が弱まっている西側諸国への「再福音化」重視に呼応する。 特別接見の最後に、べネディクト16世は『新求道共同体』の宣教を担う17チームを送り出した。派遣先は仏、ベルギー、スロベニア、オーストリア、エストニア、英国などヨーロッパ各国と米国。それぞれのチームは3ないし4家族と司祭1人で構成されている。 カトリック教会の宣教は各司教に委ねられており、同共同体の活動を禁止する司教も各国に出ている中で、共同体の創設者キコ・アルゲイヨ氏は、今回の教皇の承認至るまでに受けた「多くの障害」を越えた「歴史的な時」だったと語っており、司教たちの対応が注目される。 教皇は、『新求道共同体』に、教区司教と密接に協力し、メンバーが小教区が行う通常の典礼に参加するよう奨励すべきた、と勧告している。□ ―――――――― ◎エジプト人民議会議員にコプト教徒5人も 【CJC=東京】エジプトの『中東通信』によると、暫定統治を担う軍最高評議会のムハンマド・フセイン・タンタウィ議長が1月21日、人民議会(国会)議員10人を任命した。キリスト教の一派、コプト教徒5人や女性2人を含むという。 議員定数508のうち10人は大統領の任命枠だが、今回は現在の軍政のトップを務めるタンタウィ氏が任命した。□ ―――――――― ◎米教会協議会暫定総幹事にチャプマン氏 【CJC=東京】米教会協議会(NCC)理事会は1月20日、暫定総幹事にクレア・J・チャプマン総幹事代行を任命した。チャプマン氏は、2011年12月31日にマイケル・キンナモン総幹事が辞任して以来、代行を務めていた。 米NCCは、プロテスタント、英国国教会、正教会、福音派など37教派が加盟、教会数は10万以上、信徒総数4500万人を擁している。□ ―――――――― ◎ナイジェリア北部バウチ州でテロ、キリスト者にも犠牲 【CJC=東京】ナイジェリア北部バウチ州で1月21日夜から22日にかけ、武装集団がキリスト者グループを銃撃し9人が死亡、10人以上が負傷した。武装集団の正体は不明。 北部カノ州のナイジェリア第2の都市カノでは20日、地元警察本部などを狙った連続爆破テロや銃による攻撃があり、ロイター通信は少なくとも178人が死亡したと伝えた。犠牲者は少なくとも215人とする地元紙の報道もある。イスラム過激派『ボコ・ハラム』(西洋の教育は罪)が犯行を認めた。州当局は20日、24時間の外出禁止令を出していた。□ ―――――――― ◎ポール・サイモンの「霊的な旅」 【CJC=東京】米国の著名なシンガーソングライター、ポール・フレデリク・サイモンが、半世紀にわたるこれまでの活動の中に、いつも霊的な側面があると語るが、最近のアルバム『ソー・ビューティフル・オア・ソー・ホワット』には自身もびっくりしている、と言う。神、天使、創造、巡礼、祈り、死後、などについての曲なのだ。 米宗教専門RNS通信によると、宗教的なテーマは意図したものではなかった、。サイモン自身、信仰深いとは言っていなかったが、米公共放送(USPBS)のプログラム『宗教と倫理ニュースウイークリー』のインタビューで、霊的なものには魅了される、と語っている。 「霊的感覚といったものがある。わたし自身の中に認め、それを楽しんではいるが、全く理解していないものだ」と言う。□ ―――――――― ◆短信◆(CJC) ≪中東≫ ▽『カトリック教会のカテキズム』のカテキズムがヘブライ語に=『カトリック教会のカテキズム』の最初の3巻がヘブライ語に翻訳された。バチカン(ローマ教皇庁)機関紙『ロッセルバトレ・ロマノ』が報じた。 ▽イスラエル高裁がパレスチナ人配偶者に市民権与えず=イスラエル高裁は、パレスチナ人配偶者を例外措置とする「市民権法」の特例規定改正を求める人権団体らの請求を反対6、賛成5で棄却した。非ユダヤ系人口の増加を安全保障上の脅威と考えてのものと見られる。朝日新聞報道。 ≪欧州≫ ▽教皇、レバノンを9月訪問か=教皇べネディクト16世が9月にレバノンを訪問する、とローマの『Iメディア』通信が報じた。バチカン(ローマ教皇庁)は確認していない。 ≪北米≫ ▽米共和党の大統領候補を目指すギングリッチ元下院議長を元妻が告発=米共和党の大統領候補を目指すギングリッチ元下院議長を、2番目の妻マリアンヌさんが「大統領にふさわしい倫理観に欠ける」と批判した。福音派の支持に影響が出そうだ。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月22日)=http://www.cwjpn.com ★常任司教委員会=追悼と復興のため=震災後1年を前に決定=公式祈願、司教ミサ、超教派祈祷集会 ★梅村司教、「トークライブ」会場であいさつ=司教団メッセージを紹介=脱原発世界会議=横浜 ★虐待・性暴力で研修=社会司教委員会=東京=「ガイドライン」作成に向けて開催 ★“多国籍”で祈り合う=共同体づくり始める=震災後派遣のフランシスコ会司祭=青森・大湊教会 ★教皇=各国外交使節への年頭あいさつ=「宗教を動機とするテロ行為」非難 =キリスト新聞(1月21日)=http://www.kirishin.com ★映画「“私”を生きる」東京・大阪で限定公開=普遍的に生き方を問う ★カトリック信徒が電子書籍を個人出版=“シスター知るきっかけに” ★被災地に「スイーツ」を=日本ナザレン教団=業界団体と提携 ★和歌山・ピースプロジェクト=自殺防止にTシャツ販売 ★米国=「属人的司教区」が発足=指導は前聖公会司祭に委ねる =クリスチャン新聞(1月22日)=http://jpnews.org ★白浜レスキューネットがPIECE PROJECT開始=自殺者14年連続3万人超で防止運動 ★復興トラクト=被災地で印刷へ=被災した愛隣印刷社が印刷機導入へ募金を開始 ★「きみは愛されるため…」被災の3県へ=CD「希望のうたごえ」贈呈運動広がる ★超教派で「仙台食品放射能計測所」開設=一般の人々が利用しやすくし「平安得てほしい」 ★野田首相らの伊勢神宮参拝に抗議=教界関係団体が声明 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 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【CJC=東京】米国のカトリック女子修道会・宣教会に対する『アポストリック・ビジテーション』(使徒的巡察)の最終報告書がバチカン(ローマ教皇庁)に提出された。 使徒巡察を実施者に任命されたマザー・メアリー・クレア・ミレアが調査結果を提出したもの。 マザーは、声明で3年間にわたる調査の完了を発表、「支持と配慮を必要とする懸念が修道生活に見られた」と指摘した。 使徒巡察の実施が発表された時、そのこと自体が論議にさらされた。当時の奉献・使徒的生活会省長官フランク・ロデ枢機卿は、米国の女子修道会・宣教会調査が必要なのは、「修道生活が行われていないことや共同体が消滅しているのを黙認していた」り、「カトリック教会の中にあってキリストと共にある共同体から離れる道を選んだ」ことがあったからだ、と語った。 初期の報告が、反体制的な会の取り締まりを主張したことに対し、著名な修道女が相次いでバチカンの調査に協力する必要はない、と主張するなど激しい反発の声が上がった。2009年から10年に掛けて調査は難航した。 米国出身のジョゼフ・ウィリアム・トビン大司教が同省局長に就任してから風向きが変わった。同局長は米国の指導者たちへ共感のサインを送った。2011年1月に長官に任命されたジョアン・ブラス・ジ・アヴィス大司教も、前任のロデ枢機卿の改革の必要を強調する姿勢とは距離を置いている。 長官は、「かつて取っていた立場」のために失われた信頼を、同省は回復しなければならない、として、トビン局長の発言に沿って、使徒的巡察の報告を受けても、劇的な変革はないだろう、と語っている。□ ―――――――― ◎教皇、バチカン駐在外交団と新年挨拶 【CJC=東京】教皇べネディクト16世は1月9日、バチカン駐在外交官と新年の挨拶を交わした。教皇は席上、約180カ国の外交官に対し、同性間の結婚が「人類の未来」を損ね、伝統的家族の在り方に対する脅威の一つだと表明、同性婚への強い反対姿勢を改めて示した。異性間の結婚は「単なる社会的慣例ではなく、あらゆる社会の根本を支えるものだ」とし、「子どもの教育において、適切な家族形態は極めて重要」だと強調した。 また教皇は、日本の原発事故などに触れて環境や生態系を守ることの重要性を訴えた。教皇は福島原発事故のほか、東南アジア各地での洪水などの天災に触れ、「環境を守ったり、気候変動や貧困と闘ったりすることは、人類全体の発展にとって大切な問題だ」と語った。 同性婚についてはカトリック教会は、同性婚合法化の動きに反対を表明しているが、すでにスペインやオランダなどでは合法化されている。□ ―――――――― ◎ロシアにキリスト教政党創設構想 【CJC=東京】ロシア正教会モスクワ総主教座の政治関係報道担当フセフォロド・チャプリン大司祭が、キリスト教政党創設構想を明らかにした。 宗教政党が法律で禁止されていることを認めながら、宗教関係と正式に登録せずに政党を結成する方法を検討中、と大司祭は語った。ヨーロッパ各国の『キリスト教民主党』を先例として挙げている。 そのような政党は正教会の明白な支持を得られないとしても、キリスト者の政治活動原則を具体的に実施出来るとしている。□ ―――――――― ◎ソマリアで改宗女性が公開ムチ打ち 【CJC=東京】米宣教専門『コンパス』通信によると、ソマリア南部ジャナーレのソフィア・オスマンさん(28)が2011年11月、キリスト教に改宗したとしてイスラム教過激派に拘束され、12月22日には「外来の宗教」を受け入れた罰として公衆の面前を引き回された後、ムチ打ち40回を受けた。これは釈放を意味するもの、と同通信は報じている。 「オスマンさんは午後3時に40回ムチ打たれた。過激派に拘束されている間に虐待さえたことについては語っていない」と目撃者の1人が語った。ムチ打ちで出血し、「気絶したのが分かった。死んだと思ったが、すぐに意識を取り戻し、家族が連れ去った」という。 オスマンさんは自宅で治療を受けたものの、ボーっとした感じで話し出そうとしなかった、と伝えられる。その後、別の場所に移動したという。□ ―――――――― ◎タンザニア・ザンジバルで教会襲撃相次ぐ 【CJC=東京】タンザニアのウングジャ島ザンジバル近郊ムトゥファニ・ムウェラで、イスラム教過激派が『アフリカ・ペンテコスタル・エバンジェリカル・フェローシップ』の教会堂2カ所を2011年12月3日夕、破壊した。損害は150万シリング(約71万円)に上る。同教会のユリウス・マコホ牧師が米キリスト教専門『コンパス』通信に語った。 教会員の1人は匿名で「彼らがここには教会はいらない、と叫んでいるのを聞いた」と語っている。犯人は未だ逮捕されていない。 11月26日には付近のキアンガで、イスラム教過激派100人以上がシロアム教会に「アラーは偉大なり」と叫びながら押し掛け、3時間にわたって施設を破壊した。 ウングジャ島ほかザンジバル諸島の人口は70万人と推定される中、キリスト教会は60カ所あるが、6月以降、教会襲撃事件が続発している。□ ―――――――― ●米国聖公会元主教でカトリックに改宗したポープ氏死去 米国聖公会元主教でカトリックに改宗したクラレンス・ポープ氏が長期にわたる闘病の後1月9日、ルイジアナ州バトンルージュで死去した。81歳。 1984年、テキサス州フォートワース主教を引退、カトリック教会に転会した。ただカトリック司祭として叙階されなかったので、翌年に聖公会に復帰した。 2007年、ポープ氏はまたカトリック教会に戻ったが、聖公会に復帰したのは、思考が鈍っていたからだ、と説明している。当時薬物治療を受けていたことも影響したという。(CJC) ―――――――― ◆短信◆(CJC) ≪アジア≫ ▽中国の反体制キリスト者が米国亡命の道探る=中国では最も著名な反体制キリスト者ユー・ジエ氏が1月13日、ロイター通信に、米国亡命の道を探っている、と語った。習近平副主席の訪米を控え、虐待について近く米議会で証言する。 ▽フィリピンの『ブラック・ナザレ』祭は今年も大混乱=フィリピン・マニラで1月9日、黒い実物大のキリスト像が付けられた十字架をかついで市内を行進する恒例の伝統行事『ブラック・ナザレ』祭が行われた。このキリスト像に触れるとご利益があると信じられており、多数が像に殺到、周囲は大混乱した。AFP通信が報じた。 ≪亜大陸≫ ▽カルナタカ州はキリスト者にとってインドで最も危険=インド南部カルナタカ州ではキリスト者への襲撃が続発しているが、クリスマスから新年に掛けて勢いが加速、同州は3年連続してインドで最も危険な州になった。 ▽パキスタン州政府がカトリック教会の建物を取り壊す=パキスタン東部パンジャブ州政府は、カトリック教会が運営する看護の家、女子学校、修道院、聖堂などを取り壊した。聖書、式服など関係物品も破壊した。 ≪中東≫ ▽『ダビデ王博物館』がテルアビブで開館=『ダビデ王博物館』がテルアビブで1月9日開館した。王の残したもの、その生涯や統治に関するものなどを展示する。王の末裔と称するスーザン・ロス氏が設立した。 ▽イスラエルのキリスト者人口の伸び最低=イスラエル中央調査局が1月6日発表したところでは、総人口の中でキリスト者人口の伸びが最低だった。 ≪欧州≫ ▽教皇が『新求道共同体』指導者と1月20日に会見=教皇べネディクト16世が1月20日、バチカンで『新求道共同体』指導者と会見する。その際に、同派が行っている独自様式のミサを修正を加えて承認するか、禁止するか、何らかの決定があると見られる。 ▽『バチカン秘密文書』の中から約100点が3月1日公開=『バチカン秘密文書』の中から約100点が3月1日からローマのカピトリーノ美術館で展示される。9月9日まで。 ≪アフリカ≫ ▽ナイジェリアで『ボコハラム』がキリスト者4人殺害=ナイジェリア・ヨベ州のポチスクムで武装した『ボコハラム』のメンバーが1月12日、イグボ族のキリスト者男性4人を射殺した。英国に本拠を置くキリスト教抑圧監視団体『クリスチャン・ソリダリティ・ワールドワイド』が報じた。 ▽赤十字が武装組織の妨害でソマリア食料輸送を停止=ソマリアの支援をめぐり、赤十字国際委員会(ICRC)は1月13日、食糧輸送を停止すると発表した。昨年12月、ソマリア南部へ配る米や豆など24万人分の食糧を、首都モガディシオの北で、シャバブ支配の地元当局が押収したため。 ≪南米≫ ▽リオデジャネイロのプロテスタント教会堂が創設150周年=ブラジル長老教会(IPB)が初めてリオデジャネイロに教会堂を建設したのが1862年1月12日。創設150周年を迎えて記念式典が行われた。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月15日)=http://www.cwjpn.com ★福島・いわき=支援拠点「もみの木」開所=被災者の自立へ新たな一歩 ★被災地ボランティア急募=サポートセンター緊急アピール ★仮設住宅を訪問し=クリスマスの集い=宮城・石巻ベース ★「世界記憶遺産に」=登録に向けて動き=仙台市博物館の「慶長遣欧使節」資料 ★枢機卿 新たに22人=教皇発表、アジアから2人 =キリスト新聞(年始休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(年始休刊)=http://jpnews.org ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1094 ┗━━━━━━━ 2012.1.9 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪新年にあたりご挨拶とお願い≫ 週刊ニュースレター『世界キリスト教情報』を1年の間、ご愛読いただきましたこと、まことにありがたく存じます。新年もよろしくご支援くださいますよう、お願いいたします。 ※ 『世界キリスト教情報』は、創刊以来、ボランタリー活動としてまいりました。「無償」を前提としておりますが、活動が皆さまのお支えによっていることも確かです。そこで『世界キリスト教情報』に昨年1年間お付き合いくださった方にお願いします。年間1000円を1口として数口以上ご支援いただけませんでしょうか。ブログなどに転載使用されておられる場合は、「原稿料」としてご配慮下されば幸いです。 『世界キリスト教情報』は法人ではありませんので、ご支援いただきましたものが主宰者個人の収入になることをご了承願います。 ※ ご支援いただけます際は主宰者・郡山千里(コオリヤマ チサト)の下記口座にお振り込みをお願いいたします。領収証を必要とされる方は上記へご連絡くだ さいませ。 ◆三菱東京UFJ銀行 支店番号422 口座番号3811065 ◆みずほ銀行 支店番号282 口座番号0889492 ◆ゆうちょ銀行 10170-39250661 『世界キリスト教情報』は、個人の活動ですので、健康など一身上の事情で休止せざるを得なくなることも予想されます。今回ご支援いただいても、それが今後の配信をお約束するものではないこともご理解をお願いします。 ※ 《メディア展望》は各紙が年始休刊のため休載します。 = 目 次 = ▼バチカンとルーテル派が「宗教改革の記憶癒し」へ ▼教皇、新枢機卿22人を発表、2月に枢機卿会議 ▼教皇のメキシコ、キューバ訪問日程発表 ▼米国の『オルディナリアーティ・ペルソナーリ』発足 ▼ノルウェー教会が先住民族の「独自教会」形成へ ▼「キリスト教迫害、最悪は北朝鮮」と『オープン・ドアーズ』 ▼マレーシア政府がキリスト教に歩み寄り姿勢 ▼イスラエルでクリスマス行進中に刺殺事件 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎バチカンとルーテル派が「宗教改革の記憶癒し」へ 【CJC=東京】英カトリック週刊誌『タブレット』によると、1517年のマルチン・ルターによる95カ条の提題発表による「分裂」500周年を記念する2017年を目指し、「宗教改革」を論議する合同委員会がバチカン(ローマ教皇庁)とルーテル世界連盟によって結成された。 キリスト教一致推進評議会委員長のクルト・コッホ枢機卿が明らかにしたもので、論議はすでにバチカンで始められ、両教会の間の「癒し」をもたらす、と同枢機卿は期待している。 枢機卿はドイツ・テレビとの年末インタビューで、「共同文書では、宗教改革について双方の共通の見解、肯定的、否定的双方のものを表明することになるのは疑いない」と語った。特に「宗教改革の記憶を癒す」ことが主要な目的だと強調している。□ ―――――――― ◎教皇、新枢機卿22人を発表、2月に枢機卿会議 【CJC=東京】教皇べネディクト16世が新枢機卿22人を発表した。典礼暦で主の公現を祝う1月6日朝、教皇はバチカンのサンピエトロ大聖堂でミサを行い、その後の正午の祈りの集いで、2月18日に枢機卿会議を招集すると発表した。教皇はその中で新しい枢機卿22人を任命したいと述べ、その名を発表した。その内4人は80歳を超えているので後継教皇選挙(コンクラーベ)には参加しない。 新枢機卿は、福音宣教省長官のフェルナンド・フィローニ大司教、移住・移動者司牧評議会議長のアントニオ・マリア・ヴェリョ大司教などバチカンの高位聖職者が約半数を占めている。 アジアでは香港のヨハネ湯漢(トン・ホン)司教、インドのジョージ・アレンケリー総大司教(シロ・マラバル典礼エルナクラム=アンガマリ教区)が任命された。また米国からは予想通りにニューヨークのティモシー・マイケル・ドラン大司教とエルサレム聖墳墓騎士団団長代行のエドウィン・フレデリック・オブライエン大司教が任命されている。□ ―――――――― ◎教皇のメキシコ、キューバ訪問日程発表 【CJC=東京】教皇べネディクト16世の3月23~28日のメキシコ、キューバ訪問の日程が明らかになった。 メキシコ司教協議会の発表によると、教皇は3月23日午後中部グアナファト州のレオン空港に到着、フェリペ・カルデロン大統領や司教たちの歓迎を受ける。 24日、大統領と公式会見の後、レオン市の子どもや信者たちとの集い。25日、付近のシラオ市でミサを司式、その後、メキシコ91教区の代表と会見、夕にはレオン大聖堂で夕べの祈りをメキシコやラテンアメリカの司教と共にし、メッセージを述べる。 26日、空路キューバのサンティアーゴへ。ラウル・カストロ大統領やサンティアーゴ大司教らの歓迎を受けた後、オープンカーで革命広場へ向かい「お告げの祭日」のミサを行う。27日、キューバ守護聖人の像の前で祈りを捧げた後、空路、首都ハバナへ。カストロ大統領と公式会見の後、教皇使節館でキューバの司教と会談する。28日、公開のミサを行った後、午後ハバナ空港から帰国。□ ―――――――― ◎米国の『オルディナリアーティ・ペルソナーリ』発足 【CJC=東京】教皇べネディクト16世は1月1日、米国の『オルディナリアーティ・ペルソナーリ』(属人的司教区)を発足させ、その指導を聖公会の前ニューメキシコ主教ジェフリー・N・スティンソン司祭に委ねた。同司祭は子どもが3人。カトリックに改宗したのは2007年、09年にカトリック司祭になった。 米カトリック教会テキサス州ヒューストン教区は、『オルディナリアーティ・ペルソナーリ』が英国国教会の形式に則ったミサを行うことを認めた。 『オルディナリアーティ・ペルソナーリ』は、2009年に教皇べネディクト16世が、保守的な英国国教会(聖公会)の司祭、信徒、または1教会全体が、音楽や祈祷をこれまでの形式で守りつつ「ローマ」と連携出来るようにした使徒憲章を承認した際に導入した制度。転会した主教は、カトリック教会の司祭としての務めを果たすことが出来る。既婚の男性司祭はそのままカトリック司祭となる。ただ未婚の司祭が今後結婚することは認められない。 『オルディナリアーティ』はすでに英国(イングランドとウエールズ)で発足しており、米国が2番目。今後カナダとオーストラリアでも発足するものと見られる。 英国の『オルディナリアーティ』は発足1年だが、信徒1000人、司祭60人に留まっている。カトリック教会に転会するよりは、派内の保守的団体や分離グループに属すことを選ぶため。 米聖公会からは司祭約100人が米国の『オルディナリアーティ』のカトリック司祭となるよう手続きしている。また信徒1400人、小規模の6教会が転会する。 スティンソン司祭は2日、声明を発表、加入する聖公会信徒に「学習の急カーブ」を覚悟するよう警告している。□ ―――――――― ◎ノルウェー教会が先住民族の「独自教会」形成へ 【オスロ=ENI・CJC】(オイヴィンド・オスタン記)ノルウェー教会(ルーテル派)は、今後4年間で先住サーミ族(ラップ人)が教会生活の中で確固たる役割を果たせるように準備を始めた。同派全国評議会のイェンス=ペッテル・ヨンセン議長は「サーミ族の教会生活がノルウェー教会内で平等かつ自然な一部となるように、そしてノルウェー教会が多文化共同体となるように願っている」と語った。 サーミ族は、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアのコラ半島などに総勢10万人いると推定される。ノルウェーには5万人から6万5000人住んでいると見られ、多くは北部で伝統的な生活様式を守っているが、オスロなど都市部にも居住している。 同派は2011年の総会で、サーミ族は教会内で独自の生活が出来、教会の当然の部分として先住民の立場が認められる、と決議した。具体的には16年までに、独自の牧師、執事などの役員ポストを設け、サーミ語や、新会員募集、典礼、聖書翻訳、教会史などを教育するという。 サーミ語やその文化に対するノルウェー社会や教会の姿勢は歴史的に変化して来ている。20世紀前半まではサーミ語はサーミ族居住地域でも学校教育に取り入れられなかった。 キリスト教は、中世にカトリックと正教会の布教が行われた。1536年から37年に掛けての『デンマーク=ノルウェーの宗教改革』で、ほとんどのサーミ族はルーテル派になった。ただ今も正教会信徒が少数存在する。 サーミ族居住地域では、ノルウェー教会の牧師は典礼を現地語で行っており、中には説教や日常会話も可能なレベルの人もいる。一方でサーミ族の牧師も見られるようになった。□ ―――――――― ◎「キリスト教迫害、最悪は北朝鮮」と『オープン・ドアーズ』 【CJC=東京】キリスト教抑圧監視団体『オープン・ドアーズ』(米国本部カリフォルニア州サンタアナ)が、キリスト教徒に対する迫害が激しい50国をまとめ『ワールド・ウォッチ・リスト』2012年版tとして発表した。リスト作成20年の中で迫害状況が改善された所が全くないのは、初めてのことという。 北朝鮮を10年連続で世界で最も迫害の激しい国に選んだ。強制労働収容所には最近でも5万人から7万人が送られている、と報告している。 迫害トップ5国として、北朝鮮の他、アフガニスタン、サウジアラビア、ソマリア、イランを『オープン・ドアーズ』は上げている。□ ―――――――― ◎マレーシア政府がキリスト教に歩み寄り姿勢 【CJC=東京】マレーシア政府は1月4日、ミッションスクール校長の選任、教育修了試験科目への「聖書知識」導入、キリスト教団体に対する寄付金の免税など、キリスト教界の要求に応じる施策を発表した。国営ベルナマ通信が報じた。 同日に新首都プトラジャヤで開催されたキリスト教団体側との昼食会で、ナジブ・ラザク首相が明らかにした。昼食会には首相のほか、ムヒディン・ヤシン副首相ら閣僚13人が参加、キリスト教側からは、マレーシア・キリスト教会連合会(CFM)会長のン・ムーンヒン主教(西マレーシア英国国教会首長)、マーフィー・パキアム大司教(クアラルンプール)ら20人が出席した。□ ―――――――― ◎イスラエルでクリスマス行進中に刺殺事件 【CJC=東京】イスラエル・テルアビブで、少数派キリスト者の指導者ガビ・カディーズ氏が1月6日、正教会のクリスマスを祝う行進の最中、「クリスマス爺さん」の服装をした男に背中を刺され、即死した。犯人は人ごみに紛れ逃走した。 カディーズ氏は、ヤッファ地区の正教協会会長。キリスト者はイスラエルでは人口の5%以下だが少数派の中では最大集団を形成している。現場はアラブ人の多いヤッファ地区ではあるが、警察は宗教間の抗争とは見ていない。 「クリスマス爺さん」はサンタクロースと同様のものだが、起源は別とされている。□ ―――――――― ◆短信◆(CJC) ≪アジア≫ ▽中国四川省でチベット族住民がまた抗議の焼身自殺=中国四川省のアバ・チベット族チャン族自治州で1月6日、チベット族住民2人が焼身自殺を図り、1人が死亡した。同自治州や隣接するチベット自治区では昨年、チベット仏教の僧侶や尼僧、元僧侶ら12人が中国政府への抗議で焼身自殺を図っている。 ▽フィリピンで急成長するキリスト教運動=米宣教専門アシスト通信によると、フィリピンで急成長している福音派系キリスト教運動『ビクトリー・クリスチャン・フェローシップ』(VCF)が南部のザンボアンガなど国内各地で1月6日から7日間の祈祷・断食集会を始めた。大学ほか様々な共同体で霊的な躍進を作り出すのが目的。 VCFは25年前にマニラにセンターを開設した。現在、青年層に様々な生き方変更プログラムを提供、会員も5万人を超えている。 ≪欧州≫ ▽モスクワでは雪が消えたクリスマス=東方正教会はクリスマスを1月7日祝った。共同通信によると、ロシアの首都モスクワは市内のあちこちに大きなツリーが飾られ、華やいだ雰囲気だが、先月来の記録的暖冬で中心部の雪がほとんど消え、市民には「何だか物足りない」祝日となった ▽イタリアでカトリック系紙など廃刊の危機=イタリアで財政立て直しの一環として新聞への助成金を大幅に削減する方向が打ち出されている。 この措置が実行されると、大手大衆紙への影響より小部数の運動紙、政党紙への影響が大きく、中には廃刊を迫られる所も出てくると見られる。キリスト教関係ではカトリック系の『アッヴェニレ』紙に影響が出そうだ。 ≪アフリカ≫ ▽南アフリカの与党ANCが100周年=南アフリカで反アパルトヘイト闘争の中心になって成功させ撤廃後17年にわたって政権を担ってきた『アフリカ民族会議』(ANC)が1月8日、結成100周年を迎えた。ただ党内対立や幹部による汚職疑惑などが相次ぎ影響力は減退している。 ▽エジプトで宗教間の対話の可能性=エジプト・コプト教会の最高指導者シェヌーダ3世教皇は1月5日、イスラム教側との「建設的対話」開始の可能性について英国国教会指導者と協議した。ENI通信が報じた。 人民議会(国会)選挙で、第1回と第2回の投票ではイスラム原理主義組織ムスリム同胞団系の『自由公正党』が第1党、イスラム教をさらに厳格に解釈する『光の党』が第2党に躍進したのを受けてのこと。 ▽エジプト南部でムハンマドの風刺画めぐり抗争=エジプト当局は南部で12月末に起きた暴力沙汰に関係したとしてコプト教徒の学生ガマル・マスウトさん(17)を12月31日拘束した。 マスウトさんが、イスラム教の創始者ムハンマドの風刺画をフェースブックに掲載したとして、それを見た住民が「神は偉大なり」と歌いながらマスウトさん宅を襲撃、また近隣のキリスト者の住宅に放火しようとした。警察が出動してイスラム教徒たちを解散させた。 ≪北米≫ ▽ニューヨークで抗議デモの牧師逮捕=ニューヨーク市法務局前で不法占拠したとして、市議1人とフェルナンド・カブレラ牧師、ビル・デヴリン牧師らが1月5日逮捕された。ドアの外でひざまずき賛美歌を歌って、公立学校での礼拝活動禁止条例に反対を表明していたもの。条例は2月12日に発効する。 ▽ジョージ・マイケル入院中に「死の祈り」捧げられ?=英国出身のシンガーソングライター、ジョージ・マイケルは急性肺炎でツアー先のオーストリアの病院で治療を受け、クリスマス直前に退院したが、米国の超保守派キリスト教団体が「死んでしまうように」と『死の祈り』を捧げていたと報じられた。 『クリスチャンズ・フォア・ア・モーラル・アメリカ』(清く正しいアメリカのためのキリスト者)と呼ばれるこの団体はゲイ(同性愛)に対し極端に否定的な意見を持ち、今回のジョージの入院も、肺炎ではなくエイズだと信じ込み、彼の死を祈るようにツイートで信徒たちに呼びかけていたという。 ▽テンプルトン財団が米バイオラ大学に調査助成金303万ドル=科学と宗教の調和を目指し投資家ジョン・テンプルトン氏が設立したテンプルトン財団が米カリフォルニア州ラミラダの福音派系バイオラ大学キリスト教思想センターに調査助成金303万ドル(約2億3000万円)を授与する、と発表した。アシスト通信が報じた。 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン 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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1093 ┗━━━━━━━ 2012.1.2 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪新年にあたりご挨拶とお願い≫ 週刊ニュースレター『世界キリスト教情報』を1年の間、ご愛読いただきましたこと、まことにありがたく存じます。新年もよろしくご支援くださいますよう、お願いいたします。 2011年はキリスト教世界にとっても激動の年でした。その中で『世界キリスト教情報』は、『CJC通信』に力を入れ、速報体勢の強化に努めました。新年からは配信形式も一部変更しています。 ※ 『世界キリスト教情報』は、創刊以来、ボランタリー活動としてまいりました。「無償」を前提としておりますが、活動が皆さまのお支えによっていることも確かです。そこで『世界キリスト教情報』に昨年1年間お付き合いくださった方にお願いします。年間1000円を1口として数口以上ご支援いただけませんでしょうか。ブログなどに転載使用されておられる場合は、「原稿料」としてご配慮下されば幸いです。 『世界キリスト教情報』は法人ではありませんので、ご支援いただきましたものが主宰者個人の収入になることをご了承願います。 ※ ご支援いただけます際は主宰者・郡山千里(コオリヤマ チサト)の下記口座にお振り込みをお願いいたします。領収証を必要とされる方は上記へご連絡くだ さいませ。 ◆三菱東京UFJ銀行 支店番号422 口座番号3811065 ◆みずほ銀行 支店番号282 口座番号0889492 ◆ゆうちょ銀行 10170-39250661 『世界キリスト教情報』は、個人の活動ですので、健康など一身上の事情で休止せざるを得なくなることも予想されます。今回ご支援いただいても、それが今後の配信をお約束するものではないこともご理解をお願いします。 ※ 週刊ニュースレター『世界キリスト教情報』の体裁を一部変更しました。記事タイトル前に付しています◎印のほかに○印(ニュース性よりトピックス性に比重のあるもの)と●印(死亡ニュース)を設け記事識別の便宜を図りました。 『短信』もCJC通信の速報・本記の一部から再構成することにしました。引き続きご愛読をお願いいたします。(主宰者) = 目 次 = ▼2011年キリスト教10大ニュース=世界キリスト教情報が選定 ▼エルサレムの『神殿の丘』付近で古代の封印発掘 ▼イエスの聖誕教会で今年も聖職者が小競り合い ▼韓国救世軍がクリスマス募金で過去最高額 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ○2011年キリスト教10大ニュース=世界キリスト教情報が選定 2011年キリスト教10大ニュースを『世界キリスト教情報』が選定した。 ☆伊アッシジで世界各宗教指導者会議開催 ☆カトリックへ英国国教会(聖公会)から転会始まる ☆教皇ヨハネ・パウロ2世の列福式、バチカンに大群衆 ☆バチカン・WCC・WEAが「改宗」問題で共通指針 ☆離婚者を「真理と慈愛で」受け止める、とバチカン高官 ☆米長老教会(PCUSA)が同性愛教職を容認 ☆米UCCが教憲から「天におられる父」表記外す ☆エジプトで少数派コプト教徒への抑圧激化 ☆英YWCAなどキリスト教団体が宗教色消す名称に変更 ☆東日本大震災に世界のキリスト教会が素早く救援 ※ 2010年の10大ニュースは次のようなものだった。 ☆中国政府、カトリック教会にバチカンの影響排除する姿勢強化 ☆『新求道共同体』の活動一時停止訴えた日本司教団に教皇難色 ☆聖職者の児童性的虐待が各国の教会で相次ぎ発覚 ☆女性聖職や公然同性愛者聖職認否で各派に分裂の動き ☆日本キリスト教協議会総幹事の長期不在など各派指導層人事に波乱 ☆未受洗者の聖餐参加めぐり国内各派で対立深刻化 ☆キリスト教系を名乗るカルト集団の活動活発に ☆日本聖書協会などが新たな聖書訳出計画発表 ☆環境悪化の中でキリスト教学校教育同盟100周年 ☆聖公会京都教区で聖職者が同僚から「暴行傷害」受けた、と被害届 (CJC) ―――――――― ◎エルサレムの『神殿の丘』付近で古代の封印発掘 【CJC=東京】イスラエル考古局は12月25日、エルサレム旧市街の『神殿の丘』の西壁(嘆きの壁)付近で2000年前のものと見られる粘土の封印を発掘したと発表した。紀元前1世紀からエルサレムの第二神殿が破壊された紀元70年までのものと見られる。 封印は粘土で作られたボタン状のもので、アラム語で「神に穢れのない」と記されており、いけにえをささげる際に食物や動物が律法の定めに適合していることを示すために用いられたと見られる。考古局は、封印が捧げ物の純潔を示す行為を実証したもので、古代の文書に記されている神殿での儀式活動を考古学的に裏付けるもの、としている。 現場付近はユダヤ人にとっては『神殿の丘』とされているが、イスラム教徒にとってもアルアクサ・モスクや『岩のドーム』などがあり、スンニ派にとっては第三の聖地。またキリスト者にとっても近くに聖墳墓教会があり旧市街は聖地とされている。 旧市街は現在イスラエルの実効支配にある。イスラエルは「エルサレムは入植地ではない。我々の首都だ」との見解から旧市街統合を目指し、ユダヤ人入植を進めており、発掘がユダヤ人入植者と関係のあるグループの資金援助によって行われていることから反発を呼びそうだ。□ ―――――――― ◎イエスの聖誕教会で今年も聖職者が小競り合い 【CJC=東京】正教会のクリスマスを1月7日に控え、「平和の御子」イエス・キリスト生誕の地として知られるベツレヘムの聖誕教会で12月28日、準備を進めているギリシャ正教会とアルメニア教会の聖職者約100人の間で今年も小競り合いがあった。 「毎年のことでたいした問題ではない」、と両者を引き下がらせたパレスチナ警察のハレド・アルタミニ警視がロイター通信に語っている。□ ―――――――― ◎韓国救世軍がクリスマス募金で過去最高額 【CJC=東京】韓国救世軍が2011年のクリスマスに社会鍋の募金活動で47億3000万ウォン(約3億3100万円)以上を集めた。これは募金を始めて以来の最高額という。 救世軍は、韓国社会に分かち合い文化と企業の後援参加が拡大した結果だとし、社会鍋の基金は政府行政安全部に提出した来年度の事業に使われると説明した。 また街頭募金を終えた後も登録された募金期間である1月31日まで活動を継続する。韓国情報サイト『イノライフ・ネット』が報じた。 また韓国紙『中央日報』によると、12月4日午後ソウル・明洞の通りで50代の男性が社会鍋に白い封筒を入れ、小声で「良いことに使って下さい」と話した。封筒には1億1000万ウォン(約758万円)の小切手と「身動きが不自由な年配の方に役立てばと思います」という手紙が入っていた。小切手は本物だった。社会鍋募金の歴史83年で最高額。□ ―――――――― ◆短信◆(CJC) ≪アジア≫ ▽韓国で牧師が9億ウォン横領容疑で逮捕=韓国ソウル南部地検刑事4部は12月29日、ホームレス救済のための収益事業を行うという名目で集めた資金約9億ウォン(約6300万円)を横領したとして56歳の牧師を逮捕した。 ≪中東≫ ▽イラン当局がアフヴァーズの『アッセンブリーズ・オブ・ゴッド』教会に手入れ=イラン当局が南西部の都市アフヴァーズの『アッセンブリーズ・オブ・ゴッド』教会に12月25日、手入れを行い、子どもを含む全員を拘留した。キリスト教抑圧監視団体『クリスチャン・ソリダリティ・ワールドワイド』が報じた。 ▽イスラエルでユダヤ教超正統派に抗議のデモ=エルサレム西郊ベイト・シェメシュで12月27日夜、勢いを増しているユダヤ教超正統派に抗議するデモが発生、数千人規模に達したとエルサレム・ポスト紙が報じている。 ≪欧州≫ ▽2月に枢機卿会議開催へ、新枢機卿任命も=教皇べネディクト16世は2月18~19日に枢機卿会議を開催する、と宗教通信『Iメディア』が12月28日報じた。新枢機卿任命も発表されると見られている。 ▽「トリノの聖骸布」、中世に作られた偽物ではありえない、という結論に=イタリアの科学者による実験の結果、イエス・キリストの遺体を覆っていたとされる「トリノの聖骸布」、中世に作られた偽物ではありえない、という結論に達した、と英紙『テレグラフ』が報じた。 ▽Vatican.xxxドメインは事前に永久除外リストに登録と判明=バチカン(ローマ教皇庁)広報所長のフェデリコ・ロンバルディ神父が12月21日、「身元不明の第三者がVatican.xxxドメインを取得した」と発表したが、「xxx」という名称はポルノサイト用のもので、ドメイン管理者によれば、事前に永久除外リストに登録されており、初めから申請を受け付けていないことが分かった。 ▽ドイツに雪で作った教会出現=ドイツ東南部ミッターフィルミアンシュロイトで1400立方メートルの雪を使って教会が作られた。奥行きは約25メートル。同地が豪雪に見舞われた1910~11年の冬を記念して作られた、とAFP通信。当時、豪雪のため近隣の教会に行けなくなった信者たちが、雪で自前の教会を建てたという。 ≪アフリカ≫ ▽テロ攻撃多発の4州にナイジェリアが非常事態宣言=共同通信によると、ナイジェリアのジョナサン大統領は12月31日、同国のイスラム過激派『ボコ・ハラム』(西洋の教育は罪)のテロ攻撃などが多発する4州に非常事態を宣言、4州が接する国境を一時的に閉鎖すると表明した。 ▽ナイジェリアの連続爆破事件に世界各国で懸念の声=ナイジェリアでクリスマスの当日発生した連続爆破事件に、世界各国で懸念の声が挙がっている。アシスト通信が報じた。 ▽ウガンダで牧師にイスラム教過激派が酸性物質を投げ掛け大火傷=ウガンダのカンパラで12月24日、イスラム教過激派と見られるグループがキリスト教に改宗したウマル・ムリンデ監督(37)に酸性物質を投げ掛け、右目を失明させるなど大火傷を負わせた。 ≪北米≫ ▽米テキサス州でサンタクロースの扮装をした男が12月25日朝、自宅で銃を乱射=米テキサス州グレイプヴァインでサンタクロースの扮装をした男が12月25日朝、自宅で銃を乱射し、その後自殺した。現場で男性3人、女性4人の遺体が発見された。 ▽カリスマ運動への参加者は全世界で3億5000万人=米国の宗教調査機関『ピュー・リサーチ・センター』が発表した全世界のキリスト教に関する調査では、3億5000万人はカリスマ運動に参加している。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(1月1日)=http://www.cwjpn.com ★教皇「世界平和の日」メッセージ=若者たちに正義と平和の教育を ★フィリピン南部で鉄砲水=緊急支援に教会動く ★長崎教会管区=支援の拠点 開所=被災地と管区つなぐパイプに=岩手・大槌町 ★福島を生きる」=子どもらのため教職員奮闘=郡山ザベリオ学園 ★上智大学と国際基督教大学が国際シンポ=社会変革と大学の役割 =キリスト新聞(年始休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(1月1・8日)=http://jpnews.org ★金正日総書記急死 どう祈るか=拉致問題のゆくえ、宣教の門戸=後継者の心が変わるように=横田早紀江さんが要請 ★映画「“私”を生きる」緊急公開=「君が代」強制をおかしい、と言った教師たちの実像=この危険を知らせなければ後悔する ★9か月目の3・11一致祈祷会=山北宣久氏=「闇の中のクリスマス」語る ★いますぐ原発への廃止を=カトリック司教団がメッセージ ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)『週刊・世界キリスト教情報』お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆『週刊・世界キリスト教情報』既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1092 ┗━━━━━━━ 2011.12.26 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪連絡≫今年の配信を終わります。新年は1月2日、ご挨拶を申し上げます。 = 目 次 = ▼悲惨・混迷・不安の中のクリスマス ▼北朝鮮向けのクリスマス電飾を韓国が取りやめ ▼キリスト教はいまやアフリカの宗教に ▼ナイジェリアで連続爆発、39人死亡 ▼キューバが教皇訪問控え服役囚2900人に恩赦 ▼フィリピン南部ミンダナオ島で71歳の牧師射殺 ▼ラオスでクリスマス祝会に手入れ、指導者拘束 ▼ラオス当局がキリスト者村民を追放計画 ▼クライストチャーチのクリスマスは屋外で ▼WCCが図書室2カ所を統合 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎悲惨・混迷・不安の中のクリスマス 【CJC=東京】地震、津波、洪水。独裁政権崩壊後の混乱と暴力支配、金権主義がもたらした企業文化の破壊と金融混乱、「予想外」だった原発事故とその報道がもたらした政治不信、独裁者の急死の衝撃と予測不可能な今後。悲惨、混迷、不安が覆う中で、世界は12月24日から25日に掛けて、主イエス・キリストの誕生を記念するクリスマスを祝った。 イエスの生誕地とされるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のベツレヘムでは、聖カテリナ教会の深夜ミサに大勢のキリスト者が参加した。パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長やサラム・ファイヤド首相も出席した。 フアド・トゥワル・エルサレム総大司教は「中東全体の平和と安寧を望む」と述べ、エジプト、シリアなどの指導者が良識を持って民衆のために尽くすよう求めた。 大勢の巡礼や観光客が聖誕教会やその前にある飼い葉桶広場に押し掛けた。パレスチナ人の大部分はイスラム教徒だが、多くの市民が夜遅くまでキリスト者とともにクリスマスを祝った。パレスチナ当局によると訪問者数は5万人を超えると予想していた。自治政府のフルード・デイベス観光相は、「ホテルはこの3年で室数は倍増したのに、1室も残っていない」と語った。 教皇べネディクト16世は24日夜、主の降誕を祝う深夜ミサをサンピエトロ大聖堂で行った。教皇は25日正午、バチカンのサンピエトロ大聖堂のバルコニーから、集まった巡礼者数千人を前に恒例のクリスマスの祝福メッセージを読み上げ、飢餓や洪水、紛争などに苦しむ人びとのために祈りをささげた。教皇は、「大地を血に染める多くの紛争に引き裂かれた世界に、神の恵みがあるように」と述べ、政府による市民弾圧が続くシリアで流血と暴力が終わるよう祈った。 メッセージは、反戦と和解への支持を強調し、特にパレスチナとイスラエルの問題や、アフリカ大湖沼地域、南スーダンなどに言及した。またエジプトやリビアなど中東・北アフリカで進む民主化の動きについては、「社会のあらゆる層の人々が公共の利益を求める熱意が報われた」と述べた。 教皇はさらに、日本語を含む世界の65の言語でクリスマスと新年のお祝いを述べ、恒例の祝福「ウルビ・エト・オルビ」を発表した。 英国のエリザベス女王は恒例のクリスマス演説で、「災害や逆境の中でこそ家族や友情の強さを見出すことができた」と述べ、家族や社会の絆の大切さを訴えた。演説は25日放送された。女王は英連邦のオーストラリアとニュージーランドが今年、洪水や大地震に見舞われたことに触れ、「被災地で家族や地域社会が互いに支え合う姿に心を打たれた」と述べた。□ ―――――――― ◎北朝鮮向けのクリスマス電飾を韓国が取りやめ 【CJC=東京】北朝鮮向けのクリスマスツリー電飾を韓国が取りやめた。韓国国防省は12月20日、宗教団体の要請により南北軍事境界線付近の愛妓峰(エギボン)と平和展望台、統一展望台の3カ所に23日から点灯を予定していたクリスマスの電飾を取りやめることを明らかにした。宗教団体側も応じたという。 クリスマス電飾は、北朝鮮が「南北国境付近でクリスマスツリーを点灯するのはやめよ!」との抗議を受け2004年から点灯を見合わせていたが、哨戒艦『天安』沈没事件、延坪島砲撃などで関係が悪化した10年からツリー風タワー1基の点灯を再開、11年は3基に増やして点灯する計画だった。 韓国が10年に点灯したクリスマスツリーは、国境から3キロの愛妓峰に建つ高さ30メートルのもの。北朝鮮の開城からも見えたと伝えられる。□ ―――――――― ◎キリスト教はいまやアフリカの宗教に 【CJC=東京】米ワシントンに本拠を置く『ピュー・リサーチ・センター』が12月19日発表した調査報告『全地球のキリスト教』は200以上の国を対象に国勢調査など2400以上の情報源を利用して、「キリスト者」と自認する人の数を算出した。 2010年の世界総人口69億人の中で、キリスト教信者は21億8000万人と32%を占める。キリスト教は「世界的な宗教」とされるものの、欧米など伝統的なキリスト教世界が不振なのに、発展途上国では信徒数が急増しており、キリスト教の中心と呼べる大陸や地域はなくなった。 約1世紀前の1910年以来、変化が著しい。当時は世界のキリスト者6億人の3分の2は欧州に住んでいた。それが今では21億8000万人の中で欧州居住者の比率は25%にまで低下している。一方、南北アメリカには37%、サハラ砂漠以南のアフリカが24%、アジア・太平洋地域13%。 「世界の3分の2の国で、人口の大多数がキリスト者と認められるが、これは予想外のことで驚いている」と報告書のコンラッド・ハッケット主任は言う。 教派別に見ると、約半数はカトリック。広い意味でのプロテスタントは37%、正教会12%。その他モルモン教会やエホバの証人など1%。 総人口の32%を占めてキリスト教が首位に立つ一方、イスラム教が16億人(23・4%)で2位だった。 キリスト教の起源は中東と北アフリカにあるものの、現在同地方では住民の僅か4%に過ぎない。 一方でサハラ砂漠以南のアフリカでは1910年の9%から今では63%にまで増加している。ナイジェリアのキリスト者は8000万人で、宗教改革の始まったドイツよりプロテスタントが多い状況。 「歴史的な宣教活動とアフリカ住民による固有のキリスト教運動の結果、サハラ砂漠以南では1910年の10人に1人から、今日では10人の内6人がキリスト者だ」とハッケット主任。 ヨーロッパを見ると94%がキリスト者だった1910年より、宗教的には多様化が進んでいる。それでも今日なお住民の76%がキリスト者を自認している。 「キリスト者だという人の率はもっと小さいという印象を持つ人が多いだろう」と同氏は言う。 報告書は、中国のキリスト者の数という難題にも取り組んだ。公式調査には、キリスト者と自認させないような政策も影響している。それらを勘案しつつ、共産党員のキリスト教信仰を禁止する政策にも関わらず、信者が増えている、と調査者は確信しており、人口の5%、6700万人と推定する。□ ―――――――― ◎ナイジェリアで連続爆発、39人死亡 【CJC=東京】西アフリカ、ナイジェリアの首都アブジャ近郊や中部プラトー州ジョスなど4都市の教会などで12月下旬に起きた連続爆発テロの死者数が26日までに少なくとも39人に上った。 首都アブジャ近郊マダラの聖テレサ・カトリック教会での25日の爆発は、クリスマス・ミサの最中とあって、信者ら多数が巻き込まれた。 キリスト者のグッドラック・エベレ・ジョナサン大統領が率いる政権と対立するイスラム過激派武装勢力『ボコ・ハラム(西洋の教育は罪)』が犯行を認めている。 同国北東部では、治安部隊と『ボコ・ハラム』との戦闘が続いている。□ ―――――――― ◎キューバが教皇訪問控え服役囚2900人に恩赦 【CJC=東京】キューバ政府は12月23日、同国内の受刑者のうち高齢者や女性ら2900人以上に恩赦を実施、数日中に釈放すると発表した。2012年3月に教皇べネディクト16世の訪問を控え、「革命の力と寛大さ」を示すのも目的の一つとしている。殺人などの凶悪犯、スパイやテロなどの罪での服役囚は含まれないが、一部「国家の安全に対する罪を犯した者を含む」として、政治犯を含むことを示唆した。 ラウル・カストロ国家評議会議長は、受刑者の家族や宗教団体からの「数多い要望」を受け、人道的な措置として釈放を決めたと述べた。 カストロ議長が国会(人民権力全国議会)で語ったところによると、25カ国、86人の外国人受刑者も釈放される。ただ米ワシントンのキューバ利益代表部によれば、反体制派にインターネット接続のための衛星通信装置を提供したとして2009年に収監された米国人アラン・グロス氏は入っていない。グロス氏は国家の安全に対する罪で禁錮15年を言い渡されている。□ ―――――――― ◎フィリピン南部ミンダナオ島で71歳の牧師射殺 【CJC=東京】フィリピン南部ミンダナオ島で12月19日、『クリスチャン・アンド・ミッショナリー・アライアンス』所属のメレンシオ・マグダヤオ牧師(71)が軽便バス「ジープニー」に乗っているところを、バイクに乗った銃撃犯2人に射殺された。 現地はキリスト教牧師が相次ぎ狙撃される所で、フィリピンからの独立を図るイスラム教反政府勢力の犯行と見られている。□ ―――――――― ◎ラオスでクリスマス祝会に手入れ、指導者拘束 【CJC=東京】ラオスのサワンナケート県ボウカム村でキリスト者約200人が12月16日、クリスマスを祝っていた所を指導者8人が拘束された。 宗教の自由を擁護する人権団体によると、集会許可は出ており、村長を招待もしていた。村長は会食はしたものの、説教が始まる前に帰ったという。説教が終わった午後9時ごろ、村の保安隊が会場に入り、指導者を拘束、村役場に連行、そのまま拘束した。 警察が12月19日、村に入って当局と事態を検討したが、8人の釈放は実現しなかった。拘束の理由は集会開催自体にある、と米宣教専門CDN通信が報じている。□ ―――――――― ◎ラオス当局がキリスト者村民を追放計画 【CJC=東京】米宣教専門ボスニュースによると、ラオス南部でキリスト者数十人が、信仰を守り、礼拝を続けるのなら24時間以内に村を出るように命じられた。 クリスマスを間近に、ラオス当局はこれまでにサワンナケット県パランサイ郡のナトオ村から「子どもまで」キリスト者を少なくとも47人追放する計画を進めている。□ ―――――――― ◎クライストチャーチのクリスマスは屋外で 【CJC=東京】ニュージーランド第2の都市のクライストチャーチを12月23日、マグニチュード5・8と6・0の地震が襲い、60人が負傷した。死者はなかった。過去の地震で大きな被害を受けた郊外の一部地域で液状化が起きたとの情報もある。 英国国教会のヴィクトリア・マシューズ主教は、クリスマス礼拝を「偉大な屋外の大聖堂」で行うよう指示した。 カトリック教会もこれまでの地震で16カ所の教会堂を失っており、特設の式典を臨時の会場で行うことにしている。 クライストチャーチは2011年2月、マグニチュード6・3の大地震に見舞われ、181人が死亡した。□ ―――――――― ◎WCCが図書室2カ所を統合 【ジュネーブ=CJC】世界教会協議会(WCC)は経費節減と翼下の『エキュメニカル研究所』の研究学術地位を強化するため、双方に置かれていた図書室をジュネーブ近郊のボセーにある研究所に統合することにした。 ジュネーブのエキュメニカル・センター内に置かれた図書室は2012年1月末に閉鎖、蔵書類はボセーへ6月までに移す。 「WCC資料は、エキュメニカル運動とWCCの活動関係の数千の歴史的記録であり、最も貴重な遺産なのでジュネーブに残す」とジョルジュ・レモプロス総幹事代理は語っている。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽北朝鮮の金正日総書記死去に関連して宗教の自由擁護団体『クリスチャン・ソリダリティ・ワールドワイド』(CSW、本部=英サリー)は、市民への残酷な抑圧の止めるよう呼び掛けた。 ▽韓国カトリック教会の和解司教委員会は12月20日、「北朝鮮の人たちへの人道的援助」を継続する、と述べ、金正日総書記の死去が人たちの苦しみを増すことへの懸念を表明した。 ▽中国カトリック教会天津教区の大聖堂で12月18日、270人が受洗した。司祭の1人は「福音を教会の扉の外へもたらした」とフィデス通信に語った。 ▽中国・天津市のカトリック西開聖ヨセフ教会が歴史的建築として知られる会堂警備のため監視カメラを設置したが、信徒の間に「プライバシー侵害」と不満が出ている。 ▽1月14日に総統選挙が行われる台湾へ、バチカン(ローマ教皇庁)の高位聖職者の訪問が相次いでいる。12月に入って教育省長官のゼノン・グロコルゥスキー枢機卿、福音宣教省局長のサヴィオ・韓大輝〔ホン・タイ=ファイ)大司教が訪問した。 ≪中東≫ ▽改宗を拒否したため控訴裁で死刑判決を受けたイランのヨウセフ・ナダルカニ牧師は、2009年10月収監されて以来、上訴しても何らの措置が取られないままにされている、という。 ▽レバノン・ベイルート北部の人気ショッピングモールに展示されたボンボンの降誕シーンは70平方メートルに及ぶ大作。チョコレートメーカー『シャンティリー・ショコラティエ』のショコラティエ37人が赤、緑、銀、金の箔紙に包んだ12万個ものボンボンを使って、等身大のキリスト降誕人形を720時間かけて制作した。 ≪欧州≫ ▽バチカン(ローマ教皇庁)広報所長のフェデリコ・ロンバルディ神父は12月21日、「身元不明の第三者がVatican.xxxドメインを取得した」と発表した。「xxx」という名称はポルノサイト用に新設されたもの。バチカン自身が防衛目的で取得したことはないという。 ▽バチカン(ローマ教皇庁)のシスティナ礼拝堂にあるミケランジェロの作品などの保存のため、空気中のほこりを制御し、適温を維持するためのモニター装置が導入された。 ▽カトリック教会の極右派団体『聖ピオ10世会』は、バチカン(ローマ教皇庁)からの「和解」提案に回答したが、内容は提案を拒否したもの、と観測筋が報じている。 ▽トリノの聖骸布の真偽をめぐっては議論が絶えないが、イタリアの新技術・エネルギー・維持可能な経済発展に関する政府機関の研究者は、中世のものだという説を打破する発見があった、と主張している。 ≪北米≫ ▽米ニューヨーク州レビットタウンに本拠を置く宣教団体『リビング・イン・クライスト・ミニストリーズ』の創設者ロバート・リー・フークストラ牧師が12月20日死去した。71歳。 ▽カトリック教会に加入する英国国教会聖職・信徒のために創設された属人的司教区(オルディナリアーティ・ペルソナーリ)が米国で1月1日に発足する、と伝えられる。 ▽『アメリカン・アイドル』のシーズン7で準優勝したシンガーソングライター、デヴィッド・アーチュレッタ(20)が、モルモン教会(末日聖徒イエス・キリスト教会)の布教活動のために音楽活動を2年間休止することを発表した。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(12月25日・休刊)=http://www.cwjpn.com =キリスト新聞(12月25日・特別号)=http://www.kirishin.com ★北村慈郎牧師=「免職」無効求め提訴=「聖餐」めぐる争い 司法の場へ=教義に踏み込まず“手続き”問う ★「心の相談室」ラジオと電話で支援=届け「いのちのメッセージ」 ★「未“忘”人」として歩む=盲伝60周年で記念礼拝 ★キ教育同盟・カトリック学校連合会=全国に「祈りのカード」21万枚 ★日本ハンドベル連盟 申善珠さん=「希望のベル」鳴らして =クリスチャン新聞(12月18・25日)=http://jpnews.org ★望郷の仮設住宅にも聖夜の灯=福島県・三春町の仮設住宅で追悼式とクリスマス点灯式 ★第1回介護甲子園=練馬キングス・ガーデンが優勝=希望を叶える個別ケア評価 ★日本長老教会=東北宣教への第一歩を承認=拡大厚生委員会を新設 ★バックストン聖会で藤本満氏=先生自らが傷を負いつつイエス様の夢を見続けた ★都心に365日祈り礼拝する拠点開設=東京プレヤーセンター ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1091 ┗━━━━━━━ 2011.12.19 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼英国で同性婚に踏み出す教会はなお少数 ▼スコットランドの主流宗教は同性婚反対堅持 ▼ポーランド児童保護団体が教会に問題直視要求 ▼教皇、復活祭前にメキシコとキューバを司牧訪問 ▼中東の諸教会、平和への努力を再確認 ▼クライストチャーチ大聖堂首席司祭が市議選出馬へ辞任 ▼プレゼント配るサンタクロースの離れ業 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎英国で同性婚に踏み出す教会はなお少数 【CJC=東京】教会内で同性間の結合式典「同性婚」を挙行することが英イングランドとウエールズで12月5日認められたが、実行するのは非正統ユダヤ教徒、クエーカー、ユニテリアンの各派に限られそう。 イスラム教徒とカトリックはそのような結合に反対の立場。英国国教会も『シノッド』(総会)で承認するまでは式典を行わない、と発表している。 メソジスト、合同改革派、バプテスト連合などは、民法上の結合式典や結婚式典を即時認める計画はない、としている。合同改革派教会総会は、2012年7月の会議で決定する。メソジストはまだ総会議案として作成していない。 同性愛者の権利を擁護するピーター・タッチェル氏は公営BBC放送に、政府が宗教的な敷地内での民法上の結合式典を許可したのに、宗教団体が挙行したくても、宗教的な同性婚禁止を継続するのは皮肉なこと、とコメントしている。□ ―――――――― ◎スコットランドの主流宗教は同性婚反対堅持 【エジンバラ(スコットランド)=ENI・CJC】(トレバー・グランディ)最近の調査ではスコットランド市民の62%が同性間の結婚を容認しているが、主流宗教各派は断然否定。ただその声は意外に影響力が少なくなっている、と見る向きもある。 スコットランド政府の報告書『市民契約の登録、同性間結婚』に対して、スコットランド教会(長老派)は「法律を同性婚許容へ変更すべきということには同意出来ない。同性婚も含めるように結婚を再定義することは、国・家族・社会・個人の安寧に重要な、そして今なお考慮が不十分な反響を呼ぶことになる」と指摘する。 カトリック教会も政府の姿勢を非難する。強烈な語調の声明で、キース・オブライエン枢機卿が、「普遍的に認められた人権」を、結婚の意味を解体することで破壊しないよう呼び掛けた。「結婚はいかなる国家や政府の存在より前のものだ」と言う。 これらの見解に、スコットランド・ムスリム評議会のサラ・ベルタギ博士も同調する。「わたしたちは、全体として同性カップルが結婚するという考えに反対だ。神は男を創造し、そして女を創造した。それで男と女が結婚し家族を持つのだ。同性婚は全く秩序に反している。地球上の政府で、神によって制定された結婚の本質を変更する権利を持っている所はない」と言う。 ユダヤ教共同体のスコットランド評議会も、トーラー(律法)が禁止している同性間の関係には反対だ。ウエブに掲出した声明で、「共同体の全支部は、そうすることを望まない宗教団体は、市民結合の登録を求められない、ということに強く同意する」と述べている。 しかし自由主義色の強いユダヤ教共同体の指導者は、「宗教的な市民結合式典の導入を強く支持し、なるべく早期にそれを許可することの立法化を願う」と声明で述べている。 スコットランド教会のイアン・ギャロウエイ牧師は、教会の立場に驚くことはない、として「応答は教会の法務委員会から出されたもので、それは現行法によっており、法的なものであって、倫理的神学的応答ではない」と言う。同氏は、同性婚に関する教会の立場を理由に教会を離れる人が出てくるかもしれない、と認めている。□ ―――――――― ◎ポーランド児童保護団体が教会に問題直視要求 【ワルシャワ=ENI・CJC】(ジョナサン・ラクスムーア)ポーランド最大の児童保護団体が、苦情の高まっている司祭の性的虐待問題に応答するようカトリック教会に要請した。 「事件の規模が問題なのではなく、教会の態度が問題だ。これまで司教協議会は何も述べていない」と、ワルシャワに本拠を置く独立系の児童保護財団のヤコブ・スピエワク会長は言う。同財団は虐待被害者のためにホットラインを運営、保護のため7プログラムを実施している。 「カトリック教会はここでは特別な地位を保持している。しかしこのような問題について語れなかったら、その地位を失い始めるようになるかもしれない」と、スピエワク会長は語る。同氏は、司教協議会会長のヨゼフ・ミハリク大司教とのインタビューを出版したが、ポーランドの教会指導者である同大司教は、カトリック聖職者の「不当な行動」には出来ること全部を行っている、と語ったと言う。 同団体は「沈黙は金ではない」というキャンペーンを展開、被害者が表面に出て来るよう力づけている。ただスピエワク会長は、司祭が「最高権力者」になっている小さい町や村では、警察や役場が虐待が疑われる司祭に立ち向かうことを恐れる場合もある、と言う。 2002年、ポズナンのユリウス・パエツ大司教が、神学生にみだらな行為をしたとの報道を受けて辞任したが、それ以来、カトリック関係指導者は、虐待されたという訴えへの対応を明確にするよう教会に要請していた。 ただ虐待被害者の運動は、米国からの支援もあって組織されたばかり。運動関係者は、痴漢とされた聖職者数十人が執行猶予付きの禁固刑の判決を受けただけで、ほとんどが今も小教区で、しかも児童と一緒に活動している、と指摘する。 他国でのスキャンダルについては広く伝えている同国カトリック通信『KAI』も、自国のことはほとんど報じていない。 聖職者への性的虐待告発は、ここ20年にわたりアイルランド、独、オーストリア、米国などのカトリック教会に大きな影響を与えている。 この5月、バチカン(ローマ教皇庁)は全司教協議会に対し、2012年5月までに虐待問題に関する指針を作成、児童保護プログラムを開始、教区間の聖職異動の情報交換、被害者に対し「霊的心理的援助」を確実に実施するよう指示した。 しかし『絆』という名のカトリック月刊誌は最近の特別号で、ポーランド教会の聖職者に対する心理的チェックや、退任者に対する「明確な規範」が不十分で、虐待告発への対応に関する「情報方策」や「行動規範」もない、と指摘している。 スピエワク会長は、同誌の警告が無視され、ほとんどの司教が「異常な弛緩」を見せている、と言う。「失望が高まっている。司祭に対する批判は、それが忠実なカトリック者によるものであっても、教会と信仰に対する正面からの攻撃とされる」と同氏は語った。 「もしも教会が法律を守り、問題の司祭を教会法上の、また犯罪責任からかばうことを止めないと、他国の教会と同じ危機に直面することになろう。しかし指導者たちは、問題をただ避けられると考えているようだ」と言う。□ ―――――――― ◎教皇、復活祭前にメキシコとキューバを司牧訪問 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世が、2012年の復活祭前にメキシコとキューバを司牧訪問する。 教皇訪問の可能性については、すでにバチカン広報室を通じて言及されていたが、12月12日夕、バチカンのサンピエトロ大聖堂で行われたラテンアメリカに捧げるミサの中で、教皇自身によってこの訪問が確認された。 バチカン放送(日本語電子版)によると、典礼暦でグアダルーペの聖母を祝ったこの日、教皇ミサは、ラテンアメリカとカリブ海諸国の独立(1808~24)から2世紀を記念して行われた。 グアダルーペの聖母はラテンアメリカの人々に唯一の光、真理として御子イエス・キリストを示し続けたと述べた教皇は、これからも人々がイエスに導かれ、豊かな信仰の遺産を守りながら、一致と平和、和解と兄弟愛を育み、命と環境を尊重し、暴力や犯罪、貧困や不正義を克服する道を歩み続けて欲しいとの期待を表明した。 そして教皇は、来年の復活祭の前にメキシコとキューバを訪れ、御言葉を告げると共に、人々の中にまっすぐな信仰、生きた希望、熱い慈愛を強めたい、と語った。□ ―――――――― ◎中東の諸教会、平和への努力を再確認 【CJC=東京】中東教会協議会(MECC)は11月20~30日、キプロスのパフォスで総会を開催した。総会には、正教会、東方正統教会、福音派、カトリック教会が参加した。同国正教会がホストを務めた。 総会に参加した中東のキリスト者は、地域の多彩な政治情勢の中にあって、一致、対話、平和への誓いを新たにした。 総会は、レバノンのマロン典礼カトリック教会のパウル・ロウハナ神父を新総幹事に選出した。任期4年。同氏はレバノン・カスリクの聖霊大学の前神学部長。□ ―――――――― ◎クライストチャーチ大聖堂首席司祭が市議選出馬へ辞任 【CJC=東京】就任から9年、英国国教会クライストチャーチ大聖堂のピーター・ベック首席司祭は、同市市議会議員選挙に出馬するため、「教会最善の職務」とされている現職を辞任する。 2月22日に同市を襲ったマグニチュード6・3の大地震による被害復興のために働きたい、と言う。 「市議選では、教会を含め多くの共同体を代表出来ることを訴える。後任司祭が、素晴らしい新大聖堂建設という次の局面をリードするだろう。それがわたしたちの名誉となり、未来を建設することになる」と語った。 ベック司祭はビクトリア・マシューズ司教と、大聖堂再建のための募金方法をめぐって対立していたという。ベック司祭は震災1周年までに再建したいとしていたが、マシューズ司教は、募金は大聖堂のためだけでなく被災全教会のためだと主張していた。□ ―――――――― ◎プレゼント配るサンタクロースの離れ業 【CJC=東京】サンタクロースがクリスマスイブにどれぐらい働くのか。米誌『アトランチック』が試算した。 まず「サンタクロースからプレゼントをもらえるのは14歳のキリスト者の子ども」として、米中央情報局(CIA)が年齢別人口と信仰別人口のデータを出していたのを利用した。 若年層の人口分布とキリスト者の人口密度のを用いて算出した結果、クリスマスにプレゼントをもらえる子どもは5億2608万5400人となった。こうなると、サンタクロースはクリスマスイブに1時間あたり2200万人にプレゼントを配らなければならない計算。1分当たり36万5000人、1秒間に6100人に届けるという離れ業。トナカイさんも大変だ。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽韓国のキリスト教団体が南北軍事境界線近くの3カ所で12月下旬から、高さ数十メートルのクリスマスツリーを点灯する。朝日新聞が、韓国国防省が明らかにした、と報じた。北朝鮮は強く反発しており、米韓両軍は北朝鮮による武力挑発を警戒している。 ▽フィリピン南部で17日に起きた台風による被害で、フィリピン赤十字は18日、652人の死者を確認した。行方不明者も800人以上いるとみられ、犠牲者数は増える可能性がある。 ≪インド亜大陸≫ ▽パキスタンに拠点を置くイスラム過激派組織『ラシュカレトイバ』と密接な関係がある福祉団体『ジェマテダワ』などイスラム教団体が12月18日、東部ラホールで集会を開き、政府は米国が続ける「対テロ戦争」への協力をやめるべきだと訴えた。共同通信が報じた。 ≪中東≫ ▽このクリスマス・シーズンにイスラエルを訪れる観光客は9万人、その3分の1が12月24日から25日に掛けての巡礼、と同国観光省が予測している。 ≪欧州≫ ▽世界教会協議会(WCC)発行の宣教専門誌『インターナショナル・レビュー・オブ・ミッション』が創刊100周年を迎え、特集号『エキュメニカル・ミッショロジーの1世紀』を刊行、記念式典を12月9日、ジュネーブで開催した。 ▽バチカンのサンピエトロ広場で12月16日夕、ウクライナ政府から贈られた約30メートルのモミの木を使ったクリスマスツリーの点灯式が行われた。金や銀の玉で装飾を施されたツリーに数百個の発光ダイオード(LED)による照明がともると、観光客たちが歓声を上げた。 ≪北米≫ ▽米国の国際宗教の自由委員会(USCIRF)が、予算削減をあおりを食って閉鎖の危機にさらされていたが、連邦下院は12月16日、発声投票で、同委員会をさらに3年間存続させることを決めた。上院は13日承認している。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(12月18日)=http://www.cwjpn.com ★上智大学「聖書講座」=今年は「終末論」=聖書週間、東京教区と共催 ★支援活動 着実に進行=カリタスジャパン=地元密着プロジェクト ★反原発で5500人集う=宗教者代表し 谷司教あいさつ=東京・日比谷 ★電子書籍の販売開始=女子パウロ会=第1作は晴佐久神父詩集 ★教皇ベネディクト16世=移住者支援を激励=バチカン、国際機関に加盟 =キリスト新聞(12月17日・休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(12月8日・合併休刊)=http://jpnews.org ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1090 ┗━━━━━━━ 2011.12.12 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼英国国教会は「同性婚」になお慎重 ▼米・キューバの教会指導者、両国関係正常化に注力 ▼教皇、『無原罪の聖マリアの大祝日』に賛美式典 ▼北朝鮮への人道援助は無条件で=国際カリタス ▼北朝鮮が「クリスマス・イルミネーション」に警告 ▼『オプス・デイ』は脱退会員の情報消去を=スペイン最高裁 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎英国国教会は「同性婚」になお慎重 【CJC=東京】教会内で同性間の結合式典「同性婚」を挙行することが英イングランドとウエールズで12月5日認められたが、英国国教会は『シノッド』(総会)で承認するまでは式典を行わない、と発表した。 「同性間の結合」自体は英国では2005年に合法とされたが、12月5日までは一般の会場で挙行されていた。今回の措置は、同性同士のカップルは結婚と呼ぶことは出来ないものの、教会で結婚した異性間のカップルと同等な法的権利を与えようとして実現した。 英国国教会は、「新しい措置も、総会で承認されるまでは、教会の見解とはならない」と書簡で明らかにしている。 『シノッド』が、教会境内での同性婚を認める可能性は極めて低い。英国政府自身、同姓間結合式典を宗教団体に強制する意図はない、としている。 英国国教会の法務部門は、標準の結婚と「同性婚」は法的に別のものなので、差別が違法であっても有罪ではない、とする声明を発表した。□ ―――――――― ◎米・キューバの教会指導者、両国関係正常化に注力 【CJC=東京】米NCC(教会協議会)とキューバ教会協議会が5日間の協議を終え、12月2日、「わたしたちは、共有した次の確信を宣言する。両国の間の憎悪の半世紀を終わらせなければならない」と、両国間の関係正常化を訴える声明を発表した。 米国側のプロテスタント、聖公会、正教会指導者で構成された代表は、人道問題をキューバのエキュメニカル(教会一致)運動指導者と協議したが、それはキューバ代表が2010年の米NCC総会に出席した際の結び付きを強化するもの、と宗教専門RNS通信は報じている。 代表たちは、半世紀にわたる米国の対キューバ経済制裁が「さまざまな相違の解決、経済交流、人々と教会のより完全な関わりにとって大きな障害」であると認めた。 「わたしたちの、キューバを経済的、外交的に孤立させようとした政策は、政権をわたしたちの好む方に変革しようという目標を、50年以上も達成しなかった。その代わりに、米国を経済的、外交的に孤立させた」とアメリカ改革派教会(RCA)元総幹事のウェス・グランバーグ=マイケルソン牧師は語っている。 教会指導者たちはバラク・オバマ政権が、1月にキューバ渡航規制を撤廃したことを歓迎したが、「キューバに対する米国の長期的政策を再評価、修正するため」、大統領の公約の「急速で完全な遂行」を要請した。 両者会談では、「キューバン・ファイブ」として知られるキューバ情報機関員5人の米国での服役、CIA(米中央情報局)の諜報員として、スパイ罪で逮捕されたアラン・グロス氏のキューバでの収監なども取り上げられた。□ ―――――――― ◎教皇、『無原罪の聖マリアの大祝日』に賛美式典 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は12月8日、バチカンからローマ市内のスペイン広場に向かい、『無原罪の聖マリアの大祝日』の恒例行事、聖母マリア賛美式典を行った。 教皇は、広場中央に立つ円柱上の聖マリア像に大きな花束を捧げ、無原罪の聖マリアを賛美した。教皇は聖母マリアについて講話、原罪教会もイタリアも全世界も大きな困難に遭遇している、聖母マリアが母としての保護と支えでもって危機を乗り越える力を与え下さるよう願った。 教皇は、いつの時代にも困難や迫害はあるが神の助けによってそれをのり越えることが出来るとし、神の母としてあらゆる罪の穢れからまぬかれた無原罪の清きおとめ聖マリアの取次ぎによって罪とあらゆる悪から護られるよう祈ろう、と参列者一同を励ました。□ ―――――――― ◎北朝鮮への人道援助は無条件で=国際カリタス 【CJC=東京】カトリック救援団体『国際カリタス』の関係団体、ドイツ、日本、米国、韓国の各カリタス代表がソウルの韓国司教協議会で12月5日、今後の計画について協議した。『国際カリタス』は協議の後、北朝鮮人道援助を無条件で継続すべきだ、と声明で訴えた。 声明は、『カリタス』が朝鮮半島の平和を推進し、北朝鮮への人道援助を「無条件で」継続する、と述べている。 韓国司教団の最初の公式外国援助団体『韓国・国際カリタス』北朝鮮部門の責任者ジェラルド・ハモンド神父(メリノール宣教会)は、北側との接触を継続する必要を強調した。「もしも韓国が、食糧割り当てを監視するなど配布システムの透明性を要求する立場を維持し続けるなら、無条件援助計画に否定的な影響を与える。わたしたちは北朝鮮を理解する必要があり、忍耐強く待たなければならない」と言う。 韓国は、2010年5月に北朝鮮が韓国の哨戒艦「天安」を攻撃、沈没させたとして、人道的なもの以外は全ての接触を禁止した。また援助に関しては厳格な監視が必要だとしている。軍支援に転用されることを懸念してのもの。 『韓国・国際カリタス』代表のシメオン・リー・ジョンケオン神父は「わたしたちは小麦粉400トンと1億3000万ウォン(約880万円)相当の医薬品を今年北朝鮮に送った」と言う。リー神父は、他のカリタス組織の援助と共に『カリタス韓国』は、政府の禁止にも関わらず、外国を通じて間接的に北朝鮮に援助物資を送ることも出来る、と強調した。□ ―――――――― ◎北朝鮮が「クリスマス・イルミネーション」に警告 【CJC=東京】北朝鮮は12月11日、韓国が南北軍事境界線付近の鉄塔にクリスマスのイルミネーション点灯計画は、北朝鮮に対する「卑劣な心理戦」だと非難した。点灯された場合には「敵の好戦者たちは、自ら招いた予期せぬ事態への全責任を負うことになる」「これは、見過ごすことのできない問題だ」と警告し、報復を言明している。AFP通信が報じた。 韓国国防部は、ソウルのキリスト教団体の要請で、非武装地帯の愛妓峰に立つ鉄塔をクリスマスツリーに見立ててイルミネーションを点灯する計画を発表している。 韓国メディアによると、鉄塔に取り付けられた数千個の電飾が点灯すれば北朝鮮の開城からも見えるという。□ ―――――――― ◎『オプス・デイ』は脱退会員の情報消去を=スペイン最高裁 【CJC=東京】保守的な姿勢で知られるカトリック宣教団体(属人区)『オプス・デイ』会員が脱退した場合、要求があれば在籍中の個人的な記録を削除しなければらない、とスペイン最高裁が12月3日判示した。 全国管区裁判所が、女性の氏名、加入・脱退の日付をデータベースから削除するよう命じた判決を支持したもの。 『オプス・デイ』側は、スペインと聖座(バチカン)との間に1979年締結された協約で、記録の不可侵が保障されている、と主張した。しかし裁判所は、元会員の憲法で保障された権利は、協約の合意に優先する、と指摘した。 『オプス・デイ』は、ホセマリア・エスクリバー司祭により、1928年、スペインで創設された。47年に当時の教皇ピオ12世の認可を受けた。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪欧州≫ ▽教皇ベネディクト16世は12月7日、イタリア・ウンブリア州グッビオの山に400個の電球で描かれた「世界最大のクリスマスツリー」を、バチカンからタブレットPCを使った遠隔操作で点灯した。AFP通信が報じた。 ▽バチカン郵便局が、教皇べネディクト16世の2010年に行われた司牧訪問をテーマとした記念切手を発行した。中の1種は福者ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿を取り上げている。 ≪北米≫ ▽ヒラリー・クリントン米国務長官は12月6日、ジュネーブの国連欧州本部で、同性愛者など性的少数者の人権保護に取り組むNGO(非政府組織)を支援する国際基金を設置すると発表した。米政府が300万ドル(約2億3千万円)を出資する。 ▽米国の著名な大衆伝道者ビリー・グラハム氏(93)は肺炎のため入院していたが、12月6日退院、ノースカロライナ州モントリートの自宅に戻った。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(12月11日)=http://www.cwjpn.com ★横浜教区=記念の年始まる=開国後初の天主堂献堂150年 ★「自死された方々に捧げる」ミサ=幸田司教らが司式=東京・麹町教会 ★カリタスジャパン=仙台市と合意=9100戸に暖房器具を提供 ★教区宣教大会開く=高松=地区超え一致へ第一歩 ★改定「入管法」学ぶ=難民委 外国人信徒も参加 =キリスト新聞(12月10日)=http://www.kirishin.com ★政治学者・姜尚中氏が立教大学で講演=「幸福主義」の粉砕を ★救世軍が漁船を寄贈=女川町=“出身者”の声で実現 ★旧約学会=「旧約学と説教」テーマにシンポ=礼拝での位置づけと活用 ★被災地に思い寄せ=毎週金曜の祈りを続ける「キンパチ」 ★日本バプテスト連盟=第57回総会=「福島原発震災の今を生きる私達の声明」 =クリスチャン新聞(12月11日)=http://jpnews.org ★被災地に新教会=地元から信仰決心者も ★被災地教会 明るく目立つ=日韓共同でLED十字架プロジェクト ★救世軍が国際的連帯生かし=女川町漁協に作業30隻寄贈=津波被害の復興は漁業再生から ★「神様の日本への愛」届ける=ヨイド純福音教会から被災地復興へ ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1089 ┗━━━━━━━ 2011.12.5 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪訂正≫11月28日付け『短信』で、米サンフランシスコのカトリック教会モースト・ホーリー・レディーマー小教区が、11月30日のミサに、としましたが、ミサではなく『待降節の夕の祈り』に訂正します。 = 目 次 = ▼中国の新司教誕生にバチカンが硬軟両様の対応 ▼「気候変動に対し責任と連帯ある回答を」と教皇、国連に訴え ▼世界改革教会連盟が通貨変動に伴う財務問題検討 ▼宗教信者は無神論者を信用できない!? ▼ジョニー・デップの楽曲にキリスト教団体が抗議 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎中国の新司教誕生にバチカンが硬軟両様の対応 【CJC=東京】中国四川省宜賓のカトリック教区補佐司教にペテロ・ルオ・スエガン神父(47)が11月30日叙階された。今回の叙階はバチカン(ローマ教皇庁)の事前の承認を得て行われた。 バチカン(ローマ教皇庁)報道事務所長のフェデリコ・ロンバルディ神父は、同神父の補佐司教叙階を歓迎したものの、バチカンから破門されたパウロ・レイ・シイン神父が参列したことを非難した。 「教皇の委任なしに行われた最近の叙階の後に、新たに司教が教皇と世界の全司教との交わりの中で誕生したという事実は確かに建設的だ」という。しかしレイ・シイン神父が参列したことは、「信仰者の間に不一致と困惑を招き、さらに司式司教として参加し、聖体を共に行ったことがさらなる問題を生じた。教会の定めに常に従わないことは、自身の教会法上の地位を不幸にもさらに悪化させる」と批判した。 「通常の状態では、レイ・シイン司教の出席は完全に排除されるべきであったし、他の参加司教にも教会法上の措置を科しても当然である」として、「今回の環境では、非常な困難を伴わなければ、それを阻止出来なかった。いずれにせよ聖座(バチカン)は、より広くまた詳細な情報を得た時にこの問題についてより良い評価が出来るようになろう」と言う。 香港の引退司教ヨセフ陳日君枢機卿は、レイ司教の参加は、「北京が私達の教会内部の規則を重んじない」ことをまたも示したもの、と語った。□ ―――――――― ◎「気候変動に対し責任と連帯ある回答を」と教皇、国連に訴え 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世はバチカン(ローマ教皇庁)で11月27日、日曜正午の祈りを信者と共に唱えた。降誕祭を準備する待降節に入ると共に新しい典礼年が開始したこの日、教皇は神を「目覚めて待つ」ことの大切さを説いた。 教皇は、地球温暖化対策を話し合う国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP17)が南アのダーバンで始まることに言及。地球温暖化という、この複雑で懸念される現象に対し、貧しい人々や未来の世代を考慮しつつ、すべての国が責任と信頼性、連帯の精神に満ちた回答を見出すことができるようにとの願いを表明した。□ ―――――――― ◎世界改革教会連盟が通貨変動に伴う財務問題検討 【CJC=東京】世界改革教会連盟(WCRC)は理事会を11月20、21日にジュネーブで開催。ユーロや米ドルがスイス・フランに対して弱くなることで、スイス・フラン建てで設定された財務事情が悪化している問題を検討した。 WCRCの2010年の収入は138万8000スイス・フラン(約1億1800万円)と前年の160万1000スイス・フラン(約1億3600万円)より大幅に減少している。 理事会は議長、各地区から選出された副議長、財務担当、総幹事で構成されている。 『神学、宣教、交わり』部門のダウエ・ヴィッサー担当は、2012年の活動には、カトリック教会、改革派教会それぞれの神学者による対話の第2ラウンド、6月8日から7月1日までインドネシアのジョクジャカルタで神学生のためのセミナーが含まれる、と説明した。 セトリ・ニョミ総幹事は、世界の金融制度に焦点を当てて2012年に開催する会議に関する計画についえ報告した。準備会議は12月11日から16日までジュネーブで開催される。□ ※関連短信 ▽キューバの神学者・牧師のドーラ・アルセ=ヴァレンティン氏が世界改革教会連盟(WCRC)正義と提携プログラム責任者に任命された。2012年1月から活動を開始する。 ―――――――― ◎宗教信者は無神論者を信用できない!? 【CJC=東京】宗教を信仰している人は、世界で推計5億人いる無神論者を、強姦犯と同じくらい信用していないとの研究結果が12月2日、専門誌『ジャーナル・オブ・パーソナリティー・アンド・ソーシャル・サイコロジー』に掲載された。 論文の主執筆者、カナダ・バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学博士課程のウィル・ジェルベー氏(心理学専攻)は、「宗教を信仰している人びとが多数派の場所、つまり世界のほとんどで、無神論者は最も信用できない人びとのグループに入る」と述べた。AFP通信が報じた。 研究によると、神への信仰を表に出す人は、信頼できる人として見られるのだという。特に「神に監視された方が人間は善行をすると考える信者」の間でこの傾向が強かった、と共同執筆者のエイラ・ノレンザヤン氏は語る。 研究チームは、米国の成人350人とカナダの学生420人を対象に、複数の仮定にもとづいた質問やシナリオを出した。その結果、「信用できない人」は、キリスト者やイスラム教徒、同性愛者の男性、フェミニスト、ユダヤ人よりも、無神論者である可能性が高いと考えられていることが分かった。無神論者と同程度に「信用できない」人びとは強姦犯だけだった。 研究チームは、信仰者の無神論者に対する偏見は、嫌悪感や反感よりも、不信感によって動機付けられていることが分かったと結論づけている。□ ―――――――― ◎ジョニー・デップの楽曲にキリスト教団体が抗議 【CJC=東京】映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』で知られる俳優のジョニー・デップが、英国のロック・バンドと一緒に録音した歌の内容をめぐり、米福音派宣教団体『フォーカス・オン・ファミリー』や『クリスチャン・コーリション』などから抗議を受けている。 問題となったのは、ジョニーがギターで参加している『ザ・ジーザス・スタグ・ナイトクラブ』という曲。イエス・キリストによく似た外見の男がストリップクラブで酔いつぶれるという歌詞の内容が反感を呼んだ。 「私たちはデップ氏の態度に吐き気がする。なぜこんな歌を録音する必要があったのか。世界中のキリスト者に平手打ちをするもの」と『フォーカス・オン・ファミリー』の報道担当は言う。 『クリスチャン・コーリション』のメンバーは「彼はきっと自分では面白いと思っているだろうが、ただ恥ずかしいだけのこと。いつの日か、ジョニー・デップとその仲間たちは主の審判を受け、地獄で焼かれるだろう」と怒っている。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽米国に本拠を置く中国の人権監視団体『対華援助協会』のボブ・フー会長が欧州議会で、中国に於ける人権と宗教の自由の状況は、1989年の天安門広場での学生デモ抑圧以来の最低状況にある、と語った。 ▽ネパールのカトマンズ市中央部クポンドレ地区にある『アセンブリーズ・オブ・ゴッド』派ナヴァジワン教会の入り口に11月27日夕、不審な袋が置かれていたのを管理人が発見。警察が付近一帯を立ち入り禁止にして、中にあった爆弾の起爆装置を取り外した。 ≪中東≫ ▽エルサレム神殿の西壁はヘロデ王が建設したものとされていたが、ハイファ大学のロニー・ライチ教授とイスラエル考古局のエリ・シュクロン氏が、定説に疑問を投げ掛ける発掘を行ったことを11月23日、記者会見で明らかにした。 ≪欧州≫ ▽バチカン(ローマ教皇庁)から非難されているカトリック保守派宣教会『聖ピオ10世会』総長のベルナール・フェライ司教は、バチカンから提示された教理面での指示に合意しない、と宣言した。 ▽独ライプチヒの連邦行政裁判所は、ベルリンの学校がイスラム教の生徒が昼休みに祈祷するのを禁止したことを容認した。 ▽独書店チェーン最大手『フェラーグスグルッペ・ウェルトビルト』社が出版環境激変の影響を受け、大株主のカトリック教会は数年前から売却を検討していたが、ついに決断した模様。ただ具体策は明らかにされていない。 ▽反格差運動「ロンドンを占拠せよ」のメンバーが英国国教会の主教に手紙を送り、各教区の主要教会に「占拠の旅」を行う、と通知した。 ▽スコットランド政府の同性愛者間の結婚許容に、地域最大の長老教会が反対の姿勢を強調した。 ≪北米≫ ▽米国の著名な大衆伝道者ビりー・グラハム氏(93)は肺炎のため11月30日、ノースカロライナ州モントリート近郊アッシュビルのミッション・ホスピタルに入院した。12月4日現在、病状は回復しているという。 ▽米カリフォルニア州オレンジ郡のメガチャーチ『クリスタル・カテドラル』が資金難で売りに出されていたが、結局カトリック教会オレンジ教区が購入することになった。 ▽米国の宗教事情調査機関『バーナ・リサーチ』がこの8月に行った調査では、最も影響力のあるキリスト教指導者の名前を挙げられなかった人が41%だった一方、8%がバラク・オバマ大統領だと思っていることが分かった。 ▽カナダの諸教会が11月22日、トロント大学で開いた会議で、『多宗教世界にあってのキリスト者の証=行動指針』を発表した。世界教会協議会、バチカン(ローマ教皇庁)諸宗教対話評議会、世界福音同盟が共同で提案した。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(12月4日)=http://www.cwjpn.com ★東北3県550キロの旅=カトリック学4校の先生4人=被災地ときずな結ぶ ★日本カトリック信徒宣教者会=宣教者2人派遣式=来春からモンゴルで活動 ★「宣教地司祭育成の日」=献金額、前年を上回る ★カトリック関係者ら受賞=本年度の「社会貢献者表彰」 ★外国人被災者は今=「東北ヘルプ」と「外キ協」がシンポ=仙台 =キリスト新聞(12月3日)=http://www.kirishin.com ★日の丸・君が代=「強制NOで一致を」=キリスト者「祈りの会」で松浦悟郎司教 ★大阪「教育基本条例案」に反対=超教派で170人が集い ★上智大学聖書講座で雨宮慧氏=“現実認める時、目が開かれる” ★宮城県亘理=日本国際飢餓対策機構が支援=被災者の住宅が教会に ★OCC=進藤龍也牧師「ザアカイの家」開所=“犯罪者の心が変わらなければ” =クリスチャン新聞(12月4日)=http://jpnews.org ★「連帯して脱原発活動を」=日本、韓国、モンゴルのクリスチャン同時記者会見 ★感謝の歌声♪ 街中に=復興音楽祭典♪仙台ゴスペルフェスタ ★津波の恐怖語る=陸前高田キリスト教会・森田為吉牧師=8か月目の3・11一致祈祷会 ★「君が代」強制に信仰の苦悩共有=超教派キリスト者が会合 ★宣教フォーラム・秋田=地方の視点を次期伝道会議へ=大震災後の課題も視野に ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1088 ┗━━━━━━━ 2011.11.28 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼修道会員は規制に従え、とポーランド・マリア会 ▼教皇、一般接見でベナン司牧訪問を総括 ▼性的虐待に揺れたボストン教区のロー枢機卿「引退」 ▼対立者襲撃指示したアーミッシュの「暴君」起訴 ▼韓国で牧師と信徒に姦通罪で実刑判決 ▼ワシントンで反格差占拠運動参加者に感謝祭の食事 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎修道会員は規制に従え、とポーランド・マリア会 【CJC=東京】ポーランドのカトリック修道会『マリア会』は、アダム・ボニエツキ元総長(77)にメディアでの発言を禁止する、と11月3日決定したことで同神父支持者数千人から11日に抗議嘆願を受けたが、禁止決定を21日再確認した。 「全ての修道者と同様に、マリア会士は、貞潔、清貧、服従という三つの誓いを行なっており、テレビ局とは編集部とか団体、官庁の所有物とはなりえない」とパウエル・ナウモビッツ現総長は公開書簡で明らかにしている。 ボニエツキ神父は10月31日、テレビのインタビューで、反教会的な政党にによって触発された議論は「教会にとって必要だ。教会は、自らの友人や信者の輪の外に、教会を非常に批判的に見ている人が多くいることに気づかなければならない」と語った。反教会政党は、10月の総選挙で第三党となり、議事堂から十字架を撤去するよう要求している。 別のテレビ・インタビューで、同神父は、一司教がカトリック信者に、音楽番組に悪魔崇拝とされているロックスターが出演したことに抗議して聴視料を支払わないよう呼び掛けたことは「過剰反応」と思う、と語っている。 ナウモビッツ総長は、11月18日の書簡で、修道会員それぞれの「使徒的働きの状況」を決定するのは修道会であると指摘している。 ボニエツキ神父は1993年から2000年までマリア会総長。メディア・パーソナリティーとして知られている。教皇ヨハネ・パウロ2世の要請を受けてバチカン機関紙ロッセルバトレ・ロマノのポーランド語版を創刊した。カトリック週刊紙の編集長を12年間務め、今年1月引退した。 ボニエツキー神父は「非常に多数の人たちのガイド」として知られており、修道会の規制はヨハネ・パウロ2世の「対話と理解の文化を作ろう」という訴えに反する、とマリア会への嘆願書に署名した人たちは指摘している。「この精神に反対する行為は、教会に対する誤ったイメージを強くする」という嘆願書にはカトリック系雑誌編集者を始め信徒7860人が署名した。□ ―――――――― ◎教皇、一般接見でベナン司牧訪問を総括 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は11月23日、水曜恒例の一般接見を行った。講話で教皇は、18日から20日まで行ったアフリカ・ベナン司牧訪問について総括的に報告した。バチカン放送が報じた。 教皇はベナン南部のコトヌーとウィダを訪れた。訪問の目的は、ベナン福音宣教開始150年を祝うこと、2009年10月にバチカン(ローマ教皇庁)で開催した第2回『アフリカのための特別シノドス』(代表司教会議)の成果を受けて起草した『アフリカ・シノドス後の使徒的勧告』を現地司教らに託すことだったと教皇は説明した。 教皇はまた、今回の訪問で、ベナン出身の、同国とアフリカで広く尊敬されている故ベルナルディン・ガンティン枢機卿(1922~2008)の墓所を訪ね、祈ることを望んだと述べた。 特別シノドスでも強調されたように、アフリカのキリスト教共同体は今、信仰を新たにしながら、和解・正義・平和に奉仕するように招かれていると述べた教皇は、この和解がまず自分自身の内部に行われることで神の慈しみの喜びを伝える道具となり、その精神的豊かさ、和解の精神をもって、社会や、政治・経済に希望を与えることができるようにと述べた。 教皇は、ベナンで小教区と共に、神の愛の宣教者会の運営する児童福祉センターを訪問したことにも言及。この出会いがアフリカの未来を担う新しい世代の歓喜と活気に触れ、恵まれない子どもたちに対する愛と連帯がキリストの力と愛情を現存のものとする様子を見る機会になったと指摘した。□ ―――――――― ◎性的虐待に揺れたボストン教区のロー枢機卿「引退」 【CJC=東京】ローマにある『サンタ・マリア・マッジョーレ』大聖堂の主司祭にサントス・アブリル・イ・カステーヨ大司教が任命された、とバチカン(ローマ教皇庁)報道事務所が11月21日発表した。今回のバチカンの発表は、前任のバーナード・ロー枢機卿について言及しないという異例のもので、同枢機卿が辞任したとの報道についても触れていない。 同大聖堂主司祭は名目的な地位とされ、2004年以来、米ボストン大司教を02年12月に辞任していたロー枢機卿が任命されていた。 ボストン大司教時代、ロー枢機卿は、教区司祭による性的虐待問題で矢面に立たされていた。現地紙『ボストン・グローブ』の調査では、同枢機卿は虐待の事実を知りながら、関係司祭を別の職務に異動、不正の証拠を隠蔽していたという。 主司祭への任命自体が、性的虐待の被害者の間に論議を招いた。不名誉な状況で辞任した高位聖職者に名誉的な地位を与えることが問題視されたもの。□ ―――――――― ◎対立者襲撃指示したアーミッシュの「暴君」起訴 【CJC=東京】米国で伝統的生活を続ける『アーミッシュ』の指導者『ビショップ』らが10月4日から数日の間に襲撃を受け、ひげを剃られたり、髪を切られたりした。事件に絡み逮捕された容疑者サミュエル・マレット・シニア(66)が、教えに反する者に暴行を加えたり、鶏舎に拘束したり、既婚女性に性的な儀式を行う「暴君」だったことが明らかになった。AFP通信が報じた。 宗教的な憎悪犯罪(ヘイトクライム)の実行と共謀の罪で起訴されたのは、サミュエル・マレット被告の他、3人の息子のジョニー、ダニエル、レスター、義理の息子のエマニュエル・シュロック、信者のリーバイ、エリ・ミラーら7人。 オハイオ州ベルゴルツの小さな共同体で、マレット被告は、自らの判断に異議をとなえた対立者らのヒゲと髪の毛をそるよう息子と信者らに命令したとされる。襲撃者らは刃渡り約20センチのはさみと電動式バリカンを手に、被害者らの自宅を夜に訪れ、拘束した上で男性のひげと女性の髪の毛をそり落としたという。アーミッシュの男性のひげ、女性の長い髪は神聖視されており、それをそられることは究極の屈辱と考えられている。 米連邦捜査局(FBI)の捜査後に発表された宣誓供述書によると、マレット被告は「ベルゴルツの人たちの生活のすべて」を管理していたという。「ベルゴルツでは、マレット氏の許可がなければ、いかなる判断も下されず、訪問者も認められなかった」と、宣誓供述書には述べられている。「アーミッシュの教えと聖書を軽視して、マレット氏は、コミュニティー内で彼に反対する者に対して強烈な罰を与え、肉体的負傷を負わせた」。「さらに、マレット氏はグループ内の既婚女性たちに『カウンセリング』を行い、女性たちを自宅に連れ込んで、悪魔から身を清めると述べて性的な行為をしていた」という。 マレット被告は2003年にベルゴルツ・グループの『ビショップ』に就いたが、マレット被告の指導に合意できないとして、8家族が2年後、ベルゴルツを離れた。 マレット被告はこの8家族を破門した。しかしペンシルベニア州ユリシーズで開かれたアーミッシュの宗教指導者の会議で、マレット被告の行いとベルゴルツ・グループで起きたことの対策を検討する会合が持たれ、破門の撤回が決定された。 この判断にマレット被告が激怒したことが襲撃につながったと見られる。襲撃された『ビショップ』らは破門撤回に関与していた。□ ―――――――― ◎韓国で牧師と信徒に姦通罪で実刑判決 【CJC=東京】韓国・清州地裁は11月27日、姦通罪で在宅起訴された牧師A被告(50)に対し懲1年6月、相手のB被告(41)に対し同1年の判決を下し、法廷内で身柄を拘束した。朝鮮日報が報じた。 憲法裁判所で違憲立法審査が進められている姦通罪の最高刑は懲役2年だが、最近は執行猶予が付くケースが大部分を占める中、今回の判決では異例。 李俊明〈イ・ジュンミョン〉裁判長は判決文で「牧師のA被告は、B被告と告訴人(夫)の婚姻に当たって主礼(日本の仲人)を務めており、夫婦が幸せな家庭を築けるよう祈願する立場にあった。」と述べた。 また「A被告は、B被告夫妻が長い間通った教会の担任牧師として、信頼を背景に、戒律に従って、信徒たちを正しい道に導かなければならない立場にあった。社会的な規範をないがしろにし、周囲の人々に強い不信感を与え、社会に少なからぬ傷を付けた被告人らを厳罰に処すのは妥当だ」と付け加えた。 A被告とB被告は、B被告夫妻の1991年の結婚7年後の98年から昨年4月にかけ、13年にわたって互いの婚姻関係を維持しながら、不倫を続けていたとして在宅起訴され、共に懲2年を求刑されていた。□ ―――――――― ◎ワシントンで反格差占拠運動参加者に感謝祭の食事 【CJC=東京】米ワシントンの『ニューヨーク・アベニュー長老教会』で11月23日、格差に抗議する占拠運動の参加者たちに感謝祭の食事が振る舞われた。AFP通信が報じた。 会堂地下室で、ローストターキーやマッシュポテト、トウモロコシ、パンプキンパイなど500人分が提供された。ユダヤ教徒の戒律に沿った食事やベジタリアン用の食事も用意された。 各宗教の人たちが1カ月前に立ち上げた『オキュパイ・フェイス・DC』(首都ワシントンの信仰占拠運動)という組織が企画したもの。これまでにもデモ隊が集まっている市内のマクファーソン広場とフリーダム・プラザで炊き出しや備品の提供、精神的なサポートなどを行っている。 貧富の格差や企業の政治介入に抗議する占拠運動は、発祥地のニューヨークなど米各地では逮捕者が出るなど事件化しているが、ワシントンでは当局が容認し、逮捕者は出ていない。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽米国の『ウォール街を占拠せよ』運動に刺激されてか、カトリック教会が優勢なフィリピンで11月後半になって、人口制限立法を要求する声が高まっている。 ≪インド亜大陸≫ ▽インド東部ジャルカンド州で採炭業界に搾取され貧困にあえぐ現地人を援助する活動に従事していた『イエスとマリアの愛徳姉妹会』のヴァルサ修道女(53)が11月15日、暴徒50人に殴打、殺害された。18日の葬儀にはキリスト者500人以上が参列した。 ≪中東≫ ▽パレスチナ市民は、ベツレヘムの町を世界遺産にユネスコ(国連教育科学文化機関)が認知することを期待しているが、聖地管理に当たっているカトリック修道会『フランシスコ会』のピエルバッティスタ・ピッザバッラ修道士は、観光地ではない、と指定に消極的だ。 ≪欧州≫ ▽スペイン・バルセロナの『サグラダファミリア』と設計者アントニオ・ガウディの芸術、科学、霊性を主題にした展示がバチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ広場を囲むコロネードの一部で2012年1月15日まで開催される。 ▽アイルランドではデリー教区のシームス・ヘガティー司教(71)が辞任した。健康上の理由としているが、病状は明らかにされていない。これで同国26教区のうち7教区が司教不在となる。 ▽ドイツ・カトリック教会が、所有している『ウエルトビルト出版グループ』の株を即時売却する、と11月22日発表した。同社はドイツ最大の出版社だが、ポルノ関係書を2500点近く発行していたことが分かったためという。 ▽カトリック教会の国際神学委員会が11月28日から12月2日までバチカンで開催される。 ▽この7月に死者77人を出したテロ事件を受けてノルウェー教会エキュメニカル・国際関係協議会とイスラム教評議会が、宗教的極端主義を「わたしたちの宗教の教えに反する」と非難した声明を11月22日発表した。 ≪北米≫ ▽米サンフランシスコのカトリック教会モースト・ホーリー・レディーマー小教区は、同性愛には寛容な姿勢で知られているが、11月30日のミサに公然同性愛者の聖公会引退主教のオッティス・チャールズ氏に司式を委嘱した。c ▽米連邦議員に宗教問題でロビー活動を行う団体が、1970年には40以下だったのに、今では200を超えている。ピュー調査センターが明らかにした。 ≪南米≫ ▽リオデジャネイロの高さ38メートルのキリスト像。ブラジル独立100周年を記念して作成され今年80周年にあたるのを記念して、ブラジル国内各地と日本を含む世界20カ国余りで、約4メートルのレプリカ像と写真が展示される『キリスト像を世界のすべての人々へ』展が計画されている、 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月27日)=http://www.cwjpn.com ★震災経て広報の役割問う=弱者への視点持ち、福音宣教を=カトリック広報全国会議 ★大分教区=設立50周年祝う=ミサで“金祝”の司祭、修道者、夫婦も祝福 ★教皇 ベナンを訪問=教会はアフリカの和解のモデルに ★長崎教会管区の被災地支援で派遣=九州から岩手北端へ=久慈教会を手伝う伊東成晃神父 ★ふれあいマーケットで被災者との憩いの時間=協力者も各地から=宮城・亘理教会 =キリスト新聞(11月26日)=http://www.kirishin.com ★グリーフケア・サポートプラザ10周年で講演=山形孝夫氏「祈りの中で死者に聞く」 ★原発体制を問うキリスト者ネット=日・韓・蒙で同時会見 ★出版販売協会出版部会主催=公開パネル「震災とキリスト教ジャーナリズム」=被災地を忘れないために ★カトリック司教団がメッセージ=“いますぐ原発廃止を” ★聖職者の性的虐待=「教会に責任」と英裁判所 =クリスチャン新聞(11月27日)=http://jpnews.org ★今こそクリスチャンの出番=クラッシュジャパン=心のケア・ボランティア募集 ★「日本は一つ」の危うさ=第23回信教の自由セミナー ★NPOグリーフケア・サポートプラザ=悲しみとどう向き合うか=自死遺族を支え続けて10年 ★復興支援で疲れた信徒ら励ましたい=日韓教会協力で「信仰回復聖会」=仙台で第1回開催 ★hi-b.a.代表スタッフ=荒井恵理也氏逝去 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1087 ┗━━━━━━━ 2011.11.21 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼教皇、ベナンへ司牧訪問 ▼教皇『アフリカ・シノドス後の使徒的勧告』に署名 ▼『ロメロ大司教トラスト』にエルサルバドル友好賞 ▼イラン青年にキリスト教広まる? ▼教皇がイスラム教指導者とキス!? ▼パキスタンで携帯メールに「イエス・キリスト」禁止 ▼英最古の宗教専門紙『バプテスト・タイムズ』廃刊へ ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎教皇、ベナンへ司牧訪問 【CJC=東京】教皇べネディクト16世は11月18日、アフリカのベナンを3日間の日程で訪問した。教皇は、現地時間18日午後、第一の訪問都市、コトヌーに到着、ボニ・ヤイ大統領をはじめとするベナン政府要人、現地の教会関係者らが出迎えた。 バチカン放送によると、教皇は歓迎式の挨拶で、この訪問が今年記念されるベナンとバチカン間の外交関係樹立40周年と、同国への福音宣教150周年の祝賀の機会に行われることを指摘した。 教皇は今回の滞在中、2009年10月にバチカンで開催された第2回アフリカのための特別シノドス(代表司教会議)の実りを受けて自ら起草された『アフリカ・シノドス後の使徒的勧告』を司教らに手渡したいと述べ、この使徒的勧告がアフリカの多くの教会共同体の司牧活動を導き、信者たちを大きく成長させることを要望した。最後に教皇は現地語のフォン語で、ベナンに神の祝福を祈った。 教皇は、歓迎式に続いてコトヌー司教座大聖堂を訪問した。慈しみの聖母に捧げられた同大聖堂で、教皇はベナンの教会関係者らと感謝の賛歌『テ・デウム』を歌い、アフリカの保護者であり、キリスト者の助け、模範である聖母に、アフリカに希望、平和、正義がもたらされるよう取り次ぎを祈った。 教皇は、19日午前、コトヌーの大統領官邸で、政府関係者・同国駐在外交団・諸宗教代表者ら約2500人と会見した。 教皇は、「希望」をテーマに、アフリカの未来を勇気付ける講話を行い、腐敗や不正義と戦い、自由を求める人々の未来への希望を断ち切ることがないようにと訴えた。「アフリカは希望の大陸である」と述べた教皇は、これは安易な言い回しではなく、ご自分とまたカトリック教会が実際に感じていることと強調、アフリカに対する否定的な見方や、悲観的な分析が、同大陸の現実に歪んだイメージを与えていると指摘した。 教皇は、特にアフリカ大陸を単なる搾取すべき巨大な埋蔵地と見なす、一部の人々の矮小的かつ尊重を欠いたビジョンに厳しく警告、また、ここ数ヶ月アフリカ大陸の各地で表明された、人々の自由への渇望、物質的保証の必要、民族・宗教を越えた調和ある市民生活への意欲にも言及、同大陸に人々の求める自由が尊重され、個人の利益ではなく全体の利益を求める透明な政治を推進し、平和と正義に満ちた社会を構築していく必要を訴えた。 教皇はボニ・ヤイ大統領と個人会談を行なった後、ウィダのサン・ガル神学校を訪問、校内にある故ベルナルディン・ガンティン枢機卿の墓前で祈った。 神学校で司祭・神学生・修道者と祈りの集いを持った後に教皇は、ウィダの大聖堂でシノドス関係司教らを前に、アフリカ・シノドス後の使徒的勧告『アフリチェ・ムヌス』に署名した。□ ―――――――― ◎教皇『アフリカ・シノドス後の使徒的勧告』に署名 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は11月19日、司牧訪問先、ベナンのウィダでアフリカ・シノドス後の使徒的勧告『アフリチェ・ムヌス』に署名した。 バチカン放送によると、この使徒的勧告は2009年10月に行われた第2回アフリカのための特別代表司教会議で採択された57の提案を踏まえ、教皇がシノドス後の指針として起草したもの。 勧告は二つの部分からなる。第1部は、アフリカ大陸における教会の使命を支える基本構造を確認しながら、和解・正義・平和、そして福音宣教という目標に向かうために必要とされる要素を考察している。 第2部では、教会の使徒職の現場に教皇は目を向け、司教・司祭・神学生・信徒・助祭・修道者・カテキスタら、教会を構成するそれぞれの人々の使命の認識と育成について触れている。 また、特に教育・医療・広報メディアなど、使徒職の分野で教会が果たすべき役割、福音宣教の重要さを改めて確認している。□ ―――――――― ◎『ロメロ大司教トラスト』にエルサルバドル友好賞 【CJC=東京】エルサルバドルは11月11日、第1回『アミーゴ・ド・エルサルバドル賞』(エルサルバドル友好賞)をロンドンに本拠を置く『ロメロ大司教トラスト』に授与した。同団体は人権擁護に貢献したオスカル・ロメロ大司教の意思に沿って2007年設立、同大司教の生涯とその働きに関する知見と認識を広める目的で、毎年講演会を行い、ラテンアメリカ地域での人権と正義を確立する動きを支援している。 エルサルバドルのウゴ・マルティネス外相は、ロンドンでの授賞式で、同団体のジュリアン・フィロソウスキー議長に金メダルを贈呈、授賞は同団体の働きを評価したもの、と語った。 『アミーゴ・ド・エルサルバドル賞』は、内外に居住する市民に貢献した外国人に授与する目的で設定された。 ロメロ大司教は、エルサルバドルの12年にわたる内戦の最中、抑圧に反対姿勢を貫いていたが、1980年3月24日、ミサを執行中に殺害された。この5月にはバラク・オバマ米大統領がサンサルバドル大聖堂内にある同大司教の墓を訪れている。 『ロメロ大司教トラスト』の支援者にはカンタベリー大主教はじめ英国のカトリックや国教会の聖職者も含まれている。□ ―――――――― ◎イラン青年にキリスト教広まる? 【CJC=東京】イランのキリスト教通信『モハバト・ニュース』が、イラン青年にキリスト教が広まっている、と報じたことに、テヘランで発行されている政府系の日刊紙『ジョウムホウリ・エ・エスラミ』(イスラム共和国)が、報道は「西側の下劣な政党」が主張しているだけのことだ、と反論している。 「西側メディアが欧米では人びとがイスラム教に改宗していると報じている時に、「西側の下劣な政党」が、イランの若者はキリスト教に親密感を抱いている、と主張する。それは西側の人たちがイスラム教に向かおうとしている事実を隠そうとするものだ」と言う。□ ―――――――― ◎教皇がイスラム教指導者とキス!? 【CJC=東京】伊アパレルブランド『ベネトン』が広告に、各国首脳や宗教指導者らがキスをする合成写真を使用したことに反発が広がった。 『ベネトン』は11月16日、「アンヘイト(反憎悪)」キャンペーンと銘打って、各国指導者らの合成キス写真広告を各地のベネトン店舗のほか、新聞、雑誌、ウェブサイトなどで展開した。 バラク・オバマ米大統領は、中国の胡錦濤国家主席とキス。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長、ニコラ・サルコジ仏大統領とアンゲラ・メルケル独首相などの組み合わせの中に、教皇べネディクト16世とイスラム教の有力指導者アフマド・アル・タイーブ師などのキスシーンも展開された。 教皇の広告はバチカン(ローマ教皇庁)の抗議で同日中に撤去された。AFP通信によると、ベネトン側は「あらゆる形態の憎悪文化に立ち向かうこと以外の意図はない」「信者の皆様方の感情を深く傷つけたことを謝罪する」と釈明したものの、バチカンは17日、「人々の尊厳でなく、信者の感性をも傷つけるものだ」として、問題の写真が出回らないよう法的措置を取ったことを明らかにした。□ ―――――――― ◎パキスタンで携帯メールに「イエス・キリスト」禁止 【CJC=東京】『パキスタン・テレコミュニケーション・オーソリティー』(PTA)が、携帯電話各社に、「イエス・キリスト」など「不快」な言葉を含むメッセージの阻止を指示した。 PTAから禁止される語句と表現を列記した「辞書」が送られてきたことを、『テレノル・パキスタン』と『Uフォン』社が、英公営BBC放送の取材に、確認した。PTAは、メッセージ検閲の11月21日開始をオペレーターに指示したという。 検閲指示が明らかになったのは、PTAのムハンマド・タリブ・ドゲル氏のものと見られる11月14日付け書簡がメディアに漏れたため。 『英・パキスタン・キリスト教協議会』のウィルソン・チョウドリ議長が、米宣教通信『アシスト』に、禁止語の中に「イエス・キリスト」がある、と伝えた。 「リストの中にイエス・キリストの名が含まれているということは、パキスタンでキリスト者に対する強烈な憎悪の一例だ」とチョウドリ氏。「イエス・キリストは、イスラム教の聖典『コーラン』では偉大な預言者とされているのに、それを反イスラム的とする意味が分からない。パキスタンのイスラム教主流派は、自身の預言者の1人に対する愛よりキリスト者への憎悪の方が強いということだろう」と言う。 チョウドリ氏は「パキスタンでは携帯電話使用が急増しており、その中でキリスト者がメールに「イエス・キリスト」という表現を使う人がどの程度いるか、さらには使った場合の罰がどんなものになるのか、心配だ」と指摘している。□ ―――――――― ◎英最古の宗教専門紙『バプテスト・タイムズ』廃刊へ 【CJC=東京】現存する英国の宗教専門紙では最古の週刊『バプテスト・タイムズ』が今年いっぱいで廃刊することになった。同紙は1855年創刊、1970年代には発行部数3万5000部に達していたが、その後減少し、現在はスタッフ3人で発行部数5000。 業界紙『プレス・ガゼット』によると、発行部数減と広告収入減から、大英バプテスト連合への依存を強めなければならなくなり、それが長年続いていた。この7月、連合理事会は、同紙への助成を来年春で停止することを決めた。 同紙は、紙版の発行は止めるものの、ウエブ上では存続する。新編集長と副編集長はバプテスト連合によって再雇用されることになろう。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽ベトナムの「家の教会」アガペ・バプテスト教会の指導者が11月13日、ハノイ近郊のライ・タオ村で霊的刷新の集会を行なっていたところを襲撃され、牧師1人が意識不明の重傷を負った。 ▽北朝鮮への緊急援助物資輸送が、10月末から11月初めに掛けて韓国の教会指導者数人は平壌を訪問した際に行なわれた。 ≪インド亜大陸≫ ▽パキスタンのカラチで11月16日、伝道者ジャミール・サアワン氏が、イスラム教過激派と見られる男に射殺された。 ≪欧州≫ ▽『グーテンベルグからグーグルへ』が2017年の『宗教改革』500周年には重大テーマになる、と準備を進めているルーテル世界連盟委員会が想定している。 ▽ウイーンのカトリック教会統合に伴い、閉鎖される教会堂をセルビア正教会に譲渡するとのクリストフ・ションボルン枢機卿の決定に反対の声が上がったが、バチカンの承認を得て譲渡が正式に決まった。 ▽ウイーン大司教クリストフ・シェンボルン枢機卿は、改革要求勢力との対話に踏み込む姿勢を見せている。 ▽イタリアのグッビオでは町を見下ろす丘に、2000フィート(約600メートル)の高さのクリスマスツリーをかたどったイルミネーションを設置、12月7日に教皇べネディクト16世がバチカン(ローマ教皇庁)からiPadを使って点火する。 ≪北米≫ ▽米連邦破産判事は11月17日、クリスタル・カテドラルの売却先にチャプマン大学ではなくカトリック教会オレンジ教区を選定した。 ▽米聖公会の聖職・信徒でカトリック教会とフルコミュニオン(完全相互聖餐)関係に入ることを望む人たちで来年1月1日、カトリック教会内に独自の教区『オルディナリエイト』を結成する。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月20日)=http://www.cwjpn.com ★「いますぐ原発の廃止を」=司教団がメッセージ発表 ★日韓司教交流会 仙台で開催=犠牲者・被災者のため祈る=環境、原発事故問題学び、意見交換 ★イエスのカリタス修道女会=南スーダンへ会員派遣=最も貧しく、助けを必要としている国へ ★新教皇庁大使=仙台市長を表敬訪問=震災義援金手渡す ★さぬきうどんを仮設住宅へ=岩手=高松教区サポートセンター =キリスト新聞(11月19日)=http://www.kirishin.com ★聖学院大学総合研究所シンポ=神学的にどう受け止める?=「壁のない教会」こそ ★日本福音振興会が顕彰式=日野原氏、泉田氏に功労賞 ★ソウル日本人教会から吉田耕三氏招く=埼玉=元「慰安婦」の“痛み”を ★映画『ゲーテの恋』主演 フェーリングさん=“なんてステキな生き方” ★英国国教会ロンドン・セントポール大聖堂=「反格差デモ」への対応苦慮 =クリスチャン新聞(11月20日)=http://jpnews.org ★冊子で被災者・支援者をケア=クリスチャン臨床心理士、精神科医、カウンセラーら総力結集 ★巨大な輪転機にビックリ!=新生宣教団聖書印刷工場見学 ★大阪府「君が代」強制条例に危機感募る=「神以外が良心の主になってはならない」=反対集会に6教派170人 ★福音功労賞に日野原重明氏、泉田 明両氏 ★キリスト教功労者に加藤常昭氏、西野和子氏 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1086 ┗━━━━━━━ 2011.11.14 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼聖職者の性的虐待は教会に責任、と英裁判所 ▼「宗教の自由」ロシアでは厳しく制限? ▼米NCCキンナモン総幹事が難局下に辞任へ ▼教皇、来春にもメキシコとキューバを訪問 ▼米アフリカ系神学校でヒップホップを評価する機運 ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎聖職者の性的虐待は教会に責任、と英裁判所 【CJC=東京】ロンドン高裁のアリステア・マクダフ判事が11月8日、カトリック教会が運営している子どもの家に入所していた女性が司祭によって性的虐待を受けたと主張し、それが認められた場合、管轄のポーツマス教区クリスピアン・ホリス司教に責任があるとする判決を下した。 「このケースは、賠償請求に大きく影響する可能性がある。英国だけでなく他国でも注目している。他の教会にとっても、これまで聖職者は従業員ではなく任職者だとしていたような場合、今回の判決の影響は大きい」と、公営BBC放送のロバート・ピゴット宗教記者は言う。『タイムズ』紙も、「今回のケースは被害者の賠償請求に大きく影響し、世界中が注目している」と報じた。 英国の裁判所にとって、聖職者の行動に教会は責任があるか、それとも「代位責任」かを判断するのは初めてのこと。カトリック教会側の弁護士は即時控訴の意向。 問題の事件は、『JGE』と仮称されている女性が、1970年代にイングランド南部ハンプシャー州ウオータービルの子どもの家『ザ・ファーズ』に入居していた際に、ウィルフレッド・ボールドウィン神父に性的暴行を受けたというもの。同神父は2006年に死去している。 教会側の弁護士は、聖職者は従業員ではなく「自営」だから、教会が賠償金を支払う必要はない、と主張した。 マクダフ判事は、聖職者は公式には従業員ではないので、雇用契約も指揮監督も賃金支払いもない、とのポーツマス教区の主張に留意したものの、「教会が完全な権限を与え、資産、講壇と聖服を与えた。外部に対しては教会代表者として振る舞う権限を与えていた。その地位に任命したのは教会だ」と述べている。□ ―――――――― ◎「宗教の自由」ロシアでは厳しく制限? 【CJC=東京】ロシアでは宗教の自由への規制が強化されており、西側政府と教会はこの問題に目を向けるべきだ、と英国の東欧圏の宗教事情を調査している『ケストン研究所』のマイケル・ボルドー所長が11月8日、ENIニュースに語った。 「(公式には無神論国家だった)ソ連は20年前に崩壊したものの、宗教信仰者はなお深刻な問題に直面している」という。「本当のところ、誰もロシアを評定していないことが心配だ。それぞれの国の人権記録を監視する権利と義務が忘れられてしまった」と指摘する。 ロシアで宗教の自由に関する法律が制定されたのは1990年のこと。それは「おそらく世界史的に最も自由なもの」だったが、97年に「恥ずべき法律」に置き換えられた、と同氏。97年の法律は、強硬派政治家と支配的な正教会の圧力により生まれ、それは「非伝統的」と判断された宗教団体を差別するものだ、と言う。 ボルドー氏は、「ロシアでは18世紀初頭にルーテル教会が、そして中世にはカトリック教会が存在したことからすれば、それらを非伝統的とは、どんな法律論からも正当化出来ないのだが」と指摘する。 西側の人権団体は、ロシアに宗教的権利を保護し、『エホバの証人』やその他の少数宗教グループなどに向けられた大量逮捕や家宅捜索などで出された欧州人権裁判所の裁定を受け入れるよう求めている。 ロシアにはプロテスタントの登録団体が約3500存在する。ルーテル派、パプテストも含まれているが、中には非認可礼拝だとして警察の手入れを受けることに不満も出ている。 カトリック教会も、マザーテレサが創設した『神の愛の宣教者会』が運営しているモスクワの慈善の家がこの9月破壊され、プスコフの教会が「法的手続き」の不備を理由に10月に工事を差し止められるなどの事件が発生している。 10月、『国境なき人権インターナショナル』(HRWF、本部ブリュッセル)のウイリー・フォートル代表が、2002年に制定された過激派取締り法が「少数派宗教団体を対象とすることに利用」されている、と指摘した。 米国務省は、9月13日に公表した宗教の自由に関する年次報告で、「禁止された宗教文書を所持したとか違法宗教団体に加わった個人」を犯罪者扱いするなど、ロシア政府の「宗教の自由を重んじる水準」がこの所低下している、と指摘した。 ロシア正教会の教会と社会関係部門の責任者フセフォロド・シャプリン氏は11月7日、「わたしたちは世俗国家に居住しており、それは自然のこと。しかしわたしたちの社会はほぼ正教徒キリスト者で構成されているのだから、教会、国家、社会の調和は当然のことで、一つの身体の中の関係であって、異なった性質の間のものではない」と語った。ロシアのインターファクス通信が報じた。□ ―――――――― ◎米NCCキンナモン総幹事が難局下に辞任へ 【CJC=東京】米教会協議会のマイケル・キンナモン総幹事(63)が健康上の理由で、4年間の任期更新を待たず辞任する。 「即時、はっきりと」活動を止めなければならない、特に総幹事のような仕事で必要な絶え間ない旅行などはいけない、と心臓医に指示されている、と同氏は常置委員会に明らかにした。RNS通信が報じた。 ディサイプル派『クリスチャン教会』牧師のキンナモン氏は、NCCが財政難から職員の一時解雇など予算削減を迫られる中、2007年に総幹事に就任した。 ペグ・チェンバリン議長は「キンナモン氏の発表は、NCCの存続自体が問われている時に行なわれたが、この重要な変革期に共に働きたいと思ってくれていることには勇気づけられる」と、声明で明らかにした。キンナモン氏は、健康問題が明らかになる前は、引き続き4年間、総幹事を務めることに同意していた。 NCCを構成している主流プロテスタント教会の財務事情と信徒数は低下しており、NCC自身がプログラムやスタッフ削減に追い込まれている。キンナモン総幹事の下、NCCは2008年の620万ドル(約4億7900万円)の予算を昨年には540万ドル(約4億1700万円)にまで削減している。分担金などの収入が540万ドルから510万ドル(約3億9100万円)に減少していることに対応したもの。 キンナモン氏の在任中、NCCは平和、貧困者援助、移住改革などを推進するなど、進歩的方策に立ってきた。□ ―――――――― ◎教皇、来春にもメキシコとキューバを訪問 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)報道事務所長フェデリコ・ロンバルディ神父は11月10日、教皇べネディクト16世が2012年春にもメキシコとキューバを訪問することを検討している、と発表した。 現在、両国駐在の教皇大使が、それぞれ現地の行政当局・教会関係者と連絡を取っている段階。訪問の実現については、内容を吟味して教皇が判断を下す。 教皇はラテンアメリカ諸国では、これまでポルトガル語圏のブラジルを訪問しているが、スペイン語圏の訪問先として、人口の多いメキシコ、そして教皇訪問を熱望しているキューバが候補に挙がったという。訪問の際は、2カ国を同時に訪れると見られる。□ ―――――――― ◎米アフリカ系神学校でヒップホップを評価する機運 【CJC=東京】米国でも若者を教会に迎えるのは至難の業。ただ主要アフリカ系神学校では、次世代をつかむ道を見つけた、と宗教専門RNS通信が報じている。 「ヒップホップ」によるのが有効だとして、「もしも若者について真剣に取り組もうとするなら、これしかない」と言うのはハワード大学神学部のアルトン・B・ポラード3世。「若者たちの生活について話し合うと、これまで接したこともない地下文化としてのヒップホップがあることが分かった」と言う。 同大学の年次集会にはクリスチャン・ヒップホップの歌手が登場、プロテスト音楽を研究する授業でヒップホップの分析をする教授もいる。 イリノイ州のノーザン神学校では青年宣教課程で2005年に刊行された『ヒップホップ教会』が使用されている。 「今日の問題に取り組むため、青年宣教を行なうためには、ヒップホップなしでは済まされない」と言うのはアトランタの超教派神学センターで2年間、ヒップホップとキリスト教教育課程で教えているマイシャ・ハンディ氏。ヒップホップのアーティストは、教会が伝統に捕らわれ過ぎ、硬直的に過ぎるという。 「わたしは若いし才能もあり、エキセントリックでアーティスティックだしと言って宗教的ではない」と言うのは黒人男性に混じって出演する白人女性。「伝統を拝んでいるのではない」と語る。 ワシントンのウエスレー神学校の1年生、カオーン・トーマスは、教会はヒップホップのキリスト教的側面とそうでない側面の双方から学べることが多いという。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽フアウスト・テントリオ神父(59)が10月17日、フィリピン・北コタバトのアラカンの教会敷地内で射殺された。フィリピン南部では1985年以来、教皇庁立外国宣教所のメンバーが射殺されており、同神父で3人目。 ▽ビルマ陸軍第88軽歩兵師団の将兵が11月6日、カチン州のムクチイク村にある『アセンブリーズ・オブ・ゴッド』教会を襲撃、ヤジャウン・フカウン牧師とフプラウン・ルム・フカウン牧師補が負傷した。 ≪中東≫ ▽イランのキリスト教通信『モハバト・ニュース』が、青年たちにキリスト教が広がっている、と伝えたのに対し、政府系の日刊紙『ジョムフリ・エ・エスラミ』(イスラム共和国)が、『西側の政治勢力』により作られたものだ、と批判した。 ≪欧州≫ ▽教皇ベネディクト16世は、バチカンで11月6日、日曜正午の祈りを巡礼者と共に唱えた。教皇は、ナイジェリア東北部ボルノ州とヨベ州で4日から5日にかけて起きた連続テロに深い憂慮を表し、暴力は問題の解決にはならず、憎しみと分裂を助長するのみと述べた。 ▽ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に登録された仏南西部サンテミリオン市が、市の負債返済のため14世紀のコルドリエ修道院を売り払った。これまではスパークリングワイン製造元が使っていた。 ≪アフリカ≫ ▽マダガスカルでは3年越しの政治危機を回避する動きが進んでいるが、『イエス・キリストの教会』(FJKM)のララ・ラセンドラハシナ議長は、教会も礼拝で平和のメッセージを伝え、許しと和解を推奨することで力を合わせて来た、とENIニュースに伝えた。 ▽11月28日から12月9日まで、南ア・ダーバンで第17回気候変動枠組締約国会合と第7回京都議定書締約国会合が開催される。会合に刺激を与えようと、若者約200人が11月7日、ケニアの首都ナイロビからバスでダーバンに向かった。約2週間がかりの旅。 ≪北米≫ ▽米国では若者を教会に迎えるには、特にアフリカ系の場合は「ヒップホップ」によるのが有効だ、とハワード大学神学部のアルトン・B・ポラード3世らが考えている。 ▽米国のメルキト典礼カトリック教会のニコラス・サムラ首席司教が、既婚男性を聖職に叙階する計画を11月8日明らかにした。司祭不足に対応するため、という。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月13日)=http://www.cwjpn.com ★状況とらえ支援を移行=暖房具、心のケアなど提供へ=仙台=第2回ベーススタッフ会議=各ボランティア拠点から集う ★岩手・大船渡教会=大阪教会管区の復興支援拠点=国籍超えて一つに=信徒が司祭・派遣者を歓迎 ★「原発銀座」住民に聞く=名古屋正平委=福井・敦賀で意見交換 ★朝祷会関東ブロック大会=正教会から初参加=神奈川・藤沢教会 ★アイルランド=駐バチカン大使館閉鎖へ=「外交関係は継続」 =キリスト新聞(11月12日)=http://www.kirishin.com ★富坂キリスト教センターが研究活動総括 天皇制は“終わらない課題” ★スピリチュアルケア=生きる意味への援助=宗教倫理学会学術大会・京都 ★「東京バッハ合唱団」創立50周年=日本語訳詞で「神に向かって歌う」 ★石巻で「農」を復興=ボランティア募集=神戸国際支援機構 ★伊アッシジで「宗教者サミット」=伝統主義者は“冒涜的”と批判 =クリスチャン新聞(11月13日)=http://jpnews.org ★東京基督教大学に大学院設置=国際性・福祉生かし=深い人間理解できる牧師を養成 ★タイ国土の3分の1が冠水=キリスト教支援団体が救済活動開始 ★「天国の希望 伝えたい」=女川町出身の木下恵美子さん=津波で母、妹失った悲しみ越えて=トラクト自主制作・無料提供 ★柴橋正直衆院議員に同信の実業人ら応援団=「東京百人会」旗揚げ ★序列化は子どもの人格育まない=改革派教会第66回大会が決議=大阪府「君が代」起立条例に抗議=教育、職員基本条例案の撤回要請 ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ 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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1085 ┗━━━━━━━ 2011.11.7 (連絡先:cjcpress@gmail.com) = 目 次 = ▼『ハーパー・コリンズ』社が米宗教出版最大手に ▼「反格差デモ」にセントポール大聖堂苦慮 ▼国連事務総長が反格差運動に理解示す ▼教皇、G20首脳会議にメッセージ ▼アイルランドが駐バチカン大使館を閉鎖 ▼スーダンのキリスト教各派は「統一」を維持 ▼十字架隠さず、生徒がイスラム教教師に殺される ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎『ハーパー・コリンズ』社が米宗教出版最大手に 【CJC=東京】世界的なメディア・グループ『ニューズ・コーポレーション』系列の出版社『ハーパー・コリンズ』社が、キリスト教出版の『トーマス・ネルソン』社を買収することで合意に達した。買収額は明らかにされていない。『ハーパー・コリンズ』社は、聖書出版で知られる『ゾンダーバン』社の親会社。これで『ハーパー・コリンズ』社が米宗教関係では最大手となる。 『ハーパー・コリンズ』社のブライアン・マレー社長兼CEOは報道発表で、『トーマス・ネルソン』社の「書籍、聖書、電子書籍、雑誌、AV、カリキュラム、電子ソフト」を買収に当たって評価した、と述べている。同社のこれまでのミッションに基づく出版企画に『トーマス・ネルソン』社が加われば、さらにバランスのとれたものとなる、という。 『ハーパー・コリンズ』社の親会社『ニューズ・コーポレーション』社は英国で電話盗聴事件を引き起こしている。『ゾンダーバン』社関係の執筆者の中には、英語聖書ではベストセラーのNIVを出版している同社が、倫理的な問題を引き起こした企業の下に入ることに疑問を投げ掛ける人もいる。 米出版専門誌『パブリッシャーズ・ウイークリー』によると、『ハーパー・コリンズ』社は年内買収を望んでいる。その後に両社が独自に出版活動を行なうのか、は明らかにされていない。□ ―――――――― ◎「反格差デモ」にセントポール大聖堂苦慮 【CJC=東京】1710年に完成、1981年にチャールズ皇太子と故ダイアナ元妃が挙式。毎年200万人近い信者や観光客が訪れるロンドン屈指の観光名所でもある英国国教会セントポール大聖堂が「反格差デモ」に苦慮している。金融街シティーのしかもその中心である証券取引所に隣接しており、デモ隊が占拠するのに絶好な広場を前にしているからだ。 デモ参加者は10月中旬に広場を占拠、今も約200のテントが並ぶ。炊事所や救護所、図書室のテントまであり、デモ参加者の勉強会や子供たち向けのイベントも開かれている。 大聖堂側はテントで使われる火気や衛生の悪化などを心配し10月21日、第2次大戦後初めて大聖堂の一般見学入場を一時中止した。 グレイム・ノウェルズ主任司祭は記者会見し、閉鎖の決断は「現代では例がない」と語った。第2次世界大戦中のロンドン空襲で建物の閉鎖を余儀なくされたのが最後だったという。同司祭は「多くのストーブや焚火、様々な種類の燃料が周囲に置かれ、消防上の危険があることは明らかだ」とし、「公衆衛生の面については言うまでもない」と続けた。 ノウェルズ司祭はデモ参加者に宛てた公開書簡で、英国国教会は「平等と金融の誠実性を求める人々に共感する」と記す一方、キャンプが大聖堂の日常業務に支障を来していると指摘、穏やかに退去するよう求めた。28日からドームとギャラリー部分を除き入場見学を再開した。 弱者への連帯か、信者の安全か。テント村が「来訪者の安全を損なう」として排除論が持ち上がるなか、「社会正義を求めるのが教会の使命」とキャノン・ジャイルズ・フレイザーなど聖職者が相次いで辞める騒ぎになった。ノウェルズ主任司祭も31日辞任した。 カンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズ氏まで事態に介入、デモ隊の声は取り上げられるべきだ、と主張している。□ ―――――――― ◎国連事務総長が反格差運動に理解示す 【CJC=東京】「ウオール街を占拠せよ」という米国の反格差運動が10月半ば、ロンドン、フランクフルト、アムステルダムなどに広がり、「強欲企業」や歳出削減に抗議する座り込み集会が金融中心地で行われた。キャンプを張って長期間の座り込みを決め込んだグループも出ている。 AFP通信によると、ジュネーブで開かれた列国議会同盟会議に出席した潘基文(パン・キムン)国連事務総長は、「彼らの未来は、われわれの未来でもある。彼らの声に耳を傾けなければ、今後の数十年間は不安定で排他的なものとなり、われわれの平和や治安、繁栄への見通しが損なわれる」と述べ、座り込み集会の参加者らの主張を聞くよう各国指導者に呼び掛けた。□ ―――――――― ◎教皇、G20首脳会議にメッセージ 【CJC=東京】バチカン放送によると、教皇ベネディクト16世は11月2日、水曜恒例の一般謁見を行った。教皇は、仏カンヌで開催の主要20カ国・地域(G20)首脳会議の参加各国政府に向けて、世界経済に関わる主要問題を検討するこの会合が、世界の人間的・総合的な真の発展を妨げている様々な困難を克服する助けとなるようにと、メッセージを送った。 カトリック教会の暦で「死者の日」を記念したこの日、教皇はキリスト教的立場から死について観想、死の中に大きな希望を認める者だけが、希望から発する生を生きることができると強調した。□ ―――――――― ◎アイルランドが駐バチカン大使館を閉鎖 【CJC=東京】アイルランド政府が11月3日、駐バチカン大使館を閉鎖する、と発表した。聖職者による性的虐待問題などでカトリック教会との関係悪化を受けてのことと指摘する向きもあるが、イーモン・ギルモア外相は今回の閉鎖を財政的事情によるもの、と述べている。駐イラン大使館、東チモール事務所も閉鎖する。 アイルランド首座大司教のショーン・ブラディ枢機卿は「深刻な失望」の意向を表明、「聖座が国際関係に果たす重要な役割と、何世紀にもわたるアイルランド市民と聖座との歴史的つながりを無視するものだ」と語った。□ ―――――――― ◎スーダンのキリスト教各派は「統一」を維持 【CJC=東京】南スーダン独立が決まったものの、スーダン南北の諸教会は、イスラム教が大勢の状況下で分裂を避け一致を維持することを決めた。 カトリック教会司教は10月28日、両国にまたがる一つの司教協議会を維持することを決めた。これまでの歴史と「現実の人間的なつながり」を意識したもの。7月には聖公会(英国国教会)が今後2年間、現状維持することを決めており、スーダン教会協議会も分離しないことにしている。□ ―――――――― ◎十字架隠さず、生徒がイスラム教教師に殺される 【CJC=東京】この10月16日、、エジプト南部ミンヤ県マラウィで教室の席をめぐりイスラム教徒とキリスト者学生の間で口論が起きた。マリ・アブデルマッシ記者がAINA通信に伝えたところでは、この口論の結果、キリスト者の生徒アイマン・ナビル・ラビブさん(17)が殺された。同通信は宗派的な抗争ではないとしているが、コプト教会のニュース・サイト『国境なきコプト』は、ラビブさんが十字架を身に着けていたからだ、と報じた。 「公式報道を知りたい。コプト側の報道通りだったら悲劇だ。キリスト者への迫害が学校にまで及んだのだから」と活動家のマルク・エベイド氏は述べ、マラウィの教会が事件について沈黙を守っていることを非難した。 AINA通信は30日、ラビブさんの父、ナビル・ラビブ氏が沈黙を破り、イスラム教徒の教師から十字架の刺青を隠すよう指示されたのを拒否したため、殺されたことを確認した。十字架はコプト教徒の伝統に従って手首に刺青しており、さらに一つ身に着けていたという。 暴行の現場に居合わせた級友は、手首の刺青を覆うのを拒否、さらに身に付けていた十字架を取り出すなど反抗的な姿勢を見せた、と語った。「教師は息子を息が出来ないようにし、イスラム教徒の生徒が殴打した」と母親は述べている。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽中国カトリック教会広東省海門教区司教はこのほど新司祭5人を叙階した。3人は同省内の汕頭教区。同教区では3カ月前にヨセフ・ファン・ビンザン神父が、バチカン(ローマ教皇庁)の承認なしに司教に叙階されている。 ▽国連が任命した人権問題専門家が11月1日、逮捕、拉致などチベットの僧侶に対する抑圧を中止するよう求めた。 ▽香港キリスト教協議会は、特別行政区行政長官候補選考委員会への参加を、社会発展にキリスト者の声を反映させるため、と語った。香港基本法によって、選考委員会は10月30日、選挙委員会に対し候補者10人を推薦した。選挙は2012年3月に行なわれる。 ≪大洋州≫ ▽英連邦首脳会議が10月28日、オーストラリア西部パースで開かれ、英王室の継承権について、長女の継承や、カトリック教徒と結婚した者の継承を禁止する現行規定を廃止することで合意した。 ▽インドネシア・ジャワ島のボゴールではキリスト教会(ゲレハ・クリステン・インドネシア)が現地当局によって閉鎖され、教会員は毎日曜、屋外での礼拝を余儀なくされている。しかも当局は路上での集会を禁止する措置にも出ている。 ≪インド亜大陸≫ ▽チベットの中国統治に反対する動きがチベットとインドで広まっているが、ネパールにも波及、カトマンズ渓谷にあるチベット難民キャンプ付近で100人近くが警察に逮捕された。 ≪欧州≫ ▽北朝鮮で獄中に誕生、23年間獄中生活の後、脱出した申東赫氏が『クリスチャン・ソリダリティ・ワールドワイド』の助成でこのほど英国を訪問、カンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズ氏、ジェレミー・ブラウン外務閣外相などと会談した。 ▽英国で同性カップルが人前結婚式を礼拝場所で行なえるようになった。リン・フェザーストーン平等相が11月2日、国会で発表した。 ▽反格差社会デモに呼応した抗議活動が11月5日、ロンドンで行われ、セントポール大聖堂前を占拠している約200人が国会議事堂まで行進、2人が逮捕された。この日は17世紀の「反逆者」ガイ・フォークスが逮捕された記念日に当たる。 ▽英国のキリスト教各派と関係慈善団体が10月31日、貧富格差解消のため、課税免除要請文書を財務大臣に提出した。 ▽フランスの風刺記事専門の週刊紙『シャルリエブド』10月2日号に、ターバンにひげ面のムハンマドの風刺画を掲載された。この紙面が発売前からインターネット上で広がり、イスラム過激派とみられる勢力が同紙に対し「死刑」を宣告していたが、編集部に2日未明、火炎瓶が投げ込まれ事務所が全焼した。 ≪アフリカ≫ ▽ナイジェリア北東部ヨベ州のダマトゥル周辺で11月4日夜から5日にかけて過激派テロがあり、地元の救急当局者は死者が150人に上ったと述べた。軍施設や警察署、キリスト教会などに爆弾攻撃や銃撃があり、イスラム過激派『ボコ・ハラム(西洋の教育は罪)』が犯行声明を出した。 ▽ケニアの南ソマリア内乱介入に宗教指導者も支持表明しているが、イスラム教過激派が反発、ケニアの宗教施設にテロ攻撃を行なう、と脅迫している。 ▽世界教会協議会はシエラレオネのフリータウンで10月24~28日、第2回『アフリカ人権擁護トレーニング』を開催した。トーゴ、コートジボアール、リベリア、ギネアなどから教会活動家など35人が参加した。 ▽エジプト聖書協会のキャンペーン広告が全国紙に掲載されたが、内容に聖書語句を盛り込むことが初めて認められた。 ≪北米≫ ▽米ニュージャージー州の公立病院に勤務していた看護士12人が、妊娠中絶を拒否した場合は解職すると通告を受けたことに納得できない、と当局を告訴した。 ▽11月7日に93歳の誕生日を迎える米国の著名な大衆伝道者ビリー・グラハム氏が30番目の著作『ニアリング・ホーム』をトーマス・ネルソン社から刊行した。自叙伝的な内容と老いの知恵を記している。 ▽独自の信仰生活を守り続ける米国の『アミッシュ』から分離したグループが、主流派のあごひげや髪の毛を無理やり切るといった事件が発生、連邦捜査局(FBI)が捜査に乗り出した。 ▽米神学者エリザベス・ジョンソン氏(カトリック神学会会長)の著作『生きる神の探求』がカトリックの教義に抵触するのではないか、として司教協議会教理委員会が協議を求めているが、ジョンソン氏は応じていない。同氏側は委員が会合を拒否している、と言う。 ▽米『国際宗教の自由』委員会が11月18日に廃止されるが、カトリック教会司教協議会は、連邦上院に設置継続を訴えた。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(11月6日)=http://www.cwjpn.com ★教皇、アシジ「平和祈祷集会」で「信仰の清め」訴える ★教皇、「世界宣教の日」に聖ザベリオ宣教会創立者ら3人を列聖 ★金融市場規制の新機関=バチカン文書が必要性指摘 ★いじめの現実と向き合う=さいたま教区=部落差別人権委員会が「集い」 ★「司教協議会諸宗教部門」主催のシンポジウム=宗教者に問われる「自死」めぐる使命=東京・麹町教会 =キリスト新聞(11月5日)=http://www.kirishin.com ★東京基督教大=“20年の悲願”達成=大学院を来春開設へ=牧師の継続教育にも ★キリスト教文化協会=西野和子氏・加藤常昭氏の功績称える ★世界死刑廃止デー記念集会で辺見庸氏=震災後の死刑判決に違和感=東京 ★日本長老教会=震災勉強会で住田裕氏「神の前に、足るを知る」 ★カイリンさんコンサート=本紙報道を機に実現=「つながりは偶然じゃない」 =クリスチャン新聞(11月6日)=http://jpnews.org ★震災から半年の被災教会=津波被害に遭った教会=内陸部へ移転検討=原発30キロ圏 信徒離散したまま ★“希望のりんご”笑顔で=気仙沼の子=浅井力也さんと共同制作 ★原子力発電所とはいったい何なのか=管理された原発所内と廃炉への事実を直視=映画「アンダー・コントロール」=フォルカー・ザッテル監督に聞く ★開かないと思った扉も開=拡大拉致祈祷会で佐藤彰牧師励ます ★「宗教者九条の和」=非戦・非核に加え“非原発”訴え ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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┃世界 ┃キリスト教 ┃情報 No.1084 ┗━━━━━━━ 2011.10.31 (連絡先:cjcpress@gmail.com) ≪訂正≫10月24日付け、第1083信の『グラウンド・ゼロのギリシャ正教会が移転再建へ』記事中、アンドリュー・クオモ市長としましたが、ニューヨーク州知事の誤りでした。 = 目 次 = ▼伊アッシジで『宗教者サミット』 ▼カトリック伝統主義者は『宗教者サミット』批判 ▼教皇、『信仰の年』開催に向け使徒的書簡『ポルタ・フィデイ』発布 ▼教会関係団体が武器交易反対へさらに努力 ▼『クリスタル・カテドラル』いよいよ大詰め ▼《短信》 ▼《メディア展望》 ―――――――― ◎伊アッシジで『宗教者サミット』 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世が主宰して世界の宗教者代表が平和を祈り、諸宗教の対話を目指す会議が10月27日、イタリア中部アッシジで開かれた。『宗教者サミット』とも呼ばれる会合は、1986年に当時の教皇ヨハネ・パウロ2世の呼び掛けで初めて実現したが、それ以来の開催となった。 会議には世界50カ国以上からキリスト教指導者だけでなくイスラム教徒、ヒンズー教徒、仏教徒、ユダヤ教徒、シーク教徒、神道、道教、ジャイナ教、ゾロアスター教の代表、アフリカの民俗信仰者、無神論者、不可知論者も参加した。日本からは神道や仏教の関係者らも出席した。ただダライ・ラマやマザー・テレサといった著名人の顔は少なかった。 キリスト教では、世界教会協議会のオラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事、正教会エキュメニカル総主教バルトロメオス1世始めギリシャ、ロシア、ルーマニア、セルビア、ベラルーシの各正教会、ルーテル派、メソジスト、バプテスト、長老派などが参加した。 バチカン(ローマ教皇庁)正義と平和評議会議長のピーター・コドヴォ・アピア・タークソン枢機卿は、「わたしたちは、善に対する宗教の偉大な力を証しするために、また平和を作り出し、紛争の当事者を和解させ、人々を創造との調和に立ち帰らせるという共通のコミットメントを新たにするため、ここに来た」と挨拶した。続いて、バルトロメオス1世総主教、世界教会協議会のオラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事、英国国教会の霊的最高指導者ローワン・ウイリアムス・カンタベリー大主教、イスラエルのダヴィド・ロゼン首席ラビ、さらにイスラム教、仏教、ヒンズー教、ヨルバ信仰の代表らが演説した。さらに信仰者と不信仰者との生産的な対話のために教皇に招かれたブルガリア生まれのフランスの作家ジュリア・クリステヴァ氏が演説した。 世界教会協議会のオラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事は「フランシスコが神に献身したのは若い時だった。今日、多くの国で民主化と平和に向かって若者がリードしているのを見ると、わたしたちは、必要な変革に対して若者のビジョンと勇気を必要としている」と語った。 教皇は、会議参加者を歓迎し、宗教を理由に戦争やテロが行われてきたと指摘、「ただそれは宗教の本質ではない」と強調した。教皇は、キリスト教信仰が武力行使に利用されたことがあったことも認め、それは「大きな恥辱」と語った。 教皇は、最初のアッシジ会合を冷戦の厳しい緊張の中にあったもの、と想起した。3年後、ベルリンの壁は崩壊、共産主義帝国は平和裏に解体した。「この自由の勝利、それはまた、何よりも平和の勝利であり、わたしたちが感謝する」と教皇は語った。 教皇は、世界は今、二つの大きな形で暴力という脅威にさらされている、と語った。第一はテロリズムで、教皇はその「無謀な行為」と決め付け、それが宗教信仰を利用していることを非難した。第二は、人間の視界から神を消去しようとしていることだ、と教皇は指摘した。「神の否定は、限りない狂気と暴力につながる」と、それをまざまざと描き出すものとして強制収容所の例を取り上げた。 教皇は同日、バチカン市国内の駅から汽車でアッシジに到着した。イタリアのテレビは、会場に集まる参加者を見ようと押し掛けた群集を映し出した。□ ―――――――― ◎カトリック伝統主義者は『宗教者サミット』批判 【CJC=東京】伊中部アッシジで、教皇ベネディクト16世が主宰した世界の宗教者代表の平和を祈り諸宗教の対話を目指す会合『宗教者サミット』について、カトリック教会の伝統主義者グループ『聖ピオ10世会』は、これほど多くの「虚偽宗教」指導者がそれぞれの「神」に祈るような会合を教皇が主催するとは、と会合を「冒涜的」と批判している。 『聖ピオ10世会』は、今回の会議が引き起こした害悪を償うためには1000回ものミサを行なう、と言う。そして非カトリック者にカトリックへ改宗するよう呼び掛けた。 『聖ピオ10世会』米国管区長のアーノー・ロスタン神父は、アッシジで行なわれた超宗教的な催しは「神の第1戒『わたしのほかに神があってはならない』に直接反するものだ、と非難した。そして米国の同会は信徒に対し、『特に現在盛んになっているエキュメニズム(一致)に反対する』信仰防衛のために祈るよう求めた。 フランス管区長のレギス・ド・カッケリ神父もアッシジ会合を非難し「祖先が神の子を十字架につけ、三位一体の神を否定した祖先に忠実なユダヤ人といることを神が喜ばれる、という考えを誰が受け入れられるだろうか。その信奉者が絶えずキリスト者を迫害しているアラーへの祈りに、神が耳を傾けることがどうして出来ようか。神が異教徒、分離派、そして御子によって表わされた教会を否定した背教者の祈りを受け入れることがどうして出来ようか」とする声明を発表した。 この激烈な声明が、『聖ピオ10世会』に対するバチカンの和解努力に水を差すことは必至と見られる。□ ※関連短信 ▽カトリック伝統主義集団『聖ピオ10世会』の影響を無視出来ないフィリピン・ダバオ教区では、アッシジで開催される超宗教会議への反対の声が高まっている。フェルナンド・カパラ大司教が同会司祭の発言に従わないよう、信徒に警告している。 ―――――――― ◎教皇、『信仰の年』開催に向け使徒的書簡『ポルタ・フィデイ』発布 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は、バチカン(ローマ教皇庁)で10月16日、「新しい福音宣教」のためのミサを行なった際、「いのちを与える福音の素晴らしさを世界に伝える、新しい福音宣教への力を汲み取る」ために、2012年10月から翌年11月まで、『信仰の年』を開催する、と宣言した。バチカン放送が報じた。 同日のミサは、12年10月にバチカンで開催する「キリスト教信仰を伝えるための新しい福音宣教」をテーマとしたシノドス(世界代表司教会議)の精神的準備として行われた。 教皇は17日、『信仰の年』について説明する使徒的書簡『ポルタ・フィデイ』(信仰の門)を発布した。「人生を神との交わりに導き、神の教会に入ることを可能とする『信仰の門』(使徒言行録14・27) は、常に私たちに開かれている」という一文で始まり全15章からなる。 第2バチカン公会議開幕から50周年を迎えると同時に、福者ヨハネ・パウロ2世が改編した『カトリック教会のカテキズム』発行20年目にあたる2012年10月11日から13年11月24日の「王であるキリスト」の大祝日まで、『信仰の年』を開催することを決意した、と教皇は記している。 教皇は、この年がすべての信徒に、新たな確信と信頼、希望のもとに信仰を完全に「告白」し、典礼を通して信仰を熱心に「祝い」、同時にそれを生活の中で「証し」することを促すものであるよう願い、さらに愛(カリタス)の証しをより強めていく機会であるようとの期待を表明した。□ ―――――――― ◎教会関係団体が武器交易反対へさらに努力 【CJC=東京】ENIニュースによると、全世界で少なくとも52万6000人が「武装した暴力」によって毎年殺害されている。スイスの調査団体『武装暴力と開発に関するジュネーブ宣言』が10月27日、報告書『武装暴力の世界的負担=危険な戦闘』(仮題)を発表した。 報告書は、被殺害者は毎年39万6000人(内女性6万6000人)。また故殺によるもの5万4000人、法執行中の暴力2万1000人。さらに推定5万5000人がテロの際に殺害されている。 「政治的暴力、犯罪、対人関係による暴力などの区別があいまいな状況が増加している。中央アメリカの麻薬密売やソマリアの貧困といった経済的な動機で行なっている海賊行為などがそれだ」と、武器貿易の専門家キース・クロース氏は言う。同氏は報告書の主要執筆者。 調査では、全世界の暴力による死は、2004年から09年に掛けては10万人当たり7・9人だった。ただ少なくとも58カ国では10人に上っている。最高はエルサルバドルで同61・9人。次いでイラクが同59・4人。ジャマイカ、ホンジュラス、コロンビア、ベネズエラ、グアテマラの中米5カ国はいずれも43人以上だった。 国連では在来型兵器の交易制限に向けての努力が進められており、世界教会協議会(WCC)など人権団体や教会団体による殺害減少への世界規模の活動支援が期待されている。 WCCのオラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事は10月21日、ニューヨークで開かれた、人権と武器交易に関するパネル討論会で、「国連加盟国、教会、民間団体などを代表しているか否かに関わらず、わたしたちはみな、一般市民の求めているものを、その人たちの日常生活と平和を脅かす武器に対する厳しい規制という課題に結び付けるためにここにいる」と語った。 27カ国の教会、関係団体、ネットワークの代表が、WCC主導の、強固で効果的な武器交易協定成立への動きを支持し、パネル討論会に参加した。□ ―――――――― ◎『クリスタル・カテドラル』いよいよ大詰め 【CJC=東京】米カリフォルニア州ガーデングローブにあるメガチャーチ『クリスタル・カテドラル』理事会は4300万ドル(約34億円)の負債を抱えて破綻した財政の再建へ募金を始めたものの、目標額に達せず、著名な教会堂の売却を検討するまでになった。 『クリスチャン・サイエンス・モニター』紙によると、教会理事会は、募金が目標額に達しない時はチャプマン大学の提示を受け入れる意向を文書で示している。売却後も教会は多数の建物を引き続き使用出来、さらに将来、買戻しも可能となっている。 現地紙『オレンジ・カウンティ・レジスター』によると、チャプマン大学とカトリック教会オレンジ教区がそれぞれ5360万ドル(約43億円)での買収に名乗りを上げた。 クリスタル・カテドラルの創設者ロバート・H・シュラー牧師の娘のシーラ・シュラー・コールマン主任牧師は声明で、理事会が「裁判所により定められた期限までに提案を受け入れるか決めなければならない。ただその11月14日までにどうなるかは分からない」と述べ、自分は「祈り」「信じ」続けている、と付け加えた。 ロバート・シュラー氏は、チャプマン大学とオレンジ教区双方に「多大な敬意を払う」と声明で述べている。□ ―――――――― ◆短信◆CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。 ≪アジア≫ ▽ドイツ政府のマルクス・レーニン対外人権特任担当官は10月27日、北朝鮮の政治犯収容所に収容されている、慶尚南道統営市出身の申淑子(シン・スクチャ)さんと娘のオ・ヘウォンさん、キュウォンさんについて、救出に向け積極的に取り組む意向を表明した。朝鮮日報報道。 ▽この7月、バチカン(ローマ教皇庁)の承認を得ない司教の叙階式典への出席を拒否した遼寧のパウロ・ペイ・ジュンミン司教が、中国天主教(カトリック)司教団副主席の地位を追われた。 ≪太平洋≫ ▽この2月の大地震で損害を受けたニュージーランド・クライストチャーチの英国国教会大聖堂の一部取り壊しが決まった。来年のイースターに向けて、日本の建築家、坂茂氏による紙製の仮設大聖堂(座席数700)の建設準備も進められている。工費400万ニュージーランド・ドル(約4億3200万円)。 ≪インド亜大陸≫ ▽パキスタンのカトリック聖書委員会が10月23日、デザインや判型の異なる聖書4種類を10月23日公刊した。これまでプロテスタント系のパキスタン聖書協会が聖書を中国から輸入していた。 ≪欧州≫ ▽バチカン(ローマ教皇庁)正義と平和評議会が10月24日、「グローバルな公共の権威に照らしての国際財務システムの改革に向かって」と題する文書を発表した。金融市場を制御し、野放図な自由市場がもたらす不平等の是正を訴えるもの。 ▽教皇べネディクト16世は10月22日、従軍司祭会議参加者と会見、軍人とその家族と為に適切な司牧を進めるよう促した。 ▽教皇べネディクト16世が来年10月開催予定の『新福音化シノドス』発題総括者に米ワシントンのドナルド・ウイル枢機卿を、特別秘書に仏モンペリエのピエール=マリ・カレ大司教を任命した。 ▽ソマリア沖に出没する海賊に襲われた被害者援護に『海員宣教会』(本部ロンドン)などキリスト教団体が乗り出している。 ―――――――― 《メディア展望》 =カトリック新聞(10月30日)=http://www.cwjpn.com ★教皇、「信仰の年」発表=来年10月から公会議開会50年記念し ★強制連行と在外被爆者=スタディ・ツアーで学ぶ=高校生平和大使と共に「軍艦島」見学=長崎 ★福者ヨハネ・パウロ2世教皇記念日=日本の典礼暦に=典礼秘跡省が承認 ★韓国の基地反対に連帯=正平協会長が書簡 ★新・駐日教皇庁大使が到着=岡田大司教ら空港に出迎え =キリスト新聞(10月29日・休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(10月30日)=http://jpnews.org ★被災者に寄り添うクリスチャンアーティストら=「歌うの怖かった。でも喜んでくれた」=それでも希望を歌で ★マハリカミッション=陸前高田に総合福祉センター=比人ら雇用し高齢者介護再生 ★全世界の基地撤廃を=沖縄で第3回九条アジア宗教者会議 ★「一緒に働けて感謝でした」=90歳羽鳥明氏 PBA60周年式典で挨拶 ★宗教者九条の和=長崎で非戦誓う ―――――――― ◆世界キリスト教情報◆ご案内 ☆活動紹介・メールマガジン(整形テキスト)お申し込みは http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/で。 ☆ニュースレター(PDF)・同報メール(無整形テキスト)お申し込みは cjcpress@gmail.comまで。 ☆既刊号は下の各サイトで ・ニュースレター=PDF http://www.evernote.com/pub/cjcpress/skjweekly/ ・メールマガジン http://blog.livedoor.jp/skjweekly/ ・同報メール http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用ください http://www.kohara.ac/church/ …………………… ☆CJC通信(メディア向けですが、どなたでもお読みいただけます。転載使用ご希望の方は巻頭の連絡先までお申し込みください) http://blog.livedoor.jp/cjcpress/ ☆CJC通信速報(Twitterを利用しています) http://twitter.com/cjcpress/ ―――――――― ■
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